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二回戦 第七試合 無限彼方 VS 日本鬼子

作者 ◆wHsYL8cZCc

《とある場所、とある闘技場、とある闘士達が集う場所……!》




アンテナさん「さぁーて、間もなく二回戦第七試合の日本鬼子選手対無限彼方選手ですが……。どーなるでしょうか柏木さん!?」

柏木「鬼子選手の方はまだまだ未知な部分も多いですが……。対する無限彼方選手は基本的にバトル向きと言いますか……」

アンテナさん「では……彼方選手有利と……?」

柏木「いえ、一回戦を見る限り、鬼子選手もこと戦闘に関しては決して弱い訳ではない。それに、繰り返しになりますがまだまだ未知の部分も多いですから」

アンテナさん「やってみなくては解らない……と?」

柏木「そうですね」

アンテナさん「ありがとうございます! 試合開始まで間もなくでぇーす!」






※ ※ ※





《無限彼方・控え室》




彼方「さってと……行くかな」

ももか「あなた本気でソレやる気!? お姉ちゃん怖い……」

彼方「私はアンタの妹の彼方じゃない! それにこの作戦はレギュレーションにも触れないから全然おっけーなの!」

ももか「エグイ彼方さすがエグイ。私の妹とは思えな……」

彼方「私はアンタの妹じゃないってば!」

ももか「ああん! 連れないんだから! だからこそかわい……」

彼方「寄るなばかやろー! だいたいアンタ負けたんだから客席にでも行ってろよ! 桃花が集団で升席予約してただろーが!」




※ ※ ※




《所変わって闘技場!》




アンテナさん『み・な・さ・ん・!!!!! お待たせしました! まもなく二回戦第七試合、日本鬼子対無限彼方選手、試合開始です!
さぁ、まずは一回戦でまさかのスプラッタ試合を見せつけプリキュア相手に圧倒的勝利を見せつけた日本鬼子選手の入場です!』


客共<ゥおぉぉぉぉぉぉおおおおおお!!!!!!!!!>

アンテナさん『客席も大いに盛り上がってまぁーす! おっと、ゲートの向こうに人影! いや、しかしこれは!?』

客共<うぉぉぉぉぉおおおおおおお!!!!??>

柏木『これはこれは』



《なんと! 黒髪ロングのはずの鬼子の髪型が!!!!!!???》


アンテナさん『ポニーテールになっているゥ!!!???』

柏木『そうきましたか』

アンテナさん『柏木さんっ!? これは一体!?」

柏木『一回戦で対戦した青森さん。おそらくその身を自らに吸収したのでしょう。しかも体格も一回り大きくなってますね。間違いなくパワーが増しているでしょう』

アンテナさん『なんと鬼子選手、シリー隊長もびっくりの短時間ビルドアーーップ!!!!』


鬼子(このまま、相手の彼方とかいう奴も取り込んでやるわ。そしてあの魔王をも吸収し創発に私の名前を刻みこむのよ……!)


アンテナさん『さぁ続いて、無限彼方選手入場ですが……ああっとこれは一体!?』


??「うんしょ……うんしょ」


柏木『これは驚いた。そう来ましたか』


??「ふぅ。つかれた」


アンテナさん『こ……これは? 確かに無限彼方選手なんですか!?』


??「はじめまして。かなたです。ろくさいです」


アンテナさん『よ……』

よし子「よ……」

客共<よ……>

通りすがりの黒人男性「ヨ……」


みんな「幼女だぁーーーーーーーー!!!!!????」

《なんと入場してきたのは幼女彼方!》



幼女彼方「ひとがいっぱいです」

アンテナさん『これは一体!? 控え室のあんてなたん! 聞こえますか!?』

あんてなたん『あ、はい! 聞こえてます! こちらでも状況の把握が……。彼方選手の控え室から出てきたので間違いなく彼方選手だとは思いますが……』


鬼子「!!!!!!!??????」

アンテナさん『おっと鬼子選手も困惑気味の表情! しかしこれは問題なのでは!? 仮に本物の彼方だとしても『選手として登録した彼方選手』では無い訳で……』

和服彼方「問題ないわ!』

アンテナさん『ああっと! 一回戦を戦った彼方選手がいつの間にか闘技場へ!』

和服彼方「この試合は召喚は認められているはずよね。このロリ彼方は私が召喚(会場探し回って)したの。だからルールには違反しない!」

柏木「なるほど。それならば……」

アンテナさん「しかし……いくら召喚とはいえ戦闘能力がありそうには……」

??「甘いわ!」

アンテナさん「おっとまた別の声! 今度は何事でしょうか!?」




和服彼方「さぁ、集まれ我が同胞よ!」


ザザザッ!!


ブレザー彼方「天呼ぶ地呼ぶ人が呼ぶ!」 バーン!

高校生彼方「妹パワーを見せつけよと私を呼ぶ!」 ドーン!

中学生彼方「これぞ私たちの強さの秘密!」 ドカーン!

大人彼方「作者の数だけ私たちは存在する……。その数は無限!」 ドドーン!

なんとか彼方「彼方集団でフルボッコにしてやるのねん」 ぬる~ん。

幼女彼方「おねえちゃんどこ?」


七人の彼方「寄ってたかって成敗してくれる!」 ドドドドーン!!!


《なんと七人もの彼方が闘技場へ集結!》




アンテナさん『こ……れはえげつない作戦! まさかの一対七で鬼子選手を圧倒するつもりです無限彼方選手ー!?』

柏木『ルールでは召喚であれば認められますが、ちょっと問題がありますね』

アンテナさん『問題ですか? それは一体……』

柏木『すぐに解りますよ。ほら、さっそくレフェリーが警告を出してます』

よし子「こらー!!!」

ブレザー「なによ」

高校生「まだ何もしてないじゃない」

よし子「何もしてないから問題なんだー! まだ試合開始前だー! 最初っから七人はアウト!」

なんとか「お堅いこと言わないのん」

よし子「ルールだー! さらに言うならブレザーと大人の二人!」

大人「何よ」

ブレザー「元気な奴だなぁ」

よし子「のんきに言うなぁー! お前ら時系列違うだけで同一人物だろうがー!」

ブレザー「こまけぇこたぁいいんだよ」
大人  「こまけぇこたぁいいんだよ」

よし子「ハモるなー! とにかく代表一名決めてからにしろー」



ザワザワザワザワ……


アンテナさん『おっとなにやら彼方選手が集まって話し込んでいますが……』

柏木『仕方ないですね』

アンテナさん『おや、代表が決まったようです。先陣を切るのはセーラー服の高校生彼方のようです!」




《ようやく試合開始!》


よし子「試合開始!」

高校生「最初は私よ」

鬼子「ずいぶんと手間かけたようだけど」

高校生「まぁね。負けるわけにはいかないから」

鬼子「ふん。残念ながら無駄な努力……ってところよ」



《突如鬼子が肉薄! 縮地もかくやという速度で縦拳を繰り出す!》


高校生「げ! 速い!」

鬼子「食らえ!」

高校生「ぎゃああああ!」


ドッカーーーーン!!!!


アンテナさん『いきなり鬼子選手の先制攻撃がさく裂ぅ!!!!」


鬼子「……ふん。やるじゃない」

高校生「危なかった。武道叩き込まれてなきゃやられてたかも」

鬼子「うまくバックステップで威力相殺したものね。でも、素人に毛が生えた程度。すぐに仕留めてやるわ」

高校生「そううまくいくかしら?」


《高校生彼方、さらにバックステップで距離をとる!》


鬼子「逃げるな!」

高校生「逃げてるわけじゃないもーん。今度はこっちの番よ!」


《彼方の腕に黒い影のような物が出現! みるみる弓矢のような形状へ!》


高校生「食らえッッ!」


《矢のような黒い物体が鬼子に次々襲いかかる!!!》


鬼子「これは……! マズイ!!」


アンテナさん『無数の黒い物体が鬼子選手を包囲! しかしこれは武器の使用では……」

柏木『いえ、召喚であれば問題ないです。実際に持ち込んだ訳ではなく彼方選手から出てきた物ですし。レフェリーの判断は……』


よし子「あれはビーム!」


アンテナさん『ビーム判定が出ましたーっ! おっとそうこうしてるうちにビームが鬼子選手を次々爆撃!』


高校生「ふふん。仮に倒せなくてもかなりのダメージは確実……あれ?」

鬼子「何が確実ですって?」

高校生「突き破って出てきた!? このビームの中を!?」

鬼子「なかなかいい技だけど、私には届かない」

高校生「ウソでしょ!? ダメージなし!?」

鬼子「今度こそ食らいなさい」


ボグッッッッッッ!!!


高校生「うぐっ……!」

鬼子「まだまだこれから!」

高校生「くっ……」


ドゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!!!!!!!!

なんとか「ああ、やられちゃうのねん」

大人「む……。これが鬼子の能力、食えば食うほど強くなる」

和服「一回戦であんなの食べても血肉にかえちゃうのね」

ブレザー「作戦Bやる?」

なんとか「頃合いなのねん」

幼女「かなたねむたい」

中学生「もうちょっとだからガマンしてね。さてと、秘密兵器だしますか」



《一方、鬼子の猛攻に耐える高校生彼方!》


高校生「やばい……。ちょっと本気で強いんだけど……」

鬼子「いまさら気づいたの? その気になれば強いのよ。私はね」

高校生「くそっ。だんだん捌けなくなってきた……」

鬼子「さて、そろそろ終わりにしましょうか」

高校生「残念だけど、私はもういっぱいいっぱいね。もともと姉さんほどの実力ないし」

鬼子「諦めがいいわね。じゃ、とどめよ」

高校生「勘違いしないでね。試合そのものはまだまだよ。上を見なさい」

鬼子「上?」



《鬼子が上を見ると、中学生と幼女を抱えた大人彼方が来襲!》



鬼子「な……!」

大人「くったばれぇええええええ!」

鬼子「くっ!」



ドゴーーーーン!!!!!


アンテナさん『ついにほかの彼方登場! 大人、中学生、幼女の三人組です!』


大人「アンタ大丈夫?」

高校生「あー……。ダメっぽい。強いよあいつ」

中学生「ここからは私たちが頑張る番です。秘密兵器だってあるし」

《中学生は大きな袋を抱えていた!》

中学生「さぁ蘇れ! 創発のイージス!」

??「もごもご……」

大人「ちょっとさるぐつわ取らないと」

中学生「あ、忘れてた」 ガサゴソ……ポイッ

大人「おはよう無敵の盾」

中学生「あなたの力が必要です」

??「はぁ………。いやいやいや、いきなり人を拉致しといて何を言いますか」

中学生「ちょっとだけ盾になってくれればいいだけなんだけど」

??「いやダメでしょ。だいたい私は試合控えてる身ですよ?」

しなだれかかる中学生「……ダメ?」

??「いやいやいやいや、騙されません」

腕をぎゅっとつかんで寄り添う中学生「どーしても?」

??「あたりまえじゃ……」

うるんだ眼の中学生「………お兄ちゃん」

抱きついてすやすや眠る幼女「おにいちゃん?」

??「……」

中学生「お願い……助けて……」

??「……むむむ」


ガバッ!

アンテナさん『ああああああああ!!! あの選手は!』


          ,__ _
  8〇    , '´     `:    〇8
    〇  〈 ルハルカリ〉|    〇
    〇   ||:〇-〇::|| |   〇
    〇◯/|::::::::::::::::リ ゞ◯○
        .\_,, イ{___     <どこからでもかかって来るがいい日本鬼子よ!
        .ノ ゙、 /└‐―-、⌒
   /  ̄ // ー 、, -‐/ニヽ// \|
   /    //       /二ミ/     i
  ./ / ̄7 ̄ ̄ ̄`´        .|
  ´⌒ヽ'              /  / |
  {      \ヽ       ./   ,'
〈      _> 、__/    /.|
   ー―<´ { i  }      / .|
     ∧  --!--       / ̄
       〉 { !   }     〈 
      /           ハ




アンテナさん『PBMの人だぁああああああ!!!!!』

柏木『これは酷い作戦ですね。あわよくば次に当たるかもしれない選手をつぶしておこうという魂胆ですか』

PBMの人「ロリっ娘の為ならばこの身滅びようとも! かかって来るがいい日本鬼子!」

鬼子「小賢しい!」

PBMの人「うおおおおおおくぁwせdrftgyふじこlp;@」


アンテナさん『行った行った鬼子が行ったぁああああ! 大人彼方がPBMの人の襟首を掴んで盾にしているぅ!!」

大人「完成!!! 他人バリア!!!!!」

アンテナさん『技名っぽく言ったが鬼畜生の所業です! しかもこの技は確か……』

柏木『ええ。獣人スレの獅子宮先生が一度使った技ですね』

アンテナさん『な……なぁぁぁぁんという事でしょう! キャラスレの彼方がロボスレの住人を使いケモスレの技を! 奇跡の三大スレコラボ技ですッッッッッッ!!!!!』


大人「さ、今のうちに下がって」

高校生「うん」

なんとか「ブレザーが手間取ってるのねん」

中学生「これだけお客さんが居ればね。でも目立つからすぐ見つかるんじゃない?」

和服「それまでは私たちで十分持つでしょ」

PBMの人「あばばばばばばばばばばばbb……!!」

アンテナさん『鬼子選手、PBMの人を集中攻撃! たくさんいる彼方選手を無視して狙ってるような気もしますが……』

柏木『気のせいでしょう』

アンテナさん『気のせいです!』

PBMの人「イイイイイヤッhジョインジョインニコポォォォォオオオン」

アンテナさん『サブミッションが決まったァあアアアアア! 手足や首が曲がってはいけない方向へー!!』

鬼子「ふん。すぐに肉の塊にしてあげるわ」

大人「あら、それは難しいんじゃない」 ニヤッ

鬼子「何ですって? 実際死にかけじゃない」

大人「ええ、死にかけね。でも、よく見なさい」

鬼子「なに?」

PBMの人「……ふぅ。死ぬかと思ったぜ」

鬼子「なッ……!!!」

PBMの人「今ので三回ほど死と再生を繰り返しました」

鬼子「なんだと!?」


アンテナさん『PBMの人、なんとへっちゃらだッ! あれほどの猛攻を受けてなお生きている!!?』

柏木『基本的に不死身ですからね。なるほど、盾に最適というわけですか」


客共<ゥゥゥゥゥおおおおおおおお!!!! すげぇえええええええぞおおお!!!>


アンテナさん『PBMの人の驚愕パフォーマンスに客席熱狂~~~!!!』

《ところ変わって客席・ロボスレ一行にて》



リヒト「ロボスレではよくある事」

イェーガー「見慣れた光景」

まどかさん「お弁当どうですか?」

タカ某「おいしいです」

ヘンヨ「おいたまちゃんが一気始めたぞ」

たまちゃん「んごッ! うごっ! んごきゅッ……!」

ニコラス「飲めコラー♪ 行けコラー♪ やれコラー♪ 死ねコラー♪」

たまちゃん「……ッッッぷはーっ!!!」

みんな「おおおおおお~」 パチパチパチパチ

ライ「アンタら試合見ろよ!?」



《再び闘技場に戻って》




大人「さ、アンタはこの娘連れて下がって」

なんとか「了解なのねん」

高校生「お世話になりまぁ~す……」

PBMの人「さぁさぁこの程度で終わりですか?」

鬼子「ふざけろッ!!」

PBMの人「ふ……。いまさら角生やした所で怖くも何とmうわちゃちゃちゃちゃちゃちゃ!!!」

アンテナさん『鬼子選手、中成りに変身んんん! 本気を出してきたぁ!』

柏木『完全に火を噴いてますね』

PBMの人「面白い! この不死身の肉体、試してみよう! いくら火力が強くても脱出出来る程度には……」

大人「脱出されたら困るのよ?」

PBMの人「き……鬼畜ゥ~!!」




《その頃、闘技場の隅っこにて》


ブレザー「くっそ~。全然見つかんないどこに居んだよあいつら?」

なんとか「よいしょ。よいしょ」

ブレザー「お、お疲れさん」

高校生「あーしんど。動けないや」

なんとか「まだ見つからないのん?」

ブレザー「うん。デカイの三つだからすぐわかると思ったんだけどなぁ」

なんとか「これだけ客居れば仕方ないのねん。向こうはこっち見てるとは思うけどん」

ブレザー「そっか。向こうからは丸見えよね。うん?」

なんとか「どしたのん?」

ブレザー「そうか。こっちが探すんじゃない。向こうに出てきて貰えばいいのよ」

なんとか「どういう事ん?」

ブレザー「まぁ見てなさい」

《ちらりと悪い顔で高校生を見るブレザー》

高校生「うん?」

《その頃、炎に耐えるPBMの人!》




PBMの人「URYYYYYYYYYYYYYY!!!!!!」

大人「火力が上がってきている!」

中学生「向こうはまだなんでしょうか?」

大人「……みたいね。もう少し待ちましょう」

幼女「すーすー……」

大人「寝ちゃった?」

中学生「みたいです」

和服「さすが幼女の私。隙なくかわいい」

中学生「同感です」

鬼子「自画自賛しながら余裕見せるな!!!!!」

PBMの人「そんな事よりポニテ辞めて三つ編みにしませんか?」

鬼子「黙れ!」

PBMの人「うぐわっ!?」





《再び闘技場の隅》




高校生「っちょっと! やめなさいよ!」

ブレザー「ふへへへへへ。減るもんじゃねーしいいじゃん?」

高校生「そういう問題じゃない! 私はそういう事しないし……」

ブレザー「だがそれがいい」

高校生「や……やめてよ。あうッ!」

ブレザー「なんだアンタもやっぱり貧乳なのね……」

高校背「仕方ないじゃな……い。イジメないでよぉ!」

ブレザー「これも作戦の内よ。頑張んなさい」

高校生「半分は楽しんでるでしょ!?」

ブレザー「あたぼーよ」

なんとか「ちゃんと録画してるから安心するのねん」

高校生「やめてぇ!」



<アレハアウトダー!!!!!!
<オ……オチツケー!!!


なんとか「むむっ!?」

ブレザー「かかったな!?」

高校生「何の事よぉ……」

アンテナさん『おっとブレザーの彼方選手、客席の一角をじっと睨んでいるが……』

柏木『いやはや。完全に物量で圧倒するつもりですね』

ブレザー「こらー! アンタら何のんびり観戦してやがんだー!?」

??「……!!?」

ブレザー「ぼけっとするな! コッチ来て手伝いなさい!」

練刀、猿参、獣羽鶏「――!!!」





《なおも炎に耐えるPBMの人!!!》


和服「さすがに限界じゃない?」

大人「ま……まさか。だよね?」

PBMの人「なんのこれしき……うわらばッ!」

和服「ちょっと見てよ。火傷の治りが遅いわ」

大人「火力に再生力がついて来れなくなってきたね」

PBMの人「ええ。火力がガンガン上がってますね」

大人「なんか余裕くさいわね」


にこぽんは はげしくもえさかるかえん を なげつけてきた!


PBMの人「ぬををををををををを! 200ダメージぃぃぃぃぃぃ!」

大人「でも、師匠の仁王立ち作戦もそろそろ限界なのは確かね。こっちの攻撃体制は……」

ブレザー「出来たわ!!」

中学生「あ、ついに反攻に転ずる時!」

和服「先制の一撃は譲るわ!」

ブレザー「イヤッホオオオオオオオオオウ!!」


《突如、練刀と猿参と獣羽鶏を引き連れたブレザー彼方が鬼子を攻撃!!》

鬼子「これは!!」

ブレザー「やっちまえー!!」


ドゴガゴドガバキグギャメキグシャドゴンヌチャ!!!!


鬼子「ぐっはぁ……!」

アンテナさん『寄生三匹が鬼子選手を総攻撃ぃー!!! 吹っ飛ばされた鬼子選手! この試合初めてのダメージによるダウン!』

鬼子「卑怯な……!」

ブレザー「卑怯? 何言ってんの。世の中には勝てば官軍という素晴らしい言葉があるわ」

鬼子「くっ!」

アンテナさん『悪い顔です! 三メートル級の怪物をバックに腕組みしたブレザーの彼方選手、もんッッッッッのすごく悪い顔して鬼子選手を見下ろしているぅ!』

柏木『元は寄生の大ボスですから」

大人「さて、ここからは私たちのターン!」

和服「お札いっぱい用意したからね」

なんとか「覚悟はいいわねん?」

中学生「私は戦闘力無いから見学」

幼女「おねーちゃんどこ? むにゃむにゃ」

高校生「みんながんばれー」

七人の彼方+PBMの人+寄生三匹「覚悟!!」


アンテナさん『行ったぁあああああああああ!!! 一切の容赦なき集団リンチ発生!』

柏木『見るに堪えないですね』

七人の彼方「おらおらおらおらおらおらおらおらぁ!!!」

鬼子「ぐぼぼぼぼぼぼぼぼ!!!!!!!」

アンテナさん『フルボッコとはこうやるんだと言わんばかりの猛攻撃!!! 鬼子選手、一転して大ピンチだぁ!』

鬼子「うぐぐぐぐぐぐ……!」

和服「こんなんじゃ終わらないわよ!」

大人「早いとこ参ったしなさい?」

ブレザー「勝ち目はねーぞー? んー?」

鬼子「うるさいッ! 私が負けるわけ……」

なんとか「はいいいよーその顔。こっち向いてー。いいねー」

鬼子「撮るなッ!!」




《客席、無限桃花一行》



落天桃花「……私恥ずかしい」

セーラー桃花「私たちの妹って」

眼鏡桃花「こんなに」

お喋り桃花「ド外道なのね……」

なんとか桃花「直の妹が来てる桃花が気の毒なくらい鬼畜でござ~い!!! キセキセキセキセキセ!!!」

刀火「うおおおおお! さすが彼方だッ! お兄ちゃん感激!」

ももか「あん、でもやっぱり私の妹の彼方が一番かわいい!」

刀火「ふざけるな! 俺の妹が最強だ!!」

ももか「ふざけてるのはそっちよ! 男は消えうせなさい!」

刀火「うおおおお彼方ぁああああ!」

ももか「お姉ちゃんはここだよー!!!」

眼鏡桃花「誰かこのシスコンとレズを黙らせなさいッ!」




《再び闘技場!!!!!!!》

鬼子「くそっ! くそっ! くそっ!」

練刀「ふん。そんな細い体でよく耐えたものだ」

猿参「ふはははは! じきに楽にしてやるわ!」

獣羽鶏「これほどの攻撃に耐えた事は称賛に価しよう。(いい声)」

鬼子「な・め・る・な!!!!!」



ドゴォォォオオオオオオ!!


アンテナさん『突然の轟音! いったい何が……?」

猿参「っぐふあっ!」

アンテナさん『ああっと! なんだぁ!? 猿参の腹部が大きく陥没している! さらに鬼子選手の腕が大きく肥大しているぞ!?』

鬼子「ギロッ」

猿参「ヒッ!」

アンテナさん『怯えている! 元ネタは伝説級の大妖怪の猿参が小猿のように怯えているッ!」



ボゴオオオオオオオン!!!!!!!!!!


アンテナさん『パンチがさく裂ぅ~! 猿参が一発で失神KO!!!!!』

ブレザー「えええ!? 筋肉しか取りえないアンタが一発で!?」

和服「なんかヤバくなってるよ!」

大人「これは……一体」

鬼子「舐めやがってぇ~!!!! もうガマンならん! 本気で怒ったからな!」

中学生「ちょっと怖い雰囲気……」

アンテナさん『なんだぁ!? 突如白い靄が闘技場を多い尽くしたぁ! 中の様子がまったく見えない!』

鬼子「いいだろう! 喜べ! この変身を見せるのはお前たちがはじめてだ!!」

和服「みるみる大きくなってく……!」

ブレザー「なるほど、本成りって奴ね」

高校生「隅っこに居ても解る。……凄い怒りの気を感じる」

大人「……ちょっと、マジにならないとヤバいかな……?」




 ※ ※ ※




 真っ白い靄に包まれた彼方達は、瞬時に互いの位置を確かめ合った。
 靄はどんどんと濃くなり、やがてはほとんどの視界を奪うであろう事は明白だった。そうなる前にお互いの位置関係を把握しておこうとしたのだ。
 そして、すべての彼方は悟っていた。
 彼女たちはいわば分身同士である。一人が直感すれば全員同じ事を思う。今回は同時に、すべての彼方が同じ事を感じていた。
 そこからの行動は速かった。
 まずブレザーを着た彼方が配下の寄生に命じ、戦闘力のない中学生と幼女、なんとか彼方をすでに戦闘不能の高校生の元へと向かわせ、本来この試合とは無関係のPBMの人をも連れて、その巨大な身体で護らせた。次いで、和服の彼方は数枚の呪符を用い結界を形成。これから起こる事で無用な犠牲を出さぬためだ。
 そして、靄の中心に表れるであろう「鬼」を待った。

「うわっ!」
「しばし耐えていただきたい。我らでは手に負えぬ事態になってしまったようだ」

 闘技場の隅へと追いやられた中学生の彼方。それを護る獣羽鶏はいつになく真剣な声で言った。
 小さな幼女の彼方を抱えた中学生の彼方は、ぺたんと床に座り込み靄の向こうを見る。震えながら。

「……ん~」
「あ、起きちゃったの……?」
「うん」
「もうすぐ終わるから待っててね」
「ねぇ?」
「どうしたの?」
「あのね、すぐそこにいるよ?」
「何が?」
「すごくこわいのがいるよ」
「……ええ」
「かなたこわい」
「……私も」

 一方、戦いの場へ残った三人の彼方は神経を尖らせていた。
 ゆっくりではあった。また、その全様もいまだ見えなかったが、濃い靄の中にうごめく巨大な姿を認めていたのだ。
 それは左右へ体を揺さぶりながら、凄まじい怒りの気配を漂わせていた。
 刹那、白い帯状の物が和服の彼方に襲い掛かる。
 それは空気を激しく切り裂く音を立てながら、彼女の体目掛け振られてくる。寸でで躱し、帯状のそれを見上げた。それは思っていたような物体ではなかった。
 白い日本刀のような物だった。あまりに速く振られたために、帯状に見えたのだ。その先には、あまりに巨大な、獅子のような腕が見えた。日本刀のようなそれは、長く伸びた爪だった。
 すぐさま反撃に転じた三人は、それぞれ攻撃を加える。
 ブレザーの彼方と大人は事実上の同一人物である為、二人とも黒い稲妻を放ち、和服の彼方は呪符を用いて攻撃する。
 だが、効かなかった。本成りと化した鬼子は、それらをまるで意に介さずに突進してくる。気が付けば、大人の目の前まで迫っていた。本来ならば接近に気づけないなどありえない事だった。靄で視界が悪いのも油断を招いた原因だろうが、それ以上に鬼子は速かったのだ。
 その巨体からは想像できぬほどに。

「ッッッッ!!!」

 その獅子のような腕が振られる。
 といっても、そのサイズは獅子のそれとは比べ物にならず。大人の彼方はいとも簡単に噴き飛ばされる。
 そして、それを間近で見たブレザーと和服の彼方。

 体高は五メートルはあろうか。巨大な頭部には怒れる雄牛のような角が生え、幾重にも重なる牙が口から覗いた。
 朱く燃える丸い目は、まさに怒りに満ちている。
 とてつもなく巨大な獣の姿。それが鬼子の本成りの姿だった。獅子とも熊ともつかぬ身体を揺らし、止まることなく次はブレザーに襲い掛かる。

「があああああああああああああああああああ!!!!!!!」

 咆哮。
 ブレザーの彼方はなんとか躱そうと身を捻ったが、今少し遅かった。
 やられる。そう思った時。

「あああああああああああああああ!!!!」

 また咆哮。しかし、これは苦痛によるそれであった。
 和服の彼方が呪符を用いて鬼子の目の前に火炎を放ったのだ。顔面を焼かれ、苦痛の叫びをあげた。

「大丈夫!?」
「な……なんとか」
「こんな化け物手におえない……」
「大丈夫。戻ってきた」

 戻ってきた。
 ブレザーの彼方はそう言った。
 そして、天を見上げる。来た。

「私たちの中で一番強いのアンタなんだから頼むわよ!」
「わかってる。ヤバそうだったら逃げて」

 鬼子も天を仰いだ。見えたのは、真っ黒い流星。
 鬼子はそれを知らない。だが、彼方たちはよく知っている。自分達の、現在の所、最強の姿。

「あれが天神様かぁ」
「ぼけっとしてないで逃げるよ。大人でも手加減知らないから」

 ブレザーの彼方は和服の彼方を引っ張ってその場を離れる。自身もその姿にはなれるが、それからさらに鍛え上げられた大人の彼方の強さは知っているのだ。
 黒い闇の衣を纏い、天神と化した彼方は、長い闇の尾を引いて鬼子の周りを飛び回り、和服とブレザーの退避を確認すると鬼子の目の前へ。
 そして、相対した。

「ぐううううう……」
「ごめんなさいね。ちょっと本気出さないと勝てそうにないから」

 同時だった。
 鬼子は巨大な口を大きく開け、紅蓮の炎を吐き出そうとする。鬼子最大の攻撃。
 対する天神たる彼方は、右手を差し出して鬼子へ向けた。本来ならば魔剣の力を借りてたたき出す技であったが、修練の末に己の肉体一つでもそれを可能にしていたのだ。
 黒い稲妻の龍を呼び出す呪文!

「がぁぁぁああああああああああああああ!!」
「……来たれ、龍!」


 直後、真っ白い靄の向こうで何が行われているか知らない観客達は、突如響いた爆音に耳をふさいだ。皆一様に目を閉じ、背けた。
 ――閃光が走った。
 ――――
 ――
 ……
 …







 ※ ※ ※

アンテナさん『~~ッ!!!! と……突然の爆発音! 闘技場の中は靄で覆われていたので一体何があったのかは見ることは叶いませんでしたが……』

柏木「いやいや、なかなかにすごい物を見せていただきましたね」

アンテナさん『さ……さすが柏木さん。見えていたんですか?』

柏木『全部ではありませんが。それよりほら、靄が消えていきますよ』

アンテナさん『あぁ~っと! 靄が消えて闘技場の中に人影が見えます!』



《そこに居たのは、血を流し倒れる鬼子と……》


アンテナさん『無限彼方選手だぁ! これは! 鬼子選手がとてつもないダメージを受けているように見えますが……』

大人「……ウソでしょ?」

鬼子「うぐッ! くそッ!」

和服「呆れた。あんな攻撃食らってまだ生きてるっていうの?」

ブレザー「今の私でも死んじゃうよ……?」

アンテナさん『鬼子選手立ったぁ! しかしダメージは深刻なようです! 激しく出血していますが……』

鬼子「まだ……まだよ!」

大人「無理よ。タフなのはわかった。でもその傷じゃ……」

鬼子「まだだッ! 私は……絶対に負けないんだ! どれだけボロボロになっても、必ず立ち上がる」

和服「すごい執念……」

大人「これ以上続けるなら、死ぬわよ?」

鬼子「……うぐぐ……!」

大人「あなたが強いのは解った。だから手加減なんてできない。次は……殺すしかない」

鬼子「ふふ……。面白い。いいぞ出来るものなら……殺してみろ……!」

アンテナさん『鬼子選手……。体を引きずって……。まだ、戦うつもりのようです』

柏木『これは無謀です。いくらなんでもそれほどの余力は……おや?』

アンテナさん『おっと! 小さな人影が鬼子選手と彼方選手の間へ割って入った!?』


よし子「ストーップ!!」

鬼子「!!?」

よし子「そこまでだー! 結果が見えているのに続けさせるわけにはいかない!」

鬼子「邪魔するな!」

よし子「ダメだー! 倒れる寸前のクセに強がるなー!」

鬼子「だが!」

よし子「これは戦争じゃない! 試合だぁー! 無理はすんなー!」

鬼子「私は! 私は……!」

よし子「負けても誰も攻めはしない! 立派に戦ったなら十分!」


アンテナさん『あっと! 鬼子選手が崩れるように倒れて行った!? レフェリーが担架を要求しているが!? つまりこれは!!』

よし子「日本鬼子、戦闘不能とみなして、無限彼方選手の勝利だー!!!」

アンテナさん『よし子腕を交差したぁ! 決着のようです! 勝者は無限彼方!!!!』

柏木『担架で鬼子選手が運ばれていきます』

アンテナさん『観客からは退場する鬼子選手に惜しみない拍手が巻き起こってます! これほど卑怯な手段で挑んできた相手に見事に善戦した、という事でしょうか?』

柏木『でしょうね。対する彼方選手は少し後ろめたいのか和服以外はさっさと引っ込みましたから」

アンテナさん『退場する日本鬼子選手、見事に戦い抜きました! 試合に負けて勝負に勝ったとはこの事でしょうか』

柏木「どうだろうか。最終的にはお互い本気でしたからね。とりあえず、勝者を称える事も十分出来ると思います』



※ ※ ※





アンテナさん『では、勝利者インタビューです!』


あんてなたん「はぁーい! では見事勝利を収めました彼方選手のインタビューです!」

和服「といっても半分も戦ってないけどね私」

あんてなたん「恐ろしい作戦でしたね」

和服「貪欲なの」

あんてなたん「客席の一部からはブーイングが起き……あっと! その一部に落雷が!!」

和服「文句あるならそうなるって事で」

あんてなたん「それにしてもなぜそこまで勝利への執念を……?」

和服「そうね。この大会で優勝すれば、もしかしたら望みがかなうかもしれないから」

あんてなたん「望み? いったい何が……?」

和服「およそ全ての無限彼方が夢見ている事。私たちの悲願。それは……」

あんてなたん「それは……?」 ゴクリ。

和服「……巨乳になる事よ!!!!!!!」 ドーン!






アンテナさん『無理だー!』
よし子「無理だー!」
桃花達「無理だー!」
PBMの人「無理だー!」
柏木「無理だー!」
寄生達「無理だー!」
客共<無理だー!>
通りすがりの黒人男性「ムリダー!」







【第七試合・勝者・無限彼方】

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