ゆっくりいじめ系3121 ゆっくりとかくれんぼ 4







「うおおおおお!!虐待お兄さん一生の不覚うううううう!!」

俺は走っていた、親まりさのが逃がした赤ゆっくりを探すために狭い室内を
赤まりさをいたぶるのに夢中になりすぎたと、今更ながら反省した

「それにしてもどこに・・・!?」

あのゆっくりの事だ、大して遠くには行ってないはずだが・・・・


「おじさんがこないうちにゆっくりはやくしてね!!」

「ゆ!!ゆ!!もうちょっとでとどきそうだよ!!」

「ゆー!!あきらめないでがんばってね!!」


ありがとうお兄さん頑張れそうだよ、ありがとう馬鹿饅頭

かくれんぼ中に大声を出すとは愚の骨頂!しかもかなりオマケがついてるようだ、お兄さん嬉しいよ!

その声が聞こえたのは先程親れいむを吊るしておいた居間からだった。


―――1階 居間―――

すっかり有頂天になった俺は勢いよくドアを開ける!

「ゆっくり見ーーーーーーーーっけ!!!」

『ゆ!?』

饅頭たちはなぜ見つかったのか、って感じの顔をしている
子れいむ3匹、子まりさが3匹、赤れいむ1匹とさっき逃げた赤まりさ積み重なって親れいむを助けようとしている


ん?待てよゆっくりが合わせて8匹―――

なんてこったゆっくりが全部いるじゃねえか

―――つまりこのゆっくり達をゆっくりできなくすればこのかくれんぼは終了、俺の勝ちだ
そう考えると少し寂しい気もしたがまあこのゆっくり達で存分に楽しもう

ちなみに親れいむは口がホッチキスで閉じられているので喋れない、かなりぐったりしているようだ
それにしてもどうやったらこれがもうちょっとに見えるんだ?明らかに天と地の差だぞ

「ゆゆゆゆ、おじさんなにしてるの?」

「こ、ここはなんにもないよ、ゆっくりでてってね!」

赤まりさに色々吹き込まれたみたいだな、震えてるぞ

「お兄さんは君達をゆっくりできなくさせに来たんだよ!」

「いやだああああああ!!ゆっぐりじだいいいいいいい!!」

ほとんどのゆっくりが半狂乱になっている。
だが赤まりさは言った

「ゆ!こんにゃじじぃまりしゃたちがあちゅまりぇばぜんぜんこわくにゃいんだじぇ!!」

一番先に逃げ出したお前がなにを言うか、
と思ったがゆっくり達は納得したようで口々に

「そうだよね!こんなおじさんにまけるはずないよね!」とか「きっとおとーさんはゆだんしてたんだぜ!」

などと勝手なことを言っている

「んんんーー!!んんんーーー!!!!」

多分母れいむは逃げてー、とか言っているつもりなんだろう
なんせ1時間前に自分の愛する子供達がベイ○レードの餌食になったばかりなのだ
しかしホッチキスのせいで子供達には親れいむが何を言っているのか伝わらない。
しまいには、

「ゆ!ゆっくりりかいしたよ!すぐにおじさんをたおしておかーさんをたすけるからね!!」

などと180度間違った解釈をするゆっくりまで現れ始めた
いやー低脳だと助かるね、俺が


すると次の瞬間子れいむが飛び掛ってきた

「せんてひっしょーだよ!!」

だがゆっくりの体当たりなぞ蚊いや、ナメクジが止まるより遅い、もちろん比喩表現だが
俺は余裕たっぷりで子れいむの下腹部を死なない程度に蹴り上げる

「ゆぐう!?」

子れいむは突然の衝撃で少量の餡子を吐き、気絶した。

「はい、一匹捕獲ー」

俺は厨房から持ってきたスーパーの袋の中に気絶した子れいむを放り込む
この光景をみてゆっくり達はどよめいた、だがすぐに

「ゆ!おねーしゃんもゆだんしてただけだじぇ!!みんにゃでやりぇばぜったいまけにゃいんだじぇ!!」

この言葉を聞くとゆっくり達はすぐに冷静になる

またおまえか(笑)

今度は3匹の子まりさがまとめて突っ込んでくる

「まっしゅ!おるてが!やつにじぇっとすとりーむゆっくりをかけるぞ!」

どこぞの黒い三連星だよ、ていうか何で知ってるんだ
心の中でそう思いながらもゆっくりがいあ?の頭上に足を振り下ろす

「おれをふみだいに・・・!」

「しねえよ!」

そのままがいあを踏み潰す、あくまでも死なないよう加減してだ

「ゆぼっ!」

こいつも気絶した、まっしゅとおるてがも動揺を隠せないようだ

「じぇっとすとりーむゆっくりがよけられるなんてしんじ・・・」

「うるさいわ!似非ドム共!!」

そう言って後頭部に思いっきり手刀を入れる、くどいようだが加減している。
こちらも気絶したようだ。

「はい、黒い三連星も捕獲ーっと!」

先程と同じように3匹をスーパーの袋に放り込む

更にゆっくり達がざわめきが大きくなる

「さーあ!ゆっくりしたくないゆっくりはいるかなぁ?」

「ゆ!!おじしゃんなんかゆだんしゃえしてなけりぇばじぇーったいまきぇないんだじぇ!!ねぇ!?」

また・・・いや、ゆっくり達はじとっとした目で赤まりさを睨んでいる

「ゆ・・・?どうしちゃの!はやきゅじじぃをやっちゅけないとおかーしゃんが・・・」

「おまえがいけえええええええ!!!!」

「さっきからえらそうなんだよおおおお!!」

「ゆ!?かわいいまりしゃになんてこというんだじぇ!ゆっくちできにゃいおねーしゃんはゆっくちちぬんだじぇ!!」

ついに仲間割れが始まった!ヤッホーイ

「それともなんにゃんだじぇ!?おねーしゃんにんげんがこわいにょ?ばかにゃの?ちぬの?」

いやー、こいつ程鏡を見たほうがいいゆっくりはいないだろうな

「ゆううううう!?ふざけないでね!にんげんなんかこわくないよ!」

「わかったよ!いまからにんげんをたおすからゆっくりできないまりさはそこでみててね!!」

こいつらも単純だな、あんな挑発乗らないでさっさと赤まりさを潰してしまえばいいのに

「ゆっくりしんでねえええ!」

3匹まとめてきたが全部手刀で気絶させた。全く動かず少し痙攣してる位だ

「ゆ!?おねーしゃん!!はやきゅたたかうんだじぇえええ!?かわいいまりしゃがちんじゃうんだじぇ!?」

赤ゆっくりは気絶している子れいむに必死で助けを請う
やっぱりまりさ種はゲスだな

「さ、次は君だね」

「ゆ!?いやあああああ!!おねーしゃんねでないでおぎでね!!かわいいまりじゃがぢんぢゃうよおおお」

「ゆっくりしていってね!」

ドグッ!!

赤まりさが最後に聞いたのはそんな鈍い音だった、殺してないけど

「さて、親まりさはどうなったかな?」

俺はそう言いながら気絶したゆっくり達を袋に詰め、厨房に向か・・・わなかった、
なぜなら

「あ、忘れてた・・・親れいむも持って行かなきゃいけねんだった」

そう親れいむを忘れていた、俺はUターンをして母れいむの元へ向かい、気絶させようと手刀の構えをしたが
母れいむはすでに気絶していた、まあ無理もないあんな物見せられたんだから

俺は母れいむの口のホッチキスを外しフルーツキャップごと袋に入れてやった

「よし・・・!行くか!!」

今度こそ俺は厨房へと向かったのだった


―――1階 厨房―――

「ただいま帰りましたお嬢様!(笑)」

そこには小刻みに痙攣しながら泡を吹いている親まりさがいた
よしよし、アルコールは効いてるみたいだな
俺は親まりさの輪ゴムを外し更にスピリタスのビンの口からもはがしてやる
ここで俺はあることに気づいた

「あれ?まさかこいつも気絶してる?」

そのまさかだった、親まりさは自分の口に溜まった気化アルコールのせいで意識を失っていた

このままにしといても目が覚めなさそうなのでガスコンロを付け目が覚めるまでそこで炙ってみる
親まりさの髪がチリチリと音をたてる

「ほら、起きろ」

だが俺は忘れていた、
アルコール度数96%、スピリタスの本当の恐ろしさを

「ゆう・・・・う・・・ううう」

「お、目が覚めてきたか。じゃあ次は顔面を」


ボンッ!!!! 


「うおおおおおっ!!?」

俺はあまりの衝撃に思わず親まりさを投げ飛ばしてしまった。
なぜなら親まりさがいきなり口から火を放ったからだ!!

「ゆぎゃおおおおおおお!!あづいよおおおおおおお!!」

「やべっ・・・!アルコールってよく燃えるんだっけ・・・」

そう、親まりさの口内は気化したアルコールでいっぱいだ!
しかもこれは酒の王様スピリタス!!

火だるまになりながら走り回る親まりさ
このままじゃ家が燃える!!!

そう思った俺は素早くバケツに水を汲む!
本来このような場合はすぐに逃げるのが鉄則だが、ゆっくりに家を燃やされたなんて末代の恥だ!!
それこそ焼死してでも阻止するっ!!

「ゆっぐ・・ゆっぐりイ゛いいぃ゛いいいギぃイいいい!」

「うおおおおおお!!」


ドッシャーン



バケツの水は見事親まりさに命中、残ったのは消し炭になった親まりさだけだった

「おお!危ねえええ!!マジで火事になるところだったぞ!!」

俺はそう言うと親まりさを見下ろした

「ゆグっ・・がギッい゛ごおあ゛あぁジでっ・・・ヂでっ・・・いでデでん゛ネ゛ッ・・・」

「すまんな、俺ハングル語は習ってないんだ」

この親まりさはオレンジジュースをかけてももう駄目だろう、あちこちがひび割れていて餡子が漏れ出している
このまま死ぬまで苦しませるのもいいが、俺はもう眠い。
だから親まりさは人(ゆっくり)思いに俺の手で潰してやる。
バギッという乾いた音とともに親まりさは粉々になった、

今度は広いところでやってみることにしよう

まあなにはともあれ

「このかくれんぼ、俺の勝ちだ!!」

俺は袋の中のゆっくり達を虐めるべく最後のステージへと向かった


―――1階 食堂―――

一番最初に目覚めたのは親れいむだった

「ゆっくりしていってね!」

まあ暢気なもんだ、

「ゆ!?ここどこ!?れいむのあかちゃんだいじょうぶ!?」

れいむが見渡すとそこは立方体の形をした部屋だった、暗くてよく見えなかったがそれだけは分かった
それと同時にこんな事も思った

――――閉じ込められた、と―――――

ふいに恐怖を感じた、だが先に子供達を捜さなくては、

そう思った親れいむは一際大きな声で叫んだ

『ゆっくりしていってね!!!』

立方体の部屋の中を声が木霊し、すぐに返答が返ってきた

「ゆっくりしていってね!」

「ゆっくりしていってね!」

「ゆ?ここどきょ?おかーしゃんどこなんだじぇ?」

「おれをふみだいにしたぁ!?・・・ゆ?」

「ゆ!?れーむ!どこなんだぜ!!?」

良かった全員いる、親れいむは安堵していた。
この声を聞くまでは

「ハロー!!元気かい!?皆大好き虐待お兄さんだよ!!」

どこからか聞こえるあの男の声

「ゆ!このこえはゆっくりできないおじさんのこえだぜ!?」

「いやあああ!!ゆっくりできないいいいいいいいい!!!」

「ゆあああああ!!おかあさああん!!こわいよおおお!!」

「みんなでかたまればだいじょうぶだよ!!ゆっくりあつまってね!!」

ゆっくり達は母れいむの声を頼りに部屋の中央に集まる

「計画通り」

部屋の外には不敵に笑う俺がいた

「お前等が入ったのは部屋じゃない・・・・電子レンジだっ!!」

もちろん家庭用電子レンジでは親ゆっくり一匹でいっぱいいっぱい、だがこれは業務用の特大電子レンジ!
もはやお前等は俺の手の平で踊っているに過ぎないのだ!!

あとなんで君がこんなレンジ持ってるの?とかいう質問に答える暇はない


「じゃ、饅頭はどれ位温めればいいんですかね・・・・10分位でいいか!よく分かんないけど!!」

俺はレンジで10分に設定しスイッチ・・・オン!!

電子レンジの中がオレンジ色の光で照らされる

「ゆ!あきゃるくなったじぇ!!」

「ゆゆ~♪それにあったかいよ~」

変化が現れるまで俺は緑茶をすすりながら詰め将棋でもしてるか

――1分後――

「ゆ!?なんだかあちゅくなってきちゃんだじぇ!?」

「のどがかわいたよ!おじさんかわいいれーむにおちゃちょーだい!!」

「3二飛!あ・・・違った」

俺は優雅に緑茶をすする

「ゆ!!むししないでね!!きこえてるんでしょ!!」

あー聞いてるとも、それくらい元気があれば大丈夫さ


――2分後――

ゆっくり達の肌がひび割れてきた

「あぢゅいよ!!ゆっぐりでぎないよ!!」

「おじさん!!あづいよ!のどかわいたよ!!ここからだしてね!!」

「3三角成り!あ・・・・桂馬があった・・・」

お茶をすする


――3分後―――

ゆっくり達の目はこれでもかというほど見開かれ、今にも寒天の目玉が飛び出しそうだ
顔面について一言で言うなら・・・・荒地だな

「あぢゅいいいいい!!ぢんぢゃうよおおおおお!!」

「おにいざあああああんだじでえええええええええええ!!」

「出してもいい・・・」

「ゆ!!ほんとう!!」

「のかなー、この飛車。出しても詰まない気が・・・」

お茶がからになった2杯目を持ってこようと席を立つ

「むじぢないでよおおおおお!!!」

俺はお茶をすすりながらゆっくり達に聞こえる声で言う

「いやー、そういえばさー、レンジって端っこの方が熱くないんだよねー。独り言だけど」

ゆっくり達にはちゃんと聞こえたらしく素早い動きで母れいむから離れて、より部屋の隅に行こうとしている

「まあ今のは家庭用電子レンジの話だけどね・・・」

と誰にも聞こえないように呟いた


――4分後――

「ゆっ・・ぎゅり・・じだがっ・・だじぇ・・・」

一番最初に限界を迎えたのは赤まりさだった。
餡子はなくなってないので死にはしないがすごい顔をしている

「ゆううううう!!でいぶのあがぢゃんがあああああ!!」

「もういやああああ!!おうぢがえるうううう!!」

「お、一匹できたか・・・・」

俺はレンジを開け、中でぐったりしている赤まりさを掴んだ。熱っ!
俺が赤まりさを取り出す際に電子レンジの中を爽やかな風が吹き込みゆっくり達に刹那の快楽を与えた

「ゆー!すずしいよ!!ゆっくりできるよ!!」

「ゆ!!やっとみぶんのちがいがわかったみたいだね!さっさとれいむたちもおそとにだしてね!!」

「も?何を勘違いしてるのかな?今からこの赤まりさをゆっくりできなくするんだよ。もちろん君達もね」

「ゆううううう!?なにいってるの!?おじさんばかな」

「馬鹿で結構さ!!」

勢いよく電子レンジの扉を閉める

ゆっくり達が何か言ってるが俺は気にせず。
できたての饅頭を咀嚼する。
うおお!!弾けるような食感!まろやかな餡子!!熱いっ!!

これはそのままでも商品にできるんじゃないか?ふと思った

「ゆごあああああ!!!まりじゃのがわいいおめめがああああああ!!」

将棋、緑茶、踊る饅頭

「いやー、日本に生まれてきてよかった!!」

そういって口の中へ3分の2になった赤まりさを放り込む

「ゴぎゅッ!!おあ゛あ゛げおおお・・・!!ゆガっ・・・・!!」

こらこらあんまり暴れるな、熱いだろうが

「もドっ!!ゆグッぢぃ・・・・」

緑茶をすすりながら再度電子レンジのスイッチを入れる

「もうやべでえええええええ!!」

「1一角成!!・・・・おお初めて正解したぜ!ヤッハー」


――5分後――

「ぎゅおおおおお・・・ゆっぐりでぎないんだぜええええ・・・・」

二匹目の犠牲者はがいあだった。死の危機に直面して口調が戻っている

俺はすかさずがいあをレンジから取り出すべくレンジの扉を開ける
すると他のゆっくり達は最後の気力をふりしぼりこの地獄から抜け出そうとこちらに向かってくる!!

「はい、逃がしません」

俺はがいあだけを電子レンジから取り出すとさっさと電子レンジの扉を閉じる

「ゆおおおおお!!ごごがらだぜえええええええええ!!」

「おうぢにがえぢでえええええええ!!」

無視してがいあを咀嚼する

「ごギャ!!っおが!!ごベがッごォおおお゛・・・・」

赤まりさ程ではないがこれはこれでかなり美味い
のんびりとお茶をすする、ここで2杯目のお茶がなくなったので3杯目の緑茶を入れる

「があああああ!!でいぶのごどもをがえぜええええええええ!!」

「ごごがらばやぐだぜええええええええ!!」

「3二銀不成!・・・おお冴えてきたぜ!」

「むじずるなああああああああああああああ!!!」


――6分後――

「ゆごおおおおおお!!ゆっぐりざぜでぐれなんだぜええええええええええ!!」

「ごれじゃゆっぐりでぎないいいいいいいい!!」

今度はまっしゅとおるてがか、帽子の色が裏目に出たな、
それとこちらも口調が戻っている、これは決して作者の怠慢ではない。いや本当ですって

そんなことは放っておいて素早くまっしゅとおるてがを捕獲する。まあ元から捕獲されてるようなもんだけど
当然他のゆっくり達は逃がさない、素早く扉を閉めスイッチオン!

「ゆっぐりにがじでよおおおおおお!!」

「おにいざああああああん!!もうゆるじでえええええええ!!」

「ゆっぐりでぎなぐなるよおおおおおおおお!!」

無視してまっしゅとおるてがを咀嚼、

「ギおっ!!ガがっ・・!!ゆガッごええ゛・・・!!」

「ゆゲッ・・・おあ゛あ゛ごグっ・・じガッ・・・!」

あー、美味かった。
正直もう腹いっぱいだ
それと同時にすこし催してきたのでトイレへ向かう、お茶飲みすぎた

「ゆがああああ!!れいむだちもだぢでええええええ!!」

「おにいざあああああん!だずげでえええええええ!!」

「トイレから戻ってきて生きてたらなー」

「いやぁあああああぁあああ!!」

「どおしてごんなごどずるのおおおおおおお!!」

俺はふいに一瞬足を止めてしまった、がすぐに歩き始める


――8分後――

用を足し戻ってきた俺は目を疑った・・・なぜならトイレに行く前までそこにいた子ゆっくり達が一匹もいないのだから

「どういう事だ・・・・?」

親れいむに問いかける
しかし泣いてばかりで答えようとしない・・・

俺がトイレに行っている間に何かがあったようだ。畜生!もうちょっと早ければ!!
だが子れいむ達がそうなったという事はいずれこの母れいむもそうなる筈・・・観察しよう

俺はレンジの中を覗きながら4杯目の緑茶をすすった


――10分後――

「ゆ゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛」

変化はすぐに現れた、
親ゆっくりは全身に力を入れ、顔に餡子筋が浮かんでいる
それに加え小刻みに震えている・・・例えるならばそう、出産の時と似ている

ますます訳が分からない・・・
そう思いながらお茶をすする





「ゆ゛ばあッ!!!」パァン!!






俺は思わずお茶を吹いてしまった、


なぜなら親れいむが急に限界まで膨張し破裂したからだ!


「げほっ!!おえっ!なんで饅頭がチンして爆発するんだ!!」

よく見ると電子レンジの内側に無数の餡子がこびり付いている
ああ、成る程、子れいむもこれで爆ぜたのか、納得
全く不思議な生き物だ









            • まあなんにせよこれで俺とゆっくりのかくれんぼは終わったのだ
睡魔と疲労感が同時に襲ってくる


俺は居間のソファーに腰をかけた
セットした目覚まし時計は午後11時10分を指している

俺はさっき子ゆっくりに言われた一言がずっと気になっていた

「どうしてこんなことするの、か・・・・・・」

言われてみればそうだ、
俺はいつも会社から帰ってきたらコンビニで買ってきた冷めた弁当を食べ、
疲れきった体を癒すため風呂に入りそれから洗い物をしてワイシャツにアイロンをかけて・・・・・

これの繰り返しだった筈だ

だが今日に限ってはゆっくりがいた
家が荒らされていたのに少し苛立ちを覚えたが本当はとても嬉しかった


俺は電気関係の小さな会社に勤めている。
元々金欲しさで入った会社だ、仕事には何も楽しさを感じない。
だからよくミスをした。
ミス自体は小さなものだがその度に理不尽な上司からの怒声を浴びる

ミスをしなくても怒声を浴びる。
今日もそうだった

そして俺は知った
「こいつは俺が大きなミスしてクビ切られるまで虐め倒すつもりなんだ」と
俺はもう諦めていた

本来俺はあまり感情を表に出さずいつも笑っているようにしている
少しでも自分の感情を出せば蹴落とされるこの時代、俺はいつも自分の感情を押し殺していた
それにつけ込むように理不尽な上司の怒声はエスカレートする。
愚痴にもこぼさず、ただ耐え続ける毎日、そこで見つけた唯一のストレス発散が

―――ゆっくりだった。


道でゆっくりを見つければ踏み潰し、
家に侵入してきたゆっくりは何匹も虐殺した。

より酷く虐めれば虐めるほど俺は会社での事を忘れられた。

弱肉強食、この言葉が今の状況にピッタリだ
より強いものが勝ち、弱者は強者の血肉になる。

俺は上司との関係をひっくり返せないし、ゆっくりは人間との関係をひっくり返せない

今の状況で言うと・・・ゆっくりは俺か、笑えるね

「じゃあ俺は上司に勝てない腹いせでゆっくりを虐めていたのか・・・?」

虐待お兄さんが聞いて呆れる。
そんな子供みたいな理由で俺はゆっくりを・・・・?

もういい、眠い、寝よう。寝坊して遅刻でもしたらまたあいつの怒声を浴びる。

目覚まし時計が11時19分を指していた
あと1分足らずでかくれんぼは完全に終了、

この時計が鳴った時俺は普段どおりのつまらない日常に戻り、今後一切ゆっくりを虐める事は無いだろう
さあ、早く鳴ってくれ、そして俺をこの短かった夢から目覚めさせてくれ




だが、次の瞬間聞こえたのは目覚まし時計の電子音ではなかった



「ゆっゆっゆっゆ!!おじさん!れーむのかちだよ!!!」

俺は心臓が飛び跳ねるかというぐらい驚いた、
どこだ!?どこから聞こえてくるんだ!?

「ゆっふっふ!!れーむはここだよ!!」



俺は声を頼りに廊下に飛び出る、目覚まし時計を持ったまま。
そこで見たのは、
2階の吹き抜けから俺を見下ろしている子れいむだった。

「ゆっきゃっきゃ!!ばかなおじさんはさいごまでれーむをつかまえられなかったね!!」

そんな馬鹿な・・・!?ゆっくりは20匹全て殺した筈・・・なのに何故!?
だが考えても仕方ない、なぜならそこに居るのだから!

「ゆっゆっゆ!!このかくれんぼ・・・れーむのかちだよ!!」

勝ち・・・?
そうだ、このゆっくりは今まさに人間との関係をひっくり返そうとしている・・・!
なのに俺はひっくり返そうともせずに諦めた?
馬鹿は俺だった


「ゆっゆっゆ~!これで毎日ゆっくりできるよ!おじさんをどれーにしてね!!」


俺はこの瞬間もう一つの疑問についての答えも分かった
そう、子ゆっくりが言い放った「どうしてこんなことするの」についての答えだ

「そうか・・・今分かったよ・・・」

「ゆ?なにいってるの!?あたまがおかしくなっちゃったの!?ゆっゆっゆ!!」

俺は我に返り目覚まし時計を確認した。

時計の針は11時19分49秒を指している

「あと10秒!?今から2階に行っても間に合わない!!」

「いまさらわかってももうおそいよ!!ゆっくりどれーになってね!!」

俺は考えるより先に体が動いていた、手に持っていた目覚まし時計をゆっくりに向けて構えていたのだ

「うおおおお!!全国の虐待お兄さんっ!!!!俺に力をおおおおおおおおお!!」


                     7

俺の手から目覚まし時計が放たれる、当たれば俺の勝ち、外れればゆっくりの勝ち

「ゆ!?」

                     6

きれいな円を描きながら一直線にゆっくりめがけて飛んでいく目覚まし時計

「当たれええええええええええ!!!!!!!」

                     5

勢い良く放たれた目覚まし時計は子れいむの右頭部を陥没させた

「ゆがあああああああああああああああ!!・・・・う゛ん゛ん゛ん゛ん゛!!」

なんて野郎だ!持ちこたえやがった!!

                     4

「ぐうううう・・・・ゆっふっふ!!れーむのかちだ・・・よ?」

子れいむの体がぐらついた

                     3

右目を失いバランス感覚がなくなった子れいむが餡子の糸を伸ばしながらゆっくり落ちてくる

「よっしゃああああああああああ!!」

「ゆあ゛ぁあああァあぁあアアあ゛!!」

                     2

べじゃん!!!

「ゆべあ゛ぁ!!」

子ゆっくりがフローリングの床に叩きつけられる

「ゆう゛ううう・・・・」

子ゆっくりが見上げるとそこには満面の笑みを浮かべた虐待お兄さんがいた

                     1

「ごれじゃあ゛ゆっぐりでぎないよお゛お゛お゛お゛お゛お゛!!!」

遅れて目覚まし時計が床に叩きつけられる。11時19分59秒で針が止まった。落ちた衝撃で壊れたのだろう

「俺の・・・勝ちだあああああああ!!!」

俺の歓喜の叫びは餡子まみれになった俺の家でいつまでも響いていた






あれから3ヶ月経った


俺はあの日の翌日会社を辞めた。
辞表を叩きつけられた時の上司の顔は今でも忘れられない

そして俺は会社を出て行く際上司に

「てめえみてえな上司がいる職場は頼まれても一生来ねえよクソ野郎!!」

と吐き捨ててやった


これは余談だがあの会社は俺が出て行った後間もなく潰れたらしい
理由は俺と同じく上司に不満を持っていた連中が俺の退職様に感化されどんどん人が辞めていったからだそうだ

俺は最後の最後であいつとの関係をひっくり返したのだ


そして俺の新しい職場というと・・・ゆっくり加工所だ

学歴がペランペランな俺に加工所の面接官は渋い顔をしていたが、俺がある物を渡すとすぐに採用してくれた
―――あの日から俺が毎日虐め続けた子れいむの餡子である

加工所の面接官達は一番最初に餡子を舐めたときとても驚いていた
こんなに美味い餡子はそうそうできませんよ、とかも言ってたな

それからというもの俺は職場でも家でも毎日ゆっくりを虐めている
仕事がこんなに楽しいと感じたのは初めてだった

今日も加工所でゆっくりを虐めるだけ虐めた、疲れもあるが楽しさの方が何倍も勝っていた
電車で20分やっと家の前に着いた


「ただいまーっと、誰もいないけど」



「「「ゆっくりしていってね!!」」」



俺の家にいたのは10匹程になるゆっくりまりさとゆっくりありすの家族だった

「ゆっくりしていってね!」

返事を返されたのが嬉しかったのかゆっくり達が一斉に喋りだす

「ここはとかいはのありすたちがみつけたゆっくりぷれーすよ!」

「ゆー?おじしゃんなんだかあまあましゃんのにおいがしゅるんだじぇ!」

「ああこれのことだな、ほら食べてもいいぞ!」

そういうと俺はポケットから餡子玉を出してゆっくり達に与える

「うっめ!!めっちゃうっめ!!!」

「むーちゃ!むーちゃ!ちあわちぇーーーー!!!」

「ゆゆ!!おじしゃんゆっきゅりできりゅわね!ちゅぎはとかいはのありしゅとあしょぶのよ!!」

俺は最高の笑顔で提案した


「かくれんぼ、なんてどうかな!」



目覚まし時計はまだ鳴らない―――






                  ゆっくりとかくれんぼ  完











――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
こんにちわHILOです。これで「ゆっくりとかくれんぼ」シリーズは完結です。
「初作品は自分が一番書きたいものを書こう」と思い書いたこの作品、いかがでしたか?
前に5話完結と言っていましたが、どうしても歯切れが悪くなるので急遽4話完結に変更しました。すいません
えー、次は多分「ゆっくりとかくれんぼ番外編」とかを作ります
もし作るなら、子れいむのその後とか虐待お兄さんが悟ったこととかを書こうと思ってます
今回の話を書いていて分かった、シリアスな話は書くのが面倒だな、と

まあ何はともあれ「ゆっくりとかくれんぼシリーズ」を見てくれた皆さん本当にありがとうございました!
これからはのんびりと短編SSを書いていきたいと思います

では


               _人人人人人人人人_
           ♪   >  うー! うー!  <
            │    ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄
          ,. -───-- 、_
♪     rー-、,.'"          `ヽ、.            r―-、  __ . -―,
 \   _」::::::i  _ゝへ__rへ__ ノ__   `l           {:.゚:.:.:::::`´.:.:.:.:.:.。.:|
     く::::::::::`i / ゝ-'‐' ̄ ̄`ヽ、_ト-、__rイ、    }^ヽ     !゚____/`´`ヽ.:.:。/
   .r'´ノ\::::::::ゝイ,.イノヽ! レ ヽ,_`ヽ7ヽ___>、_ ノ ハ } \         _,,....,,_  
 /ヽ/ r'´ ィ"レ´ ⌒ ,___, ⌒  `!  i  ハ /  }! i  ヽ'.      -":::::::::::::::`丶、
/ / ハ ハ/ ! ///ι, ┃゙,' /// i  ハ  〈〈{_   ノ  }  _|     ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::\_,. -‐ァ
⌒Y⌒Y´ノ /l           ハノ i  ヽ⌒Y⌒Y´        |::::,-' ̄ヽ、ヽr-r'"´  (.__ 
     〈,.ヘ ヽ、        〈 i  ハ  i  〉            _,.!イ_ _,.ヘーァ'二ハ二ヽ、へ,_7
      ノ レ^ゝi>.、.,_____,,...ィ´//レ'ヽハヘノ           _..,"::::::rー''7コ-‐'"´     `ヽ/`7





              まさかのれみりゃ





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最終更新:2011年07月30日 01:58
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