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匿名ユーザー

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だれでも歓迎! 編集

準々決勝 第二試合 S.ハルトシュラー VS ダイヤモンドダスト

作者  ◆bEv7xU6A7Q

にっしょく 「そんなそうびでだいじょうぶなのですか?」
ダイヤ 「大丈夫です、問題ありません!」

にっしょく 「……あいてがあいてですからね」


※ ※ ※


ワアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!

アンテナ 「さあ、次の試合はハルトシュラー選手とダイヤモンドダスト選手の対決になりますが
       柏木さん、この試合をどう見ますか?」
柏木 「ん~これはダイヤ選手、流石に相手が悪すぎるとしか言いようがありません。
      一回戦、二回戦では相性の問題もありダイヤ選手が優勢でしたが
       今度の相手は創発の魔王、ダイヤ選手の能力では正直太刀打ちできないでしょう」
アンテナ 「やはりハルトシュラー選手の有利と」
柏木 「そうなりますね」
アンテナ 「どうやらダイヤ選手には厳しい戦いになりそうですが…それでは選手入場!
       まずは細氷の化身、ダイヤモンドダスト選手!!!」

ワアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!

ダイヤ 「色々言われてますが…私の能力とこの聖衣があれば!」 ザッ!

アンテナ 「さあ続いてはこの方、創発の魔王!ハルトシュラー選手!!!」

ワアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!

倉刀 「頑張って下さいね師匠!」
ハルト 「………………」
倉刀 「……師匠?」

よし子 「よーし、それじゃー試合開始だー!!!」 ドンッ!!!

ギュオンッッッ!!!!!

ダイヤ 「へッ……!?」

ゴシカァン!!!!!!!

ダイヤ 「きゃああああああああああ!!!」
ハルト 「……ふん」

アンテナ 「おおっとぉ~~!!? ハルト選手、いきなりダイヤ選手の黄金聖衣を砕いてしまったー!!!」

ダイヤ 「ちょ、いきなり!? ひとまず逃げなきゃ……」 ザザッ
ハルト 「……遅い!」 ザザザザッッ
ダイヤ 「…は、速すぎ…って、ああああッ!!!」

ドカアアアアン!!!!!!
グシャアアアン!!!!!!
バキイイイイン!!!!!!

アンテナ 「ふ、フルボッコだー!!! ダイヤ選手、一方的にやられてしまっているー!!!」

※ ※ ※

パチン描き (…あー やっぱうろ覚えのラフ描き装備じゃあんなもんか……)
パチン描き (……っていうかさっきから閣下がこっち睨んでるんですけど……)
パチン描き (やっぱテキトー描きの装備なんかで出場させた事に怒ってるのか……)
パチン描き (やるなら本気出せと…つまり……)

魔王は言っている…ここで終わらせる定めではないと……

ぎゅいいいいいん!!!

「!!!ッああああ、てっ…ぎす速、は…」 ヤイダ
ッンド 「!!!ーだ始開合試ーゃじれそ、しーよ」 子しよ
「ねすまりなうそ」 木柏
「と利有の手選ーラュシトルハりはや」 ナテンア

ぎゅおおおおん……


※ ※ ※


にっしょく 「そんなそうびでだいじょうぶなのですか?」
ダイヤ 「大丈夫です、問題ありま…」
パチンゴミ 「ちょっと待ちんしゃい」 ザッ
にっしょく 「かいちゃ……?」
ダイヤ 「あら、どうしたんですか描いちゃ…」

ジャカカカカ!!!

ダイヤ 「ッ!? え…何を?」
パチンゴミ 「ぐぶッ…さ、これを……」
ダイヤ 「これは…ペンタブ? でも私、絵は……」
パチンゴミ 「いいから、お守りだと思って持っておきなさい…」
ダイヤ 「???」


にっしょく 「……いったいなにをしたのですか、かいちゃ?」
パチンゴミ 「…………」 スゥー…
にっしょく 「え…?」


にっしょく 「かいちゃが…きえた?」

アンテナ 「まずは細氷の化身、ダイヤモンドダスト選手!!!」

ワアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!

ダイヤ (なんでしょうね……この胸のモヤモヤ……)

アンテナ 「さあ続いてはこの方、創発の魔王!ハルトシュラー選手!!!」

ワアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!

倉刀 「頑張って下さいね師匠!」
ハルト 「………………」
倉刀 「……師匠?」

よし子 「よーし、それじゃー試合開始だー!!!」 ドンッ!!!

ギュオンッッッ!!!!!

ダイヤ 「……ッ!」

ゴシカァン!!!!!!!

ダイヤ 「くううううッ!!!」
ハルト 「…………」

アンテナ 「おおっとぉ~~!!? ハルト選手、いきなりダイヤ選手の黄金聖衣を砕いてしまったー!!!」

ドカアアアアン!!!!!!
グシャアアアン!!!!!!
バキイイイイン!!!!!!

アンテナ 「ふ、フルボッコだー!!! ダイヤ選手、一方的にやられてしまっているー!!!」

ガシッッッ!!!
ハルト 「ッッ!!」

アンテナ 「おおっとダイヤ選手、ハルト選手のパンチを受けとめました!」

グググググググググググググググ…
ビキッ!!!

ハルト 「うぐッ!!!」 バシッッ!!!
ダイヤ 「…………」

アンテナ 「ハルト選手、なんとかダイヤ選手の手を振りほどいた!!!」
柏木 「……どうも様子がおかしいね」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

ズッ…ズズッ……ズズズッ……

桃花 「なッ……あれはッ!?」

柏木 「……驚いたね」
アンテナ 「こ、これはどういう事でしょう!? ダイヤ選手の姿が! PBM!戦で描いちゃ選手が描いた極寒怪人の姿に!!?」

ダイヤ? 「その呼び方はやめてくださいますか……?」
ダイヤ? 「わたくしは……氷厳寄生!」

アンテナ 「なんとぉー!? ダイヤ選手ここでまさかの寄生化!!!
      この試合一体どうなってしまうのでしょうか!?」

※ ※ ※

にっしょく 「だい…や……?」
にじ 「どうしちゃったのダイヤ!? あんな怖い姿……」
いかづち 「ダイヤ……どうしちまったんだよ……ッ」

エル 「ダイヤさん……」
タイダル 「一体……」
テンペスト 「これは……」
たつまき 「ヒャハハ! イカスフォームチェンジじゃねえの!!!」

りゅうせい 「あら、いたのねあんた達」

 「「「…………」」」

※ ※ ※

ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオ……

アンテナ 「せ、『静止の世界』再び!―っていうかさささささ寒いッ! 先ほどの試合より
       強力な寒波がここ実況席まで来ておりますッ!!!」

よし子 「ウギギギギ……」 カチカチカチカチカチ
ハルト 「…………」

氷厳寄生 「これだけの極低温で顔色ひとつ変えないとは……
       流石は創発の魔王……という事でしょうか?」

氷厳寄生 「でも…先ほどの試合での動きはどうでしょうね…?」

ジャラッ

アンテナ 「ダイヤ選手、砕けた黄金聖衣の破片で何を?―― 」

氷厳寄生 「――『アイスサーベル』!」
ピキーン!

アンテナ 「おお! ダイヤ選手! 聖衣の破片を芯に氷の剣を作りだしたー!!!」


ハルト 「ふふん、この私に剣で挑むか――」

バババババババババババババッッ!

アンテナ 「おおっと!? ハルト選手の周りに様々な武器の柄が浮かんできましたッ!」
柏木 「あれは前大会で見せた召喚術、『ゲートオブマヨヒガ』――!」

スラッ――

アンテナ 「そしてその中から! 一振りの日本刀を取り出しましたーッ!」

ハルト 「……」

氷厳寄生 「フフフ… ですが寄生であるこのわたくしに普通の武器では通用しませんよ…?」

ハルト 「 だろうな。……貴様、私の目…何故赤いのか分かるか?」

氷厳寄生 「目……? ――まさか!?」

ハルト 「ああ、そのまさかだ」

ズオォォォオオッ!!!

アンテナ 「な、なんとハルト選手ッ! 影を纏った――ダイヤ選手と同じく寄生化だーッ!!!」

氷厳寄生 「…………」

柏木 「ハルト選手はありとあらゆる魔術に精通している… 寄生の秘術を再現するなど容易いでしょう」

氷厳寄生 「剣には剣で、寄生には寄生というわけですね…フフフ……」

ハルト (消滅するかもしれないというのにこの余裕… まだ何か切り札を隠し持っているな )


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

※ ※ ※ 

ズシャアァッッ!

ハルト 「うぐうッ!!!」

氷厳寄生 「フフフ…、おーほほほ!」

アンテナ 「ハ、ハルト選手、再びダウンッ! 対するダイヤ選手、まったく余裕の表情だーッ!!!」

ザワザワザワ…ッ!

倉刀 「し、師匠が剣で押されているッ!!?」

氷厳寄生 「あなた…まさか自分がいつも通りに動けてると思いますか? 『絶対零度』ですよ」

ハルト 「…………」

氷厳寄生 「こんな環境では筋肉の柔軟性は落ち、関節の可動域も狭くなります
        人は体温の低い状態で最高のパフォーマンスなどできません
        極寒で動きの鈍ったあなたがわたくしの動きについてこれない理由がわかりました?」

ハルト 「ふん、ここはお前の土俵というわけか……ならばッ!」

ビリリリリッ! ジュウウウウウ……

柏木 「シ…シバリング!! すさまじい熱だ…!!!」

 シバリング!!
 寒さなどで体温が下がった際 身震いなどにより熱を発生させ体温を保とうとする生理現象を「シバリング」という――
 ハルトシュラーの「シバリング」は大気を震わせ、絶対零度の中、体温を維持する程の熱を産出していた

氷厳寄生 「フフフ―― シバリングですか… それが幼稚なんですよ」

ハルト 「勘違いするな、ここからが本題だ――」

バオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!!!

彼方 「……マジかよ」

アンテナ 「ハ、ハルト選手、さらに影を纏い漆黒の闇の姿にッ!!!」
柏木 「『天神化』―――ッ!!!」

ドドドドドドドドドドドドドドド!!!

アンテナ 「凄まじい熱量ッ! 凄まじい闘気が会場全体に伝わってきますッ!」
柏木 「天神化は速度、攻撃力が跳ね上がる…これは決まりですかね……」

ワアアアアアアアアアアアアアアッ!!!

氷厳寄生 「…………」

ハルト (これでもなお余裕の表情… その正体、確かめてみるか――ッ!)

倉刀 (師匠が構えた…本気だッ!)

ダッ!!!
ザザザザザザザザザザッ!!!

ギュニュッ!!!

柏木 「縮地!!」

ギュラッ! ザンッ!!!

アンテナ 「ダ、ダイヤ選手の体が両断され――ッ!!!」

ハルト 「春斗魔刃剣 『鍾馗』!!」

倉刀 「 殺ったぞ!!!」


「殺っていません 殺られたのです」


ギンッ! ゴシャッ!!!

ハルト 「カ… ハァ!!」

倉刀 「し、師匠ーーーッ!!!」

氷厳寄生 「ソーダアイス菓子と叫んで斬れば 世界はするりと片付き申す…おーほほほほほほほほほほ!!!」


アンテナ 「な、なんだーッ!? ハルト選手の神速の技でダイヤ選手がやられたと思った直後
       出血し倒れたのはハルト選手の方ッ!!! しかもダイヤ選手は無傷だあーッ!?」


ハルト 「ちッ……だが今のでわかったぞ」

ハルト 「そのひらひらした袖で隠れて気付かなかったが…それが貴様の切り札か」

氷厳寄生 「ふふふ、ご名答」

ズッ…

アンテナ 「あ、あれはッ…描いちゃ選手の持っていたペンタブ――ッ!?」

氷厳寄生 「今こそ見せましょう、このペンの真の姿を――」

ゴキベキパキベキピキッ!!!

アンテナ 「ぺ、ペンタブが禍々しい形に変形したーッ!?」
柏木 「あれは…ッ! 『邪悪な筆』!!!」

 《邪悪な筆》
 
 古の呪術師が使っていたとされる魔道具。その鋭い爪を使用者に突き刺し血を啜る事で
 自ら動き数々の素晴らしい作品を生み出すという――  しかし、その力で名声を得た代償は高く
 数多の創作者がこの筆に血を吸い尽くされ命を落としていったと言われる。

柏木 (だが……アレは確か……)

氷厳寄生 「正解ですわ、加えてこの寄生の体…いくら血を吸われようとダメージを受けることなく
        使い続けることができるのです…」

ハルト 「なるほどな、その筆で体の欠損部を描いて修復したという訳か」

氷厳寄生 「ええ、そして体を修復するだけではありませんッ!!!」

ジャカカカッ!!!

ダンッ!!!

カイチャ戦闘員1 「ほほほほほ! カイチャー!!!」

カイチャ戦闘員2 「ふはははは! カイチャー!!!」

アンテナ 「カ、カイチャ戦闘員です! PBM!戦で描いちゃ選手が描いたカイチャ戦闘員をダイヤ選手が召喚だー!!!」

氷厳寄生 「さあ、カイチャ戦闘員共! ハルトシュラーに止めを刺すのです!!!」

カイチャ戦闘員1 「イエッサー!カイチャー!!!」
カイチャ戦闘員2 「幼い少女に手を上げるのは心苦しいカイチャー…これも命令、許せッ!」

アンテナ 「カイチャ戦闘員! ハルト選手にトドメを刺さんと襲い掛かるーッ!!!」

ドゴオオオン!!!

カイチャ戦闘員1・2 「「――ッ!?」」


ハルト 「…ふふん」

カイチャ戦闘員3 「ふふふふふ… カイチャー……」

カイチャ戦闘員4 「ぐへへへへ! カイチャー!!!」

アンテナ 「な、なんとッ…!!! ハルト選手もカイチャ戦闘員を召喚しましたー!!!」

ハルト 「『邪悪な筆』……それは私も持っていてな……」

ズズズッ…

アンテナ 「ハ、ハルト選手も邪悪な筆をとりだしたーッ!!!」

カイチャ戦闘員1 「お、お前達、裏切るんでカイチャー!!?」

カイチャ戦闘員3 「裏切るもなにも…マスターが違うのだから当然の事でカイチャー…」
カイチャ戦闘員4 「へへへ、そういう事でカイチャー! そしてお主等では我々に勝てんッ!!!」

ドカアアアアン!!!!!!
グシャアアアン!!!!!!
バキイイイイン!!!!!!

カイチャ戦闘員1・2 「「おんぶーッ!!!」」

アンテナ 「カイチャ戦闘員3・4! 戦闘員1・2を蹴散らしたーッ!!!」

ハルト 「ふっ」
氷厳寄生 「ちいッ!」

氷厳寄生 「ならばこれならどうですかッ 来なさいッ『念抹寄生』!!!」

ジャカカカッ!
ドウンッ!!!

念抹寄生 「ジョヤアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!」

アンテナ 「ダイヤ選手! 今度は雪の怪物、念抹寄生を召喚してきましたー!!!」

婆盆  「ほほう、しかし念抹は練刀より少し強い程度
      あの魔王に対抗できるほどの力は無い筈だが…」
練刀  「おい、ちょっとまて。聞き捨てならんぞソレ!」

氷厳寄生 「そうでしょうね……ですが!!!」 バッ

ズズズズズッ…!
念抹寄生 「セ…イ……ボ……ォォオオオオオッッ!!!」

アンテナ 「ダ、ダイヤ選手が念抹寄生と融合したーッ!」

氷厳寄生 「念抹は雪の寄生… ならばこのわたくしの能力で念抹を強化すればッ!」
念抹寄生 「クリス!!!マス!!!シュウリョウ!!!!!」

アンテナ 「念抹寄生がダイヤ選手と融合した事でより巨大で禍々しい姿に!!!」

ヒュンッ

ハルト 「ッ!」

ドゴオオオン!!!

ハルト (ちいッ! 速いな…ッ!)

アンテナ 「念抹寄生! 長く巨大な腕をブン回して攻撃ッ! 闘技場が揺れるッ!!!」

ザザザザザザザザザッ!!!
ドウンドウンドウンドウンドウンッッ!!!

アンテナ 「次々と繰り出される豪腕ッ! ハルト選手これを何とかかわしていくッ!!!」

カイチャ戦闘員3 「マスター…ッ!」
カイチャ戦闘員4 「ぼさっとしてないで我らも行くでカイチャーッ!!!」

ザザザッ!!!

カイチャ戦闘員3 (腕は3本…それさえ砕けば……ッ)

ドゴオンッ!
ガキィィィン!!!

カイチャ戦闘員3 ( 硬い……ッ! なんて硬度ッ! )

アンテナ 「カイチャ戦闘員!足を狙い攻撃しましたがビクともしないー!!!」

氷厳寄生 「わたくしが強化した念抹の体皮は刃を通さない『氷皮(ヒエロ)』!
        それ自体が鎧なのです!! 生半可な攻撃では通用しませんわッ!!!」

カイチャ戦闘員4 「ならばッ!!!」
ダアン!!!

カイチャ戦闘員4 「本体のアンタを直接狙ってやるでカイチャーッ!!!」

アンテナ 「カイチャ戦闘員4!跳び上がってダイヤ選手に攻撃だーッ!!!」

氷厳寄生 「……ッ!」
ガッシン!!!

アンテナ 「ダイヤ選手! なんとかこれをガードッ!!!」

カイチャ戦闘員4 「ふんッ! だがここまで近づけばこっちのモ…ノ……ッ!?」

氷厳寄生 「かかったな アホが!」
ピキーン!!!

アンテナ 「こ、凍っているッ!!! ダイヤ選手、カイチャ戦闘員4を氷漬けにしてしまったーッ!!!」

氷厳寄生 「フゥー…『アイスタイム』……そしてこういう風に砕いてしまうと……」

ガシャァン!!!

カイチャ戦闘員3 「よ…4……ッ!!!」
カイチャ戦闘員4 「コッパミジンコ!!!」

アンテナ 「か、カイチャ戦闘員4がバラバラに……ッ!!!」

ハルト 「……おい3 命令だ。今すぐよし子を連れて逃げろ」
カイチャ戦闘員3 「し、しかし……」
ハルト 「これから使う技はこの場の者を巻き込みかねん。それにそろそろアイツの体力が持たん」
カイチャ戦闘員3 「了解……」
ザッ

よし子 「あッ!お、おいッ!!!」
カイチャ戦闘員3 「……ここからは…残りの二人に任せましょう……」
よし子 「おまえ……カイチャ口調はどうした」

ハルト (……4の時間稼ぎで半分は仕掛けられた…あとは……)
ズオオオオオオオオオッ!!!

アンテナ 「ハルト選手再び天神化ッ!!!」

ガキイイインッ!!!

氷厳寄生 「ふふふ、無駄ですわ!!!」
アンテナ 「ハルト選手再び剣撃を加えますが効いていないッ!!!」

ドウンドウンドウンドウンッ!!!
ギインッ!ギインッ!!!

アンテナ 「ハルト選手! 念抹の猛攻を避けながら攻撃! しかしやはり通用しないッ!!!」
柏木 (……あの攻撃はダミーだな…本命は……)

ハルト (80……89……)
氷厳寄生 「効かないというんですッ!!!」
ハルト (……100ッ!)

ダアンッ!!!

アンテナ 「ハルト選手! 高く跳び上がったーッ!!!」

ハルト 「―――春斗……百裂拳ッ!!!」

ドゴゴゴゴゴゴゴガガガガガッッ!!!

アンテナ 「なッ!? 闘技場から無数の巨大な石の拳がッ!!! ダイヤ選手に襲い掛かるーッ!!!」


氷厳寄生 「――――――『アイスエイジ』!!!」

ガキイイイイイイインッ!!!

アンテナ 「ダ、ダイヤ選手! 無数の石の拳を全て凍らせたーッ!!!」
柏木 「―――まだ来るッ!!!」

バリバリバリバリバリッ!!!

ハルト 「――――来たれ、龍」

アンテナ 「ハルト選手!! ダイヤ選手の頭上で黒い稲妻を―――」

ハルト 「――――爆ぜよ、天!!!」


ズガガガガッッ!!!


アンテナ 「ああッ!!!」

ハルト 「グ…ボォ……ッ!?」

氷厳寄生 「『両棘矛(パルチザン)』……おーほほおほほほほほほほ!!!!!」

アンテナ 「止められた…ッ! ダイヤ選手!無数の氷の剣を撃ちだしてきたーッ!!!」

氷厳寄生 「残念でしたわね……垂氷よォ! 銀竹よォ! 力をお貸し!」

ガガガガガガガガガガガガッッ!!!

アンテナ 「攻撃の手を緩めないッ!!!ハルト選手万事休すかァーッ!!?」
氷厳寄生 「雹の嵐でくたばりなさい!」
ハルト 「く…そ…ッ!」

アンテナ 「ハルト選手! 力なく落ち―――」
氷厳寄生 「トドメェッ!!!」

ゴシャァァンッ!!!

アンテナ 「念抹の豪腕がヒットォーッ!!! ハルト選手ッ壁に激突ーッ!!!」

氷厳寄生 「おーほほほ!!! これが!これが創発の魔王? たいした事ありませんわね!」


ハルト  「ク…クハ…ッ クハハハッ ハハハ!!!」
ザッ!

アンテナ 「ハ、ハルト選手!満身創痍ながら立ち上がりました!!!」
氷厳寄生「…………ッ!」

ハルト 「 楽しい!! こんなに楽しいのは久しぶりだ。貴様を分類A以上の敵と認識する」

氷厳寄生 ( 不死身なのあいつは! 否! 不死身などこの世に存在しません!!
        余裕をかましてるだけでダメージは大きいハズ! )

氷厳寄生 ( 勝てますわ、魔王ハルトシュラーに!!)


ハルト 「拘束制御術式 第3号 第2号 第1号 解放。目前敵の完全沈黙までの間
      能力使用限定解除開始―――」


ハルト 「では教えてやろう、私がなぜ魔王と呼ばれているのかを――」


バリバリバリバリバリバリバリッ!!!
ズドオオオオオオォォンッッ!!!


大怪獣 『 ギャオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッッッッッ!!!!!!! 』

氷厳寄生 「なッ……!?」
アンテナ 「か、か、怪獣だぁあああ!? ハルト選手、山のように巨大な大怪獣を召喚したー!!!」

倉刀  「師匠…!! あなたは…あなたは一体  何を創ったのですか!!」


大怪獣 『 グガァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッッッ!!!!!!!』

※ ※ ※





※ ※ ※

氷厳寄生 「……ふん、大きいだけいい的にしかなりませんわ」
氷厳寄生 「いきますわよ念抹ッ! はああああああああッ!!!」
念抹寄生 「ジョヤァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッ!!!」

ピシッピシッピシッ!!!

氷厳寄生 「エターナルフォースブリザードッ!!!」

ゴオオオオオオオオオオオオッッ!!!

大怪獣 『ガッ……!』
ピキーン!!!

アンテナ 「で、出ましたーッ!『エターナルフォースブリザード』ッ!!!一瞬で相手の周囲の大気ごと凍らせ絶命させる
       まさに一撃必殺の魔法攻撃ですッ! これには巨大な怪獣も参ってしまったかー!!!?」

氷厳寄生 「ふん、あっけない――」

 (クカカカカ……)

氷厳寄生 「――ッ!!!」

 (クカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカッ)

氷厳寄生 (笑っている……ッ!? そんなッ完全に死んだはずッ!!!)

大怪獣 『 クカカカカカカカカカカカカカカカカカッッッ!!!!!』
バキーン!!!ガラガラガラガラガラガラッ!!!

アンテナ 「き、効いてなかったーッ! 大怪獣、何事もなかったように復活!!!」
氷厳寄生 「あ、ああッ……」

ハルト 「ふふん、じゃあ次はこちらの番だな」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

大怪獣 『 カアアァアアアアアアアアアアア――― 』

アンテナ 「だ、大怪獣から巨大なエネルギーが――――」

大怪獣 『 ガンガオォオオオオオオオオオオオオオオオオオオッッッ!!!』

氷厳寄生 「あああああああああああああああああああああ!!!」
カッ!



                               ヽ`
                              ´
                               ´.
                           __,,:::========:::,,__
                        ...‐''゙ .  ` ´ ´、 ゝ   ''‐...
                      ..‐´      ゙          `‐..
                    /                    \
        .................;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::´                       ヽ.:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;.................
   .......;;;;;;;;;;゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙       .'                             ヽ      ゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙;;;;;;;;;;......
  ;;;;;;゙゙゙゙゙            /                           ゙:                ゙゙゙゙゙;;;;;;
  ゙゙゙゙゙;;;;;;;;............        ;゙                              ゙;       .............;;;;;;;;゙゙゙゙゙
      ゙゙゙゙゙゙゙゙゙;;;;;;;;;;;;;;;;;.......;.............................              ................................;.......;;;;;;;;;;;;;;;;;゙゙゙゙゙゙゙゙゙
                ゙゙゙゙i;゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙;l゙゙゙゙゙
              ノi|lli; i . .;, 、    .,,            ` ; 、  .; ´ ;,il||iγ
                 /゙||lii|li||,;,.il|i;, ; . ., ,li   ' ;   .` .;    il,.;;.:||i .i| :;il|l||;(゙
                `;;i|l|li||lll|||il;i:ii,..,.i||l´i,,.;,.. .il `,  ,i|;.,l;;:`ii||iil||il||il||l||i|lii゙ゝ
                 ゙゙´`´゙-;il||||il|||li||i||iiii;ilii;lili;||i;;;,,|i;,:,i|liil||ill|||ilill|||ii||lli゙/`゙
                    ´゙`゙⌒ゞ;iill|||lli|llii:;゙|lii|||||l||ilil||i|llii;|;_゙ι´゚゙´`゙
                         ´゙゙´`゙``´゙`゙´``´゙`゙゙´´


ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド!!!!!

観客   「うわああああああッ!!!」

アンテナ 「と、とんでもなく強力な熱線!!! 
       今にも会場が吹き飛びそうな…って大丈夫なのコレーッ!!?」


※ ※ ※

ズズズズズズズズズズズズ……

アンテナ 「な、何とか収まったようですが……」

柏木 「…タフな防御壁ですねえ、最も、衝撃の大半はゲートオブマヨヒガに吸収されたようですが……」

アンテナ 「中の二人は……、あ!土煙の中から見えてきました!」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……

ハルト  「『誰にも滅ぼされず、全てを滅ぼす者』――」
ハルト  「かつて私は……」
ハルト  「…………」
ハルト  「もういいぞ、消えろ」

大怪獣 『 …… イ……ヤ ダ…… ネ…… 』

ハルト  「…………」

大怪獣 『 ……モット …モット …… 血ノ海ガ見タイ……人ヲ殺シタイッッ!!!』 


ハルト  「 消えろッ!!!」


バシュウウウウッ!!!

 (クカックカカカカカ……… )

ハルト  「…………」


※ ※ ※

ハルト  「………ふん」

氷厳寄生 「ぐッ……ぐうッ!」 グググ

ハルト  「念抹の中に潜り込みブリザードを放つ事である程度ダメージを軽減させたか、
      だが念抹は消し飛び、お前も再生が追い付かないほどのボロ雑巾だ。大ピンチだな」

氷厳寄生 「…まだ…まだですわッ この筆がある限りいくらでも……」

バシッ!!!「あうッ!!!」

ハルト  「これで頼みの綱の筆も失ってしまったな? さあ、どうする?」

氷厳寄生 「ばッ ば……化物ッ!!」
ハルト  「良く言われる。 それと対峙したお前は何だ 人か狗か化物か」

氷厳寄生 「くッ……さすがは創発の魔王、筆も念抹も失っては もはや勝ち抜きはかないませんが……」

氷厳寄生 「この試合だけは勝たせて頂く!」

ブシューッ!
ビシャァ――ッ

ハルト 「ぬううっ!」

氷厳寄生 「どうですか! この血の目つぶしはッ! 勝った! 死んでくださいッ!」

アンテナ 「ああーッ! 視界を奪われたハルト選手にダイヤ選手の手刀が襲い掛かるーッ!!!」

ドスッ!!!

「「!?」」

氷厳寄生 (抜けない…!! 筋肉で止められた…!?)

ガシッ!

ハルト 「捕まえた、これで見えなくても逃がさない」
ハルト 「殺気を出せばこちらも構える、視界を奪った意味が無いな。
      それに刺すなら首だ…まぁ、ガードしたがな」

アンテナ 「ハルト選手! ダイヤ選手をガッチリとロック! 簡単には抜け出せそうにありません!!!」

氷厳寄生 「ふ…ふふ、何のつもりか知りませんがこの密着状態で『アイスタイム』を使えば――』

ハルト 「―――やってみろ」

ビリリリリリッ!!! ジュウウウウウ!!!

アンテナ 「ハルト選手のシバリング―――ッ!!!」

氷厳寄生 「きゃあああああああああああああああああああッ!!?」

ハルト 「まだまだ上がるぞッ!」

ジュウウウウウウウウウウウウウウウ!!! ボウッ!!!

アンテナ 「ハルト選手さらに白熱化したーッ!!! あ…ダ、ダイヤ選手の体が溶け…ッ」

ジュウウウウウウウウウウウ!!!

氷厳寄生 「あああああああッ!離しなさいッ!離してッ!あああああああああッ!!!」
ハルト 「お前はよく頑張ったよ……もう、休め」

いかづち 「ダ、ダイヤぁーーーーッッ!!!」

氷厳寄生 「いやああああああああああああああああああああッ!!!」
ボシュウウウウ!!!

ポタッ…ポタッ……

アンテナ 「ダ、ダイヤ選手……消滅……しました……」
柏木 「……終わりですね」
よし子 「……ッ! 勝者…ハルトシュラー……ッ!!!」

ザワザワザワ……ッ

にじ 「そんな…そんな……」
いかづち 「ダ…イヤ……う… うわあああああああッ!!! よくもッ…よくもダイヤをッ!!!」

ダンッ!!!

にっしょく 「いかづち…っ!」
アンテナ 「ああーッ!!! 逆上したいかづち選手!ハルト選手に向かっていったーッ!?」

いかづち 「ああああッ! ライトニングボルトーッ!!!」
ハルト 「…………」

カッ! ドウンッ!!!

いかづち 「かはッ! ち…ちくしょう……」

アンテナ 「あ、あっさりと組み伏せられたーッ!」
柏木 「天神化してますからねえ…雷は効きません」

ハルト 「……安心しろ。ダイヤは死んでいない」
いかづち 「え……ッ!?」

ハルト 「寄生となった氷の精を元に戻すにはな…」

ピシッ

ハルト 「創作への愛情をこめて その氷の精を抱きしめて、溶かしてしまうコトだ」

ピシピシピシッ! パリーンッ!!!

アンテナ 「ああーとッ!!? 先ほどダイヤ選手が溶けて残った氷からッ!!!
       元の姿のダイヤ選手が出てきたーッ!!!」

ダイヤ 「う、うう……」

いかづち 「ダイヤ…ダイヤッ!!!」
ダイヤ 「きゃ!いかづち…苦しい……」
いかづち 「良かった…ハハハ……」

にじ 「ダイヤ…よかった…無事で…………え?」
にっしょく 「……あらら」

ザワザワザワッ…!!!

ダイヤ 「一体私……って! なっ…なんで私裸なんですかーッ!!!」
いかづち 「は……?」

ワアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!

ダイヤ 「い、い、いやああああああああああああああああああああッ!!!」
いかづち 「て、てめえら見るなッ見るなッ!!! 撮ってんじゃねえええええええッ!!!!!」
獣羽鶏 「そうはいかんちきん!!!そうはいかんちきん!!!」

ドカアアアアン!!!!!!
グシャアアアン!!!!!!
バキイイイイン!!!!!!

アンテナ 「あちゃー! いかづち選手と獣羽鶏が暴れだし会場が大混乱です……ってオオオオオッ!!?」

ふぁさッ……

オーロラ 「大丈夫かい?」 キラキラ
ダイヤ 「お、オーロラさ……」

アンテナ 「うおおおおおおおおおッ!!! と、闘技場に!す、す、凄いイケメンが!!降臨しましたーッ!!!」

オーロラ 「はーい!みなさーんちょっと注目ーッ!!!」 キラキラ

―――― ピカッ!!!

アンテナ 「うおッ!まぶしッ!!!……な、なんでしょう今の光は!!?」
柏木 「おーこれは…メンインブラックがよく使う記憶消去光ですねえ」

観客 「「「あれ…?俺達なにをしてたっけ……?」」」

ザワザワ……

オーロラ 「これでよし……と言ってもボク自身にはこの技が効かないのがアレなんだけど――」
ダイヤ 「あ、あ、あのその…だ、大丈夫ですわ……ってキャッ!」
オーロラ 「じゃ、もどろっか。みんなの所に」 キラキラ
ダイヤ 「は、はい……///」

アンテナ 「おおーッ! ダイヤ選手!! イケメンにお姫様だっこされながら退場です!!! う…うらやましいッ!!!!」

いかづち (い、いいなあ…ダイヤ…いいなあ……)

アース 「チッ」
かまいたち 「ケッ」

ハルト 「ふッ…一件落着か」
倉刀 「ししょお~~ッ! お疲れ様でしたッ!」
ハルト 「倉刀…ふむ、少々疲れたな。マックスコーヒーを頼めるか?
      ハチミツとガムシロップアリアリで」
倉刀 「はい!」


※ ※ ※

―ハルトシュラー控室

倉刀 「師匠!マックスコーヒーお待たせ……あれ? それ、ダイヤさんが持ってた方のペンですか?」
ハルト 「ああ、 ……いつまでその姿でいる。正体を現せッ」

バリリリリリリッ!!!

超カスゴミ 「おんぎゃああああああーッ!!!」 ドサッ

倉刀 「えッ…ええッ!? 描いちゃさん!?」
ハルト 「そうだ。あの筆は私が持っているものがオリジナルだからな。
     ペンタブと自身を融合することであの能力を再現していたのだろう」

プスプス…
超カスの人 「う、うごご……ハッ ハアッ! か、閣下ッ!!!」

ハルト 「…………」 (ギロリ)

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

超ゴミの人 「ひッ!ひいいッ!!!」

ハルト 「……フッ フフフ、あれでいい。なかなか楽しめたぞ。これからも精進を怠るな、描いちゃ」

描いちゃ 「は、はあ……」


【準々決勝 第二戦目 S.ハルトシュラー vs ダイヤモンドダスト 】
  ――《勝者・ハルトシュラー》

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二回戦 第四試合 ダイヤモンドダスト -

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