ゆっくりいじめ系2900 スーパー赤ゆっくりボール2-2

その様子をゆっくり眺め満足した俺は、
さっきから俺の演説に被せて「ちょろーり ちょろーり」と声を出しながら
俺の後ろをヨチヨチ這っていた三匹の赤ゆっくりに向き直った。

「赤ちゃん達、いい事教えてあげるね。
こっそり逃げる時は『ちょろーり』なんて声に出しちゃ駄目なんだよ。
恐いお兄さんに聞こえちゃうからね。」

親切な俺は大変重要だが今後使う機会は訪れないであろう知識を授けてやる。


「「「ゆわぁぁぁぁん!?にゃんじぇ みちゅかっちゃうにょぉぉ!?」」」
今説明したよね。

「あがぢゃぁぁん!!ゆっぐりじないでいぞいでにげでぇぇぇ!!!」

親れいむが絶叫する。
目の前の人間の慈悲にはすがれない、
いや、ゆっくりへの慈悲など持ち合わせていないということを
いまや完全に確信した親れいむは最後の希望にすがる。
無論、赤ゆっくりが体の大きな人間から逃げ切るなど、
少なくとも人間の恐ろしさを散々に思い知った今の親れいむなら、
ほぼ不可能であるとわかっている。
だがそれでも、今は万に一つの可能性にでも賭けるしかないのだ。

「ゆえぇぇん!ゆっきゅりちないじぇ にげぇりゅよぉぉぉ!!」
「ゆわぁぁん!!きょわいよぉぉぉ!!」
「きょっち きょないじぇぇぇ!!!」

恐怖に泣き喚きながらピョンピョン飛び跳ね、
唯一の脱出口である土蔵の入り口に向かって行く赤ゆっくり達。

だが、悲しいかな。
ピンポン玉大の小さな赤ゆっくりがどれだけ懸命に跳ねようとも
一度に進む距離は3センチ程度が限界。
しかも恐怖から来る焦りのせいか、速く逃げようと躍起になるあまりか、
饅頭皮の弾力で跳躍をする際の"溜め"がおろそかになっている。
跳躍の頻度こそ増えているものの、それ以上に跳躍距離が縮まっており、
一度に1センチ程度しか進んでおらず無駄に体力を消費するばかり。
4メートル程先にある土蔵の入り口は、
今の赤ゆっくり達には無限の果てのように思えることだろう。


俺はしばらく立ち尽くし、赤ゆっくり達が30センチほど進むのを待ってから
一歩だけ足を踏み出す。

「ゆっ・・・?ゆんやぁぁぁぁぁぁぁ!?」

一匹の赤まりさがその気配に気づいて後を振り返り、すぐ目の前にいる俺を見て絶叫する。
他の二匹もその声につられて後を振りかえり、同じように絶叫を漏らす。
三匹とも恐怖に固まって動けなくなる。
懸命に逃げ続けた筈なのに、何故、まったく距離が離れていないのか、
まったく理解できないという表情で。


「うじろみぢゃだめぇぇ!!どまらないでにげでぇぇぇ!!」

親れいむの叱咤に我に返った赤ゆっくりが再び決死の逃走を再開する。

「ゆんっ!!ゆんっ!!」
「ゆっぐ!!ゆっぐ!!」
「ゆえぇぇ!!!ゆえぇぇぇ!!」

ボロボロと涙を流しながら顔を真っ赤にして懸命に跳ね続ける赤ゆっくり達。
俺はまた少しだけ進ませてやってから、
すぐに追いつき、赤ゆっくりの背中をそっと撫でてやる。

「ゆびぇぇぇぇぇぇぇ!?」

その度に、必死の思いで跳ねているにも関わらず、
恐い人間に追いつかれていることを知り、悲鳴を上げ、
また、懸命に跳躍を続ける赤ゆっくり。


そんな楽しい追いかけっこにも飽きが来始めた頃、
赤ゆっくり達は、ようやく土蔵の入り口まであと1メートル程の地点まで辿り着いた。
この辺りまで来ると同じ赤ゆっくりでも運動能力の差が出てくるのか、
三匹の間にはわずかに差ができていた。
一番赤まりさ、二番赤れいむ、そしてドンジリは一番小さい赤まりさだった。


「ゆぇぇぇぇぇ!!おねいちゃぁぁぁん!!おいちぇかにゃいじぇぇぇぇ!!!」

小赤まりさが先を行く姉たちに助けを求める。
この状況下で助けるわけねーだろが、と思いながら見ていた俺だったが、
先行する姉赤ゆっくり達が互いに頷き合ったような気がした。

その次の瞬間、二匹は飛び跳ねるのを止め、こちらに向き直ったではないか。
そして揃ってぷっきゅう!と膨れてこちらを威嚇(笑)してくる。

「ゆ、ゆ、ゆっくちできにゃい ぱきゃなぢぢぃは ちねー!!
く、く、くやちかっちゃら りぇいみゅを ちゅかまえちぇみりょー!!」

震える声でそう叫ぶと土蔵の入り口ではなく横に向かって逃げてゆく赤れいむ。

「ち、ちにぇぇぇ!!
よ、よ、よわいぢぢぃは ま、まりしゃが ゆっきゅり やっちゅけちぇやりゅぅぅ!!」

姉赤まりさに至っては、俺の足にムニムニと体当たりをしかけてくる。

俺にそんな事を言っていた親まりさがどんな目に遭ったか忘れている
      • わけでは無いのだろう。
ブルブルと震えて目には涙をなみなみと湛えている。
全ては己の身を挺して妹赤まりさを逃がす時間を稼ぐため。
素晴らしい。なんと素晴らしいゆっくり達だ。

別に挑発に乗ってやる理由はないし、
くだらない策を弄されようと三匹共捕まえることなど訳ないのだが、
ここは敢えて勇敢な赤ゆっくりに敬意を表し、付き合ってやることにする。



「ち、ち、ち、ち、ちにぇー!ちにぇー!」

まずは姉赤まりさ。
恐怖に目を瞑ったまま、俺の靴にムニョンムニョンと体当たりを繰り返している。
勿論、赤ゆっくりの体当たりなど何のダメージも無いばかりか、
体当たりしてくる姿をこの目で直接見ていなければ、
体当たりされたことにすら気づかないだろう。
靴に跳ね返されてはポテンと地面に転がり、「ゆぴっ!」と小さく悲鳴を漏らしている。

そんな姉赤まりさの体当たりにタイミングを合わせそっと靴で小突いてやる。

「ゆぴゃぁぁぁ!!!い、いちゃいぃぃぃ!おちょうしゃぁん!!」」

それまでよりわずかに大きく弾き飛ばされただけで、大声で泣き喚く。
早々に戦意喪失してしまった姉赤まりさを指で挟んで摘み上げる。

「や、やちゃ、やちゃぁ!たしゅけ・・・たしゅけちぇぇぇ!!」

半狂乱で泣き叫んでいる姿が可愛らしい。



「さあ!次はれいむちゃんを捕まえるよ!ゆっくりしないで急いで逃げてね!」

陽動のため懸命に土蔵の入り口の脇に向かって走る赤れいむに向かって大声で宣言する。

「ゆぴぃ!?ゆっへ!!ゆっへ!!」

怯えた声を上げ、地面に擦れて皮が傷つくのも構わずにがむしゃらに跳ねる赤れいむ。
そのれいむに俺は数歩で追いつき、そして追い越した。

「ゆっぎゃぁぁぁぁん!!」

突如目の前に出現した俺の足に気づいた赤れいむが、急ブレーキをかけて止まるが、
勢いを殺しきれず顔面から固い地面にスライディングをする。

「ゆぎっ!いちゃいぃ!」

涙で顔面をグチャグチャに濡らしながら起きあがる赤れいむ。
おでこの皮が少し削れて餡子が薄く透けて見えている。
だが休んでいる暇など無い。

「れいむちゃん捕まえちゃうぞぉ!」
「ゆびゃああ!!」

自分に向かって伸びてくる俺の手を目にして、悲鳴を上げて飛び上がる。
そして90度向きを変えて横に逃げ始める。


「ゆひぃ・・!ゆひぃ・・!ゆひぃぃ・・!!」

擦り切れた皮の痛みに苛まれ、息を切らしながらも跳ね続ける赤れいむ。
一所懸命になるあまり、既に俺にリボンを捕まれ、
摘み上げられていることにも気づかない。

「ゆひぃ・・・ゆひ・・・ゆゆぅぅ!?
ぢょおぢで ぢみぇんしゃんが いないにょぉぉぉ!?」

ようやく違和感を感じた赤れいむが、既に自分が地面を離れて
ジタバタと無駄に足掻いていただけだった事に気づく。

「わー、れいむちゃんお空を飛んでるみたいだねぇ!」

赤れいむを顔の前まで持ち上げて晴れやかな笑顔を向ける俺。

「ゆぴょぉぉぉぉ!?!?」

破裂しそうなくらいに目を剥き、
口から黒い餡子の泡をブクブクと噴きながら絶叫する赤れいむ。



「さーて、残る赤ちゃんは・・・おっといかん!」

二匹の赤ゆっくりと楽しく遊んでいる間に
ノロマな妹赤まりさも入り口の扉のすぐ前まで辿り着いてしまっているではないか。
ゆっくりした結果がこれだよ!

左手の指で赤れいむの頭のリボン、それに赤まりさの帽子をその下の金髪ごと
まとめて摘んでぶら下げた俺は、本気のダッシュで土蔵の入り口に駆け寄り、
重い引き戸を閉め始める。

「ゆっ・・・ひ!ゆっ・・・ひぃ!
ゆわぁぁ!?ちょびりゃしゃん、ちまりゃないじぇぇぇ!?」

俺の姿にはまだ気づいていないようだが、
目の前まで迫った出口が閉まり始めたことには気づき悲鳴を上げる妹赤まりさ。

「ゆっひぃ・・・!ゆっ・・・ひぃ!!」

懸命に跳ね進もうとしているようだが、明らかにスピードが落ちている。
這っているのかと見紛うほどだ。どうやらもう体力を使い切ったらしい。
急ぐ事はなかったようだ。
俺は妹赤まりさの遅々として進まない歩みに合わせて、
引き戸を閉める速度を少し遅くしてやる。



妹赤まりさが、ようやく引き戸の乗った敷居の端に差し掛かった頃には、
脱出口の幅、すなわち引き戸と入り口の壁との隙間は残り4センチ程だった。
妹赤まりさの幅はおよそ3センチ。
ちなみに引き戸の厚さは10センチ。
妹赤まりさが脱出完了するまでの残り距離は13センチ。

頑張れまりさちゃん!
俺はジリジリと引き戸を閉めながら心の中で妹赤まりさを応援する。

「まりしゃぁぁ!いちょいでぇぇぇ!!」
「はちっちぇねぇぇぇ!!!」

お姉さん達も俺と一緒に応援してるぞ!



妹赤まりさの体が敷居の中間地点まで到達。
脱出口は既に3センチにまで縮まっている。
妹赤まりさの幅ギリギリだ。

「ゆ゛うぅぅ!!ちまりゃないぢぇぇぇ!ちまっちゃやぢゃあぁぁ!!」

自分の皮に扉が触れるのを感じ泣き喚く妹赤まりさ。



ゆひーゆひーと舌を出して荒く息をする妹赤まりさ。
その舌が敷居の出口側を超えた。
この時、出口の幅は2センチ。
妹赤まりさの本体は潰れた1センチ分、縦にひしゃげている。
当然ながらこの状態で飛び跳ねることはできない。

「ゆぎゅぅ!!ゆぎゅぅぅぅ!!」

それでも必死に、潰れそうな体を前に向かってグイグイと押し込むんでいく。
幸いにも、大量に流され続ける涙が潤滑油替わりになったのか、
微々たる速度だが前進をしている。



遂に土蔵の外の地面を踏んだ妹赤まりさ。少なくともその体の半分は踏んだ。
残る半分、妹赤まりさのお尻?に当たる後半部分は、引き戸と壁に挟みこまれている。
この時、出口の幅は8ミリ。

「はなちちぇぇ!はなちちぇにぇぇ!!!」

挟み込まれ抜けなくなったお尻を必死に抜こうと、
お尻が千切れそうな痛みに苛まれながらも体を振る妹赤まりさ。

「みょうちゅこちぢゃよぉぉぉ!!」
「がんびゃりぇぇぇぇ!まりしゃぁぁぁ!!」

俺の手に摘まれたままの姉赤ゆっくり達も、
扉に遮られて声しか聞こえない妹赤ゆっくりに向かって懸命に声援を送る。
頑張れ!頑張ってくれ!まりさちゃん!
俺ももう限界だ!
これ以上じらされたら、思いっきり引き戸を閉めて
可愛いお尻をプチュッと潰してしまいそうだ!
祈るような気持ちで姉赤ゆっくりと共に声援を送る。

その瞬間

しゅっぽん

と微かな音が聞こえた気がした。

「ゆゆっ?やっちゃぁぁ!にゅけちゃ~!にゅけちゃよ~!!」

歓喜に染まる妹赤ゆっくりの声を確認した後、
俺は満足げな表情でそっと引き戸を完全に閉じた。


--------------------------------

捕らえた赤れいむと赤まりさを摘んだまま、
俺はそれまでの一部始終を見ていた親ゆっくり達の元まで戻った。

「ゆぇぇぇぇぇん!!きょわいぃぃ!きょわいよぉぉぉ!!」
「やちゃ・・・やちゃよぅ・・・りぇいみゅ、まりゃ ちにちゃくにゃいよ?」

妹赤まりさの脱出劇の興奮もゆっくりと醒め、
自分達を待ち受ける運命を思い出して騒いだり、
さめざめと泣いたりしている赤ゆっくり達。

「ゆぅ・・・あかちゃん・・・・・」

捕らえられた二匹の赤ちゃんを悲しそうな目で見つめる親れいむ。
だが、その表情には一匹だけでも無事逃げ出せた事に
どこか安堵の色を帯びているようにも見える。

「ごべんね゛ぇぇ・・・ごべんね゛ぇぇ・・・」

親まりさは涙を流してひたすらに己の無力さを赤ゆっくり達に詫びるばかりだ。


俺は木箱から竹串を2本取り出した。

「「ゆぴぃぃぃぃぃ!?」」

自分達の姉がその竹串で何をされたかその目に焼き付けていた2匹は悲鳴を上げる。

プスリ
「ゆんぎゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

プスリ
「いぢゃい!いぢゃい!いぢゃい!いぢゃいぃぃぃぃ!」

2本の串団子ならぬ串饅頭を親ゆっくりの目の前、
放置してしまった赤れいむボールと並べるようにポイと投げ捨てる。

「ゆべっ!」
「いぢゃいぃ・・・たちゅけちぇぇ・・・おきゃあしゃん・・・」

体の上下に串を貫通され、自力で立ち上がることのできない二匹の赤ゆっくり。
涙の対面を果たした親子姉妹に聞こえるように俺は言葉を紡ぐ。

「さて、と・・・逃げちゃった赤ちゃんを捕まえてくるかな・・・」

「「「「ゆ゛ゆーっ!?」」」」

てっきり助かったと思いこんでいた妹赤まりさの危機が
まだ去ってはいなかった事を知り、ゆっくり親子が驚愕の声を上げる。

「ゆっ!あかちゃんはもうにげちゃったよ!」

俺を思いとどまらせようと必死に声をかけてくる親れいむ。

「うん、だから捕まえてくる。」

にべもなく答える俺。

「あ、あ゛のあ゛がぢゃんば、どっでもあじがはやいがらぁ!
づよいにんげんのおにいざんでも、おいづげないどおぼいばずぅ!
あだまのいいおにいざんば、むだなごどなんがじないがら
ごごでゆっぐじずるのが いいどおもいまずぅぅぅ!!」

今度は親まりさだ。俺にお世辞まで言って健気な事だ。
でも俺があのノロマな赤ゆっくりに追いつけないとか、
それはちょっと無礼なんじゃないかな?


ゆんゆん喚くゆっくり達を無視して、俺は再び土蔵の入り口に向かう。

「あかちゃぁぁん・・・」
「ゆ・・・きっとだいじょうぶなんだぜ、れいむ・・・
あかちゃんはうまくかくれてるにちがいないんだぜ・・・」

そんな親ゆっくり達の声が聞こえる。
いいぞ。希望は捨てるなよ。その方が打ち砕く楽しみがある。


この土蔵の右手には母屋があり、それ以外の方向は塀で囲まれている。
母屋までも塀までもそれなりに距離があり、あの赤まりさの足では、
しかもあれだけ疲労していては、この時間ではそこまで辿り着くことができない。
その途中にも赤ゆっくりが隠れられるような植木や物などは僅かしか存在しない。
虐待用ゆっくりを殺す前に無理矢理働かせて雑草取りをやらせているので、
余計な雑草も生えていない。
勝手知ったる我が家の庭。
赤ゆっくりが隠れられるポイントなど片手で数えられる程しかない。

まあ、仮に俺の知らないゆっくり隠れ家プレイスがあったところで、
「ゆっくりしていってね!」
と一声かけてやれば、あの赤ちゃんのことだ、
可愛らしい声で元気な返事を返してくれることだろう。
そんな事を考え、ニヤけながら土蔵の扉を開く。



「ゆゆぅ~!まぃちゃは、みんにゃにょぶゅんまぢぇ ゆっきゅりちゅるよ!
きょきょを まぃちゃの ゆっきゅりぷりぇいしゅにちゅるよ!!」

扉の真ん前で、俺の方に背を向けて楽しそうな声を上げながら
ポヨポヨと飛び跳ねている、あの妹赤まりさがいた。


「「「「どお゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛じで
    に゛げでな゛い゛の゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛!?!?!?!」」」」

土蔵の奥から綺麗にハモったゆっくり家族のツッコミの声が聞こえてきた。

うん・・・これはお兄さんも予想外だったよ・・・
俺は生まれて初めてゆっくりに対してちょっとだけ同情を覚えた。


「!ゆゆっ!?」
家族の声に反応し、こちらを振り向く妹赤まりさ。

間抜けな笑顔を浮かべたまま俺と目が合った。

「?」
バカみたいに笑顔の形に口を開いたまま、
くりくりとした目で俺の顔をマジマジと見上げている。
それから横に体を傾ける。首をかしげて・・・いるんだろうか・・・?

「ゆっ!きょきょは まぃちゃの ゆっきゅりぷりぇいちゅぢゃよ!
ぢぢぃは ゆっきゅりで・・・ちぇ・・・い・・・・・・・・・」


「ゆぎゃびゃぁぁぁぁ!!!
どうぢで きょわいにんげんじゃんが きょきょにいりゅのぉぉぉぉぉ!?」


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きっと扉が閉まって俺の姿が見えなくなったことで、
完全に危機が去ったと思いこんでしまったのだろう。
まったく餡子脳というのは度し難いものであるなぁ。

そんな事を考えながら、竹串に刺した最後の一匹の赤ちゃんを親達の目の前に転がした。

「ゆぢゃぁぁ!!いぢゃぁぁい!!とっちぇぇ!こりぇとっちぇぇ!
おきゃあしゃぁん!おにぇいちゃぁぁん!!」

串に刺され身動きできないままに、痛みにジタジタと悶える妹赤まりさ。
隣に転がっている姉赤れいむと姉赤まりさは、
助けを求められても、恨めしげに妹赤まりさを睨むだけだ。

無理もない。
自分達はこのノロマな妹赤まりさを助けるために、その身を囮にしたというのに、
この妹赤まりさのゆっくりの餡子脳にしてもあまりにお粗末な行動で、
全てを水の泡にされてしまったのだ。
この妹赤まりさを助けようとしなければ、
今頃自分は逃げ出せていたかもしれないのに・・・
そんな怨嗟の念が視線にこもっている。

親ゆっくり達にしても思いは同じだろう。
ギリギリと歯を噛みしめているのは、
妹赤まりさを叱り飛ばしたい気持ちを抑えているからか。



さて、これでようやく本題に入れるな。
俺は立ち上がってゆっくり達を見下ろしながら喋り始める。

「さあ、大変長らくお待たされいたしました!
これより赤ちゃんれいむちゃんのゆっくり踏み潰しショーを始めます!
みなさん、拍手ぅ~!!」

拍手は聞こえない。
そういえばこいつらに手はなかったっけ。

「ゆひっ!?」

これまでのドタバタで一時的に危機から遠ざかっていた赤れいむボールが涙目になる。
大丈夫だよぉ、れいむちゃぁん。
お兄さんれいむちゃんの事は片時たりとも忘れたことなかったよぉ。

「お゛に゛いざん、お゛ね゛がいでずぅぅぅ・・・
あがぢゃんはぁ・・・あがぢゃんだげはぁ・・・」

無駄と知りつつなおも懇願を続ける親まりさ。
良いBGM提供ありがとう!


赤れいむボールの真上に右足を持ち上げる。

「さ、さあ!いくよぉ!れいむちゃん!!」

興奮に思わず声がうわずってしまった。

「ゆ゛っ・・・ゆ゛えっ・・・・・」

泣き声をあげることも忘れブルブルと震えてこちらを見上げる赤れいむボール

「とっても痛いからねぇ。とっても苦しいからねぇ。
大丈夫ぅ?れいむちゃん我慢できるぅ?」

「や・・・・ぢゃぁ・・・・・・・・・」

辛うじてそれだけ答える。

それを聞いて俺が優しく赤れいむボールに微笑みかける。

「・・・なーんて!うそうそ!お兄さん可愛いれいむちゃんを虐めるなんてできないよ!」

「・・・ゆ・・・・?」

困惑。
それから、赤れいむボールの表情がぎこちなくだが緩み、
にこっ・・・と涙目のまま笑顔が浮かんだ。


その瞬間。

「そぉぉい!!!!!!!!!!」「ぎゅびゃぼっ!!!!!」

ズダン!!と音を立てて、右足を渾身の力で地面に打ちつけた。
ああ・・・これだよ、これ・・・
手加減なんてできるかよ・・・赤ゆっくりは思いっきり踏みつぶすだろJK

ほわ~んとした思考の中、だが、俺の右足はいつもとは違う感触を捕らえていた。
固く平たい地面の感触とは異なる、固く丸い物体の感触。
いまだに俺の右足をグイグイと押し返してくる弾力。

俺は自分の足下に視線を落とす。
いつものように靴の周りに餡子の染みが広がっていたりはしない。

踏みつけた靴のかかとは2センチくらい浮いているだろうか。
赤れいむボールのゴム層は厚さ5ミリ。赤ゆっくりの上下で合わせて1センチ。
即ち今、赤れいむボールの"芯"である直径3センチ程の赤れいむは、
厚さ1センチにまで圧縮されているのだ。

右足をどかすとしゃがみ込んで赤れいむボールを拾い上げる。
赤れいむボールについた土をパッパッと払い除けると
ボールの中の赤れいむの様子を覗き見る。


「ゆびぃっ・・・・いぢゃ・・・い・・・・・・」

素晴らしいことに皮はどこも破れてはいない。
涙を流して泣き声を上げるその口には、黒くもそもそしたものが溜まっている。
潰された時に餡子を吐いたのだろう。
あれだけの圧力を受けたのだから相当量の餡子を吐いたのだろうが、
赤れいむの口まですっぽり覆うゴムの鎧は、餡子の流出を押さえ込み、
赤れいむの内に押し戻した。
程なく、餡子は赤れいむの体内の餡子に吸収され、
赤れいむには何ら肉体的ダメージは無いだろう。

あるのは、体を押しつぶされる痛みと苦しみ、そこからくる精神的ダメージだけだ。


「ほら!見て!見て!
あんなに思いっきり踏みつけたのにれいむちゃんは全然怪我してないよ!
凄いね!凄くゆっくりできる赤ちゃんだね!!」

興奮し、幼い子供のようにはしゃぎながら、
親ゆっくりや妹ゆっくり達にも俺の素晴らしい発明品である
赤れいむボールを見せてあげる。


「れいぶのあがぢゃぁぁぁぁぁん!!!」
「や゛め゛でぐだざぁい゛!や゛め゛でぐだざぁい゛ぃぃ!!」
「「「ゆ゛わ゛わ゛ぁぁぁぁん!!」」」

俺を褒め称え感謝するゆっくり家族の声に気を良くした俺は、
更に赤れいむボールの素晴らしさを見せてあげるために立ち上がる。


「ほらっ!」ズダン!!「ゆぶぅっ!?」

「こんなにっ!」ズダン!!「ゆぼぉっ!」

「踏んでもっ!!」ズダン!!「や・・・やめ・・・ちぇ・・・ぼびゅぅっ!」

「死なないよっ!!!」ズダン!!「ゆばぶっ!?」


はぁ・・・はぁ・・・はぁっ・・・
息が荒くなるのを感じる。
それに凄く熱い・・・全身から汗が噴き出している。
口の端からも生暖かいモノが垂れている気がする。


何度も押し潰された赤れいむは、体外に噴き出そうとする餡子の圧力を受け続けて、
流石に皮の所々が押し潰されて破け、赤れいむの肌に黒い斑点が浮いたようになっている。

だが、それだけだ。
餡子は一欠片たりとも体外に漏れてはいない。
だから、まだ死なない。まだ死ねない。
なんとゆっくりできるゆっくりか。


「ゆ、ゆっくり、で、できるねっ!!」ズダン!!「ゆ・・・ゆげぶぅっ!!」

「ゆ、ゆ、ゆ、ゆゆゆゆっくり!!」ズダン!!「いちゃ・・い・・べぼぉっ!?」

「ゆぐ、ゆっぐ!ゆっぐりづぶれでね!!」ズダン!!「ゆぶぶぉっ!?」

ハァ、ハァ、ハァ、ハァ、ハァ、ハァ・・・
首筋を生温い液体が幾筋も滴り落ちる。

踏み抜く度に、自分の足と地面が距離を縮めるのを感じる。
足がジンジンと痺れ、激しく痛む。それすらも心地よい。
今ので赤れいむはどれだけに潰れたのだろう。

8ミリ?5ミリ?3ミリか?

ハハハハハ!生物の限界を超えた薄さだ。
でも、まだ生きている!生きて愛らしい声をあげているではないか!
素晴らしい。素晴らしい。素晴らしい!
俺が作り出した素晴らしいゆっくり。

遠くでゆっくり家族達の泣き声が聞こえる。
お兄さん、れいむたちの赤ちゃんを丈夫にしてくれてありがとう♪
もっともっと力一杯踏み潰してあげて欲しいんだぜ!
お姉ちゃんばかりじゅるい!まぃちゃもグチャグチャに踏みちゅぶちてね!
そんな喜びの泣き声が聞こえる。


「ゆっご、ゆ゛っごりづぶれろぉ!!」ズダンッ!!!

ぷちゅん

高まる餡子の圧力に晒され続けた、赤れいむの目玉が潰れた

「ゆ゛びぃぃぃぃ!おみぇみぇ いぢゃぁいぃ!!きゅらいよぉぉ!!!
おきゃあしゃぁん!おちょうしゃぁん!ぢょきょにいりゅにょぉ!?」

その声に、俺の眼前の全ての景色がうっすらと赤く染まった。


「づ・ぶ・れ・ろぉぉぉ!!!!」ズダン!!「ちゃしゅけ・・・げびょぶぅぅ!!」

「づぶれっ!」ズダン!! 「づぶれろっ!」ズダン!!
「づぶすっ!」ズダン!! 「づぶすぅっっ!」ズダン!!

ズダン!!ズダン!!ズダン!!ズダン!!ズダン!!・・・・・



いちゃいよ、いちゃいよ、きゅるちいよ
おみぇみぇがいちゃいよ、あんきょしゃんがいちゃいよ

なんにみょ みえにゃいよ みょう よるしゃんにゃの?
よるしゃんは おうちに きゃえりゃないちょ ゆっきゅちじぇきにゃいよ
ちょうぢゃよね? おきゃあしゃん
りぇいみゅ いいきょ ぢゃきゃりゃ
おきゃあしゃんの いうこちょ ききゅよ?

ゆゆ おきゅちに ちょっても あみゃいもにょが ありゅよ
あみゃいよ ちあわちぇぢゃよ もっちょ ちゃべりゅよ
ゆゆ やめちぇ りぇいみゅの あんきょしゃん ちゃべないぢぇ
どうちちぇ ちゃべちゃうにょ
あみゃあみゃ ちゃべりゅよ ちゃべないぢぇ

いちゃいよ、いちゃいよ、きゅるちいよ
おみぇみぇがあちゅいよ、あんきょしゃんがきゅるちいよ

もうちゅぶしゃないで ちゅぶしゃないで ちゅぶしゃないで
りぇいみゅ なんにも わるいこちょ ちてないよ
おきゃあしゃんの いうこちょ ききゅよ?
おちょうしゃんの いうこちょ ききゅよ?

りぇいみゅ ゆっきゅちちちゃいよ
おきゃあしゃんと おちょうしゃんと いもうちょちゃちと
おうちで おいちいごはんしゃん たべちぇ ゆっきゅちちちゃいよ

おきゃあしゃんに しゅーりしゅーり ちてもりゃいちゃいよ
おちょうさんに ぺーろぺーろ ちてもりゃいちゃいよ
いもうちょちゃちと ゆっきゅり おうちゃをうちゃうよ
ちょちちゃら みんにゃぢぇ いえりゅよね

「ゆっ・・・きゅち・・・ ちちぇ・・・いっ・・・ちぇ・・・」

「んどお゛ぉ゛ぉ゛ぉぉじで づぶでな゛い゛のぉぉぉぉぉぉ!?!?!?」


ズドォンッ!!!


全体重を乗せた渾身の踏み潰しに地面が揺れる。

靴裏に感じる、それまでと異なる感触。
固いゴムの塊の感触ではなく、粉々になったゴムの切れ端の感触。
そして、そしてとても柔らかく脆いモノの感触。
過去に幾度も味わったとても甘美な感触。

靴の周りにジワリと滲み出る


黒い餡子


それを見た瞬間、俺の目の前が真っ白に染まった。

「んっぼお゛お゛お゛お゛ぉ゛ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっっ!!!!!!!!!!!
ずっぎり゛ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっっ!!!!!!!!!!!!!」




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最終更新:2011年07月30日 02:08
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