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研究 妖精と妖怪の相違点とは

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0001 KOWAZA(2007-4-20)みなさんこんにちは。妖怪と妖精との相違点は何でしょうか?また共通点は何でしょうか?ケルト妖精入門(だったような)では、fairyを妖怪と井村先生は訳されていたと思います。気軽に意見して下さい。よろしくお願いします。
0002 hyousen(2007-4-22)KOWAZAさん、こんばんは。妖精さんと妖怪さんの関係についてですか…。むむむむ。なかなか大きな御命題。ひとくちに妖精さんと呼んでいる存在もまた色々と呼び名があって範疇さまざまですが、根本の部分では、両者の間に大きな差異はほとんど無い…と、私は想ってます。「木霊」さんや、「キジムナー」さんなどはヨーロッパの方々が観て、そのまま、妖精さんと呼んでもまったく違和感が無いですし、「ケルピー」さんや、「ナックラヴィー」さんなどはその手口や立ち姿からして、妖怪さんとお呼びしても差し支えなきように存じますw ただ、妖精という言葉を聞いたときに日本人がポカンと脳裏に浮かべるイメージは、怪物っぽい様相の妖精さん達に、ほとんど結びつかないで虫っポイ羽根を生やかした子供姿のものになり勝ちでスネ。
0003 KOWAZA(2007-4-22)>hyousenさん なるほど、妖怪さんと妖精さんは、たいした差はないのですね。このトピを立てた真意は妖精と妖怪(やその愛好家)が仲良く出来るのかということです。井村先生の地元である宇都宮では妖精のまちづくり計画が進められているそうです。最初は、妖精は西洋、妖怪は日本やアジアという認識だったので「日本に妖精の町?」という疑問があったのですがそれは私の無知が生み出したものだったようです。
0004 Sonochiyo(2007-4-24)初めまして ちよです。ノシ 英和辞典&和英辞典で、区別があるかもしれないと思って引いてみました。妖精 人間に似た姿をしている。おおむね小型。sprite(スプライト) 小妖精 小鬼 陽気で優美fairy(フェアリー)妖精・仙女 空想上の存在で、人の姿に似た容姿と魔力を持つ。elf(エルフ)尖った耳を持つ妖精の仲間。体が小さく、人間に悪戯を仕掛けるのを好む。妖怪 apparition(アパリション)突然現れるモノ 幽霊・亡霊が生前の姿を取って現れるモノ ghost(ゴウスト)死者の魂・幽霊・亡霊 怪物・怪獣 monster(モンスター) 一般に醜怪な化け物 奇形の動物 異常な姿や類い希な才能を持った人物。巨大な生物 語源はラテン語の〔警告すること〕奇怪な生き物は、神の警告と考えられたことから。----------------
0005 KOWAZA(2007-4-25)>Sonochiyoさま はじめまして!わざわざ調べて頂いてありがとうございます。私の中では「精霊(スピリット)」が共通するのではないかと思ったりします。また「幽霊(ゴースト)」もそうですね。でも、「妖怪と幽霊は違う」と言われそうなので、その論議は、他のトピックで・・・。「多神教では神であったものたちが、一神教になった、あるいは厳選された際に、位が落ちた存在」というのは共通すると思います。天狗は、山の神であると同時に妖怪であり、山の精霊とも言えるのではないか。と考えたりします。水木先生は「鬼太郎によって、妖怪の妖精化に成功した」というようなことを語っていたように思います。それは、日本人の妖精観には暗いイメージがないからなのでしょうね。
0006 akin8823(2007-4-26)KOWAZAさん、初めまして。ずいぶん前ですが、ユリイカか何かに我らが大先生と山岸凉子先生の対談が載っておりまさにそんな話をしていました。山岸「妖怪は怖いイメージだけど、妖精は可愛い感じがします」水木「妖怪と妖精はアンタ、同じものですよ?」山岸「えぇっ!!そうなんですか?」みたいな感じで。(モノが手元に無いので会話はおぼろげな記憶で再現したものです)姉の蔵書なので詳細をお知らせできなくて申し訳ありませんが山岸先生が「妖精王」を連載されていた頃の企画じゃないかと思います。おそらく奥付は姉(hustle)が補足してくれる事でしょう。姉~ノシノシ あとは任せた!
0007 hustle(2007-4-27)…え?…あ、あああ、は、はいはい!! kowazaさん、初めまして。その本はですね~「マンガ奇想天外」(昭和56年版8月号)ってやつでしたよw そんなに「同じものですよ」と、確定した感じじゃなくて。水木「国によって名前ははっきりとは決まってないようですね。(最初は日本の妖怪を探し調べてそれが海外まで及ぶようになった。)日本のと非常によく似ているんですよ。それはもうびっくりする程。」あとは山岸さんが「私はもうちょっと西洋を美しく考えてました。」っていうのに対して「そういう点では向こうは種類が豊富ということじゃないでしょうかねぇ。ああいう優しさは日本には無いですよ。西洋の方が幻想的なんじゃないかと思うんですよ。日本のは愛嬌があって面白いという事でしょ。カッパとか一つ目小僧にしてもグロテスクですよ。多少ね。あちらは綺麗なものが多いですよ。」…この対談自体は違いを論じる…みたいなものじゃなくって。いろいろの話の中に時々出てくる感じなので、あまり答えにはならないかも知れません。 でも他にも興味深いお 話満載でしたよ~w 私も妖精も妖怪も厳密には同じものなんじゃないかと思います。国によって、文化や風俗なんかの違いがカタチに現された時に少しづつ変化していったんでしょうか正しい違いはそんなにわかりませんが。
0008 Sonochiyo(2007-4-28)またお邪魔します~ノシ 西洋にも『座敷わらし』みたいな存在があるそうです。(大学の英語テキストで読んだのですが…)その性質がチョット面白いので、ご紹介します。ブラウニー お菓子とミルクが好物で、それをお供え(?)しておくと家事を手伝ってくれる。小さな子どものような姿で、茶色の服を着ている。この、ブラウニーの世話(?)を怠ると、ボガートという悪鬼に変身して、家事を邪魔したり、物を壊したりといった悪さをする。 妖精と妖怪の区別はあまり無いことをあらわすような存在だと思います。----------------
0009 KOWAZA(2007-4-29)>Sonochiyoさま そうですね。たしかに、ブラウニーは、座敷わらしに似ていますね。ふと、家鳴りとポルターガイストを思い出しました。妖怪と妖精のグレイゾーンの存在は、たくさんあると思うのですが「これは妖怪だけど妖精とは呼べない」「これは妖精だけど妖怪とは呼べない」という極点のものっていますかね?そうすれば、妖怪と妖精の全貌が見えてこないですかねぇ。
0010 Sonochiyo(2007-4-30)こんにちはノシ ネタを引っ張ってきたテキストは、相違点を論じるのではなくてイギリスの迷信や伝承を紹介する内容のものでした。「妖怪」を辞書で引いてみると、化け物・妖異とあるので、妖しいモノと怪しい現象をどちらも含んでいる言葉のようです。だから、妖精も「妖怪」の中に入ると思います。「妖精」は、妖怪の中で、自然界の精霊を指すようなイメージがありますよね。一神教においては、自然に関わる神秘的な存在は毒にも薬にもならないので、{空想上の存在で天使とか悪魔の中に分類されていないモノ}が「妖精」扱いになっているんじゃないでしょうか。----------------
0011 hatena(2007-5-1)妖怪と妖精の関係って果物とイチゴの関係みたいなものかな。果物というグループの中にイチゴがあるように、妖怪というグループの中に妖精がある…みたいな感じだと思います。妖精も妖怪の一種でしょうね。
0012 gfts(2007-6-15)こんばんは、はじめまして… 宜しくお願いします☆ 僕の当てずっぽうのカンなのですが、妖精の方向は空間とか存在するものに宿る姿が異形でないモノ。その中間(ゴブリンとか妖精だけれど異形に近いもの)(妖怪でも妖精に近いもの)そして、妖怪の方向に往くにつれてより異形になる。妖怪←中間→妖精となって 本当の中間は思い描く人間自身なのではナイデショウカ。矢印で区切るようなイメージですが、じつは線引き定規みたいなもので定規はメモリのドコを見たところで定規だから。妖精も妖怪も同じと言えちゃうかも知れないですね。たぶん違うと思いますが☆ 次の人へ、バトンタッチ!
0013 hyousen-8(2008-12-19)あんまり、お遊びだけでもつまらないので 少しキマジメなお話も。「妖精」という言葉に少し近いものですが「精怪」という呼び名も漢字圏にはありますね。他にも「妖蘖」とか「鬼魅」とか、こういう耳なじみの余り無い呼称も並列させて攻めていくと、割りあい、考え方が広がっていくかも知れません。「精怪」と「妖怪」の違いってなんだ!?それと「妖精」の差異ってなんだ!?! みたいな感じに。
0014 sabato(2008-12-31)『精』と云うコトバには森羅万象のモノに於ける“根源的エネルギー”みたいなイメージが俺にはあります。単純に生命が産まれる為には“受精”が必要でしょう。“精子”と“卵子”と云うネーミングも妖怪論的には非常に面白いと思います。が、『卵』の話は置いといて『精』です。『精』のイメージをもう一つ。それは擬人的・キャラ的と云う事です。物語の中で花の精とか石の精とか云うと、まず人の姿を取る事が多いと思います。そうで無くとも人語を解したり、何かの意思表示をしたり。そう考えてみると『妖・精』は妖しいモノゴトを擬人化・キャラ化したものなのではないかと思う訳です。一方妖怪も水木しげる大先生や古今東西様々な絵師の手で沢山の妖怪キャラが産まれてきた訳ですが、元を辿れば現象や漠然とした雰囲気、気分なんかがそこにはある訳です。付喪神。これなんかは器物の精と云って何の差し支えも無い訳です。でも妖怪には現象と云う側面がある。器物の精そのものだけではなく、現れた背景、事件そのもの、出逢った人間のその後とか、更に云えばそれを見聞きしている我々も含めて妖怪と云えるのではないでしょうか。

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