ゆっくりいじめ系1023 万能お兄さん2_2


万能お兄さんの農場。お兄さんの家のゆっくり達は、全部で30匹ほど居る。
その中で農場で従事するものは、20匹と半分以上だ。だが基本的には手が空いたら農場の手伝いをするように行っているので、
実質全部のゆっくりたちが協力して農場を経営しているといってもいい。
農場は村では1,2を争うほどの敷地面積を誇り、4分の3は畑で、残りは水田である。
もっとも水田はゆっくりに作業させるのは少し危険なので、苗を植える作業などはゆっくりにさせるが、
その後はお兄さんときめぇ丸たち胴付き4匹が管理している。
農場の経営といっても、自宅警備や、市場への買出しなども含んでいるため、農場の経営というよりも、家の経営と言ってもいい。
ゆっくりたちの作った野菜は、珍しさによる知名度も高いが無農薬で高品質なため評判はかなり高い。
農薬の代わりに、ゆっくりたちが害虫を食べてくれるのである。
ゆっくりからすれば、自分で手塩にかけて育てた野菜がおいしくなるし、害虫はおやつにもなるしといいことづくめである。
万能お兄さんがこの方法をやりはじめたからというもの、村では一家に一ゆっくり
といわれるほど、ゆっくりを害虫駆除用として飼うようになった。
今、この家では昨日野菜の大部分を収穫したものの、まだ収穫していないものもあった。といってもじゃがいもや大根くらいのものだが。
じゃがいもと大根の収穫作業をしつつ、次の野菜を作るために畑を整備している。皆が協力してがんばっていた。

その最中、外からの訪問者がやってきた。
「ゆっ!!外からゆっくりがやってきたよー!!」
農場の警備担当のちぇんがゆっくりたちに言う。収穫作業を一時中断し、臨戦態勢へと移行する。
やってきたのはにとりだった。水田の用水路をたどってやってきたようだ。
農場に柵はないが、畑の前にきたら数多くのゆっくりがでてきて驚き慄いている。
「ゆっ!!ここは万能お兄さんの家だよ!!なにしにきたの!はたけをあらしにきたならただじゃおかないよー!!」
外来者に警告をする。この警告に従わなかったものは即刻排除するようにお兄さんから言われてある。ゆっくりたちはにとりの発言を待った。
「ゆっ!!お兄さんに「うちでゆっくりしたかったら、ゆっくりたちの手伝いをしてね」っていわれたの」
「ご主人様にそういわれたの!なら歓迎するよー!!」
どうやら敵ではないことがわかり、ゆっくりたちは警戒を解いた。
「ゆっ!!ありがとう。わたしはなにをすればいいの?」
「今やさいをしゅうかくしているから、そのてつだいをしてよー!!でも、かってにやさいをたべちゃだめだよー!!」
「ゆっ!!わかったよ!!」
そういうと、にとりはほかのゆっくりの手伝いをし始めた。
にとりが手伝いを始めた頃に、れいむ一家がやってきた。にとりと同じ内容を一家にも言う。


「ゆっ!!ここは万能お兄さんの家だよ!!なにしにきたの!はたけをあらしにきたならただじゃおかないよー!!」
「ゆっ!!お兄さんに「うちでゆっくりしたかったら、ゆっくりたちの手伝いをしてね」っていわれたんだ!!」
「ご主人様にそういわれたの!なら歓迎するよー!!」
「ゆっ!!ありがとう!!わたしたちはなにをすればいいの!?」
「今やさいをしゅうかくしているから、そのてつだいをしてよー!!でも、かってにやさいをたべちゃだめだよー!!」
「おかーしゃん、ここがゆっくちぷれいすにゃの?」
「そうだよ!!ここならゆっくりできるよ!!」
「「「「「わーい!!ゆっくちできるね!!」」」」」
れいむ一家ははしゃぎながら農場へと入っていった。
ちぇん達お兄さんのゆっくりは、新しく入った外来者に微塵も不安に感じていない。









なぜなら、能無しとわかればすぐに排除すればいいからだ。








「ゆっ!!にとりはこのだいこんをれてぃのところにはこんでね!!」
「わかったよ!!」
農場管理担当のれいむにいわれ、自分よりも大きい大根を頭の上に乗せ運び始めた。
ちょっと苦しいが、自分から進んでやったのだ。がんばってお兄さんに認めてもらいたいという思いを胸に運んだ。
れてぃの元にようやく運び終えたときは泥だらけになっていた。ちょっときになったが、この家のゆっくりたちはにとり以上に汚れている。
にもかかわらず、文句の一つもこぼさず作業をがんばっており、どのゆっくりも満足した表情をしている。
にとりは彼女達をみならって、文句を言わないよう我慢し、作業にいそしんだ。
「ゆっくりくろまくー、にとりごくろうさまー」
れてぃが長い舌をのばし、大根をつかんで箱に入れていった。そしてがんばったにとりをねぎらった。
「にとりがんばったね!!」
「じぶんよりおおきいものをはこぶなんて、えらいよ!!」
「つかれたでしょ?ゆっくりきゅうけいしていいよ!!」
ほかのゆっくりたちが、新人を励ます。自分達の半分ほどの大きさのにとりが、自分の体より大きな物を運んだことも素直に認め、褒め称える。
にとりはとてもうれしかった。いままでひとりだったが、仲間がいるという喜びを知った。
自然と涙があふれてきた。
「ゆっ!!どうしたんだぜ!!どこかぐあいがわるいのか!?」
「ゆぅぅ…、ちがうの、なんだかとってもうれしいの。はたらいて、なかまがいて、みとめてくれて、うれしいの」
「ゆっ!!なかまのたいせつさや、はたらくよろこび、みとめてくれるうれしさがわかるのなら、
あなたはうちでゆっくりできるしかくがあるよ!!」
「「「「うちでゆっくりしていってね!!」」」」
「ゆぅぅぅ、ありがとう…ありがとう」
こうして、新たな家族一人加わった。



「ゆぅ…ゆぅ…」
「もうすこしだよ!!おちびちゃんたちがんばって!!」
親れいむは子供達を励ましながらがんばった。彼女達はじゃがいもをはこんでいる。
「ゆっくりくろまくー、まりさたちごくろうさまー」
家族全員が運び終えたとき、子供達が文句を言い始めた。
「もうちゅかれたよ!!ゆっくちしたいよ!!!!」
「はたらいたらゆっくちできないじゃにゃいの!!!」
「おながずいだあああああああああああ!!!!!!!」
「ゆっくちできないなんて、おかーしゃんだましたの!?」
「おかーしゃんのうそつき!!」
「うそつきなおかーしゃんはきらい!!ゆっくちちね!!」


「どぼじでぞんなごというのおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!」

家族のためにゆっくりぷれいすを探していたのだ。働くのがきついとはいえ、これをこなし、お兄さんを追い出した後はゆっくりできるのだ。
せっかく見つけた場所なのに子供達は親に対して罵倒を始めた。

そのなかで、とうとうおなかがすいてがまんができなくなった、子れいむ2匹と子まりさ1匹がおちてあったじゃがいもを食べ始めた。

「「「むーしゃ♪むーしゃ♪しあわ、ゆべぇっ!!!!!!」」」

つかの間の幸せはちぇんによってさえぎられた。
「かってにやさいをたべるのはゆるさないよー!!」
「れいむのあかちゃんがあああああああああああああああ!!!!!なにするのおおおおおおおおおおお!!!!」
死んではいないものの、ピクピクと痙攣している。
「いもうとににゃにするの!!」
「いもうとをいじめるやつはゆっくりしね!!ゆっくりしね!!」
子供達がちぇんを罵倒し始める。だがちぇんはきにもせず冷ややかな目で見て言った。


「わたしはたべものをかってにたべるのはゆるさないっていったんだよー!!この家のルールにはしたがわないといけないんだよー!!
そんなこともわからないならここからでていってもらうよー!!」
「こんにゃところはゆっくちできないよ!!はたらくのがきちゅいし!!」
「いわれなくてもゆっくちでていくよ!!」
と出て行こうとした子供達を止めたのは親れいむだった


「ちびちゃんたちやめて!!でていかないで!!」
「にゃんでおかーしゃんはでていかないの!!こんなところはゆっくちできないよ!!!」
「がんばったあとにゆっくりできるんだよ!!だからがんばろうよ!!」

子供達は文句を言いまくったが、結局親の言うとおりにした。


「このやさいならたべてもいいよー!」
「ゆっ!ごはんがたべれるの?」
「わーい!!ごはんだー!!」


とちぇんがもってきたのは、クズ野菜だった。そのなかでもかなり状態が悪いやつを出す。
「これならたべていいよー!」
「ゆぅっ!!こんなきたないのたべられないよ!!」
「あそこのきれいなやさいをたべさせてよ!!」

「「「「「ゆんっ!!!!ゆんっ!!!!」」」」」

と子供達がつぎつぎに文句を言う。クズ野菜でも、野生のゆっくり達が食べている食べ物からすれば上等なものだ。だが子ゆっくりは
状態が綺麗な保存用の野菜をみて、そっちがいいと駄々をこね始めた。
ちぇんは無視して、
「わたしたちはいつもこれをたべているんだよー!!そんなこともわからないのー!?ぜいたくいうならでていってねー!!」
と一言いって黙らせた後、どこかへといってしまった。

仕方なく、れいむ一家はクズ野菜を食べ始めた。文句こそ言ったものの、やはり野菜は野生の食べ物より美味しいものである。

「「「「「むーしゃ♪むーしゃ♪しあわせー♪」」」」」
「「「「「うめぇ!これめっちゃうめぇ!!」」」」」

先ほど文句を言っていたとは思えないほどの切り替えの早さ。さすが餡子脳。恐れ入る。
食べ終わった後は仕事をするようにいわれていたが、野生の頃より美味なものを食べたせいですっかりわすれてしまった。

と、倉庫に置かれている大量の野菜が目に入った。食べてはいけないといわれても、先ほどの食事ですっかりわすれる饅頭たち。
「ここはゆっくりぷれいすだね!!れいむたちのおうちにするよ!!」
「「「「「ゆっくりできるね!!」」」」」
親れいむさえも忘れてしまってはどうにもならなかった。早速、野菜をかじり始めるれいむ一家。これからゆっくりできるゆっくりぷれいす…、
と思ったのも束の間





「クズはゆっくりしね!!」




と声が聞こえたら、子れいむが消えていた。すぐ隣にいた子まりさは状況がつかめなかった。
「ゆっ!!赤ちゃんがきえたよ!!どこにいったの!!」
親れいむも気づいて探そうとする、だがすぐに見つかった。子れいむはふらんの手に握られており、ふらんはそのままゆっくりと口に入れ
食べ始めた。
餡子脳が何が起こったのかを次第に理解していき、親れいむは悲鳴を上げた。



「れいむのあ゛がぢゃんがあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁぁぁぁぁああああああぁぁぁぁぁ!!!!!」
「れい゛み゛ゅのい゛も゛う゛どがあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ああああああああ!!!!!!」
「い゛もうどをがえ゛ぜえ゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛ぇ゛ぇ゛ぇぇぇえええええええ!!!!!」

子れいむ達がふらんにとびつこうとする。が、翼を持ったふらんに届くはずもなく、ふらんの下でぴょんぴょんとびはねるだけである

「なんであ゛がぢゃんをごろじだのお゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛おお゛お゛お゛お゛お゛!!!!!!!」

ふらんはその答えに怒り、答えた
「この家のルールもまもれず、はたらきもせず、ごはんをたべるだけで、もらえるだけでもありがたくもおもわないうえに
かってにゆっくりぷれいすとして、じぶんのいえせんげんをするクズはこの家にはいらないんだよ!!ゆっくりしね!!」

というと、ふらんは急降下をして、子れいむと子まりさを両手につかんだ。
あまりにも一瞬のことだったので、親れいむは餡子脳の処理がおいつかない。
しかもこのふらんは野生のふらんより早い、3割り増しである。だが、赤い服なのは関係あるようでないようだ。

「だずげでぇぇぇえええええぇぇぇぇ!!おがああしゃああああああああああんんんんん!!!!!」
「ゆっ!!!まりさはおいしくないよ!!!そのいもうとのれいむをたべてね!!!」
「どぼじでぞんなごどをいうのおおおおおおおおおお!!!!!!!」

そんなやり取りをした姉妹を侮蔑をこめてにらんだ。親れいむは何もできず、あまりの出来事にただ呆然としている。

「なかまをみすてるようなクズはだいきらいだよ!!ゆっくりしね!!」

そういうと子まりさと子れいむを、それぞれ別の地面に向けて投げた。
着地地点にはそれぞれ別の子れいむがおり、よけきれることもできず直撃を食らった。

「「「ゆぴょっ!!」」」

一瞬で4匹の命が消える。7匹いた子もこの一瞬で半分以上が命を落とした。
残った子まりさ2匹はただただおびえ、泣き叫ぶことしかできなかった。
親れいむはハッとし、自分がなすべきことを考えた。

子供達の命が危ない、なら私は親としてこの子供達をつれて逃げなければ!!

答えをはじき出したれいむは、子まりさ2匹を口の中にいれ、逃げ始めた。
「こんなばしょじゃゆっくりできないよ!!ゆっくりにげるよ!!」
と、脱兎のごとく逃げ始めた。ふらんはゆっくりと追いかける。

進行方向に農場を管理するリーダーのれいむがいた。同族を見かけ、親れいむは彼女に助けを求めた。
「れいむ!!たすけて!!!ふらんがおそうよ!!!」
「ゆっ!!ほんとう!?」
普通のゆっくりなら、親れいむの言うことを信じるだろう。そこは同族意識もあり、餡子脳補正もかかっているからだ。


だがれいむがいってきた言葉は、冷たいものだった


「あなたいったいなにしたの!!わるいことしたならゆるさないよ!!」
















え?彼女はいまなんと言ったのだ?
悪いことをしたのはあのふらんだ、なぜなら私達は命の危機にさらされているから。
なのに、なぜこのれいむはあのふらんの味方をする?なんでなんでなんでなんでなんで、理解できない、理解できない。
りかいできないりかいできないりかいできないりかいできないりかいできないりかいできないりかいできない
りかいできないりかいできないりかいできないりかいできないりかいできないりかいできないりかいできない

親れいむは自分の起こした過ちをそっちのけて、考え始めた。だがいつまで経っても答えは出ないだろう。

なぜならふらんといい、れいむといい、彼女達は『万能お兄さんのゆっくり』であるからだ。
他のゆっくり以上に結束を持った彼女達は、どんなことがあろうとも仲間を信じる。それが捕食種のふらんであってもだ。

親れいむは理解できず、その場に固まってしまった。助けを求めるはずが、逆にしかられたのだ。

そうこうしているうちに、ふらんがやってきた。それをみたれいむが。
「ふらん、このこいったいなにしたの!!」
「かってにそうこのものを食べた挙句、はたらくのも中途半端に放棄して、かってにじぶんの家宣言をしたクズだよ!!」
「ゆっ!!ふらんがおこるのもむりはないね!クズはこのいえにはいらないよ!!ゆっくりしね!!」


「「「「「ゆっくりしね!!!ゆっくりしね!!!」」」」」


騒ぎを聞きつけたゆっくりたちが集まり、親れいむに死ねコールをする。


「どぼじでぞんなごどをいうのおおおおおおおおおお!!!!!!!れいむはわだじとどうぞくでしょおおおおおおおおおお!!!!!」


「れいむはたしかにあなたたちとおなじれいむ種だけど、出来損ないのやせいのゆっくりといっしょだとおもったことはないよ!!!」

最後の頼み綱も断ち切られ、親れいむは泣き叫んだ。
じりじりと、にじりよってくる家のゆっくりたち、親れいむは子供だけでも助けたいので懇願し始めた。
「ごめ゛ん゛なざい゛!!!こどもだけはだずげでぐださい!!!お゛ね゛がいしまず!!」
残った子供は、子まりさ2匹のみとなってしまった。なんとしてでも助けなければ。
いかにも子供思いで、母親の鏡でもあるゆっくりれいむの特徴が現れた。

それをみる家のゆっくりたち。彼女達は子供など作ったことがないのでよくわからないし、クズの言い分を聞くわけもない。
処刑が始まろうとしようとした、その時。
「たっだいまー」

聞き覚えのある声がした。振り向くとご主人である万能お兄さんが帰ってきたのだ。
「「「「「「「おかえりなさい!!ご主人様!!!」」」」」」」
「うん、ただいまー。あれ?みんなどうしたの」
「このゆっくりおやこがふとどきなことをしたので罰しようとおもっていたところなんです!!」
とれいむたちが事のあらましを、丁寧に説明した。お兄さんはそれを聞いて大声で笑った。



「ぶっ!!ぶわっはははははははははははっはっはっはっはっはは!!!!!」




腹を抱えてヒーヒー言っているお兄さんを、どこか具合が悪いのか?と心配したゆっくりたちが寄り添う。なんとも主人思いである。
「あー笑った笑った。いやいや、ごめんねみんな。少しはみんなの苦労をねぎらおうと思って、即戦力をそっちにもってきたんだけどね
やっぱ即戦力は即戦力でしかないな。君達の手伝いすら満足にできないとは。」

そういうと、ガタガタ震えているれいむたちに向かって。
「君達はちゃんとがんばれば僕も認めて、ゆっくりさせたのに…。言いつけも守れないようなゴミクズはいらないよ、ゆっくりしんでね」
と頭を撫でながら言った。それを聞いた親れいむが
「おにいいさんがわだしだぢをづれでぎだんでしょおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!」
あろうことか、逆切れしてしまった。しかしお兄さんはどこ吹く風で。
「え?君達が勝手に僕の家に来たんじゃないの?連れて来たのなら僕もこの家にいるはずでしょ?
でも僕はさっき帰ってきたんだよ?そんなこともわからないほどばかなの?しぬの?そんなこといってはずかしくないの?」

と反撃した。処理の遅い餡子脳がゆっくりと思い出して、黙りこくってしまった。

それを見たお兄さんは、家のゆっくり達にたずねた
「僕の優秀な下僕たちよ、君達に問う。君達はこの親子をどうするのか?」

「「「「「ころせ!!ころせ!!ゆっくりころせ!!ゴミクズはしね!!!」」」」」

「だそうだよ?」

親れいむは敵に囲まれた絶望的な状況で頭を回転させた。どうすれば、この状況を切り抜けられるか?
そして
「わだしだぢをだゆるじでぐださい!!!お゛ね゛がいしまずうううううううううううう!!!!」
と懇願した。

そこでお兄さんは
「じゃあ子供か君か、どちらか片方は助けてあげるよ。選んだら僕は一切手出しはしない、約束するよ」

「どっぢもえらべないよおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」」
「い゛や゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!だずげでええええええええええ!!」
「だからどちらか片方助けるって言っているじゃないか。」
「わたしたちをゆるじでぐだざいいいいいいいいい!!!!!」
「悪いことをしたものは罰しないといけないんだよ!!!」
「罰はうけだぐないいいいいいいいいいいいいいい!!!!!!」
「いたいのいやだああああああああああああああ!!!!!!」
「ゆっくちしたいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!」
「少し静かにしよ…」
「もうおうぢがえるうううううううううううううう!!!!」
「たずげでえええええええええええええええええええ!!!!!」

れいむ一家が、ピーピー騒ぎ始めたのでお兄さんは
















「黙れ」
















とドスのきいた声で黙らせた。思わぬ声に家のゆっくりたちも危機感を感じている。まずい、ご主人様が怒っている。



「このカスが。この家のルールでは、ルールを破ったものは問答無用で死刑なんだ。
それを人が慈悲深く片方助けてやると言っているのに、両方助けろと駄々をこねるとは何のつもりだ。
自然においては自然物を生産するわけでもなく浪費し、考えなしに繁殖して環境破壊するしか能がなく、
人里においては人のものを自分のものと勝手に宣言し、物は荒らし、盗み、
壊すことしかできないゴミにも劣る存在め。君達は僕を怒らせたいのか」




先ほどまで元気よく泣き喚いていた一家はガクガクと震え始めた。
ふらんにおそわれたときよりも、この家のゆっくりたちに囲まれたときよりも怖い。
今まで感じたことのない恐怖の存在が目の前にいた。
それは家のゆっくり達も同じで、温厚でやさしいご主人が怒ったところなど数回しか見たことがない。
だから怒ったときの恐怖は計り知れないものだった。虐待お兄さんか虐殺お兄さんと同じ、いや、それ以上だ。

「さて、静かになったところでもう一度聞くぞ。自分か、子供か、片方を助けてやる。よく考えて選べ」

ガタガタ震えている家族に向かって言う。だが恐怖のほうが強いせいか、耳に入っていないようだ
「聞こえなかったのか?全身が聴覚器官のくせして。では10数えるぞ、それまでに答えを出せ」
「ちょっとまって!!」
「またない、では10」
「どっちも選ぶなんてむりだよ」
「9」
「みのがしてくだざい!!おねがいします!!」
「8」
「おじしゃん、まりさたちをたしゅけてね!!」
「7」
「ゆっくちかんがえさせてね!!かぞえるのをやめてね!!」
「6」
「おにいいいざああん!!ゆるじでぐだざいいいいいいいい!!!!」
「5」
「なんでもしまずがらおねがいじまずううううううううう!!!!!」
「4」
「わだじだぢをゆるじでよおおおおおおおおおお!!!!!!!」
「3」
「まわりのみんな!!まりしゃたちをたすけてね!!!」
「2」
「むりだよおおおおおおおおおおおお!!!!!どっちもえらべないよおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」
「1」
「じにだぐないいいいいいいいいいいいいいいいぃぃぃぃぃいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!!」







「0。時間だ、答えを聞こう」



ショックで放心したれいむだが、恐る恐る口を開いて
「れいむを…たすけてください」






子まりさ達は、親れいむが自分達を助けるものだと思っていた。親だから。大好きなおかあさんだから。そう信じていた






だが、現実にでた答えは違うものだった。 

「ゆ?おかあしゃん、いまなんていっちゃの?」
「ごめんね…おちびちゃんたち…ごめんね」
「まりしゃたちはたすかるんじゃにゃいの?」
「おかーしゃんがまりしゃたちのかわりにちんでくれるんだよね?」
「おかあさんは、おまえたちのぶんまで、つよくいきるよ」







「どぼぢでえ゛ええ゛え゛えええ゛え゛え゛ぇぇえ゛ぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇえ゛ぇえ゛!!??」
「まりしゃだぢのがわりにぢんでぐれるんじゃにゃいのお゛おおお゛お゛おお゛お゛!!??」
「ゆっくりできにゃいおかあしゃんはゆっくりしにぇぇぇぇええ゛ええ゛え゛え゛ええ゛え゛え゛ええ!!!!!!」





親から言われた一言は子ゆっくりの精神を瓦解させるのに十分だった。泣き叫んだ後、ショックで動かなくなる。
親れいむは子にごめんねごめんねと謝り続けた。
「ほう、自分を選んだか。さすがゲスだな」
ゲスまりさならぬゲスれいむ。れいむの中では珍しい部類にはいるかもしれない。だが彼女は子が死んでもまた作ればいい
そしてまたゆっくりしようと考えていたのだった。苦渋の決断であった。
「ゆ゛っ!!おにいさん!!やくそくはまもってよ!!!」
「あぁ、守ってやるとも。ところで、何か糖分がほしいな。」
すると、家のゆっくりたちが
「「「「「ご主人様!!私を食べてくださいね!!」」」」」
と、自ら進んで出た。主人に仕える彼女達にとっては、食べられるということもまた喜びのひとつである。
それに食べるといっても一口くらいなものなので、死ぬようなことはない。
「目の前にあるデザートを食べるないわけには行かないな」
というと、ゆっくりたちの前に進み出た。ゆっくりたちは選ばれるのを待っていたが、お兄さんが拾ったのは
親れいむに見捨てられた、2匹の子まりさだった。

「子であることと、先ほど与えられた恐怖によりさぞかし美味であろうな」

「ゆ゛っ!!ま゛り゛ざはおいしぐないよ!!いもうどをたべてね!!!」
「どぼしでぞんなごどいうのぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!おねえしゃんのばがあああああああああああ!!!!」
「うるさいよ!!いもうとはゆっくりしんでね!!まりさのかわりにしんでね!!」
「そんなごどいうおねえしゃんはおねえしゃんじゃないよ!!ゆっぐぢじね゛え゛え゛え゛え゛えええ゛え゛えぇぇ゛ぇぇ゛ぇぇぇえ゛え゛え゛ええええ!!!!」

そんな姉妹のやり取りを楽しく見ながら、両方たべた。

「「びゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!」」

先ほどから恐怖や、悲しみ、裏切りなどを体験しているので、相当に甘い。
だが散歩をしていて、疲労がたまっていたお兄さんには十分な甘さであった。

「うん、甘露甘露。君の子供は実に美味しかったよ、ありがとう」
「ゆぐぐぐぐううぅぅぅぅぅぅうぅぅぅぅううう!!!!!!!!!」

親れいむは涙で顔をくしゃくしゃにした。そしてお兄さんを睨んだ。ゆっくりできる計画を考えていたのに、私の頭脳は完璧だったのに!!
だが、ゆっくりが人間に張り合うなど到底無理な話であった。

「さぁ、約束は守る。僕は君を殺さない。今のうちにどこにでもいくがいい」

そう言われると親れいむは逃げるように去っていった。だが一言どうしてもいいたいことがあった。
しばらくした後振り向いて
「ドスにいいつけてやる!!あんたみたいなオジンはゆっくりしね!!!このクズ!!」

そう捨て台詞を吐いた。
その後、何かが早く動き、親れいむをつかみ上げ、家のゆっくりたちがいるところへと放り投げた。
正体はきめぇ丸だった。
「ご主人様を罵倒するものは、誰であろうと許しません」
「「「「ゆっくりしんでね!!!!」」」」
家のゆっくりによる、袋叩きがはじまった。
「ゆべぇぇぇ!!!がああぁぁぁあああああ!!!!!!!」


親れいむの悲鳴が響き渡る。それを聞いた村人は
「あー、また万能お兄さんっとこにゆっくりが荒らしにやってきとるようだべ」
「お兄さんには頭があがらねぇべなぁ、お兄さんが自分の畑をゆっくりたちに襲わせているおかげで、俺達に被害はあまりいがねぇもんなぁ」
「んだべ。あとでお兄さんにいつもの感謝の印として、オラ野菜もっていくべ。家のゆっくりが撃退しているっづっでも被害は出るだろうしなぁ」
「んだなぁ、オラは魚をもっていくべ。まったく万能お兄さん様様だなぁ」

この村にはゆっくりによる被害はでるが、被害の6割以上は万能お兄さんが一挙に引き受けている。
そのおかげで、村はゆっくりによる畑の被害が著しく減少した。なので、村の住民は万能お兄さんに感謝しているのだ。
ちなみに、虐待お兄さんと虐殺お兄さんは自分から進み出て、万能お兄さんの畑の警護をする。理由は言うまでもない、ゆっくりのためだ。
万能お兄さんが一挙に引き受けたせいで、俺達がゆっくりをいじめられない、殺せないと文句を言ってきたときに
「じゃあ、家に勝手に入ってゆっくりを撃退していいよ」
と言って来たので、二人の不満は解消された。ちなみに、虐殺お兄さん達が警護するときは、
家のゆっくりは一切警護をしない。この人間は非常に強いことがよくわかっているからだ。それに近づくととばっちりを食うので怖い。


どうやら袋叩きが終わったようだ。親れいむが口を開く
「ゆ゛う゛う゛ぅ…、なんでぇ…、ごろざないっでいっだのにぃ…」
息も絶え絶えに尋ねる

「確かに、僕は殺さないといった」
「だけどそれはご主人様が。ってことなのよ。むきゅ」
とお兄さんの変わりに答えてくれたのはぱちゅりーだった。
「むきゅ。ご主人様はあなたを殺さないっていったけど、私達が殺すことに関しては何もいっていないわ」
「つまり、約束はしっかりと守られているのですよ。そんなことも気づかないなんて。おお、愚か愚か」
「それにあなたは言ってはいけないことをいったよー!!タブーにふれちゃったんだよー!!」
「どんなことがあろうと、ご主人様の悪口をいうやつは無条件でころすんだぜ!!!」
「だかられいむたちはあなたをふくろだたきにしたのよ!!!」
ゆっくりたちから説明を受け、彼女は涙を流した。あそこで私は捨て台詞を吐かなければ生きていられたのだ、なぜ余計なことをしたのか。
だがきづいたときにはもう遅い。彼女にゆるゆると死が近づき


「もっど…ゆっぐり…じだがっだ…」
そういい残し、絶命した。


「ゆっくりは考えたこともないのだろうか、自分達だけでゆっくりできるなんてことはないのだと。今まで数多くのゆっくりが
自分達だけのゆっくりぷれいすを目指したが、そのたびに人間や災害によって滅ぼされていることを。
だから貧弱な君達は人と共存しないといけないのになぁ。もっとも家畜としてだけど。」
死んだ彼女に語りかけるようにして、お兄さんは喋った。この場にいるゆっくりにはわかる。
家畜という立場には嫌悪感がでるだろう。だが、人間は強い。世界で最も栄えている種族が人間である。その種族に反旗を翻して
生き残ったものなど居はしない。

最初、ここのいるゆっくりたちはお兄さんの説明が理解できなかったが。今では理解できる。
ゆっくり達が人間の代わりに働き、人間は代わりに保護する。こういった単純な図式は、野生で生きるゆっくりにとってはもっとも安全なのだ。
だが労働の代わりに保護を求め、保護する代わりに労働をしてもらうという考えは、一部の賢い野生のゆっくり以外には到底生まれないだろう。
生まれたときから傲慢な彼女達は、その態度で人間の反感を買うからだ。そのたびに滅びる。
家のゆっくりたちは、心底この家にいてよかったといつも思う。
働く喜びや、信頼できる仲間と協力すること、人とのふれあい、おいしいごはん。家畜として働いているのは理解している。
でもお兄さんは家畜といいながらも、家族のように優しく接してくれるし、いっしょにゆっくりできる。
家のゆっくりたちにとってはそれが一番うれしかった。
皮肉にも、ゆっくりたちがめざす「ゆっくりぷれいす」は、人間の保護によって成立していた。


ひと段落ついたので、お兄さんが明るく話し始めた。
「さーて、山菜とって来たんだ。ぱちゅりー、これ食べれるかな?」
「むきゅ!ご主人様…、残念だけどこれは食べられないわ」
「なん…だと?」
万能お兄さんが山で拾った山菜はほとんどが山菜に似た毒草だったり、キノコは毒キノコだったりと、ほとんど食べられるものではなかった。
よって、全て捨てたら栗しか残らなかった。
「むきゅん!ご主人様、今度山菜をとるときはちゃんと私をつれていってくださいな!!いつか食中毒をおこしかねないわ!!」
ぱちゅりーがぷんぷん怒りながら迫った。
「ごめんごめん、やっぱちゃんとした知識がないとダメだね。次から連れて行くよ」
山菜取りをするならば、きちんとした知識を身につけなければなりません。よい子は注意しようね。

そんなこんなで一日が終わった。
新たに入った仲間のにとりは皆から歓迎されることとなった。
大勢の仲間に祝福され、にとりはとても幸せだった。

その時、一匹のまりさが山を走る。ついたところはドスまりさのところだった
「ドス!!たいへんなんだぜ!!れいむがにんげんにかわれているゆっくりにころされたんだぜ!!」
「ゆうぅぅぅ! ダメって言ったのにどうして行っちゃうのおおお!」
「でもわるいのはにんげんなんだぜ!!れいむをなぶりごろしにしたんだぜ!!!」
どうやら、お兄さんの畑での出来事は群れのまりさに見られていたようだ。
ドスは考えた。今復讐すべきか?仲間を嬲り殺しにした人間は許せない。
でも人間に復讐するよりも、期限までに食料を集めるのが先だ。
「ゆぅぅ!くやしいけど、今は食料を集めるのが先だよ!!人間への復讐はそのあとするからね!!」
「ゆっくりりかいしたぜ!!」

群れは期限の2週間後までがんばって食料を集めた。だが、多くのゆっくりたちがどんなにがんばっても、目標の量に達することはできなかった。
そしてドスは宣言通り、村に「お願い」をするために、山を下っていった。


「この村の実力者をだしてね!!」


村に激震が走る。








後書き
__________

万能お兄さんの続編です。
初めて書くんですが、なんだかシリーズみたいになってしまったとです…。
お兄さんの家の農場にスポットを当てたら凄く長くなってしまいました。すいません。あと新聞屋については…ご想像にお任せします。
次は村にやってきたドスのお話です。
愛でお兄さん、虐待お兄さん、虐殺お兄さん、そして万能お兄さんの4人がそろいます。
続きもがんばりますので、よろしくお願いしますー。

お目汚し失礼しました


書いた作品
万能お兄さん

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最終更新:2009年05月09日 02:34
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