パネルの忍者ケサマル サラ姫お助け申す!の巻
【ぱねるのにんじゃけさまる さらひめおたすけもうす!のまき】
ジャンル
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固定画面アクションパズル
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対応機種
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ゲームボーイ
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発売元
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エポック社
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開発元
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酒田エス・エー・エス、ポップハウスデザインスタジオ、エポック社
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発売日
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1992年5月2日
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定価
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3,500円(税別)
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判定
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なし
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ポイント
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良くも悪くもオーソドックス
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概要
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エポック社発売の固定画面式パズルゲーム。FCの『クインティ』のように床をひっくり返す能力を駆使して進んでいく。
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全42ステージを攻略し、大妖怪ドロークに攫われたサラ姫を救出するのが目的。
システム
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プレイヤーを操作し、10×8マスの碁盤上のステージ内から鍵を見つけて扉に向かうとステージクリアとなる。
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14ステージ区切りで1エリアとなっている。全3エリア。
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エリアの最後にはボスが待ち構えている。ボスステージは岩に隠されたスイッチ床を踏む事でステージクリアとなる。
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1エリア14ステージ構成だが、前半の7ステージと後半の7ステージはそれぞれ好きなステージから挑戦が可能。
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前半の7ステージをクリアするとボーナスステージに行ける。床をめくって1UPアイテムを増やすタイプとスロットで絵柄を揃えるタイプ。どちらも爆弾(アイテムとは別)が出た時点で終了となる。
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十字キーで上下左右移動。Bボタンを押すと前後のパネルをめくる。
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ボスを倒す毎に上下左右4枚、周囲8枚を同時にめくれるようになる(セレクトボタンで切り替え可)。
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ステージによっては敵が出現する。
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敵はプレイヤーとは逆に裏向きのパネルの上のみ通過できる(一部例外あり)。敵によってはパネルをめくってくるものもいる。
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スタートを押すとポーズがかかる。ポーズ中にAボタンを押すと降参するかしないかの選択肢が出る。手詰まりの場合はこの方法でやり直す事が可能。
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穴に落ちる、敵の攻撃を喰らう、パネルをめくられて弾かれる等すると1ミス。ミスした場合ステージ選択画面に戻される。
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残機が全て無くなるとゲームオーバー。コンティニューは無いがボーナスステージ(ボスステージ)突破後に表示されるパスワードで再開可能。
画面上の仕掛け
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ノーマルパネル(表)
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プレイヤーが通れるパネル。ひっくり返すと裏側になる。
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ノーマルパネル(裏)
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プレイヤーは通れず、敵のみが通れる床パネル。ひっくり返すと表側になる。
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岩
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押して動かす事が出来る。敵にぶつけて倒す事も可能。
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ストップパネル
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六芒星が描かれた床。乗ると画面上の敵の動きを暫く止める。
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?パネル
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めくると宝箱or扉が出現する。岩の下に隠されており、宝箱の上に乗るとアイテムを入手する。
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壁パネル
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□マークの掛かれたパネルで、ひっくり返す事は出来るが常に裏パネル扱い。つまりプレイヤーは絶対に通過出来ない。
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ウズマキパネル
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一定時間毎に敵が出現するパネル。ひっくり返せず、通過も出来ない。
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ワープパネル
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上に乗るとステージ内の別のワープパネルに飛ばされる。
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スイッチパネル
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ボスステージの岩に隠されている。このパネルに乗るとボスステージはクリアとなる。
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電撃装置(仮)
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2台1セットで一定周期で装置の間を電撃が走る。電撃に触れるとミス。破壊不可。
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矢を発射する装置(仮)
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一定周期で上下左右何れかの方向に矢を連続で発射。破壊不可だが、前述した岩で矢を防ぐ事は出来る。
アイテム
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手裏剣
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プレイヤーの斜め4方向に手裏剣を投げる。この手裏剣には貫通性能がある。
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無敵薬
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一定時間プレイヤーが無敵になる。但し穴に落ちるとミス。このアイテムは取った時点で効果が発揮される。
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爆弾
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Aボタンを押す事で設置、さらにもう一度Aボタンを押す事で爆破し、爆弾の周囲8マスの床ひっくり返す。また岩を壊す事も出来る。
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なお、この爆風に巻き込まれるとミスになる。
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上記3種のアイテムは1つまでストックが可能。ミスしたり降参すると消滅する。
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鍵
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これを入手した状態で扉マスに到達するとステージクリア。
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巻物
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裏パネルをひっくり返すと出てくる。これを10個集めると1UP。
評価点
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難易度は易しめ。
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制限時間がないので、パズルゲームが苦手なプレイヤーでも熟考しながら進める事が出来る。
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考えなしに岩を動かしたりすると手詰まりになったり、クリアに一工夫必要なステージもあるのでヌルゲーと言う程簡単なわけでもない。
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難しいステージでも別のステージからアイテムを取ってきて再挑戦する事で突破しやすくなるというケースも。
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シンプルで遊びやすい。煩雑な操作は一切要求されず、操作性もよい。
問題点
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アイテムの位置や敵の行動パターンは固定なので、2回目以降のプレーはどうしても作業感が出てしまう。
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ラスボスがあまり強くない。
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無限湧きする雑魚敵を弾いてラスボスに当てるだけなのだが、攻撃方法が体当たりしかないので本体に当たらないように雑魚を弾き続けているだけで倒せてしまう。また直線的にしか動かない為パターンも読みやすい。
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ラスボスの他にいる2体のボスは5方向に弾を飛ばしてくるのだが、ラスボスは飛び道具すらない。
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逆にエリア2のボスはかなりの難敵。
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ボスは画面上部で左右往復しながら5方向弾を撃つだけなのだが、穴が多く転落死の危険が高い上、矢を発射する装置から出てくる矢の動きとうまく噛み合うようにして動く必要がある。
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パスワード表示がボス撃破後という事も相まってゲームオーバーになってしまうと7ステージやり直しになるのでモチベーションが相当削がれてしまう。
総評
出来は悪くなく作りも丁寧なのだが、独自性に乏しく在り来たりな内容でごく平凡なパズルゲームの域を出ない作品。
肩肘を張らずゆったり楽しみたいライトユーザー向けのゲームと言えるだろう。
最終更新:2018年09月28日 23:12