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創発トーナメント第一回戦 2

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匿名ユーザー

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創発トーナメント第一回戦 その2



第五戦



―――控え室

係員「メリー様、そろそろお時間でございます」

キョロキョロ……

係員「おかしいな……メリー様? メリー様?」

メリー「……あなたの後ろに、いるわ」

ドォンッ!

係員(い、いつのまに……!俺はドアの側に立っていたはず……!どうやって後ろへ!?)

係員「あ、はい、そろそろ出場のお時間なので…」

メリー「ありがとう…」

サッ コツコツコツ……

係員(ケ…ケツの穴にツララを突っ込まれた感じだ!超スピードとかトリックだとか
  そんなチャチなもんじゃねー、もっと恐ろしい物の片鱗を味わったぜ!)


父「がんばってこいよし子!」
母「お父さんとお母さんは応援してるわよ!」

よし子「なんで選手控え室までついてくるのさ。応援してくれるのは嬉しいけど」

母「お母さんはこの日を迎えるために、あなたを立派に育てたつもりよ!」
父「そうだぞ、お父さんはキングヒドラと戦ってるぞ」

よし子「ドラクエかよ! ああもう、行ってくるよ!」

母「行ってらっしゃい、おやつは300円までよ」

よし子「知らないよ! それじゃ!」

母「じゃ、お父さん、私たちも観客席にむかうとしましょうか」
父「そうだな、席にむかうまでに終わってないといいがな」
母「あらやだお父さんたらオホホホ」
父「こやつめ!ハハハハハ」


実況「これは見目麗しい対決! 双方可憐な女性同士です!」

ワーワーワー

実況「西の方角! メリーさん!」

メリー「私メリーさん、今闘技場に着いたの」

実況「東の方角! よし子!」

よし子「よし、がんばるぞー!」

ワーワーワー

朱の盆「あれが眷属ですか? ただの少女のような」
ぬらり「あれをただの少女と舐めてかかっては、痛い目をみよう……恐ろしき妖怪よ」

父「よーし、よし子ー頑張れー!」
母「そーよー、二人は草場の影で見守ってますからねー」

実況「それでは! 第5戦目! 試合開始です!」

ウォォォォォォン

メリーさん   VS   よし子


よし子「先手、必勝ーーーーッ!」

実況「よし子、果敢につっこんだーーーー!」

メリー「………」

よし子「選手、宣誓攻撃!」

ブォン! ファサ…

よし子「え!?」

観客「!?」
実況「!?」

よし子「こ……これは一体!?」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

実況「み、皆さん…見ましたでしょうか…いえ! 見えましたでしょうか! 二人が交差した瞬間!
  メリーさんの姿が煙のように消えてしまったーーーーーッ!」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

よし子(ど、どういうことだーーーーーッ!?)

とぉるるるるるるるん

とぉるるるるるるるん

とぉるるるるるるるるるるるるるるるん

よし子「で……電話? ハッ!」

とぉるるるるるるるん

よし子「あ、あたしのからだってーーーーー!?」

とぉるるるるるるるん

よし子「……ゴクリ」

ガチャ!

よし子「もしもし!?」

父「おお、よし子か。やっと出てくれた」

よし子「おまえっかよ! 焦らせんな! 第一、今は試合中だーーーーーッ!」

父「おお、よし子。私のかわいいよし子。奴から逃げようとするんじゃあないぞ……
  近づくのだ! 何としても奴の2メートル以内に近づくのだ!」

よし子「……そうしたら?」

父「私がそこまで行く!」

よし子「反則だろーがそりゃー! 第一、近づくたって見えないものにどうすれば…」

父「おお~よし子、私の可愛いよし子よ。お前に私と母さんの能力の一部、ボケとツッコミを
  授けた事を忘れたか?」

よし子「わけわかんねーよ! でも…このままじゃやられちゃうよね、よし!」

実況「よし子! 果敢にダッシュ! 壁を背にしたーーーーッ!」

よし子(よし、こうしておけば攻撃されるのは前方からだけ!)

メリー「……それは、どうかしら」

よし子「え!?」

ドォンッ!

メリー「私はあなたを、ずっと見てる……」

よし子「こ、こいつ、あたしと壁の間に! い、いつのまに!」

バシュッ!

よし子「あぐっ」

実況「よし子、手刀によって足を切られたーーー! これは痛そう!」

メリー(もう一撃…)

メリーは勝利を確信していた
なぜなら、背後からの攻撃、しかもバランスを崩したとなれば
どうしてもその後の行動に遅延が出てしまう!
ましてや負傷してるならなおさらだ!

しかし、このあとよし子は驚くべき行動に出る!
バランスを立て直さずに……

実況「逆に思い切りのけぞったーーーーーーーーーーーーーッッ!!!」

よし子「FUNMUUUUUUUUU!!!」

メリー「きゃっ!」

実況「背後のメリーをバク転蹴りで攻撃しつつ間合いを開いたーーーーーッ!」

メリー「こ、こいつ……」

極限状態でも諦めないツッコミのセンス!
メリーは人間という生き物に始めて恐怖した

バッ

よし子「くっ、ちょいと目を離すと居なくなる!

実況「ああっとメリーさん! 衆人監視の中、またきえたーーーー!」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

よし子「しかし、メリー! 消えるしか出来ないってのは…逆にそれが命取りだぜ!」

実況「おおっと、よし子! また携帯を取り出した! メリーさんからの着信なのかーーーッ!」

よし子(昔、母さんに読んでもらった事がある。そのままでは見れない魔物を相手に、英雄は
  鏡で確かめながら戦ったっという…今も似たようなもの!)

チラリ

よし子(あんたが、人の後ろにいつの間にか立ってるてーいうのなら!こうやって携帯の液晶で
  後ろを確かめて……影が映ったその時!)

よし子「それはあんたが現れる合図だぁぁぁぁぁーーーーーーーーッッッ!」

ブォンッ バキッ!

メリー「!? えぇっ!?」

実況「よし子後ろ蹴りーーー! メリーさん吹っ飛んだーーーー! ダウーーーン!」

メリー「こ、こんな……」

ざっ

メリー「はっ」

よし子「ようやく捕らえたぜ、おしゃまさん……」

メリー(ま、まずい……)

よし子「完全に視界に捉えられたら、消える事は出来ねーようだな。消える事が特徴というのなら
  それ以外は大した事ないんだぜ~~~~!」

メリー「ご」

よし子「ご?」

メリー「ごめんなさいお姉ちゃん! アタシ悪い子でした。降参します!」

よし子「はぁ?」

実況「これは、ギブアップ、ギブアップ宣言だーーーー! よし子選手、二回戦進出ーーーーッ!」

よし子(なんか、納得いかないけど……ま、いいか)

だきっ

よし子「だきっ?」

メリー「じー」

よし子「おいおい、どうしたんだ試合は終わったんだぜ」

メリー「お姉ちゃん……ううん、お姉様って呼ばせて!」

よし子「はぁ!?」

メリー「お姉様ってステキ! 人間なのに妖怪に勝っちゃうんだもん、憧れますわ」

よし子「お……おいおい」

父「じー」
母「じー」

よし子「あ、父さんと母さん。何か言ってやってよ」

父「良かったな、嫁の貰い手が出来て」
母「ええ、がさつな娘でしたけど、孫の顔が見れそうです」

よし子「人の話きけーーーッ! 第一両方とも女だーーーーーッ!」

朱の盆「負けちゃいましたよ」
ぬらり「わしにだって……わからない事ぐらいはある!」

第五戦目
メリーさん   VS   よし子

メリーさんギブアップにより よし子勝利



第六戦



ドンドンドン

係員「記憶さん? そろそろ出場の時間ですよ」

ドンドンドン

係員「おっかしいなー、失礼します」

ガチャリ

記憶「スー、スー」

係員「寝てるのか……、記憶さん、そろそろ試合ですよ」

スー、スー、カッ!

係員「……ビクッ!」

記憶「い、い、いったん見はじめると、ま、ま、毎晩夢を見る」

……ムクリ

記憶「ゆ、夢はいつも違うが、ど、ど、どこか同じだ」

スック …ジロリ

記憶「わ、わ分かった。い、今行く」

カツカツカツ

係員(……ぱねぇ~~~)


助手「もうクロハとマシロったら、トイレの前で待ってなさいって言ったのに……
  どこに行ったのかしら」

???「ワーキラキラキレー」

助手「ん? あれは」

???「スゴイー モットモットー」

スミス「はは嬢ちゃんいいぜ」

キラキラキラキラ

シロ「お、お姉様、そろそろ戻らないと……」
クロ「キラキラーキラキラー」

助手「こらっ!あんた達!」

シロ「お、お母様…」

助手「ちゃんと待ってなきゃ駄目って言ったでしょ!」

シロ「ごめんなさい…」
クロ「ナサーイ」

スミス「はは、子供は元気でドコにでも行きたがるものさ」

助手「どうもすみません…え、と」

スミス「俺か? 俺はジョン・スミス。何でも屋さ」

ワーワーワー

スミス「おっと、そろそろ出番だな、アンタと当った時はお手柔らかに頼むぜ」

助手「は、はぁ…」


実況「試合も第六戦目! 観客の皆様もそろそろ目が肥えてきてらっしゃったと思います!」

ワーワーワー

実況「しかし! しかしです! 今度の試合はまた展開が読めない実力者同士!」

ワーワーワー

実況「西の方角!」

記憶「…………」

実況「記憶喪失した男!」

ウォォォォォォォォン!!!

実況「東の方角!」

スミス「ハロー」

実況「ジョン・スミス!」

ウォォォォォォォォン!!!

実況「どちらが勝つか、まったく読めません! それでは! 試合開始です!」

記憶喪失した男   VS   ジョン・スミス


スミス(こいつが『記憶』か……噂には聞いていたが、実際目の前にすると面白いな……)

記憶「お、お前が俺を殺すのか」

スミス「さあね」

バッシャーーーンッッ!

実況「強烈な一撃ーーーーーッ! 地面がえぐれたーーーーーッ!」

スミス「おお、すげえ。いきなりとはまいったね」

記憶「!」(な、なぜ、あの手ごたえが、い、一刀両断にならぬのだ?)

ビキビキィッ

スミス「記憶!」

記憶「!」

スミス「お前にとって、作品とはなんだ!」

記憶「り、龍のすみかだ!」

スミス(純粋作家か!)

記憶「……ヒョオオオォォォォォォオ……」

ダッ!

グワッシャァァァァァァン!

スミス(やっぱり凄え…振り下ろす拳に己の意地がかかっている)

記憶(な、なぜ動けるーーーーーーーーッ!)

ビキビキ、ビキィッ

スミス(完璧だ、記憶。作品にとって善悪はなく、ただ龍の息遣いで書き抜くんだろうな)
  「だが、俺の目的はアンタと問答する事じゃねぇ」

バッ

実況「おおーーーとッ! スミス、この試合始めて構えた----ッ!」


スミス「炎よ、我に集え」

ゴゥッ!

実況「スミスの体が炎で覆われたーーーーッ!」

記憶「!」

ズガッシャアアアアアアアア!!!

実況「意に介さず殴りつけたーーーーーーーーッッ!」

スミス「わ、と。トンでもねぇ奴だな」

ジリジリジリジリ……

スミス「でもそれは魔法の炎だ。ちょっとやそっとじゃ消えねえよ」

記憶「…………」

スミス「降参した方がいいんじゃない? そうすれば解くよ」

記憶「…………」

ガシッ

実況「記憶、自分の腕を掴んだーーーーーッッッ!」

ベリッ……ベリッ……

ざわっ

実況「記憶、炎に包まれた自分の腕を! 肩口から生皮を剥いで引きちぎったーーーー!!!」

スミス「ヒュウ♪」

実況「そのまま自分の皮をムチ代わりに! スミス選手へ! 叩きつけるーーーーーッ!」

ヒュン! ヒュン !ヒュンヒュン!

スミス「無茶苦茶な奴だぜ」

シュオオオオオオ

スミス「風よ、腕に集え」

記憶「…………」

ビキッビキッ

実況「スミス、構えを変えたーーーーーッ! 炎が消えるーーーーーーーッッッ!!!
  それを見逃さず突っ込む記憶ーーーーーーーーーーッッ!!!」

スミス「甘い!」

シュタッ!

スミス「魔法闘技! 神砂嵐!」

スミス(右腕に…風の元素を集め左回転! 左腕の風元素は右回転!)

ゴ……ォォォォオオオオオオオオオ!!!!

スミス(その荒々しさはまるで歯車的小宇宙!)

記憶「ぬ……ぐ、ぐぅ~~~~~ッッ!!!」

実況「記憶、踏ん張るが、駄目、引きづる、引きづられて吸い込まれていく~~~~~~ッッ!!!」

記憶「む、ぐ、あ、あ、あああああああああーーーーーーッッッ!!!!」

実況「踏ん張れるかどうだ? 駄目か? 駄目か? 吸い込まれて行くーーーーーーーーッ!!!」

バッシャァァァァァァァァンンン!!!

実況「弾きとばされたぁぁぁーーーーーーーッッッ!!!」

記憶「…………」

カッ

スミス「まだ起き上がってくるか、そのまま寝てなよ」

グ…

記憶「わ、われは……」

グ…ググ

記憶「われは……

ググググググ…………

記憶「我は一人! き、 記憶也ーーーーーーーーーッッッ!!!」

実況「記憶、果敢に突っ込んでいったーーーーーーッッッ!!!!」

スミス「やれやれ……アンタって人は」

スミス(純粋すぎるほどの……)

実況「スミス! これまた構えを変えて待ち受ける!」

スミス(大馬鹿だぜ……)

バッ!

実況「スミスの両手が輝いたーーーーーーッッッ!!!」

スミス「俺のこの手が真っ赤に叫ぶ! 悪を倒せと轟き叫ぶ!」

実況「光が槍状になったーーーーーーーッッッ!!!」

スミス「その身に刻め! 奥義!ニーヴェルン・ヴァレスティ!」

ドシャッ!!!

記憶「……! む……ぐっ!」

実況「命中ーーーーーーーーーーーーッッッ!!!」

記憶「ぐ……む……」

スミス「もうよせよ、あんたは立派に戦ったぜ」

記憶「…………」

スミス「降参したらどうだ」

記憶「…………」

ギリギリギリ……

記憶「お、お前」

スミス「あん?」

記憶「お、俺の作品は、お、面白いか?」

スミス「ああ、アンタは面白い、既に伝説だ、何か付け加えなくても、そのまま通用するぜ」

記憶「そ、そうか………」

ビュシュッ カラン……

記憶「わ、我は一人」

ヒョオオオォォォォォォオ

記憶「き、記憶なりーーーーーーッッッ!!!」

ドッガアアアアアアアアン!!!

実況「……え、と、闘技場の壁を突き破って、どこか行っちゃいました………これは」

バッ

実況「失格! 失格です! 記憶喪失の男失格により、ジョン・スミス進出ーーーーッッッ!」

ブーブー! ブーブー!

実況「物を投げないで下さい! 物を投げないで下さい!」

スミス(やれやれ……まともに戦っていたら、こっちが負けていたかもな……)



第6戦目
記憶喪失した男   VS   ジョン・スミス

記憶、場外逃亡により ジョン・スミス勝利



第七戦



75「やっぱ銃器とかって禁止なの?」

係員「だから駄目ですって! 何回言えばばわかるんですか!」

75「実はこれモデルガンなんですよ」

係員「嘘つかないで下さい! 失格でもいいんですよ?」

75「サーセン」

係員「まったく、応募要項にもあったでしょブツブツ」

75「手からビームとか出してた人いましたけど」

係員「あれは己の五体を使ってるからいいんです!」

75「実はこれ、気を具現化した手榴弾なんです」

係員「へー、そうなんですか。じゃあ具現化した安全ピン取って見せてください」

75「サーセン」


執事「主、そろそろお時間でございます……主?」

スレ立「…………」

執事「………」

ゴゴゴゴゴゴ

執事「…………」

スレ立「どうした」

執事「!」

スレ立「隙あらばいつでも寝首をかいていいのだぞ」

執事「あ…う…」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

執事「あ、主。あなたはそうやって何人もの命を奪ってきたのですか?」

ニヤリ

スレ立「100から先は数えていない!」


実況「第7戦目! こちらも中々の組み合わせ!」

ワーワーワー

実況「西の方角!」

75「チーーッス」

実況「75!」

ワーワーワー

実況「東の方角! スレ立て引き受け者!」

スレ立「この風、この肌触りこそ戦場よ」

ワーワーワー

実況「試合開始です!」

75   VS   スレ立て引き受け者


スレ立「また会ったな、小僧」

75「え……アンタ誰ですか? 知りませんよ」

スレ立「2008年9月12日、午後八時35分、お前は何をしていたか覚えているか?」

75「……え?」

スレ立「私は覚えている。一人の人物が立ち寄りスレ立てを依頼した。そして依頼通りスレを立てた。
  その時の会話がコレですよ」

サッ

75(ログ……?)


――――――――――――――――――
75 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 投稿日: 2008/09/12(金) 20:35:16 ID:t57uJHU4
規制で立てられなかったので、お願いします

タイトル

学園島戦争 開始24年目

本文 ―――

(略)

76 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 投稿日: 2008/09/12(金) 20:37:58 ID:mHVJ7KWq
立てました
そして、創作発表板にいらっしゃい


―――――――――――――――――――――


75「!」

スレ立「その時のレス番をハンドルにするとは、立てて貰った義理をたてるためにか、それとも……
  何はともあれ大きくなったな、小僧。うれしいぞ」

75「あ、ありがとうございます」

スレ立「まあ、再開の余韻は後だ。今は戦うとしよう」

75「あ、あの!」

スレ立「どうした」

75「あの、スレを立てて貰った恩人と戦うのは、その、よくないと思います」

スレ立「今は試合、すなわち戦時中だぞ」

75「その、あの、それでも……」

スレ立「小僧、お前には野心は無いのか」

75「野心?」

スレ立「自分のスレに創発板で一番に、レスがつき、ROMがつくという野心だ」

75「え、あの? その……」

スレ立「目の前の障害を排除して、栄光を掴もうとは思わんのか」


実況「これはどうした事だーーーーーーーッッッ!!! 試合が始まってから両者とも
  睨み合いがつづいているーーーーーーーーーッッッ!!!」


75「……あの、その、自分は……考えたんですが」

スレ立「…………」

75「やっぱり、それとこれとは違うと思うんです」

スレ立「そうか、ならば―――」

スレ立「生きていても仕方がないな」

75「!」(こ、この目! 何て冷たい目をしているんだ! まるで屠殺場の豚でも見るかのような…
   可哀そうだけど、明日にはお肉屋さんに並ぶ運命なのねって感じの!)

クルッ―――

実況「おお? スレ立て引き受け者、振り返って闘技場から出ようとするーーーーッッッ!
  また、場外なのかーーーーーーーッッッ!!!」

75(どういうことだ? あきられたのか?)

スレ立「……もう殺してある」

75「……え?」

ズバッシャァァァァ!!!

75「あ~~、あ~~~!?」

観客「キャー!」
実況「こ、これはーーーーッッッ! なんといきなり! 75の体から血が噴き出してきたーーーーッッッ
  まるで、まるで間欠泉のようだーーーーーッッッ!!!」

75「あ? あ? ああ~~~~!?」

スレ立「創発琉拳 摩舞紅燥……お前のような覇気無き奴、生かしておくと思うのか」

75「……そ…んな……」

バタッ

実況「ダ、ダウンと言っていいのでしょうかーーーーーーッッッ!? 75選手、血だるまに
  なって倒れたーーーーーーーーーーッッッ!!!」

係員「お、おいタンカだ!」
係員「医務室! はやく!」

バタバタバタッッ!!

実況「終了! 試合終了! 圧倒的な強さでスレ立て引き受け者、二回戦進出ーーーーーーッッッ!」

どよどよどよ……

メリー「みてみてお姉様、当分トマトケチャップには困りそうに無いわ」
よし子「何でだよ! 妖怪の考える事はわけわかんねーよ!」



第7戦目
75   VS   スレ立て引き受け者

75 失血死により スレ立て引き受け者勝利



第八戦



―――控え室

翠星「ふふ~ん、ついにきやがりやがっったですぅ、可憐な翠星石の出番が!」

蒼星「また調子にのる。まだ一回戦だよ」

翠星「アリスゲームに比べりゃこんなの月とスッポンです!」

ガチャ

係員「翠星石様、そろそろお時間です」

翠星「はい~、今行くですー」

タッタッタ~~~

蒼星「まったくもう……」

蒼星「アリスゲームとは、全然違うんだよ?」


係員「加藤様、お時間です」

加藤「ああ、今いきます」

スック

係員「包丁など、武器になるものは置いて貰います」

加藤「ああ、そう」

ゴロンゴロンゴロン

加藤「これでいいかな」

係員「ええ、よろしいです。それではそろそろ」

加藤「調味料とかは?」

係員「う~ん……それも置いていって貰えますか?」

加藤「厳しいね。はい、どうぞ」

ドサッ

係員(お、重い―――。何詰まってんだ?)

加藤「ではぼくちんも行きますか!」


実況「第8戦!第一回戦も中盤!」

ワーワーワー

実況「これもまた異色の対決! 予想がつきません!」

ワーワーワー

実況「西の方角! 加藤キユーピー!」

加藤「(> (● 」

ワーワーワー

実況「東の方角!」

翠星「真打ち登場ですぅ!」

実況「翠星石!」

オォォォォォォオオオンンッッ!!!

蒼星(翠星石、頑張って!)

クロ「パパーホムンクルスー」
博士「んー、ちょっと違うかな」

錬金「あれはドールと呼ばれる者ですよ、おぜうさん」

クロ「ドルー?」
博士「は、はあ…」(誰だこの人?)

錬金「我等が錬金術と似て非なる者、……となり空いてます?」

博士「あ、はい、どうぞ。あなたも錬金術師でしたか」

錬金「ええ、あなたと同じく、真理実現の探究者、ですよ」

にっこり

クロ「ヘンナオジサンー」
博士「こ、こら! 初対面の人に!」

錬金「ははは、元気があって大変によろしいですなぁ」

実況「それでは試合開始です!」

錬金「おっ、そろそろ始まるようですな」

加藤キューピー   VS   翠星石


加藤「翠星石さんでしたっけ? 女性に手を上げるのは好みませんので、すいませんが
  降参してくれますか?」

翠星「戦う前から泣き言ですか? まったく、情けない人間です」

加藤「はは。いやいや、荒事は好みませんので。料理は人を幸せにするものだと思っていますので」

翠星「しあわせ~~?」

フフン

翠星「そんな泣き言いうような人間の料理なんか、犬も食わないジャンクに決まってるです」

ピクッ

加藤「………」

翠星「だいいちそんな饅頭みたいな輩より、可愛い可愛い翠星石が優勝した方が板の為になるですぅ」

加藤「…………」

翠星「わかったらとっとひれ伏して回れ右して帰りやがるですキュピー人間」

加藤「……か」

翠星「カ?」

ビキビキビキィッ!!!

加藤「作る料理がまずいと抜かすか! この―――」

翠星「!?」

蒼星「よけろ! 翠星石!」

加藤「不心得ものがぁっ!」

ブォォォン!!! ドッコォォォォォォォン!!!

実況「加藤! すさまじい一撃ーーーーーッ 爆煙が舞い上がるーーーッッッ!」

翠星「cdさおptがfsdgvwrg???」

実況「翠星石! バランスを崩しながらもかわした!」

翠星「あわ、あわ、あわ―――」

実況「脱兎のように逃げるーーーーッッッ!!! 悠然と歩を進める加藤ーーーーッッッ!!!」

蒼星「翠星石!」

翠星(ど、どーなってやがるです!? 爆音が舞い上がって? それから? それから?)

加藤「包丁も握らぬ人形風情が! 料理人を嘲笑するなぞ! あってはならぬ事!」

蒼星「翠星石! 右へよけろーーーーーっっっ!!!」

翠星「くんくーーーん!」

ドッコォォォォォォォン!!!

実況「またまた凄まじい一撃ーーーーーーッ! かろうじてこれをかわすーーーーーッッッ!」

翠星「あわ、あわ、あわ……」

加藤「食を嘲る者は! 何人たりとも許すことあいならず!」

加藤「しかもこの者は現行犯だ……、逃れようが無い。略式ではありますが、料理人を代表して
  刑を執り行いましょう」

翠星「な、なんですぅーーーー!!??」

加藤「判決、被告人を車裂きの刑に処す」

ゴゴゴゴゴゴゴゴ

実況「おおっと! どこに隠し持っていたのか加藤選手! 車輪と木槌を取り出したぁ!」

係員「まて! 加藤選手!」
係員「本大会で武器の使用は禁じられている!」

加藤「武器ではありません……料理器具です」

係員「なーんだ料理器具か」
係員「早とちりしちゃったな、いこいこ」

翠星「で、ですぅーーーー!? ちょっと待ちやがれですニンゲんぐっ?」

加藤「竈神は、沈黙を尊ばれます」

翠星「んーーーーーッ!んーーーーーッ!!」

実況「加藤、口を布でふさぎ、車輪の上に翠星石をのせるーーーーーーッッッ!!!」

蒼星「翠星石!」

加藤「怖れる事はありません! 刑によって罪は浄化され、貴女は無垢な身へと戻る!」

ガシッ

加藤「だからこそ貴女にこの試練! 乗り越えていただきたぁい!!!」

ぶわぁっ

翠星「んーーーーーッ!!んーーーーーッ!!」

実況「加藤選手、槌を大きく振り上げて構えるーーーーーッッッ!!!」

翠星「んーーーーーーーーーーッッッ!!!」

係員「まて! 加藤選手!」
係員「勝負ありだ!」

加藤「!?」

ふぁさ……

蒼星「………」

翠星(蒼星石!)

実況「こ、これは……タオルです! 翠星側セコンドからタオルが投げられました!
  加藤キューピー選手、進出です!」

ウオォォォォォォオオオンンッッ???

加藤「………」

ザッ

蒼星「………」

加藤「試合は終わりました、しかし侮辱した罪はまだ消えていません」

蒼星「だったら、代わりに僕をやればいい!」

加藤「……なぜ、そこまでするのです」

蒼星「僕にとって、かけがえの無い、姉だからだ!」

加藤「ほう……」

ザッ ぶちっ

加藤「試合は終わりました、妹さんの所に帰るといい」

翠星「!」

ダッ タタタタ

翠星「蒼星石!」
蒼星「翠星石!」

翠星「な、なんで勝手にタオルなんて投げやがりやがったですか……ぐす、ありがとです!」
蒼星「よしよし、怖かったね…、家に……もどろうか…」



第8戦目
加藤キューピー   VS   翠星石

セコンドによるタオル投入により 加藤キューピー勝利


   to be continued……


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