機種 | タイトル | 概要 | 判定 |
FCD | 探偵 神宮寺三郎 新宿中央公園殺人事件 | 暗中模索の初代作は、独自性豊かだがトリックが奇抜すぎた。 | バカゲー |
FC | 探偵 神宮寺三郎 横浜港連続殺人事件 | 物語の練りこみが深まり、渋く落ち着いた雰囲気が前面に押し出される。 | なし |
FCD | 探偵 神宮寺三郎 危険な二人 前編/後編 | 再びディスクシステムに戻り、グラフィックの質は大きく向上。 | なし |
FC | 探偵 神宮寺三郎 時の過ぎゆくままに… | 思い出は時の過ぎゆくままに色褪せて、なお鮮やかに蘇る。 | 良 |
PS/SS | 探偵 神宮寺三郎 未完のルポ | 6年のブランクをおいてシリーズ再始動。しかし問題も少なくない。 | なし |
探偵 神宮寺三郎 夢の終わりに | デザイン担当が描く『神宮寺』の世界を完全再現。 | 良 | |
PS | 探偵 神宮寺三郎 灯火が消えぬ間に | データイースト最後のCS機向けタイトル。様々な要素をバランスよくまとめあげた完成度の高いADV。 | 良 |
PS2 | 探偵 神宮寺三郎 Innocent Black | シリーズ15周年記念作品。データイースト社員の一部が移籍したワークジャムの開発でシリーズ再復活。 | 良 |
探偵 神宮寺三郎 KIND OF BLUE | 本作以降、シリーズは携帯機と携帯アプリが中心となる。 | なし | |
GBA | 探偵 神宮寺三郎 白い影の少女 | シリーズ初の携帯機作品にして、『時の過ぎゆくままに…』以来15年ぶりとなる任天堂ハード作品。 | |
DS | 探偵 神宮寺三郎DS いにしえの記憶 | FC版4作品の携帯電話向けリメイクを再録。『新宿』の問題点も解決。 | 良 |
探偵 神宮寺三郎DS きえないこころ | 新作 + 携帯電話向けオリジナル作の移植。 | 良 | |
探偵 神宮寺三郎DS 伏せられた真実 | 良 | ||
PSP | 探偵 神宮寺三郎 灰とダイヤモンド | メインシナリオの中に複数のサブシナリオが組み込まれている。神宮寺に初めてライバル的存在が登場。 | |
DS | 探偵 神宮寺三郎DS 赤い蝶 | 新作 + DSiウェアの5作品。 | なし |
3DS | 探偵 神宮寺三郎 復讐の輪舞 | シリーズ25周年記念作品。しかし恒例の携帯アプリ版の収録がなく、本編のボリュームも少ない。 | シリ不 |
探偵 神宮寺三郎 GHOST OF THE DUSK | シリーズ30周年記念作品。本編のボリュームアップ、携帯アプリ版収録と前作の汚名を返上。 | 良 | |
PS4/Switch | 探偵 神宮寺三郎 PRISM OF EYES | 14年ぶりの据置機タイトル。携帯アプリ版10編 + 新作3編 + 謎事件簿 +『DAEDALUS』体験版を収録。 | 良 |
PS4/Switch/Win | DAEDALUS The Awakening of Golden Jazz | 神宮寺三郎、始まりの物語。ニューヨークを舞台に若き日の神宮寺を描く、『夢の終わりに』の前日譚。 | |
オムニバス | |||
PS | 探偵 神宮寺三郎 Early Collection | FC版4作品をまとめて収録。 | なし |
機種 | タイトル | 概要 | 判定 |
FC | ダークロード | 熊野警部がモチーフの「ク・マーノ」が登場 | |
SFC | ヘラクレスの栄光IV 神々からの贈り物 | 神宮寺がモチーフ(*1)の「ザブル」が登場 | 良 |
PS4/Switch/One/Win | CODE SHIFTER | アークシステムワークスの25作品のキャラが登場する2Dアクション。『PRISM OF EYES』準拠。 | |
PS4/Switch/Win | イヌワシ~うらぶれ探偵とお嬢様刑事の池袋事件ファイル~ |
神宮寺シリーズの開発元・スタッフが手掛けた推理アドベンチャー。 iOS/Android版はサービス終了およびソシャゲに分類されるため執筆禁止。 |
新宿歌舞伎町に事務所を構える私立探偵「神宮寺 三郎」が活躍するADVシリーズ。
神宮寺の元に舞い込んだ依頼(事件)を、助手の御苑洋子、友人で警部の熊野参造らの助けを借りながら解決していく。
制作はデータイースト。同社倒産後はワークジャム、2017年からはアークシステムワークスが権利を引き継いでいる。
ハードボイルド路線の渋い雰囲気は本シリーズの売りの1つで、グラフィックのレベルも高い。
中でも、PS/SS『夢の終わりに』では寺田克也氏の描く原画に忠実な絵が好評を博し、これ以降もハード性能の許す限りで同様の路線を貫いている。
ゲームはオーソドックスなコマンド選択式であり、関係者からの聞き込みや現場の捜査を中心に進めていく。
特徴的なのが「タバコ吸う」コマンド。一息ついて頭を落ち着けることで、行き詰まりかけた捜査に別の視点を見出したり、忘れていた出来事を思い出したりする。
ただし、現実社会での分煙化や嫌煙思考の流れに合わせてか、徐々にタバコを控える場面も多くなってきた。
「特定のコマンドを行うと時間が進み、一定期間内に調査が完了しなければゲームオーバー」「相手の表情や性格を見極め、段階を追って本心を聞き出す」といった探偵らしい要素が盛り込まれている作品もある。
初期のFCではほぼ1年ごとに1作品、計4タイトルをリリース。その後6年のブランクを経て『未完のルポ』で再始動。
1~2年くらいのスパンでコンスタントに作品数を重ねながら、第16作『復讐の輪舞』で25周年、第17作『GHOST OF THE DUSK』で30周年を迎えた。
第10作『白い影の少女』以降は携帯機でのリリースが中心。
そこからしばらくは携帯アプリでの展開が中心となり、「携帯アプリ版がある程度溜まるとオリジナルシナリオを追加して携帯機へ移植」という形で継続してソフトが発売されていた(同時期の『灰とダイヤモンド』は完全新作)。
ワークジャムの携帯事業撤退に伴い携帯アプリ版は24作で終了し、移植も『GHOST OF THE DUSK』で全て終わっている。
既存の携帯アプリ版の移植が全て終わったことや、新作が据置機での単発作品での発売への移行から、携帯アプリでの展開は終了したものと思われる(*2)。