〈薬師〉

名称:薬師
大分類:ロール系

◆解説

〈薬師〉は、薬学系や医学系の基本的なサブ職業である。
 水薬などの消耗アイテムを取り扱うサブ職業は、この〈薬師〉や〈錬金術師〉を入口として複雑な上下構造や循環構造をしているため、最初にこれらのサブ職業を選ばないとたどり着けないサブ職業も多い。〈薬師〉の直近であれば、回復や治療系の薬剤に特化する〈調剤師〉と、毒物や劇薬方面に特化する〈毒使い〉に分岐する。
 しかし、始点となる基本職だからといって、〈薬師〉が他の上級職に劣るわけではない。〈薬師〉は、薬品系アイテムの中でも自然のハーブの扱いを得意とし、栽培まで手がけるスペシャリストである。アイテム使用時の性能を拡張する特技も習得できることから、あえて上級職に転職せず高レベルまで習熟した〈薬師〉も少なくない。


◆〈セルデシア〉における〈薬師〉

〈セルデシア〉世界、こと地方村落における〈薬師〉は知的階級の代表格であり、そのコミュニティの賢者や長老とほぼ同義である。経験豊富な〈薬師〉はその地を病毒から守る防波堤であり、敬意を払われる存在なのだ。
 都市部では、学問として薬学を学ぶ者や実践を中心とする者たちがギルドを作り、より体系的にその知識を蓄積している。
 いずれの場合においても、〈大地人〉にとって疫病や災害から身を守る手段は薬がほとんどであるため、薬の素材の入手を頼まれるクエストは日常的であった。
 また、〈薬師〉の在り方としてよく知られるものに、旅の薬売りがある。彼らは広い範囲を旅しつつ〈薬師〉のいない村を定期的に巡回し、薬を売って回るのである。こうした流浪の〈薬師〉は各地の様々な情報を得ていることも多く、情報源として頼りにされることもあるようだ。


◆ゲーム時代の〈薬師〉

〈エルダー・テイル〉において回復系の水薬の効果は決して高くはない。HP回復薬は戦闘中に有効なほどの回復量はなく、MP回復薬に至っては気休め程度に過ぎない。しかし治療系の水薬には即時性や耐性などに有用なものが多く、特に大規模戦闘などの極限状況において、回復職の負担を減らすために治療系の水薬を用意することは常識であった。
 また、水薬は消耗品であるため常に需要が存在し、市場での販売で安定した利益を得ることもできた。こうした理由から、水薬を生産できる〈薬師〉などは生産系サブ職業の中でも需要、人気ともに高いサブ職業であった。
〈薬師〉への転職は基本職としてはやや手間がかかり、各地に存在するギルドで試験を受けるクエストをこなす必要がある。内容は「薬草を探し出す」「調合道具を購入する」「初級の水薬を作成する」といったチュートリアル風のものであり、数時間程度で完了できる。


◆〈大災害〉後の〈薬師〉

〈大災害〉後には、ゲーム時代には存在しなかった新たな毒や病気などの状態異常が発見されている。それらに対処するためにも、〈薬師〉や〈調剤師〉といった治療薬を生産可能なサブ職業による新アイテムの開発は特に重要視されており、〈円卓会議〉の主導の下で、〈ロデリック商会〉を中心とした研究開発チームが組織された。
〈セルデシア〉における薬品やその素材は、大半が現実世界に存在しないものであるため、新薬の研究開発においては〈セルデシア〉の伝承やアイテムのフレーバーテキストの読解や解釈が必要とされる傾向にある。他の生産系サブ職業と違い、〈冒険者〉に要求される現実世界の知識や技術の比重が軽く、ゲーム時代の〈エルダー・テイル〉の知識を活用できるため、この分野の研究開発は最も先行している分野のひとつとなっている。
 また、〈冒険者〉の中には、〈大地人〉の〈薬師〉らと協力して〈大地人〉の衛生面の充実を図ろうとする者もいる。特にアキバの街の近くでは、身分を問わず患者を受け入れるというヤマトでも珍しい理念の医療機関〈ロカの施療院〉が協力を募っており、少なくない〈冒険者〉がこれに賛同し、力を貸している。


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最終更新:2014年11月24日 14:04
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