〈ドワーフ〉
◆ゲーム時代の設定
〈エルダー・テイル〉において、坑道を掘り鍛冶を得意とする、頑強で酒好きな種族。子どもの様に低い背でありながら頑健な身体を持ち、心身ともにタフなことが特徴。
彼らは伝統的に鉱山に居を構えることが多い。それは低い背のため坑道が小さくてすみ、非常にタフなため過酷な地下での作業が可能で、粘り強い気質のため地道な掘削が可能だからといわれている。また掘り出した金属類を加工することにも長けており、優秀な鍛冶屋には〈ドワーフ〉が多い。
危険で過酷な業務には男性が従事し、女性はしっかりと「住処」を守る、というのが一般的な〈ドワーフ〉の価値観で、もし父母が働きに出ているような家庭の子供がいれば、隣近所が持ち回りで面倒を見る習慣が定着している。もちろん、女性であっても鍛冶や金属加工を得意とするものは少なからず存在しており、名工と呼ばれる女性〈ドワーフ〉も数多く存在している。
このような種族のため、ゲーム時代から加工系や作成系の類のイベントの半分くらいに登場していた。他にも金属集めや、作成した武具の運送など、依頼主としての登場も多く、
〈冒険者〉が接触することが多い種族といえる。
外見面では、
〈ヒューマン〉の子供程度の体型なのが特徴。身長は120~135cmくらいと低く、反面体重は55~110kgとかなり重い。髪の毛は黒髪・赤毛・灰色が主であり、瞳の色は黒・暗灰色などの黒系が主流。肌の色は黄褐色から明るい褐色で、溶鉱炉や酒で焼けた肌を見ることも多い。
男性はよく手入れされたあごひげがトレードマークのため、老成して見られることが多く、女性は背の低さとまるっこさの印象から、幼い印象をもたれることが多い。
能力面では少々の怪我などものとものせず、魔法に対しても抵抗力があり、長時間の作業を苦にしない。また鉱山などで鍛えられることもあり、筋力もたくましいことが多い。このように、背は低くても逞しく頼もしい、大地と炎を克服して生きる種族、それが〈ドワーフ〉である。
耐久力や精神力(対魔法耐性)に優れており、〈冒険者〉としては最前線を支える戦士職、回復職の適性が高い。また、
〈鍛冶屋〉のサブ職業にも向いている。
◆ヤマトの国での扱い
〈ドワーフ〉は〈ヒューマン〉に次ぐ人口を持つ種族である。ヤマトの〈ドワーフ〉氏族は大きく分けて5つの大氏族に分かれており、さらに各々の大氏族はいくつもの小氏族で構成されている。大氏族の間にはゆるやかな交流はあるものの、こと技術的な分野でのやりとりはほとんど無く、各氏族が持つ技術は事実上門外不出となっている。
また彼らの居住空間は自分たちの背丈に合わせて設計されているところが多いので、結果的に彼らの集落で〈ドワーフ〉以外を見ることは少ない。とはいえ、〈ドワーフ〉は決して排他的な種族ではない。彼らは他の種族の求めに応じ、進んで腕を振るう。彼らにとって技術とは実用物を作り出すためのものだ。どれだけ美麗で精緻なものを作ろうとも、それが「役立たず」ならば意味が無い。〈ドワーフ〉の築いた館、砦、橋はヤマトのそこかしこに残り、長い間風雪や亜人の猛攻によく耐え、その威容を今に伝えている。また目立たないところでは、街道の敷設、堤防の普請、農地の灌漑など、様々なところで人類の生活を支えている。
小さな農村でもない限り、〈ドワーフ〉を見かけるのはそう珍しいことではない。夕暮れ時の共同浴場やにぎやかな酒場であれば、〈ドワーフ〉を見かけることは多い。
また、〈ドワーフ〉は精強な戦士としても知られている。彼らが得意とするのは、地下や城塞での防衛戦である。亜人の登場によって人類の版図が削られていく中、重厚な鎧に身を包んだ〈ドワーフ〉の戦士たちは長く拠点を守り抜き、背後の人々を守ったと言われる。こうした背景からか、彼らの亜人に対する戦いぶりには目を見張るものがあり、
〈緑小鬼〉《ゴブリン》や〈巨人〉を相手に狂戦士もかくやと言わんばかりの奮闘を見せる。先祖の功績を石に刻みこむかのように語り継いできた彼らにとって、数百年前の戦いとは決して過去のことではないのである。
代表的な居留地
◆種族特技・特性
■〈アダマスハート〉
何者にも屈しない精神で傷ついた肉体を奮い立たせる特技。
■〈インフラビジョン〉
熱を感じる特殊な視覚で、暗闇の中でも周囲を知覚することができる。
■〈ゴールドフィンガー〉
〈ドワーフ〉の器用さと目利きを活かして、より価値の高い財宝を見つけ出す特技。
■〈シルバーライニング〉
諦めの悪さや執念で致命的な失敗を挽回する特技。逆境こそチャンスとなる。
■〈ドワーヴンアーマメンツ〉
〈ドワーフ〉の器用な手先を生かし、防具を自分に合わせて加工する特技。
■〈ドワーフの技〉
〈ドワーフ〉の特徴である筋力と精神力をさらに高める修練の技を身につけている。
■〈ハイウェイガード〉
悪の亜人種族との戦いに熟達している。人間種族の守り手として最前線で長く戦い続けた〈ドワーフ〉の血がその力を支える。
■〈マスターズアイ〉
器物の構造を見抜く術に長けている。手先の器用な職人の種族〈ドワーフ〉の目は、様々なカラクリを見逃さない。
最終更新:2015年08月12日 20:47