累積: - ___ 昨日: - ___今日: -

理科系的?現代風に考えると

鍼灸漢方用語の術伝的解釈


はじめに

 私は、理系の大学を出ましたので、昔からの鍼灸漢方用語は、
体の中の自然現象として見たいこともあり、以下のように解釈
しています。

 また、一般の人や医師はじめ理系の人には、こういう解釈の
方が伝わりやすいのではないかなとも思っていますし、研究も
進みやすそうに思います。

ツボ、経絡

ツボ

 筋肉が一時的に機能性病変を起こした所
 表面に近い部分は過弛緩、奥の方は過緊張

経絡

 筋肉の重力負荷分担システム
 正経12経は、立位での重力負荷分担システム

ツボと経絡について、詳しくは

 この辺りは、詳しくは>>> ツボと経絡の観方

瘀血,水毒,邪気、真気

瘀血

 血液が循環しにくくなり、悪化したもの。老廃物・未代謝化
学物質などが多く、ウイルス細菌などが増えている

 自然界での川や湖沼などで、流れにくくなった部分には、ゴ
ミが溜まりやすく、腐りやすいのと同じことと思います。体内
では、「ゴミ」=「老廃物・未代謝化学物質など」、「腐る」
=「ウイルス細菌などが増殖」ということだと思います。

水毒

 体液が循環しにくくなり、悪化したもの老廃物・未代謝化学
物質などが多く、ウイルス細菌などが増えている

 瘀血と同じですね。繰り返しになりますが、自然界での川や
湖沼などで、流れにくくなった部分には、ゴミが溜まりやすく、
腐りやすいのと同じこと。体内では、「ゴミ」=「老廃物・未
代謝化学物質など」、「腐る」=「ウイルス細菌などが増殖」
ということ。

邪気

 体の中の邪毒のうち、形が無く、見えないが、機能は、実感
できるもの。気体や電気のように。

 瘀血や水毒から湧き出すと言われる。

 実態は生体内雑電気か? ツボに指を近付けただけで飛んで
くるのは静電気放電? 過緊張した筋肉が発する異常活動電位
と関係か?

追記:2017.1.11ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 邪気については、江戸時代の鍼灸書に頻繁に出てきます。

「鍼は万病一邪と心得べし」『鍼道発秘』(葦原検校)

「邪気ある時は何れの所にも鍼を用ゆ
   病なきは何れの穴にも鍼を禁ず」『鍼道発秘』
                  (葦原検校)

「けだし鍼は邪気を退くるものなり
  邪気さえ退く時は自ら正気は盛になる理なり」
                 (『鍼灸重宝記』)

「邪気の至るや緊にして疾く、
   穀気の至るや徐にして和す」
   (『杉山真伝流』皆伝之巻「鍼法撮要」〈気察〉)

 これら記述は、私が鍼灸している時に実感していることに近
いですし、敏感な患者さんの話とも近いです。

 例えば、筋痛症系の患者さんは、電気のような物が動いて指
から出ていくと言う話をされる事が多いです。
術伝流一本鍼no.57:応用(9)筋痛症

 邪気とは、今の言葉で言えば「生体内雑電気」かなと思いま
す。明治鍼灸大学時代の伊藤和憲先生の研究で「過緊張した筋
肉は活動電位を出し続けている」というのがありますが、その
活動電位と関係が深そうに思います。

 また、邪気は、漢方的には、体の中の邪毒のうち、目に見え
ず、形が分からないが、電気や空気のように機能は感じられる
物と思われます。

 そして、邪気は、水毒や瘀血から湧き出すとされるので、腐っ
た水からメタンガス(気体)が出てくる感じかなと思います。

 「症状が出ている所、古いツボ、傷跡、水毒、瘀血には、邪
気が沢山有る(蠢いている)。そこから邪気を退けると、症状
は改善し、ツボ、つまり、筋肉の一時的機能性病変も改善し、
傷跡の改善も進み、水毒や瘀血の毒性も低下する」ということ
のようです。

 体の中の電気生理学的研究が進むと解明できるかもしれない
なと思っています。

 敏感な人は、ピリピリビリビリした感じを受けることが多い
ですし、敏感な患者さんには「小さな雷(稲妻?)」という表
現をされた人もいます。

 堀泰典先生の『体内静電気を抜けば病気は怖くない!』を読
んだら、堀先生の言う体内静電気こそ、邪気の正体(の1つ)
のように思 いました。体内静電気を鍼で抜く話も出てきました
ので。
著書『体内静電気を抜けば病気は怖くない』の紹介

 『体内静電気を抜けば病気は怖くない!』の感想は、ブログ
に書きました。
http://d.hatena.ne.jp/kuhuusa-raiden/20161018

電磁波を放電しよう!体にたまった電磁波の抜き方、知っていますか?
 上記で問題にしている体内に溜まった電磁波も、昔の言葉で
言えば邪気でしょうね。

 体の表面に近い余剰電磁波(雑電気)は、アースなどで抜け
ますね。

 けれど、邪気は筋肉内にも溜まっていることも多く、そうい
う場合には、筋肉まで刺鍼する深鍼の鍼治療が一番効果的と思
います。もちろん、その前後に手足末端への引き鍼して、手足
末端から体の外に出るように誘導することも大切ですが。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

真気

 毛細血管の血流と関係が深いようだ。実態は遠赤外線か?

 特に、真気のうちの営気(穀気)は、毛細血管の血流そのも
のかなと思います。それに対して、衛気は、毛細血管の血流に
従って生じる遠赤外線かなという感じです。

瘀血,水毒,邪気、真気などについて、詳しくは

 この辺り、詳しくは、私の養生観術伝流基本+の「発
作現象の濁醪(どぶろく)モデル」なども参考にしてください。

心下痞硬の痞硬、臍下不仁の不仁

痞硬

 その部分の筋肉が一時的な過緊張に成っている

不仁

 その部分の筋肉が一時的な過弛緩に成っている

傷寒論の太陽病,中風,傷寒

太陽病

 上気道感染症

 太陽位は、上気道のある部分の皮膚表面(〜筋肉)。上気道
の感染状況を皮膚表面(や筋肉)の変化などで診察したことに
由来するように思います。

中風

 普通のカゼなど

傷寒

 新型インフルエンザなど

新型ウイルスと傷寒論

 (新型?)インフルエンザ・ウイルスは、シベリアの大地に
眠っているとか。先ず、夏に飛来した渡り鳥(雁,鴨)に感染。
渡り鳥が越冬のため中国南方などに移動。そこは、昔から、ヒ
ト、ブタ、アヒル(家鴨)が一緒に住む地域。

 そこで、先ず(蚊を媒介として)アヒル(家鴨)に感染(鳥イ
ンフルエンザ)、次に(進化して?)ブタに感染(豚インフル
エンザ)、そして(進化して?)ヒトに感染(新型インフルエ
ンザ)。

 ヒト、ブタ、アヒル(家鴨)が一緒に住んでいるので、蚊が吸
血した血の中のウイルスが、アヒル、ブタ、ヒトの血液内で混
ざりやすく、進化しやすいそうですね。

 『傷寒論』は、昔の中国の南方地域で新型感染症の治療に奔
走した人によって書かれたとか。それで、私には、『傷寒論』
は、同じ上気道感染症(太陽病)のうち、普通のカゼのように
軽いもの(中風)と、新型インフルエンザ(やSARS)などの
ような重いもの(傷寒)の差を書いた本のように見えました。

おわりに

 ご理解いただけましたか。私は、こんな風に、ツボと経絡な
ど鍼灸漢方用語を観ています。こういう風に観ると、鍼灸漢方
用語は、現代医学と余り矛盾しないように思うのですが、いか
がでしょう。



   >>>術伝流鍼灸操体講座へ・・術伝流鍼灸操体講座

   >>>このページのトップヘ・・鍼灸漢方用語の術伝的解釈

   >>>術伝HPトップへ ・・・・トップページ

術伝HP内検索:上の@wikiメニューの「wiki内検索」


お知らせとお願い

術伝流鍼灸操体講座で患者さん役を募集

 術伝流鍼灸操体講座は、実践面を重視しています。実際に症状が出て
いる方の治療を見たほうが勉強になります。そこで、講座で患者さん役
をしてくださる方を募集しています。

 くわしくは、術伝流のモデルをみてください。

 よろしくお願いします。

感想・間違いなど

 感想などあったり、間違いなど見つけた方は、術伝事務局あてにメールをください。

 よろしくお願いします。

「術伝」症例相談用メーリングリストの参加者募集

 「術伝」では症例相談用メーリングリストの参加者を募集しています。
参加希望の方は、術伝事務局あてにメールをください。

 よろしくお願いします。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

   >>>術伝HPトップへ ・・・・トップページ