ゆっくりいじめ系1616 ドスの話

ドスまりさ。
体長は5m以上。まりさをそのまま大きくした姿だが、普通のまりさとは違い全てのゆっくりをゆっくりさせる為の存在である。
帽子の中はゆっくりたちの巣になっている。言わば移動型の居住区だ。
口からはキノコを用いた必殺のドススパークを放ち、また帽子からは周りの生物をゆっくりさせるゆっくりオーラを放つ。
後ろ髪にはゆっくりたちから貰った信頼のリボンは結びつけている。
その強さは十分弾幕ごっこでも出来るのでは?と思われるほどのスペックを持つゆっくりである。
その力で暴れれば、妖怪退治に長けた人間以外では勝てないと思われるが、温厚な性格のためか今まで人間と小競り合いを起こした事はあまりないらしい。
そして小競り合いの内容も、人間に虐待されたゆっくりを助けるためだ。

そんなドスの中の一匹が、森の中を跳ねながら移動していた。
ボヨンと跳ねるたびに地面は揺れ、木々からは驚いた鳥や動物たちが立ち去っていく。

「ゆっふ! ゆっふ! もうすぐおがわさんだね! ゆっくりいくよ!」
ドスまりさは大きく跳た。軽く10m以上は飛んだだろう。
ドスン!と着地すると、ドスの目の前に美しい小川が見えた。
「ゆゆ! みんな! ゆっくりでてきてね!!!」

ドスがそう言うと、帽子のツバの部分がモゾモゾと動き出した。そしてそこからぴょこんと顔を出したのは
ぱちゅりーだった。
「むきゅん! みんな! おがわについたわよ! ゆっくりでてきてね!」
「ゆゆ! ゆっくりするよー!」
「ゆっきゅりー!」
「とかいはなみずあそびをするわ!」


ぱちゅりーの声を合図に、様々なゆっくり達が帽子の中から出てきた。
ゆっくり達はドスの長い髪の毛から滑りながら地面に降りて行った。その中、れいむだけはリボンがなかった。
そのリボンはドスへの信頼の証として、ドスの髪の毛に結んであるのだ。

「ゆゆ~! おみずさん! とってもゆっくりしてるね!」
「ゆゆっ! ぶしゅーだよ!」
「ゆ! つめたいわまりさ! おかえしね!」
「ゆっくりはしるんだねー。わかるよー!」
ゆっくり達は思い思いにゆっくりとした時間を過ごしていた。
赤ちゃんたちは親と共に初めての川を楽しみ、子ども達は元気に走り回ったり、日向ぼっこをしていた。
しかし、他の皆がゆったりとしてる中でも、ドスは注意深く周りを見回っていた。子供たちが目の届かない所にいかないように。
ゆっくりできない物が現れても対処できるように。
幸い今日は何も起きなかった。

「ゆゆ! それじゃあきょうはこのあたりでごはんにしようね!」
「このはっぱしゃんおいちいね! むーちゃむーちゃちゅるよ!」
「ゆ! のどがかわいたよ! ごーくごーく! しあわせー!」
「ゆゆ! そ、それなりのどんぐりね! ありすがたべてあげてもいいのよ!」
川の近くの木々を夕食にしたゆっくり達。

「そろそろゆっくりねようね! おやすみなさい!!!」
「おやちゅみなちゃいどちゅ!」
「おやすみなさいどす!」
「おやすみだみょん! ペニース!」
ゆっくり達はドスの髪の毛を口で掴みながら上ると、帽子の中へと入っていった。帽子の中は誰にも襲われない最も
ゆっくりできる場所なのだ。

「ゆぅ・・・ゆぅ・・・」
真夜中、無防備にも外でぐっすりと眠るドス。
しかしドスを襲おうとする者は誰もいなかった。それほどまでにドスは恐れられてるのだ。
まさにドスは、ゆっくりをゆっくりさせるために生まれたゆっくりだろう。



初夏を迎えたある日の事。ドスはとある村の近くの森にいた。
別に理由があって村の近くの森に居る訳ではなかったが、ゆっくりを虐める残虐な人間が居たら
ぜひともその手からゆっくりを救おうとは思っていた。
周りではいつものように他のゆっくり達がゆったりとしていた。
「ゆへ~~~どすもゆっくりしてね~~~」
顔が若干崩れぎみのれいむがそう言いながら、ドスのほっぺに「すーりすーり」している時だった。

足音が一つ聞こえた。それは段々と近づいてくる。
「ゆ! みんなきをつけてね!」
ドスの警告で皆が足音の方を向いた。子供たちは親の口の中へと隠れた。

現れたのは人間の男だった。人間は籠を背負っており、その中には山菜が沢山入っていた。
「やぁ。ゆっくりしていってね」
「ゆっくりしていってね!!!」
ドスと男はお互い挨拶を交わす。男は矢継ぎ早に話始めた。
「いやぁ~山菜を採りにきたんだが、まさかドスに出会うとはねえ。ついてるのかな?」
「ゆーん。ここにはさんさいはないよおにーさん。さんさいならあっちのほうにあるよ」
ドスはを油断せずに話した。本音を言うなら今すぐここから出て行って欲しかった。
「ん? あっち? そうなのか。ありがとうドス。お礼にこれを食べていいよ。」
男がそっと地面に置いたのはクッキーだった。
「ゆゆ! あみゃあみゃのにおいがちゅるよ!」
「ゆっくちたべしゃせてねおかーしゃん!」
「ゆゆ! まだでてきちゃだめだよ! おちびちゃんはゆっくりくちにはいってね!」
「どうじであみゃあみゃをたべさせちぇくれにゃいの? れーみゅたちをゆっくちさせたきゃくないの?」
「ゆゆ! ゆゆ・・・・」
群れが混乱し始めた事に気づいたドスは、仕方なく言った。
「ゆっくりたべてもいいよ。おにーさんにおれいをいってね。」
「ゆーーー! むーちゃ、むーちゃ、ちあわちぇー! おにーしゃんゆっきゅちありがちょね!」
「ありがちょね!!!」

ゆっくり達がムシャムシャとクッキーを食べてる様子をドスは男と眺めていた。
すると男はこんな事を言ってきた。
「ドスのところのゆっくりはゆっくりしてるね。」
「ゆ! どすはすべてのゆっくりをゆっくりさせなきゃだめなんだよ!」
男は少しだけ笑った。そして何かを思い出したかのように話をふった。
「そうだね。・・・でも、本当に全てのゆっくりをゆっくりさせてるのかい?」
「ゆ?」
ドスは男の意図が掴めなかった。
「いや別にこの世の全てのゆっくりをゆっくりさせろって言ってる訳じゃないんだ。君は出来る範囲でゆっくりをゆっくりさせてるだろう?
それは素晴らしい事だと思う。・・・でもね、その中に君にゆっくりさせて貰えなかったゆっくりも居るんじゃないのかな?」

「しつれいなことはいわないでね! ドスはがんばってゆっくりさせてきたよ!」
「む! そうよ! ドスにしつれいなことはいわないでね!」
「そうだよ! ゆっくりできないおにーさんはゆっくりかえってね!」
今の発言にはドスだけでなく、周りのゆっくりも怒りを覚えたようだ。しかし男はそんな事を気にせず話を続ける。

「本当にそう言えるのかな? なら試してみようか?」
「ゆゆ? なにをするの?」
ドスの眼は明らかに興味身心だった。一応いつでも飛びかかれるようにはしていたが。
「いや実はね。最近、親を亡くした子供のゆっくりを何匹か拾ったんだけどね。」
「ゆゆ! ちゃんとひとでかぞえてね! しつれいだよ!」
ドスが語意を強めた。男も流石に予想外らしく、少しビックリした顔をした。
「いやごめんごめん。申しわけなかった。何人かのゆっくりを拾ったのだけなんだけどね、やっぱり自然で生きた方がいいと思うんだ。
でも親がいないと生きられないだろう?だから里親を探していたのだけれどね。この群れで育ててくれないかな?」

「む! それならいいわよ! そうよねドス!」
ドスが何か言おうとする前に、ぱちゅりーが反応した。この群れに限らず、ドスの群れでは親を亡くしたゆっくりを育てるのは
別に変ったことではに。かく言うぱちゅりーも、親を亡くしたゆっくりだったのだ。
「ゆ! ゆっくりわかったよ! はやくそのこたちをつれてきてね!」
男は良い返事が聞けた事が嬉しかったのか、優しく微笑みながら
「わかったよ。明日の昼にここにまた来るから。待っていてくれ。」
男はそう言うと山を下りて行った。


そして次の日、男は時間通りにやってきた。何匹かのゆっくりと一緒に。
最初にそれを確認したのはれいむだった。新しい仲間が待ちきれなくて、ついつい前に出てきたのだ。
そして新しい仲間を確認した。


「うっうー! おっぜうさまはかりしゅまなんだっどぉ~」
まず最初には見えたのはれみりゃザウルスだった。捕食種であるれみりゃザウルスは到底ゆっくりできるものではない。
更に、二匹のゆっくりの姿が見えた。姿形こそ似ているがアレも自分たちの天敵である。
「うー! うー!」
「うー! ゆっくりしね!」
胴無しれみりゃとふらんだった。
更に後ろからは
「ゆっへっへ・・・ここがまりさたちのゆっくりぷれいすなんだぜ!」
「ゆゆ! とてもゆっくりできるドスだね!」
まだ若いまりさとれいむが居た。どうやら新婚のようだ。

「でびりゃだぢはゆっぐじでぎないよおおおおおおお!!!!」
「ごっぢごないでええええええええええ!!!!」
「わ゛がらないよおおおおおおお!!!」
「おぎゃああああしゃああああああああああああんんん!!!!」

群れのゆっくり達は恐怖のあまりパニックに陥っていた。
ドスはやってきた男に文句を言った。
「おにさーん! ゆっくりできないれみりゃたちをこっちにつれてこないでね! それいじょうちかづくとゆるさないよ!」
ドススパークを撃つ構えに入るドスまりさ。しかし男は慌てない。
「といってもねぇ・・・この子たちをゆっくりさせてほしいんだけど。」
「なにいっじぇるのおおおおお!!! でびりゃはゆっじゅじでぎにゃいよおおおおおお!!!!」
れいむは泣き叫びながら言った。

「どうしてだい? この子たちもゆっくりだよ? それともドスはゆっくりを差別するのかい?
自分の群れのゆっくりだけをゆっくりさせて、ちょっと他と違うからって同じゆっくりをゆっくりさせないなんて
ちょっとがっかりしたなぁ・・・記者にでもタレこもうかな。」
ドスは「ゆゆゆ・・・」と唸りながら数分程考えた。そして結論を出した。
「わかったよ・・・れみりゃたちをゆっくりそだてるよ。かわいそうなこだもんね。」
どうやらドスとしての使命感・・・いや本能が勝ったようだ。
「どうじでぞんなごどいうのおおおおおおお!!!! れみりゃはゆっぐじでぎないよおおおおおおお!!!」

当然納得のいかない群れのゆっくり。しかしドスの懸命の説得でなんとか静まった。
男はドスにゆっくり達を預けた。他のゆっくりもどうやら馴れたようだ。
「おぜうさまはかり☆すまだどぉ~♪ ぷでぃんやすいーつしかたべないからあんしんなんだどぉ~♪」
「それならあんしんだね! ふらんたちもそうなの?」
「「うー! うー!」」
「ゆっへっへ・・・よろしくなんだぜ!」
「よろしくね!!! かわいいれいむたちとゆっくりしようね!!!」

その様子を見ていた男は、ニッコリと笑うとご飯として、3日分のお菓子を置いて行ってくれた。
「それじゃあ帰るよ。じゃあさようなら。」


「それじゃあみんなでゆっくりしようね!」
ドスの声と共に群れのゆっくりは各々ゆっくりし始めた。
「うーうー! たかいたかいだどぉー!」
「ゆゆー! おそらをとんでるみたいー♪」
「ありすにもゆっくりたかいたかいしてね!」
ドスの心配はどうやら外れたようだ。れみりゃザウルスはみんなと仲良く遊んでいる。
れみりゃとふらんの方も、仲良くとはいかないまでも大人しくしていた。

「うー! どすぅー! おなかすいたどぉー! おやつぅー!」
「わかったよ! ゆっくりたべていってね!」
そういってドスは男から貰った袋をガサガサと漁ってオヤツを与えた。
「あまあま~♪ どすにいいこいいこしてあげるぅー♪」
「ゆゆ! すりすりだね!」
ドスのほっぺを撫でるれみりゃ。ドスの心配は無くなった。


四日後。群れは相変わらずゆったりとしていた。
変わった事といえば、男に貰ったお菓子を全て食べつくした事ぐらいだ。
それも最初から三日分程度しかなかったので、当たり前の話ではあるが。問題はその日の昼食だった。
「うー! ドスー! れみりゃたちのぷでぃんがないどぉー! どうしてだどー!」
「うー! ゆっくりたべさせろ!」
「おやつはないんだよ! ゆっくりあばれないでね!」
それに不満を言い始めたのはれみりゃ達だった。彼らの主食は甘味である。
実は別に森の木の実や草でも野菜でも大丈夫なのであるが、如何せん量が足りない上に味の問題がある。


「オヤツはもうないんだよ! ゆっくりりかいしてね!!!」
「いやだどぉおおおお!!!! おやづうううううう!!!! ざぐやああああああああ!!!!」
足をバタバタとさせて駄々をこねるれみりゃ。
「ゆゆ・・・しかたないね。ゆっくりしていってね!!!」
ドスの声と共に、ドスの帽子から謎のオーラが発生した。七色に輝くそのオーラはれみりゃ達を包み込むと
れみりゃ達はたちまち、ゆったりとした顔になった。
「う・・・ゆっくりしてるんだっどぉー・・・」
「「う・・・」」
「ゆっくりできたね! さあ、このはっぱさんでゆっくりたべてね!!!」
ドスは、だらんと口を開けたれみりゃ達にご飯を食べさせてやった。

ドスから少し離れた場所で、新婚まりさとれいむは何匹かのグループを結成していた。
元々この夫婦。村で生活していた野生のゆっくりであり、それなりの知識を持っていた。
その知恵の高さ故に話が上手く
口喧嘩が強さの重要な要素であるゆっくりにとってはリーダーの素質を十分に持つゆっくりなのだ。

「まりさがたべていたものはもっとおいしかったんだぜ! にんげんさんのたべるごはんはほかほかしてるんだぜ!」
「ゆゆー! もりのたべものはゆっくりしてないよ! こんなものでほんとうにゆっくりできるのかあやしいよ!」
「ゆゆーん! まりさとれいむはすっごくとかいはなのねー!」
「こんどまりさがもっとゆっくりできるものをとってきてあげるんだぜ!」
ドスはこの会話を遠くからとはいえ聞いていた。しかし、まりさ達が言うことは事実なので何も言わない事にした。
人間の食べる物と野生にあるもの。どちらが美味しいと問われれば、自分だって人間の食べる物と答えるだろう。
そんなこんなでこの日はゆっくりと過ごした。


そんなこんなで一週間後の夜。
ゆっくり達はドスの帽子の中でぐっすりと寝ていた。流石にれみりゃザウルスは帽子に入れなかったので、ドスの傍で
「うが・・・ざぐやあああ・・・・」
とドスの頬を甘噛みしながら寝ていた。
れみりゃとふらんは帽子の中で寝ていた。のだが、すぐに目を覚ました。そしてその後も、何回も何回も
寝ようとするが中々寝付けない。理由は簡単だった。お腹が全然ゆっくりできてないのだ。
食べる餌はそれほど多くなく、まして最近は甘い物など何一つ食べていない。
れみりゃ達は全くゆっくり出来ていなかったのだ。

「う・・・うー!」
「うー!」
どうしようかと悩んでいる二匹。すると、二匹の顔に何かがぶつかった。
「むにゃむにゃ・・・ゆっきゅちちていっちぇね・・・」
赤れいむだった。コロコロと転がってきたようだ。
二匹はそれを見た。それは見ると言うより凝視したと言った方が正しかった。
目の前にとてもゆっくりできる物がある。例え先ほどまで一緒に遊んでいた物であったとしても
今はただの『あまあま』である。食べればとてもゆっくりできるものだ。
「ううー!」
れみりゃが近づいた。そして牙を突きたてて、静かに餡子を吸った。


「ううう・・・うー!」
万年の笑みを浮かべるれみりゃ。それを見たふらんが近くにいた子ゆっくりを食べる。
「うー! ゆっくりできるー!」
「うー! あまあまー!」
二人は久々に味わった餡子の感触に舌鼓をうった。そして、一度始まったらもう止まらない。
捕食種としての本能が蘇った。


「ゆゆ? うるさいよゆっくり・・・っでどう゛じででいぶのあがぢゃんがじんでるのお゛お゛お゛お゛!!!!!!」
「やべでね! ゆっぐじやばでね゛ぶらん!」
「ありずのぼっべがあああああああ!!!!!!」
「むきゅうううううううううううううううううんんん!!!!!」
帽子の中はあっという間に大混乱に陥ってしまった。いくら広いとはいえ、50近いゆっくりがいっせいにパニックとなり
そのせいでまともに動きが取れなかった。そしてその中でひたすら暴食の限りを尽くす二匹。
「うー! うー!」
「うー! うまいー!」
「でーびゅのあんごずわないでえええええええ!!!!!」
「あがじゃんをがえじでねええええええええ!!!!!! おねがいだがらわがっでねええええええええ!!!!!」

「ゆゆ! なにやってるのみんな! ゆっくりしてね!!!」
「うっうー? どうしたんだっどぉー?」
身近な異変に気づいたドスが帽子を取る。するとゆっくり達は地面に一目散に逃げた。
「どずううううううううううううう!!!! でいぶのあがじゃんがああああああああああ!!!!!」
「むぎゅううううううううううううう!!!!!!」
「あのでびりゃだぢはどがいばじゃないわあああああああああああああ!!!!!」
群れの話を聞いて事の顛末を把握したドス。その時、頭の上から二匹が下りてきた。

「ゆっぐじじねええええええええええええ!!!!!」
「ベニーーーーーーーーーーーーーズ!!!!」
怒り心頭のゆっくり達に対して、二匹はと言うと
「うー!」
「ゆっくりできたー!」
ご満悦の様子であった。

「ねえ、どうしてあかちゃんたちをたべちゃったの?」
ドスは静かに聞いた。その声には感情を押し殺した声だった。
「うー☆あまあまたべたー!」
「うー! ゆっくりしたー!」
二匹の答えは簡単だった。『ゆっくり』したかっただけだど。それ以上の理由など二匹にはなかった。

しかしそれで納得しないのは他のゆっくりである。
「あがじゃんをごろじでゆっぐじでぎるわげないでじょおおおおおおおおおお!!!!!」
「やっぱりれみりゃはゆっくりできないんだよ! ゆっくりれみりゃたちをころしてねドス!」
ドスは迷っていた。普通に考えればここで二匹を始末するべきだろう。
しかし、そもそもれみりゃ達を引き取ったのはドスなのだ。すべてのゆっくりをゆっくりさせる
ドス達にとってはやらなければならない事なのだ。
しかしこのままでは、他のゆっくりがゆっくりできなくなることも事実である。


「ゆっゆ・・・ゆっくりしんでね!!!」
それはあっという間だった。ドスがちょんと跳ねて、二匹の上に被さるだけであった。
「うげぇ!」
「ゆぐじぃ!」
べちゃりと地面に肉まんとあんまんが飛び散った。ドスが退けると
新婚のれいむとまりさがそこに寄ってきた。そして寄りによってその死体を食べ始めた。
「うめっ! めっちゃうめっ! まじぱねぇ! みんなもゆっくりたべるんだぜ!」
「がつがつがつ!!!! むーしゃむーしゃ! しあわせー!」
その光景を見ていた子供たちが近づいていく。
「ゆゆ? ゆっきゅちできゅるの? まりちゃゆっきゅちちゅるよ!
むーちゃ! むーちゃ! ちあわせー!」
「おちびちゃん! ままもたべるわ・・・・とかいはね!」
それを皮きりに群れのゆっくりは死体に群がった。ガツガツと死体を食べるそれは禿鷹のようである。

「なにやってるの! おなじゆっくりをたべるなんてゆっくりできないよ!」
ドスは大声で言うが目の前のご飯に夢中な彼らには届かない。
「なにいってるんだぜドス! ゆっくりできないふたりをたべるのはとうぜんなんだぜ!」
「そうだよ! それにもともとはどすがわるいんだよ!」
「ゆっくりできないどすはだまっててね!」
「これはぱちゅりーのだからあげないわよドス!」
「だめなんだっどぉー! ゆっくりするんだっどぉー!」
ドスはみんなの姿を悲しそうな目で見ていた。




それから三日後、群はようやく落ち着いた。先の一軒でドスへストレートに不満をぶつけるものは増えたが。
それと意外な事に、れみりゃザウルスは未だにゆっくりを食べようとはしなかった。
理由を聞くと「おぜうさまはかりしゅまなんだどぉー! さくやがぷでぃんをもってきてくれるからがまんするどぉー!」
とのことだった。まあ、単に前のドスの死刑執行を目の当たりにしただけだろうが。

しかし、不安な動きがない訳でもない。新しくきたまりさとれいむが、最近やたら他のゆっくりを引き連れてどこかへ行くのだ。
無事に帰ってきてる為、強くは言えないが心配である。
ドスは結局みんなを追わずに、今日もゆっくりを虐待しているという家に押し入る事にした。
別に怪我をさせるつもりはないし、ドスの姿を見ただけで大抵の人間は大人しくゆっくりを開放するのでその必要もなかった。


ドスがそんな事を考えている時、まりさ達は人間の村に来ていた。狙いは勿論畑である。
「どうだったんだぜ?」
「だれもいなかったよー!」
ちぇんの報告を聞いたまりさは、後ろのゆっくり達に向かってこう叫んだ。

「みんな! あのはたけはにんげんさんがどくせんしてるんだぜ! ゆっくりできないにんげんさんにはてんばつがひつようなんだぜ!
おやさいをもらうんだぜ!」

「ゆー!」
「わるいにんげんさんにはゆっくりおしおきするね!」
「いなかものにおやさいはふさわしくないわ!」
「うー! れみりゃががおーってしてあげるどー!」
何やられみりゃも混じっていた。

「れいむたちはここでにんげんさんがこないかみはってるね! みんなゆっくりしないでおやさいをとってきてね!」
「「「「ゆゆー!!!」」」
そういってゆっくり達は畑へと猛牛のように向かった。
ゆっくり達が見えなくなった頃、まりさは喋り出した。
「ゆっへっへ! ばかなんだぜ! はたけはにんげんさんがつくってるんだぜ!」
「ゆ! にんげんさんにかてるとおもってるなんて、おろかおろか。」
ニヤニヤと笑っていた。
「でもまりさ? あのこたちがゆっくりおやさいをもってこれるとおもう?」
「たぶんむりなんだぜ! でもまりさはよういしゅうとうなんだぜ?」
「ゆゆ?・・・・わかったよまりさ! うーぱっくをよんだんだね!」
「ゆっへん! しっぱいしたらまりさたちがぎょふのりをえるんだぜ!」
「そんなむずかしいことばをしってるなんてさすがだねまりさ!」
「てれるんだぜ!」
そうやって楽しそうにして笑ってた。


「ゆゆ! すっごくゆっくりしてるおやさいがあるよ!」
「おやちゃいおいちちょーだね!」
「とてもとかいはなおやさいね! むーしゃ!むーしゃ! しあわせー!」
「むきゅん! これはとまとっていうのよ!」
ゆっくり達は初めて見る野菜に興奮していた。そして次から次へと野菜を貪り食っていった。

「ゆー? だれもいないんだねー!わかるよー!」
「ぎゃおー! たーべちゃうぞー♪」
そう言うとれみりゃは腕をブンブンと振りましながら空家へと入っていった。そして台所をガサゴソと漁ると
「うっうー! よーかんだっどぉ~♪」
そういって次から次へとムシャクシャ食べ始めた。

ゆっくり達は久々のゆっくりな時間を満喫していた。が、良い事はそう長くは続かないのが世の常
家の主が帰ってきた。


「むーちゃ!むーちゃ! ゆゆ? おにーしゃんだぁーれぇ? ここはれーみゅたちのゆっくちぷれいちゅだよ!」
赤れいむが無邪気な目でこちらを見ている。この場合、無邪気というのは厄介だ。
何せ相手は全く悪いと思っていない。野生の動物にとってみれば、目の前に餌があるなら食べるのは当たり前であり、
所有物という概念など持たないのだろう。
      • だからこそ、"それ"を潰した。
痛みなど恐らくないだろう。一瞬で潰した。

「ゆがああああああああああ!!!!! ばりざのおぢびじゃんがああああああああああああ!!!!!」
「なにやっでるのおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」
「ゆっぐじじねええええええええええ!!!!!!!!!! あがじゃんのがだぎいいいいいいいいいいいい!!!!!」
ゆっくり達が一斉に騒ぎ出した。
「うっう~♪ どうじだんだっどぉ~?」
家から何やらダボダボした着ぐるみを着たゆっくりが現れた。あれは珍しそうだから売れるかも知れない。多少は補填できるだろう。そばに置いてあった鍬を構える。ここからは単なる処理だ。
爽快感も何もない作業が始まった。


「ゆゆ! にんげんさんがかえってきたよ!」
「にんげんさんがいえにはいったすきに、うーぱっくとおやさいをとりにいくんだぜ! たのんだぜうーぱっく!」
「うー!」
二匹は既にうーぱっくに乗り込んでおり、何時でも飛び立てる準備をしていた。
このまま人間が家に入った隙を狙って野菜を取るのがまりさ達の計画だった。畑には罠があるか分からないし
何より一日に二度も来るとは人間も考えないだろうという、なんとも浅はかな考えからの作戦だった。
しかしこれでもゆっくりの中では比較的知恵のある方だろう。

が、世の中は甘くない。現実は非情なのだ。
ガシッ!っと何かがうーぱっくを掴んだ。よく見ればそれは人間の手に似ている。
「うー! うー!」
「ゆゆ! まりさ! うーぱっくがうごかないよ!」
「ゆゆ!・・・・ゆがああああああああああ!!!!!!」
恐る恐る後ろを見た二匹。そこに居たのは予想通り人間であった。
「あの糞饅頭のせいでゆっくりが居なくなったが・・・ちょうどいいぜ。」
男の顔は暗闇で見えない。しかしれいむとまりさは、これから先は確実にゆっくりできない事が待ち受けているのを
確信した。
「やべでええええええええええ!!!!! ゆるじでぐだざいいいいいいいいいい!!!!」
「でいぶはどうじでもいいがら! ばりざは! ばりざはああああああああ!!!!!!!」
「うううー!」




それから何日かたった。ドスの群れは急激に数を減らし、親の居ない子供も何匹か現れた。
しかしドスは、それでもみんなをゆっくりさせようと張り切った。
「みんな! ゆっくりごはんをたべてね!」
「ゆゆーん!」
むしゃむしゃと木の実を食べる群れのゆっくり。しかしその顔はどこか寂しそうだ。
「みんなゆっくりできなくなっちゃったね・・・」
「れみりゃもゆっくりできるこだったのにね・・・」
「みゃみゃ・・・」

そんな時だった。森の奥から騒がしい音が大量に聞こえたのは。
「ゆー? なにかくるわドス!」
その衝撃で木々が震えた。何かがやってくる音が響く。それも大量にだ。
そしてその音はついにドス達の目の前にまできた。その正体は・・・


「うー! ごうまかんのおぜうさまのめいどにふさわしいドスだぉ~♪」
「そうですわねおぜうさま!」
「ゆっくりしね!」
「じゃおおおおおおおん!」
「あたいったらさいきょーね!」
「「おりきゃらじゃねーよ!」」
「すぐおいしい・・・すごくおいしい」
れみりゃからさくや、ふらんやちるの。果てはめーりんにあきしまいにれてぃ。
大小様々なゆっくり達だった。その数は多すぎてドスでも数える事ができずなかった。

「ゆゆ! みんな! どうしてドスのところにきたの?」
ガヤガヤとうるさいゆっくり達に向けて質問するドス。すると
「むきゅん! ずっとまえにあったおにーさんにおしえてもらったのよ! だれでもゆっくりさせてくれるドスがいるって!」
「そうだど~♪ れみぃはえれがんとなかりしゅまだから~♪ とくべつにれみぃをゆっくりさせてあげるけんりをあげるどぉ~♪」「ゆゆ! さっさとれいむたちをゆっくりさせてね!」
「「「ゆっきゅちちゃてぇてね!」」」

と言われても、ドスが守れる範囲を明らかにオーバーしている。こんなものはゆっくりでさえ無理だとわかるレベルだ。
「ゆゆ・・・こんなにいっぱいはドスもむりだよ。ゆっくりりかいしt。」
「どうじでぞんなごどいうのおおおおおおおおおお!!!!」
「れーみゅたちをゆっきゅちちゃちぇないなんてさいていだね!」
「かわいそうだとおもわないの? そんなのどすじゃないわ!」
「ゆっくりしね! ゆっくりしね!」
たちまち罵声を浴びるドス。そして観念したかのように
「わかったよ・・・。ゆっくりしていってね。」
そういって受け入れる事にした。


そして夜。さっそく問題は発生した。
「ゆゆ~。ゆっくりうまれてね~♪」
「ゆー♪ ゆー♪」
頭に茎の生えたれいむ。その先に生えている子供に話しかけている時だった。
「うー! ちっちゃいあまあまはおいしいよおねーさま!」
ぶちぃっと産まれてすらない赤ん坊を収穫し、美味しそうに食らうれみりゃとふらん。
「うまいどぉー! さくやにもとくべつにたべさせてあげるんだっどぉ~♪」
「でいぶのあがじゃんがあああああああああ!!!」
捕食種と一般のゆっくりがお互い仲良くできるはずもなく。

ドスの帽子では。
「ゆゆ! ここはまりさたちのゆっくりプレイスなんだぜ! ありすたちはとっととでていくんだぜ!」
「ありすたちはさいしょからどすのぼうしでゆっくりしてたのよ!」
「うるさいよ! ありすたちがはいったらせまくてゆっくりできないでしょ! ばかなの?」
「ゆっくりおちるんだねー! わかるよー!」
「もこたんいんしたお!」
ドスの帽子の中を巡って抗争が起った。


とあるグループでは。
「にんげんさんはゆっくりぷれいすをどくせんするひどいひとたちだよ!」
「ゆっくりおやさいをたべにいこうね。」
こんな会話が飛び交った。

「みんなゆっくりしてよ!!! どうしてゆっくりしないの!!!」
ドスが大声で言ったとしても。
「でびりゃだぢのぜいでゆっぐじでぎないいいいいいいいいい!!!!」
「あまあまがないとゆっくりできないどお~」
「ずっぎりじだいいいいいいいいいいいいいいい!!!!! ばりざあああああああああ!!!!!」
「あたいったらさいきょーね!」
「あたいたちにでばんを!」
「どすがおやさいをとってくればいいんだよ! そしたらもっとゆっくりできるよ!」
全員が好き勝手にゆっくりさせる様に要求する為始末に負えなかった。
仕方なく、ゆっくりオーラで数十分かけて全員をゆっくりさせたドス。
しかしオーラもそう便利なものではない。一度使えばしばらくは何もせずに、ただゆっくりするだけになってしまうゆっくりオーラ
外敵からはあまりにも無防備なのだ。

「ゆゆ・・・どうすればいいの・・・」
ドスのぼやきは誰にも聞こえなかった。



ドスはその晩、決心した。これはきっと真のドスへの試練なのだと。そう思う事にした。
とある男の言葉を思い出す。全てのゆっくりをゆっくりさせるのがドスの指名なのだと
その日から森の様子は一変した。
数とドス。その二つの武器を手に入れたゆっくり達に敵う動物など居なかった。
我がもの顔で食べ物を食いあさり、平気で動物に喧嘩を売るゆっくり。
何かあってもドスが助けてくれるので問題などなかった。
相変わらず、食ったり食われたりや、おうち宣言や強姦などで死亡したゆっくりは多かったが、
それ以上にゆっくり達が増え続けるので群れの増加は止まらなかった。

こうなると恐ろしいのが食糧不足である。ゆっくり達もそのことは考えたらしく
畑を襲おうという意見が群れの大半を占めた。
古参のゆっくり達は
「むきゅん! こんなむれにはもういれないわ! ぱちゅりーたちはゆっくりできるばしょをさがすわ!」
そんな事をいって群を抜け出すゆっくりが多数現れた。


瞬く間に山を荒らした群れは、仕方なく他の山を目指す事になった。
他の山にはもちろん、その山に住んでいるゆっくり達が居たが、みながドスへ合流した。
そして山を荒らす。山を草木一本を生えない荒地にして、また次の山へ
時には畑を襲う事もあった。人間はドスに怯えて何もしてこなかった。
他のドスにあったこともあった。しかし何故かそそくさと離れていった。


気がつけば、群れのゆっくり達は、皆ゆったりとしていた。
「うー! かわいいあがちゃんだっどぉ~♪ えれがんとなたかいたかいだどぉー!」
「ゆゆ! おちょらをとんでりゅみちゃいー♪」
「れみりゃはすごいね! こんどはまりさもたかいたかいさせてね!」
「うー! ゆっくりあそんで!」
「ふらんのはねはとかいはね~♪ すっごくきれいだわ~」
「あたいったらさいきょーね!」
食料も何もかも豊富なせいか、群れ同士の間で捕食種や一般の垣根が消えていた。
全員が仲良くゆっくりと野原でくつろいでいた。



ドスは思った。これこそが真のゆっくりのあり方なのではないかと。
全員が種類の壁を越えて、ゆっくりとしているこの光景。これこそが『全員がゆっくりする』ということではないのかと。
そう思うと同時に、今までの苦労が報われた気がしてきた。
(こんなゆったりとしたむれをもてて・・・ドスはしあわせだよ・・・)
ドスの目からうっすらと何かが流れ落ちた。
「ゆゆ? どうしたのどす? ゆっくりぺろぺろしてあげるよ?」
れいむが心配そうに声をかけてきた。思えば唯一残っている古参のゆっくりだ。
「ゆ! だいじょうぶだよ! ちょっとゆっくりしてただけだよ!」
そういってほほ笑むドス。
れいむが微笑み返した。本当にゆっくりした顔だ。




それが弾けた。



何が起きたか分からなかった。気がついたら、れいむはあんよの部分を残してどこかへ消えていた。
ドンッ!という音が聞こえた気がした。でもよくわからない。
何が起きたのか把握できない。
辺りを見回した。群れのみんなが何か攻撃を受けている。なんとかしなければ。
どこに敵がいるのかわからない。探す。探しまわる。みんなを帽子に隠そうとしたが止めた。一か所に集まるのは危ない。
バラバラに逃げるように指示を出した。みんな指示を聞く前に逃げていた。
死にかけたありすがこちらに向かって何か言ってる気がした。目の前に誰かが現れた。ピカッ!と光った。
こちらも負けじとドススパークを撃った。そして何も見えなくなった。




「目覚めたのね。気分はどうかしら?」
目覚めると、目の前に綺麗な女の人が居た。赤と青の、ドスの目から見ても変わった服を着ていた。
「ゆゆ? ここはどこなの?」
動こうとするが、何故か力が入らない。喋るだけでもすごく疲れる。
「ここは永楽亭よ。そして貴方は今動けない。当然ね。今までずいぶん酷いことをしてきたもの。」
おねーさんの話は全く理解できない。抗議の一つでもしようと思ったが口が開かない。
「貴方にはしばらくここでゆっくりしてもらうわ。ドスはとても稀少なの。」
(きしょう?)
意味がわからずに、心の中だけで首を傾げた。いや、そんな事より群れのゆっくりはどうなったのだろうか。
心配だ。
「紅白巫女が来る前に捕えられてよかったわ・・・群の事が心配なのね?」
(そうだよ! みんなはどこなの!)
最早、目しか開かないので目で訴えてみた。それが通じたのか、おねーさんは少し笑った。
「ここにいるわよ。」
おねーさんはそういって箱を目の前に持ってきた。
中には群れのゆっくり達が居た。でも誰だかわからない。みんな髪の毛も飾りも目もない。
あるのは口だけだった。
「ゆっぐじざぜないどすはゆっぐじじねええ・・・」
「ぼう・・・いや・・・ゆっぐじじがい・・・」
「どずがばるい・・・んだよ・・・」
「れーみゅもいういや・・・・」
どうしてこんなにゆっくりできてないのだろう。誰がこんな酷い事をしたのだろか。
「大丈夫よ。これからは私がゆっくりさせてあげるから。」
おねーさんはまた笑った。でもさっきのとちがってちょっとこわい。
あたまがぼぉーっとしてきた。もうなにもきこえない。ゆっくりさせたい。みんなゆっくりさせたい
ゆっくりしていってね・・・





「へえー。永遠亭が巨大なドスの群れを制圧か。」
「そうらしいですね。おお、こわいこわい。」
そういって秋風が吹く中をバッサバッサと飛んでいくきめら丸。なんなんだアンタ。
俺はきめら丸が持ってきた新聞を読んでいた。なんでもきめえ丸達が人間用に新聞屋を始めたらしい。
飼い主である烏天狗たちの新聞より人気だとか。
新聞を詳しく読んでみる。どうやら永遠亭はこの機会にドスの大量捕獲に乗り出すようだ。
「そういや・・・あいつらどうなってるのかな・・・」
夏に出会ったドスを思い出す。家に勝手に住み着いたゆっくり達を引き取ったドスだ。
実の所は、殺すのも食べるのも抵抗があったのでたまたま出会ったドスに押しつけた訳だが。
しかし、挑発したとはいえ、ドスが捕食種を預かるとは思わなかった。
その立派な姿に感動して森で出会ったゆっくりによくドスの話をしたものだ。
あのドスなら本当に、全てのゆっくりをゆっくりさせることができるのかも知れない。
そんな事を思いながら茶を啜った。





【後書き】
クリスマスにはみすちーを食べる予定・・・すみません嘘をつきました。


byバスケの人

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最終更新:2008年12月07日 14:00
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