探しに行こうよ

【さがしにいこうよ】

ジャンル ロールプレイング
対応機種 プレイステーション2
発売元 ソニー・コンピュータエンタテインメント
開発元 RIZ
発売日 2001年1月11日
定価 5,800円(税抜)
プレイ人数 1人
判定 なし
ポイント RPGというより謎解きゲーム
3D酔いしやすいカメラワーク
蛇足気味のバトル


概要

  • ソニー・コンピュータエンタテインメントが発売したRPG。
    • 一般的な戦闘を重ねてキャラを強くしていくようなゲームではなく、仲間を連れて遺跡などの謎解きをすることが中心になっている。

システム

  • 謎解きをメインにしたゲームシステム。
    • 「目的システム」
      • 街の人たちとの会話などで「~を退治する」「~を探す」といった目的を得る。この目的を達成することがゲームのメイン。
      • 複数の目的を持つこともあり、その場合はコマンドでどの目的を目指すのかをセットする必要がある。セットしている目的に応じて人々の反応も変化する。
    • 「任せる」コマンド
      • 目的達成までの間にどうしても主人公だけでは突破できない状況が存在する。そのときは同行している仲間に解決を頼むことになる。
      • 鍵のかかった扉があれば「カギ開け」の能力を持った仲間に、レバーが固くて動かなければ「力じまん」の能力を持った仲間を頼るという具合になる。
      • 仲間は3人まで同行可能なので目的に応じたメンバーを選ぶことが大事になってくる。
    • 「友情値」について
      • 冒険をしたり、「任せる」コマンドを使ったりしていくと「友情値」がアップする。
      • 普通のRPGの経験値としての要素があり、この値が増えていけばステータスがアップする。また、目的によってはこの値が高くないと冒険に誘えないことがある。
    • 戦闘システム
      • 回数こそ少なく、ランダムエンカウントもないがRPGなのでバトルがある。
      • 内容はオーソドックスなターン制。通常の攻撃の他に、FPというポイントを消費して行う攻撃や回復がある。

評価点

  • ゲームの雰囲気作りは良い。
    • ゲーム中の目的はちょっとした魔物退治や宝探しといった子供に合ったスケールのものがメイン。
    • 仲間と力を合わせることの多さや会話の内容からもノスタルジー的な冒険を演出できている。
    • ゲーム中の風景もやわらかみがありノスタルジーな印象を強くしている。
  • 豊富な会話
    • ゲーム中の会話は同行している仲間によって変化し、バリエーションが豊富。
    • 謎解きの正解のメンバーは1通りではないので別のメンバーでの会話を見るのも面白い。
  • 難しすぎない謎解き。
    • 全体的な謎解きの難易度としては低め。先を切り開くための能力も全部で10種類とシンプルで、必要な場面もわかりやすい。
  • マップ移動に対する配慮。
    • 一度行ったマップは「移動」コマンドからショートカットで移動できる。移動に煩わされずに謎解きを進めていける。
  • セーブ&ロードが迅速。
    • 後述のマップの読み込みとは対照的に非常に速く完了する。

問題点

  • 酔いやすいカメラワーク。
    • カメラの動き・位置が妙で3D酔いを起こしやすい。
    • 主人公にカメラが寄りすぎている上に、完全に後方から追従するカメラワークでもなく、その場で方向転換してもカメラはそのまま。
  • バトルの出来が良くない。
    • 敵味方ともに行動のときにもっさりとしたモーションをいちいち見せられてテンポが非常に悪い。
    • バトル中は回復アイテムを使えない。なぜこのような不便な仕様にしたのだろうか?
  • ボリュームが薄く、飽きやすい。
    • シナリオ全体の長さは短くクリアまでは十数時間ぐらいである。
    • 目的探し→仲間集めと移動→謎解きという流れの繰り返しになるため起伏に欠け、人によっては途中で飽きてしまう。
  • 広いようで狭い世界。
    • ゲームは基本的に1つの街の一区画とそこから通じるダンジョンなどで完結している。子供の冒険ゆえに広い世界を出すわけにはいかないのだろうが、スケールの小ささを感じざるを得ない。
    • 街も家が立ち並んでいても入ることはできず、道行く通行人もいないので空虚感がある。
  • マップの読み込み時間が長い。
    • そのマップに入るときに一気に全部読み込んでいるせいか長いと数十秒はかかる。さあやるぞというときに出鼻をくじかれてしまう。
    • 仲間の入れ替えなどで移動が多いと読み込み時間でとてもイライラさせられてしまう。

総評

雰囲気ゲーとしての作りはいい部類に入る作品。
豊富な会話のパターンや適度な難易度の謎解きなどシナリオ面ではプラスの要素が多いが、酔いやすいカメラワークや不出来なバトルに加えて長すぎるロード時間といった快適なプレイを阻害する要因が多いのが残念なところ。
現在であれば安価で手に入るため、一風変わったRPGを求めている人はプレイしてみてはどうだろうか。

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最終更新:2018年06月15日 20:02