人外と人間

人外×人間でハァハァするスレ 601-700

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人外×人間でハァハァするスレ 601-700

1-100 101-200 201-300 301-400 401-500
501-600 601-700 701-800 801-900 901-972

 

601. 名無しさん@ピンキー 2008/09/26(金) 02:13:22 ID:ESbS7NSE

>>600
良いね

漫画はたぶん「音禰のないしょ」。葵DESTRUCTION!って短編集に入ってる

602. ◆IyobC7.QNk 2008/09/27(土) 22:08:24 ID:E2hg/eLK

今晩は、5レス程お借りします。
  スライム♀(擬態練習中)× 人間♂

>>124
or 保管庫 参照
エロ少  会話多。
苦手な方はトリップNGでお願いします。

603. 1/5 ◆IyobC7.QNk 2008/09/27(土) 22:10:10 ID:E2hg/eLK

前の村から4日目にして、やっとたどり着いた宿は祭りの前とかで込み合っていた。
案内された部屋は狭く、明らかに一人部屋として普段は使われているものだろうと推測
できた。
「狭いベッドが一つ……言えば毛布くらいは借りれるかな」
呟いて部屋を出ようとして俺はつんのめる。
振り返ると旅の連れである青い髪の少女が服の端を掴んでいた。手ではなく髪の毛で。
「おい、物を掴む時は手を使え」
諸事情あって一緒に旅をしている擬態練習中のスライムは俺との距離を詰めると服に
絡めていた髪を離す。
上目遣いに俺を見上げる少女型スライムと視線が合い、鼓動が速まった。
「私、あなたのこと、けっこう気に入ってるンですよ」
個人的な好みの問題だが、少々たれ目な点を除けば整った顔立ちの美少女である。
正体がスライムだと知らなければ嬉しい状況だろう。
唐突に言うスライム少女に、その意味を図りかねて聞き返す。
「だから何だ」
「この間の続きをしませンか?」
空気が凍った。正しくは俺の周りの空気だけだが、背中を嫌な冷たい汗が伝う。
「俺、寝るわ」
誤魔化して出ていこうとした俺の前に回り込んだスライム少女が両手、いや髪を広げて
立ちはだかった。
「何処に行くンですか、部屋はここですよ。ちゃンと今度は優しくしますから、ね?」
「髪を使うなっての……」
一応ツッコミつつ今のは普通は男側のセリフだよなと胸中確認する。
「何が嫌なンですか?  前はすごくのり気で止める私を無視して、無理矢理したンじゃ
ないですか」
「それは水に流したんだろ」
「だから、もう一回ヤり直しましょうって言ってるンです」
「発音がおかしい。と言うか忘れろ」
食い下がるスライム少女を一蹴する。
すると顎に手を当て髪をふよふよと泳がせながら暫く悩む仕草をしていたスライム少女の
口から、とんでもない言葉が飛び出した。
「なら、私から強姦する事になりますが」
「女からの強姦は逆レイプと言うんだ。それと」
「そうなンですか、では言い直します。私が逆レイプをしますが、良いンですか?」
どこで覚えたのか物騒な言葉に驚きつつ話題を逸らそうと試みるが早々に割り込まれる。
「いや、良くはない……って言ってるそばから脱ぐなっ!」
「大声を出すと人が来ちゃいますよ。私はバレても構いませンけど?」
「それは女の子の吐くセリフじゃないっ」
服を荷の上に置くとスライム少女はクルリと振り返る。
均整の取れた文字通りシミ一つない身体だったが既に肌の色が抜けていた。
「おーじょうぎわが悪いです。すえぜンは食わねば男のはじになるンです」
「そんな言葉どこで覚えた」
「この間会ったサンゾクの皆さンが言ってましたよ」
「いたな、そんな奴ら」
こいつをスライムとも知らずに手を出したが故に儚くも退治されてしまった憐れな奴等が
いた事を思い出す。
説得は諦めた方が良さそうだった、鼻息荒く自信満々である。
「それに私はスライムですからね。オンナノコではありませンし」
「お前はっ、都合で切り替えるなっ」
「さあ、自分で脱ぐか私に消化されるか、どちらか選ンで下さい」
「その2択かよ。まずは俺の話を聞けっ」
「嫌です」

604. 2/5 ◆IyobC7.QNk 2008/09/27(土) 22:11:38 ID:E2hg/eLK

暫くの問答の後、俺は全裸で文字通りスライムに包まれている。
人間の女の姿ならまだ興奮もできるが、本性のゼリーのままなので何の感慨もない。
感触としては粘り気はあるがベタベタはしない不思議な感覚だった。
一部を掬い上げてみるが掌を滑りヌルリと落ちる。
これは擬態時にはどの部分なのだろう。
「どンな気分ですか?」
いつもより少々低いスライム少女の声が響く。ただのゼリーに見えるが発声器官はどこに
あるのか、気になる点は多い。
「中途半端な温度の風呂に入ってる気分だ」
「そうですか。……あの、ちょっと教えて欲しいンですが」
気を使っているのだろう、スライム少女が控えめに訊ねる。
「何を?」
「局部に前回のような質量の変化が見られないンですが、何でですか?」
「俺にその気が無いからだ」
「えぇ?  ややこしいモンですね」
「デリケートなんだよ、ややこしい扱いすんな」
「感覚あるンですか?」
「無いと動かないだろ」
「生えてるンですから当然なンでしょうが、本当に妙なものですね」
他人事だと思って好き勝手なことを言う。
「妙とか言うな。付いてるもんなんだよ」
「へぇ、普段は柔らかいンですね。曲げると痛いンですか?  あ、先っぽに穴がある」
「うぁっ、玩具じゃないんだから揉むな」
まだ柔らかいソレを捏ねるように揉まれる。水が意識を持った様な何とも表現し難い感触。
なんでこう無邪気に弄り回せるのか不思議だったが、人間そのものがスライムにとって玩具
だからかと納得する。
「止めろ気色悪い」
「そうなンですか?  うーン、硬度を変えてみましょうか。人間のオンナノコの胸部で……
  えと、たしか」
ただの水の様だったゼリーはプニプニとした心地好い柔らかさへと転じた。
見た目には何の変化も無いのがまた奇妙だ。
「パイズリ?  これなら良いンですか?」
予想外の刺激に反応してしまった。
「あ、ああ」
「ちょっと大きくなりましたよ。その気になりました?」
「……どこで覚えた、こんなもん」
スライムに息子を弄ばれているにも関わらず意外と冷静な自分に驚きつつ訊ねてみる。
あまりにも異常な状況に陥ると、逆に落ち着くと聞いていたが本当だったとは知らなかった。
「以前あなたから貰った“ほん”に載ってたンですよ」
「あれは貸しただけだ。お前が持ってたのか、返せ」
前回の客室半壊時のどさくさ紛れに無くなったと思っていた。
「まだ読み終わってませンからイヤです」
「じっくり読む物じゃないだろ」
「いえいえ、けっこう興味深い内容だったンですよ」
渡してしまった本の内容が内容な上、フィクションだと言っても理解しないだろう。
後悔しても手後れだった。とりあえずSM系でなかったのは救いかもしれない。

605. 3/5 ◆IyobC7.QNk 2008/09/27(土) 22:13:18 ID:E2hg/eLK

「お前は楽しそうだな」
「それはもう。“しる”のと“する”のとでは全く違うンですからね」
苦笑いする俺の前に、透明ないつもの顔が造られ舌を出し笑った。
「口も良いですか?」
これもいつもの事だが俺が答えるより早く行動を開始している。
冷たく柔らかい感触が俺の口内に滑り込んだ。
そこでふと思い出す。口は前に消化用とか言って無かったか?
疑問を察したのか口腔内を確認するようになぞりながら下のゼリーが喋る。
「ああ、心配しなくても大丈夫ですよ。それは消化器官に繋いでいませンから」
まぁ、消化されないのならば遠慮する事は無いか。
舌を絡めるとツルリとした相手は戸惑う様にうねったが、直ぐに何重にも巻き付き俺の舌を
引っ張った。
人間ならあり得ない動き。と言うか待て、痛い。
「ひョラ、ひゃて」
当然ながら舌を絡め取られていては喋れない。
ゼリーから腕を抜きスライム少女の首を引き離すと予想に反してその舌が伸びた。
「はりゃせ」
「ああ、すみませン。やり過ぎました」
舌が伸びたまま半透明のスライム少女が驚いた顔をして、ゼリーから答えが返る。
一応、反省しているらしく舌を縮めると絡め直す。
スライムの内部で行われているため殆ど音はしないが、そんな事をしている間も下は下で、
にゅるにゅると流動して無数の指に全身を突きまわされている様な、擽ったいやら何やら解らない。
特にペニスの周辺は念入りに音でもしそうな程に扱き立てられる。
吸い出すように絡み付き気持ち良い、情けないが早々に限界だった。
「あ、イイ感じみたいですね。前回と同等のサイズに……」
呑気な声を後目に全身を駆け抜けそれは発射口へ至る。
「わわっ!  なンっ、出すなら出すって合図して下さいよっ」
スライム全体が波打ち、絡められていた舌が引き抜かれた。
「んなもんする隙あるか。お前が急にするからだ」
呆れた直後に意外と反応が普通だと思う。
「そういえば、この前みたいに変な汁とか出してないな」
スライムの特性を活用しているだけで、割と普通だ。普通の尺度がずれてる気もするが。
「優しくするって約束しましたから、使わなかったンですけど……使用しても良いンですか?」
「ダメ」
「私的には使えば楽なンですけど」
「いや、戻って来れなさそうだから止めろ」
「そうですか。まぁこっちの方法もコツは分かりましたし、イケる所までイッちゃって下さい」
「え、おい」
スライム少女は既に流動を再開している。
「ま……」
休憩をくれ俺は普通なんだ。
しかし当然と言うべきか止めるヒマなど無く、頭の隅であの本は絶倫ものだったかな、などと
考えていた。

606. 4/5 ◆IyobC7.QNk 2008/09/27(土) 22:15:16 ID:E2hg/eLK

「“ほん”にもありましたが回を重ねるごとに量が少なくなっていくのは面白いもンですね」
俺は面白く無い。
満足げな相手の声を聞きながら意識があるのを不思議に思う。
呼吸の度に肺が灼ける。鼓動の度に心臓が痛い。
気が済んだ相手が動きを止めて結構な時間が過ぎていたが、呼吸は落ち着かず汗で湿った髪が
気色悪く額に貼り付いている。
「前は気がつきませンでしたけど行為が終わるとなンだか、ぐったりしてませンか。
大丈夫です?」
ニュッと触手を伸ばして俺の髪を持ち上げた。流れる汗がスライムに吸収され消える。
「おま、連打させんな」
「スミマセン。あなたの反応が楽しくて……水でも飲みます?」
全く反省していない様子で答えるスライムに脱力する。
「あー。とりあえず、くれ」
「はいはい。どうぞ遠慮なく」
ゼリーから差し出されたのは1本の触手だった。
先が窪んでそこに水が入っている。
「おい、勘弁しろ」
「中身は極々普通の水なンですが」
「頼むからテーブルの水差しを」
「ええ?  どうせおンなじ水なのに……」
「いいから、本気で頼む」
「なンで……分かりましたよ、だからその本気で情けない顏を変えて下さい」

喉を潤し一息着いて、どうにか動悸も収まったが、未だに俺を解放しないスライム少女に
前々から気になっていた疑問をぶつけてみる事にした。
「なぁ。出した物とか、吸収してるのか」
青みがかったスライムは最初と同じ様に透き通っている。
濁っていても嫌だが、結構な量が出た筈の精液は既に影も形もない。
「もちろンです」
「……気になるんだが、お前ら的には旨いのか?」
「ええっと、好みの問題だと思うンですけど、けっこう珍味な感じで、血とか他の水分
よりも濃い感じでして。こう、活きが違うンですよ」
珍味なのか、確かに粘るとは思っていたが。
もよもよと表面を動かして一生懸命に説明しようとしている様子は何だか可愛い。
「やっぱり細かく言わなくていい」
「あなたの方から聞いたンじゃないですか」
包んでいたゼリーが不満そうに揺れた。
「で、そろそろ出してくれないか」
「いえいえ、ここからなンですよ。思い付いたのが」
俺の言葉に気を取り直した様子で嬉々として答える。
「お前、思い付きでヤってるのか?」
「いいえ。まえに私の仲間がしてるのを見た事があるンです」
「何をするつもりだ?」
質問に暫しの間を置いて、また声が響く。
「心配しなくても大丈夫ですよ。あ、なンなら少々は飲み込ンでも平気ですから」
「ノミコム?  多少はヘイキ?」
一抹の不穏な空気が流れる。
「多分、一応。まぁ、覚悟はしておいて下さい」
段々と声に自信が無くなり、俺を包んでいたゼリーが揺れ蠢く。
「……覚悟?」
言葉に一時思考が停止する。

607. 5/5 ◆IyobC7.QNk 2008/09/27(土) 22:16:19 ID:E2hg/eLK

飲み込んでも、たぶん平気……つまり、これが口の中にまで入る位置にくるって事か?
そこでやっと自分の置かれている状況に気がつき自然と口が開くのと、ほぼ同時に
スライムが襲いかかる。
ぎゃああああぁ……
叫んだ筈の俺の悲鳴は弾力性に富んだスライムの中に飲み込まれ消えた。
「やンっ、中で暴れないで下さいっ」
もがく俺の耳に響くスライム少女の声は衝撃に近かった。
“やンっ”じゃない、俺の生命の危機だ。
半分意識が飛びかけた頃、スライム少女が文句を言いつつ頭部を解放する。
「ちょっと、私の声が聞こえてるンですか?」
口に残っていたスライムを吐き出し、返事もできずに必死で肺に空気を送り込んだ。
呼吸を整えてから抗議する。
「お前はっ!  俺を喰う気か、殺す気かっ」
少し食べてしまった。まだ胃の中で動いてる気がする。
「いやですね、そンな言い方。私を食べたのは、あなたの方じゃないですか」
「お前が押し込んだんだろうがっ」
俺は怒鳴る様に応え、おもわず振り降ろした腕に何かが触れる。
「……っ!」
ピリッと何かが走った。
同じ位置を探ると見た目には何もないが、確かに何かがあった。
大きさは手に収まる程度で、軽く握るとブルリとスライム全体に震動が伝わる。
もう一度、また水面が波打った。
「あっ、ちょっ……止め……っ」
「ほほぅ。お前の弱点はここか」
焦りを含んだ声に俺は仕返しとばかりにニヤリと笑うと更に揉む。
「……うンっ、やっ……」
「これは何だ?  ん?」
聞く。俺も随分と親父臭いと自覚する。
「……それはっ、消化……のっ」
その言葉に昇りかけていた血の気が引く。
スライムにも内臓があったのか、透明な内臓って何だ。
「……はやくっ、私から出てくださいっ」
「どうやってだ!」
反射的に叫ぶ、できるなら言われなくとも逃げている。
答えより早くゼリーが俺を噴き出した。
「いたたたた……」
派手な音がして、したたかに背中を打つけたが、とりあえず助かったらしい。
ニュルリとスライムの一部が伸び少女の半身を形作った。
「誰かさンが消化器官を刺激してくれたおかげで、お腹がすいちゃいました」
俺の事など気にも留めず屈託のない笑顔でケロリとして空腹を訴える。
「俺は全身がピリピリしてるんだが」
「消化しかけたンですから当然です。あなたが、あンな所を触るからですよ」
半透明な上半身だけ人間の形をしたスライムが身をくねらせた。
「で、何をするつもりだったんだ?」
「今回の案としては、あなたの身体に穿いている穴の、できるかぎり奥まで侵入して内部と
外部両方の反応を観察しようかと……次回の課題は呼吸路の確保ですね」
見る間に成形を終わらせ荷物を探っていたスライム少女は振り返りもせずに答える。
「ない!  絶対に次は無いからなっ」
全力で否定するが、ビチビチと跳ねる何かを食べ始めた相手の答えは無かった。

<終>

608. 名無しさん@ピンキー 2008/09/27(土) 22:16:59 ID:E2hg/eLK

↑投下終了です。
お邪魔しました。

609. 名無しさん@ピンキー 2008/09/27(土) 23:34:45 ID:iRcsT1/c

  規制に継ぐ規制で半年ばかり来てなかったら、こんなスレが
出来てたのな。


>>557

  確か中国の昔話で、女の姿を模った栞が美女になって
古本マニアのとっちゃんぼーやに学問から芸事から
あんな事やこんな事まで教えちゃう、みたいな話が
あったような希ガス。
  でも人間男×人外女はオカルト娘スレ向きかな。


>>564

  民話で女が人外ってのは良くあるけど、女が人間でと言うと……
聊斎志異だったかなぁ?  馬皮に包まれて蚕になった女の話。
  帰りが遅い父親を心配した娘が「お父さんを連れ帰って来たら
結婚しても良い」みたいな事を飼ってた馬に言ったら本当に迎えに
行って、帰って来てから話を聞いた親父が怒って馬を殺して皮を
剥いだんだけど、皮を庭先に干してた所に娘が通り掛ったら突然
その皮に包まれて桑の木の上に行っちゃって、何日かもにょもにょ
してるうちにそれが巨大な蚕になってしまった、と言う話。
  確かその後にあの世で夫婦になって養蚕の守護神になったとか
言って親父の夢枕に立ったんだっけ?  うろ覚えで自信が無いが。

610. 名無しさん@ピンキー 2008/09/27(土) 23:43:57 ID:iRcsT1/c

  ところで、先日メモ帳を整理してたら昔の日記が出て来たんだが、
こんな事を書いていた当時の自分は荒んでいただろうか?

  先日たまたまテレビのチャンネルを変えたら国営放送第二の
教育番組で「伊勢物語」の一節、
「身分違いの恋に焦がれた男が姫君をさらって逃げ出し、
打ち捨てられた蔵の奥に姫君を隠し、入り口に立って寝ずの番を
したが、実はそこは『鬼が住んでる』と地元民に忌避されていた
曰くつきの蔵で、姫君は鬼に一口で食い殺されてしまった。
その時姫君は悲鳴を上げたが、折からの雷雨で男には届かず、
男が顛末を知ったのは夜が明けてからだった」
  の説明をやっていたんだ。
  リア厨の頃に学校の図書室でこの段を読んだ時は
「うわ、男間抜け過ぎっつーか姫君可哀想」
  と思ったんだが、それから●●年経った今は
「え〜一口で食べちゃうなんて勿体無いよ鬼さん。俺やったら
朝まであんな事やこんな事しまくって、男の間抜け面を笑い飛ばして
やるのになぁ」
  などと考え、更に
「姫君が気に入ったんで食わずに掻っ攫って逃亡→寝取られ男
怒りの追跡→三年後、山奥の住処で可愛い鬼っ子と赤子を抱いて
めっさ幸せそうな姫君発見→おまいを殺して漏れも死ぬる→
狩りから帰って来た鬼が一撃粉砕→今日はこいつで鍋でもするか」
  みたいな光景が四ページギャグ漫画風に浮かんだ。
  ……時の流れって恐ろしい、と、しみじみと思った。

611. 名無しさん@ピンキー 2008/09/28(日) 00:00:49 ID:5r15siSz

>>608

乙。スラ娘さん可愛いな。

612. 名無しさん@ピンキー 2008/09/29(月) 02:42:25 ID:ObKmdfK3

>>610

早くそれを文章にする作業に戻るんだ

613. 名無しさん@ピンキー 2008/09/29(月) 18:43:57 ID:WC7/nkVo

>>610

でもその話って実際は男が姫を連れ出すことに成功するも姫の家来が助けに来て姫は連れ戻されてしまう
男はそれでは面目が立たないので「実はそこの蔵には鬼が住んでいて姫が食われてしまった」っていう話にした
っていうオチだった気がする

でもここのスレ的にはそのオチは余計だな、夢がないw

614. 名無しさん@ピンキー 2008/09/29(月) 21:13:24 ID:gyEPodik

>>613

いっそのこと、姫は鬼の生贄として差し出されていたのを見初めた鬼が生かしておいていたら
人間の男が惚れ込んで連れ出したのを連れ戻しに来たって話でよくね?

あれ?

615. 名無しさん@ピンキー 2008/09/30(火) 07:13:54 ID:lW+56rFb

>>613

やだなぁ。
>>610
の勘違い男っぷりが鬼と姫のイチャイチャっぷりをひきたてるんジャマイカ。

616. 名無しさん@ピンキー 2008/10/01(水) 18:46:50 ID:X3vHwVmX

>>573
の亜里の続きを投下します。
一人かくれんぼやコトリのお話が苦手な方は、スルーした方が幸せ。
タイトルの亜里でNGをしてください。

617. 亜里3 2008/10/01(水) 18:47:39 ID:X3vHwVmX

暗い面持ちで椅子に座っていた男だが、入室した亜里を一目見るなり腰を浮かせた。
この場にはまるで不釣り合いな、華やいだ紅色。
面会室のガラスに区切られた向こう側、まるで銀幕の女優に着色を施したような洋装の美人が、男の前へ音もなく座る。
「お待たせ致しました。私が山岸亜里でございます」
そう言ってニィと微笑む唇も、緩やかなドレープを描くワンピースも嘘のように紅い。
男は我に返って着席し、上気した顔を恥じらうようにハンカチーフで押さえた。
「山岸先生でいらっしゃいますか。二川と申します。この度は依頼の相談を受けていただけるとのことで…」
二川と名乗る男は随分と身なりのいい若者だった。まだ三十前だろう。
がっちりとした広い肩に上等な仕立ての背広がよく似合っていた。
恐縮した二川の言葉に、亜里は甘い笑みを浮かべる。
「まあ…。私のような卑しい囚人を先生だなんて、勿体の無い…勿体の無い…」
揃った赤い爪で口元を覆い、喉の奥でくつくつと湧く笑みを殺した。
些か芝居がかかった嫌らしさが、彼女の浮世離れした容姿と相まりひどく淫靡だ。
二川は強くときめいた。
霊能者など、どんな化物が出るかと畏れていたのが馬鹿らしい。

618. 亜里4 2008/10/01(水) 18:49:07 ID:X3vHwVmX

亜里の背後の壁に控えた看守は、二川の様子に眉をひそめた。
男の依頼者が亜里の外見に心を奪われるのは珍しくない。
しかし、その中でも二川は感情が隠せない類の人間なのだろう。
不躾に亜里を眺めるような真似こそしないが、彼の紅潮した皮膚下に巡る色欲は、誰の目にも明らかだった。

二川はふと思い出したように目線を落とし、膝の上のハンカチーフをきつく握る。
重い扉を押し開くように、彼は静かに語りだした。
「…先生に聞いていただきたいのは、私の屋敷にある土蔵の事なのです」
依頼の話になると亜里もゆらりと姿勢を正す。
亜里はうっすら口角に笑みを乗せたまま二川の話を聴いた。
「先祖の代に建てられた古い蔵でして、中に何が収められているか、私はもちろん、父も祖父の代も把握しておりませんでした」
二川の顔色は徐々にあせていった。
「中を確かめようにも、扉の溝に土が塗り込まれ、壁と一体になっているのです――」

―中に何が入っているかは判りませんが、高価な物などはないでしょう。
  そうならば放っておけばよいのでしょうが、入口のない土蔵が屋敷に在るなど気味の悪い事です。
  父の代に、屋敷の改築を兼ねて土蔵を取り壊そうとしました。

619. 亜里5 2008/10/01(水) 18:50:55 ID:X3vHwVmX

  私も子供でしたが既に屋敷におりましたので、あの時の事はよく覚えております。
  土蔵は古く、大きさもさほどありませんでしたから、人力で壊す予定でした。
  数人の大工が大槌を手に土蔵を囲みます。
  私は父の傍らで、縁側からそれを見守っておりました。
  一人の大工が大槌を振りかぶり、力を込めて土壁にそれを降ろしました。

―私は、その時の事を、未だに夢に見るのです。

  ブツンと何かが切れる音が、私の耳にも聞こえた気がしました。
  その大工は大槌を振り降ろした格好のまま、しばし静止していました。
  やがて、上半身がぐらりと反ります。
  天を仰ぐその顔は、まるで笑っているように見えました。
  大工仲間が、妙に思ってその大工に声を掛けようと歩み寄ります。
  父も私も、何だろうと首を伸ばして彼を注視しました。
  大工の下半身から赤黒い物が勢いよく流出し、庭に広がりました。
  立ったまま魚のように大きく体を痙攣させた後、大工は自らの排泄物の中に倒れ込みます。
  一斉に、周囲から怒号に似た悲鳴が上がりました――

「―それから、あの土蔵には誰も触れておりません」
そう結んだ二川の唇は、白く乾き震えていた。

620. 亜里6 2008/10/01(水) 18:52:31 ID:X3vHwVmX

亜里の真っ黒な目がつうと細められる。
その唇は血のように紅く、未だ平然と笑みの形を保っていた。
共に二川の話を聞いた看守は、肌を粟立たせ立ち竦んでいる。
思わず自らの下腹部にも鈍痛を感じ、脂汗が浮かんでいた。

「それはそれは、大変な事…」
忌まわしい物を語った二川を気遣うような、柔らかく穏やかな声色で亜里はそっと囁いた。
二川は弾かれたように顔を上げ、救いを求める目で亜里を見つめる。
亜里は笑った。
「御依頼…お引き受け致します」


続く

621. 名無しさん@ピンキー 2008/10/01(水) 18:54:58 ID:X3vHwVmX

投下以上です

622. 名無しさん@ピンキー 2008/10/01(水) 21:23:34 ID:u5X8tpPc

待ってたよ、投下乙
これからの展開が楽しみだ

623. 名無しさん@ピンキー 2008/10/06(月) 02:02:16 ID:NupH4qrm

中途半端に古く、マイナーなアニメなんだけど
まりんとメラン知ってる人いない?
人外好きにはたまらないアニメだと思うんだが。

624. 名無しさん@ピンキー 2008/10/06(月) 02:37:53 ID:tNJVF9iF

>>623

あれは人外好きで鬱平気なら見て損はない。
自分はDVD全巻買ったけど後悔は全くしていない。

625. 名無しさん@ピンキー 2008/10/06(月) 23:05:08 ID:ibmXjh9l

懐かしいなw
あれのOPだったか…歌も好きだ。
626. 名無しさん@ピンキー 2008/10/08(水) 02:19:21 ID:PSS1ncMu

まりメラなつかしい……WOWOWアニメ全盛期のころだね

627. 名無しさん@ピンキー 2008/10/08(水) 09:26:58 ID:rgAwFmxt

どこかのサイトで、まりメラの通販(同人誌?)やってたなぁ…
今もやってるんだろうか?

628. 名無しさん@ピンキー 2008/10/08(水) 15:31:43 ID:T9XlXb7x

久々に見返してしまったww
やっぱいい話だな…


>>620

投下乙でした。
続き楽しみにしてます。

629. 名無しさん@ピンキー 2008/10/08(水) 18:10:03 ID:eAXY67MT

おばけよりケモのがトレンドだろうか。
人狼とお嬢様でほのぼの系投下します。続き物で進行はマッタリ。
NGはタイトルの「ウルフのストレート」でお願いします。

630. ウルフのストレート 2008/10/08(水) 18:12:01 ID:eAXY67MT

鉄の棘は強固に噛み合い、獲物の足を深く捕らえていた。
罠に掛かった獣は憔悴し地に横たわる。
草に半分埋めたその顔は、開いた口からダラリと舌が垂れ、薄く開いた眼は白く幕を帯び濁っていた。
ごく浅く上下する腹の動きがなければ生死の判別もつかないような状態だった。
森は春の日射しに淡く萌える。
生い茂る葉の隙間から覗く高い空に、獣を見下ろして雲がのどかに流れた。
もうどれだけの時間を獣がここに伏しているかは解らない。
刃がめり込む傷口は未だ赤黒く濡れているが、じきに全て干からびてしまうのだろう。
死。
獣は、静かにそれを意識した。
だが、

―でかいいぬだな

人間の声が聞こえた。

―おまえ、あしいたいの?

草を踏みしめる軽い足音が獣へと近付く。
最早気配を探る力もない獣は、靄のかかる瞳を億劫にそちらへ向けた。
ぼやけた視界に人影が映る。小さな影はうっすらと赤く滲んだ。

赤茶色の髪の子供が一人、獣の足元にしゃがみ込む。
両手で貝のように閉じた二枚の鉄板を抉じ開けようと試みるが、内向きにびっしりと並ぶ尖った刃が指に食い込み、力を込められない。
非力な手には余る鉄の罠だが、子供は諦めなかった。

631. ウルフのストレート 2008/10/08(水) 18:13:57 ID:eAXY67MT

手頃な太さの枝を拾ってくると、罠の蝶番を支えるバネへと突き通す。
ガチャガチャと罠が揺れ、共に傷口も動いた。獣は、自らの痛覚が未だに働くことを知る。
その痛みが引金となり、獣の四肢に徐々に力が籠ってきた。

―まだ、己れ(おれ)は生きられる。

獣は焦点の定まらぬ目で子供を見た。乾ききった舌を震わせて口中に戻す。
日に透ければ茜になる赤茶の髪色や、石鹸の香りに阻まれた先にある微かな体臭。
この人間を作る情報を自らに深く刻み込む。
ギイ、ギイ。罠が幾度もきしんだ。
子供が歯を食いしばり、枝に渾身の力を込める。

パン――

弾けるような音を立て、罠は壊れた。



シーエルは紅茶を飲み干し、珊瑚のような唇からそっとカップの縁を離した。
鉄道の中とはいえ、一等車両ともなれば豪奢な内装が施され、ティータイムも優雅に楽しめる。
大きな硝子の窓の向こうに流れるのは青い山々と田園風景だ。
「お済みでしょうか」
ティーセットを下げに来たボーイにシーエルは微笑んで頷いた。
長い睫が優しく影を落とし、鳶色の瞳の大きな目を縁取る。
おっとりとした顔立ちと濃紺のワンピースが良く似合い、正に深窓の令嬢といった姿だった。

632. ウルフのストレート 2008/10/08(水) 18:15:30 ID:eAXY67MT

その背に流れる髪は翠がかかるほどに、黒い。


ローランと言えば世界的に名の通った紅茶のブランドだ。
ローランクオリティと呼ばれる品質の高さは、王室や高級ホテルでも愛される一級品だった。
そのローランの女社長の一人娘・シーエルは、列車に揺られ両親と共に郊外の別荘からの帰路についていた。
社長である母と、同社で買い付け指示を取り仕切る重役の父は日々多忙なのだが、毎年夏期の一時だけは家族で避暑地で過ごす。
都会の喧騒と離れて過ごす夏休みは、毎年変わらないシーエルの楽しみでもあった。


シーエルのいる個室にボーイと入れ違いで母が顔を覗かせた。
上品なツーピースを身を包む知的な貴婦人、マリナ・ローランだ。
「シーエル、もうすぐ駅よ。何か必要な物はある?」
駅といっても一家の目的の降車駅ではない。
ただ、次に停まる駅では車両の切り替えや燃料の補充も行うため、かなり長く停車することになる。
ホーム内の売店で簡単な買い物をして帰ってくることも出来るのだ。
シーエルは「足りております」と首を振った。つられて目の上で切り揃えた前髪もサラリと動く。
最新の雑誌もアメニティグッズも、必要な物はすべて車内に取り揃えられている。

633. ウルフのストレート 2008/10/08(水) 18:17:52 ID:eAXY67MT

売店にありがちな土産物にもあまり興味が沸かなかった。
「そう?私はちょっと出てくるから」
母はヒラヒラと手を振ると通路に戻っていった。
消費者のニーズや新しい流行の察知に貪欲な女社長は、降車して販売店や駅の様子を見て回るつもりなのだろう。
母の後ろ姿を見送って、シーエルは窓へと視線を戻した。

しばらくして車内にアナウンスが入り、列車は駅へと到着した。
何本も線路が並列する大きなホームに停車し、ドアが開けば降りる客や乗る客がせわしなく窓の前を横切っていく。
ハンドバッグ片手にホームを歩く母の姿も見つけられた。
シーエルはそれらの光景を見るでもなく見ていたが、とある人影にふと目を止めた。
(まあ、大きな方)
その男性は列車に背中を向けて立っていた。
堂々とした体躯に黒いテイルコートを纏い、頭にはシルクハット、そして手には白い手袋とフォーマルな装いだ。
ホームに立つ姿は柱のように大きく、周囲の人々から頭二つ突き出ている。
と、その男がピクッと顔を上げる。
何かしらとシーエルが軽く窓の硝子に片手をつき、首を傾げた瞬間。
グリッ
男が恐ろしい速度でこちらに振り向いた。
「ひっ」
シーエルは思わず息を飲んで身を引く。

634. ウルフのストレート 2008/10/08(水) 18:19:39 ID:eAXY67MT

男の顔には鼻上までマフラーが深く巻かれていた。
さらにシルクハットを目深に被っているためその容貌は殆ど見えないが、隙間から覗く肌は石炭のような闇色だ。
その中にギロリと剥かれた双眸は青白く、シーエルを射抜く勢いで凝視している。
―怖い!怖過ぎる!!
身の危険を感じ、シーエルはガバッと体ごと顔を背けた。
(わ、私にジロジロ見られてご不快だったのでしょうか…)
シーエルは青ざめた。あんなに強く睨まれるなど生まれて初めてだ。体が縮み上がる。
―もしかしたら、あのマフラーは大火傷を負った顔の傷を隠していたのかも知れない。
だから他人からの好奇の視線に非常にナーバスなのかも知れない。
(ああ…不躾に人様を眺めたりするものではありませんわ。ごめんなさい…)
グルグル回る後悔で頭を一杯にしたって今更遅い。
もしや、まだこちらを見ていたりして…と怖々横目で窓を見た時。シーエルは今度こそ悲鳴を上げた。

「ぎぃやぁああぁあっ!!」

絹を裂くような、とは言えないたくましい悲鳴が個室を揺るがした。
いつの間に移動したのか、窓にはその男性が張り付いていた。
手袋の両手をベタリと硝子に付け、鼻先も押し付けんばかりに接近した鬼気迫る姿。

635. ウルフのストレート 2008/10/08(水) 18:21:45 ID:eAXY67MT

マフラーは解けかけて垂れ下がり、隠されていたその顔が露になっている。

そこにあったのは、
黒い毛に覆われた狗の貌。

大きく割れた巨大な口と前方に伸びた鼻筋。
口からは紫色の舌が垂れ、鋭い牙が覗く。
氷のような瞳の中に宿る瞳孔は懍とした黒点で、シーエルを鋭く捉えていた。

―黒狼。

シーエルは全身を総毛立たせ硬直している。
硝子越しの獣とシーエルは、まるで時が止まったように見つめ合った。


続く

636. 名無しさん@ピンキー 2008/10/08(水) 18:22:56 ID:+9mOkUQQ

おお、リアルタイムで見れた!
続き楽しみにしてますー!

637. 名無しさん@ピンキー 2008/10/08(水) 18:25:15 ID:eAXY67MT

以上です。
どちらも完結させますだ。

638. 名無しさん@ピンキー 2008/10/09(木) 19:59:54 ID:H5lSjuFe

投下乙であります!
白狼さんをもふもふしつつ続きをお待ちしております。

639. 名無しさん@ピンキー 2008/10/12(日) 16:47:19 ID:8t6p6QPL

ずっとROM専だったけどハァハァ値が高まりすぎで書いてみた
ロボ×女の子
  
ちょっとグロい表現有りかも;  苦手な方はスルー推奨


とにかく、逃げなければ!
カレリアを筆頭とした暴虐な元首への反乱は、あと一歩の所で失敗してしまった。
人々が逃げ惑う戦火の中、カレリアは忠臣達を必死の思いで逃がし、炎に散った。
だが、元首直属の無慈悲な精鋭、フラッドと呼ばれるロボット兵は、すぐに彼らを
追い、惨殺した・・・。

それほど遠くない所から叫び声を聞き、エリアスは耳を塞ぎながらも足を早める。
肩の辺りでウェーブのかかった銀髪は吹きすさぶ砂塵でもつれ、慣れない荒涼とした
山岳地帯を走ったせいで、靴ずれも起きていたが、彼女は逃げる事を止めなかった。
「もう少しだったのにっ・・・!」
いつ殺されるか分からない今より、達成できなかった悲願の方が、彼女の心に多く満
たされていた。しかし、それもやがて底知れない恐怖に変わっていった。
「フラッド!」
前方の砂塵の中から、薙刀のようなものを振り上げるフラッドの姿を見た瞬間に、
エリアスは来た道を引き返した。先回りしているとは思わなかった。
ドン、と硬く冷たい音と、自分のキャッという短い悲鳴を同時に聞き、地面にしりもちを
ついたままの彼女が見上げた先には、鮮血の滴る鉄の爪と、真っ赤な目をした別のフラッドがあった。
「嫌ぁあああぁあ!!!」
慌てて向きを変えたが、後ろからは薙刀を持ったフラッドが滑るように追ってきた。
ほとんど何も考えられない頭に悲鳴を延々と響かせ、少しでもフラッドから身を隠そうと
足場の悪い方へ進んでしまったのが、彼女の運の尽きだった。


640. 名無しさん@ピンキー 2008/10/12(日) 16:49:57 ID:8t6p6QPL

「嘘・・・。」
ガラガラと崩れるような音を聞き、初めて回りを見たエリアスの立っている場所は
崖っぷちだった。右にも左にも逃げられる場所はもうない。フラッドは数を増し、じりじりと彼女に迫っている。
その歩みが止まった時、一体のフラッドがエリアスを指差し、冷酷に言い放った。
「撃テ!」
その瞬間、彼女の足元は崩れ落ちた。刃物や弾丸の雨こそ浴びなかったものの、エリアスは無数の石と共に、
崖下の底知れない割れ目に吸い込まれていった。

―寒い。ここはどこ?  わたし、頭から落ちたのに、何で生きているの?
エリアスが体を起こして辺りを見回すと、周囲はただ闇に包まれていた。ある一方向に青白いライトで描かれた線があるだけだ。
崖下にこんな空間があるなんて聞いた事がない。
立ち上がってそちらに足を進める。足に伝わる感触から、床に衝撃吸収剤が混ぜられていたようだ。
靴ずれは純粋にか、それとも痛覚が麻痺しているのか、もう痛くなかった。
永遠に続くかと思われた光の道の終点にあったものを見て、エリアスは思わず息を呑んだ。
「フラッ・・・ド・・・。」
幾重にも鎖が繋がれていたが、深い紫の鎧は、間違いなくフラッドだった。しかし、なぜ拘束されているのだろうか。
自分を殺しにきた刺客ではないのか?
「誰だ・・・。」
急に聞こえてきたややノイズの混じった声に、心臓が飛び出るほど驚き、フラッドを凝視したままエリアスは後ずさる。
その目に明るい黄色の光が灯り、鋭く削られた指が動いた。そのまま鎖を引きちぎってしまいそうだ。
「お、お願い!殺さないで!」
エリアスは掠れた声で叫んだが、フラッドは動じる事なく静かに話し出した。


641. 名無しさん@ピンキー 2008/10/12(日) 16:52:20 ID:8t6p6QPL

「心配するな。私は意志のないフラッドではない。」
「え・・・?」
「私は、元首が真に危険な時に元首を守る最後の兵だ。だが、お前の態度を見ると、今の元首はおかしいようだな。」
「今の元首はわたし達からひたすら搾取するだけなの。それで、耐え切れなくなって反発したのに、こんな事って!カレリア様!」
頬を緩やかに零れ落ちる涙は青白いライトに反射して、星のように光っている。
その様子をしばらくの間見守ったフラッドは、エリアスにある事を告げた。
「私の胸に手を置け。」
戸惑いながらもエリアスはフラッドに恐々と近づき、言われた通りに手を置く。
「お前の名は?」
彼女より頭二つ分ほど高い所から降ってきた声は、不思議な安堵感を彼女にもたらし、恐怖を欠片も残さず吹き飛ばした。
「エリアス・・・。」
名前を教えた瞬間、フラッドを拘束していた鎖は消えうせた。そして、自由になった腕は、待ち焦がれていたかのように
エリアスの細い体躯を抱きしめた。
「え、ちょっ、何?」
皮膚の代わりにフラッドの体を覆う鉄の冷たさと、抱きしめられる理由の不明瞭さに、エリアスは戸惑う。
そして、彼は彼女の耳元に唇を寄せ、静かに呟いた。
「私が最後に動いたのも、今お前が苦しんでいる世と同じような元首の治世だった。」
それはどこか悲しげで、憂いを帯びた響きだった。
「この腕が恐ろしいと、全てを破壊する私が恐ろしいと、勝手な理由を付けてこのような暗く冷たい場所に押し込めた。」
エリアスから腕を離した途端、彼は急に押し黙ってしまった。
(この人は、そんなにも長い間、こんな所に一人で・・・。)
この理由が同情だけだったのかは分からないが、エリアスは余っていたフラッドとの幅を埋め、精一杯背伸びをして
彼に抱きつき、黄色い目をしっかりと見上げた。


642. 名無しさん@ピンキー 2008/10/12(日) 16:54:00 ID:8t6p6QPL

「エリアス、私が恐ろしくないのか?」
「怖くないって言うなら、嘘かもしれない。でもね、んっ・・・。」
次の言葉は、冷たい鉄の感触に阻まれた。エリアスの唇をゆっくりとなぞっていったフラッドの氷のような舌は、
その冷たさとは裏腹に、熱い後味を彼女に残していった。
「これで、お前を傷つけた者を全て、我が腕で滅ぼそう。」

反逆者の血の臭いを引きずって帰還するフラッド達は、頭上を飛び回る影に気づき、足を止める。
その影は彼らの行く手に降り立った。
「元首ヘノ反逆者、エリアスヲ確認。排除セヨ。」
彼らは、裏切り者と判断されかねないフラッドよりも、エリアスを殺す事を優先した。
武器を持ち直し、一斉にエリアスに飛び掛った刹那、彼女の傍らのフラッドが腕を振り上げた。
次の瞬間には、元は元首の忠実な人形だった者達の残骸がそこら中に転がっていた。
機械油に塗れた腕を後ろ手に隠し、フラッドはエリアスに向かって不器用に笑った。
彼女は指先を唇に当てたまま、妙に困ったように呟く。
「わたし、あなたの名前をまだ聞いてなかったわ。」
この問いかけには、フラッドもエリアスと同じように困惑した。何しろ、
作られてからまともに名前らしい名前を呼ばれた記憶がない。
「名前は・・・ない。」
「じゃあ、ヴァンダル、なんてどう?」
細い指で胸の装甲を突きながら、エリアスは言った。
「全くもって問題はないな。」
フラッド改めヴァンダルは、さらりと新しい名前を受け入れた。
「ねえ、ヴァンダル。」
「分かっている。」
機械油に濡れていない手で、エリアスの手を傷つけないように取り、その甲に口付けを落とした。
「お前が憎いと思う世界は、いらない。」
砂塵の中にぼんやりと浮かぶ元首の居城を見据え、ヴァンダルはエリアスを抱いて飛び立った。


643. 名無しさん@ピンキー 2008/10/12(日) 16:55:40 ID:8t6p6QPL

以上です
いやあ物を書くのって難しい
そしてぬるいのになぜか背中がかゆい;

644. 名無しさん@ピンキー 2008/10/12(日) 18:25:36 ID:TfnCAODU

>>639

凄い萌えました!  まさに書いてくれて有難うと言いたい。
ロボ×女の子が凄い好きなのに、殆ど見かけなくて飢えてたんだ…
ヴァンダルカッコイイし、反逆者の話も好きです。
続きが気になってしょうがないw


>>630

おぉ。面白いなぁ…
ここからどうほのぼのに行くのか、是非とも続きを読んでみたい。
楽しみにしてます!

645. 名無しさん@ピンキー 2008/10/12(日) 23:17:48 ID:pSUO6nR9

一迅社から出てるムシアオの森、カササギの剣がこのスレの住人にお勧め

646. 名無しさん@ピンキー 2008/10/13(月) 12:36:22 ID:1llofbEl

>>642

ヴァンダルかっこよすぎる

647. 名無しさん@ピンキー 2008/10/13(月) 21:05:48 ID:hKvhLMH5

ヴァンダルGJ!

648. 小ネタ ◆IyobC7.QNk 2008/10/15(水) 00:35:22 ID:yX5gCPZg

獣人もロボも続き楽しみにしています。
それと保管庫の方、更新乙です。

10月なのでハロウィン小ネタ  2レス(エロなし)

今年も子供たちは仮装をして家々を巡る。お化けになりきって普段は行かない怖い人の家にも。
意気揚々と子供たちは戦果を確かめながら、それぞれ帰途についた。
ドラキュラに扮した少年が帽子いっぱいのお菓子の中からアメをひとつ取り出し口へ放り込む。
「今年もいっぱい貰えたな」
「だな」
答えたのは、自分と同じくらいの背丈のカボチャをくり抜いたお面を被った少年だった。
「……。お前誰?」
いくら考えてもこの少年の正体が分からなかった。
例え仮装をしていても、そう大きくはない村である、知らない子がいるはずなど無い。
その少年はいつの間にか彼の隣で本当に嬉しそうに袋を握りしめていた。
「あ、俺はジャック。毎年来てるんだ。お前はトーマスだよな」
少年が自分の名前を知っていたことに驚きながら曖昧に返事をする。
「え、うん。ジャックは別の村からわざわざ来てるのか、変わってるな」
「これが年一回の楽しみだからな」
「ふーん」
その言葉に少しの違和感を覚えながらドラキュラに扮した少年、トーマスはもう一つお菓子を摘んだ。
「なあ、トーマス。お前はこの話知ってるか?」
何気無い調子でジャックが始めたのは村の大人たちが子供の頃の話だった。
無愛想なきこりのおじさんと優しいパン屋のおばさんが結託して村長に仕掛けた悪戯。
気難しいおばあさんのお転婆だった頃のこと。
ジャックのまるで見てきた様に喋る大人たちの子供時代の話は面白く飽きなかった。
「今でも傷が残ってるはずだぜ。しわの下に隠れてるかも知れないけどな」
トーマスの家の近くに着く頃には村の大人たちほぼ全員の話を聞き終えていた。
「あとさ」
嬉々として喋り続けようとしたジャックを止める。
「あ。僕の家はここだから」
「そっか、じゃあ話はここまでだな。俺は、遠くから来てるから」
「ジャック、来年も来いよ」
少し悲しげな相手の声に、なんとなくトーマスは、そう言わなければならない気がした。
「ああ、また来年……」
お面であるカボチャの顔は変わらないが笑ったのかな。
そう思った瞬間、強い風が吹き抜け身に付けていたマントが視界を奪う。
「お前の母ちゃん、アニーによろしくな」
急に母親の名前を呼ばれ驚き、慌ててマント引き剥がすとカボチャの少年ジャックの姿はなかった。
「ジャック?」
呼び掛けは夜の闇に吸い込まれ消える。
「トーマス、誰か一緒にいるの?」
家の方から聞き慣れた声がした。軋んだ音に合わせて明るい光が筋になり足元を照らす。
振り返り目をこらすが、ジャックは居なかった。

649. 小ネタ ◆IyobC7.QNk 2008/10/15(水) 00:41:53 ID:yX5gCPZg

「帰り道でお菓子を食べちゃダメって言ったでしょう」
「ごめんなさーい」
全く反省していない様子の息子を軽いため息と共に迎え入れる。
「あ、ねぇ、母さん。ジャックって奴を知ってる?  変わったカボチャのお面を被っててさぁ」
その名に一瞬、身体が強張る。
大人になり、彼の姿を見なくなってからも噂だけは耳にしていた。
まさか自分の子供に話をされるとは考えてもいなかった。
「あら、あなたも会ったのね。ジャックは母さんだけじゃなくて、この村のみんなを良く知ってるのよ」
しかし努めて平静を装い、お伽話をするのと同じ調子で彼の話をする。
「僕も知ってるよ。ジャックから色々聞いたもん」
息子のニッと笑った顔に、子供の頃のことが頭をよぎった。
あの事を話してなければいいけれど、と心配になる。
それは子供の頃の淡い思い出と言うには少し重すぎるし、愛と呼ぶには軽すぎた。
「そうね、トーマス。さあ、顔を洗って着替えてきなさい」
少々引きつった笑いを浮かべながらアニーは浴室へとトーマスを促す。
混乱をどうにか納めて視線を巡らせ、あることに気が付き思わず苦笑が漏れた。
「ジャック、あなたは変わらないのね。人を驚かせてその隙に黙ってコッソリ持って行くんだから」
机の上に多めに用意しておいたはずの、お菓子が無くなっている。
「また、来年ね」
呟き、トーマスが大人になればまた、その子供から彼の話を聞くのだろうとアニーは思った。

終わり

聞きたいんだけどハロウィンのジャックオーランタンはお化けの分類で正しいよな。

650. 名無しさん@ピンキー 2008/10/15(水) 15:46:43 ID:KQeTWetD

GJ!ジャックにきゅんきゅんした
651. 名無しさん@ピンキー 2008/10/15(水) 22:46:22 ID:sm9VKJU2

ジャックオーランタンいいね
季節柄にもピッタリのネタだ
GJ!

652. 名無しさん@ピンキー 2008/10/16(木) 03:02:02 ID:SWjw3AYB

ジャックは子どもとしか触れ合えないのか…
ちょい切なくてGJです!

653. 名無しさん@ピンキー 2008/10/17(金) 03:59:17 ID:EBkcjdsH

これは手放しに良い話だなぁ



一瞬トーマスの親父ってジャック…?って思ったのは内緒だ

654. 名無しさん@ピンキー 2008/10/17(金) 21:21:54 ID:EBkcjdsH

>>639

なんかDSのゲームのアルカイックシールドヒートのロボット兵士を思い出した


655. 名無しさん@ピンキー 2008/10/18(土) 20:54:18 ID:xXTG59qW

ASHは主人公以外の生身の兵士はみんな元灰なんだよなぁ。人外要素皆無だけど。

656. 鉄錆の街 2008/10/20(月) 05:43:31 ID:BTs4iXqZ

注意
この文章には流血表現や人によってはグロテスクと感じるシーンが含まれています。
無駄に長いですが続きもので、今回は非エロです。

以上の要素に嫌悪感を覚えた方はタイトル「鉄錆の街」をNG指定してください。

657. 鉄錆の街 2008/10/20(月) 05:45:58 ID:BTs4iXqZ

  普段は山で暮らすヨツヅメペリパは、秋になれば食物を求めて彷徨う。この死んだ街へと迷い出てくることも稀ではなかった。
鉤爪のある無数の脚を持ち、全体的にはゴカイの類に似て見えるが、図体は熊よりも大きい。肉であれば人も獣も区別せず
食らうこの捕食者に襲われて死ぬものは多い。
  だが、今はそのビロウドの如き皮膚は裂け、緑の体液を流している。
  対峙する男も又、人間には見えぬ。逞しい体は銀灰色の剛毛で覆われ、顔は鮫めいて獰猛である。黒い毛が隈取りのように
眼鼻を縁取り、厳つい顔をさらに凶悪に見せていた。

  体液を撒き散らしながら、怪物はあぎとを鳴らし、粘液の糸を吐き出した。そいつを身を捻ってかわし、
続いて体当たりを紙一重で回避して、脇腹に剣を振り下ろす。ぎょおうっとなんとも言いようがない悲鳴が
上がり、さらに体液が飛沫いた。闇雲に振り回される脚をおそれて距離を取り、男は改めてその様子を観察する。
  傷つき怒り狂ってはいるが、異形の生命力は強く、数本脚を落とした程度では大して弱った様子もない。男はひとつ
舌打ちをすると、身を翻して駆け出した。
  獲物を逃がすまいとして、ペリパは全速力で後を追ってきた。鉤爪がアスファルトを削り取る。速度でははるかに
こちらが勝るが、撒くのが目的ではない。うまく付かず離れずの距離を保ち、目的の場所へと誘導を試みる。
  そこは半壊したビル、瓦礫に足を取られればそれで仕舞だ。否応なしに速度を下げた男の襟首に、獲物が近付いて
歓喜した怪物の呼気がかかる。
「甘いんだよ、バカ野郎!」
  獰猛な笑みを浮かべ、男は最後の距離を跳躍する。踏み出したペリパの足もとががらがら崩れ落ち、巨体が粉塵の
中に消えた。落とし穴である。知性のない動物の悲しさ、最古の罠にも簡単に引っ掛かってくれる。脱出の隙を与えず、
もがくそれの首の後ろを力任せに刺突。神経節を破壊され、ペリパは瞬時に絶命した。

  遥か昔、人間が世界の王として栄えた時代があったという。翼に頼らず飛び、ヤジリネコより速く地を駆け、果ては空の
彼方、星々の世界へと旅をする者がいた、そんな時代。しかしそれも今となっては伝説でしかない。今や人間は数多の
けだものに追われ、惨めに地を這いまわる獣に過ぎぬ。
  殆どの人間が怪物を恐れ姿を隠す中、この男の様に、狩られる立場から、狩る側へとならんとする者達がいた。しかし
相手は人間よりはるかに強靭、容易に屠れはしない。数多の犠牲が出る中で、狩人たちはいつしかより強大な力を得んと、
異形の体の一部を己が身に移植するようになった。
  異形共は形も大きさも千差万別、何故かれらと人間の間に移植が成り立つのかはいまだ解明されておらぬ。声を潜めて
囁かれるところによれば、怪物達もまた、かつて力を求め、おぞましき外法に手を染めた人間のなれの果てであるとのことだ。
  その説の真偽はともかくとして、移植は今では普通に行われている手術の一つである。需要があるならば供給が生まれる
のは自然な流れ、移植パーツを売り買いすることは、人々の間では常識となっていた。

  こいつは比較的傷みにくい動物だが、解体は早いに越したことはない。時間が経てば経つほど鮮度が落ち、ひいては
買い取り価格も落ちる。必死こいて持ち帰ったパーツがタダみたいな値段で買いたたかれるなんて事にもなりかねない。
  まず高価なのが粘液腺、顎の脇にふたつ。次に高いのは顎、内部構造まで残っていた方がいい。面倒なので頭ごと
切り落として持ち帰る事にし、胴に移る。4本の鉤爪はそこそこの値がつくが、胴体の皮膚はずたずたに引き裂いてしまったので
もう使いようがないかもしれん。
  全身の体毛を体液で濡らしながら巨大な鉤虫の骸と向き合っていたところ、ふと妙なモノが目に留まった。粘り気のある
銀の糸に包まれた塊である。ペリパは粘液の糸で獲物を絡め捕り、安全な場所まで運んでから喰うという。つまりこれは怪物の
今宵の晩飯なのだ。
  よくもまあ、あの騒動の中踏みつぶされずに残っていたものだ。中身が売れれば儲け物だと、つつみを切り開いてみると、
そこには――

658. 鉄錆の街 2008/10/20(月) 05:48:13 ID:BTs4iXqZ

  柔らかな栗色の髪。桜色の唇はぎゅっと噛みしめられ、眉は今にも泣き出しそうに歪められているが、そんな表情を
浮かべていてもなお愛らしい。気を失ったままに獣人に伴われて来た少女は、瘴気漂う鉄錆の街にはおよそ似つかわしく
なかった。
「おやァ、ケルビーノ。隠し子かい?」
「いねェよそんなもん。拾いもんだ」
  エビに似た触角を震わせつつ、そうだろうねえ、あんたの子にしちゃ可愛すぎると部品商人の老人は呟いた。
「そいつの事はどうでもいい。幾らになるんだ、早くやってくれ。帰らにゃならん」
  命がけで狩った獲物だ、安く買いたたかれてはたまらない。ケルビーノは牙を剥き出して見せる。

「で、その子はどうするの?売るのかい?」
  その顔が一瞬虚を突かれたような表情を浮かべる。
「・・・買うのかよ?」
「ま、仕事だからねェ。女で、若くて、しかもこんなに可愛い子と来たもんだ。部品にしようが丸ごと売ろうが
そりゃァいい値が付くってもんさァ」
  商人はキチキチと外骨格を鳴らして笑う。ケルビーノは一瞬鼻面に皺を寄せ、牙の間から唸るように言葉を吐いた。
「売らねえよ。まだそこまで腐っちゃいねえつもりだ」
「それは残念・・・」

  俗説は意外と正しいのかもしれないと、ケルビーノはたまに考える。特に今日のような話を聞いたときには。狩人達は
怪物と戦い続けるうちに、肉体のみならず心までも、本来敵である異形と同じくしているのではないか、と。
「どうするかね、これから・・・おい、そいつはおまえのメシじゃねえ」
  いつ頃からか部屋に居着いているアカゲケダマが、新たな人間に興味を示したのか、少女の首筋の辺りに触角を寄せ、熱心に
においを嗅いでいた。大きめの猫程度の大きさしかない、この縫いぐるみのような動物にさえ引き裂かれてしまいそうな娘。
勢いで連れ帰ったはいいが、いかにもひ弱そうなこいつを養い育てていく自信はない。かといって放り出せば、野獣なり
盗賊なりの餌食になるのが落ちだ。それでは売り払うのと何も変わらない。全くとんでもないモノを拾ってしまった。
「まあ、仕方がねえやな。これもなんかの縁だ」
  幸いもう一人くらいならば養っていける程度の蓄えはある。とりあえず今は目の前にある問題を片付けねばならない、
どこかにもう一組位布団はなかったか。
  元が何だったかも分からない腐敗物を捨て、山と積まれた食器類をひっくりかえす。落ちてきた金属片に頭を直撃された
ケダマが、小さく威嚇音を立てた。
「――――!!」
「うおぅ!」
  ゴミと向かい合っていた為、背後の気配に気づくのが遅れた。聞きなれない響きの悲鳴が上がると同時に、枕元に置いていた
古いランプが重力に逆らって飛翔してきた。ケルビーノは驚愕しつつも見事な反射神経を見せ、それを受け止める。
「×××!××!」
  顔を紅潮させ、震えながら早口で何事かを捲し立てる少女。聞いたこともない言葉なれば、向けられた敵意の出所を知る事もできぬ。
「何だってんだよ・・・」
  ケルビーノはただ嘆息する。本当に、とんでもないものを拾ってしまった。

  鉄錆の街に雨が降る。街を覆う砂塵を溶かしこんで滴る雨滴は、タールのような色合いを見せてコンクリートに染みを作った。
人間には煮沸せねば飲めないそれも、怪物どもには天の恵みであるらしい。この季節には湿り気に頼って、本来水棲の異形たちが
人間を喰らわんとして町の近くまで足を伸ばす。
  背に刺さる視線を感じながら、ケルビーノは外を眺める。雨はいっかな止む気配を見せぬ。いかに狩人とはいえど、雨降りしきる
中に出ていくのは躊躇われる。一つ溜息をつき振り返れば、ケダマを抱いた少女と視線がかちあった。少女は驚いたような表情を
浮かべて後ずさり、きつく抱き締められたケダマがぎいっと啼いた。はじめの頃程の敵意は見せなくなったものの、全くこちらに
気を許した様子はない。
「別に取って喰いやしねえよ」
  その低い声に少女はさらに表情を強張らせた。やれやれとかぶりを振り、ケルビーノは再び窓の外に視線を戻す。ずっと西の方に、
雲の切れ間が見えた。雨が上がり次第出て行こう。

659. 鉄錆の街 2008/10/20(月) 05:49:09 ID:BTs4iXqZ

  びゅうと長い舌が伸びた。鈍重なアブラガエルの体の中、ここだけは別の生物のようにぬめぬめと動く。
  だが、あまりに単純な動きだ。狙った一点に命中させることしかできないのだから、頭の向きにさえ注意していれば回避も破壊も
さほど難しくない。伸びきった一瞬剣を振るえば、舌は寸断されてどさりと地面に落ちた。
「げっげっげっぐ」
  短くなった舌を巻き戻しながら蛙がうらめしげに鳴いた。その姿はさながら巨大な蝦蟇、不意にその背が大きくわななき、毒腺から
油のような毒液を噴出させる。
「ちっ、目くらましかよ!」
  液体は霧のように散布され、ケルビーノは咄嗟に顔を庇う。機を逃さず、どさっと重たげに跳躍してアブラガエルは逃走を開始した。
「逃がすか!」
  なるほど跳躍力は大したものだが、騒々しい足音を聞けば逃走経路は丸判り、くっきりと血痕も残っている。後を追うのは簡単・・・
「ぐぎょおおぉぉ・・・!!」
  両生類の断末魔の咆哮に思わず足が止まる。何事かと驚愕する間もなく、蛙の屍を口吻に突き刺して巨大な昆虫が姿を現した。
「嘘だろ、おい」
  昆虫の無機質な複眼がこちらを見据えた。強者の余裕なのか、悪名高きその異形は捕脚に自分より大きな獲物を抱えたまま、それを
引きずりながらのんびりと歩を進める。
  九重虫。騒動と血の匂いに惹かれてやって来たに違いない。貪欲で獰猛なそれと戦闘になれば、今の装備では対抗する術がない。
見逃してもらえる事を期待し、ケルビーノはじりじりと後ずさる。虫は餌食の体液を啜りながらしばらくそれを眺めていたが、突如
ひょいという具合に口吻を引き抜き、とことこ歩み寄ってきた。
  たちまち彼我の距離が縮む。目の前に迫った虫の複眼、それに映る己の姿。何に興味を持ったのか、九重虫は首を傾げると、
「!」
鎌状の捕脚を伸べて彼を引っ掛けようとした。
  ケルビーノは全速力で駆けだした。翅のある相手に速度で敵う筈はないが、建造物にでも逃げ込めればなんとかなるかもしれない。
だがその行動はさらに虫の関心をひく結果となり、九重虫は興奮に複眼を煌めかせ、再び鎌をふるった。

  しくじった。命があったのだから、むしろうまくやったのか。
  脇腹と背に深手を負い、ケルビーノはよろよろと街を歩く。鮮血が止血帯を染め上げ、布から溢れた分が膝を伝い下りていた。降りしきる
雨が即座に赤い足跡を洗い流す。
  杖代わりにしていた剣に縋ってしばらく息を整えた。雨滴が容赦なく全身を打つ。それは毛皮に浸透し、着実に体温を奪っていく。なんとか
気力を呼び起こし、歯を食いしばって首をもたげた。部屋の明かりが見える。ここで死ぬわけにはいかない。
  体を引きずるように階段を上り、帰りついて少女の顔を見た瞬間ぐらりと視界が傾く。倒れたのだと気づいたのは顔に床の感触を感じて
しばらく経ってからだった。体を起こそうにもどうしても腕に力が入らない。
「××!×××!!」
  少女の声が遠くで聞こえ、体が強く揺すられる。そういえばこいつが俺に触れたのはこれが初めてではないか。場違いな考えが頭に浮かんだ。
傷の痛みも濡れた体もすべてが遠くのことのようで、今はただひどく眠い。
  ケダマがついと寄ってきた。人間共の様子には頓着せずに傷の周りを嗅ぎまわり、床に流れた血を見つけると、乾き始めたそれを少し舐めた。
ケルビーノは苦笑する。
「おまえ、喰うのか、俺を?」
  出したはずの声は吐息にしかならず。

660. 鉄錆の街 2008/10/20(月) 05:50:19 ID:BTs4iXqZ

  傷に鈍く響くような痛みが戻っている。心地よい感覚ではないが、痛みさえしないのに比べればましには違いない。いやに重い瞼をこじ開けると、
眼前にやわらかな髪の毛があった。
「・・・な」
  少女は胸の毛に顔を擦り寄せ、微かに寝息を立てている。か細い体のぬくもりがどうにも気持ちを波立たせ、起こさないように
体を離し、寝返りを打った。傷口がじくりと痛む。よく見ると包帯が新たなものに変えられていた。まさかケダマの仕業ではなし、やはり少女の手に
よるものだろう。
  それから数刻、背後に身動きする気配があった。細い手がそっと背に触れ、包帯の上から傷をなぞる。
「起きてる、構うな」
  声に指がぴくりと反応したが、結局掌は離れぬまま背を撫で続ける。
「××××・・・?」
  いたわるような声の響き。その顔に涙の跡を見つけ、申し訳ないような気持ちになった。
「構うなって、元から大した事・・ッ」
「×××!」
  身を起こそうとしてついた腕の力がかくりと抜け、無様に体勢が崩れる。慌てて支えに来た少女の頬に新たな滴が伝っていることに気づき、
再び心のどこかに波が立つ。
  自分で気づいていないのか、少女は涙を拭いもしない。触れるべきか触れざるべきか散々迷った挙句、ケルビーノは手を伸ばすと少女の頬を
乱暴に擦った。その手を握って顔に押し当て、少女は黙って涙を流す。
「いや、すまねえ・・・悪かった」
  何が悪かったのかよく分からないが、なんとなく謝らねばならない気がする。嗚咽する少女の背を不器用に撫でながらケルビーノは天を仰ぐ。
怪物ならばいくらでも相手をしようが、すすり泣く、しかも言葉の通じない娘の相手はこの男には荷が重いのだった。

  それから数刻。泣き疲れた少女は眠りにつき、ケルビーノはその寝顔を見ながら悪態をつく。
「何だってんだよ畜生」
  この娘と向き合っているとなぜだか落ち着かない。それなら離れればいいようなものだが、枕にされてしまった為にそういう訳にも行かないのだった。
可能な限り顔を背け、無理に目を閉じるも寝息が入眠の邪魔をする。
「ち」
  舌打ちを一つ。ついに眠るのを諦め、柔らかな感触をつとめて無視しながら夜明けを待つ事にしたケルビーノであった。

661. 鉄錆の街 2008/10/20(月) 05:51:53 ID:BTs4iXqZ

以上。このスレ的には獣人は対象外じゃろか。

662. 名無しさん@ピンキー 2008/10/20(月) 20:13:25 ID:Y8KJP27r

全然無問題。続き期待っす

663. 名無しさん@ピンキー 2008/10/20(月) 21:14:34 ID:AejZ75ue

投下乙です
触手・怪物スレがかなり触手寄りになってるので
獣  人  大  歓  迎!続き楽しみにしてます

もちろんロボも人造・改造人間も幽霊も妖魔も神仏も異星人も
須くお待ちしております

664. 名無しさん@ピンキー 2008/10/20(月) 23:01:35 ID:ZGRra79A

ここの住人の心の広さに感動した

665. 名無しさん@ピンキー 2008/10/21(火) 01:31:36 ID:A/TzAuES

細かく分けず、いろんな人外さんが蠢くこのスレは
まさに憩いの場。

666. 名無しさん@ピンキー 2008/10/21(火) 07:14:55 ID:VpTUyPB+

そろそろ鬼ネタとかみてみたい……

667. 名無しさん@ピンキー 2008/10/22(水) 23:00:43 ID:g8qLfx8N

なんかキン肉マン読んでたら急にアシュラマンの造型にロマンを感じた。
エロパロにすると有効活用するどころか
かえって腕多すぎて邪魔になりそうだけどさ…

あれ…腋の下も六個あるんだよな…

668. 名無しさん@ピンキー 2008/10/23(木) 00:39:52 ID:1rmGrda/

コバルトだと思うんだが、人間を食わないと決めた山神に少女が身を差し出すという
シチュがあった。
あれは良かった。

669. 名無しさん@ピンキー 2008/10/23(木) 15:06:32 ID:pktdXvz/

コバルトって?

670. 名無しさん@ピンキー 2008/10/23(木) 15:41:07 ID:ZC5AjRTH

コバルト文庫じゃね?少女小説のレーベル

671. 名無しさん@ピンキー 2008/10/23(木) 22:45:53 ID:2O/yHDCB

668みたいな粗筋の本を、中身もあまり見ずに買ったらBLだった……
そんな悲しいことがありました。

672. 名無しさん@ピンキー 2008/10/23(木) 22:59:51 ID:nMFGXZd5

コバルトはBLも男女カプもレーベル分けたりしないからな
雑誌のコバルトは購入出来ない

673. 名無しさん@ピンキー 2008/10/24(金) 21:26:39 ID:twZJYdyP

この手のやつでBLの結構多いよな。
BLだからって毛嫌いすると凄く勿体ないんだが、
だからといって好き好んでみたい物ではないから困る。

674. 名無しさん@ピンキー 2008/10/24(金) 22:37:15 ID:OKTZIttv

エロパロ板でBL勧められても困る
毛嫌いするもなにも当たりが万に一つもなさそうだし

675. 名無しさん@ピンキー 2008/10/24(金) 22:45:30 ID:twZJYdyP

>>674

いや、だから困ってるんだってw

676. 名無しさん@ピンキー 2008/10/24(金) 23:09:59 ID:HDJXQSd+

BLでも、「とりあえずアゴが尖ってて鎖骨が見えて棒のように細長ければいいや」みたいなテンプレ腐的美形でなく
ふわふわやわこいケモショタやら、ぷにぷに丸っこいぽちゃケモやら、
ガチとは言わずともそれなりに筋肉の付いたオスケモやらの絡みがあればなー。

腐ってのはあんなワンパターンな外見だけでよく満足できるなと思うよ。

677. 名無しさん@ピンキー 2008/10/25(土) 00:03:03 ID:3uYQais4

いや…その…
まさにお前こそがその腐なんだが

678. 名無しさん@ピンキー 2008/10/25(土) 00:06:00 ID:mYnwmvDB

>>667

以前FF5のギルガメッシュのエロパロで
そんな造型のを読んだ気がしてHDをサルベージしたんだが
見つからなかったぜ……

679. 名無しさん@ピンキー 2008/10/25(土) 02:31:54 ID:PV/7tI9y

>>678

ああん、惜しい!

680. 名無しさん@ピンキー 2008/10/25(土) 11:41:10 ID:fohx3Sgw

>>674

>毛嫌いするもなにも当たりが万に一つもなさそうだし
決して勧める訳じゃないが、BLは以外と人外×人間あるぞ。
BLの時点でもう人の道踏み外してるから、逆に人外出しやすいのかな。
でも、あれが普通に男女の絡みだったらいいのにと思うと本当にイライラする。
片方を女に脳内変換できればいいのかもしれんが、俺には絶対無理だ……。

681. 名無しさん@ピンキー 2008/10/25(土) 14:12:40 ID:VfUc/ICZ

BLで人外って人間に猫耳生やしただけとか美形悪魔とかそんなイメージがあるな
っつーかこれは漫画とかラノベとかオタ向けジャンル全般に言えることだけど
人外×人間と聞いてハァハァしながら探してみたら、人外が人間顔でがっかりすることがちょくちょくある

682. 名無しさん@ピンキー 2008/10/25(土) 14:12:41 ID:SPOXt887

受けを男装の麗人にすればいいんですねわかります^^

ってなにこのすれ

683. ※女体化注意 2008/10/25(土) 15:16:06 ID:z8PBwMCW

今肉スレ落ちてるからここで呟いてみる。
にょた要素あるので改行。








一応突っ張ってはいても、王族出身で箱入り娘として育てられてきた♀アシュラが
将軍の下に仕えてはじめて処女喪失し、
快楽刷り込まれて地獄六騎士の同僚相手に
三面六臂を大いに有効活用して乱交しまくったり
あげく乗り気じゃないサンシャインに乗っかって逆レイプしちゃうような
淫乱に育て上げられる話が見たいぜ…

超人も人外といっちゃ人外だよな…

684. 名無しさん@ピンキー 2008/10/25(土) 17:44:14 ID:aHiRblI+

一字一句同意
人間顔の人外はイラネ

685. 名無しさん@ピンキー 2008/10/25(土) 18:20:44 ID:PV/7tI9y

見た目ものすごい醜悪もしくは怖い。
そんな怪物が、かわゆいおにゃのこと
仲良くしたりラブラブしてるのが良いんです。

686. 名無しさん@ピンキー 2008/10/25(土) 18:46:06 ID:C7sDp49E

>>681

人外といいつつ美形人顔でどこが人外?っての大杉だよな。
鬼とかなら仕方ないが、獣人とかもっと獣人らしくしろよと思う。
勿論BLもそうなんだが、マジ人外も結構あったりするから困る。
でかいドラゴンにやられたり、狼男をやってしまったり、これが普通に男女だったらと思うと本当にもう……。
でかいドラゴンにやられる女とか、男が狼女をやるとかならバッチコイだろ?。

なんか俺、BL擁護必死みたいになってるな。
決してそうじゃなくて、そういうシチュでBLじゃない男女のを望んでるんだが……。
いい加減叩かれそうなので止めるよ。BL寄りな話してスマンかった。

687. 名無しさん@ピンキー 2008/10/25(土) 18:54:23 ID:PV/7tI9y

>>686

言いたいことはわかるよ。大丈夫だよ。

688. 名無しさん@ピンキー 2008/10/25(土) 19:09:55 ID:RNO+bwLK

美形人顔はマジ勘弁
鬼ならいいとか、そういう問題じゃない

689. 名無しさん@ピンキー 2008/10/25(土) 22:29:27 ID:PV/7tI9y

http://www.nissan.co.jp/NEWS/CM/index.html#/MK_012/LARGE/

日産クロスライダーのCMが、人外スキーの心をかなりくすぐるんだ。
一応、巨大ロボだから、人外の範疇だよね。
最後のほう、子供と戯れてて、和みますぞ。

690. 名無しさん@ピンキー 2008/10/25(土) 22:34:43 ID:ZdHS4UmN

あれお父さんが操縦しててすごいだろー!って自慢しようと思ったら
子供が興味もってるのは隣の車だったっていうアレですねw

691. 名無しさん@ピンキー 2008/10/26(日) 00:18:20 ID:8tacIjgF

当たり外れのある少女向け小説より
とりあえずエロは完備のジュブナイルポルノ
魔物×ヒロインとか多いぞ
ナポレオン文庫には良くお世話になったもんだ

692. 名無しさん@ピンキー 2008/10/26(日) 02:23:14 ID:OJyHJ317

>>689

人が動かしてる設定っぽいからスレチかも

693. 名無しさん@ピンキー 2008/10/26(日) 11:41:32 ID:nHnBPjul

朝目新聞の「ルドルフとイッパイアッテナ」……やべぇ

強面のアッテナとアッテナ萌えの日野さん……よすぎるっ

ttp://asame2.web.infoseek.co.jp/ipatn.html

694. 名無しさん@ピンキー 2008/10/26(日) 14:23:27 ID:TZlDXI9X

人間顔の人外好きでごめんなさい。…なんて言う訳がない。

このスレは一応人外側全般だから、好きな人も普通にいるだろ。
前に獣耳ついただけの獣人作品も投下されたはず。
あまりそういうことは言わないほうがいいと思うぞ。

695. 名無しさん@ピンキー 2008/10/26(日) 18:08:43 ID:YiMv/8Al

まあここは人外系が乱立しているのに立てた重複っぽいスレだからな

差別化を図るためにも先鋭化する必要があるんだよ
人間以外の娘スレが人間顔担当だと思うし

696. 名無しさん@ピンキー 2008/10/26(日) 18:34:43 ID:Cd1nwiBA

なんでもありのごっちゃ人外パラダイスって
位置というか、雰囲気が好きだよ、このスレ。

どうでもいいけど、イメージ的に、
女→顔人間、身体モンスター
男→全体的にモンスター
です。

697. 名無しさん@ピンキー 2008/10/26(日) 22:48:36 ID:nHnBPjul

>>695

そんなことしたらまた住人減っちゃうと思うよ;
このスレの良さは
>>696
が言う通り守備範囲の広さだと思うし。
他のスレは先鋭すぎて目当ての作品が投下されないことがほとんどだし。

全体的にモンスターで心が乙女でも全然おk。な漏れガイル。

698. 名無しさん@ピンキー 2008/10/26(日) 23:42:53 ID:fH3yZhnS

ロボや鎧と女の子の絡みが見られるところは滅多に無いんで
このスレは本当にありがたい。まさに楽園

そんな俺は雪風とかZ.O.Eとかゼノグラとかジェイデッカーが大好きです

699. 名無しさん@ピンキー 2008/10/27(月) 00:20:24 ID:z8cd3K2g

ZOEって、あの巨大ロボ乙女のドロシーちゃん?

700. 名無しさん@ピンキー 2008/10/27(月) 00:36:17 ID:+aOt9WrL

俺はソウルクレイドルのダネットだな
上半身は牛角と耳以外人間だが、脛は毛皮ボーボーで蹄つきとかたまらん

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