人外と人間

人外×人間でハァハァするスレ 201-300

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人外×人間でハァハァするスレ 201-300

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201.S令嬢×M人外男2008/07/07(月) 16:19:37 ID:HNqqZiDT

欲望のままに初めてSSというものを書いた。
内容は名前欄の通り。
拙い出来でエロさも微妙ですが、お口に合う方がいれば幸い。

202.S令嬢×M人外男2008/07/07(月) 16:20:53 ID:HNqqZiDT

  音もなく雨の降る夜更け、古いがよく手入れをされた洋館。その裏手にある小さな扉が細心の注意を払って開かれ……入ってきたのは、人の形をしているが、体毛はなく、代わりにところどころを甲殻が覆っている、そんな生き物だった。
  彼は開かれた扉からするりと身体を滑り込ませ、注意深く辺りを見回し――正面にある階段の上に仁王立ちして、彼を見つめる少女に気付いた。

「――ジェシカお嬢様」

  彼は頭を下げる。その動きに合わせてシャラリと首に巻かれた鎖が鳴った。鎖の留具にはこの屋敷のいたるところに刻まれている紋章が、同じように入れてあり――それは即ち、彼がこの家に「モノ」として属していることを示していた。

「こんな時間に、どこへ行っていたのかしら?シルヴァ」

  純白の夜着の上から、刺繍の細かさで高価な事が見て取れる若草色のストールを羽織った少女は、あからさまに不機嫌な声音で尋問の言葉をつむぎ、カツカツと足音を立てながら階段を下りた。
シルヴァは頭を下げたまま視線を動かし、ジェシカの足をちらりと盗み見る。彼女は柔らかな室内履きでなく、艶やかな黒革のピンヒールを履いていた。
  その禍々しい艶にゴクリ――と思わず唾を飲む。

「まぁ、だんまりなの、シルヴァ――顔をお上げなさい」

「……」

  カッ、と足音を一際高く立ててジェシカはシルヴァの前に立ち、自分より頭二つ分くらいは長身のシルヴァを見上げ、彼の金の瞳を睨みつける。シルヴァは黙ったまま、ただジェシカの紺碧の瞳を見返していた。


203.S令嬢×M人外男2008/07/07(月) 16:22:59 ID:HNqqZiDT

「ほらシルヴァ、何とか言ったらどうなの?」

  ぐりぐりと弱点を抉られながらでは、叫び声をあげないでいるのがやっとだ。

「ッ――ぉ、」

  それでも懸命に言葉を搾り出す。だんまりのままでいられるのは、彼女の最も嫌うことだと知っているから。

「なぁに?シルヴァ」

「ぉ、母上を、そのよ、うにッお呼びになっては――ガぁッ」

ぶちり、とシルヴァ足の甲がたてた音は、彼の漏らした呻き声にかき消された。
忌々しそうな顔で少女が足を引くと、鮮やかな緑色の血が漆黒のヒールに滴った。
それを見てシルヴァは跪き――当然といわんばかりにジェシカは折られた膝の上に汚れたヒールを載せた。

「お前のせいで汚れてしまったわ……綺麗になさい」

シルヴァは首と舌をあらん限り伸ばし、ヒールに付着した己の血液を舐め取る。
雨に濡れた彼の身体に触れぬよう抓んで持ち上げられたスカートの中からは、興奮したジェシカの匂いが薄く香り、シルヴァは内心安堵する。
これはいつもの戯れで、自分は本当に嫌われているわけではない。
それさえ分かれば彼にとってはどんな仕打ちも無上の喜びだ。

一方ピチャピチャと靴を舐めるシルヴァの様子を眺めたジェシカは、彼の痩せてはいるが広い背に目を向ける。
昼間に彼女がつけた傷痕が刻まれている筈のその場所に、今はガーゼが丁寧に貼られていた。『あの女』の、仕業だ。
生れてすぐに母と死に別れたジェシカに、多忙ゆえに共にいられない日の多い父親が、ペット兼下働き兼ボディガードとして与えたのがシルヴァだった。
彼は主の言いつけを守り、いつもジェシカの傍に仕え、彼女の言うどんな我侭にも従ってくれた。
それなのに……

(あんな女、母ではないわ。決して許さない……お父様だけでなく、シルヴァまでわたくしから取り上げようとするだなんて)

「もういいわ。身体を拭いたら、わたくしの部屋にいらっしゃい。勿論背中の、汚らしい膏薬も取ってね……おまえにはまだ、躾が足りないようだから」

「――畏まりました」


204.S令嬢×M人外男2008/07/07(月) 16:23:56 ID:HNqqZiDT

以上です。
スレ汚し失礼しました。

205.S令嬢×M人外男2008/07/07(月) 21:19:14 ID:C6CMcpUe

すみません、>202と>203の間の部分が抜けてました。
【202続き】
「お前が黙りこくったところで、意味がないわ。だってわたくし、知っているのですもの――『あの女』のところに、行っていたのでしょう?」

「――ッ!!」

ピンヒールの尖った踵が、シルヴァの足の甲を覆う甲殻の隙間に刺し込まれた。
甲殻の下の柔らかな皮膚が彼の弱点である事を知り抜いた的確な攻撃に、思わず叫び声をあげそうになる。
【203へ】

本当に不慣れですみませんでした。
失礼します。

206.1862008/07/08(火) 02:09:13 ID:S74AGA5J

>>205

GJおつかれ

初めてのSSでこんなに書けるとはすごいじゃないか
しかしジェシカのSっぷりたまらんのう(;´Д`)

207.名無しさん@ピンキー2008/07/08(火) 02:10:07 ID:S74AGA5J

やべ、名前が入ったままだったorz

208.名無しさん@ピンキー2008/07/08(火) 15:28:40 ID:k2nTaBOO

これはGJ

209.名無しさん@ピンキー2008/07/09(水) 23:25:02 ID:L1ew2nF5

>>205

不慣れでも十分良かったぜGJ
これからもがんばれ

210.名無しさん@ピンキー2008/07/10(木) 23:30:48 ID:MCn29uN9

>>205

初めてでこの文章とか喧嘩売ってんのか!?
もっとやれハァハァ


211.名無しさん@ピンキー2008/07/11(金) 01:51:15 ID:kTO1TyXS

次回作にも期待

212.名無しさん@ピンキー2008/07/12(土) 23:54:15 ID:v31CKo0V

保守
スライムさんまだかな

213.名無しさん@ピンキー2008/07/13(日) 00:22:16 ID:43Ffy93F

ミノタウロス×少女まだー?

214.名無しさん@ピンキー2008/07/13(日) 20:46:04 ID:himMd4YK

ミノタウロスと少女で真っ先にぷよぷよと魔導物語のミノとルルーを思い出した

215.名無しさん@ピンキー2008/07/13(日) 22:17:04 ID:+btzUatJ

ぷよぷよには萌えたなぁ。
あとドラクエの
マッドハンド×アリーナとかで妄想していた頃もありました・・・

216.名無しさん@ピンキー2008/07/13(日) 22:41:25 ID:b93Ye2Dp

けなげなメタモンは?

217.名無しさん@ピンキー2008/07/14(月) 01:13:26 ID:vlfNRwTq

今ふと受信したんだが、産まれたときから人間に育てられて
自分を人だと思い込んだペットの人外(動物でも獣人でも可)が人間である飼い主に恋をしたが
飼い主は人外の想いに気付かず交配のため人外に同種のオスをあてがって、
自分を人と思っている人外はわけもわからないままそのオスに犯されるとかどうよ?


オスが人外を犯しながら現実を突き付けて泣かすもよし、
望まない子供を孕まされて精神を病んだ人外が鬱エンドに向かって疾走していくもよし。
飼い主との純愛ルートもありで。

218.名無しさん@ピンキー2008/07/14(月) 12:54:22 ID:Qg2tTErc

>>217

ペット雌か!読んでてアッーとか思った自分バカww
鬱エンドというかオス→ペット→人のほのぼのギャグとかの方を受信した
最終的にはオス×ペット×人の三つ巴になるのでFA

219.名無しさん@ピンキー2008/07/14(月) 13:20:58 ID:uDd1Cy0s

>>218

お前は俺か

220.名無しさん@ピンキー2008/07/14(月) 17:56:07 ID:PlU8KFpZ

>>181

ウィキペ先生が
「2000年代半ばにおいては、アニメや漫画を中心にむしろ人間のヒロインが
少ないのではないかというほどに人外萌えが流布しており、その影響が注目される」だってさ

221.まえがき2008/07/14(月) 21:37:52 ID:vlfNRwTq

以前メタモン娘ネタを提案した者です。
今回やっと執筆に一応の区切りがついたので投下したいと思います。
燃料になるどころか自身の萌えの燃えカスみたいな小咄ですが、このスレの活性になれば幸いです。


一応話の傾向を明記しておきます↓

・虐待要素あり、鬼畜
・ニックネーム要素あり
・原作の設定との大きな食い違い、捏造あり
・エロ要素は微妙


他にも人外特性を生かしきれていないとかいろいろ反省点はあるのですがキリがないので黙ります…orz
また携帯から投稿しているので読みづらい点も多々あると思いますが、そこはご容赦ください。

222.メタモン娘2008/07/14(月) 21:39:52 ID:vlfNRwTq

部屋に響く水音は聞き慣れたものだった。
昔も、そしてこれからもそれは変わらないだろう。





「っ…ん…あ、っふ…」


『ぴちゃ』『くちゅ』

その空間は、か細い嬌声と湿った喘ぎ、そして粘液を掻き回すような水音で占められていた。
発される熱、それから流れてゆく汗、鼻腔から吐き出すことが追い付かず口から出ていく息が空間を温めてゆくのだろう。ぬくまった空気が纏わり付き、少女は湯気の立ち込める中を泳いでいるかのような錯覚さえ覚えた。
額に伝う汗が薄紫の髪の隙間を通っていくのを感じながら、少女は熱を帯びた目で天井の照明を見つめる。
円い形をしたそれが黒い双眸に光を落とす様は、まるで月夜の空のようであった。


「っ………、ん、んぅ…」


びくん、と反り返った足が痙攣する。その両足は腿からふくらはぎ、足首から爪先までもがアラバスターのように白く細い。
その白さ故に皮膚の下で流れる血液の色が透けるのだろう、柔らかな肉の全体は興奮により桃のように赤く染まりつつある。

223.メタモン娘?2008/07/14(月) 21:41:01 ID:vlfNRwTq


滑らかな足の終点、桜貝のような爪を生やした指が何かから逃れるように虚空を掻く。
ささやかな抵抗なのか生理的な反応であるかは定かでないが、どこかその姿が蜘蛛の巣にかかった虫の最期を想起させるようでどこか哀れを誘った。
引き攣るような動きは先程から幾度も繰り返されている、少女が逃れたがっているという解釈はあながち間違ってはいないのかも知れない。


グォ……ウゥ……


ときに甲高く弱々しく紡がれるそれとは別種の、くぐもった唸りが漏れる。少女と共に存在するその生き物には四つの腕があった。
暗緑の皮膚の下に筋肉が盛り上がり、胸板は並外れて厚く、逆三角形というよりは円錐を逆さにし手足をつけたような体型をしていた。

224.メタモン娘?2008/07/14(月) 21:42:08 ID:vlfNRwTq

首はない。四つの腕の付け根である肩の真ん中に顔が乗っており、顔には大きな瞳、小さな鼻、固い唇に縁取られた口がある。
額からはとさかのような三つの突起が生えていた。

腕の一本一本が丸太のように太く、糸をより集めなった縄のように美しい筋の集まりからその腕ができていることがわかる。
力を込めたりわずかに動くだけで鍛えられた筋肉のうごめく様が見てとれ、それがこの生き物が「より強い力」を求め長い年月の中淘汰され進化し発達した証拠であり、進化論の縮尺と言っても過言でなかった。



異常に大きな上半身を支える腹と腰も、発達した腕と胸筋ほどではないががっしりとしており、岩のような臀部に続いてこれまた腕と同じかそれ以上の太さの足が伸びていた。足は人間と同じように一対である。

世間はこの生物を「人型ポケモン」に分類し、「カイリキー」という名で呼んでいる。

225.メタモン娘?2008/07/14(月) 21:43:32 ID:vlfNRwTq

フッ…フゥッ…


「んぁ……ひっ!」


巨体の呼吸が一際荒くなった瞬間に、少女の声が一瞬だけ大きくなった。
すぐに熱に犯された漆黒の瞳ははっとしたように見開かれ、それからわずかにしかめられる。
上気した頬や額に濡れた紫陽花の髪が張り付き、幼さを残す顔は大きな胸も相俟って年齢より遥かに艶めかしく見えた。



――両足を広げて掲げられ、その間に顔を埋められて。


――そう、少女は人外の存在に秘所を舐められていた。




「ひ、やぁ…ん!ん…は」


『じゅるじゅる』『ちゅぷぅ』
部屋に響く水音はいくらか汁気を増したようである。
少女の呼吸は荒くなり、時折耐え切れず先ほどのような上擦った声が当初よりずっと割合多く喘ぎに混ざって聞こえてくるようになった。

226.メタモン娘?2008/07/14(月) 21:44:43 ID:vlfNRwTq

モンスター、…カイリキーはその腕に獲物を抱いていた。自身の腕の『半分しかない』細い二の腕を標本でも作るように押さえ付け、フローリングに張り付けていた。
固いフローリングはたとえ少女が背まで伸ばした髪を敷いても、寝床にするにはあまりに居心地が悪いように見える。
しかし不躾なその行為に相応しくないことに、カイリキーは…百キロをゆうに越える自重や岩石すらやすやすと握り潰せる握力で少女を傷つけないようにとの配慮なのか
…あくまで握ることはせずに華奢な白い腕にその巨大な手の平を渡して包むようにし、小指から親指に至る五指をがっちりと床に付け、手枷のように少女を拘束していた。
それゆえに少女が身をよじらせることはできても、手を使って抗ったりはできないようになっていた。


それから、余った下二本の腕は少女の膝の裏を押し上げている。
柔らかでしっかりと肉のついた太ももは軽く押しただけでカイリキーの手にみずみずしい弾力を返し、
ただでさえ白い肌のさらに白く滑らかな箇所が照明の下に晒されると、モンスターの肌色との対比もあり目にまばゆいほどに輝いた。

227.メタモン娘?2008/07/14(月) 21:45:59 ID:vlfNRwTq

くぱりと膝を割られて暴かれた少女の性器は長い責めの間に全体が濃い赤色に充血して、指一本入るのも難しそうな狭間の左右の入口もふっくらと太っていた。

肉厚の舌で舐め上げられる度にひくひくとうごめき、その反応を楽しんでかカイリキーはいたずらに舌先をその狭間に差し込んだり固い口唇で弄んだり、隠唇に軽く歯を当てたりしていた。

狭間からは透明なうるみが溢れ出しカイリキーの唾液と混ざり、汗とも尿とも違う甘酸っぱい匂いが充満する。
それを甘露だとでも言うように、溢れるそばから、もしくはもっと溢れるようにとカイリキーは様々な方法を駆使し執拗にそこを吸い、舐め、ねぶる。

まだ皮を被っている隠核も痛いほどに勃起しているらしく、包皮ごと持ち上がって固くしこっている。
こちらは隠唇を舐め上げられるとき一緒に刺激され、その度に少女は息を呑んだ。

228.メタモン娘?2008/07/14(月) 21:47:14 ID:vlfNRwTq


「ひっ!くっ…ン、」


ゴォ…ッフゥ……


「い!あぁ…!!」


責めの間に挟まれる、小休止したカイリキーの荒い息によってもたらされる膣に感じる微風も快楽を増大させるスパイスに変わりつつあった。

最初単調に上下を往復していただけの舌は秘所を味わううちにこつを掴んだらしく、舌の動きは徐々に少女の悦びを心得てきていた。
くすぐったいだけの責めや執拗に撫でて無意識の反応を促す動きではなく、
良いところを的確に捉え、どこを弄ればいかに少女を狂わすことができるかと探る動きに変わってきており、
偶然に与えられるだけだった息の刺激もだんだん狙うように蜜の滴る隙間や、熱を持って立ち上がるクリトリスに集中し始めていた。


結果少女は幾度も頂きに近いところまで押し上げられがくがくと震える。
試行錯誤しながらの相手の動きがもどかしく、何が悲しいわけでもないのに涙がぼろぼろと零れてきてしまうことも途中にあった。

手足を拘束されているのが切なくてたまらずに顔だけを左右に振って、なんとかこの快楽から逃れられはしないかと幾度も試みる。
勿論怪力ポケモンの力にはかなわずその試みはすべて失敗していたが。

フローリングの床は少女の汗ばんだ痩躯を受け止め怪物の巨体を受け止め、遊戯のための舞台となっていた。

229.メタモン娘?2008/07/14(月) 21:48:31 ID:vlfNRwTq

「んん…うっ…くぅふ…」


赤に近いカシス色の唇をきゅうと噛み締めて、痛みに堪えるときのように拳を握る。
背けた頬からまた一筋こぼれた涙はにじむ汗と一緒くたになって、すぐに区別がつかなくなる。
歯を食いしばるように唇を噛むので、引き攣れた赤は歯の食い込む箇所だけ色を失い、あと少し食い込めば血が出てしまいそうだった。

細められていた、けれどまだ開かれていた瞳がついにぎゅうとつぶられ、長い睫毛が瞼に影を落とし震えた。
両の眼球から押し出された涙が続けて二滴三滴と、横向きになった顔の一つの道を辿って頬に伝う。
少女の限界が近いことは誰の目にも明らかだった。





不意に、空間に声が放られた。



「なんで、目を閉じている?」


「…っ!!  あ……」


それは可憐な少女のものでもましてや少女の股間にむしゃぶりつく怪物のものでもなく、どこまでも冷たい雰囲気を纏う男の声で、その声は瞬時に少女の背中を凍らせる。

230.メタモン娘?2008/07/14(月) 21:49:30 ID:vlfNRwTq

目を見開けば、先ほどまで照明しかなかった逆さまの視界に見慣れた顔が映っている。
冷ややかな視線は少女を見下ろし、怒りを無表情の裏側に湛えたその顔は端正であるだけにどうしようもなく恐ろしかった。


「退け、カイリキー」


男が現れてもなお少女に執着していたカイリキーは、緩慢に顔を上げ自身の腕越しに男を見遣ると、上の腕を言われたとおり離して少女の上半身を解放した。
それから大きく上げていた少女の脚を元に戻し、足首を掴む。

少女はその時初めて、まだ責めが続けられていたことと声をかけられてから悶え狂うほどの快楽がすっぱりと途切れていたことに気付いた。
少女の心中はそんな些細なことに構っていられるほど平静さを保ってはいなかったが。

少女の顔の隣にしゃがみ込み瞳を覗く男の暗い双眸から目を離せずに、せっかく半身が自由になったことも忘れたように床に寝たまま、所在無さげな両手を胸の前でゆるく握って合わせた。

蒼白な顔に浮かぶ感情はひとつ、『恐怖』である。

231.メタモン娘?2008/07/14(月) 21:50:47 ID:vlfNRwTq

「ごめん、なさいっ……ごめんなさっ…!!」

「うるせぇよ」

「あっ!!  …う、あ…」


少女はまず許しを請うてみせたが、男は最後まで聞かずに少女の頬を張った。
間髪入れず汗で湿った前髪を掴み上げ、細い体の上半分はそれによりぐいと持ち上がり、白いふくよかな乳房がたゆんと揺れた。
頬を張られることを予想してはいたのだろうが、突然の攻撃に怯んだ少女はまた強く目をつぶってしまい、抵抗らしい抵抗もできずいとも簡単に持ち上げられた。
髪を掴んだ手は男の顔の前まで移動し、少女と男は無理矢理に向き合わされる形になる。

男は幼子に言って聞かせるように一言一句少女に問う。煙草の苦みがわずかに残る息を顔に感じながら、少女は震える声でそれに答えた。


「俺はお前にきちんと教えたよなあ?」

「ごめんなさい…ごめんなさいっ、」

「『目は閉じるな』『声を抑えるな』『嫌と言うんじゃない』『激しい抵抗はするな』『泣くんじゃない』
…そう、何度も何度も教えたはずだ。そうだろう?『ドリー』」

「…はい、そうですっ…ゆるして、ください……
ばかなわたしを、ゆるしてくださいっ…!ごめんなさい、ご主人、さま……」

「…『それ』も、ダメだ」

232.メタモン娘?2008/07/14(月) 21:52:16 ID:vlfNRwTq

まともに目を合わすことなどかなわず、射殺すような視線から逃げるように半ば俯いていた少女は、男の声のトーンが変化したことに気付き顔を上げたと同時に今度は逆の頬を張られた。
ぱあん!と小気味よい音が鼓膜を揺るがしたあとに遅れて痺れが、それからじんじんとした痛みがやってくる。
どうやら奥歯が頬の粘膜を傷つけたらしく、舌の上に鉄の味が広がった。随分と、慣れ親しんだ味だった。


「あ……あ」

「お前を躾けたのは俺だろう?なのに、自分を『馬鹿』だなんて言うんじゃねえよ」

「!っ…い…たいっ、いたいです!ご、主人…」

「当たり前だろう、痛くしてるからな」


右手は前髪を掴んだまま(それどころか一層力を込めて)左手を豊満な乳房に伸ばし鷲掴みにする。愛撫なんて生易しいものではなく、そこに慈しみなどあるはずもない。

233.メタモン娘?2008/07/14(月) 21:55:34 ID:vlfNRwTq


男はただ『罰』として、乳房をもぎ取らんばかりに、成人男子の強い握力で繊細な肌に爪を立てる。
痛みか恐怖か悲しみか、どれに由来するかもわからない雫が少女の瞳から次から次へ産まれ、潰されている胸まで伝い落ち、堪え切れない鳴咽が少女の喉から漏れた。


「なあ、聞いてんのか?」


ぐにぃ



「はっ…いぃ、きいて、ます、」



ぎりっ



「…オレはお前に、『泣くな』とも言ったはずだろ?とっとと、泣き止め」

「はいっ…なきやみ、ます、なきやみますからっ…!!」

「それから、『これ』は何だ?」


急に乳房から手が離れる。頭と胸のふたつの痛みがひとつになり、少女は心中で安堵の息を漏らした。
痛みに潤む目を早く乾かそうと瞬きをひとつし、主の指すものを懸命に視界に入れようとする。


――濁った視界が澄むと同時に少女ははっと息を呑んだ。

234.メタモン娘?2008/07/14(月) 21:58:17 ID:vlfNRwTq

視線の先、主の指すそこには少女の長い前髪を掴む主の腕があったのだが、その手の中の髪束が、
――どろどろと溶けはじめていたのである。



「あ…あ……!」


少女はその景色を見ると同時に、一層蒼白になって口を手で覆った。

主人の握る髪は、手の中で飴細工を溶かすように急速にその形を変えてゆく。
先程までは確かに一本一本がさらさらと分かれた艶のある美しい髪であったのに、その髪同士がくっつきひとつの固まりになって、さらに固体から液体へと変質し手の内からこぼれつつあった。

――液体。だがそれには粘りがあり、すぐに床に到達せず主人の皮膚に纏わり付く。
薄い桃色に色づいた液体は奇妙な紐のように垂れ下がり、『型崩れ』したその箇所は少女の怯えとは無関係にぷるぷると震えている。
まるでそれはゼリーかスライムのようだった。

235.メタモン娘?2008/07/14(月) 22:00:21 ID:vlfNRwTq

「気を抜くとすぐこうなりやがる…物覚えが悪いったらありゃしねえ…
なあ、また『育て屋』に戻るか?」
「…っ、……い……」


それは少女と主の契約に反していたのだろうが、少女は返事をせずにただ震えていた。
意味を成さない言葉や鳴咽すら発せないほど怯えきり、歪めた顔に一度止まった涙がぼろぼろと途切れることなく頬を伝った。
強く掴まれ溶けはじめた前髪に阻まれながら、力強く首を横に振る。


主はそれを醒めた目で眺めていた。
もう一度張り手を彼女にくれてやることはなかったが、そのかわり今までで一番冷ややかな瞳をして、
前髪…いや、もう『髪』ではなく彼女の『体の一部』と化したものを掴んだまま、視線を下へさ迷わせた少女の顎を左手で捉え無理に自分の目を覗かせる。
それは彼の左手は少女へ暴力を振るうためにあるのではないかと思わせるような、荒々しい捉え方だった。


「嫌なんだろ?…だったら、することは決まってるよなぁ」

「……う……」

「わかったらとっとと崩れた頭を直せ。
ルールを守って、ポケモンはポケモンらしく、『黙って犯されてろ』」

「あっ…!きゃあっ?!!」


――主人はそう言い放つと、強く顎を捉えていた腕を即座に離し、細い首を捕まえ渾身の力で再び少女を床にたたき付ける。

背中の痛みに喘ぐ暇もなく、少女の視界は暗緑の巨体に塞がれた。

236.あとがき2008/07/14(月) 22:05:41 ID:vlfNRwTq

以上です。

厳密には今回は人外×人外の話になってしまってるんですが、
メタモンが人型になっているので人ということにしておいてください(´・ω・`)


書いていたら予想外に長くなってしまい、申し訳ないのですが内容の区切りに合わせて何編かに分けて投下したいと思っています。
それには主人×メタモンもあるのでギリギリ人外スレの規定に沿っているかと…;
またいつか投下しに現れることもあるかもしれませんがその時は生暖かい目で見守ってやってくださいm(__)m


最後にひとつ、人外ジャンルに幸あれと残して去ります。
お目汚し失礼しました。

237.名無しさん@ピンキー2008/07/14(月) 22:30:53 ID:OHJ8Dwz6

メタモンたんがかわいそすぐる(´・ω・`)

238.名無しさん@ピンキー2008/07/14(月) 22:39:02 ID:rmX1EImM

なんか救いようがないな
メタモンたんには幸せになってもらいたい

239.名無しさん@ピンキー2008/07/15(火) 17:38:37 ID:pHtwWzXO

保守

240.名無しさん@ピンキー2008/07/15(火) 18:20:32 ID:YaYFb0zq

>>221

GJ、おもしろかった

241.名無しさん@ピンキー2008/07/16(水) 15:28:30 ID:dlVclg/z

保守

242.名無しさん@ピンキー2008/07/16(水) 23:18:10 ID:89yrMDYV

俺はすっごくナチュラルに、交配用にオスポケとメタモンを育て屋に預けてたよ…。
そうか、メタモン、すまないことをしたな…。
でもまた預けちゃうだろうな。

243.名無しさん@ピンキー2008/07/17(木) 13:18:39 ID:XpJpyhac

まさか人外×人間でスレがあるとは思わなかった
夜にまたお邪魔します

ちなみにここは伏字とは使わなくてもおkなの?
ポケとかジブりとか普通に単語が飛び交っているけどさ


244.名無しさん@ピンキー2008/07/17(木) 14:30:58 ID:Fj7ZNwqB

保守

245.名無しさん@ピンキー2008/07/17(木) 17:17:58 ID:qWscRyTh

ポケも宮崎も他にエロパロスレあるからなあ。
今さらって感じじゃね?

246.名無しさん@ピンキー2008/07/17(木) 18:07:20 ID:kadzDHyF

2ちゃんで伏字って意味ないような

247.名無しさん@ピンキー2008/07/17(木) 19:54:28 ID:m4Ly8wW6

伏せ字はどちらかというと女性向け同人の文化だから
男性が多い板では愛称で呼ぶ以外ではあんまりやらない
場の空気ってことだろうね

248.偽物狼と黒狼2008/07/17(木) 23:21:47 ID:buXMN5yd

こんばんは、狼耳な男と人間の女で書いたので、ここに投下させていただきます。


249.偽物狼と黒狼2008/07/17(木) 23:22:51 ID:buXMN5yd

  宿屋の一室で、リシカは身を清めていた。
  宿屋の主人に用意して貰ったタライの中でこしこしと腕を擦りながら溜息をつく。
  その腕はつるりとしていて、それが何とも言えずリシカの気を滅入らせた。
(もっと、あたしの腕に毛が生えてたら良かったのに)
  じっと目を凝らして見てみれば、うっすらと毛が生えている様な気がしないでもない。
  けれど、全体的にリシカの肌は薄い皮一枚に覆われているのみだった。
  腕も、足も、お腹も。
  どこもかしこも薄皮一枚に覆われている身体を指で確かめながら石鹸を泡立てていく。
  そうして最後に、髪の毛に触れる。
  リシカは自分の身体の中で、頭が一番好きだった。
  ここにだけは毛が生えている。
  辛うじて自分が獣だと思える場所だ。
  頭に生えた黒い毛を、大事に大事に洗っていく。
  そうして、自分の頭の横に付いている不格好な耳をそっと触る。
  つるりと丸く、毛も鱗も生えていない、ニンゲンの耳を。
  この世界に生きるヒトは皆、どこかに獣の守護を受け、獣の本性をその身に宿している。
  例えばそれは、鳥の翼だとか、魚の鱗とか、獣の尻尾といったもの。
  ヒトは、自らの身体に宿した獣の“守護”と共に生きているのだ。
  それなのに。
「何であたしには、尻尾も羽も生えてないんだろう……」
  タライの縁に腰掛け、ぽつりと呟く。
  リシカの身体には、一切の“守護”が存在しなかった。
  まれに生まれてくる、獣の守護を保たないものは“ニンゲン”と呼ばれ、奴隷以下として忌み嫌われている。
  リシカはその為に、作り物の耳と尻尾で変装をして各地を転転とすることを余儀なくされていた。
「ちゃんとした耳と尻尾があったら、お母さんもあたしのこと捨てないでくれたのかな」
  オオカミの耳を摸した付け耳に目を落としながら呟くと、背後から声がした。
「そんなの、今はもう関係ないだろ」
  怒ったようなその声にリシカが振り向くと、部屋の入り口に一人の青年が立っていた。
「レン……」
  ぱさついた黒髪から覗く三角の耳。
  暗闇でも爛爛と光る目は金色で、彼がオオカミの守護を受けている事を示していた。
「ちょっと、入ってくるならノックくらいしてよ!」
  慌ててタライの影に身を隠して抗議をするが、レンは構わずにずかずかと部屋に入ってくると、金の目を不機嫌そうに眇めて窓を見た。
「カーテンくらい引け。不用心すぎだ」
「夜だもん。暗いし大丈夫だよ」
「今夜は月が明るい。夜目の利くヤツだっているし、見られないとも限らない」
  ニンゲンだってばれたら困るだろうと言いながら、さっさとカーテンをひいた。
「また身体を洗ったのか」
  咎めるようなレンの口調にリシカは頬を膨らませる。
「だって、汗臭いし、べたついて嫌なんだもん!」
「それにしたって堪え性がない。三日前に洗ったばかりだろう」
「三日前は、ばかりって言わないの!」
  そう反論すると、レンはやれやれと肩をすくめた。
「お前が身体を洗う度、匂い付けをするのは俺なんだぞ」
「分かってるよ……レンには感謝してる」
「どうだかな」
  つっけんどんな言い方をしながらも、ぱたぱたと尻尾が揺れているのが分かった。
  尻尾が揺れているうちは本当に怒っていないから、リシカも安心して膨れっ面をしていられるのだ。
  イヌ科の守護を受けた生き物は、こういう所が正直だ。
「それで、臭い付けはするのか?」
  揺れる尻尾を見ながらこっくり頷くと、レンは旅装を解き、黒い毛並みが覆う身体でリシカを抱きしめた。


250.偽物狼と黒狼2008/07/17(木) 23:26:13 ID:buXMN5yd

  作り物の耳と尻尾で外見は誤魔化せても、臭いまでは誤魔化せない。
  レンに会うまでは他人の着古しを着たり、香水を付けたりして“ニンゲン”であることを誤魔化していた。
  けれどもレンと共に旅をするようになってからは身体を触れあわせることでオオカミの臭いを移して貰っていた。
  最近では臭いを移す以上のこともするようになっていたが、それも含めて「臭い付け」と呼んでいる。

「んっ……」
  レンの身体からは、乾いた草の臭いがした。
  これがオオカミの臭いなのか、それともレンの臭いなのか。
  厳密な違いは分からないけれど、リシカはこの匂いが好きだった。
「羨ましいなあ、レンの匂い。あたしもこんな匂いだったら良かったのに」
  そう言って、レンの艶やかな毛並みをそっと撫でる。
「リシカも良い匂いだ」
「匂いなんかしないよ、あたし。洗ったばっかだもん」
「する。甘くて、柔らかい。朝露みたいな味だ」
  そう言って、ざらりとした舌でリシカの首筋を舐め上げた。
「っ………!」
  そのまま牙で、リシカの耳たぶを甘噛みしてゆく。
「レ、ン……」
  ふるりと、リシカの身体が震えた。
  こんなに優しくして貰うことは知らない。
  抱きしめられたり、傷もないのに舐められたり。
  こんなのは、レンに会うまで知らなかった。
  だから未だに、どんな反応を返して良いのかがよく分からない。
  リシカがレンの腕の中で戸惑っていると、レンがその細い身体をそっと押した。
  レンに押され、リシカの身体は簡単に寝台の上に沈みこむ。
  その後を追うように、レンも寝台に乗り上げた。
  安宿の寝台は作りが甘く、二人が乗っただけでぎしぎしと音を立ててしまう。
  やけに響くその音にリシカが頬を染めると、レンはにやりと笑い、囁いた。
「床でするか?」
「………いい。背中痛いもん」
「そうか」
  ぷいとそっぽを向くと、くく、と忍び笑う声が聞こえてリシカは余計に真っ赤になる。
  この行為に未だ慣れないリシカを、レンは時々からかうのだ。
リシカにとって、自分の珍妙な身体を人目に晒すのは非情に恥ずかしい。
  おまけにこの行為は結構な痛みを伴うので、自然と身体が逃げてしまう。
  けれどレンは、リシカがニンゲンだと分かった上で側にいて、オオカミの臭いを移してくれる。
  レンがどれだけ得難い存在か、ちゃんと分かっているのだ。
  だから、逃げたくない。
  今すぐ寝具の中に潜り込みたい衝動を堪えて身体の力を抜くと、レンの手がゆっくりとリシカの身体を撫でていった。
  肩から、腰。
  その動きだけでぞくりとする。
  身の内から湧き起こってくる感覚に思わず身を縮こめると、宥めるように抱きしめられた。
この熱に、もっと簡単に応えられればいいのに。
  思い通りに行かない自分の身体がもどかしくて目を閉じると、力強い大地の匂いが鼻腔をくすぐった。
「大丈夫だ」
  レンは様子を覗うように口づけを落としながら、リシカの胸にそっと手を這わせた。
「だい、じょうぶ……だよね?」
  ぬくもりを直接心臓に伝えるように優しい手の動きに身を委ねると、少しずつ胸を揉む手に熱がこもってゆくのが分かった。
251.偽物狼と黒狼2008/07/17(木) 23:31:07 ID:buXMN5yd

「ぁ、ん……」
  レンがリシカの胸の頂を擦ると、思わずといったように甘い声が漏れた。
  その声に誘われるように、リシカの胸の間に顔を埋める。
  谷間から頂に向かって胸の裾野をぺちゃぺちゃと舐め上げていると、リシカの体温がじわりじわりと上がってゆくのが分かった。
  熱を持て余したように足を摺り合わせるリシカに目を細めて足を割ると、両の胸がレンの目の前で大きく揺れた。
  そのまま指を滑らせ敏感な部分に触れると、リシカは息を荒げ、ふるふると首を振った。
「……ゃ、ぅぅ……」
  身を固くしたリシカを怯えさせないよう、小さな豆を慎重に指の腹で擦りたてる。
  リシカの身体はどこもかしこも柔らかいので、油断すると鋭い爪で傷つけてしまうのだ。
  ウサギの守護を受けた者は痛みに弱く、快感に敏感なので色町でも売れ筋だが、リシカの柔さはそれ以上だった。
  少し力加減を間違えれば、簡単に壊してしまう。
  レンはリシカを抱く度、獣の守護を持たないというのはこういう事かと実感するのだ。
  土の色より優しく、木の幹よりも瑞々しい。不思議な色あいの肌。
  無毛の身体は男女の性差をより明確に示し、下手な媚態など必要がないほどにレンを惹きつけた。
  割れ物のように扱わなければいけない存在だったが、行為に没頭すれば我を忘れ、やりすぎてしまう。
  ケモノの守護を受けていればどうということのないような触れ合いだである。
  けれど、噛み跡だらけで立ち上がることも出来ずにそのまま寝込んでしまうことも二度や三度ではなかった。
今日こそは優しくしよう。
  レンはそう思いながらリシカの豆を優しく潰した。
「はふ、あああっ……!!」
  熱を帯びた喘ぎ声があがり、リシカの身体が大きく痙攣した。
「入れるぞ」
  欲望にかすれた声で囁くと、ひう、とリシカが息をつめたのが分かった。



252.偽物狼と黒狼2008/07/17(木) 23:33:27 ID:buXMN5yd

  粘り気を帯びた水音は激しくなるばかりで、いっこうに止む気配がない。
  愛すると言うよりも獲物を貪るように嬲られて、リシカは頭がおかしくなりそうだった。
「ひぁ、あっ、ああぁぁ……」
  これだけされていても身体は貪欲だ。
  何度達してもその度、レンを味わい尽くそうとするように締め付けてしまう。
「リシカ……大丈夫か?」
  動きは止めずに尋ねたレンに、リシカは喘ぎ声でしか応えられなかった。
  軋むほど抱かれているというのに身体はいよいよ潤み、敏感になってゆく。
  激しく身体を揺さぶられて、もう上下の区別さえ覚束ない。
「……あ、ぁぁ、やぁっ、あっ……」
  リシカの中に埋め込まれたものはひっきりなしにリシカをかき混ぜ、狂わせていく。
「……ぁ、くっ、……は、ぅぅぅん!!」
がりりと、肩口にレンが噛み付いた。
「あああぁぁっっ!!」
  体の芯を熱い痛みが駆け抜ける。
  それすらもう、気持ちいい。
  際限のない快楽のふちに立ち、リシカは縋るようにレンの背に爪を立てた。


253.偽物狼と黒狼2008/07/17(木) 23:39:40 ID:buXMN5yd

「……またやっちまったか」
  レンが我に返ったのは、リシカが意識を手放した後だった。
  こういう時は、夜目が利く自分の目が恨めしい。
  肩や脇腹に無数に刻まれた牙と爪の跡は、無惨と言う他ない。
  今回こそは優しくしようと思ったのに、この有り様だ。
  憤りのやり場も無いまま、血の滲むリシカの傷口から目をそらす。
  こんな時のために、荷物の中には傷薬が常備してある。
  ともすれば血の臭いにまたこみ上げてくる欲望を押さえ、レンは立ち上がった。


  辛うじて手加減ができていたのか、傷は皮膚の表面を傷つけるに止まっていた。
  だからといって罪悪感が無くなるわけでもない。
  陰鬱な表情でリシカの傷口に薬を塗りこんでいると、その痛々しい姿に哀れみのような感覚がわき起こってくる。
  まだ立つことも出来ないような、小さな子供に向ける感情だ。
「ずっとこんな気持ちでいられればいいのにな」
  こんな気持ちの時は、リシカを傷つけることもない。
  際限なく優しくしてやりたいと、偽りでなく思うのだ。
けれど、リシカと身体を擦りつけ合っていると、どうしても自分が抑えられなくなってしまうのだ。
相手を捕食したい、征服したい。血や骨まで啜り尽くしたい。
  このままでは、いつか取り返しのつかないことになってしまうのは分かっている。
  けれど、ニンゲンであるリシカを一人で放り出すこともできないのだ。
  何の守護も受けない者は、この世界を一人で生きて行くにはあまりにか弱い。
「俺は、お前を殺したくはないよ」
  願うように祈るように。
  レンは、リシカの丸い耳をそっとなぞった。


254.名無しさん@ピンキー2008/07/17(木) 23:44:50 ID:buXMN5yd

以上です。異種って描写難しいな。
わけ分かんないとこあったらごめんなさい。
それでは、失礼しました。

255.名無しさん@ピンキー2008/07/17(木) 23:49:11 ID:e0f+WOop

初めてリアタイに遭遇した&遭遇したら俺好みのSSだった記念カキコ


>>254

GJ
人外×人間のツボをよく分かってらっしゃる

256.名無しさん@ピンキー2008/07/18(金) 00:08:05 ID:qWscRyTh

うわあああ…せつねえ…
ものっすごく引き込まれて読んでました!ゴッジョブ!

自分人外初心者なもんで異種姦シチュの参考にさせていただきますm(__)m
いいもん読ましてくれてありがとうございました。

257.名無しさん@ピンキー2008/07/18(金) 00:48:33 ID:EKjg1hQA

>>254

俺のツボをしっかりとおさえやがって・・・
GJと言わざるを得ないぜw

258.名無しさん@ピンキー2008/07/18(金) 00:51:20 ID:s+67soxj

>>254

うひょえ!GJ!!!
愛があるえちーはいいなあ(*´Д`*)ハアン
♂のほうが圧倒的に力がありすぎて、傷つけないように傷つけないように、
ってがんばってる(んだけど、ついやりすぎる)のが健気だ。

作中の設定から、どっかの色町には、表向きにはないことになってる
『ニンゲン』ばかり集めたお店があったりしてなぁ・・・とか想像したりした。

259.名無しさん@ピンキー2008/07/18(金) 22:10:21 ID:IWyvlAeq

流れ豚切ってすまん

上の方で話題が出ていたが、
ジブリ作品って人外人間好きにはたまらんもんがあると思うんだぜ
虫と少女、妖怪と少女、竜と少女、ロボットと少女ともう全てがおいしいです

ところでここの住人は、
この道にはまるきっかけになった作品とかエピソードってある?

260.名無しさん@ピンキー2008/07/18(金) 22:53:34 ID:v53d5Bdn

>>254

萌えすぎたぜ!
いいねいいね、好きだよ愛してるハァハァ


>>259

子供の頃に聞いた八犬伝の話が原点かな?
あとは
>>115
と同じく、もりのくまさんw

261.名無しさん@ピンキー2008/07/18(金) 23:16:35 ID:SKSl2Yxv

様々な要因で人外萌えが育っていったからなー。
今更になってどれがきっかけとかはわからんわ。
強いて言うなら買ったペットが人の姿になって飼い主の願望を叶える(Notエロ)って内容の漫画が原点かな?
確かタイトルがどっかのB級ホラー映画パロの


余談だが少し前ス/ー/ホ/の/白/い/馬って絵本を元ネタにしたレディコミ(微エロ)あったんだが、
擬人化といい人←ケモノの片思いといいものすごい萌えだったな…
本怖グリム童話は人外萌えが沢山詰まっている

262.名無しさん@ピンキー2008/07/19(土) 00:11:57 ID:z4gcMISg

>>259

色んな作品で萌の芽は育ってたけど気づかなかった。
でも最近になって爆発したんだよな、そしたら動物植物無機物なんでも来いの愛あるエロに辿り着いた。

巨大ロボと少女萌だけど…エロに持ち込めない…!

263.名無しさん@ピンキー2008/07/19(土) 00:34:55 ID:j4xWd3N7

自分は小さい頃に見た劇かな。
山で助けためくらの女の人と鬼が夫婦になるんだけど、
村人達は「娘が掠われた! 山狩りして鬼から娘を取り戻せ!」
と言って、みんなで鬼を殺しちゃう。
残された女の人が怒り狂って鬼になる。
もうタイトルも忘れちゃったけど、これが人外萌えの最初の一歩だった気がする。

後は駿版ホームズとか。

264.名無しさん@ピンキー2008/07/19(土) 01:14:33 ID:aRSajAc0

勇者警察ジェイデッカーのマクレーン×せいあさんが巨大ロボ×女性のきっかけ。
マクレーンが敵のエイリアン(?)に取り付かれて、「お前の欲望を引き出してやろう」みたいなことを言われた時に
せいあさんを思い浮かべ、その後せいあさんと会った時に罪悪感でうわあああああああってなったのが性的な意味で思わせぶりだった。
しかもその回はキスもあるから、ロボ×女性好きにはオヌヌメ。
ロボは生殖本能に基づく性欲が無いはずなのに、悶々としているのが萌える。

265.名無しさん@ピンキー2008/07/19(土) 04:17:39 ID:oHDzrLsH

元々人外は単体で萌えてたが、その内異形と女性の体格差とか異種姦萌えを経て人外×人にハマった
今はプレデター×黒人女とかキマリ×ユウナとかの人型人外×人が熱い

266.名無しさん@ピンキー2008/07/19(土) 04:59:32 ID:xKq4qqGh

>>264

J刑事はロボ×人間属性持ちには全方位対応作品だから困る

267.名無しさん@ピンキー2008/07/19(土) 08:21:34 ID:/EKd5OT3

もうすぐリメイク版が発売予定なので人外が誰かは伏せる
サモンナイト2の(男キャラ)×トリスがきっかけだったと思う
人外であることを気にしてたり、人外の体に触れるとかのツボを押さえたシチュ
人間であろうとなかろうと関係無いとかぶちまける女主がかわいいしかっこいい
あれは人外萌えの一つの模範解答だなと思った

自分の中で後にも先にもあんな萌えた人外×人間カプは未だに無い

268.名無しさん@ピンキー2008/07/19(土) 09:48:30 ID:YOJiZ3jY

>>259

ネバーエンディングストーリーとかナルニアみたいな
人外が出てきたり動物が言葉を話したりする本や映画ばっかり見てた
これ原点

どこでどう道を間違えたのかorz

269.名無しさん@ピンキー2008/07/19(土) 11:56:49 ID:QBYXa7Co

>>267

さあ、サモナイスレで純愛SSを書くんだ。

サモナイの人間臭い悪魔と獣人の皆さんで人外スキーにはまった。

270.名無しさん@ピンキー2008/07/19(土) 15:05:27 ID:ETmNFUCh

サモ2の某機人特定した
シリーズだったらサモンナイト3の
アティとヤッファっか
クノンとレックスとか
バルゼルドとアティとか
ミスミさまとレックスとか

守人たちがみんな人外だから萌えまくりだったなぁ

271.名無しさん@ピンキー2008/07/19(土) 22:36:36 ID:n4LhdbuB

>>259
人外好きの原点はダイの大冒険のクロコダイルが最初だったな。
それからスレイの獣人デュクリスとかロマサガのサラマンダやカイジとかを転々とした。
確実に萌えになったのはDBのピッコロ。
卵生だからエロはムリだがたまらん。

272.名無しさん@ピンキー2008/07/19(土) 22:45:30 ID:4ls5MU7g

>>271

俺がいる…
俺も原点はダイの大冒険のクロコダインだ。
あいつめっちゃかっけーんだよな。

その後は聖剣伝説とかブレスオブファイアあたりで育ったな。
ぷよぷよも好きで絵を真似て描いていたのはいい思い出。

273.名無しさん@ピンキー2008/07/20(日) 01:17:18 ID:PW1x3x+C

>>264

今萌えてる巨大ロボ×人間がまさしくJ刑事w
あれは本当にあちこちにフラグ立て過ぎてどうしようかと思った。
シャドウ丸とあずき姉さんが一番好きな二人。

とこれ以上は微妙にスレ違いなので、
>>103
でちょろっと言っていたのを投下します。


>>101
左の機械系人外×少女
・微妙なエロ、非エロに近い

274.機械系人外×少女12008/07/20(日) 01:20:43 ID:PW1x3x+C

白いボロ布にくるまれて、少女は大きくため息をついた。
ここは岩山に出来た洞窟の中、いささか狭いとは言え外の雨を防げるなら充分なように思う。
しっとりと湿った布を渇いた口元に寄せて再度ため息をつく。
体の表面は酷く冷えてるのに芯が熱い、喉が痛い、関節がきしきしと痛い。
どう見ても立派な風邪だ。
少女は三度目のため息をついた。

今この洞窟に身を潜めているのには訳がある、風邪なんか引いてる場合じゃないのだ。
少女はつい先日やっと帝国から逃げ出してきた、勿論何の術も持たない少女一人だけでそんな事は出来ない。
協力者がいる、それは帝国の追っ手に抗えるだけの…。

ガシャ

「!」

音のした方向に少女は顔を向けた。
雨水を全身にかぶり、洞窟のわずかな光でさえ銀に輝く無機質な体躯。
それは帝国の暗殺部隊の精鋭兵士、先ほどまで少女を追っていた者だ。

「おかえり、ジルヴェル」

しかし少女は心底ほっとした顔で兵士を迎えた。
兵士も少女の方向に顔を向けると足音も立てずに向かってくる。
雨水をポタポタと垂らしながら彼は布にくるまれた少女を見下ろした。

「起キテイタノカ」

金属の中で反響するような声。
少女はその声に引かれるようにだるい体を動かして彼に近づく。

275.機械系人外×少女22008/07/20(日) 01:25:07 ID:PW1x3x+C

「ひどい雨、だね。大丈夫だった?」
「問題ナイ」

少女はポタポタと滴が落ちる彼の腕を見る。
熱のせいでぼやけている視界の中、さ迷った少女の手はジルヴェルの腕に触れた。

「ひんやりして気持ちいい…」

手甲に頬を寄せ、雨水を下唇でわずかにすくうと頭が少しすっきりする気がした。

「…熱ガ上ガッテイルナ、オイ、服ガ濡レル」

ジルヴェルは自分の手で少女を傷つけないように半分自分にもたれ掛かっている体を慎重にどかせた。
熱に浮かされた少女はジルヴェルのひんやりとした温度と滴る求めて手を伸ばす。
しかし、手は空をかいてぱたりと落ちた。
その瞬間さっきよりも強い熱の波が体の内側から打ち寄せる。

「あ…ジル、ジルヴェル…」

くたりと力なく洞窟の壁に体を預ける少女の口からうわごとのように名前を呼ばれる。
ジルヴェル、それは所詮兵士としての分類名でしかない。
けれども彼は戸惑った。
無機質な体に微かに残る、どこか薄らいだ部分で彼は確かに戸惑いを感じたのだ。

「ね、ちょっと…」

少女が手招きをする。
身をかがめて顔を近づけると、少女が胸に頬を寄せてきた。
ジルヴェルは自らの胸部にある傷へ視線を落とす。
それは数多くのジルヴェルと自分を分ける元になった傷だ。

276.機械系人外×少女32008/07/20(日) 01:28:06 ID:PW1x3x+C

ジルヴェルは少女を帝国の攻撃から庇ったのだ。
この傷はその時に出来たもので、銀一色の彼の体でとても目立っている。

「ジルヴェル…」

頬、鼻先、それから唇と移り変わり、胸部の傷を少女の熱い皮膚が雨水を求めてなぞる。
熱センサーが丁寧にもその温度を拾うが、ジルヴェルは再度少女を壁に押しのけた。

「…飲ミ水ヲ、探シテ来ヨウ」
「あ…」

少女が声を上げた時には、彼はもうすでに音もなく洞窟の外に出て行った所だった。


ジルヴェルは酷い雨に打たれながら胸部の傷を撫でた。
他のジルヴェルとは唯一違う、少女のために出来た傷。
…先ほど自分は確かに戸惑った、もしこの身に心と呼べる場所があるのならきっとこの傷なのだろう。
まだそこは少女の皮膚の温度がうっすらと残っていた。

277.参考は>>1012008/07/20(日) 01:31:05 ID:PW1x3x+C

以上です。
本番に持ち込めなかったのが悔しい。
好きにして下さいとの事でこんなんになりました。
また何か書けましたら来ますね。

278.名無しさん@ピンキー2008/07/20(日) 03:53:16 ID:+eZiZCH1

>>273-
おお…!待ってました!あるはずのない感情の動きに戸惑う機械人外イイヨイイヨ-

279.名無しさん@ピンキー2008/07/20(日) 23:59:24 ID:hHIwPbla

保守

280.名無しさん@ピンキー2008/07/21(月) 07:03:59 ID:AXbVFnae

>>270

俺はエルジン×エスガルドに萌えた。
……ショタ属性はないはずなんだけどなぁ。

281.名無しさん@ピンキー2008/07/21(月) 12:15:17 ID:BQZxijlK

GJ
まったく関係ないんだが機械人のアミシャダイを思い出してしまったw

282.名無しさん@ピンキー2008/07/21(月) 20:54:19 ID:z/ePavZt

ここ異性同姓カプなんでもありなの?

283.名無しさん@ピンキー2008/07/21(月) 21:04:46 ID:BoTwWGVs

カモン

284.名無しさん@ピンキー2008/07/22(火) 00:12:47 ID:K2JT7qOL

掛け軸に描かれた美人画に恋をした男が一日百回百日間娘の名前を呼び、
百日めに娘が返事をして、そこで百年ものの酒を絵にかけたら娘が実体化して男と夫婦になった

って怪談あったんだが、俺達にとっちゃかなりおいしい話だよな。
系統的には妖怪娘スレに投下するのが相応しいネタだけど。

285.名無しさん@ピンキー2008/07/22(火) 00:27:03 ID:QAUs83NM

ピュグマリオンだな

286.名無しさん@ピンキー2008/07/22(火) 22:05:43 ID:R3ZrEvt9

>>284

いいねいいねー
日本の民話は異種婚姻話が多くてかなりおいしいよな

娘が蛇神に見初められて嫁になる話はなんだったかな…
蛇神が退治されるオチにしょんぼりした記憶がある

287.名無しさん@ピンキー2008/07/22(火) 23:50:24 ID:yl2rEgV+

>>286
蛇に食べられそうになってた蛙を助けるために嫁になる約束をするものの、
怖くなって拒否して昔助けた蟹に蛇を退治してもらう話だったっけ。

むしろアレは少女を助けた蟹と蛙に期待。

288.名無しさん@ピンキー2008/07/23(水) 00:01:11 ID:zUawnMpo

蛇×少女は良いな

でもこれじゃただの獣姦だorz

289.名無しさん@ピンキー2008/07/23(水) 00:51:16 ID:jnxxBFXx

あとそれから巨大な蜘蛛が化けた女に惑わされた主人を助けるため、縁の下で飼われてたヒキガエルが
娘に変身して主人を必死に引き止めたのに、主人がカエル娘の方を妖怪だと思い込み刀で深手を負わせたが
娘は死力を尽くして蜘蛛を退治、あとからすべてを知った主人は涙を流してカエルの亡きがらに謝り塚を作るって話もあった


蛇で定番エロスといったら長い体で殺さない程度に拘束し、舌で全身を適度に愛撫。
極め付けは二股に分かれたナニか?

人語を介し天候を操るくらいの大蛇なら妖力も相当ありそうだから怪しげな術や毒も使えそうだ…夢膨らむなあ

290.名無しさん@ピンキー2008/07/23(水) 08:27:13 ID:nQOGOLkl

触手スレに蛇ネタあったね
いけにえになった娘と大蛇の話
純愛物でよかった

291.名無しさん@ピンキー2008/07/23(水) 22:29:09 ID:HyOjiA/+

>>288

蛇は人に化けれるんじゃなかったか?
あとは怪しげな術の使用でおk


>>290

ちょっとティッシュ持って触手スレ行ってくる

292.0/3 ◆IyobC7.QNk2008/07/23(水) 22:43:18 ID:nC8okEW1

こんばんは。

3レス程お借りします。
  少女→ボロロボ
  自慰ネタです。
苦手な方はスルーorトリップNGでお願いします。

293.1/3 ◆IyobC7.QNk2008/07/23(水) 22:44:07 ID:nC8okEW1

重々しい音が二度ガランとした広い物置の中に響き、館の一人娘である少女が小走りに
飛び込んできた。
明かり取りの窓から射し込む光りは、まだ日が高いことを知らせている。
「ねえ、プララ」
まだ幼さを残す少女の視線の先にあるのは相手の顔に当たる部分だった。
足場が悪いから止める様にと何度も咎められているにも関わらず今日もプララの肩に
よじ登っている。
「?」
声に反応して銀色の袷が開き、大きな目が光り少女を捉える。
危なっかしい少女を補助する様にプララの手が添えられる。
プララと同じ目線の高さから見る景色は新鮮で少女は好きだった。
屋内にいたプララの表面は少女の身体に心地好い冷たさを伝える。
「ジ……ヴィ……」
少女の名前を呼ぼうとしたのか錆びた音がした。最近ではプララの発声器はすっかり壊れ
てしまっている。昔のあの声でもう一度、名前をシルビアと呼んで欲しいと少女は思う。
「プララ、無理しないでいいよ」
元々プララはシルビアが寂しくないようにと父が玩具として買ってきた。
動く状態のプララの仲間を持っていることが流行だからだ。
シルビアがここまでプララに入れ込むとは予測できなかったのだろうが。
父は家にいる事自体が珍しく、母は仕立屋や宝石商を呼び寄せてシルビアの相手をして
くれる事は少なかった。
ほぼ独りきりで過ごしてきたシルビアにプララは初めての喋るトモダチだった。

294.2/3 ◆IyobC7.QNk2008/07/23(水) 22:44:47 ID:nC8okEW1

「今日はね、またあの人が来てたのプララを売らないかって。……あの人の言う通り、
大きな町へ行けばプララも治るのかな」
肘を付き呟くシルビアにプララの視線が注がれる。
「大丈夫、プララはわたしのトモダチだから誰にもあげないよ」
笑うシルビアに一瞬プララの目が嬉しそうに光った。
「わたしはプララが好きだから」
言って、来る途中の物陰でメイドが好きだと言いながら下男としていた事を思い出し、
顔が熱くなる。
下着を脱ぎ抱き合っていた。
わたしがプララを好きなのも、そうしたいからだろうか。
プララの首元へと移動中に膝に手のひら程の出っ張りが触れシルビアの中で小さな欲望が
首をもたげる。
わたし、変なのかな。
自身が乗っている時はプララは決して動かないのをシルビアは知っていた。
「プララ、ちょっと目を閉じてて」
少し上擦った声だとシルビアも自覚する。
これから自身がしようとしている事は真っ直ぐなプララに見られていては致し辛い。
素直に閉じられたプララの瞼に唇を触れさせる。
家族以外で自身から行う初めてのキスに、その冷たく固い感触に、頭がクラクラする。
水色のワンピースのボタンを外すと、まだ成長途中の膨らみが覗く。
白い下着を取り外しプララに押し付け先ほどの出っ張りに自身の秘所を合わせ、ゆっくりと
腰を揺らす。
「んっ、はっ、ふぁっ……プララ……っ、ああ……っ」


295.3/3 ◆IyobC7.QNk2008/07/23(水) 22:45:29 ID:nC8okEW1

冷たかったプララがシルビアの体温で徐々に熱を帯びてゆく。
緩やかな膨らみの尖端がひやりとしたプララに触れると更に声が洩れた。
「あん、んっ」
プララにはシルビアが何をしているか理解できていないだろう。
高まる快感に罪悪感がよぎる。
すがる様に添えていた腕が少し動いた様な違和感に視線を走らせると閉じさせた筈の
プララの目と合う。
「えっ?  な、やっ!  ……み、みちゃ、だめっ……、プララっ」
引っ付けていた身体を放し驚き慌てるシルビアの背中をプララの手が撫でた。
プララの予期せぬ行動にシルビア自身の意に反して勝手にガクガクと体が跳ねる。
「あ、ああああぁぁぁっ!」
グラリと崩れた小さな身体をプララの大きな手が受け止めた。
静かに床に降ろされ重い身体を移動させ見上げるとシルビアの欲望の跡がプララの上で
光っていた。
プララは軋む音をさせながら、それを拭き取る。
初めての感覚の余韻に浸りつつソレを眺めていたシルビアが呟いた。
「……ごめんね、プララ……」
作業を終えるのを見て取るとシルビアの頬を何故か涙が伝った。
身を屈めたプララにそっと手を伸ばし同じ言葉を繰り返す。
「ごめんね……」
傍で錆びた音が響く。
「でも、わたしはプララが……なの」
シルビアの頬に優しく大きな冷たい手が触れた。

(おわり)

296.名無しさん@ピンキー2008/07/23(水) 22:46:17 ID:nC8okEW1

↑投下終了です。
お邪魔しました。

297.名無しさん@ピンキー2008/07/23(水) 22:53:08 ID:7LaUHHdW

GJ
しかし一瞬ボロロボと言われて何のことかわからんかったw
プララかわいいよプララw

298.名無しさん@ピンキー2008/07/24(木) 00:32:42 ID:+i2GB3MK

GJ!
プララもシルビアもかわいいな  初々しい感じがいい

最近のここの流れと某アニメのせいで、今まで興味なかったロボ×人間に興味が出てきた
プララやジルヴェルみたいにロボロボしてるのもいいが、
どう見ても人間にしか見えないのに思考は機械なアンドロイドもいいなーと思う
人間(女)にたまには髪型でも変えてイメチェンしてみたら?って言われて、次の日に髪型どころか
ボディ総取っ替してきて怒られるんだけど、何で怒られてるのかわからない、みたいな

299.名無しさん@ピンキー2008/07/24(木) 01:55:15 ID:6EuJCl3t

見た目丸きり人間のアンドロイドはわりとたくさんあるはずだ…。

衣類婚姻はもちろん、童話ってわりと人外と少女多いから妄想膨らむ。

300.名無しさん@ピンキー2008/07/24(木) 02:39:52 ID:4WltOSV/

>>296

GJ!こういう系統の話は個人的に大好きだー

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