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ガンダム総合スレ「オデッサ・シ-クレット・ファイル 第3章」

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オデッサ・シークレット・ファイル 第3章


第2章からの続き

40 :MAMAN書き ◆R7VZxu4aYKCk :2010/09/29(水) 23:41:14 ID:YEYfGaha

「なんてこった……」
 クワンが思わず絶句した。隣ではターニャが言葉も出ないほどに動揺している。それほ
どまでに現場の破壊状況は凄まじかった。
 クワンは部下に警戒態勢を指示すると、愛機である暗赤色に塗られたグフカスタムを降
りた。ターニャも後に続く。
 哨戒任務に出たロナルドの小隊が戻ってこないとの報告を受け、ルッグンを飛ばして様
子を見に行かせたのが一時間前、そのルッグンが戦闘の跡とドムの残骸を発見し、報告を
受けたクワンがターニャと一個中隊を引き連れ現場に駆けつけたのだった。
 クワンは上半身と下半身が両断されたドムに接近し、切断面を見た。切断面は高熱で溶
解し、ガラスのようになっていた。
「これは……かなりの高熱ですね」
 切断面を触りながらターニャが言った。クワンも頷く。彼の愛機のヒートソードを最高
出力で使用してもこれほどの熱になるか。溶け、ガラス化して滑らかに光沢すら発すス
チール合金は核の炎に当たったようだった。
(核……?)
 ある仮説が頭に飛び込んで来たクワンは、ガルシア機に向かって歩いた。熱核反応炉が
破壊され、炉心の熱によりMSの形骸も残らず融解した物体。その表面もまた同様に光沢
を放っていた。
「――大尉?」
「ターニャ、交戦相手の残骸を探せ。なんでもいい、どんな小さな破片でもいいから見つ
けろ」
 随行した歩兵、工兵も辺りに散乱した鉄屑を一つ一つ確認し、ドムのパーツに合わない
破片がないか探した。だが、敵――間違いなく連邦軍だが――は丹念に自分たちの痕跡を
消していた。薬莢の一つ、塗料の一欠片すら見つからなかった。
「どういう事?ここまで証拠隠滅に神経を使うなんて……」
「それほどの機密なんだ、連邦(奴ら)にとって」
 クワンがそう言った時、ドムを回収していた工兵が声を上げた。
「大尉!こちらへ」
 クワンが向かうと、工兵はロナルド機の手を指差していた。
「これは……」
「私達も最初は気がつかなかったんですが、何か握りしめてるんです。今手を開いて中を
確認しますか?」
「頼む」
 手を開くとそれは四〇センチほどの長さの金属片だった。クワンがこの人間には胴の半
分程度にもなる金属を手に取り、破断面を観察した。
「何か判りますか?」
「複合材だな。セラミックと、鉄かチタンか。どちらにしてもジオンのものじゃない」
 彼はターニャに向き直った。
「これはまだ仮説の域を出ないが、俺は確信を持っている。敵は――連邦はMSを持って
いる。それもビーム兵器を持った奴だ」


「――それは確かかね?」
 基地を預かるゲトー中佐がクワンに確認した。斑な白髪頭の下で目が険しく細められて
いる。クワンは頷いた。
「十中八九間違いありません」
「その根拠は?」
「ドムの胴体を両断する兵器など連邦には今までありませんでした」
 クワンは自分の見てきた事実を説明した。
「それどころか、ドム三機を相手にして勝つにはこれまでの連邦軍の戦力では空と陸から
一個連隊でも不足なほどの物量が必要です。ですがあの場所は明らかにそれだけの規模の
部隊を展開できる場所ではありませんでした。
「つまり、ドムを相手に同数ではないかもしれませんが、少数戦力で撃破しうるだけの攻
撃力を手に入れたという事です。それに、丁寧に消した跡がありましたが、足跡と思われ
る四角い窪みがいくつか残されています。これはMSの足跡と考えるのが自然です」
「では、ビーム兵器については?」
「これもドムの切断面を見ての判断ですが、切断面は非常な高熱で溶断された跡がありま
した。あれは私のグフでは不可能です。ビーム兵器でなければ、恐らくはビームサーベル
でなければ不可能です」
 ゲトーは腕組みをして考えた。武闘派の指揮官ではないが、臆病ではない。
「性能はどの程度と見る?」
「ロナルドが死守した敵の装甲の一部と思われる部材を解析したところ、チタン合金の装
甲材であるとの結果が出ました。また、足跡から身長は二十メートル以下、重量は全備状
態で五十五トン程度と推察されます。サイズとビーム兵器のドライブが可能な事を考慮し
て、グフと同程度、あるいはそれ以上の戦闘能力かと」
「だが、ドム三機が全滅したのだろう?」
「同数とは限りません。それに、連邦はドムでもグフでもある程度のデータを持って戦闘
に臨めますが、こちらは全く未知の敵種でした」
「ふむ……」
 ゲトーはまた黙った。クワンは辛抱強く待った。
「相手はなぜここに来たと思う?」
「それは判りません」
 クワンは率直に答えた。
「ですが、証拠隠滅の徹底ぶりから考えて、この遭遇が奴らにとって望まざるものであっ
た事は明らかです。何か他の任務が、それも隠密を要する重要な任務がある、と考えるべ
きでしょう」
「……この基地を積極的に攻撃してくると思うか?」
 クワンは考えた。
「……五分五分でしょう。迅速に目的地を目指し、我々がこの情報を外部に伝える前に目
的を果たす事もあり得ますし、目撃者を抹殺するべく奇襲をかけてくる事も当然考えられ
ます」
「すると、町が危険に晒されるかもしれんな」
 クワンは重く頷いた。ゲトーはこの地域を占拠するに当たり、徹底した融和政策を採っ
ていた。住民との関係は良好であり、彼はこの関係を恒久的なものとしたいと本気で考え
ていた。そしてそれはクワンも同じ考えだった。
「警戒レベルを引き上げますか」
「いや、まだ偵察レベルを上げるだけでいいだろう。それと敵の居所も探索を頼む。もし
かしたら交渉の余地があるかもしれん」
「……了解」
 クワンは司令官室を出た。


 自分のデスクに戻り、必要な指示を出して彼は今日の勤務を終えた。彼は基地を出たが、
すぐに官舎には戻らず、町の中に出た。
 町は元々は小さな鉱山の町だった。素朴だが貧しく、若者は多くが都会を求めて立ち
去っていた。
 そこにジオン軍がやってきた。彼らはTVで地球連邦の広報官が吹聴するような危険な
連中ではなく、秩序ある振る舞いをし、また気前もよかった。町は軍人の落とす金で潤い、
全員ではないが多くの住人は彼らを受け入れた。
 クワンは町の中にある比較的大きなレストランに足を運んだ。料理の味はそこそこだが
置いてあるワインは好みだった。
 店に入ると店で働く娘が出迎えた。
「大尉さん、いらっしゃいませ」
「いつもの席は空いてるか?」
「はい、こちらにどうぞ」
 娘に案内され、奥の個室に入る。六人がけのテーブルがあり、部下や時にはゲトーと来
る事もあるが、今日のように一人で使う事も多い。
「今日は何にします?」
「まずいつものワインをくれ」
「はい、少々お待ち下さいませ」
 程なくしてワインの瓶とグラスを持って娘が戻ってきた。
「お待たせいたしました」
「ありがとう」
 ワインを注ぐ様子を見ていて、ふと思いつきで娘に質問した。
「オリハ、最近町に余所者が来た事はないか?」
「余所者?大尉さん達以外で?」
「そうだ。噂でもいい」
 オリハという名の少女は顎に手を当てて考えていた。ブルネットの髪にグレーの瞳をし
た、十八歳という年齢より少し幼く見える少女である。
 やがてオリハは首を振った。
「聞いた事ないです」
「そうか」
「お役に立てなくてごめんなさい」
「いや、いい。すまなかったな、気にしないでくれ」
 そしてメニューに目をやり
「今日は何かお勧めはあるのか?」
「牛肉がたくさん入ったからそれを勧めろって、オーナーに言われました」
「……そうか、じゃあ、牛肉の消費を手伝うとしようか」
「かしこまりました」
 オリハはにっこりと笑って個室から出て行った。クワンは南コーカサスのやや甘口なワ
インを口の中で転がしながら料理が来るのを待った。


 料理を運んできたのはオリハではなく、この店のオーナーシェフだった。
「チャホフビリ(グルジア風牛肉のワイン煮)です」
「ありがとう」
「――町の外で何かありましたかな?」
 クワンは顔を上げ、シェフの顔を見た。町の全員がジオン軍の駐屯を喜んで受け入れた
わけではないが、このシェフも歓迎していない一人である。クワンら高級士官が利用する
事で経済的には恩恵を受けているはずだが、それと軍靴に踏み荒らされるのは別と考えて
いた。
「なぜそう思いますか?」
「いえ、オリハが余所者について訊かれた、と申しますので」
「そうか……確かに何もないわけじゃない」
 クワンは認めた。パニックを起こさない範囲で事態を把握してもらう事は、万が一のた
めには悪い事ではない。
「連邦軍が近くを通ったという噂を聞いてね。もしやこの町にも来ていないかと思ったの
さ。安心してくれ、この町を戦火に包む事は絶対にしない」
「是非ともお願いいたします」
 オーナーは表情を変えずに返答した。そして
「この戦争が終わったら、大尉はどうなさるのですか?」
 そう聞いてきた。
「私か?」
「きっとまた宇宙(そら)に帰るのでしょうな」
「……」
「あなたにとってこの町は配属先の一つに過ぎないかもしれませんが、このような田舎町
ではそれ以上の意味に受け取る者もいる事をお忘れなきようにお願いします」
「……判っている」
「出過ぎた事を申しました。お赦しください」
 オーナーは頭を下げた。
「私はデザートを用意してまいります。それでは」
 シェフが出て行った後、クワンは一人で柔らかく煮こまれた牛肉を口に入れた。ワイン
の酸味が肉の旨味を引き出している。
 食べ終わると再びオリハがフルーツにヨーグルトをかけたデザートを運んできた。バラ
のジャムが添えてある。
「はい、大尉さん」
「ありがとう」
「ワイン、もう一本いかがですか?」
「そうだな……いや、やめておこう」
「そうですか。それじゃあ……」
 オリハはクワンに顔を近づけた。
「私の部屋で特別デザートはいかがですか?」
 と言った。


「えー、じゃああの基地って本国にも秘密なんですか?」
 オリハがベッドから上半身だけを起こして訊いた。
「本国と言うより、ギレン閣下にだな。俺も詳しいからくりは知らんが、キシリア閣下が
直轄で管理して、物資の供給も完全にコントロールしているらしい。だから、基地の存在
は本国も把握しているが、その採掘量や規模は正しく伝わっていない可能性が高い」
「なんでそんな面倒な事を……?」
「色々あるんだろう、政治的にも家庭の事情としても」
 ふーん、とオリハは曖昧な返事をした。
「大尉さん、何か食べる?と言ってもチーズくらいしかないけど」
「ワインと一緒にくれ」
「はーい」
 ベッドから出たオリハがシャツだけを羽織ってキッチンに歩いていく。その姿を寝そ
べったまま目で追っていたクワンはオーナーに言われた言葉を思い返していた。
 チーズの皿とワインの瓶、それに二人分のグラスを起用に持って戻ると、クワンはオリ
ハにオーナーの質問をぶつけてみた。
「オリハ、この戦争が終わったらどうする気だ?」
「え、何?」
「戦争がどういう形で終わるにせよ、多分俺はここを離れる事になる。最悪の場合基地が
放棄される事だってありうる。また元の寂れた町に戻ったら、お前はどうするんだ?」
 要するにそういう事なのだ。通りすがりにも等しい異邦人の自分が、田舎町の小娘にお
かしな期待を持たせるような真似をする事を、あのオーナーは嫌がるのだ。
 オリハはじっとクワンを見つめた。そして突然にっこりと屈託の無い笑顔を見せ、
「その時になったら考えます」
「オリハ……」
「安心して下さい、大尉さん。私、こう見えて物分りのいい女なんですよ」
 オリハはワインを注いでクワンに渡した。
「大尉さんだって戦争が終わったら早く故郷のコロニーに戻りたいでしょ?私は逆に地球
から離れたいとは思わないし。だから、それでおしまい。大尉さんは宇宙で待っている人
のところに帰り、私は地球(ここ)で私に釣り合った人を見つける。それでめでたし、め
でたし、でしょ?」
「いや、俺には別にそんな奴は――」
 言いかけた言葉はオリハの唇で塞がれた。身を離すと少女は再び微笑んで
「やめましょ、そんな話。明日その日が来るわけでもあるまいし。はい、これ飲んで」
 と言った。


 その頃、クワンらの鉱山基地から四〇〇キロほど離れた地点には連邦軍MS部隊が「グ
ラン・トレー」という大型陸戦艇で行軍していた。「全地形型強襲揚陸艇」と分類される、
ビッグトレーの改造型で、内部にMS収容施設を持ち、さらにホバートレーラーを牽引す
る事でMS収容量、兵の宿泊施設を拡張している。移動しながらもMSを整備でき、今回
の任務にはまさに不可欠な陸上空母だった。
「――そうか、やはり気づかれたか」
 連邦軍MS奇襲部隊司令官、ゴッソ大佐は驚く様子もなく報告を受けた。ナッシュが戦
闘の行われた場所に歩哨を残し、ジオン軍の本隊がが現場検証を行う様子を監視させてい
たのである。
「それで、ジオンの拠点は突き止めたのか?」
「申し訳ありません、途中で見失いました」
「MS数機に工兵隊も混成する部隊をか?」
「それが、そのMSの機動性が予想以上でして……奴らはMSの移動にバイクを使用して
おります」
「バイク?ほう……」
 ゴッソが薄く笑った。
「まあ、いい。途中までは追えたんだな?」
「はっ」
「ではその報告書を提出し給え。ご苦労だった、報告書を提出次第休んでよし」
 歩哨が退出するとゴッソはその場で一緒に報告を聞いていたナッシュに話しかけた。
「考えることはジオンも連邦も同じようだな。まさかバイクとは」
「申し訳ありません。戦闘を回避する手段を最後まで探るべきでした」
「それはいい。陸路でオデッサの後背を衝くという作戦自体、完全な隠密は難しいのだ。
遅かれ早かれ必ず発見されていたろう」
 もう少し先に進んでいたかったがな、とゴッソは思ったが、口には出さない。
 ジャブローから一気にオデッサ上空まで空輸させる強襲作戦を採用せず、わざわざ南ア
ジアまで海路を通りそこから陸路で移動という面倒なルートを選んだのは、ジオンのスパ
イに明確な意図と目標を掴ませないという狙いがある。ジャブローでの指令は南アジア戦
線の先行MS部隊に対する補給であり、そこから様々な理由を付けてオデッサ奇襲部隊を
編成、行軍した。黒海に近いこの地で発見されたのは遺憾だが、完全な隠密行動が難しい
事は承知していたのである。
 今彼らがするべき事は情報の拡散を防ぐ事、必要とあれば敵戦力の殲滅も行わなければ
ならない。
「余計な時間や被害は出来れば避けたいですが……」
 ナッシュがそう言ったが、ゴッソは
「だが戦場に向かっているMS部隊は我々だけではない。ここで奴らを放置した事で計画
が露見し対策を講じられれば奇襲が意味をなさん」
 ゴッソの意見は正しい。ナッシュは首肯した。
「ならば、進軍より索敵を優先いたしますか」
「そうだな、それで手配してくれ」
「はっ」
「頼むぞ、故国の興亡この一戦にあり、だ。失敗は許されん」
「承知しております。では」
 退室し、廊下を歩く間にナッシュは斥候隊の人選を終え、自室に戻ると即座に文書化し、
各室の端末にメール送信した。それが終わって初めてベッドに横になる。
 今回の任務に選ばれた時、彼は胸踊らせた。連邦軍制式量産MSによる奇襲攻撃。その
MS隊のパイロットとして選出される名誉に打ち震えた。
 だが、今回の遭遇戦は彼に不安の火種を残した。軍が用意した兵装のうち、一〇〇ミリ
マシンガンがドムに対して通用しそうにない事は大きな衝撃だった。軍の予測以上にジオ
ンのMS開発は急速な進化をしている。他にも使いものにならない武器があるかもしれな
い。
(予想以上に厳しい戦いになるかもしれんな)
 それまでは華麗な成功のみを夢見ていたナッシュだが、失敗の確率がある事を初めて認
識した。

ここまで

【キャラクターデータ】
オリハ
町のレストラン「ブドウ樹」で働く少女。父は幼少児に、母は3年前に他界し家族はいない。両親と旧知の仲であったブドウ樹の
オーナシェフが保護者となっている。町に歳の近い若者が少なかった事と余所者の物珍しさからクワンに好意を寄せている。
基地内でも関係は知られてり、他の兵士も彼女に対して無礼を働く事はない。
0061年生れ、18歳

パンナ・パンナ
ジオン軍中尉。1週間戦争の頃からクワンの同僚。巡洋艦3隻と戦艦1隻を沈めたが、エースの撃墜数5には届かなかった。
明るく気のいい男で、彼も町に情婦がいる。左手をザクのものと交換したグフに搭乗。0052年生れ、27歳。

ターニャ・ヴォルコヴァ
ジオン軍少尉。地球降下作戦後にクワンの指揮下に入った女性士官。優秀だが融通が利かない。艦船の撃墜はないものの宇宙戦闘機は
10機程度撃墜している。しかしまだ陸戦経験がない事を気にしている。クワンから引き継いだザクSに搭乗。0055年生れ、24歳。

【メカニックデータ】
MS-08B3グフ・カスタム(クワン専用機)
クワン・ユー専用のグフカスタム。クワンに合わせた調整がされているが、特別な改造はない。ただしノリス機とは出力の配分が異なり、
出力のほぼ全てをMS本体の運動性能とパワーに振り向けたノリス機に対し、ヒート剣やヒートワイヤーの攻撃力にも振ったバランス重視に設定される。
全身ワインレッドに塗られているが、これは地球降下後、コーカサスに配属されてからクワンが希望した配色で初期には使用していない。
また、FBX-500配備後に35mm三連バルカン砲のマウントを右腕に変更している。
武装
75mmガトリング砲
グフカスタムの主兵装。シールドから分離され、サイドカー部分に搭載できるようにアタッチメントが新造されている。同時にマガジン容積が拡大され
装弾数が増した。サイドカーから取り外し手持ち武器として使用可能だが、戦闘中にMSのマニュピレーターでシールドに固定させる事は実質不可能で
あるため、マニュピレーターと前腕で保持できるようグリップと電磁フックが設けられている。これにより左右どちらの腕でも使用可能となった。

MS-07Bグフ(パンナ機)
パンナ・パンナの搭乗機。B3ではなく通常のグフだが、左腕の使い勝手の悪さからザクとB3グフの予備パーツを使いマニピュレータに改造している。
シールドガトリングは用いないが35mmガトリングを装備、360mmガンランチャーを右手で扱う。残り2機のグフも同様の改造がされている。
武装
360mmガンランチャー
ロケット推進式の360mm弾頭を連続発射するショートバレルのロケットランチャー。リックドム用のジャイアントバズをアレンジしたような武装で、
後に一部のゲルググB型が使用していた。地上用に弾頭に安定翼を付けるなど改造されている。カートリッジ式弾倉を持ち、装弾数は4発。

MS-06SザクS(ターニャ機)
ターニャ・ヴォルコヴァの搭乗機。クワンがグフカスタムに乗るまで搭乗していた機体を引き継いだもの。脚部アブソーバーをJ型のものと交換し、
地上戦の適性を高くしている。カラーリングは標準的なグリーン。なお、基地内もう1機の指揮官用ザクはFS型である。

※続きは、第4章



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