ゆっくりいじめ系245 ゆっくりの川流れ

今晩の夕食は魚にしよう。
男はそう思い、釣竿と魚を入れるたもと網を持って川に来ていた。
まだ夏になったばかりだが気温は高く、また魚は人を見つけると隠れてしまうので、木陰に隠れて糸を垂らす。
いっぱい釣れたら里で売ってもいいなと気楽に釣りを始めた。

釣りを始めてしばらくが経った。太陽もだいぶ移動している。
釣果は0。まったくと言って釣れていなかった。
餌が悪いんだろうか、と男はいろいろな餌を試してみたがどれにも魚は食いついてこなかった。
もはやあきらめたように木陰に横になる。川を見ながら時間を潰していると近くの草むらがガサゴソと音をたて、ゆっくりが現れた。
ゆっくりはゆっくりまりさと呼ばれる種類で、大きいのが1匹、中くらいのが2匹、小さいのが1匹。
おそらく家族だろう。男はそう思い暇つぶしもかねて様子を見ていた。

やがて川に到着したゆっくりたちは思い思いに水を飲みだした。

「ゆ~、つめたくておいしいー!」
「ゆっくりのむよ!ゆっくりまってね!」
「ゆっ!ゆっ!」
「みずにおちないようにね!あとあまりのみすぎないでね!」

勢いよく水を飲む子供達に親ゆっくりはやさしく注意をしていく。
親ゆっくりは真っ先に水を飲み、その後は子供達の後ろに回っていた。
子供を置いて先に飲むとは酷い親だと思ったが、どうやら水が安全か確かめたらしい。
今も、後ろに回っているのは子供達が水に落ちないように掴んでいるためだった。

やはりゆっくりと言えども子供は守るんだな。
男は知り合いに平気で見捨てる親ゆっくりの話を聞いていたので親まりさの行動に若干驚いたが、
子供を守る親が普通だと思い直し、ゆっくりの話に耳を傾けた。

「みんなそろそろあつまってね!」
「ゆっくりあつまるよ!みんなおねーちゃんについてきてね!」
「おねーちゃんまってー!」「ゆー!」

親の声に真っ先に反応した一番早く生まれたであろう姉ゆっくりがまだ水を飲んでいる妹ゆっくりと、赤ちゃんゆっくりを連れて親の前に集まる。

「ゆ!おねーちゃんはさすがだね!おかーさんうれしいよ!」
「まりさはおねーちゃんだからね!いもうとたちをたすけるよ!」
「おねーちゃんかっこいー!」「ゆゆー!」
「じゃあかわをわたるほうほうをおしえるからゆっくりきいてね!」
「「ゆっくりきくよ!」」「ゆっ!」

今なんと言った。川を渡るだと!?
ゆっくりは泳げない。だから潰す以外にも池や用水路に落として殺す。
水の中に入ったゆっくりは必死に出ようとするが泳げないのでどんどん沈んでいく。
やがて体力のなくなったゆっくりは苦しみながら死に、死体は溶けて飾りだけが浮いてくる。
里で捕まえたゆっくりを一匹一匹潰すのは面倒なので最近はゆっくり用に作った池に放り込んで殺すのが里の人の常識となっていた。
男も今まで捕まえたゆっくりを池に捨てたことがあるのでゆっくりが水に浮かないことも知っていた。
そのゆっくりが川を渡ると言うではないか。

釣りに来ていた川は流れがほとんどないような場所で流れに流されるようなことはないだろう。
しかし深さは1mはあるので一度落ちるとゆっくりでは助からないだろう、池のように沈む前に魚の餌になって消える運命が待っている。
男は親ゆっくりの話を詳しく聞くため、ゆっくり親子に近づいた。まりさ種は警戒心が強いと聞いていたので慎重に物陰に隠れて聞き耳をたてる。

「まずはおかーさんがやってみるからね!しっかりみているんだよ!」
「ゆっくりみてるよ!おかーさんがんばってね!」

親ゆっくりがまず手本を見せるようだ。子供たちは飛び跳ねながら応援している。
すると親ゆっくりは自分の帽子を外した。すると帽子の中から木の棒が出てくる。

「みんなすでつくったきはわすれてないよね?!」
「うん!わすれてないよ!ちゃんともってきたよ!」

そういって子供達も親に習い帽子を外し、中から木の棒を取り出す。
木の棒は片端は細く、葉型が付いているので細い方を咥えて使うのだろう。もう片方は平たくなっておりまるでボートのオールのようであった。
ゆっくりが道具を使うことに驚いたが里で見つけたゆっくりたちは石を投げつけたり穴を畑に張り巡らしたロープを引っ張ったり外したりしていた。
ゆっくりの中で頭のよい方のまりさなら使ってもおかしくないだろう。
男はそう納得し、観察を続ける。

「まずはぼうしをみずにうかべるよ!なかにみずがはいらなようにきをつけてね!」

そう言って帽子の天井部分が底になるように水にいれた。帽子は防水加工しているらしく、水がしみこまずにぷかぷかと浮く。
親は帽子が流れないように木の棒で抑えながら、

「ぼうしがながれちゃうとたいへんだからね!きでしっかりおさえてね!」
「ゆ!わかったよ!ぜったいぼうしをながさないよ!」
「ならみんなもやってみてね!あかちゃんはこっちにきてやってね!」

親ゆっくりの注意を聞いて子供達も帽子を浮かべ始める。赤ちゃんゆっくりはまだ不安と判断したのか親ゆっくりがいっしょに抑えてあげていた。

「うかんだらぼうしにゆっくりのってね!ぴったりとはいるようにのるんだよ!」
「ゆっくりがんばるよー!」「「ゆー!」」
「すきまがあるとみずがはいってあぶないしにおうからね!」

慎重に帽子に乗る親ゆっくり、すっぽり入るとゆっくりの重みで帽子の鍔の部分が浮き上がり、水が入らないようになる。
器用に浮いた親ゆっくりは浮いた生首のようで気持ち悪かった。

「ゆ!ゆゆっ!」
「みずこわいよおおお!」
「おかーさんがささえてあげるからがんばってね!」
「ゆー!できたよ!ゆっくりできた!」
「まりさもできたー!」

水がやはり怖いのかなかなか乗れなかった子供達だが、親ゆっくりの手助けで無事乗れたようだ。
一番手間取った赤ちゃんゆっくりは親が咥えて子供達が押さえる帽子に載せることで浮かぶことができた。

「すごいよ!みずのなかがみえるよ!」
「あ、おさかなさんだー!」
「ゆっゆっゆ~」
「きをつかえばゆっくりいどうできるからね!こうやるんだよ!」
「おかーさんすごーい!」
「まりさもやってみるよ!」
「ゆー!!」
親に教えてもらいながらやがて木のオールで起用に動くゆっくり達
水に浮かんだ状態はゆっくりにはゆっくりしやすい条件のようだった。

男ははしゃぎまわるゆっくりたちを見て、面白いおもちゃだと思った。これはしばらく退屈しないですむなぁと。
急いで寝ていた場所にもどり釣り糸と針を用意する。もどるとゆっくり家族は向こう岸に行っておいしいものを食べようということを話していた。
ゆっくり達が向こう岸に行こうと男に背中を向け漕ぎ出す。その速さは名に違わず非常にゆっくりで追いつくのは簡単だった。
男はゆっくりの後ろから帽子に針を引っ掛けていく。4匹すべてに引っ掛けるとまた岩陰に隠れた。
針には釣り糸が付いており、ゆっくりが向こう岸に進むごとに流れていく糸を男は注意深く持ってゆっくりと遊びだした。



「ゆっくりすすんでいこうね!」
「ゆっくりすすむよー!」「ゆー!」
「むこうにはなにがあるの?」
「おいしいものがいっぱいあるよ!れーむやぱちゅりーはわたれないからわたしたちのものだよ!」
「ありすは?ありすはいないの?」
「ありすもいないよ!だからこわがらなくてもだいじょうぶだよ!」
「ありすいないのならだいじょうぶだね!」「ゆっ!」
「もしありすにおそわれたらこうやってにげるといいよ!ありすはかわをわたれないからね!」
「きははだみはなさずもっていてね!なくしたらいってくれたらまたつくるよ!」
「おかーさんありがと!でもこんどはじぶんでつくりたいな!」
「まりさも、まりさもつくる!」「ゆゆゆ!」
「じゃあこんどはきのつくりかたおしえてあげるよ!」
「「おかーさんありがとー!」」「ゆぅ~!」

「おかーさんなにかへんだよ!むこうまでいけないよ!」
「もうちょっとだよ!がんばってね!」
「もうつかれたー!ゆっくりしたいよ!」「ゆぅぅぅぅ」
「がんばってこげばすぐにつくよ!がんばってね!」
「ぜんぜんすすまないよー!」

親まりさは子供達が口を使い上手く漕げているのでとてもうれしかった。赤ちゃんにはまだ早かったがおねーちゃんが助けてあげているので大丈夫だろう。
早く向こう岸についてみんなでおいしいものを食べよう。向こうにはありすもいないから子供達も元気に跳ね回ることが出来る。
木の棒の作り方も教えないといけない。向こう岸にはいい木がいっぱいあるからもって帰ろう。
親まりさの頭はもう向こう岸について楽しむことでいっぱいだった。しかし、漕げども漕げども向こう岸に着かない。
何回もわたったことがある親まりさはおかしいと思いながらも、子供達と一緒だからと思い、子供達を励ましながら懸命にこいだ。
ゆっくりは水に弱い。
帽子に乗っているうちは安全だけども、帽子から落ちたら助からない。もし波がきたら親も子供もまとめて沈んでしまうだろう。
早く向こう岸に渡りたいと思いながら懸命に漕ぐ。しかしがんばってもがんばっても向こうに着かない。

「どゔじでえ゙え゙え゙え゙え゙え゙!」
「お゙がーじゃあ゙あ゙あ゙あ゙あ゙ん゙!」

とうとう疲れたのか漕ぐのを止めて休憩をしだした。早く陸に上がりたいがもう体力がない。子供達も限界だ。
水の上は怖いが、今はありすもいないのでゆっくり出来るだろう。
ゆっくりたちは離れないように木の棒で支えあいながら眠った。



男はそんな様子を岩に座ってみていた。手には4匹につないだ糸がある。
ゆっくりたちがなかなか向こう岸に付けなかったのはこの男が糸を引っ張っていたせいだ。
男はゆっくりが進む力より少しだけ弱く糸を引いた。引きすぎては気づかれる可能性があるからだ。
男がゆっくりが進む力よりすこし弱い力で引くのでゆっくりは自分が上手く漕げてないから遅く見えるだろうという考えだった。
近すぎると戻られたり、気づかれるかもしれないと思ったので引き始めたのは川の真ん中。
男のおかげでゆっくりたちは川の真ん中の辺りで動きがゆっくりになった。
懸命に漕ぐゆっくりの姿や、なぜ向こう岸につかないのかと騒ぐ子供にそれをなだめる親、一つ一つの行動が面白く時間がたつのを忘れてしまった。
男はまだまだ物足りなく、動かなくなったゆっくりが動き出すのを待つ。
それからしばらく経ったがゆっくりが動き出す気配がない。
気になった男はゆっくりに近い岩に移動する。するとゆっくりたちは寝ているではないか。
これでは楽しめない。俺はまだまだ楽しみたいのに。
男は糸の一つを引き始めた。



「ゆっ?ゆゆゆっ!」
「うるさいよ、ゆっくりできないよ」
「ゆ゙ゔゔゔゔゔ!!」

疲れて寝ていると赤ちゃんゆっくりが騒ぎ出した。姉ゆっくりはまだ寝たりないのか赤ちゃんゆっくりに注意する。
親まりさはその悲鳴に何か危険なものを感じたのか目を覚まし、赤ちゃんを探す。そして、

「い゙や゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!ま゙り゙ざのあ゙がぢゃん゙ん゙ん゙ん゙!!」

赤ちゃんゆっくりは先ほどまで一番近くにいたのに今はだいぶ離れてしまっていた。いまだ少しずつ離れていく。
親まりさはすぐに理解した。赤ちゃんが流されている。

「まっててね!すぐおいつくからね!」
「「ゆっくりまっててね!」」

先ほどの悲鳴に気づいたのか子供達も後ろから追いかけてきていた。
しかし、つい先ほど覚えたばかりの子供と熟練した親のオール捌きには明確な差があり、子供達はどんどん放されていく。
親ゆっくりは置いていかれる子供達のことも心配だったが、待っていると赤ちゃんが流されてしまう。
赤ちゃんを優先するべきと判断した親まりさは先ほどまでの疲れを見せないオール捌きで赤ちゃんに追いついていった。
親まりさは赤ちゃんゆっくりを追いかけ上流に上っていった。



男は上流に向かって歩いていく。手には糸。赤ちゃんゆっくりが上流に流れていくのはもちろんこの男の仕業である。
赤ちゃんゆっくりの糸と親と子供達の糸を操りながら男は上流に向かっていった。
赤ちゃんゆっくりに親ゆっくりが追いつこうとすると引く力を強める。離れると親ゆっくりは追いつこうとがんばる。
まだ気づかないのか。いい加減上流に行っていることか赤ちゃんが引っ張られていることに気づかないのかと、親ゆっくりを見るがどうやら気づいていない。
子供達などもう口では助けるよなどと話しているが引っ張っているのは男である。
親ゆっくりに声援を送っているが自分達はのんびりと休んでいるのを見て、置いていこうかとも思ったが後々取りに帰るのが面倒なのでしょうがなく引っ張っていた。
子供達の声援によって一時的に早くなる親ゆっくりのこっけいな姿を見ながら、岩に糸を引っ掛けないように注意して山を登っていった。



「「おかーさん!!」」

子ゆっくりの叫び声でところどころにある岩に注意がいっていた男が親ゆっくりをみる。
親ゆっくりは餡子をはきながら息も絶え絶えに「ゆ、ゆっぐりしでいって、ね・・・」といいながら赤ちゃんを追いかけていた。
そんな状態で赤ちゃんを追いかけ続けるのは母親の愛か。とにかくもう潮時だろう。
男はそう思い赤ちゃんゆっくりを引くのを止めた。赤ちゃんゆっくりの動きが止まる。

「あ゙い゙だがっだよ゙お゙お゙お゙お゙お゜お゜!!」
「おがーじゃああん!」
「ゆっ!しゃべれるようになったんだね!おかーさんうれしいよおおお!」

どうやら追いかける親を見て喋れるようになったらしい、よたよたと姉と親ゆっくりに近づく赤ちゃん。
それを子供達と親は幸せそうな顔で見ていた。赤ちゃんが親に擦り寄ろうと少し身を乗り出した。

「よっと」
「ゆっ?」

ぽちゃん。
男が糸を思い切り引っ張ると帽子が親ゆっくりから離れるように動いた。
乗り出していた子供はバランスを取れず川に投げ出される。
その場にいた者には赤ちゃんゆっくりが水に落ちるさまがスローで写った。

「い゙や゜あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!」

がこぼこと水の中で暴れる赤ちゃんゆっくり。しかしゆっくりは水に浮かない。暴れても沈んでいくのは避けれなかった。
そこに近づく小さな影。どうやら魚達が水に落ちた餌を食べに行ったのだろう。ここからじゃ見えないが親ゆっくりのすごい顔でどうなっているかは想像できる。
子供達も赤ちゃんを見ようと親と同じように乗り出したところで残りの三本の糸を引いた。

ざっぱーん!

三匹が川に落ちたことを確認すると、男は川岸に歩いていった。

「おじさん、だずげでえ゙え゙え゙え゙え゙!!」

親ゆっくりが自分の帽子に捕まりながら叫んでいた、掴んでいる場所から水が入ってすぐに沈むだろう。
自分の未来を想像して絶望していた矢先に男が長い棒を持ってやってきたのだ。まさに天の助けと思ったのだろう。
せめて自分だけでも助かる気なのか、男はそう思いながら釣竿を川に向けた。


男は魚で満たされた籠を持って里に戻った。

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最終更新:2008年09月14日 06:35
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