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ホットスポット対策

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kapaer

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このカメラ(CCD)は元々ホットスポットが多いのか、購入した3台すべてに3~4個のホットスポットがありました。
ただ、起動直後は3~4個なのが、10分ほどすると20個以上にまで増えてしまいます。
これは、基板自体がかなり熱を持つため、CCDの温度も40~50度ほどに上がってしまうのが原因です。
※長時間露出時には問題になりますが、通常の動画撮影では問題にならないレベルです。

起動直後、1秒露出の時のダークフレーム
外気温18℃、マニュアルゲイン最高、キャプチャ後の画像処理は行っていません。

起動から20分後、1秒露出の時のダークフレーム
ホットスポット、熱ノイズともにかなり増えています。このときのCCD温度は50度ほどだと思われます。

考えられる対策は、
  1. 発熱を抑える
  2. 強制空冷する
  3. CCDを外して基板からの熱を受けないようにする
が考えられます。

1.は、電源電圧を動作最低電圧の9Vまで落とす、また、最も発熱する5V変換用のレギュレータを外して、代わりに外部から5Vを供給する方法です。
2.は、カメラはそのままでファンなどで強制空冷する方法です。
どちらも手間はそれほどかかりませんが、効果もさほど期待できません。

そこで、今回は3.のCCDを外して冷却する方法を取りました。
CCDからの信号を延長することになるので、多少ノイズが乗りますが、ダークで引けるノイズなので大きな問題にはなりませんでした。

CCDは熱に弱いので、外すときは半田ごてなどを使用せず、やすりで足に切り込みを入れてピンを切ってしまいます。
マイクロニッパーなどがあれば、それでもかまいません。私はルーターのダイヤモンドカッターで切りました。
あやまってCCDの根元から足を折ってしまうと、修理は非常に困難です。
また、静電気にも十分注意してください。

使用されていたCCDチップ、SONYのICX255ALです。

あとは放熱器に熱伝導両面テープ(PC用などで売っています)で貼り付けて、配線するだけです。
写真はガイド用カメラで、多少のノイズがあっても問題ないので手抜きしていますが、出来れば映像信号にはシールド線を使った方が良いでしょう。
他の線もアルミテープなどでシールドしておけば完璧です。

改造後の1秒露出ダークフレーム(起動20分後)です。ホットスポットの増加はほぼ抑えられています。
また、CCD内蔵アンプの物と思われる左下の熱ノイズも消えています。
ただし、線を延長したことによるランダムノイズの増加が若干見られるようです。





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