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創発トーナメント第二回戦 4

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hasamisan

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創発トーナメント第2回戦 その4


第四戦



スレ立て「いよいよか…」

従者「次の対戦相手は、加藤氏でございます」

スレ立て「フフ、相手にとって不足無し」

スレ立て「杯を持て」

従者「はっ、ただいま」

ササッ

従者「どうぞ」

スレ立て「うむ」

従者「……」

スッ

犬「クゥーン、ペチャペチャ……ギャッ!」

ガクガク……ビクッ

従者「……あ……う」

スレ立て「フフ……代わりを持て……」

従者「は、はい! ただいま!」


係員「加藤様、加藤様? どこに行ったんだろう……」

カツ、カツ、カツ……

係員「…あ」

料理人「何か?」

係員「いえ、試合のお時間なので…加藤様はどちらに?」

料理人「御師匠様は、ただ今厨房におられます…案内しましょう」

カツ、カツ、カツ……

ガツー……

ガツーン…

係員「……この音は」

料理人「礼拝の音です、お師匠様の」

ガチャ

ガキッ

ガツーン!

ババッ

ガキッ

ガツーン!

ババッ

係員「……あれは」

料理人「頂礼です。御師匠様は朝晩、千回あれをくりかえします。竈に身を投げ出すあの祈りを
  私の知る限り、創作発表板が設立されてから一日も欠かしたことがありません」

係員(……あの顔の秘密はこれですか)

……スゥゥゥゥ

料理人「終わったようです」

加藤「ん? 係員さん、どうしたの?」

係員「あ、いえ、そろそろ試合の時間ですので連絡を」

加藤「ああ、なるほど……それでは、参りますか!」


実況「二戦目 第四回戦!」

ワーワーワー

実況「これは注目の一戦! どちらも実力者同士の対決!
  一戦では双方凄まじい実力を見せ付けてくれました!」

実況「西の方角! スレ立て引き受け者!」

スレ立て「さて、死合うとするか……」

ワーワーワー

実況「東の方角! 加藤キユーピー!」

加藤「|:::: ●) ●)|」

ワーワーワー

実況「この試合、どちらが勝つのかまるでわかりません!」

実況「それでは試合開始です!」

スレ立て引き受け者 VS 加藤キユーピー


スレ立て「貴様がキュムキュムか」

加藤「そうだよ」

スレ立て「フフ、いい目をしている。久々に退屈から解放されそうだ」

加藤「ボクもだよ……あなたはいいニオイを発している」

スレ立て「ニオイ、だと?」

加藤「そう……」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

加藤「ボクは食材などに出会ったとき、ソイツから発せられるニオイを触覚で感じとる事が
  出来る、鮮度と種別、それは生物であっても例外ではない!
  殺意のニオイ、邪悪なニオイ、恐怖のニオイ、悲しみのニオイ……
  強者のニオイを感じたとき! ボクのからだはそれに対抗するため、体内に
  アドレナリンを分泌させ変化させる!」

実況「こ、これは一体!? 加藤の身体が、変化していくーーーーーッッッ!」

加藤「キュムキュムキュム! これがッ、これがッ!」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

加藤「キュムキュム・アームドフェノメノン(武装現象)だッ! ボクに触れることは
  死を意味するッ!」

観客「な、なんだ!?」
実況「加藤! 全身を硬質化させたーーーーッッッ!」

スレ立て「フハハ、面白い! 滾る! 久々に修羅の血がたぎるわ!」

バッ

スレ立て「その身体が見せ掛けではない事をみせてもらう! こちらからいくぞ!」

ドヒュウウウウウウウウウ

ドッ

ザッ

実況「スレ立て! 大きく跳んで、加藤の頭上を跳び越したーーーーーッッッ!」

……フッ

ドホォッ!

観客「おお!」

実況「加藤! 肩口から血を噴き出したーーーー!」

スレ立て「ワハハハ、どうした! 我が拳は疾風、あまりの迅さゆえいまだかつて
  誰も拳の影すらみたものはおらぬ、それが創発琉拳―――」

スレ立て「疾火煌陣! やはりお前でも、俺を楽しませてはくれぬらしい」

加藤「それはどうかな」

スレ立て「フ……何をいうか、む?」

ツゥ……

実況「おおっと、スレ立ての腕からも出血ーーーーーッ!」

加藤「キミの間合いは、ボクの間合いでもある。どうやらキミもボクの拳が見えないようだね!」

観客「ワーーーーーーッッッ!!!」

スレ立て「フ…フハハ! 嬉しくて肌が粟立つわ!」

さっ

実況「おお? スレ立て、懐から何か取り出した! 武器のようではなさそうだが?」

スレ立て「この世で命のやりとりほど面白いゲームはない!」

くるり

スレ立て「この砂時計は二分で尽きる! そして俺は今まで常に敵を二分で倒してきた!」

ザッ

スレ立て「この砂が尽きるとき、貴様の命も尽きる!」

ススス―――

スレ立て「余興は終わりだ、ここからが本当の死合いよ!」

加藤「キュムキュムキュム! もちろん望むところさ!」

さらさら……

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

ピチャ……

実況「おお? 加藤、肩口の血を自分の頬と唇につけたーーーーーッッッ!!!」

スレ立て(首を取られた時、見苦しくならぬよう紅をさすか……)

……ニヤリ

スレ立て「返礼しよう!」

バッ

実況「おおお? 今度はスレ立てが、マントと上着を場外へ投げ捨てたーーーーッッッ!」

加藤(死を覚悟し、着る必要が無いと投げ捨てるか……)

……にやり

加藤「いいね、その覚悟!」

スレ立て「互いに五分と五分! 引き分けはないぞ!」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

加藤(負けの許されぬこの身なれど―――!)

スレ立て(勝つとばかりは限らない―――!)

実況「両者、一転して睨みあいだーーーーーーーッッッ!」

さらさらさら……

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

倉刀「二人とも、先ほどから動きませんね」

ハルト「見えんのか貴様には、私には見えるぞ」

ハルト「双方の、無数の拳がな」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

スレ立て(フフ、迂闊に打ち込めぬわ……)

加藤(一瞬の遅延が、勝負の分かれ目だね)

実況「二人とも睨みあう! 微動だにしませんーーーーッッッ」

じり…

じりっ…じりっ…

実況「お、おや?」

じり…じり…っ

実況「こ、これは! 双方、動いていないように見えますが!」

じりっ…じりっ…

実況「お解かりになられるでしょうか皆さん! 二人の距離が少しずつ、
  少しずつ縮まっていきます!」

観客「おお……」

じり…じり…っ

実況「間合いはもうあと一歩! あと一歩で拳が届く距離です!」

スレ立て(いや、まだ―――)

加藤(遠すぎる―――)

じり……

実況「更に狭まったーーーーッッッ! どこまで近づくんだーーー!」

倉刀「見ているこっちが……ヒヤヒヤする……」
Gスレ「半端じゃねぇぜ……あの二人……」

ぴた……

実況「止まったーーーーー! お見合い状態! 相手の息遣いが感じられる至近距離!
  睨みあってます! 双方、まだ睨みあったままだーーーーーーッッッ!!!」

観客「ワァーーーーーーーッッッ!!!」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

スレ立て「……」
加藤「……」

実況「……」
観客「……」

ハルト「……」
倉刀「…ゴクリ」

―――カッ

スレ立て「阿!」
加藤「吽!」

ズシャッ!

………ガク

スレ立て「ぐはっ!」

観客「オォーーーーーーーッッッ!!!」

実況「両者、ほぼ同時! 膝をついたのはスレ立て引き受け者の方だーーーーッッッ!」

スレ立て「ぬ……ぐぐ、不覚……貴様の方が上だったと言うわけか」

加藤「いや、勝負はどちらが勝つかわからなかったですね」

スレ立て「フフ……世辞はよせ」

加藤「いえ……」

スッ

加藤「先ほどの攻撃で、ボクはアンタの腕を攻撃した。アンタが逆の腕で攻撃してくれば
  まだわからなかった」

スレ立て「フ……クク、怪我を負った腕の、微妙な遅延で負けたというわけか……見事!」

スレ立て「だが!」

ボシュッ!

スレ立て「まだ片腕が残っているわ!」

バシッ!

スレ立て「ぬぐっ!」

実況「おおっと! スレ立て、攻撃した手を払われたーーーーーッッッ!」

加藤「ウェルダン!」

ボキィッ!

スレ立て「あぐっ!」

実況「逆にカウンターを受けたーーーーーーッッッ!」

観客「ワァーーーーーーーッッッ!!!」

……ガクリ

スレ立て「フ……ハハ! 修羅として千五百! 最後に合間見えたのが貴様で良かったわ!
  さあ、止めをさせい! 勝って更なる猛者とまみえるがいいわ!」

加藤「アンタは、ただ多く闘っただけ……ボクは食材を選び戦い抜いてきた!」

加藤「二分だ!」

ズバッシャァァァァァァァ!!!

バタリ……

実況「決着ーーーーーーー!!! 静かなる戦い! 制したのは加藤キューピーだったーーーー!!!」

観客「ワァーーーーーーーッッッ!!!」

スミス「あれが、俺の次の相手ですか……ちょいとばかし厄介だな」



トーナメント二戦目
四回戦 スレ立て引き受け者 VS 加藤キユーピー

爆裂発剄により 加藤キユーピー 勝利



   to be continued……


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