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新ジャンル「ラリババァ」」(2010/08/16 (月) 23:42:13) の最新版変更点

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&sizex(3){&topicpath()} *新ジャンル「ラリババァ」 &strong(){前スレ} 新ジャンル「ラリババァ」 http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1261308441/ ---- &strong(){前スレ・ログ(全部)} 1 :創る名無しに見る名無し:2009/12/20(日) 20:27:21 ID:pjYZQ9zm 男「お婆さん、荷物をお持ちしましょうか?」 婆「フヒヒ……フヒ」 男「えっこわい」 2 :創る名無しに見る名無し:2009/12/20(日) 20:31:04 ID:pjYZQ9zm 男「あの……大丈夫ですか?」 婆「フヒヒ……フヒ」 男「ひぃっ!」 3 :創る名無しに見る名無し:2009/12/20(日) 20:39:21 ID:pjYZQ9zm 男(これ絶対ヤバい人だよ! 早く逃げよう)タッタッタッ 男「ふぅ。ここまで来れば大丈夫かな?」チラッ 婆「フヒヒ……フヒヒヒヒヒヒヒヒヒ」 男「なんかついてきてる!? しかも思いっきりこっち見てるよ!」 婆「フヒッ」 4 :創る名無しに見る名無し:2009/12/20(日) 20:42:04 ID:pjYZQ9zm 男「ヤバい! 逃げないと! あっ、タクシー!」 運「ぬふふ……どこまでですか?」 男「どこでもいいです! あのお婆さんから逃げてください!」 運「分かりましたよ……ぬふふ」ブォーン 5 :創る名無しに見る名無し:2009/12/20(日) 20:44:50 ID:pjYZQ9zm 婆「たかし! たかしじゃないか!」 男(またあの婆さんか……。もうこの道通るの止めようかな……)  「お婆さん、俺はたかしという人じゃありませんよ」 婆「ああっ! あなたはこの間の! すみません。あまりにそっくりだったのでつい……」 男「いえいえ、お婆さんが謝ることはありませんよ」  (こうしているといい人なんだけどなあ。でもどうせ……) 婆「そう、たかしは十年前に……ケェーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!」 男「……やっぱり。ヘイ、タクシー!」 運「ぬふふ。いつも大変ですね。さあ、行きましょう」ブォーン 6 :創る名無しに見る名無し:2009/12/20(日) 20:47:38 ID:pjYZQ9zm 婆「ああっ! たかし!」 男「……こんにちは。最近よく会いますね」 婆「まあ、私はまたあなたのことをたかしと間違えて……。そういえば、まだお名前を伺っていませんでしたね」 男「え……名前はちょっと……」 婆「ふふふ。人見知りなところまでたかしとそっくりねぇ。きっといい人なん……ぐっ……ケェーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!」 男「珍しくまともに会話が続いたと思ったのに……」 運「ぬふふ。人生ままならぬものです」ブォーン 7 :順番間違えた こっちが先だ:2009/12/20(日) 20:53:09 ID:pjYZQ9zm 数日後 男(うわっ、この間の婆さんだ。関わらないようにしよう) 婆「! ちょっと、そこの人」 男「はい、なんでしょう?」  (あれ? 普通だ) 婆「わしの死んだ息子にそっくりだ……」 男「息子さんにですか」  (なんか普通にいい人だ。この間のは何かの間違いだったのかな?) 婆「そう、息子は十年前に交通事故で……くっ……ぐぅ……ケェーーーーーーー!!!!!!!」 男「やっぱりこわい!」 8 :創る名無しに見る名無し:2009/12/20(日) 20:55:29 ID:pjYZQ9zm 婆「ハァ! ハァ! すまんね……禁断症状が出てしまった。ちょっと待ってておくれ」プスッ 男「禁断……症状……? ていうか今、怪しげな注射しましたよね!?」 婆「ふぅ……これでもう大丈夫……フヒッ」 男「げっ」 9 :創る名無しに見る名無し:2009/12/20(日) 20:57:54 ID:pjYZQ9zm 男「またあの虚ろな目をしてるよ! お婆さんヤバいよ! 早く逃げないと!」 運「ぬふふ。お困りのようですね。乗っていきますか?」 男「あ、この間の運転手さん! 頼みます! 早く逃げてください!」 運「ぬふふ。飛ばしますんで、シートベルトはしっかりつけてくださいよ?」ブォーン 婆「フヒヒ……たかし……フヒヒ」 11 :創る名無しに見る名無し:2009/12/20(日) 21:00:17 ID:pjYZQ9zm 婆「たかし……フヒッ」 運「ぬふふ……あなたの逃げ足も大分はやくなりましたね」ブォーン 男「いや、あっちの状態からは逃げるしかないでしょう」 12 :創る名無しに見る名無し:2009/12/20(日) 21:02:22 ID:pjYZQ9zm 婆「まあ、たかし、生きていたのかい?」 男「お婆さんもお元気そうで何よりです」 婆「やっぱり健康が一番だからねえ」 男「えっ」 婆「えっ」 13 :創る名無しに見る名無し:2009/12/20(日) 21:07:07 ID:pjYZQ9zm 婆「たかしには想像もつかないだろうけど、わしも若い頃はモテたんだよ」 男「お婆さんのお人柄なら、さぞ魅力的な女性だったんでしょうね。いや、今でもそうか」  (ヤク中でさえなければな) 婆「ふふふ。おだてても何も出ないよ。そう、わしにも「おキャンなレディ」なんて呼ばれてた時代があったのさ」 男(命名のセンスが残念すぎる……) 14 :創る名無しに見る名無し:2009/12/20(日) 21:09:31 ID:pjYZQ9zm 婆「おやおや、たかし。今日はどこに行くんだい?」 男「夕飯の買い出しですよ」 婆「ちゃんと栄養はとってるかい? 野菜も食べないと早死にするよ?」 男(ヤク中の方が早死にするだろうjk) 15 :創る名無しに見る名無し:2009/12/20(日) 21:11:55 ID:pjYZQ9zm 婆「なんだ、たかしじゃないか」 男(そろそろ真面目に訂正した方がいいんだろうか。無駄な気がするけど) 婆「ケェーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!」 男(いや、よほど息子さんに対する愛情が深いんだろう。ここはあえて本当のことを告げないのも……) 婆「フヒヒヒヒ」 運「色々大変ですね」 男「まあ、人生そんなもんでしょう」 16 :創る名無しに見る名無し:2009/12/20(日) 21:14:57 ID:pjYZQ9zm 婆「たかし、今年の漢字は「新」だそうだよ。なんだか明るくていいねえ」 男(あんたは二位だった「薬」の方を見て反省すべきだろ) 17 :創る名無しに見る名無し:2009/12/20(日) 21:19:02 ID:pjYZQ9zm 婆「ヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒたかし! お菓子をあげるからこっちにおいでぇっ! グヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ」 男「き、今日は初っ端から飛ばしてやがるな! で、でも俺はもう慣れちまったから何ともないぜ?」ガクガクブルブル 運「ぬふふ……何だかお久しぶりな気がしますね」 男「……」ガクガクブルブル 18 :創る名無しに見る名無し:2009/12/20(日) 21:31:12 ID:pjYZQ9zm 婆「たかしはまだ嫁の顔を見せてくれないのかい?」 男「嫁ですか。それどころか、俺もそろそろ魔法使いですよ」 婆「ケェーーーーーーー!!!!!!!!」プスッ 婆「イヒヒヒヒヒヒヒ」 男「婆さんの方がよほど悪の魔法使いっぽかったな」 運「ぬふふ……どちらにせよ、魔法使いになるにはかなりの代償が必要なようですね」 22 :創る名無しに見る名無し:2009/12/31(木) 23:36:14 ID:1nI9D6Vb 男「今日はハロウィンか」 婆「練れば練るほど……イッヒヒヒ……」 男「仮装なのかどうか判断がつかないな」 23 :創る名無しに見る名無し:2009/12/31(木) 23:42:58 ID:1nI9D6Vb 婆「グヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ……」 男「毎度思うんだが、なぜあれで逮捕されないんだろう」 運「ぬふふ……世の中には不思議なことがたくさんあるものです」 24 :創る名無しに見る名無し:2009/12/31(木) 23:46:51 ID:1nI9D6Vb 男「暖かい家の中だっていうのに寒気がする。風邪でも引いたのかな?」ブルブル 男「しょうがない。今日は早めに寝……ん? なんか外から物音が」 婆「ケケケケケケケケケケ……」ガタガタガタガタ 男「ああっ! 窓に! 窓に!」 25 :創る名無しに見る名無し:2009/12/31(木) 23:51:59 ID:1nI9D6Vb 医「なるほど、このところ体調がよくないと」 男「ええ、どうも最近は身の回りで頭を抱えたくなるような事件ばかり起こって……」 医「ストレス性のものですね。お薬を出して起きましょう」 男「ありがとうございま――」 バタン 婆「薬をっ……! 薬をっ……!」ゼエゼエ 医「ああ、お婆さんですか。いつものやつ出しておきましょう」 男(なぜヤバそうなクスリを普通に渡す!?) 26 :創る名無しに見る名無し:2009/12/31(木) 23:53:21 ID:1nI9D6Vb 婆「久しぶりだね、たかし」 男「割と頻繁に会ってましたけど」 婆「そうかい? 近頃はどうもボケてきていけないね」 男(トリップ状態の時の記憶が飛んでるだけだろ……) 27 :創る名無しに見る名無し:2009/12/31(木) 23:58:28 ID:1nI9D6Vb 婆「最近の若いのはマナーがなってないね」 男「マナーですか」 婆「電車の中では騒ぐし、困っている人がいても見て見ぬふりだ」 男「ごもっともです。困ったものですね」 婆「おまけに路上でタバコを吸ったりもする。周りの迷惑は考えないのかね?」 男(あんたは路上でもっとヤバいクスリをやってるだろ……) 28 :創る名無しに見る名無し:2010/01/01(金) 00:00:07 ID:cLuMZrjG 運「おや、今日はあのお婆さんとご一緒じゃないんですね」 男「俺だって逃走目的でだけタクシーを使うわけではありませんからね」 運「ははは、それはそうですな」 男「こうゆっくりできる日がずっと続けばいいんですが。……ところで、運転手さんはどうしていつも都合がいいタイミングで現れるんですか?」 運「ぬふふ。企業秘密です」 29 :創る名無しに見る名無し:2010/01/01(金) 00:10:32 ID:cLuMZrjG 男「今朝は随分冷え込んでるなあ。ゴミ捨て場までの道がいつもより長く感じたよ」 男「ん? あれは……」 男「なんか大量の注射器が捨ててあるよ……。これ絶対あの婆さんだろ……」 ---- &link_up(ページ最上部へ) ----
&sizex(3){&topicpath()} *新ジャンル「ラリババァ」 &strong(){前スレ} 新ジャンル「ラリババァ」 http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1261308441/ ---- &strong(){前スレ・まとめ(全部)} 1 :創る名無しに見る名無し:2009/12/20(日) 20:27:21 ID:pjYZQ9zm 男「お婆さん、荷物をお持ちしましょうか?」 婆「フヒヒ……フヒ」 男「えっこわい」 2 :創る名無しに見る名無し:2009/12/20(日) 20:31:04 ID:pjYZQ9zm 男「あの……大丈夫ですか?」 婆「フヒヒ……フヒ」 男「ひぃっ!」 3 :創る名無しに見る名無し:2009/12/20(日) 20:39:21 ID:pjYZQ9zm 男(これ絶対ヤバい人だよ! 早く逃げよう)タッタッタッ 男「ふぅ。ここまで来れば大丈夫かな?」チラッ 婆「フヒヒ……フヒヒヒヒヒヒヒヒヒ」 男「なんかついてきてる!? しかも思いっきりこっち見てるよ!」 婆「フヒッ」 4 :創る名無しに見る名無し:2009/12/20(日) 20:42:04 ID:pjYZQ9zm 男「ヤバい! 逃げないと! あっ、タクシー!」 運「ぬふふ……どこまでですか?」 男「どこでもいいです! あのお婆さんから逃げてください!」 運「分かりましたよ……ぬふふ」ブォーン 5 :創る名無しに見る名無し:2009/12/20(日) 20:44:50 ID:pjYZQ9zm 婆「たかし! たかしじゃないか!」 男(またあの婆さんか……。もうこの道通るの止めようかな……)  「お婆さん、俺はたかしという人じゃありませんよ」 婆「ああっ! あなたはこの間の! すみません。あまりにそっくりだったのでつい……」 男「いえいえ、お婆さんが謝ることはありませんよ」  (こうしているといい人なんだけどなあ。でもどうせ……) 婆「そう、たかしは十年前に……ケェーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!」 男「……やっぱり。ヘイ、タクシー!」 運「ぬふふ。いつも大変ですね。さあ、行きましょう」ブォーン 6 :創る名無しに見る名無し:2009/12/20(日) 20:47:38 ID:pjYZQ9zm 婆「ああっ! たかし!」 男「……こんにちは。最近よく会いますね」 婆「まあ、私はまたあなたのことをたかしと間違えて……。そういえば、まだお名前を伺っていませんでしたね」 男「え……名前はちょっと……」 婆「ふふふ。人見知りなところまでたかしとそっくりねぇ。きっといい人なん……ぐっ……ケェーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!」 男「珍しくまともに会話が続いたと思ったのに……」 運「ぬふふ。人生ままならぬものです」ブォーン 7 :順番間違えた こっちが先だ:2009/12/20(日) 20:53:09 ID:pjYZQ9zm 数日後 男(うわっ、この間の婆さんだ。関わらないようにしよう) 婆「! ちょっと、そこの人」 男「はい、なんでしょう?」  (あれ? 普通だ) 婆「わしの死んだ息子にそっくりだ……」 男「息子さんにですか」  (なんか普通にいい人だ。この間のは何かの間違いだったのかな?) 婆「そう、息子は十年前に交通事故で……くっ……ぐぅ……ケェーーーーーーー!!!!!!!」 男「やっぱりこわい!」 8 :創る名無しに見る名無し:2009/12/20(日) 20:55:29 ID:pjYZQ9zm 婆「ハァ! ハァ! すまんね……禁断症状が出てしまった。ちょっと待ってておくれ」プスッ 男「禁断……症状……? ていうか今、怪しげな注射しましたよね!?」 婆「ふぅ……これでもう大丈夫……フヒッ」 男「げっ」 9 :創る名無しに見る名無し:2009/12/20(日) 20:57:54 ID:pjYZQ9zm 男「またあの虚ろな目をしてるよ! お婆さんヤバいよ! 早く逃げないと!」 運「ぬふふ。お困りのようですね。乗っていきますか?」 男「あ、この間の運転手さん! 頼みます! 早く逃げてください!」 運「ぬふふ。飛ばしますんで、シートベルトはしっかりつけてくださいよ?」ブォーン 婆「フヒヒ……たかし……フヒヒ」 11 :創る名無しに見る名無し:2009/12/20(日) 21:00:17 ID:pjYZQ9zm 婆「たかし……フヒッ」 運「ぬふふ……あなたの逃げ足も大分はやくなりましたね」ブォーン 男「いや、あっちの状態からは逃げるしかないでしょう」 12 :創る名無しに見る名無し:2009/12/20(日) 21:02:22 ID:pjYZQ9zm 婆「まあ、たかし、生きていたのかい?」 男「お婆さんもお元気そうで何よりです」 婆「やっぱり健康が一番だからねえ」 男「えっ」 婆「えっ」 13 :創る名無しに見る名無し:2009/12/20(日) 21:07:07 ID:pjYZQ9zm 婆「たかしには想像もつかないだろうけど、わしも若い頃はモテたんだよ」 男「お婆さんのお人柄なら、さぞ魅力的な女性だったんでしょうね。いや、今でもそうか」  (ヤク中でさえなければな) 婆「ふふふ。おだてても何も出ないよ。そう、わしにも「おキャンなレディ」なんて呼ばれてた時代があったのさ」 男(命名のセンスが残念すぎる……) 14 :創る名無しに見る名無し:2009/12/20(日) 21:09:31 ID:pjYZQ9zm 婆「おやおや、たかし。今日はどこに行くんだい?」 男「夕飯の買い出しですよ」 婆「ちゃんと栄養はとってるかい? 野菜も食べないと早死にするよ?」 男(ヤク中の方が早死にするだろうjk) 15 :創る名無しに見る名無し:2009/12/20(日) 21:11:55 ID:pjYZQ9zm 婆「なんだ、たかしじゃないか」 男(そろそろ真面目に訂正した方がいいんだろうか。無駄な気がするけど) 婆「ケェーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!」 男(いや、よほど息子さんに対する愛情が深いんだろう。ここはあえて本当のことを告げないのも……) 婆「フヒヒヒヒ」 運「色々大変ですね」 男「まあ、人生そんなもんでしょう」 16 :創る名無しに見る名無し:2009/12/20(日) 21:14:57 ID:pjYZQ9zm 婆「たかし、今年の漢字は「新」だそうだよ。なんだか明るくていいねえ」 男(あんたは二位だった「薬」の方を見て反省すべきだろ) 17 :創る名無しに見る名無し:2009/12/20(日) 21:19:02 ID:pjYZQ9zm 婆「ヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒたかし! お菓子をあげるからこっちにおいでぇっ! グヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ」 男「き、今日は初っ端から飛ばしてやがるな! で、でも俺はもう慣れちまったから何ともないぜ?」ガクガクブルブル 運「ぬふふ……何だかお久しぶりな気がしますね」 男「……」ガクガクブルブル 18 :創る名無しに見る名無し:2009/12/20(日) 21:31:12 ID:pjYZQ9zm 婆「たかしはまだ嫁の顔を見せてくれないのかい?」 男「嫁ですか。それどころか、俺もそろそろ魔法使いですよ」 婆「ケェーーーーーーー!!!!!!!!」プスッ 婆「イヒヒヒヒヒヒヒ」 男「婆さんの方がよほど悪の魔法使いっぽかったな」 運「ぬふふ……どちらにせよ、魔法使いになるにはかなりの代償が必要なようですね」 22 :創る名無しに見る名無し:2009/12/31(木) 23:36:14 ID:1nI9D6Vb 男「今日はハロウィンか」 婆「練れば練るほど……イッヒヒヒ……」 男「仮装なのかどうか判断がつかないな」 23 :創る名無しに見る名無し:2009/12/31(木) 23:42:58 ID:1nI9D6Vb 婆「グヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ……」 男「毎度思うんだが、なぜあれで逮捕されないんだろう」 運「ぬふふ……世の中には不思議なことがたくさんあるものです」 24 :創る名無しに見る名無し:2009/12/31(木) 23:46:51 ID:1nI9D6Vb 男「暖かい家の中だっていうのに寒気がする。風邪でも引いたのかな?」ブルブル 男「しょうがない。今日は早めに寝……ん? なんか外から物音が」 婆「ケケケケケケケケケケ……」ガタガタガタガタ 男「ああっ! 窓に! 窓に!」 25 :創る名無しに見る名無し:2009/12/31(木) 23:51:59 ID:1nI9D6Vb 医「なるほど、このところ体調がよくないと」 男「ええ、どうも最近は身の回りで頭を抱えたくなるような事件ばかり起こって……」 医「ストレス性のものですね。お薬を出して起きましょう」 男「ありがとうございま――」 バタン 婆「薬をっ……! 薬をっ……!」ゼエゼエ 医「ああ、お婆さんですか。いつものやつ出しておきましょう」 男(なぜヤバそうなクスリを普通に渡す!?) 26 :創る名無しに見る名無し:2009/12/31(木) 23:53:21 ID:1nI9D6Vb 婆「久しぶりだね、たかし」 男「割と頻繁に会ってましたけど」 婆「そうかい? 近頃はどうもボケてきていけないね」 男(トリップ状態の時の記憶が飛んでるだけだろ……) 27 :創る名無しに見る名無し:2009/12/31(木) 23:58:28 ID:1nI9D6Vb 婆「最近の若いのはマナーがなってないね」 男「マナーですか」 婆「電車の中では騒ぐし、困っている人がいても見て見ぬふりだ」 男「ごもっともです。困ったものですね」 婆「おまけに路上でタバコを吸ったりもする。周りの迷惑は考えないのかね?」 男(あんたは路上でもっとヤバいクスリをやってるだろ……) 28 :創る名無しに見る名無し:2010/01/01(金) 00:00:07 ID:cLuMZrjG 運「おや、今日はあのお婆さんとご一緒じゃないんですね」 男「俺だって逃走目的でだけタクシーを使うわけではありませんからね」 運「ははは、それはそうですな」 男「こうゆっくりできる日がずっと続けばいいんですが。……ところで、運転手さんはどうしていつも都合がいいタイミングで現れるんですか?」 運「ぬふふ。企業秘密です」 29 :創る名無しに見る名無し:2010/01/01(金) 00:10:32 ID:cLuMZrjG 男「今朝は随分冷え込んでるなあ。ゴミ捨て場までの道がいつもより長く感じたよ」 男「ん? あれは……」 男「なんか大量の注射器が捨ててあるよ……。これ絶対あの婆さんだろ……」 ---- &link_up(ページ最上部へ) ----

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