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フルフレーム露出・マニュアルゲイン改造

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kapaer

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長時間露出をしない、流星観測や掩蔽/限界線観測の時に問題となる部分を改造してみます。

このカメラは、オートシャッタースピード/オートゲインとなっています。
撮影対象が十分暗ければ、自動で最低/最高となりますが、掩蔽や限界線の撮影となると、カメラが月に露出を合わせてしまって使い物になりません。
他の観測でも、撮影中にゲインなどが変わると厄介です。
そこで、シャッターはOFFに、ゲイン調整はマニュアルに改造します。
※長時間露出の改造にシャッターOFFは含まれています。

シャッターOFF

シャッターOFFというのは、フレーム中はずっと露出している、ということです。このカメラでは1/25秒となります。
WAT-100Nにも同様のスイッチがあると思いますが、あれと同じです。
マニュアルで~1/100000まで設定できますが、天文用では使用しないので、簡単にOFFにするだけとします。
回路的にも簡単で、CXD2463RのESUT1,ESHUT2を両方とも+5Vにプルアップするだけです。

マニュアルゲイン

もともとのゲイン調整端子には、映像信号から作られた制御電圧が掛かっています(CONT,16番ピン)。
その信号をカッターなどで切って、代わりの電圧をボリュームで与えてやるだけです。
ただし、可変範囲が2~4V程度なので、その分ボリュームの両端に抵抗をつけておかないと、ボリュームの真ん中付近のみで調整する羽目になります。

また、海外の改造例ではゲインの最大値を上げる改造も見受けられましたが、こちらでやってみたところゲインオーバーで問題が出たので、そこはいじっていません。
※メーカーや販売元によって、この辺の設定が違う可能性もあるので、一概におかしくなる、というわけではないと思います。
どうやら海外で紹介されている物とは製造元かバージョンが違うようで、一部カメラ側回路を修正することでゲインを上げることが出来ました。


紫の点は、ショートさせてかまいません。2箇所まとめてプルアップします。
スイッチで切り替えられるようにしておくと、明るい被写体の時は自動でシャッター速度が変わります。

赤い点の部分は、繋がっている線を切断して、ICのピンに2~4V程度の電圧を加えることでゲインを調節できます。





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