自衛隊がファンタジー世界に召喚されますた@創作発表板・分家

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427 :創る名無しに見る名無し:2014/05/11(日) 23:57:30.47 ID:Lijzzd6V

我が、日本国が異世界に転移した原因には諸説あるが、有力なのが魔鉱石の大規模な天然臨界による空間湾曲説と言う物だ。

当時、現在の日本がある位置にこの星特有の魔鉱石を含むマグマが高圧力下で発泡し、奇跡的ともいえる低確率で変性した魔鉱石が
粒子崩壊を起こしつつ大量のエネルギーを放出、日本本土の2倍ほどの範囲を吹き飛ばすスーパーボルケーノを起こし、膨大な魔鉱石のエネルギーは
空間を突き破り、たまたまこの星と同軸・同座標にあった地球の島国を飲み込み、大部分のエネルギーと交換する形で、
日本は、この世界の一部に組み込まれた。
別次元に存在する、我らが故郷、地球が現在どの様な状態かは知る術はないが、あれほどの噴火エネルギーが日本の在った位置に突如
現れたら日本海に面した国々は悲惨なことになっているだろう。
今現在は、マグマ溜まりの大部分が地球へ転移しているので、火山活動は落ち着いているが、これほどの力を秘めつつ当たり前の様に
この星に存在する魔鉱石と言う物質は、無限の可能性と危険性を持つ新資源なのではないだろうか?


「まったく、この世界の物には驚かされるよ。」
「文字通り、次元が違うと物理法則まで変わるもんなのかねぇ・・・。」
「魔鉱石は我々の常識を覆す奇跡の物質だ。」
「発熱・冷却・発電・送風・・・・あぁ、あと生物の突然変異誘発か。」
「人魚と異世界人の遺伝子がほぼ一致した事にも関係しているのかもな、同じ鉱物器官を持ち、骨格も一部共通しているし」
「案外、白人と黒人ほどの差しかないのかも知れんな、もしくは、チワワとゴールデンレトリバーくらいか・・・」
「流石に犬に例えるのは失礼じゃないのか?」
「はははっ、あぁ、そうだな全くだ。」

429 :創る名無しに見る名無し:2014/05/12(月) 01:29:35.18 ID:el3aow0J

日本の転移した位置に近い場所に陸地を発見、観測機によると小規模な集落が点在しており、更に奥に進むと城塞都市の様な物を確認した。
小規模な集落同士の小競り合いが各地で起こっている様だが、日本が抱える食糧問題などを少しでも緩和するために彼らと交渉をする必要があった。

しかし、現地調査隊を上陸させた矢先に、現地住民からの襲撃を受け、これに応戦、なし崩し的にある都市国家と全面戦争になり、
自衛隊側の持つ火力で一方的に殲滅され、以後、そこは自衛隊の異世界大陸における最初の拠点となった。
もちろん、当初は使節団を送り、話し合いで解決しようとしたのだが、襲撃部隊を全滅させたことの報復で、使節団を受け入れる振りをして、
拘束し、そして拷問、身ぐるみを剥がされた状態で串焼きにされ、城壁に括り付けるなどと言う暴挙におよび、日本国民の逆鱗に触れ、
近代兵器の洗礼を受ける事になった。

小規模な集落が点在するこの大陸の中でも、大きな塊であった某国の崩壊は、その周辺の勢力に大きな衝撃と恐怖を与えた。

「ウミビトの生息域に突如出現した国、ニーポニアは怒らせると貴重な魔道士の命を代償に発動させる、戦略級魔法を惜しまず使うと言う・・。」
「島国の分際で、我らが盟友を滅ぼす蛮族ニッパ族を許すな!」
「火山噴火と共に現れた国、ジャー・ポニスは火の神の加護を得ており、その力を行使する代償に大量の食糧を必要とするらしい」
「海底火山が原因で拠り所をなくした我らを受け入れ、イズ諸島周辺の海域での活動を許可してくれたニホンに感謝を・・・。」

大陸付近の国々の反応は、それぞれ違ったが、何れも畏怖と畏敬の混じった念を抱いていた。

肥料の概念の無い青銅器時代に届くか届かないかの文明ばかりだが、この星に多く存在する魔鉱石を食糧生産効率の向上や兵器としての運用で
文明レベルの割に規模は大きい。

「どうしました?ニシモトさん?」
「あぁ、大陸での我が国の拠点に、とある国の使節団が来てね。」
「何か問題でも?」
「ウミビトの生息地でウミビト狩りをさせてほしいと言ってきたのさ、ふざけた話だ。」
「やっぱり、リクビトは乱暴者ね、私が捕えられたのが異空の民の漁船で良かったわ、すごく痛かったけど。」
「それは済まない事をしたね、でも、プリシラさんは、何故日本と積極的に交流を持とうと思ったの?」
「ニホンは大陸のリクビト達と違って、理性的に話せて、温厚な気質をもっているから、交渉するに足ると思ったのよ。」
「はは、それはどうも」
「リクビトとウミビトは祖を共にする種族だけど、海の国の中にはトカゲみたいな人たちも居るでしょ?」
「あぁ、あのサハギ・・・いやウミウロコビトね」
「見た目からリクビトに嫌われるから、何とか交渉して受け入れて貰おうと思ったのだけども、二つ返事で受け入れ許可してくれたのには驚いたわ」
「確かにインパクトはあったけど、話してみたら割といい人達じゃないか、彼らを受け入れるのは、やぶさかではないよ。」
「癒しの秘宝と不死の霊薬を持つウミビトとは違い、利用価値のあるものは背鰭と魔石の眼球のみ、リクビトは彼らを遊び半分で殺すわ」
「・・・・・・。」
「何が彼らを駆り立てるのかしらね・・・大昔は仲良くできていたのに・・。」
「西本教授、海の国の戦士長がお見えになりました。」
「お父様だわ、迎えに来てくれたのね。」
「では、また会いましょうプリシラさん、翻訳作業はまだまだ沢山あるから、これからもお世話になりますよ。」
「えぇ、では・・・。(それにしても、陸地でも動けるこのクルマイスって便利ね。)」


あとがき

魔鉱石はT-ENGやフェイゾンとかライフストリームとかを参考にしています。

海の国は、多民族国家です。火を使えないので練造出来ず、代わりに、海の魔物の鱗や牙、玉石などを削って武器を作っています。
基本的に温厚で、戦いは好まないが、水中戦では右に出るものが居ない高い戦闘力を誇っているかもです。

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