kikipedia~鬼奇ぺディア~(御二版)

おかんじょろ

最終更新:

kikipedia

- view
メンバー限定 登録/ログイン
妖怪の名前。人におぶさりかかって来る妖怪らしい。

2006年10月17日~11月12日に上野の国立科学博物館にて開催された「化け物の文化誌展」に出展された『妖怪絵巻』(蔵:東洋大学附属図書館)の中に描かれており(絵巻内では「於加無女郎」と名前が真名書き)ミニ怪で国立科学博物館を訪れた怪人によりクローズアップされた。「おかんじょろ」そのものに関する解説ボード等はなかったがその姿を見たnanaki氏により「夏、毛羽毛現の毛が抜けたもの」という解釈が瞬時に附けられ、一部の怪人の間で少し高名になった。

  • 毛羽毛現うんぬんの解釈は「おかんじょろ」の隣の絵が毛羽毛現(ただし絵巻内では名前が「計宇気礼無」=「けうけれん」)だった為と眼の色のつけかたと鼻の感じが似ていたことに拠っている(sho-2氏により「毛倡妓の毛をひん剥いたら」という説も)

もともとは『異魔話武可誌』などの絵本に見られる勝川春英(かつかわしゅんえい)の描いた妖怪で座頭にもたれかかっている構図も酷似している。『妖怪絵巻』(蔵:東洋大学附属図書館)には「毛羽毛現」や『異魔話武可誌』に見られる「本所の小頭」なども描かれているところから広く伝存している狩野派の妖怪絵巻に各版本の妖怪が添加されて製作された事が判る。

「身はぬくし ふところ寒し おかんじょろ かなりぞくぞく かなりぞくぞく」shion(2006.11.19) (初版・hyousen)

目安箱バナー