貴方のギルド脱退理由@ウィキ

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dattai

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29-197


197 :1/4 [sage]:06/09/30(土) 13:48 ID:JHuilg2V0
流れをぶった切って
かなりの長文&文才無くて読み辛いので暇な人だけ読んでくれれば幸い・・・orz


ブレイク理由:(いつの間にか消滅)

まだ転生職が実装される前の、2期鯖での話。
当時所属していたまったりGがGvギルドへと変貌、
同時期に起こった人間関係のゴタゴタ(割愛)が嫌になり脱退&キャラデリ。
「Welcome to  Ragnarok」
空いたキャラスロに悪漢を作りプロンテラ中に落書きしまくってる時に声を掛けられ拾われたのが今回のG

マスターの姉妹+数人と人数こそ少ないGだったが、アットホームな雰囲気がとても好きだった。
G茶には会話が溢れ、ログインすれば必ずと言っていい程挨拶が来る。
新参者の俺にも参加しやすいように会話を振ってくれるマスター姉妹の心配りがとても嬉しかった。

G狩り・・・と言うか冒険にもよく行った。
落書きばかりで遊んでた俺を始め、Gの平均Lvが70にも行かないような低Lvの「自称冒険者」達で、
色んな街やダンジョン、フィールドを探検して回った。
GH・ニブル等、まだ行けない場所の方が多かったし、行く先々で全滅する事も多かったが少しずつ皆で広げて行く世界が楽しかった。
「楽しいね」
そんな何気ない言葉が冒険中は始終流れた。

198 :2/4 [sage]:06/09/30(土) 13:50 ID:JHuilg2V0
そんなある日、俺が日課のように落書きをして遊んでるとマスターから呼び出しがかかった。
たまり場に行くとその時ログインしていた他のメンバーも揃っていた、俺が最後の一人だったらしい。
皆が集まったのを確認すると、マスターは一つ一つ言葉を選びながら語りだした。
話を要約すると、マスターは病気を患っており大きな手術の為に長期入院するらしい。
「今手術すれば成功率は高いとお医者さんも言っていたし、心配しないでね」と言って心配するギルメンを安心させるマスター、
そして長い事ROに繋げないので一旦Gをブレイクしたいとマスターは提案した。

結果、全員一致でブレイクを拒否。
マスターが戻ってくるまで、皆で待つ事になった。
「早く元気になってね」「また遊ぼうね」
そういってその日は解散になった。

マスターが居なくなってから、ギルドは空気の抜けた風船の様に活気を失った。
マスターの妹もマスターの看病に付きっきりになる為か、ログインする事が無くなった。
俺はと言うと、ログインする度にメンバー一覧を開いてはマスターの不在を確認する日々。
「Welcome to  Ragnarok」
冒険に出る事も無く落書きをしては、ビックリする人達をボーっと眺めていた。

それから数ヶ月過ぎた日の事だった。
いつもの様にログインしてメンバー一覧を開いたらマスターの妹がいた。
「話があるので集まってほしい」
たまり場に行くといつかの時の様に俺が一番最後だった。
皆集まったのを確認するとマスターの妹が片言の言葉で話し出した。

199 :3/4 [sage]:06/09/30(土) 14:00 ID:JHuilg2V0
俺はそこでマスターが帰らぬ人となった事を知った。
集まった誰もが言葉を失った。
本当なら、マスターの妹に何か言葉を掛けてあげるべきだったんだろうが、誰も何も言えなかった。
その後、誰かが一言二言言ったと思うが、正直記憶してない。
その日は程なくして皆落ちた。

その日を境にして、Gは殆ど俺のソロGになった。
きっとまだ10代だった他のギルメンに人の死は重かったのだろうと思う。
何時の間にかメンバーが1人減り、2人減り・・・最後にはリストにいるのは俺とマスター姉妹のキャラ位になっていた。

そうなった時、俺はある決心をした。
「マスターの作ったこのギルドエンブレムに、マスターが見れなかった世界を見て貰おう」
早速、倉庫にあった以前使用していたGv用の装備を全て処分し、ローグ用の装備と回復剤を買い漁った。
移動は全て徒歩、あらゆる街、あらゆるフィールド、あらゆるダンジョンを旅して回った。
低Lvローグのソロの旅。ハエも使わないのだから、どれだけのFLEE装備に身を包んでいたとしてもMHに合えば簡単に倒れた。
その度にマステラ・ローヤル・回復剤をドカ食いしてはLvを上げ、また狂ったように突撃して行った。

旅が終わりに近づく頃には俺のLvも90代になっていた。
残す世界もあと僅かになったある日、ログインした俺のローグにはエンブレムが無かった。
マスターのキャラが消えてしまうには早過ぎる、可能性は一つしか無かった。
きっとマスターの妹がギルドをブレイクしたんだろう。
どんな気持ちでギルドをブレイクしたのか、それを考えると責める気にもなれなかった。

200 :4/4 [sage]:06/09/30(土) 14:04 ID:JHuilg2V0
それから数日後、俺のローグの長い旅は終わった。
久しぶりに戻った溜り場は、知らないGの溜り場になっていた。
楽しそうに会話をする俺の知らないGの人達、
それを見た時に俺のローグには帰る場所なんてもう無くなっているのだと知った。

その日、以前溜り場であったその場所に誰もいなくなったのを見計らって俺は最後の落書きをした。
「Thanks to  Ragnarok」
マスター本当にありがとう。
AGI極振りの落書きローグなんてネタ職な俺でも暖かく迎えてくれて嬉しかったよ。
半年にも満たない短い時間だったけど、貴女のGに居られた時間は本当に楽しかった。
最後にシーフ転職時からずっと付けていた仮面を落としてログアウト、キャラデリ。

電子の藻屑になった俺のローグは今頃、それこそ自慢厨の様に旅の自慢をマスターに語っているに違いない。



最後まで読んでくれた人、本当にありがとう。
激しくスレ違い・自分語りになってしまったけど先日昔のSSを整理してたら当時の集合SSが見つかったので誰かに聞いてもらいたくて書き込みました。
これにて名無しに戻ります ノシ


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