総評
- 守護大名の先駆け朝倉家も一乗谷に居を構えてはや五代目。北国に京文化を花咲かせるも新時代は目前に迫る。武門の矜持を取り戻せ。
- 難易度はいずれのシナリオも普通。序盤に優秀な武将を配下に加える機会のあるシナリオ1が実は一番楽かもしれない。
- 領国はシナリオ1~3・5で越前1ヶ国。シナリオ4には登場せず。
- 人材ははぼ一門衆。家臣団の主成分である朝倉一族の能力値は皆似たり寄ったり。それでも北陸では質・量共に恵まれている方。
政治面は河合吉統の政治71が最高。次点が朝倉義景の政治68と周囲に比べ不足感が漂う。
戦闘面は富田景政の戦闘71が最高。次点が朝倉景建の戦闘68とこちらも大いに不安あり。
浪人にも恵まれているとは言えない。美濃・近江辺りから流れてくる場合もあるが、相性の良い武将は少ない。
風雲録シリーズの名物「朝倉宗滴が死亡しました」は彼のSP武将への移行に伴い見られなくなった。いろいろな意味で残念。 - 固定戦術は特殊系が2つ、攻撃系が1つ。総じて即効性に欠け、若干頼りない仕様。
「鼓舞」は雪による士気低下を軽減出来るため雪国北陸では有用性が増す。冬季行軍をしないに越したことはないが。
「挑発」は本願寺家対策か。効果対象は総大将の教養に依存するため、遠距離攻撃を完封できるわけではないので注意。
「弓構」の遠距離攻撃は何かと便利だが、単体での使用では火力に乏しい。敵総大将をチマチマ削る分には非常に有用。 - 越前の文化効果は「商業コマンドの効果上昇」、技法は「弓術」。
- 越前は最大石高、初期文化値共に高い。金山は眠っている。文化効果にも魅力があり、優先的に開発を進める価値のある土地といえる。
- 隣接国は3ヶ国。隣接大名家は本願寺家、一色家、浅井家。全シナリオで変わらず。
- 外交関係はシナリオ1・2では浅井家・足利家・北畠家との友好が高く、織田家、本願寺家との友好が低い。
シナリオ3では信長包囲網に参加、足利家・鈴木家・三好家・一色家との友好が高い。本願寺家との関係も大幅に良化。武田家との友好が普通なのは御愛嬌。織田家・徳川家との友好は壊滅的。
全シナリオ通じて浅井家とは固い同盟関係にある。が、位置関係上共闘作戦は採りづらい。侵攻された際の救援軍は大いに見込める。 - 朝倉義景はシナリオ1では何故か一等級茶器「九十九髪茄子」を持つ。後見人たる宗滴翁から譲り受けたのだろうか。
- ちなみに家紋は「三つ盛り木瓜」。織田家家紋のルーツでもある。
固定戦術
- 鼓舞
- 挑発
- 弓構
注目武将
朝倉 義景‐政治68 戦闘31 教養69 魅力80 足軽D 騎馬D 鉄砲D 天性:勇将
要所要所での判断を悉く誤った朝倉家の棟梁。犬追物、曲水の宴といったイベントプロモーター兼演出家として業績を残す。
今一つ冴えないものの、戦闘以外は一門中最高の能力値。自慢の小笠原弓術は「弓構」に反映か。文化向上に必須の茶器保有武将でもある。
要所要所での判断を悉く誤った朝倉家の棟梁。犬追物、曲水の宴といったイベントプロモーター兼演出家として業績を残す。
今一つ冴えないものの、戦闘以外は一門中最高の能力値。自慢の小笠原弓術は「弓構」に反映か。文化向上に必須の茶器保有武将でもある。
朝倉 景建‐政治49 戦闘68 教養62 魅力59 足軽C 騎馬B 鉄砲D 天性:猛将
姉川合戦朝倉家総大将の看板を掲げる武功派。一乗谷炎上後は信長に臣従、朝倉景鏡同様朝倉の姓を捨てる。後の姓は居城にちなんだ安居。
高齢化の進む朝倉一門衆における若手のホープ。戦闘68騎馬適正Bは朝倉家の主戦武将だが、固定戦術を活かし切れないという側面も。
姉川合戦朝倉家総大将の看板を掲げる武功派。一乗谷炎上後は信長に臣従、朝倉景鏡同様朝倉の姓を捨てる。後の姓は居城にちなんだ安居。
高齢化の進む朝倉一門衆における若手のホープ。戦闘68騎馬適正Bは朝倉家の主戦武将だが、固定戦術を活かし切れないという側面も。
河合 吉統‐政治71 戦闘36 教養69 魅力63 足軽D 騎馬D 鉄砲D 天性:知将
奏者から奉行衆、そして一乗谷四奉行と順調に出世。姉川合戦や刀根坂合戦等、出陣記録も多数残る名実共に朝倉家家臣団の中核。
政治71は家中最高、北陸でも有数の知性派。行政面の実務者となるだろう。残念ながら軍事面における貢献は天性効果以外は難しい。
奏者から奉行衆、そして一乗谷四奉行と順調に出世。姉川合戦や刀根坂合戦等、出陣記録も多数残る名実共に朝倉家家臣団の中核。
政治71は家中最高、北陸でも有数の知性派。行政面の実務者となるだろう。残念ながら軍事面における貢献は天性効果以外は難しい。
富田 景政‐政治10 戦闘71 教養36 魅力31 足軽A 騎馬D 鉄砲D 天性:猛将
剣豪組では数少ない一般武将としての登場。余談だが、中条流の兄・富田勢源、娘婿の「名人越後」富田重政はSP武将にも未登場。
戦闘71足軽適正Aは北陸地方ではかなり優秀。武の柱として十分な活躍が期待される。確実に成功する諜報要員としても重宝。
剣豪組では数少ない一般武将としての登場。余談だが、中条流の兄・富田勢源、娘婿の「名人越後」富田重政はSP武将にも未登場。
戦闘71足軽適正Aは北陸地方ではかなり優秀。武の柱として十分な活躍が期待される。確実に成功する諜報要員としても重宝。
敵大名としての特徴
- 全てのシナリオにおいて腰は重め。各地方での勢力仕分けが一段落した頃ようやく動き出す。
進軍方向は主に丹後。勢力の拡大はそこまでで、あとは大きくもならないが小さくもならず、といった展開が目立つ。浅井家はもちろん、意外だが本願寺家とも争うことはせず。
シナリオ1・5では本願寺家に滅ぼされる場合もままあるが、北の脅威が軽減されるシナリオ2・3では中程度の勢力を維持しがち。 - 合戦を行う際に気を付けるべき特記事項は特に無し。よほど舐めてかからない限り攻略にてこずる事はないだろう。
北陸地方では冬に合戦を仕掛けると降雪で士気が下がりやすい。攻略を急ぐ必要の無い場合は春~秋に開戦したい。
シナリオ別攻略
・シナリオ1
武将は8人。
朝倉家最大の悩みは一向一揆を指導する本願寺家の存在。北陸は一向一揆が起こりやすい土地なので早期に叩いておく必要がある。
加賀侵攻が初戦にして最大の山場。訓練が整い次第全軍を持って進軍。天性効果や相手鉄砲隊への対応を考慮した編成で臨もう。
合戦では訓練の差を活かした奇襲攻撃が基本戦法。敵本陣の鉄砲隊は奇襲と「弓構」を併用する。夜間以外は距離を取った方が堅実。
本願寺家の主力が集うため脅威を感じるが、同時に極めて優秀な人材を得る好機とも取れる。相性は最高なので戦後登用は容易。
顕如・下間頼廉らが家臣に加われば近隣勢力に敵は無し。そのまま能登を攻略、越前と共に技術を伸ばせば「斉射」獲得が見えて来る。
その後は越中に侵攻。東への防備を整えたら丹後を皮切りに近畿・中国地方攻略へと乗り出そう。浅井長政元服前に近江を攻略するのも一手。
近畿・中国地方の半数を制圧すれば勧告に応じる大名も。足利家を降伏させれば天下に号令を掛ける日も近い。
・シナリオ1
武将は8人。
朝倉家最大の悩みは一向一揆を指導する本願寺家の存在。北陸は一向一揆が起こりやすい土地なので早期に叩いておく必要がある。
加賀侵攻が初戦にして最大の山場。訓練が整い次第全軍を持って進軍。天性効果や相手鉄砲隊への対応を考慮した編成で臨もう。
合戦では訓練の差を活かした奇襲攻撃が基本戦法。敵本陣の鉄砲隊は奇襲と「弓構」を併用する。夜間以外は距離を取った方が堅実。
本願寺家の主力が集うため脅威を感じるが、同時に極めて優秀な人材を得る好機とも取れる。相性は最高なので戦後登用は容易。
顕如・下間頼廉らが家臣に加われば近隣勢力に敵は無し。そのまま能登を攻略、越前と共に技術を伸ばせば「斉射」獲得が見えて来る。
その後は越中に侵攻。東への防備を整えたら丹後を皮切りに近畿・中国地方攻略へと乗り出そう。浅井長政元服前に近江を攻略するのも一手。
近畿・中国地方の半数を制圧すれば勧告に応じる大名も。足利家を降伏させれば天下に号令を掛ける日も近い。
・シナリオ2
武将は8人。
本願寺家が本拠を摂津に移した事が最大の変更点。相対的に加賀の戦力は低下しているが、攻略時に出る被害に対する見返りも大きく低下。
とはいえ基本戦略はシナリオ1と変わらず。ただし序盤が楽な分、武将の数や能力に不足を感じるだろう。
武将の能力差を埋めるためにも加賀・越中の技法を獲得、「看破」を使用可能にしたい。加賀の技術は最初から高いのでそう時間はかからないはず。
「弓構」と「看破」を有効活用すれば上杉家と渡り合う事も不可能ではない。がしかし東へ進むメリットは少ないので以降はやはり近畿制覇を目標に。
武将は8人。
本願寺家が本拠を摂津に移した事が最大の変更点。相対的に加賀の戦力は低下しているが、攻略時に出る被害に対する見返りも大きく低下。
とはいえ基本戦略はシナリオ1と変わらず。ただし序盤が楽な分、武将の数や能力に不足を感じるだろう。
武将の能力差を埋めるためにも加賀・越中の技法を獲得、「看破」を使用可能にしたい。加賀の技術は最初から高いのでそう時間はかからないはず。
「弓構」と「看破」を有効活用すれば上杉家と渡り合う事も不可能ではない。がしかし東へ進むメリットは少ないので以降はやはり近畿制覇を目標に。
・シナリオ3
武将は8人。
姉川にて剛勇・真柄直隆が名誉の戦死。山崎長徳が家臣に加わる。家臣団の総数には変化なしだが、若干の弱体化を迎えた。
シナリオタイトルは「信長包囲網」だが、周辺国と同盟を結んでいるわけではない点に留意すべき。
ここは北陸よりも近畿攻略を優先したい。下手に北陸方面に侵攻して本願寺家や上杉家の不興を買うのは上手い手ではない。
浅井家との共闘で丹後を攻略、次いで丹波に侵攻。いずれも訓練に差があるうちに攻め込めば特に問題はないはず。
次に織田家への対応策として、浅井家と手切、その勢力を支配下に置くために近江に攻め込もう。時は戦国、遠慮は無用。
浅井長政を登用する事が出来たなら当面の主力を任せよう。基礎能力が高いため、奇襲を駆使すれば足軽隊でも結果を残せるはず。
近江に織田家を牽制出来る兵数が集まったら、いよいよ本願寺家と開戦。加賀を先に切り取っておけば被害は比較的少なくて済む。
なお、天性が猛将の斎藤龍興が越前で浪人生活中。合戦での天性効果に期待して登用しておきたい。
武将は8人。
姉川にて剛勇・真柄直隆が名誉の戦死。山崎長徳が家臣に加わる。家臣団の総数には変化なしだが、若干の弱体化を迎えた。
シナリオタイトルは「信長包囲網」だが、周辺国と同盟を結んでいるわけではない点に留意すべき。
ここは北陸よりも近畿攻略を優先したい。下手に北陸方面に侵攻して本願寺家や上杉家の不興を買うのは上手い手ではない。
浅井家との共闘で丹後を攻略、次いで丹波に侵攻。いずれも訓練に差があるうちに攻め込めば特に問題はないはず。
次に織田家への対応策として、浅井家と手切、その勢力を支配下に置くために近江に攻め込もう。時は戦国、遠慮は無用。
浅井長政を登用する事が出来たなら当面の主力を任せよう。基礎能力が高いため、奇襲を駆使すれば足軽隊でも結果を残せるはず。
近江に織田家を牽制出来る兵数が集まったら、いよいよ本願寺家と開戦。加賀を先に切り取っておけば被害は比較的少なくて済む。
なお、天性が猛将の斎藤龍興が越前で浪人生活中。合戦での天性効果に期待して登用しておきたい。