甲虫王者ムシキング アダー完結編

【こうちゅうおうじゃむしきんぐ あだーかんけつへん】

ジャンル トレーディングカードアーケードゲーム
対応機種 アーケード(SYSTEM SP)
発売・開発元 セガ
稼働開始日 2008年
稼働終了日 2010年
プレイ料金 1プレイ+カード100円
プレイ人数 1~2人
判定 なし
ポイント ルールの大幅改変
短い稼働期間
次世代作に活かされた部分あり
甲虫王者ムシキングシリーズ


概要

じゃんけんによるシンプルなルールと、カブトムシ・クワガタムシの白熱したバトルをベースに、カードの払い出しによる社会現象をもたらした『甲虫王者ムシキング』の続編であり、「完結」編という名前の通りポポとムシキング、そしてアダーの長い因縁に決着をつける内容となっている。
じゃんけんによるバトルをベースに、カードのパラメータ等の性質に大幅な改変が入った。

物語のあらすじ

長い闘いの中で、アダーの悲しい過去を知ることになったポポはある遺跡にたどり着く。そこに現れた甲虫は、なぜか戦いを申し込まれる。
自分同士がぶつかりあう決闘の中で、ポポはまた1つ本当の強さを手にするのだった。そして戦いはクライマックスへ。
アダーが連れていたのは底知れぬほどに強いヘルクレスエクアトリアヌスブルー*1だった。森のムシたちも立ち上がり、ヘルクレスエクアトリアヌスブルーを追い詰めていく。
するとアダーはヘルクレスエクアトリアヌスブルーを無理矢理強化するも「私に命令するな!私はもう戦いたくはないのだ!」と反発して暴走、近くにあった岩をポポに向けて吹っ飛ばすが、アダーはポポを庇って倒されてしまう。
必死にアダーのもとへ駆け寄るポポ。ポポの仲間の甲虫は森の全てのエネルギーを集めた「ファイナル必殺」でヘルクレスエクアトリアヌスブルーを倒し、ついに決着。
命がまさに尽きようとしているアダーは森を汚したことを深く反省、ポポに勇気の言葉を残し、アダーはやっとこれまでの凶行を後悔する事ができるようになったものの、罪を償えまいまま死亡した。
外国の虫たちはみんな自分たちの生息地へ帰り、ポポと虫たちの棲む森は平和な時間を取り戻したのであった…。
しかし、ポポは誰にも告げずに旅にでた。どこで何をしているのか、森の仲間は誰も知らないらしい。

(Wikipediaより引用、一部変換)

システム

基本ルール

  • 前作と同様に、対面した2匹のムシがじゃんけんをして勝負し、勝った方が技をかけて相手を攻撃。先に相手の体力を0にすれば勝利となる。
  • ムシには「たいりょく」「ぼうぎょ」「ダゲキわざ(グー)」「ハサミわざ(チョキ)」「ナゲわざ(パー)」の基礎攻撃力が設定されている。
    • 攻撃技の使いやすさの指標「テクニック」が廃止され、かわりに「ぼうぎょ」というパラメータが新登場した。
    • 前作に存在した「グー、チョキ、パーのうち、必殺技となる手の威力がその他手の威力の2倍という法則」が、本作では撤廃されている。
  • 仲間の虫を呼ぶことで発動する「とくしゅわざ」は第2弾と第4弾で排出される「昆虫カード*2」に差し替えられて続投したが、その他のわざは「ムシカード」に統合される形となっている。
  • カスタマイズ
    • 戦闘準備の際、最初にスキャンされたムシカードが代表で戦う虫となる。このムシの体力がなくなると負け。
    • グー・チョキ・パーそれぞれに仲間となる昆虫を装備する形。一般のムシカードをスキャンすると、じゃんけんに勝った時に登場して技をかけてくれる。
      • また能力値の配分上、体力に優れる代表向きのムシと、攻撃のみに優れる補助向きのムシがいる。
    • 特殊わざは前作同様ダメージを直接与えるものではなく、味方の補助や敵への妨害効果を発揮する。またルールの変更に伴い新たに登場した特殊わざもある。
    • また代表のムシと補助のムシには相性があり、その相性が良好だと代表ムシのパラメータがよく上昇する。公式サイトには「同じ属だと相性が良い」と過去に掲載されていた。また合体わざも新たに登場しており*3、はじめから2匹のムシが組み合わされて合体わざをカスタマイズできるようなカードもある。
  • ガンガンあいこ
    • 対戦する2者が同時のカウントでボタンを押してあいこになると、対戦する2匹の甲虫がつばぜり合いを始める。
    • このとき連打を受け付けゲージで押し合う状態となり、より相手を押し込んだ方が大きなダメージを与えることができる。
    • さらに相手のゲージを0にまで押し込むと、強引に自分の選んだわざで攻撃する事が可能。
  • ルーレット
    • グー、チョキ、パーのマークの周りに6マスのルーレットが用意された。
    • ルーレットはゆっくりと回転し、色の埋まっているポイントで止めると技を出すことができる。色の埋まっていないポイントでは代表ムシが普通の技を出すことになる。
    • 一度使用したマスは再度使うことができない。レアリティの高い甲虫カードほど色のあるルーレットの数が少ない。
    • あせらせの時は思考できる時間が短くなるほかルーレットの回転も速くなる。
    • 旧版のわざカードをスキャンすると、全ルーレットマスが色で埋まる。
  • 以前のカードの扱い
    • 以前のバージョンのカードは使用可能。しかし「ムシカード」はカードに表記された通りのパラメータで戦うことになる(テクニックは反映されず防御は0になる)。また技カードをスキャンせずとも、カードに表記されている必殺わざをデフォルトで放つことができる。
    • わざカードを使うことも可能。この時仲間の虫との相乗効果は得られないが、6マスルーレットのすべてが埋まった状態で使用できる。
  • その他連打要素
    • 必殺技を特定の状況で使用するとゲージをためる場面になり、威力を大幅に上昇したファイナル必殺技を放つことが可能。
    • ストーリーモードのみ、体力が0になった代表ムシを1回限りで連打で復活させる要素「きせきのふっかつ」がある。

評価点

  • ムシへの惜しみないバージョンアップ
    • 「ノコギリタテヅノカブト」や「アトラスオオカブト」など、本作移行にしたがってグラフィックモデルが本物に近づいたムシがいる。特に「ノコギリタテヅノカブト」は「ヤイバ」を含んでアダー完結編以前では角の短い小型個体のグラフィックが使われており*4、昆虫に知識のないユーザーの中には別種「エアクスタテヅノカブト」と混同していると誤解するユーザーも散見された。
    • 「エラフスホソアカクワガタ」は同属内で最大種でありながら強さが最低の100となっていたが、アダー完結編の2008第4弾では能力値が中型甲虫相当に引き上げられ、同属の「インペラトールホソアカクワガタ」や「メタリフェルホソアカクワガタ」よりも高めに設定された。登場時のポポのセリフも中型甲虫と同じ「やった!」に変更された。
      • ただし、2009第5弾の「最大最強セレクション」には本種ではなく「インペラトールホソアカクワガタ」が登場した。
    • 本版から登場する新しいムシも、しっかりグラフィックがつくりこまれている。前版はシーズンを重ねるごとに新ムシが多くて7種登場だったが、本作は多いときは10種と勢いが衰えていない。
      • アダー完結編になって、ようやく有名なクワガタムシの「ニジイロクワガタ」が登場することになった。
    • アダー完結編以前からいたムシの中にも、超必殺わざの変更がされた虫がかなり存在している。また甲虫の属の枠組みを超えた合体わざもいくつか新実装された。
      • ただし「超必殺わざの共有」の全廃は「新甲虫王者ムシキング」になってから。
  • 深みのあるルール
    • アダー完結編以前はムシの能力値は、「6階級の強さ」、「性格*5」、とタッグマッチ限定で「属」の構成から成るかなり少ない要素で左右されており、「超必殺わざの違い」がステータスとしていまいち機能しておらず、ステータスの同じ虫や劣化版も多いという事態を招いていたが、パラメータが複雑化したことで、それらの撤廃だけでなく前衛と後衛の配置やムシ同士の相性といった多様な戦略を理屈上は練られるようになった。
      • また、ステータスの複雑化により「スーパームシキング」が登場したり、アダーコレクションとは別に「改造コーカサスオオカブト」をカード化させることができた。
    • メインで戦う虫と補助に回る虫の間に相性が存在し、この相性によってメインで戦うムシの能力値の底上げにも影響がある。
      • また同名のムシでも出身地や体長、必殺わざにバリエーションを持たせるケースも出てきた。
    • ルーレットを止めたタイミング等で相手の出方をうかがえるという、新たな心理戦も展開できるようになった。
  • アクション性の開拓
    • 身もふたもないことを言えばただじゃんけんをするゲームだったところに、唐突に挿入される「ガンガンあいこ」のような連打要素が加わったことでバトル時に適度な緊迫が生まれるようになった。
  • 特別なムシのストーリー
    • 雑誌の付録のカードなどをスキャンすると特別なストーリーで遊ぶことができる。例えば「カブト丸」をスキャンすると「ザックの冒険編」を再現したストーリー、「キング」をスキャンすると「森の救世主」を模したストーリーになる。
      • アダーコレクションのカードをスキャンしてアダー側のストーリーをするなど多数のストーリーがあり、ボリューム満点。

賛否両論点

  • それまでのカードの扱い
    • アダー完結編以前のカードも使えないことはないのだが、ルールが大幅に変わったために、性能がピーキーになる、もしくは一挙に使いにくくなってしまう。
+ 詳細仕様
  • 新ステータスの「ぼうぎょ」がアダー完結編以前のカードに組み込まれていないため、これをベースのムシとしてスキャンすると防御が0になる。体力の高い大型甲虫であればなんとかなる場合もあるが、小型甲虫はとても戦力にならなくなる。
  • アダー完結編で登場した「改造コーカサスオオカブト完全体」も防御は0だが、攻撃力・体力はアダー完結編以前のあらゆるムシカードを上回っている。
  • それまでのカードも十分に戦力になるシステムであればまた幾分か評価が上がっていたと思われるが…
  • 一応、「黒いバーコードの虫は歳をとり過ぎた為能力が上がりにくい」という設定になっているが、アダー完結編以前のカードでは緑バーコードでも能力値は同じ*6である。
  • 逆にルーレットのシステムを逆手に取り、旧版のわざカードをカスタマイズすることで、使用回数が制限されている究極必殺わざ等の強力な攻撃を安定して使えるようになるメリットがある。
    • ただし、「セアカフタマタクワガタ*7」「ネプチューンオオカブト」「アヌビスゾウカブト」などの「アダー完結編になってから究極必殺わざが使えるようになった中型甲虫」は究極必殺わざのカードがないため、アダー完結編以前のカードでは究極必殺わざを使えない。その為、「アトラスオオカブト」「アルキデスオオヒラタクワガタ」「アヌビスゾウカブト」はアダーコレクションと究極必殺わざの両立が効かず、中型甲虫ではアダーコレクションと究極必殺わざの両立が効くのは「エレファスゾウカブト」「オオクワガタ」だけになっている。上記の手段を使って「スーパーローリングクラッチホールド」を使えるようにすれば「2005夏限定までのミヤマクワガタ」もアダーコレクションで究極必殺わざを使えたと思われるが…
  • また前版の末期に新登場したムシに関して、ムシカードは持っているが対応するわざカードを入手できなかった場合の救済にもなっていた。
  • ムシがテキストでしゃべる
    • ムシにキャラ付けがされるようになり、戦闘のにぎわいになっていることは確かだが、画面の中央に字幕が出てくるために見づらくなってしまっており、わざの迫力や格好よさがそがれてしまう。
    • 新登場甲虫や超必殺わざが変更になったムシ以外はわざを出すときに発せられるセリフが、「必殺わざ」に言及するだけの語尾を多少変えた程度の使いまわしであるセリフが殆ど。
  • シナリオ
    • アダーに対する決着はきちんとつけた。これまでの物語の完結にふさわしい悲しい末路を見ることができる。
    • そこに至るまでに引っ張りすぎな感が否めない。アダーが悪者になってしまった理由にも触れられるが、いままでの人間の環境破壊等の自然教育からはやや逸脱してしまっている。
      • ゲームでは説明不足感が否めなかったが、期間限定で公式サイトの「シークレットコード*8」でさらに詳しく語られた。「ムシキング」が強さ160になった理由も語られていた。

問題点

  • わざのテイストと演出
    • 全体的にわざのモーションが単調になった。これはムシキングが稼働した初期の傾向に近づいたともいえるが、「オオツヤヒサシサイカブト」の「ビッグバイザー」のような2秒たらずで終了するわざもある等、手を抜いているともとれる場面がある。
    • 必殺わざで勝ったときのエフェクトが「ファイナル必殺」を除き統一された。アダー完結編以前では超必殺わざ・究極必殺わざ・それ以外*9でそれぞれ演出が異なっていた*10が、本作では全て前作における通常の必殺わざのエフェクトになった。これは、カードの仕様変更により、同じ虫であってもレアリティによって使える必殺わざが違うのが多いという事情も考えられるが。
    • またわざを出している間ムシが発したセリフが画面中央に出てきてわざが見づらい、光のエフェクトが弱くなった等、わざの豪快さを純粋に楽しみにくくなった。
  • 特殊わざの演出も、アダー完結編以前は呼び出した昆虫も戦っている場所に直に登場したが、本作ではバトル画面の上から昆虫の画像がカットインで表示されるように変更されたため、「加勢している」ことがいまいちわかりにくい。
    • もっとも、本作になってから雑誌付録限定で登場した「かぶ太」はギャグ漫画『オッス!ムシキングッス!!』の主人公で、「キング」「カブト丸」などと違って「人間がカブトムシの着ぐるみを着て、腕を4本に増やしただけ」のような体型で描かれており、専用グラフィックの作成が出来そうにないという事情もあってか、メインで戦う虫ではなくサポート用の「昆虫カード」となり、漫画のデフォルメ化されたイラストのままカード化された。ゲームでも一枚絵での登場となっており、「かぶ太」に関してはこの演出変更のおかげで登場させることができたとも考えられる。ちなみに、原作漫画の連載期間は2004年から2006年で、アダー完結編の開始時点で既に連載は終了し、単行本も発売されていた。
    • 「ザックの冒険編」ではメスクワガタの「クワ子」、「森の救世主」ではカマキリの「カマじい」、カナブンの「ぷん太」「プンプン」、ミツバチの「ビー」「ドクター・ゲン」、アゲハチョウの「マダムセラピー」、カメムシの「プ-助」、ゲンジボタルの「ヒカル」など、固有名詞付きの「特殊わざで登場する昆虫」も登場していたが、本作には登場しない。
      • もっとも、アダー完結編が始まった頃には連載を終了していたが…「森の救世主」の6巻と7巻はアダー完結編になってからの発売の為、「登場甲虫図鑑」のカード写真ではアダー完結編のカードが使われた虫もいる。
    • なお、『古代王者 恐竜キング』では「ミニキング」「チンタオ」が上記の「かぶ太」と同様に漫画のデフォルメ化された姿で「恐竜カード」としてカード化されたが、こちらは「相似拡大させただけ」で「キング」「カブト丸」などと同じように登場させており、他の恐竜と比べると違和感が大きくなっていた。
  • テンポの悪化
    • シンプルゆえに可能となっていたゲームテンポが多彩なゲーム性によって犠牲になったきらいがある。
    • 前作の1人プレイ時のCP敵は出す手(グー、チョキ、パー)に法則性があった。
    • しかし本作はそのような法則性が一切捨象され、ヒントがなくなった。代わりに敵の目が点滅した回数がヒントとして表示されるようになった*11 ため、相手の目がすべての点滅を終えるまで一定時間待って点滅する回数を確認しないと、出してくる手を確定できない。
      • 特に最終ボスともいえる強化版「ヘルクレスエクアトリアヌスブルー」は、全能力が999という 「アダー完結編以前の強さに換算すると450を超える」 という過度に高い強さであり、よほど強力な戦闘準備をしない限り通常わざでの攻撃を受けても一撃で倒される。この最終ボスも目が点滅するヒントがあるのだが、時折発動される発狂状態になると目が目視では追えないレベルの頻度で点滅するため運任せになる。
      • アダー完結編になる前では初手時等は必殺わざや必殺わざの有利不利から出す手が選ばれ、以降のターンは前のターンの勝敗結果を基に判断されていた。
  • 最高レアリティであるウルトラレアの偏り
    • ウルトラレアに該当するムシは「ダイオウヒラタクワガタ」を除き、究極必殺わざを使う「アダー完結編以前での強さが強さ160」の虫しかいない。「ヘルクレスオオカブト」や「パラワンオオヒラタクワガタ」といった超必殺わざを使う強さ160以上の虫*12は全てハイパーレア*13止まりと、少々扱いが悪くなってしまっている。
      • ただし、「強さ160で登場・究極必殺わざあり」の虫は「ムシキング」を除いて強さ180でも通用しうる大型甲虫であり、特に「エレファスゾウカブト」「ネプチューンオオカブト」「スーパームシキング」は強さ200でも通用しうる。
    • スーパーレアは強さ140以下の究極必殺わざを使う虫*14、ノーマルは強さ140以下の超必殺わざを使う虫。
      • 上述した「ダイオウヒラタクワガタ」も、強さ140~100相当のノーマルの虫ながら、デザインだけ変更した上で同じステータスのままウルトラレアへと引き上げているのもあり、お世辞にも強いとは言い難い。本来では強さ160でも通用するはずの虫だが。
      • ダイオウヒラタクワガタに関しては「アルキデスオオヒラタクワガタ」よりも「強さ160・グーが必殺わざ」に適していたため、「アルキデスオオヒラタクワガタ」ではなくこちらをアダー完結編以前に前述のステータスで出すべきであったと言える。その為「アルキデスオオヒラタクワガタ」を強さ180に引き上げ、代わりにこちらを「強さ160相当・グーが必殺わざ、究極必殺わざあり」にした方が良かったと思われる。
      • ただし、中型甲虫の究極必殺わざは「ホペイオオクワガタ*15」とアダー登場編4の「ムシキング*16」と前述の「スーパームシキング」「エラフスホソアカクワガタ」、わざにしても「タツマキ」「ローリングクラッチホールド」「ドリルストーム」を除いて初登場の時点では導入されておらず、事実上「既存のテクニック50のわざの強化」の一環となっていた*17。また、「ホペイオオクワガタ」「(アダー登場編4の)ムシキング」「スーパームシキング」の場合はそれぞれ「オオクワガタ」「(ムシカードなし・キング・カブト丸含む)カブトムシ」「(通常版)ムシキング」と究極必殺わざが同じである*18、「エラフスホソアカクワガタ」はアダー完結編までは小型甲虫として登場していた、前述した「タツマキ」「ローリングクラッチホールド」「ドリルストーム」も「既存の虫の超必殺わざ変更*19」で、中型甲虫では「虫とわざの両方とも新規に登場した上で究極必殺わざも初登場時から使用可能」という事例は存在しなかった。
      • その為、「ダイオウヒラタクワガタ」を初登場時からいきなり究極必殺わざを使えるようにする事はそもそも考えられていなかったかもしれないが、初登場が2008第3弾である事を考えると、初登場したバージョンの後に導入することもできたと思われる。
      • その他、「ダイオウヒラタクワガタ」が登場する前に「アルキデスオオヒラタクワガタ」に究極必殺わざが導入されていた事もあるかもしれない。もっとも「アヌビスゾウカブトと導入タイミングを逆に出来なかったのか」という意見もあるが。
  • レアリティと設定されているわざ
    • 「グラントシロカブト」はとても強さ160以上にするような虫ではないにもかかわらず、第4弾では超必殺わざを使うカードがハイパーレアになっており、超必殺わざでないわざを使うカードがEXノーマルになっている上、究極必殺わざを使うカードがない。その上、ハイパーレアのカードも、他の小型甲虫のスーパーレアと比べて特別能力値が高い訳でもない。
      • 他の小型甲虫と同様に「究極必殺わざを使うカードがスーパーレア、超必殺わざを使うカードがノーマル」ではダメだったのだろうか?
      • この点については超必殺わざを共有していた「カブトムシ」に究極必殺わざを使うカードが登場していたことが原因かもしれない。小型甲虫ではアダー完結編時点で「ゴホンヅノカブト」「ヒメカブト」も他の虫と超必殺わざを共有していたが、この2種は第1弾でノーマル、第3弾で合体わざカードで登場した。
      • また、「強さ160相当・パーが必殺わざ」にする虫に困った可能性もなくはないが…それだったら「ヒルスシロカブトの強さをそのままにする」「サタンオオカブトを強さ160相当に降格する*20」「属は違うもののアトラスオオカブトの強さを引き上げる」といった手段の方が良かったと思われる。
      • アダー完結編以前に超必殺わざと究極必殺わざ以外が同じだった「ティティウスシロカブト」との差別化も考慮していた可能性もあるが、「ティティウスシロカブト*21」はアダー完結編では一切排出されずじまいだった。
    • また、アダー完結編以前は強さ140だった「ギガスサイカブト」「ケンタウルスオオカブト」「パンカブト」「コガシラクワガタ」「フェモラリスツヤクワガタ」は超必殺わざを使うカードがハイパーレアになっており、超必殺わざでないわざを使うカードがEXノーマルになっている。「フェモラリスツヤクワガタ」に限り強さ160でも通用するため、「強さが引き上げられた」という解釈もできるが。
      • カードを2種用意したかったと思われるための措置であると思われるが…「素直に究極必殺わざを導入する*22」ではダメだったのだろうか?
      • また「ゴホンヅノカブト」「フェイスタメルシワバネクワガタ」など、カードが1種しかない虫もいる事を考えると2種用意しなくてもよかったのではないか。
    • 第3弾で「エレファスゾウカブト」は究極必殺わざを使うカードがあるが、最終バージョンの第5弾では「エレファスゾウカブト」にはない。これは第5弾ではウルトラレアを「スーパームシキング*23」だけにしたかったためだと思われるし、アダー完結編以前に究極必殺わざが導入されていたため「強さを引き上げる」という措置も使えなかったと思われる。選出したのも「世界最重量」という理由だったためと思われる。
      • 「メガソマ属世界最大」にしても、体長が132mm*24であり、メガソマ属に限らず「グーが必殺わざの虫」の中では最大である。ただし、養殖個体でもない限りここまで大きくはならないため、「体長を修正する」の方が良かったかもしれないが…
    • 「ムシキング・テリー専用キプルツヤクワガタ」は通常版の「キプルツヤクワガタ」とは別のカードとして扱われていたものの、他の虫と超必殺わざを共有していなかったにもかかわらず超必殺わざが「ジェネシス」になっている。「ジェネシス」「ミストクラッシュ」ともに超必殺わざになる虫は他にはいない。究極必殺わざも同様。
      • これは「キプルツヤクワガタ」は「ムシキング・テリー」が使用する虫では唯一チョキが必殺わざであったためであり、「キプルツヤクワガタ」には亜種がないものの…新規追加ではダメだったのだろうか?
      • ただし「ザックの冒険編」には固有名詞付き虫の「キップ」が登場している。この話では「ムシキング・テリー」も登場しているため、こちらを超必殺わざを「ジェネシス」にしても登場させて良かったと思われる。これだと通常版とステータスが同じにならないが…アダー完結編以前でもスーパーアタックタイプ版の「キング」「カブト丸*25」という前例があり、こちらと比べて差は小さかったと思われる。
      • もっとも、「アダー完結編では同じ虫でもカードによって能力値や必殺わざが異なる」という事を考えれば、別に通常版とステータスを無理に同じにしなくても良いだろうし、「配布カード限定」という事も考えれば、それほど気にすることでもないかもしれないが…
    • 2008第2弾では究極必殺わざを使う甲虫カードが全てEXノーマルになっており、スーパーレアのカードがない。強さ160相当のムシが「ムシキング」しかないため、こうするしかなかったのかもしれないが、EXノーマルよりもスーパーレアを優先した方が良かったのではないか。
      • 2008第4弾では「昆虫カード」にEXノーマルがある事を考えると、この時点で昆虫カードにEXノーマルを導入して、このバージョンのEXノーマルは昆虫カードだけにした方が良かったのではないだろうか?
  • カードパワーの偏り
    • 大会ではライセンスカード「むしつかいのあかし」「ニジノモンショウ」による強化ができる日本かオセアニアの虫ばかりが使われていた。
    • 特に「プラティオドンネブトクワガタ」や「スーパームシキング」などのムシはカスタマイズ次第では他のムシとは比較にならないほどパワーアップし、カードパワーの格差はアダー完結編以前よりも広がった。
    • 一方、旧作での大会の主役であった大型甲虫*26はカスタマイズの伸びの悪さなどからほとんど使われなくなってしまった。
  • 新録された虫のラインナップ
    • 上記にもある通り新たに登場した虫は確かに多いものの、そのほとんどが知名度に乏しい小型甲虫に偏ってしまっている。また、新規追加が第3弾で終わっており、第4弾も新規追加のわざは「超必殺わざの変更」と「スーパーサブマリンアタック」だけ。この段では昆虫カードの新規追加もあるが。
    • 有名なのは「ヘルクレスエクアトリアヌス」「ニジイロクワガタ」「メタリフェルホソアカクワガタ」「ダイオウヒラタクワガタ」の4種くらいしかおらず、その上後ろの2種はゲーム上は中型甲虫としての扱いのため数値上の強さやモデリングのサイズ*27が意図して抑えられてしまっている。
      • ただし、「ニジイロクワガタ」は体長が61mmしかないにもかかわらず強さ140相当で登場している。「唯一のレインボーレア」という理由から優遇していた可能性もあるが…
    • 大型種や有名種のネタ切れ感が強く「既に登場している大型甲虫の亜種」ぐらいしかないカブトムシ*28はもう無理があったかもしれないが、クワガタムシに関しては「スマトラオオヒラタクワガタ」「アンタエウスオオクワガタ」「ヨーロッパミヤマクワガタ*29」「カステルナウディツヤクワガタ」など有名な大型甲虫もおりこれらの虫がアダー完結編になっても登場しなかった事を疑問視する意見もある。特に「スマトラオオヒラタクワガタ」は本作の最終ボスとしても通用する*30為、疑問視しない意見の方が少ない。
      • また、有名な中型甲虫や小型甲虫はネタ切れ感が強く「既に登場している甲虫の亜種」を除けば、上記の3種くらいしか残っていなかったのもある。
      • カブトムシにしても知名度は乏しいものの「ヤヌスゾウカブト」「ローチオオカブト」を大型甲虫として出してもよかったし、「モーレンカンプオオカブト」「ギアスゾウカブト」「マルスゾウカブト」「コーカサスオオカブト」を昇格してもよかっただろう。また、知名度の高い属の「ミヤシタシロカブト」「ボグットヒメゾウカブト」「エンガノオオカブト」「ビルマゴホンヅノカブト」「モロンオオカブト」なども出してよかったろう*31
      • また、クワガタムシも「アルキデスオオヒラタクワガタ」の他にも「アルケスツヤクワガタ」「パラワンオオヒラタクワガタ」などの強さを引き上げてよかったであろう。
    • 日本の虫も新登場したが、昆虫カードの「かぶ太」や上記の「スーパームシキング」を除くとえらく知名度の低い「ルイスツノヒョウタンクワガタ」1種。その上特徴的な大アゴに生える突起が再現されていないのもあって現物と似ておらず、「オガサワラチビクワガタ」に近いグラフィック。なお、本作に登場する日本甲虫のうち「国内に生息している同属の虫が登場しない」のはこの「ルイスツノヒョウタンクワガタ」と「ノコギリクワガタ*32」の2種。もっとも、「ルイスツノヒョウタンクワガタ」は日本に限らずとも同属の虫が登場しないが。
      • しかも日本かオセアニア出身の甲虫カードしか収録されていない2008第2弾では「ルイスツノヒョウタンクワガタ」は排出されていない。
    • 日本の甲虫は既にネタ切れ感はあるものの「クメジマカブト」「ヒサマツサイカブト」「ハチジョウノコギリクワガタ」「アマミノコギリクワガタ」「ネブトクワガタ」「アマミミヤマクワガタ」「アマミシカクワガタ」「オキナワマルバネクワガタ」「ヤエヤママルバネクワガタ」「ツシマヒラタクワガタ」なども登場させてもよかっただろう。
      • 「ザックの冒険編」ではオオクワガタの「ダイ」、ノコギリクワガタの「ソウ」、ヒラタクワガタの「タイラー」、「森の救世主」ではオオクワガタの「チョロじい」、ミクラミヤマクワガタの「ミクロ」、ヒラタクワガタの「ヤーマ」「弁慶」など、固有名詞付きの日本出身の虫も登場しているが、新規追加はなかった。
  • 合体わざカード
    • 2008第3弾より登場。これは2種類の甲虫カードが一体化したもの(左右でバーコードが異なる)だが、組み合わせに制約があるカードもある。
    • アダー完結編以前に「タッグネーム」が付いていた組み合わせであれば、緑バーコードの虫を代表にした場合は前作における「合体超必殺わざ」、青バーコードの虫を代表にした場合は「合体わざ」が発動する*33が、それ以外の場合は緑バーコードの虫を代表にしなければ発動しない。
  • 未収録の虫
    • 種類の多さや稼働期間の短さもあり製作上の都合ではあるが、アダー完結編以前に登場していた虫の一部はアダー完結編になってからは一度もカード化されなかった。前述の通り、アダー完結編以前のカードは使用できるが、大幅に弱体化されてしまった。
+ リスト
  • 上記の「ティティウスシロカブト」を始めとした「フォレストグリーン」以降で登場した虫の一部が該当し、特に「ヘルマンミヤマクワガタ」「ドウイロクワガタ」は「5周年コレクションカード」になってから初登場した為、1回しかカード化されていない上に、小型甲虫の為とても戦力にならず、日本にもオセアニアにもいない*34為ライセンスカード「むしつかいのあかし」「ニジノモンショウ」による強化もできない。「ドウイロクワガタ」に至ってはそれに加えて同属の虫も登場せず*35、同属の虫の有無で「性格導入前のコクワガタ」、「アダーコレクションの有無」で「メンガタクワガタ」「プラティオドンネブトクワガタ」の劣化版と、散々な扱いとなってしまった。
    • そのうえ「ドウイロクワガタ」はアダー完結編以前のカードに限っても「ニジノモンショウ」で強化できる「プラティオドンネブトクワガタ」と「むしつかいのあかし」で強化できる「性格なしのコクワガタ」の劣化版になってしまった。
    • 「ヘルマンミヤマクワガタ」も、「むしつかいのあかし」で強化できる「性格なしのノコギリクワガタ及びヒラタクワガタ」の劣化版になった。属の面での差別化もいまいち出来ていない。後に稼働した「新甲虫王者ムシキング」においては本来強さ160でも通用するほどの体格が見直されて、最終的には強さ200相当へと昇進しており本作までのシリーズよりも扱いが良くなったのは救いである。
    • 「クロパプアサンボンヅノカブト」は「アダー完結編以前に登場したオセアニアの虫」では唯一アダー完結編で排出されず、「サンボンヅノカブト」のほぼ劣化版になってしまった。なお、出身地の国名は東南アジアに属する「インドネシア」となっている*36が、ニューギニア島自体はオセアニアに含まれる上、「パプアキンイロクワガタ」もアダー完結編以前から出身地の表記は同じである。
    • 「ティティウスシロカブト」も上述したように、「グラントシロカブト」の劣化版になった。
    • 「タイゴホンヅノカブト」は2003春から登場しているが、アダー完結編では初期の虫の中で唯一未登場となってしまい、こちらも日本にもオセアニアにもいない為「性格なしのカブトムシ」の劣化版になった。実は「2007ファースト」で復活した際にステータスが一切変更されていない*37にもかかわらず小型甲虫では唯一グラフィック変更がされており、新しい姿になっていた。それが仇となってしまったのだろうか。同じエウパトルス属の「ゴホンヅノカブト」が5周年コレクションカード第1弾でなぜか黄羽の「タイゴホンヅノカブト」のすがたになってしまっている。しかも、アダー完結編第1弾においても同じ姿である(アダー完結編以前とアダー完結編、どちらをスキャンしてもゲームに出るのは本来のゴホンヅノカブトのままである)。そこも最大の要因なのかもしれないが、詳細は不明。新しい姿になっただけに、何とも不運である。
  • 「ムシキング」「かぶ太」を除く固有名詞付き虫も該当するが(新規追加も行われなかった)、こちらは前述の通り特別なストーリーを遊ぶには必須。また、「特別なストーリーを遊べるアダー完結編以前限定のカード」も、「性格なしのムシカード」「アダーコレクション」「2007夏シャイニングのムシカード」は大型甲虫や中型甲虫も含まれる。「ホペイオオクワガタ」はディフェンスタイプの中型甲虫である為、攻撃力は低いが体力は比較的高く、わざカードを使用すれば究極必殺わざも使える。それ以外は小型甲虫しかカード化されておらず、難易度は高いが「ヤイバ」「ネブ博士スペシャルグラントシロカブト*38」「スーパーアタックタイプ版ヒメカブト」を除いてライセンスカードで強化できる。もっとも、「ニジノモンショウ」で強化できるのは「チャン・G」とオセアニア出身のアダーコレクションだけ。これは2005ファーストになるまでは登場しなかったのもあるかもしれないが…
    • 日本の虫には「性格なし」「2007夏シャイニング仕様(ドルクス属の小型甲虫と「オオクワガタ」だけ)」のムシカードがある。
    • 「ザックの冒険編」ではハスタートノコギリクワガタの「ヒッキー」、サンボンヅノカブトの「スリーサイズ」、「森の救世主」ではパプアキンイロクワガタの「パンプキン」といった「オセアニア出身の固有名詞付き虫」も登場しているが、「チャン・G」しかカード化はされなかった。
    • また「ホペイオオクワガタ」も日本にもオセアニアにもいないため、2人プレイなどでは「オオクワガタ」の完全劣化版になった。

総評

意欲的な部分が随所にみられるため純粋なリメイクなどではなくひとつの変化を遂げる事には成功したものの、結局『百獣大戦アニマルカイザー』『ポケモンバトリオ』などの競合タイトルには対抗できず、人気を取り戻す事は叶わなかった。

稼働期間の短さもさることながらも、多方面的に見ても惜しまれるタイトルといえよう。

余談

  • 稼働期間の短さ
    • 表にもあるように、本作の稼働期間は1年程度。完結編と銘打ってあったため本作をやりこんだプレイヤーが少ない事や、ゲーム機を撤去する店も多かった事も稼働期間の短さの要因の一つといえる*39
    • このため、アダー完結編より登場した新要素にはゲームとして面白いと思えるものもいくつかあったにもかかわらず、それらが生かされたとはとても言い難い。ゲームカードの網羅やゲームシステムを熟知しているプレイヤーが日本に何人いたのだろうか。上記の「アダー完結編以前のカードが事実上弱体化された」という点から『古代王者 恐竜キング』などに移ってしまった人も多いと推測される。
      • 評価点の通り、「スぺキオシスシカクワガタ」や「メンガタカブト」や「ノコギリタテヅノカブト*40」のような完全新規の超必殺わざを入手した虫*41、新たに究極必殺わざを使えるようになった中型甲虫もいるのだが…。
    • その上、本作から登場した虫やわざには、最後の大型甲虫として登場した「ヘルクレスエクアトリアヌス」をはじめ、後継作となる『新甲虫王者ムシキング』に登場しなかった虫も少なくない。「資料を紛失していた」という理由から出せなかった可能性もある虫もいるが。
      • 公式サイトのカード一覧で確認しようにもアダー完結編のページ*42には説明文が記載されておらず、カード写真は小さすぎて説明文が読めたものではなく、拡大しても読めないほど荒い字で引き伸ばされる。それでもネット通販で攻略本やカードや雑誌付録DVDを買い戻すという手も使えたはずだが…
      • また本作で超必殺わざが変更された「メンガタカブト」「エラフスホソアカクワガタ」や究極必殺わざが導入された「アルキデスオオヒラタクワガタ」も同じく登場しない。
      • また、わざの動作が全く違う動きに変更されているわざもある為、無理矢理ではあるものの登場させる手もあったかもしれない。
    • 結果論でいえば、ルール自体は斬新だがムシキングの看板を再び持ち上げるには足らなかった。前版でシナリオを完結させ、本作のシステムを別のゲームとして売り出した方がよかったのかもしれない。
      • 実際に家庭用ゲーム機での移植を望む声も多い。ROMや資料が残ってないせいで移植が難しいのかもしれないが…
      • また、2006セカンドからの「オムニバス形式」を半年程度にして、「2007年5月頃からアダー完結編に移す」の方が良かったかもしれない。そうすると「スーパーコレクション」への移植が間に合わなくなったかもしれないが。
    • 本作は家庭用ゲーム機に移植されておらず、カードを『スーパーコレクション』で使用する事もできないが、2008第2弾のライセンスカード「むしつかいのあかし」に限り使用可能。これは「フォレストグリーン」で排出された同名のカードとバーコードの数*43や細部のデザインは異なるが、バーコード自体は全く同じである為。
      • この点は公式では直接言及されておらず、「スーパーコレクション」の公式サイトでも未だに「アダー完結編以降のカードは使えません」のままだが、2008第2弾のカードリストでは「むしつかいのあかし」は「ニジノモンショウ」と違って「NEW」マークが付いていない。もっとも、アダー完結編になってからは一切更新されていない事を考えると、「むしつかいのあかし」の再録を前提としていなかった可能性もあるが…
      • また、フォレストグリーンのカードも本作で同じように使える。日本の虫の強化もできる。
  • ゲージのつばぜりあいや昆虫カードは、後継作となる『新甲虫王者ムシキング』のベースとなった。
  • 本作になってからゲーム専用のテーマソング「甲虫王者ムシキングのテーマ」が作曲され、ゲームをしていない時にゲーム機で流れるようになった。
    • 雑誌付録のDVDでは収録されてはいるものの、CDなどになってはおらず、現在も音楽のアプリなどで配信されていないのが惜しまれる。
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最終更新:2024年03月31日 13:04

*1 アダーが最初に出会った外来種でもある。

*2 昆虫ではない「ナガコガネグモ」も登場した。

*3 ただし、動作は従来の合体わざと同じ。

*4 技術的な問題で頭角の鋸状の突起や前脚の長い関節も再現されていなかった。

*5 アタック・バランス・ディフェンス・スーパーアタック・スーパーディフェンス

*6 ただし、超必殺わざ変更後の「ミヤマクワガタ」「マンディブラリスフタマタクワガタ」と「2007ファースト以降で新規追加されたムシカード」には「黒バーコードのカード」がない。

*7 『スーパーコレクション』にて「スーパーローリングクラッチホールド」が没データとして残っているため、解析データを用いて印刷したバーコードがあれば使用できたと思われる。

*8 「新甲虫王者ムシキング」の稼働開始直前に一旦公式サイトが閉鎖された後は見る事が出来なくなった。

*9 わざカードなしと特殊わざ含む。

*10 究極必殺わざは中型甲虫と小型甲虫、究極必殺わざと超必殺わざ以外の必殺わざはアダーコレクションとそれ以外でそれぞれエフェクトの色が異なっていた。

*11 3の倍数回光ればパー、3の倍数+1回光ればグー、3の倍数+2回光ればチョキを出してくる。

*12 ヒルスシロカブトを除く。ヒルスシロカブトはノーマルと強さ140程度に引き下げられた。

*13 超必殺わざ以外のわざは全てEXノーマル。

*14 第2弾を除く。第2弾に登場した究極必殺わざを使う虫は「ムシキング」を除いてEXノーマル

*15 他の「究極必殺わざを使える中型甲虫」は「中型甲虫の究極必殺わざ」が導入される前に登場している。

*16 2005セカンドから2006DSまでは究極必殺わざを使えない。

*17 他作品では同様の例として『星のカービィ64』の「コピー能力ミックス」や『星のカービィ Wii』のスーパー能力等が挙げられる。前者はそもそも「通常のコピー能力の新規追加」がなく、後者は「夢の泉の物語(このソフトからコピー能力が導入された)が初出の能力」が元になっているものだけ。

*18 「ムシキング」は2005セカンドでカード化された時に他の強さ160の虫と同じテクニックになった。

*19 変更時期が「2005ファーストプラスからアダー完結編の虫」は変更後のバージョンでも変更前のカードスキャンすれば変更前が超必殺技扱いになる。

*20 本作時点では「ヘルクレスオキシデンタリス」に究極必殺わざがないため、本作時点ならこちらを「サタンオオカブト」の代わりに強さ180にも出来たはずである。

*21 しかも「EXノーマルグラントシロカブト」が使うわざは「ティティウスシロカブト」の超必殺わざである「ダッキングスルー」。

*22 「ギガスサイカブト」「ケンタウルスオオカブト」「パンカブト」には新甲虫王者ムシキングで導入された。

*23 通常版の「ムシキング」とは別のカードとして扱われている。

*24 「アクティオンゾウカブト」は125mm、「マルスゾウカブト」は128mm。

*25 ただし、「スーパーアタックタイプ版カブト丸」はカード化されておらず、没データとなっているため「スーパーローリングクラッチホールド」と同じ手段を使わないと使用できない。

*26 日本とオセアニアには該当種がいない。また、オセアニアの中型甲虫は「ニジイロクワガタ」だけ。

*27 「ヘルクレスエクアトリアヌス」は逆に体長170mmとやや誇張されている。今後の更新も考えられるが。

*28 新甲虫王者ムシキングにおいても新録されたSSRのカブトムシは「マレーコーカサスオオカブト」しかいない。他のSSRカブトムシはアダー完結編以前から強さ200で登場した「(リッキー含む)ヘルクレスオオカブト」「アクティオンゾウカブト」に加えて「ネプチューンオオカブト」「ノコギリタテヅノカブト(ポルテリータテヅノカブト)」などSSRへと躍進した既存種だけ。また、本作で「アダー完結編以前に登場していた属のカブトムシ」は「ヘルクレスエクアトリアヌス」「ピサロタテヅノカブト」「スーパームシキング」くらい。

*29 こちらはアニマルカイザーには登場した。

*30 実際には「タランドゥスツヤクワガタ」ではなくこちらを「グー最強のクワガタムシ」にするべきであったであろう。こちらなら「パラワンオオヒラタクワガタ」より強さを高くしても問題にはならなかったと思われる。もっとも、本来なら「パラワンオオヒラタクワガタ」「スマトラオオヒラタクワガタ」の両方を強さ200にするべきだったのだろうが…。

*31 クワガタムシは知名度の高い属の「アスタコイデスノコギリクワガタ」「インペラトールホソアカクワガタ」「ガゼラツヤクワガタ」などが登場している。

*32 固有名詞付き虫の「ジョー」を除いた場合。

*33 「ヒメカブト」と「ケブカヒメカブト」(熱血コンビ)だけは逆になっている。

*34 「ヘルマンミヤマクワガタ」は中国、「ドウイロクワガタ」はチリ。また「ティティウスシロカブト」も同じくアメリカにしかいないため強化できない。

*35 そもそも見つかっておらず、亜種もなく、今後の発見も期待できない。無脊椎動物ですらないが「鯨偶蹄目」のように「今後他の属と統合される」ならあるかもしれないが。

*36 ニューギニア島の西半分はインドネシア領、東半分はパプアニューギニア領となっている。

*37 バーコードの色は変更されているが、バーコードの色が変更されている中でステータスが違うのは2007ファーストと5周年コレクションカードで超必殺わざが変更された「ミヤマクワガタ」「マンディブラリスフタマタクワガタ」だけ。

*38 この虫は「Dr.NEBUマスターズカード」で強化できるようにしてよかったのではないか。

*39 一応、最終弾になった後も1年ほど稼働は続いていた。

*40 固有名詞付き虫の「ヤイバ」除く。

*41 今作における超必殺わざの変更は小型甲虫だけ。

*42 2005ファーストプラスまでのページも同じく説明文がないが、「ゲーム機から排出されないカード」を除いて5周年記念カードのページで代用できる。

*43 フォレストグリーンのものは左右両側にあるが、2008第2弾のものは片側だけ。