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Believe

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Believe ◆Wott.eaRjU



大空に浮かぶものが一つ。
それは水平ではなく、山なりに向かう軌道に身を任せている。
いや、任せられざるを得ないといった方が正しいかもしれない。
だが、そんな間にも重力に引かれて、それは順調に地面に近づいていく。
白と茶色の鳩を模したような物体――メカポッポ一号は己の身に迫る危機を感知していた。
彼にははっきりとした自我があったのだから。

「――!」

鳥型ポケモン、ポッポを真似て造られたメカポッポ。
機械の身体を積んでいるといえ、彼とて一応は鳥である。
だから当然、彼にはプライドがあった――勿論、鳥としての。
さっと身を捻り、閉じていた翼を開いて、その姿を大空の下に晒す。
そして、空を滑るように体勢を整えて、無事に地面に降り立つ。
予想以上に大きな衝撃に少し驚きもしたが、次に周囲をくまなく観察する。
取り敢えず視認出来る限りでは人影は見えず、メカポッポは安堵とも取れる息を一つ吐いた。

「少し悪かったかもしれないな……」

やがて、内蔵されたスピーカーを通して響かせた音声には、後悔の念のようなものが感じられる。
メカポッポはサファリパークと呼ばれる、一種のレジャー施設――ポケモンの捕獲を趣向とした――で案内役を務めていた。
ちなみに彼は一号であり、二号は恐らく修理中だろう。
そして、彼の会話機能は十分で、来客者に正確な情報を与える自信はそれなりにある。
しかし、その正確な情報記憶システムに基づくメッセージが仇になった。
そう、彼が強烈なパンチを喰らってしまう羽目になった理由――伊波まひるの過去を惜しげもなく暴露してしまった事だ。
この会場での持ち主である、新庄・運切の希望に従ったといえども、流石に喋りすぎだろう。
人には、あまり触れられたくない過去があるというものだから――少なくとも、彼はそういう風に認識している。
自分の説明のせいで、仮初の主である新庄と伊波の協力関係に、溝が出来ては不味い。
次に彼女等と再会した際には、伊波に対して何か謝罪の言葉でも伝えよう。
思いを改めて、メカポッポは早速、新庄達との合流を試みようとする。
だが、そんな時、彼のカメラアイが一人の人間を捉え、彼は問うた。

「お前は、確か……」

片腕を押さえながら、徐々にメカポッポの方へ歩いてくる人影が一つ。
少し不規則気味な足音が、静寂の中では隠しようのないくらいに大きくなる。
恐らく向こう側も気づいているだろう。
メカポッポは己のデータベースに検索を掛け、自分が確かに視覚している人間の情報を洗い出す。
直ぐに完了――対象のデータは、彼が住んでいた世界のものとは極めて異質なものであり、印象に残っていた。
当の対象――いやに素行が悪そうな男が醸し出す雰囲気は穏やかなものではない。
片方の瞼が閉じているのを、まるで意に介していないように、男は確実にメカポッポに近づく。
そう、何故なら彼は只、目の前を見続けていたのだから――


「カズマか?」


メカポッポの機械音声による問いかけが、森林地帯に響く。
その言葉には、警戒の念はそれほど込められていない。
理由は簡単。
持ちうる情報を照らし合わせた結果、メカポッポは彼――カズマがこの殺し合いには乗らないと思っていた。
他人の言うことを、ましてや殺し合えなどという命令には従わないだろう。
全ての情報があるわけでもない、ギラーミンのよって与えられたものであり信憑性も確かではない。
伊波の反応から考えれば、彼女に対する情報は正確なものであったらしいが、カズマの場合も必ずしもそうだとは限らない。
所詮、100%の確信が伴っているとは言えない憶測を――メカポッポは僅かな希望に置き換えて、カズマに言葉を発した。
彼との協力を取り付ければ、新庄の生存に大きなプラスとなるに違いない。
正しい。メカポッポの推測は確かに正しかった。
カズマの力は間違いなく新庄の、この殺し合いに逆らう者達の助けになる。
だが、彼には運がなかった。


「……ああ」


低く、とても低い声で呟くように声をあげるカズマ。
生憎、彼はメカポッポが想定していた道とは、また違った道に眼を向けていた。
拳を固く握りしめ、今にもメカポッポを殴りかかろうと、身構えたカズマは――既に歩くべき道を、己の意思で決めていたから。


「カズマだ……!」


この殺し合いで優勝する――それがカズマの答えであったのだから。

◇     ◇     ◇

目的地など何処にもない。
只、一刻も早く此処から抜け出すために――勝つ、何もかもに。
そう考え、歩き続けたカズマが行き着いた先には一羽の鳥が見えた。
首輪は見当たらない。参加者ではなく、野生のものだろうかとも思った。
しかし、あまり生物らしさは感じられないのが気になる。
挙動にはあの劉鳳のアルター――絶影のような、機械染みた印象がどうしても拭えない。
柄にもなく、あれこれと考えている内にカズマは、声を聞いた。

「カズマか?」

一瞬の硬直、後に沸き起こる疑問。
得体の知れない鳥に、名前を言い当てられたカズマ。
自分も有名になったもんだ――等と、気楽な感想を抱く事もない。
不快感。良い気持はしない。だが、お陰で直ぐにでも行動に移せる。
今も首を傾げるように、こちらを見続ける鳥を睨みつけ、カズマは結論づけた。

(……やるしかねぇ)

自分の事を知っている鳥は、この先邪魔な存在となるかもしれない――だったら潰す。
碌な思考も用いない、なんとも短絡的過ぎる答え。
その事に対し、カズマは自分を責めるという考えには至らない。
基本的に頭を使う事は好きではなく、何よりどうでも良かったのだから。
どうせ、自分はこの殺し合いで優勝するために動く――味方は一人も居ない。
ならば相手が誰であれ、どんな奴であれ、叩き潰せばそれで良い。

カズマが此処で立ち止まれない理由。
生きるだけでも必死だった、クソったれの大地、あのロストグラウンド。
親の顔は覚えていない、居たのかどうかすらも記憶が危うい。
己を指し示すは『カズマ』と、たった三文字の短い言葉のみ。
生まれながらに持ってしまったアルターにより、周囲から避けられ、いつも行き場を彷徨っていた幼少時代。
何もない。哀れに思う程に空っぽだった自分を思い出す。
しかし、その名前を優しく呼んでくれる人が居た――少女とカズマは出会った。
世話焼きで、どうしようもない自分を支えてくれた少女。
初めてだ。いつも、何かに打ち勝ち、反発する事しかしなかったカズマが初めて抱いた感覚。
守らなければいけない――只、純粋過ぎる想いにカズマは己を、その感情に任せて震えさせる
無常矜持により連れ去られた由詑かなみを少しでも早く助けるためにも、全てを蹴落とす。


(まってろよ、かなみ……直ぐに戻ってやるからな……!)


意思は既に固い。燃え滾るように膨れ上がった決意を――弾丸に込める。
全てのものに対する敵対――即ち、翳すは『反逆』。
反逆者(トリーズナー)としての、意地にも似たような信念は、今も色褪せる事はない。
カズマに敵対の意思があると、漸く悟ったメカポッポはカズマから離れようとする。
遅い。クーガーの兄貴の言葉を借りればあまりにもスロウリィ。この距離ならアルターを使うまでもない。
顔を上げているメカポッポに拳をくれてやろうと、カズマは踏み込みながら腕を振り上げる。
メカポッポにそれを避ける手だてはない。
カズマが、当のメカポッポですらもそう思った瞬間――そこに介入する者が居た。


「メ、メカポッポくんから離れて!!」


草木の中から躍り出るように、姿を現した人影――それは一人の少女。
長く伸びた、柔らかい黒の毛髪、いかにも気の弱そうな瞳を必死に見開く。
少し裏返った声と比例するかのように、全身が小刻みに揺れている。
作った表情は真剣そのもの。
同様に、息を切らしながら駆けてきたもう一人の少女に眼を向けない程に、真っ直ぐ前を見ている。
そう、少女にはあまりにも不釣り合いな一挺の銃を、震えながらもカズマに向けていた。


――新庄・運切(さだきり)こと新庄・運(さだめ)が、伊波まひるを引き連れる形で、其処に居た。

◇     ◇     ◇

伊波によって何処かへ飛んで行ってしまったメカポッポ。
彼を捜すために、新庄と伊波は彼が吹っ飛んで行った方向を頼りに進んだ。
そして、漸く太陽の光が確かなものになってきた時。
新庄達はメカポッポを見つけた――今にも、見知らぬ男によって叩き潰されそうな彼を。
自分でも驚くほどに機敏な動き。
自分の方が伊波よりは荒事には慣れているという自信はあった。
新庄は護身用にと、用意していた銃――道中、伊波から預かった――を手に取り、新庄は飛び出していた。
何度も何度も悲しい思いをしながらも、只、笑顔を絶やさない様に、消させないように日々を過ごしていた青年。
ヴァッシュ・ザ・スタンピードの愛用の銃を構えて、新庄はカズマと対峙する。

(し、新庄さん、あたし、あの人怖いよ……)
(ボ、ボクだって凄い怖いよ!あの人、いかにも臭い飯食ってきましたって感じがするし)
(そ、それでこの後どうするの? このまま襲われちゃうかもしれないよ!?)
(そ、それはボクも知りたい。思わず出てきちゃったけど……言うこと聞いてくれなかったらどうしよう!?)
(え――――!? し、新庄さん~……そんなぁ……)

新庄の背に隠れるように、カズマをおどおどした様子で観察する伊波。
カズマの人を寄せ付けないような、鋭すぎる目つきは、男性恐怖症の伊波にはあまりにも酷な事だった。
そしてそれは新庄にとっても同じ事。
最早、照準を正確に合わせられない程にも動揺し、新庄は伊波と必死にひそひそと言葉を交わす。
答えが出ない小さな議論。
メカポッポを助けたいとは思うものの、カズマへの恐怖を払う事は出来ず、碌に身体も動かせない。
威勢が良かった割には、なんとも頼りのない乱入者達の醜態に、メカポッポとカズマは思わず動きを止める。
だが、その硬直は一瞬の事――やがてメカポッポの躯体が、飛ぶように跳ねた。

「あっ!」
「メカポッポくん!」

ほぼ同時に上げられた、二人の叫び声が木霊する。
カズマによって蹴り飛ばされたメカポッポが、無情にも二人の目の前を過ぎてゆく。
横方向への衝撃。何かが潰れる音が、新庄と伊波の耳にこびりつく様に残る。
一方のカズマは既に次の行動に移っていた。
メカポッポの事など、既に微塵にも思ってない――勿論、既に逸れ過ぎている、新庄の照準に対しても。


「お……おおおおおおおおおおおおおおおお!!」


大きく響く、カズマの雄叫び。同時に、削り取られたかのように何本かの木々と大地が消失する。
程度の差はあれど、驚きのあまり思わず互いに身を寄せる二人は、更に未知なる現象をその目に映す。
苦しそうな声を漏らしながら、片腕を突き出したカズマ。
その右腕が縦三枚に分かれ、光が煌めく輪のような物体が幾重にも腕を包む。
やがて強引に一本に戻り、気がつけば真紅の羽を三本伸ばし、黄金の強靭な腕に形状を変えた。
カズマの、籠手(ガントレット)のアルター――シェルブリットの形成。
誰かが息を呑んだ事による音が、確かに反響する。

「シェルブリットのカズマだ……さぁ、かかってきな」

カズマが直ぐにシェルブリットを発現した理由。
それは先程の少女との戦闘――御坂美琴がアルターとはまた違う、何か異能を持っていたため。
そう、一見、何も力を持っていないような人間でも油断は出来ない――たとえば目の前に居る新庄と伊波の場合も同じ事。
警戒など自分らしくもないと思う。だが、負けられない理由がある。
かなみのためにも、自分は生き延びらなければならない。
たとえ、胸が張れない生き方をする事になっても――強引に押し込む、ゴリ押しで突き進む。
己の中の葛藤をねじ伏せて、二人の様子を観察するカズマだが、次第に彼はある考えに辿り着く。

(ちっ……ただの人間かよ、こいつら……)

そう認識するしかない。こればっかりは首を横に振らないわけにもいかない。
何故なら、シェルブリットを使用した後、数秒程の間で二人の少女は碌な動きを見せなかった。
明らかに動揺している。半ば本能的にカズマは悟り、何故だかほんの少しだけ戦意が削がれた。
落胆にも似たような感想。向こうもやる気ならこちらもやり易いものだろうに――
そこまで考え、カズマは直ぐに翻す。絶対にNOと、強い意志を滲ませて。
一瞬だけ抱いてしまった、甘い考えを思考の片隅に飛ばして、カズマは見やる。
判断の決め手となった理由――恐怖のあまり、身を縮めている伊波の方をしっかりと。

(な、なにあの人……映画の登場人物みたいな腕……わ、め、眼が合っちゃった…………)

新庄の小さな背中を頼りに、伊波は驚きと恐怖に震えきっていた。
ただでさえ、男が近くに居るというのに更にその人物は常識を超えている。
いつもは怖さのあまり、男を殴り飛ばす際には異常な身体能力を発揮する伊波だが、今回はそうもいかない。
カズマと伊波の間には圧倒的な差が、極めて鮮明に存在している。
戦闘センス、持ちうる能力、信念に基づく覚悟――そして生き抜く事への執着。
何も伊波の生に対しての意識が弱すぎるわけでもない。彼女とて、自分の人生を棒に振るような真似はしたくはない。
只、過酷な場所で生きてきた、カズマの方が強すぎるだけだ。
そして、その相違ははっきりと、彼らの行動に色濃く反映されている。
凝視するかのような視線を飛ばす事しかしてないカズマに対し、伊波は眼を逸らそうとするが、それも叶わず、身を震えさせる事しか出来ない。
捕食者と被食者の関係――その言葉が、残酷なほどに似合っていた。

(怖いよ……助けて……小鳥遊くん…………)

映像(ヴィジョン)が浮かぶ。呆気なく、蹴り飛ばされたメカポッポの姿。
今もピクリとも動けない彼と、自分がダブった光景が、どうしようもなく意識に根付く。
意識したわけでもないのに、思わず呟いた小鳥遊の名前。
不思議と気恥かしさはあまり感じない。
只、この状況を抜け出したいと思う気持ちの方が格段に強い。
生憎この場には小鳥遊はおろか助けてくれる人間は一人も居ない。
恐らく自分は何も抵抗出来ずに、このまま殺されるだけだろう。
ネガティブな考えに押し潰されるかのように、みるみる内に伊波の表情が青白くなっていく。
しかし、伊波には見落としている事があった。
そう、彼女が今も必死に、しがみつくように身を寄せている少女――


「……謝ってよ」


両手でしっかりと銃を握りしめた、新庄は未だ諦めてはいなかった事に。


◇     ◇     ◇


新庄が、今までカズマに銃弾を撃てなかった理由。
それには勿論、カズマの常軌を逸した気迫に押されていた事もある。
だが、新庄も仮にUCAT――概念戦争と呼ばれる戦いに勝利した組織――に所属している身分。
概念戦争終結後の後処理を一任する専門部隊――全竜交渉部隊(チームレヴィアサン)の一員。
有事にはそれなりに慣れており、戦闘の経験も全くないわけでもない。
只、引き金に手を掛けた瞬間に迷いがあった。
此処に来るまでに、何度も何度も抱いた感情が新庄の動きを止めていた。
今ですら慣れない拳銃――これを引き絞ってしまっては人の命を奪ってしまうかもしれない。
周囲の人間からも良く呆れられた、戦士としての甘さ。
だが、新庄は重すぎる足枷になっていたそれを振り払い、改めてカズマと真正面から対峙する。

「メカポッポくんに……謝ってよ」

眉尻を上げて、新庄の口から紡がれるのは、依然としてカズマへ謝罪を要するもの。
少し、驚いたような表情を浮かべるカズマ、両目を見開いてかなり驚いているような伊波。
前方と後方。二方向から来る二種の視線を一身に受けながらも、新庄は決して放さない。
カズマへの視線、なけなしの武器であるヴァッシュの銃――そしてこの場での全員生還の可能性。

「あいつとお前達の関係はなんだ? そんなに古い仲なのか」
「違うよ、出会ってから一日も経ってない……」
「あぁ? なんだそりゃ。碌に知らねぇ奴のために、おまえはこんな真似をするのかよ」
「確かにボクは、メカポッポくんのコトは未だ良く知らないよ。でも、もっと知りたいとは思ってる……。
そして、ボクは助けたいんだ……メカポッポくんを、伊波さんを……誰にも居なくなって欲しくはない」
「……甘ぇ考えだな。あいつの方はお前のコトなんて何とも思っていないかもしれねぇ。
いつか裏切られて、後悔する目に合うかもしれねぇぞ……あいつの場合に限らずにな」
「……そんなコトはない。たとえメカポッポくんがボクを信じてくれなくても……でも、それでも――」

厳密に言えばメカポッポには生きるや死ぬという概念はない。
新庄の知人、sfのように造られた存在であり、壊れた時には修理すれば事なきを得るだろう。
でも、それでも壊れる様子を見るのは忍びない。
宙を舞って、地に落ちたメカポッポの姿は新庄に恐怖を齎すと共に――奮い立たせていた。
殺人への危惧を忘れたわけでもないが、この場で何らかの行動を示さないと状況は悪化の一途を辿る筈。
そう思いながら、新庄は小さな口を動かして――


「――信じようと思わないと、何も始まらないじゃないか……!」


大きな意思を叩きつける。
お世辞にも威厳のある声とは言えない。どちらかと言えばか細い声に近い。
だが、眉尻は下がらず、カズマが漂わせる威圧にも臆する様子は見せない。
再び、何か戸惑いのような感情を表情に映したカズマは咄嗟に言葉を返す事は出来ない。


「伊波さん、走って! 此処はボクがなんとかするから……メカポッポくんを連れて、何処か安全な場所に……急いで!」


更に新庄が続ける言葉は、己の名前が出た事によりビクっと身を揺らした伊波に対して。
銃による牽制は忘れない。既に引き金を引く覚悟は――出来ている。
後は伊波をこの場から逃がす事を考える。
話を聞くだけでは何も力は持たず、戦闘行為にも慣れていない筈。
そんな彼女を庇って戦うのは、自分ではあまりにも難度が高い行為。
いや、そうじゃない。確かに自分が生き残る確率は少しでも高めておきたいのは事実だ。
自分の親を、家族の名前と顔を知らないままこの世からお別れはしたくない。
UCATに身を置いているのは、自分の家族を捜すためでもあるのだから。
だが、同じ様に、伊波を守りたい気持ちが確かにあった。
互いに変な、何処か放っておけない友達を持ち、不思議な共感を得た伊波との交流は――楽しかった、とても楽しかった。
また、あんな風に会話を交わしたいと思う――今度は互いに話したい、それぞれの友達も交えて。
これ以上、自分の周りで傷つくものは見たくない、出させない。
守る。それだけの想いを全身に込める。
寄りかかる伊波に対して、逃げる事を促すように新庄は出来る限りの強がりを振りまく。


「――え!?」


だが、そんな時、ふいに新庄の身体に一際強い感触が生まれた。
予想外。想定外の出来事に――新庄は思わず眼を疑った。
咄嗟に首を回し、後ろを振り向いて凝視する。

「ずるいよ……新庄さん、ずるい……。そんなコト言われて逃げるなんて……私、出来ないよ!」

新庄は口を開けて、思わず出すべき言葉を見失った。
視界一杯には、今にも泣き出しそうな伊波の顔がある。
赤茶色の髪に、可愛いヘアピン。数分前と然程変わらない、恐怖に打ちひしがれた表情。
怖いのだろう。勿論、そうに決まっている。
決意を決めたが新庄自身も恐怖を完全に拭えきれたわけではない。
だが、伊波が発した言葉にも確かにあった――何かを決めた、固い意志が。


「逃げるなら二人で、ううん……あの子と一緒に逃げよう! 私も、頑張るもん……もう、新庄さんだけに押し付けないよ……!」
「伊波さん……」


伊波は徐に、小さな球形の何かを手に取る。
新庄に銃を預けた時に、ほんの少しだけ眼を通した支給品。
ARMSと良くわからない単語が並んでいて、いまいち用途はわからない。
だが、何かの役に立つかもしれない――最もそれがなくとも伊波の意思は変わらなかったが。
出会って碌な時間が経っていないが、新庄を見捨てるなんてとても出来やしない。
彼女もまた、男性に対しては兇暴ではあるが優しい心があったから、お人良しであったのだから。
新庄は伊波の言葉を聞きながら、背中越しに一段と彼女の肌を感じる。
暖かい。この状況に似つかぬ不思議な感覚が、新庄の全身に広がってゆく。
溜め池に投げ込んだ石が、波紋を起こすように――確かに新庄の中で響いている。
そう、言うなれば勇気にも似たような感情を、新庄は伊波の温もりから受け取っていた。
そして、新庄は僅かに両目を細めながら――引き金に掛けた指に更に力を加えようとする。
彼女等の動きに対して、咄嗟に腰を落とし身構えるカズマは右腕を突き出す。
しかし、彼らの動きは予想外の一言で中断を受ける。


「……俺を忘れては困るな」


三人の首がそれぞれ、違った速度で動く。
そしてこれまた程度の差はあれど、三人の表情に映るものは主に意外だと言わんばかりの感情。

「しぶてぇな……」

カズマの場合は純粋な驚き、新庄と伊波の場合は半分以上が、喜びと言ったような表情をつくる。
彼らの視線の先にはヨロヨロと立ち上がるものが、一つ。


「「メカポッポくん!」」


新庄と伊波の声が重なり、その名を呼ぶ。
そう、既に機能を停止していたと思われていたメカポッポ一号が、機械音声を上げていた。
自慢のボディには大きなへこみが生じ、見ているだけでも痛々しい。
だが、不思議とメカポッポの表情には険しさは見られない。
それは新庄や伊波と同じように、見る者に不屈の意思を感じさせる。
メカポッポの無事を見て、新庄と伊波は直ぐに彼の元へ走り寄ろうとするが、静止を受ける。
片方の翼を開き、前方に翳したメカポッポによって。

「二人とも、此処は俺に任せてくれ。俺はギラーミンによって、この場に用意された存在
……あいつのデータは十分に揃っている。
そして、俺には戦闘モードへ移行するシステムが搭載されている……この男のシェルブリットにも負けない力が。
そう――『進化』だ、メカピジョンを経てメカピジョットという第三形態が俺にはある!」

自信満々に言葉を並べるメカポッポには余裕すらもある。
自分の力を貶されたカズマの表情が曇るが、何故か沈黙を貫く。
理由は不明だ。只、『進化』という言葉を聞いた瞬間、カズマは少し警戒を強めた様子がある。
アルターの進化――身近に起きた、自分が以前に起こした現象を思い浮かべたのかもしれない。

「ダ、ダメだよ、メカポッポくん!」
「そうだよ、私達も一緒だよ!」

一方、新庄と伊波の二人は黙っているわけにもいかない。
確かにメカポッポは支給品であり、なにかとんでもない力がある可能性もないとは言い切れない。
だが、既にボロボロなメカポッポを一人だけにするのは心苦しい。
抗議の言葉を投げ掛けるが、それに対してメカポッポは――笑っていた。
何故か、心地良さそうな笑みを見せながら。


「大丈夫だ。新庄、伊波――信じろ。お前達が信じようとしてくれたこの俺を信じろ。俺もお前達、二人のコトは信用している。
俺に、全てを任せてくれるコトをな。だから、行け――――佐山・御言、小鳥遊宗太の二人との合流を目指せ! お前達の……友人達との!!」


一瞬、新庄と伊波は忘れていただろう。
自分が今話しているものは、所詮機械でしかない存在ではない事に。
だが、メカポッポは機械の身でありながらも、感情を持てる程の、高い技術を持って造られた。
人間と同じように喜怒哀楽の表現すらもする――たった今、二人に対して行った激励のような言葉も発せられる。
両眼をまん丸に開き、驚いたような表情を浮かべた新庄と伊波は暫くの間何も言えず、やがて動き出した。

「し、新庄さん……」
「……絶対だよ、戻ってこなかったら……ボク達嫌だからね」
「Tes.君達の世界ではこう言うのだったな」
「もう、メカポッポくんたら……。伊波さん……」
「うん、わかった……もうあのコト怒ってないから、だから……」
「ああ、了解だ。こちらこそ詳しく言い過ぎた、許してくれ」
「うん……じゃあ――またね……!」

交わした言葉は少ない、だがそれでいて要点は捉えた重要な意思の疎通。
全てを交差させた後、新庄と伊波は走り出す。
時折、チラチラとメカポッポの様子を見やる二人の姿はどこか心非ずといったような印象すらある。
恐らく、メカポッポの身が危なくなれば、また引き返そうとも思っているのかもしれない。
お人良し二人組は、奇妙な仲間を案じながら全力で走って行った。


【G2/中部/早朝】

【新庄・運切@終りのクロニクル】
[状態]:健康
[装備]:尊秋多学園の制服、運命のスプーン@ポケットモンスターSPECIAL 、ヴァッシュ・ザ・スタンピードの銃 6/6 @トライガン・マキシマム
[道具]:支給品一式 予備弾丸36発分
[思考・状況
1:メカポッポを信じ、今は逃げる。後に彼の到着を待つ。
2:小鳥遊、もしくは仲介役の女性を捜す。
3:まひるに自分の秘密を告白する。
4:まひると行動する。
5:佐山と合流しここから脱出する
6:ブレンヒルトについてはまだ判断できない。
7:人殺しはしない。
※まひるを信用しています。
※小鳥遊宗太については、彼の性癖とかは聞いています。家庭環境は聞いていません
※まひるの支給品を。
※新庄の肉体は5:30~6:00の間にランダムのタイミングで変化します。
 変化はほぼ一瞬、霧のような物に包まれ、変化を終えます。
 午前では女性から男性へ、午後は男性から女性へ変化します。
※本当に引き金を引けたかどうかは不明です
※カズマを危険人物だと認識しています
※何処へ行くかは次の方にお任せします。


【伊波まひる@WORKING!!】
[状態]:疲労(中)、足に擦り傷・切り傷
[装備]:学校の制服
[道具]:支給品一式、不明支給品(0~1)、ARMSのコア(中身は不明)@ARMS
[思考・状況]
1:メカポッポを信じ、今は逃げる。後に彼の到着を待つ。
2:新庄と行動する。
3:諦めない。
4:佐山、小鳥遊と合流する。
※新庄を信用しています。また、彼女の特異体質を知りません
※佐山・御言に関しては変な人ということを聞いています。ブレンヒルトについては、知り合いということだけ聞いています。
※運命のスプーンのことは知りません。
※ARMSのコアの事は一応目を通しましたが、何の事かよくわかってません。
※メカポッポ :参加者のある程度詳細な情報を持っています。
※何処へ行くかは次の方にお任せします。

◇     ◇     ◇

やがて、二人の姿が完全に見えなくなったところでカズマが漸く口を開く。

「……ごちゃごちゃしたコトは、全部終わったか?」
「ああ、待たせて悪かったな。もう何もない」
「そうかい、じゃあさっさと見せてみろよ。てめぇの『進化』ってヤツをなぁ!」

不機嫌そうなカズマの声にメカポッポは答える。
既にカズマのやる気は十分過ぎる程に滾っている。
この状態でシェルブリットを撃ち出せば間違いなく、メカポッポなど一撃の元で粉砕されるだろう。
全ての破片を集める事も叶わずに、修復が不可能な領域にまでに。
何故なら、メカポッポはあくまでも、レジャー施設でのお客様案内用ロボット。
戦闘能力など持ってはいない。

「ああ、あれは嘘だ。俺の基となったポッポは確かに進化が出来るが、生憎俺にはそんな機能はない。
まあ、半分は願望が混ざっていたようなものだったと思ってくれ」
「ッ! ふざけるんじゃねぇ! なんだってそんな手の込んだ真似を……!」

そう、だからメカポッポが進化出来るなど、真っ赤な嘘であったのは至極当然な話。
カズマが声を荒げるのは無理もない。
ふざけた茶番に巻き込まれた腹立たしさが、我慢ならない。
怒りを拳に乗せて、直ぐにでもメカポッポを叩き潰そうと更に近寄る。
だが、疑問はあった。何のためにメカポッポはこんな下らない話をしたのか。
先程の、新庄と伊波の二人は戦力にならない。じっと観察していたからわかる――あいつらは自分の相手は務まらない。
誰か、他の頼りになる救援者を待つための時間稼ぎだろうか。
そこまで考えて、カズマはふいに翻す。

「てめぇ、まさか……」
「勘付いたか。そうだ、データを見る限りではお前の性格は単純極まりない。彼女達が逃げるための時間……稼がせて貰ったぞ」
「……要するにだ。口先で俺を騙したってコトだろ。 けっ、こんな情けねぇ真似しか出来ない自分が、嫌にはならねぇのか?」

時間を稼ぐという意味では合っていた。
だが、それはメカポッポ自身の安全ではなく、新庄と伊波の身を考えての事。
したり顔を見せるメカポッポにカズマは問う。
情けない、胸の張れない生き方――自分が考えてしまった道。
少し、表情を微妙に歪めながらカズマは、今も健在なメカポッポを見つめる。

「情けないとは思わない、俺は作戦を取ったまでのコト。俺にはアルターとやらの力はない――だから使ったまでだ。
あいつのように……レッドのようにな」

メモリーに一際強く焼きついた一人の少年――レッドを思わず考える
若さのあまり相当の無茶をやってくれた。だが、何も考えていないわけでもなかった。
サファリパーク内で遭難する事になった際に、彼は機転を利かし、幾多の危機を乗り越えた。
きっと、彼はあの後、自分と別れた後も様々な経験を積んだのだろう。
そしてこの会場にも居ると思われる――自分が身を挺してまでも、助けた少年。
彼が今、何をしているかを気に留めながらも、目の前の問題に対処する。

「そして、何も俺はお前への抵抗を止めたわけじゃない――当然のコトだが」

与えられた翼を左右へ大きく開く――動かしづらい。
先程、貰った衝撃はボディだけではなく、大事な翼の部分にまで損傷を与えたようだ。
これじゃあお客を案内する本業にも支障が出るかもしれないな。あまりにも場違いな感想。
一瞬で漏らし、同じ様に一瞬でメカポッポは己を一迅の突風と見なす。
助走を経て、大きく跳躍――そして飛翔。鳥型ポケモンを模して制作された事は伊達ではない。
少し強く吹く、大気のうねりに身を乗せて、メカポッポはカズマへ弾丸のように跳び込む。
同時にクチバシに当たる、金属状の突起物をカズマの顔面へ向けている。

「チッ!」

その速度は常人にとってはかなり早いが、カズマには十分に対応できるレベル。
だが、それは万全の体制である時の話。
嘘をついた事から、カズマは既にメカポッポは抵抗の意思はないと思い込み、反応が遅れた。
顔を横に逸らして直撃は免れるが、右頬に痛みが走る。
横一文字の、数cm程にしか満たない裂傷が赤い雫で溢れる。
しかし、カズマがそれだけで終わらせる筈もない。
咄嗟に振り向き、シェルブリットを形成した腕を振い、横を通り過ぎるように飛び去ったメカポッポに裏拳を放つ。
浅い当たり――だが、体格差の問題からメカポッポに対しては必殺の一撃。
直ぐに地面に落とされ、何度かの跳ねりを終えてから、メカポッポは沈黙。
至るところから火花が飛び散り、翼や足の部分は変な方向へ曲がっている有様だ。

「よぉ、これでラストだな……」

近づき、言葉を呟くカズマには笑みはない。
何故だか嘲笑ってやりたかったが、そういう気にもなれない。
不思議と嫌な感じがしなかったせいだ。
メカポッポが既にガラクタ同然の身体を、いや、首だけを動かす。
何か、納得がいったような笑みを見せながら。

「まあ、こんなものだ……ろう……俺には無理だったよう……だ……な…………」

音声が確実に小さくなっているのがわかる。
カズマは何も言わない。メカポッポの言いたいようにさせている。
右腕を構え、いつでも介錯のシェルブリットを撃てるように準備は忘れずに。
だが、メカポッポの言葉は一言も聞き落とさない――そう言っているようだった。

「なぁ、どうおも……う?さっきの……ふた……り、しょうさいはかのじょ……たちのことをかんがえてふせ……るが、やさしいこたちだ……」
「……今度会ったら倒すだけだ」
「は、はは……そういうと…………おもっ……た……が、ひとつ……きいてく……れ……」

カズマの眼光は依然、鋭さを失っていない。
只、冷めた目つきでメカポッポが次に紡ぐ言葉を待っている。
そんな義理も確たる理由もないというのに。
やがて、メカポッポは続けた。カズマにとって予想外の言葉を。

「ふたり……の……ち、からに……なってやってくれない……か…………?」
「ッ! 馬鹿か、てめぇは。 俺がイエスとでも言うと本当に思ってやがるのかよ……! 絶対にノ――」
「だが!……カズマ、おま……え、は……――」

カズマにはわからない。
こいつはこの期に及んで、何を言っているのだろうか。
もし、万が一の話だ。自分にそんな気があればとっくの前に――
いや、所詮そんな事はあり得ない。そんな過程は考えるだけ意味がない。
当然、メカポッポもわかっているだろうに。
そう思っても、何故か真剣な眼差しを此方へ必死に向けてくるメカポッポから眼を離せない。
カズマの返答を強引に妨害し、メカポッポがガクガクと振動しながらも続ける――


「おまえは……トリーズ……ナーなの……だろう…………。
たった……ひとりで……ここか……ら……ぬけだす……そのよわ……いかんがえ……に……はんぎゃくす……る……。
おれは……しんじ…………る……おまえが……やってくれ……る……ことを…………はんぎ…………ゃ……くを……な…………」


既に機能停止寸前のメカポッポから聞こえるは、確証のない希望。
所詮、相手の事など考えていない、身勝手な願いに過ぎない。
だが、その言葉は重かった。理屈では説明出来ない程に――非常に。
込められた真意はわからない。
只、恐らく自分への皮肉なのだろうというのはわかった。
シェルブリットのカズマ――そして反逆者(トリーズナー)と知られるカズマを示す言葉は、『反逆』の二文字。
敢えてこのタイミングで自分に言った理由を考えるよりも、先にカズマは動く。


「……もう、終わりだな。あばよ……」
「ああ……やって…………くれ。あのこ……たちに…………よろしく…………な……」


頷かない。
カズマは頷かない。
右腕を振り上げて――唸る。



「衝撃のぉ……!」



黄金の腕を一直線に大地へ、メカポッポが居る地点へ。
外すわけがない。全ては一瞬の内に終わる。
零距離でぶつける衝撃のファーストブリットが全てを潰す、叩き潰す。
メカポッポは動かない――彼は既に満足していたのだ。
自分の願いが――という事を確信していたのだから。



「ファースト……ブリットォ……!!」



そしてカズマの声が響いた後、メカポッポの機能は完全に終わりを告げた。

◇     ◇     ◇

木々に囲まれる一帯で、カズマが一人立ち尽くす。
右腕のアルターは解除し、今は一時の休憩を取っていると言えるだろう。
そう、疲れた。戦闘行為自体には疲労はなかったが、言いようのない疲労がカズマに圧し掛かっていた。
だが、止まるわけにもいかない――止まれない。
自分の道を通すためにも、これから先も闘わなくてはいけない。
やがて、デイバックを担ぎ、カズマは右の頬を片腕で拭う。

「……勝手に押しつけやがって。 俺は誰の言う事も聞かねぇ、俺は俺がしたいようにする
……それだけだ」

出血は殆ど乾いていたため、赤黒い汚れは目立たない。
だが、カズマはその事については興味がないように見える。
彼の視線の先には、先程まで言葉を交わしていたメカポッポが居た地点がある。
少しだけその場所を見つめた後、やがてカズマは踵を返す。

「だが、ムカツク野郎だったが……刻んでおくぜ。メカポッポとやら……。 そうさ、俺は――」

右腕を肩に水平に翳し、カズマが小さく唸る。
何かが解きほぐされる音が響き、虹色の粒子が結晶へ移り代わってゆく。
それらはメカポッポの成れの果てが織りなした事によるもの。
支給品はギラーミンの手により、アルター化は出来ない。
しかし、既に機能を停止し、只の『物質』となったメカポッポになら可能だ。
形成したアルターを己の右頬に凝縮。
裂傷を覆ったあのアルターは何故か、メカポッポの色と同じく、白と茶色で構成されていた。
その事を知ってか知らずか、カズマは歩き出す。


「――カズマだ」


メカポッポに対し言った言葉をもう一度、只、力を込めて。
カズマは誰に言うわけでもなく、吐き捨てるように口にした。
いや、彼は自分の事をずけずけと口にしたメカポッポに今一度、自分の名を叩きつけたかっただけかもしれない。
そう、結局、ファーストブリットを当てられず、途中で止めてしまったメカポッポに対して――

何故か、無性にも。


【H-4 北部/1日目 早朝】

【カズマ@スクライド】
【状態】:疲労(中) 墜落による全身に軽い負傷 砂鉄まみれ 右腕に痛み 右目の瞼が上がらない 右頬に小さな裂傷(アルターで応急処置済み)
【装備】:なし
【道具】:基本支給品一式、ランダム支給品1~3
【思考・状況】
1:とにかくあの野郎をぶん殴る。(誰かはよく分かっていない)
2:優勝狙い。
3:次に新庄、伊波と出会ったら……
4:メカポッポが言っていたレッド、佐山、小鳥遊に興味。
※ループには気付いていません
※メカポッポとの交流がどんな影響を及ぼしたのかは不明です。
※参戦次期はかなみが無常に攫われた時期辺りです(恐らく原作20話辺り以降)
※何処へ行くかは次の方にお任せします。




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君はボクに似ている 新庄・運切 彼女の秘密と彼女の力と
君はボクに似ている 伊波まひる 彼女の秘密と彼女の力と
『理由』 カズマ 時に絆さえ心を縛る



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