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合言葉はラブアンドピース(前編)

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合言葉はラブアンドピース(前編)◆Wott.eaRjU



「15人……もうそんなに……」

ショートカットを可愛らしいヘアピンで留めた少女、伊波まひるが口を開く。
浮かべる表情に陽気さは見られない。無理もないことだろう。
死者15人という現実を放送とやらで、たった今突きつけられたのだから。

殺し合い――伊波を取り巻く日常とはあまりにもかけ離れた出来事。
日頃のニュースで殺人事件などは何度も耳にした事はある。
しかし、殺し合いは別だ。
趣味の悪い映画にはそういう類のものはあるかもしれないが、伊波の趣味には合わない。
きっと以前の伊波なら、殺し合いなど何か趣味の悪い冗談だと思った事だろう。

だが、初めの場所で、あの場所で確かに人は死んだ。
一人ではない、二人もだ。
彼らとは知り合いではなく、一言も話した事はない。
それでも誰かが死んだ事には変わらない。
そしてその結果は悪い方へ膨れ、今では更に15人も死んでしまったらしい。
嫌でも実感させられてしまう。
自分は今、意味のわからない世界に立たされている。
何かの拍子でめでたく自分も彼らと同じになってしまう事は十分にある、と。

ちっともめでたくなんかない。
最悪だ。出来れば勘弁願いたい。
だけど、伊波はわかっていた。
自分がどうしようもない程に、震えている事に。
隠しきれない恐怖が全身を縦横無尽に走る。

死ぬという事はよくはわからず、実感は湧きにくい。
目の前が真っ暗になるのだろうか。
どんな些細な事も考えられなくなるのだろうか。
正確にはわかりはしないが、なんとなくのイメージは出来た。
きっと先に待つものは何もない。
それ以上失うものも、得るものも何一つも。
それは酷く悲しい事に違いない。

そして終わってしまうのだろう。
いつもの道を歩き、学校へ行き、放課後にバイト先へ駆けていく日々。
いつしか慣れ親しみ、失うことがどうにも考えにくいあの日常が。
此処で死んでしまえば、全てがあっけなく崩れていく。
取り戻せなんか出来やしない。
その時を想像するだけで身体は自然と震え出す。
刹那、背後から伊波の右肩へふと暖かな感触が灯った。

「……大丈夫、伊波さん?」

紡がれた言葉には伊波を気遣う優しさが見受けられる。
感触により、ふと伊波は思い出したように気付く。
そう。今の自分は一人ではなく、同時に思う。
湧きあがるような心地良さを感じながら、伊波は頷く。

「良かった……。
あのね、伊波さん……15人も死んじゃったけど……小鳥遊君が無事だったコトは良いコトだと思うんだ。
だから、元気を出してというわけじゃないんだけど……その、ボク達はこれからも頑張らないと……」

再び声を発する主の名は新庄、新庄・運切(さだきり)――伊波の仲間。
自分から話しかけたというのに妙に歯切れが悪い。
恐らく新庄の方も多少は気が動転しているのだろう。
全竜交渉(レヴィアサン・ロード)――とある戦争の、事後交渉の最中で危険な目には遭った。
しかし、こんな悪趣味とも言える殺し合いは新庄に経験はなかった。

既に15人が死んだと聞かされても、直ぐに受け入れられる事ではない。
故に新庄の動揺は消える事無く、彼女が紡ぐ言葉に強く影響している。
自分達も今以上に気を引き締めないといけない。
要するに新庄が言いたかった事はそういう類の言葉だ。
だが、あまり上手く言えなかった事に新庄はもどかしさを覚えている。
寧ろどんな顔を浮かべれば良いのか。
知人以外といえども、誰かが死んだという事実が新庄を戸惑わせていた。

自分の想いは伊波に伝わったのだろうか。
懸念は生じ、新庄は恐る恐る伊波の反応を待った。
実際はほんの少しの間であったが、新庄にとっては嫌に長い時間の訪れ。
が、程なくしてその沈黙は伊波の返事により破られる。

「うん……ありがとう、新庄さん。
ごめんね、わたしもしっかりしなきゃ……」

ゆっくりと、伊波は新庄の方へ振り向く。
自然と、心なしかはにかんだような笑顔が零れる。
その笑顔は自分の仲間――いや、友達へ。
心配そうに、視線を投げ掛けてくる新庄を安心させるために。
過ごした時間は短れど、十分に信頼できると既に確信した。

信じる。
極々単純な事であるが、決して容易くはない。
されど、それを乗り越えされすれば後はどうという事はない。
何故なら新庄が優しい人柄であったのだから。
支給品でありながら、自分達にそれを教えてくれた存在が居たのだから。
故に伊波は自分を奮い立たせる。
必ず追いつくといった“彼”の到着を待ちながらも。
この殺し合いで出来る事を、取り零さないようにするためにも。
伊波は更に言葉を続けようとするが、ふと気付いた。

「……あ!」

気付いたのは伊波だけではなかった。
新庄の方も素っ頓狂な声を上げて、何かを悟る。
どこか慌てたような素振りを見せ始める新庄。
それはやがて、確実に大振りな動作へ移り出す。
目線は宙に泳ぎ、浮かべるのは実に始末の悪い顔だ。
気のせいだろうか。
微妙に後ずさりをし、伊波から離れようとしている。
更には、伊波の肩へ掛けた腕を放している。
そう。それが全てを物語った。


「い、伊波さん! 最後までは言わないけど、や、やっぱりこれは……」


最早、形振り構っていられない。
新庄は己の言葉と、そして身振りで必死にアピールする。
なんとしてでも最悪な事態は避けなければならない。
言葉に表さなくとも、ひしひしと思いの丈が感じられる
しかし、必死ではあるが新庄の心許ない抵抗は、見る者に憐れみすらも与えてしまっている。
そしてそれは新庄自身が良く判っている事なのだろう。
今では冷や汗すらもだらだらと流し、何か諦めにも似た佇まいすらも匂わせていた。


要するに――終わった!


「う、うん! 私も最後までは言わないけど、し、新庄さん――」


ここで一つ、とても重要な事実がある。
新庄には豊満な胸がある。
実に素晴らしい胸だ。思春期の少年にはいささか刺激が強すぎるかもしれない。
唐突に何を言ってるんだ、と呆れる可能性はあるがここは冷静に聞いて欲しい。
発育が良いという理由もあるが、新庄の性別が女性であるという事が一つの大きな理由だろう。
但し、それは数十分前の出来事であり残念ながら今は違う。

言うなれば新庄は特異体質の持ち主。
数時間の周期を経て、男性と女性の間を行ったり来たりする人間なのだ。
まさに人体の神秘、不思議という言葉では言い表せはしない。
そして現在の、新庄の性は男そのもの。
勿論、ついているものはついているが、敢えて深くは言及しない。
兎に角、今の新庄は男なのだ。それはどうあっても覆せない事実。
いたいけな男性諸君は深く悲しむだろうが、現実は嘆かわしい。
しかし、いつまでもその辛い現実から目を背けてはいけない。
それは当の新庄本人にも言えた。

そう。彼女――否、彼は、新庄・運切――ではなく、新庄・切(きり)には闘う必要がある。
今から彼に振りかかろうとする災難に。
今、この瞬間は紛れもない男性である新庄は。
なんとしても――出来るものならば。


「ご、ご、ごごごごごごご――――」


嗚呼、しかし現実は儚く、時に非情なもの。
新庄は忘れていた。
数十分前にも同じ間違いをしたというのに、先程の放送のせいで不覚にも。
新庄にとっても伊波は信頼に値する友達には違いない。

だが、伊波にはどうしても苦手なものがあったという事を。
愛するが故に歪んだ愛情を一身に受け、周囲から変な目で見られながら過ごした幼少時代でそれは培われた。
尋常ではない程に強い苦手意識。
いや、苦手では生温い。恐怖――そう言うに相応しく、伊波自身抑制が利かないのが厄介だ。
最早ここまで言えば誰にでも察しがつくだろう。
そう。伊波が苦手なものは今、彼女の目の前に居るもの。



汝の名は――男。


「ごめんなさーーーーーーーーーーーーーーーい!!」


伊波が盛大に紡ぐのは謝罪の言葉。
時を同じくして、新庄が嫌に低いうめき声を洩らす。
見れば新庄の小さな左頬に、伊波の右ストレートが叩き込まれている。
恐るべき速度、なんと形容したらいいだろうか。
一瞬の内に加速を終え、次の瞬間には既に目標を捉えている。
きっと、何処ぞの某三倍で赤い人も真っさおになる程だろう。

男である新庄に触れられた事により、思わず拳を振るった伊波。
頭ではわかっていたけれども、反応が追いつきはしない。
新庄は左頬に強烈な痛みを感じながら、フラフラと身体を揺らす。
足取りはもたつき、やがて安定さを失い、後ろへ大の字に崩れ落ちる。
ドサ、ここまで来ると逆に潔さも感じてしまう程に仰向けに倒れてしまう。

確実に消えゆくは新庄の命の灯。
力を振り絞ろうとしても、どうしても自身を立ち上がせるまでには至らない。
ここで力を抜けば、楽になれるのかな、と堕落した考えが一瞬過る。
それだけは否定したい。しかし、新庄の心のどこかではその甘美な誘惑に負けたい気持ちもあった。
一度思ってしまえばあとの祭りだ。
両眼を細め、大地のぬくもりに身を委ねていく。
そして細めていた瞳が透き通るようなまつ毛に覆われた瞼で閉じられて、新庄の意識は沈んでいく。
もう、決して目覚める事のないどこかへ――



ならば、この状況を締めくくる合言葉はたった一つしかないだろう!




【新庄・運切@終わりのクロニクル:死亡確――】



「さ、流石に食傷気味じゃないかなぁ……いや、ボクが言うのもなんだけどさ……」





はい、ごめんなさい。



◇     ◇     ◇


真っ黒な毛髪にこれまた同じく黒い外套。
以前の姿、眼を引く程の金と赤に染まっていた面影はない。
それはあまりにも過酷な道を歩き続けた所以によるもの。

そう。過酷だった。
泣き言は今更言わない、言いたくはない。
決して楽な道ではなかった。
しかし、自分が正しいと思った道ではあった筈だった。
ボロボロになりながらも、歩む価値はあった。

只、自分の兄をどうしても止めたかった。
たった一人の兄を、いつしか道を違えてしまった兄を。
彼を止める事で全てを精算する必要があった。
拭いきれない罪を背負った自分を。

だから、決して侵してはならなかった。
進みたい道を貫くために、出来ることはなんでもやってきた筈だった。
大嫌いな銃をも手に取った。
銃に対抗するにはそれ自身を知る必要があった。
もう一度自分の手で止めてしまうことを。
誰にも奪う権利はない、誰かの時間を。
あの後悔を繰り返さない為にも。


誰かを殺してしまうことなど、してはならない筈だった。


「……とうとうここまできた、か……」


押し殺すような声が響く。
ヴァッシュ・ザ・スタンピード、かつて月に大穴を穿った男。
そのまた以前には力の暴走とはいえ、一つの街を消し去った存在。
人間という尺には収まらず、自律生産装置――プラントと呼ばれる種に属する。
人類よりも遥かに長い寿命を以って、ヴァッシュは一世紀以上もの時間を生きてきた。
あまりにも長い、ヴァッシュが歩んだ軌跡には数多くの痛みがあった。
そんな最中、ヴァッシュは己の信念をいつも崩すことなく、生き抜いた。
しかし、今はもう、バラバラに――ヴァッシュを支えていた信念はバラバラに砕け散っていた。


「伝えなきゃ、ぜったいに……ぜったいに……」


ヴァッシュの目の前に広がるは広大な景色。
今現在、ヴァッシュが両足で立っている場所は古城跡の一帯。
数十分前に目的地に定めた地点。
頂上に陣取り、ヴァッシュは地を見下ろす。
今からやろうとしている事――それは一種の告白。
数時間前に彼が犯してしまった一つの罪。
それはヴァッシュが一つの命を止めてしまった事によるものから生ずるものだ。

戦へ身を投じた男――ベナウィの眉間を貫いた一発の銃弾。
ヴァッシュの認識ではあってはならなかった誤射。
されど、事実は違う。
誇り高き少年――広瀬康一が最期に奮った力による成果。

何の因果かはわからない。
康一の願いとは裏腹に、それはヴァッシュを破壊した。
彼が何があろうとも守り通した決意。
生半可な覚悟ではなく、文字通り鉄の意思により打ちつけられた信念。

誰も。

只の一人も。

どんな人間も。

どんなに悪意を持ちし者でも。

どんなに他者を蹂躙し者でも。

どんなに罪を背負いし者でも。


どんな苦難があろうとも――絶対に。




“彼女”が救った人間は、誰一人として死なせたくはない。



そう思っていた。


だからヴァッシュは静かに紡ぎだす。


右手に携えた“それ”に自らの口元を近づけて。



ゆっくりと紐解いてゆく。



そうしなければ――



「聞いてくれ……誰でも良いから。
僕の罪を……そして、この言葉をどうか…………」




自分自身が押し潰され、どうにかなってしまいそうだったから。


◇     ◇     ◇


他人に自分の意思を伝えるにはどうしたら良いか。
色々と方法はあるに違いない。
同じ質問を受け、聞き手全員の意見が合致する事は容易ではない。
しかし、大多数の人間は同じ答えを返すのではないだろうか。
言葉――自らの考えを相手の聴覚に訴える。
個人差はあるだろうが、大きい方が効果はあるだろう。
そう。ヴァッシュはそれを狙った。
一人でも多く、自分の声を届けるために。


彼は今現在、力強く拡声器を握っている。


「僕はヴァッシュ・ザ・スタンピード。
そして、僕は…………殺した。
……一人の人間を、名前も知らない人を……殺してしまったんだ…………」

呟きが周囲に反響する。
声質からは言いようのない悲壮が浮き出る。
事情を知らぬ者といえど、思わず立ち止まって耳を傾けてしまうかもしれない。
殺した。殺し合いの場では、然程珍しくはないワード。
人によっては受け止め方は変わり、不要な誤解を与える可能性もある。
殺し合いを望むわけもないヴァッシュにとっては、不都合しか生みそうにない。

だが、ヴァッシュは悲痛さで顔を歪めながらも口に出す。
何故ならばそれは事実に違いないのであるから。
決してやり直せない。
自分がしでかしてしまった事を、もう拭いきれない罪を。
誰かに知ってもらうためにも、ヴァッシュは己の言葉を伝える手立てを放そうとはしない。


「それだけじゃない、ああ……それだけじゃないんだ。
人一人殺したってのに、僕は……仲間すらも死なせてしまった、この僕のせいで…………」


告白は尚も続く。
実際には康一の死はヴァッシュのせいではない。
只、康一から少し離れてしまっただけの事だが、ヴァッシュは固執する。
自分が居なかったせいで。
奇妙な縁を結んだ男――ニコラス・D・ウルフウッドの存在による動揺がなければ。
最悪な結果に終わった現在を回避出来たかもしれない。
後悔の念はあまりにも強く根付き、ヴァッシュの言葉に滲み出ていた。
いつも見せていた笑顔は見る影もなく、只、悲しみに打ちひしがれる。

やがて言葉は完全に止まり、周囲に沈黙が流れる。
ヴァッシュは頭を垂らし、がっくりと力なくその場に立ちつくす。
もう何も言う事はないのだろうか。
見る者が居ればそんな感想を漏らしても可笑しくはない状況。
これ以上の変化は見られないと、思われ始めた瞬間――動いた。
ヴァッシュは、ゆっくりと顔を上げ、再び近づけ出す。
今この場での己の武器、拡声器に日の光が照りつける。


「だから、そんな僕がこんなコトを言うのは間違っているかもしれない……。
だけど、言わせてくれ……これだけは、僕から言わせてくれ…………!」


既に砕け散った信念。
その残骸の中から、極々小さな破片が僅かな光を齎すように。
ヴァッシュは己の言葉を紡ぐ。
自分には言う資格はないかもしれない。
わかっている、それは痛い程にわかっている。
けれども、この言葉だけは止めたくはない。
もう二度と、何処かであんな光景が浮かぶ事のないように――ヴァッシュは想いをぶつける。


「誰も――殺すんじゃない。
頼む……後生だ。何があっても、もう誰も殺さないでくれ…………殺し合いなんか馬鹿げている。
僕達がこんな殺し合いに乗るコトなんて必要ない。
だから、もう……やめてくれ、頼むから、絶対に………………!」


紛れもないヴァッシュの本心が曝け出す。
しかし、その言葉は本当に他の参加者へ向けただけのものだったのだろうか。
真偽は定かではないが、ヴァッシュの言葉にはあまりにも強い感情があった。
勿論、彼の殺人に対する尋常ではない忌避感も関係している事だろう。

だが、もしかすればヴァッシュは同時に向けていたのかもしれない。
既に人を殺してしまったどうしようもない自分へ。
殺すんじゃない――今一度、あの日、あの時、あの場所で誓った不殺の信念。
それにもう一度、今度こそ砕ける事のないように楔を打ちつける。
どれほどの苦痛と悲しみを背負っても、今度こそ――。
そう願うように、ヴァッシュは自分を叱咤したのかもしれない。
そしてヴァッシュの口元が再び開き始める。


「ラブ――」


意味する事は――“愛”
唐突過ぎて意味がわからないだろう。
そう思われても構いやしない。
だけども、この言葉を届ける事が、此処に来た本当の理由なのだから。



「アンド――」


ヴァッシュはふと思う。
今、自分はどんな顔を浮かべているのだろうか、と。
されどもその疑問は直ぐに消えた。
ああ、考えるまでもないじゃないか。
少し吹き出しそうになるが、乾いた笑いしか出てこない。
きっと今にも死にそうな顔だろうなぁ――何故かそんな事を考え、一人紡ぐ。



「――ピース……」


あまりにもか細く、自分が良く口にしていた言葉を。
ひとえに願い続けた想いの、成れの果て。
大好きな、大好きな言葉をヴァッシュは送る。
誰に届くのだろうか、それとも誰にも届かないのだろうか。
今は出る事のない疑問を抱きながら、ヴァッシュは再び沈黙の殻に籠る。


 ◇     ◇     ◇


今度こそ言いきったのだろう。
数分、もしくは数十分経ったのかはわからない。
拡声器を握った腕を下げ、ヴァッシュは只、下の景色を眺めている。
古城の屋根付近といえど、それほどの高さはない。
流石に此処から落ちれば無傷とは済まなそうだが――ふと、ヴァッシュは気付いた。
何か黒いものが宙に浮かんでいる事に。

「ふぅん、どんなヤツかと思えば想像どうりねぇ。
あなた、ほんとうに――――」

未だ無邪気さが残るような声。
声質からして、若い女のものだとはわかる。
黒い衣装を身にまとった小柄な少女が宙に居る。
何故そんな場所に彼女は居るのか。
疑問は彼女の背中から生えた二枚の、漆黒の羽根で消し飛んでゆく。
羽根をはばたかせ、ふよふよと浮く少女が更に口を開く。


「おばかさぁん」


ヴァッシュを心底嘲笑うような顔を見せながら。



◇     ◇     ◇



「君は一体……?」


ヴァッシュは今しがた抱いた疑問を口にする。
また、ヴァッシュは現在、古城跡の裏門近くに立っている。
それは何故か――答えは追ったのだから。
先程、自分に意味深な台詞を吐いた少女が自分から離れていったから。
落下するように空を滑り、下へ逃げて行った少女を追ったヴァッシュ。
そして今、ヴァッシュの目の前には当の少女が居る。


「にぶいわねぇ、あなたの声が聞こえたのよ!
それで、わたしが言ってやったんじゃない。
聴こえなかったらもう一度言ってあげてもいいわぁ。
ねぇ――この、おばかぁさん?」


黒のゴシック調のドレス。
逆十字の模様が描かれたオーバースカートがひらひらと揺れる。
彼女は心なしか機嫌が良いように見受けられた。
何か面白い玩具を見つけた、無邪気な少女ともで言うべきか。
邪な笑みは悪意とも取れるが、只、単に面白がっているだけかもしれない。
あくまでも微妙なラインだが、どちらにしろ相手に良い印象を与えることはないだろう。
事実、ヴァッシュはやや困惑した様子で少女と向き合っている。

しかし、何も少女の言動や素振りだけでそう感じたわけではない。
もっと根本的なものに、そう、ヴァッシュは少女の存在自体に疑問を感じていた。
人間というよりも寧ろ、GUNG-HO-GUNSのエミリオが造りし人形の方に近い。
不意に湧き出た疑念に囚われ、ヴァッシュは言葉を繋げられない。


「あははははははは!人を殺すな、ですってぇ? ばっかみたい……笑っちゃうわぁ。
それだけ言うなら実際にやってみせなさいよ。
どうにかしてこの殺し合いとやらを止めてみなさいよ!
まあ、あなたも、もうだれかを殺しちゃったそうだし、あんまり期待は出来そうにもないわねぇ」


殺した――その言葉がヴァッシュへ突き刺さる。
思わず表情を曇らせるヴァッシュを、少女は満足げに見つめる。
明らかにヴァッシュの反応を楽しんでいるにしか見えない。
年頃の少女特有の笑い声にも、どこか悪意すらも感じられた。
ほんの少し、下を俯いたヴァッシュ。
そして再び顔を上げて、ヴァッシュは水銀燈を見やり、彼女は無意識的に口を閉じる。
何故ならヴァッシュが見せた表情がとても哀しいものであり、感じたのだから。
ヴァッシュが何かを訴えようと、そんな意志を感じずにはいられなかった。


「止めて見せるさ……勿論、君も守ってね」
「な!? なにを――」
「そこまでにしておけ、水銀燈」


返事に困り、動揺を見せる少女こと水銀燈。
機を見計らうように、二人の会話に別の声が介入した。
男の声、重みを伴った言葉が水銀燈を戒める。
ちっ、と思わず舌うちをしながらその少女――否、人形はそっぽを向く。
ヴァッシュの方でなく、声の主の方でもない。
明後日の方向を向き、心なしか少し機嫌が悪くなったような感じさえする。

だが、男は気にも留めていない様子を見せる。
真っ黒な、西洋の騎士甲冑を思わせるようなスーツ。
これまた漆黒のマントが
そして奇妙な仮面を被りしその存在は、魔王の名を持つ者。
またしても珍妙な参加者の登場に、ヴァッシュは面食らう。


「すまないな、君の理念に我々がとやかく言うコトはない。
私はゼロという者だが……少しだけ質問をさせて良いだろうか?」
「あ、ああ……僕は別に構わない」


しかし、予想に反して男――ゼロの物腰は柔らかなものだ。
少なくとも先程の水銀燈よりかは好感が持てる。
密かに感想を抱くヴァッシュだが、気を抜いているわけではない。
未だこのゼロという男について知っている事はあまりにも少なかった。
何かの拍子で、奇襲を喰らう事も有り得なくはないだろう。
用心に越したことはない。
いつでも抜けるように、ホルスターに差したマグナムへ手を掛けようとする……
が、その腕がピクリと、唐突に止まり出す。

(くそ……)

思わず脳裏にビジョンが浮かんだ。
数時間前の光景、自分が撃ち殺した男が倒れ伏す姿を。
またしてもあれが繰り返されてしまうのではないか。
そう思ってしまえば、どうにもこれ以上手を伸ばせられない。
迷いを隠しながらも、ヴァッシュはゼロの言葉に耳を傾ける。


「君の先程の呼びかけは全て聴かせて貰った。
立派だとは思うよ。確かに誰も殺すことなく済めば、それに越したコトはないと私も思う。
だが、生憎、世界はそれほど優しくはない……たとえ君に戦う気がなくとも、相手には戦うだけの理由があるだろう。
寧ろ殺しに来る者は覚悟が出来ているのだろう……そんな彼らを迎え討つのは、十分に正当な手段ではないかな。
自分が生き残るためには、正当防衛も止むを得ないだろう。
だから、私は君の言葉はどうにもこの場では浮いているとしか思えない。
“現実を見ない、只の綺麗事”――悪いが私は、君にそういう印象を先ず思ったが」


表情は仮面で覆われ、ゼロの意思はまるで読めない。
僅かに身体を揺らし、そして言葉を止める。
無言の合図、反応を求めるような仕草。
隠された意図を察し、ヴァッシュは自然と口を開き始める。
但し、いつものヴァッシュであればもう少し早く言葉を返せただろうが。


「……わかってるさ、難しいコトはわかってるさ。
伊達に永く生きてきたわけじゃないんだ。
僕には、いや……僕達には彼らを知り、そして知って貰う必要があるんだ…………!」
「ほう、何を知り、何を説こうというのだ。
己に銃を向けし人間に言葉が通じずとも、それでも願うか。
“ラブアンドピース”とやらの理想が、君をそこまで突き動かそうと言うのか」
「まあね、こればっかりは……だ」


皮肉めいたゼロの言葉が飛ぶ。
しかし、ヴァッシュに気遅れする様子はない。
砕けた筈の信念だが、それは今までの話だ。
この先ずっと砕けたままなのか、それとも違うか。
未だこれからは――決まってはいない。


「必要なのは……彼らが武器を手に取る理由を知る事さ。
彼らが他人を殺すコトを良しとしてしまう理由を知り、背負うためにだ。
どうして人を殺そうとするのか、僕はその理由がわからなければ絶対に引き金は引かない……引けはしない。
だから、僕は誰にも引いて欲しくはない――」


あの忘れられない記憶が過る。
己の兄、ナイブズが一つの街の住民を虐殺したあの時。
何か金品を奪おうと自分を騙し、連れ出したあの人達は血に染まった。
しかし、彼らは何も欲に目が眩んだわけではなかった。
生産装置、プラントによる暴走事故による甚大な災害の発生。
それらを止めるために、彼らは敢えて被害の中心に残り、外部との接触の遮断を決意。
彼らは災害による被害、一種の症状に感染されたため、被害の蔓延を止めるために止む無くそう考えた。
だが、食料なども尽き、どうにもいかなくなり――やってしまっただけなのだ。
故にヴァッシュはあの時から強く思う。



「何も知らない……無知のまま、ただ……引き金を引く傲慢さを、俺は断じて許さない。
誰かの命は、決して自分の物差しだけじゃ計れない……そのコトを誰にも忘れて欲しくはないんだ……!」




彼らが正しかったとは言わない。
だが、ナイブズによって殺される事はなかった筈だ。
別の結果に繋げられたかもしれない。
そのためには自分達がもっと知る必要があった。
彼らの事を、そして銃や刀といった武器を手にする意味を。
人の命を奪う――その事があまりにも大きな意味を持つことを。
なにがあろうとも、忘れてはいけない。
そう誓ったのだから。

「だが、たとえどんなに高潔なものであっても、理想だけで人が救えるとは限らない。
想いだけでは意味がない……わからないとは言わせん。
君も当然わかっているだろう、幾ら言葉を並べたとしても相容れない存在は居る。
誰もが手を取り合うような、優しい世界……それを創るには、生半可な願いでは遠い夢物語に過ぎないコトを……!」

やがて事態は動き始める。
依然として仮面に隠されているため、表情を窺う事は出来ない。
されど先程と同じように、ヴァッシュと同じように。
ゼロの語気にほんの小さな変化が生じ始める。
何かを試すような、より一層問いかけが強まったような口振り。
あまりにも小さな変化のため、気付く者は誰一人として居ない。
当のゼロですらもそうであったかもしれない。

「……勿論だ。
そのために僕はまだ止まれない……リヴィオも頑張っているに違いない。
リヴィオだけじゃなくて他の皆も、そして……“あいつ”が僕の知る“あいつ”であるなら、きっと……ね」
「なるほど、では要するに……だ。
君はこの場では誰一人として殺したくないし、死んで欲しくもない」
「ああ……これ以上は、もうこれ以上は絶対に殺さない、殺させない……死んで欲しくないから……!」
「ふむ、面白い……!」


言い終わると共にゼロは水銀燈を手招き、何かを伝える。
一瞬、水銀燈は如何にも嫌そうに、怪訝そうな表情を浮かべた
だが、ゼロの次の言葉を聞き、遂にはしぶしぶと小さく頷く。
自分のデイバックをごそごそと漁り、一本の長メスを取り出してゼロへ手渡す。
軽く頷き、ゼロはメスを自身の右手で握りしめる。


「では、見せてもらおうか。
君が甘い理想を、只、謳う存在だけではないという証を。
一人も殺させない――君はその理想に溺れるだけではない存在であるコトを、身を以って!」


そしてゼロは意味深な言葉を吐いた後――動いた。
悪魔との契約により、手に入れた力を手に込め、長メスをとある方向へ投げる。
ヴァッシュよりかなり右寄りの、何もない茂みの中への投擲。
否、誰も居なかったわけではない。
茂みの中に存在した一本の大木の傍に人影があった。
今まで三人の様子を見るために、其処に潜んでいたのだろう。
もしかすれば只、出ていく機会を失ったため、そこに留まる事を余儀なくされただけかもしれないが。

兎も角、その人影に危機が迫っているのは確かだ。
何か腰を抜かしたらしく、一歩も動こうとはしない。
遠目から見てもとても余裕がありそうには見えない。
さぁ、どうする――
だが、ゼロがそう考える間もなく、弾丸を超える勢いで動き出した者がいる。
動いたのは、今更言うまでもない――“台風”だ。
たとえ制限されていたとしても人外の身体能力持つ事には変わりはない。
等身大の台風が、己が全力で走りだす。

そう。その名は“人間台風”と言った。

走れ、守れ、今度こそ――やり遂げろ。
誰に言われるまでもなく、ヴァッシュは地を駆ける。
危険が迫っている人物が誰かはわからない。
しかし、そんな事はどうで良いのだ。
見たところ何の変哲もないメスだが、何か毒が塗られている可能性もある。
なにせスタンドと呼ばれる人形を呼ぶ康一が居た位だ。
只の刃物であるとは限らない。
だから、今、目の前で起ころうとしている、一つの命の危機。
それを止める事だけを考えれば良い。


「――ッ!」


一瞬で投擲されたメスの先に回りこむ。
人影の目の前に辿り着き、マグナムを翳す。
見れば既にメスはかなり近づいている。


時間は刻一刻と過ぎ、長メスの刃先も確実に迫りゆく。
ならば、先程は引き金に指を掛けられなかった自分を、信じるだけだ。
そして引き金を――引く、想いを乗せるように、力強く。


「……どうせ溺れるなら、いっそのコト僕は別のものに溺れたいな」


銃声が響き、一発の銃弾が飛び出す。
螺旋の回転を帯び、直進するそれは長メスとぶつかり、そして砕く。
数時間前、ヴァッシュの信念が粉々に砕け散ったように。
長メスであったものの破片が、パラパラと地に振り落ちる。


「皆の笑顔の中で……僕が立ち止まる時まで、ずっとその中で……ね」


完全にとは言えない。
しかし、ヴァッシュの表情には幾らかの明るさがあった。
片腕にマグナムを握り、もう片方の腕で人影の肩を抱いている。
漸く守れた一つの命が腕越しに実感する。
温かい。ああ、本当に温かい。この温もりを忘れはしない。
この素晴らしいものを取りこぼさない為にも、進まなければならない。
これ以上、誰も殺さず死なせはしない。
少なくとも自分の眼が黒い内は、自分の視界に映るものは全て――


「ならば……君は守れ。
障害は多い。私の知る限りでもカズマ、そしてレヴィと言った危険な参加者は確かに存在している。
だが、何があろうとも彼らから弱者を、君に助けを求める者を……全てを守り通せ。
君が口にする、ラブンドピースという言葉を……幻想で終わらせないためにもだ」
「ああ、わかった……!」

守る。
胸の奥底から込み上げる想いに、そしてゼロの言葉に大きく頷く。
クルリと後ろを振り返り、水銀燈を引き連れて立ち去ってゆくゼロを見やる。
名前しか知らない、ゼロがどんな目的で動いているのかもヴァッシュにはわからない。

だが、ヴァッシュはゼロに対し、感謝の意のようなものを感じていた。
何故なら彼の言葉で踏ん切りがついたのだから。
再び銃を手に取る覚悟、もう決して砕けさせない意思。
ゼロはそれらの復活の手助けをしてくれた。
それだけではなく、二人もの危険な参加者を教えてくれた事も含めて、ヴァッシュはお礼を言ってやりたかった。

「大丈夫かい? えぇっと――」

しかし、その前にヴァッシュは後ろへ振り向く。
何故なら確認をしておきたかったのだから。
自分が守れた参加者が怖がってはいないかを。
そう思い、口を開こうとした瞬間――ヴァッシュは大きな衝撃を感じた。


「え!?え、えええええええええええええ!?」


抉るような感触を受け、ヴァッシュは思わず叫んでしまう。
呆れるほどに気が抜けたような絶叫。
紛れもない、ヴァッシュ・ザ・スタンピード本人そのものの驚愕に満ちた声が木霊する。
そしてゼロと水銀燈の二人は不思議と既にその場には居らず、彼の叫びを聞く者は居ない。
いや、たった今、ヴァッシュが守った人影は確かに聞いていた。
但し、何故か半ば泣き叫びながらだが。
そう。ヴァッシュが守ったのは一人の少女。



「い、いやあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」



最早語るまい。
ご存じ、必要以上に拳のきれが凄まじい少女。
伊波まひるが大の苦手である男性に触れられた事で、ヴァッシュをぶっ飛ばす。
ヴァッシュの身体はいとも容易く、文字通り殴り飛ばされた。
緩やかな放射線状の軌道を経て大地へ落ちる。
ベチャ、とまるでトマトが地面に潰れたような音が響く。
案の定、直ぐには起き上がれないのだろうか。
何度も不気味な痙攣を起こし、やがてヴァッシュはその場で沈黙する。
誰の目から見てもかなりヤバい状況が



「い、伊波さん……これは流石に不味いんじゃないかな。
凄いきれいにパンチ入っちゃったし……ちょっと、正直ボクからもコメントしずらいよ……」
「だ、だって! びっくりしたから……お、男の人にいきなり…………」


少し後ろの方で控えていた新庄・切は只、おろおろと事態の流れを見ている事しか出来ない。
新庄と伊波もまたヴァッシュの声を聞きつけ、この場に来ていた。
古城跡までは来たがは良いが、先ず裏門近くで見つけたのは、黒づくめのいかにも怪しい男。
その風貌から近寄る気が起きず、どうしようかと二人で悩み見続けていた。
そうこうしている内に水銀燈を、彼女を追うヴァッシユが現れたのが数分前の光景。
あまり和気藹藹とした状況ではないが、十分に会話の輪に入れそうではあった。
が、二人とも直ぐには決断出来ず、やはりおろおろしながらの静観を続行。
遂には機会を失い、このまま三人が何処かへ行ってしまったらどうしようとかなり心配になった。
その瞬間、ゼロに長メスを投げられ、今に至る。

そして倒れ伏したヴァッシュふぼんやりとした意識の中で声を聞いた。
視界の中には少女と少年の二人組。
今しがた貰ってしまった右ストレートはかなり強烈ではあったが、身のこなしが違う。
自分やナイブズ、GUNG-HO-GUNGSの面々とは異なり、恐らく特別な力は持っていないのだろう。
ならば、今度こそ自分が守らなければならない。


(コーイチ……ごめんよ。
僕はもう少し足掻いてみせるよ……この過ぎた力を、誰かのために使い尽くすまで……。
僕はもう一歩、歩いて見せるから……身守っていてくれ)


黄金の精神を持ちし、かつての仲間にヴァッシュは誓う。



愛の歌を。
地には平和を。
そして慈しみを。


ラブアンドピースを一人でも多くの人に届ける事を。


ヴァッシュは再び強く誓うのであった。


【A-2 古城跡・裏門付近/1日目 午前】

【ヴァッシュ・ザ・スタンピード@トライガン・マキシマム】
[状態]疲労、黒髪化、身体中に浅い切り傷、左肩に刺突による傷
[装備]S&W M29 6インチ 0/6@BLACK LAGOON
[道具]支給品一式、拡声器@現実、予備弾丸32/32
[思考・状況]
基本:殺し合いを止める、今度こそ絶対に。
 0:誰も死なせない。
 1:目の前の二人と話してみる。
 2:ウルフウッド、リヴィオとの合流。
 3:ウルフウッドがいるかもしれない……?
※原作13巻終了後から参加
※サカキ、ロベルタの名前はまだ知りません。
※詩音を『園崎魅音』として認識しています。
※口径などから、学校の死体を殺すのに使われたのはロベルタの持っていた銃ではないかと考えています。
※康一と簡単な情報交換をし、仗助、吉良、スタンドの事について聞きました。
仗助を協力者、吉良を危険人物だと見ています。
※義手の隠し銃には弾が込められていません。弾丸を補給すれば使用可能です。
※拡声器で話した内容は少なくともエリアA-2全域には響きましたが、それ以上広く響いたかは不明です。

【新庄・運切@終りのクロニクル】
[状態]:健康 、顔面打撲
[装備]:尊秋多学園の制服、運命のスプーン@ポケットモンスターSPECIAL 、ヴァッシュ・ザ・スタンピードの銃 6/6 @トライガン・マキシマム
[道具]:支給品一式 予備弾丸36発分
[思考・状況 ]
1:メカポッポの到着を待つ。
2:小鳥遊、もしくは仲介役の女性を捜す。
3:まひると行動する。
4:佐山と合流しここから脱出する
5:ブレンヒルトについてはまだ判断できない。
6:人殺しはしない。
7:取り敢えず目の前の男の人と話をしてみる
※まひるを信用しています。
※小鳥遊宗太については、彼の性癖とかは聞いています。家庭環境は聞いていません
※新庄の肉体は5:30~6:00の間にランダムのタイミングで変化します。
 変化はほぼ一瞬、霧のような物に包まれ、変化を終えます。
 午前では女性から男性へ、午後は男性から女性へ変化します。
※本当に引き金を引けたかどうかは不明です
※カズマを危険人物だと認識しています
※何処へ行くかは次の方にお任せします。
※まひるに秘密を話しました
※ヴァッシュの声を聞きました。全てを聞いたのか、それともそうではないのかは後の方にお任せします。


【伊波まひる@WORKING!!】
[状態]:疲労(中)、足に擦り傷・切り傷 、男に触られた事による動揺
[装備]:学校の制服
[道具]:支給品一式、ARMSのコア(中身は不明)@ARMS マジックハンド×2 @WORKING!!
[思考・状況]
1:メカポッポの到着を待つ。
2:新庄と行動する。
3:諦めない。常に信じ抜く。
4:佐山、小鳥遊と合流する。
5:取り敢えず目の前の男の人と話をしてみる
※新庄を信用しています。また、彼女の特異体質を知りました
※佐山・御言に関しては変な人ということを聞いています。ブレンヒルトについては、知り合いということだけ聞いています。
※運命のスプーンのことは知りません。
※ARMSのコアの事は一応目を通しましたが、何の事かよくわかってません。
※メカポッポ :参加者のある程度詳細な情報を持っています。
※何処へ行くかは次の方にお任せします。
※ヴァッシュの声を聞きました。全てを聞いたのか、それともそうではないのかは後の方にお任せします。




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呼び水 サカキ 合言葉はラブアンドピース(後編)
玉手箱 水銀燈 合言葉はラブアンドピース(後編)
玉手箱 ゼロ 合言葉はラブアンドピース(後編)
審判-Judgement- ヴァッシュ・ザ・スタンピード 合言葉はラブアンドピース(後編)
彼女の秘密と彼女の力と 新庄・運切 合言葉はラブアンドピース(後編)
彼女の秘密と彼女の力と 伊波まひる 合言葉はラブアンドピース(後編)


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