ディズニー マジックキャッスル マイ・ハッピー・ライフ

【でぃずにー まじっくきゃっする まい・はっぴー・らいふ】

ジャンル ディズニー世界体験ゲーム
対応機種 ニンテンドー3DS
メディア 3DS専用カード
発売元 バンダイナムコゲームス
開発元 ハ・ン・ド
発売日 2013年8月1日
定価 5,220円(税別)
プレイ人数 1人
セーブデータ 1個
レーティング CERO:A(全年齢対象)
判定 なし
ポイント キャラゲーとしての出来は上々
ボリュームはあるが、荒削りな面も
ディズニーシリーズリンク


概要・あらすじ

現在はサービスを終了したネットオンラインゲームの『ディズニー・マジックキャッスル』を3DSに移植した作品。 プレイヤーは魔法の招待状に招かれて、ディズニーの世界の登場人物が暮らす国、マジックキャッスルに住み、さまざまなディズニーの世界へと飛んでそこに住むキャラクターと関わり、悩み事を解決し、時には邪悪な存在と戦うことになる。

参戦作品

ワールド付

  • シンデレラ
    • シンデレラと王子が参戦。
  • 不思議の国のアリス
    • アリス、時計うさぎ、チシャ猫、マッドハッター、茶色ウサギ、トランプ兵が参戦。
  • アラジン
    • アラジン、アブー、ジーニー、ジャスミンが登場、時系列はジャファーをランプに封印し、ジーニーがランプから解放されているときのもの。
  • くまのプーさん
    • プー、ピグレット、ティガー、ラビット、オウル、イーヨーが登場。ゴーファー以降のキャラとクリストファーロビンはいない。彼らはパーティのゲストにしても、キャッスルタウンにはやってこない。
  • パイレーツ・オブ・カリビアン(DLC)
    • ジャック・スパローが参戦。

キャラのみ

  • リロ&スティッチ、白雪姫、ピーターパン、フック船長、スミー、ベルと野獣、ジャック・スケリントンがマジックキャッスルに登場する。DLCによりピノキオとゼペットが追加登場する。

その他

キャラは登場しないが、作品にちなんだアイテムが料理や家具が登場することがある。

システム

基本部分

  • ゲームのマップデザイン
    • プレイヤーが遊べる範囲は、中央にあるお城「マジックキャッスル」とその周りの城下町、さらに城下町の端に現れたワープゲートから行くことができるディズニーキャラの世界。
    • ミッキーといった代表的なディズニーキャラも住んでおり、その他Miiでデザインされたモブキャラもいる。
  • ゲームの流れ
    • ゲーム開始時にプレイヤーが自身の分身となるMii(途中変更不可)を決める。このMiiがマジックキャッスルでのプレイヤーのアバターとなる。
    • ゲームマップの全域では、大きく分けてハッピーシール(後述)収集とアイテムのやりとりの2つが行える。
    • またディズニーキャラの世界では、各キャラや設定に関連した「エピソード」をこなすことになる。
  • ハッピーシール
    • ゲーム内でなにかを達成するともらえるシールで、ゲーム本編の大まかな進捗状況を示している。
    • ハッピーシールは消費アイテムではない。またこれを集めることで城下町の新しい施設や、ディズニーキャラ関連の新しいエピソードがこなせるようになる。
    • 下画面上のアナウンスがあたらしいシールを入手に必要な行動や課題を示してくれる。チュートリアルを兼ねた序盤は、ゲームの指示に従って順番通りに入手することになるが、それ以降は基本的に好きなものから集めてよい。
      • 指示される内容は特定のイベントを起こす、特定のカテゴリーのアイテムを決められた個数収集する、レアなアイテムを手に入れる、カフェや外の冒険で決められた課題を達成するといったもの。
    • シールの総数は100枚。77枚集めた時の特典はスタッフのエンドロールとなっており、事実上のクリアとなる。
  • その他のシステム
    • オプションを開いているときを除いて、下画面にはマップが表示される。ここにはディズニーキャラやMiiのモブキャラの位置が表示される。
    • オートセーブ方式を取り入れている。セーブはSDカードではなく3DSカードに行われる。
    • シールをもらうなど、何かを成し遂げた後にエリアチェンジすると自動でセーブされる。また各ワールドのエピソードクリア後も自動でセーブが行われる。その他、後述のゴースト退治や舞踏会を進めている時以外であればプレイヤーによる任意セーブも可能。
+ ゲームのさらに細かい解説

アイテムまわりについて

  • 採集
    • 本作の肝となる作業のひとつ。プレイヤーはキャッスルタウンや外のディズニーキャラの世界を冒険し、落ちている素材アイテムを収集する。
    • 各所にある水辺から魚を釣り上げることで入手できるアイテムも存在する。
    • 基本的にハッピーシールを集めることで新しい場所に行けるようになるため、それに合わせて入手できるアイテムのバリエーションや希少度も増加する。
  • アイテム作成
    • 採集で得た素材アイテムは、衣装、家具、料理を作るために必要となる(作成のための費用も必要)。この作成できるアイテムにはディズニーの作品に則したテーマ(ミッキー、ミニー、シンデレラ、アラジン、など)が設定されている。
      • 作成に足りない素材はレシピ30件分まで記録することができる。未入手素材であっても、その素材の種類と入手場所を大まかにだが知ることが可能。
    • 衣装はデイジーの仕立て屋で作ることが可能。頭飾り、トップス、ボトムス、靴といった細かいパーツごとに別れている。
      • 特定のテーマで対になったセットを着こなすとパーフェクトコーデになる。プレイヤーが所有することになるカフェの従業員にも入手した衣装を着せ替え可能。
    • 家具はチップ&デールの工房で製作できる。
  • その他
    • スクルージとヒューイ、ルーイ、デューイ3兄弟がいるデパートでも工房では作れない(壁紙以外の)家具や仕立て屋では作れない一部の衣装をランダムで販売している。
      • 同じ種類のアイテムは99個までしか持てないが、スクルージに売却できる。

マップとキャラクターなど

マップ奥にあるマジックキャッスルの正面を守るように城下町のキャッスルタウンが作られ、キャッスルタウンの隅にはディズニー作品の世界を行き来できるゲートが存在する。地形はオンラインゲーム版と似通った点もあるが、別物となっている。
3DS機能を用いて本作をプレイする誰かとやりとりすることもできる。

  • NPC
    • ディズニーキャラをはじめ、Miiで表現された一般住人が一定数キャッスルタウン、マジックキャッスル、及び後述のシンデレラ、アラジンの世界に住んでいる。
    • 彼らの位置は下画面の平面マップにドットマークで表示される。ディズニー由来のキャラは青色、その他モブは橙色。プレイヤーに頼みごとをしたいキャラ及び序盤における目的地はポール型アイコンになる。
      • マップはプレイヤーの近くまでしか表示されないが、ディズニーキャラや頼みごとを持っているキャラの大まかな位置は、アイコンが画面の隅で見切れるといった形で教えてくれる。
    • その他、モブ住人がキャッスルタウンにいるディズニーキャラを噂として教えてくれる。
    • 十字キーには最大4つの「あいさつアクション」をセットすることができ、これでディズニーキャラに挨拶をするとディズニーカードがもらえる。
  • 依頼(お願いごと)
    • 期限内(エピソードだと無制限の場合も)に指定されたアイテムを持ってくる、もしくは特定の衣装を着こなして依頼者に見せるといった内容。依頼内容にこたえると報酬としてアイテムや、後述の衣装や家具、料理を作るためのレシピが貰える。
    • おおよそ、午前4時と午後4時を境に依頼内容が一新される。一回のセクションで5,6人が依頼を抱えているが、彼らの悩みを解決していようがいなかろうが依頼更新は行われる。
    • 依頼を受けて制限時間に間に合わなかった場合依頼は消滅してしまうが、それ以外にペナルティといったものはない。
  • カフェ
    • ゲーム序盤にてプレイヤーへのご褒美として、カフェのオーナーになる資格を王様から与えられる。本作の主な資金源。
    • キャッスルタウンや各所ワールドで拾った食材を料理すると、該当する料理が複数個ストックされ、キャッスルタウンの住人達がストックがなくなるまでお金を出して食べに来てくれる。
    • 料理は「軽食」「ドリンク」「スイーツ」の3カテゴリー分けされており、1つのカテゴリーから2つ以上の料理を同時に出すことはできない(まだストックがある状態で作ろうとすると、前に作った料理を破棄するかどうか聞かれる)。
    • 店長からの依頼をこなすことで、オーナーレベルを(最大20まで)上昇させることができる。
      • 初めは料理しか作れないが、レベルを上げることで一度に作れる料理レシピのバリエーション及びストック数が増える、マジックキャッスルの住民の間の流行(1日単位で変化)が分かるようになる、パーティを開けるようになるといった変化が起こる。
      • 初めて作るレシピにはお金がかかるが、それ以降はタダで作成可能。流行に則したテーマの料理や新作料理は売れ行きが早い。
    • カフェは入手した家具を使って常時模様替えが可能。家具や料理、店員さんの服装にはディズニー作品ごとのテーマが設定されており、同じテーマを揃えパーティを開くと、そのテーマに関係したキャラがゲストに来てくれる。
      • パーティをすることで来てくれたディズニーキャラは、それ以降キャッスルタウンに一定確率で登場するようになる。
      • パーティは常に開けるわけでなく、売上や客のリクエストにこたえることで上昇するパーティゲージが満タンになっている必要がある。
  • マジックキャッスル
    • プレイヤーがあいさつでカードを一定数入手(ダブっても良い)して王様に話しかけると、新しいあいさつの仕草を大臣が教えてくれる。
    • あいさつで貰えるカードは重複することもあるがこちらは売ることができない。シールを60枚ほど集めたゲーム終盤あたりで、王様の侍従に余ったカード3枚を渡すと、1枚のカードをランダムでもらえる。カードをすべて揃えるのもシール獲得の条件の一つ。
  • コーディネーションと占い部屋
    • パーフェクトコーデにするとすれ違った町のNPCに「いいね」してもらえる。
    • 占い師のいる部屋では、「いいねされた回数」を消費して固有のアイテムを購入したり、30分だけ効果(カフェの客足が早まる、レアなアイテムが入手できるなど)のあるおまじないをかけてくれる。
  • 写真
    • ディズニーキャラの出してくる依頼や関連するエピソードを一定数クリアすると、彼らが記念撮影をもちかけてくる。
    • またカフェで開いたパーティのゲストとして呼ばれたディズニーキャラとも写真撮影できる。
    • 撮った写真はアルバムに保存しておけば、ニューゲームをしても残っている。

冒険・エピソード

  • ゴースト退治
    • 『魔法使いの弟子』でミッキーの師であった「イェン・シッド」からゴースト退治(TPSのようなもの)を依頼される。
    • ゴーストが出る地域は、エピソードで入ることになるシンデレラ、アラジン、不思議の国のアリスの世界にあるダンジョン。およびゲーム終盤から入ることができるキャッスルタウン地下のダンジョン。
      + 操作概要
    • 移動はキャッスルタウンと同様にスライドパッド、敵の攻撃は防御出来ないがRボタンによる横ジャンプ中は無敵であり回避行動となる。
    • カメラアングルは変化できないが、画面外にいる敵は矢印で大まかな方角を教えてくれる。
    • Aで小さな魔法弾を飛ばす。連続で出すと4段目の威力が上がる。自動でロックし動く対象であっても追尾して命中する。
    • Aを長押しすることでタメ撃ちになる。タメ撃ちにロックオンや追尾性能は無く向いている方向に一直線に飛ぶ。
      • 通常の魔法弾よりリーチがありノックバック効果もあるので、こちらにジリジリと寄ってくるタフな敵に有効。
      • タメ撃ちは隙が大きく撃った直後はRによる回避が出せない。
    • Yボタンで右にある☆マークを消費しながら必殺の魔法を放てる。攻撃動作を終えた直後の敵に当てることでノックアウトできる。
    • 敵のゴーストには、高速で動いて体当たりをしかけてくるもの、徐々に近づいて接近攻撃をしてくるもの、その場から動かず遠距離攻撃を仕掛けてくるものがいる。
    • ダンジョン各所に宝箱やむきだしの状態でアイテムが落ちている。Aで調べることで入手できる。
    • ダンジョンにはアイテムが散らばっており、Aボタンで回収できる。
    • 強い敵を撃破やノックアウトする、ノーダメージで素早く敵を倒し続けるなどすると、回復アイテムである魔法石が手に入る。クリア時に魔法石を温存していると、最後の宝箱で素材に変換することができる。
    • Lボタンにより、魔法石1個を消費しつつ消耗した体力と魔力(☆マーク)を回復させる。
      • 体力が0になると拾っていたアイテムを大量に落とす(復活時に拾うことは可能)。魔法石が2個以上ある場合はその魔法石を使ってリトライするかどうか尋ねられる。足りないとリトライできず、また体力が0になるたびに復活に必要な魔法石の個数が1つずつ増加していく。
    • キャラのパラメータは各世界に対応した武器(魔法の杖)と防具(冒険服)で強化することができる。武器はイェン・シッドが、防具は(レシピを用意すれば)デイジーの仕立て屋で作成してくれる。
      • なお魔法の杖の作成には対応する素材は必要だが、金銭は取られない。
  • 舞踏会
    • シンデレラワールドで行われる。流れてくる音楽に合わせて、4分割された画面に表示されるマークに従って、タイミングよくタッチ及びスライドさせるといった内容。
    • 指定の衣装がないと参加できない。ノルマを達成するとシンデレラたちからアイテムが贈呈される。
    • プーさんワールド(100エーカーのもり)にある畑を貸してもらうことで、拾った植物の種を育てることができる。
    • 収穫や世話はDS内蔵時計準拠の時間経過性であり、水がなくなると成長が止まる。
    • 2日ほどの間隔で生えてくる雑草を放置すると収穫量が減る。また結実してからの経過時間も収穫量に影響する。
    • 一回の水やりで60分ぶんの成長を確保できる。希少度の高い種ほど収穫に時間がかかる(最短3分、最長4時間、一時間以上かかる種は複数回水やりに訪れる必要がある)。
    • 収穫時にランダムで、種を残す場合とより希少な種へと突然変異する場合がある。
    • 100エーカーの森にいるプーさんたちが、水やり、雑草取りを手伝ってくれることがある。オウルの水やりとティガーの雑草取りは畑全体に効果あり。

評価点

  • 手軽さ
    • やれることはシステム説明で上げたとおり非常に多様なのだが、アイテムを拾い集めて、加工してもらったり、料理にしてお金を稼いだりといった簡単な操作方法のもとでゲームを進められる。
    • 最初こそ自由度は低いがチュートリアルを兼ねており、それ以降はストーリーを一定まで進めるとスローライフを送るだけで目的がじわじわと達成されて新しい目的が解放されるようになるため、ゲームにとっつきやすい。
    • 程良くアクションや音ゲーができるなど、ゲームそのものにメリハリがある。
    • ゲーム内で利用できる施設がアイテムという概念の元で互いに関連しており、ワンパターンではない。
    • ネタバレを嫌う人には向かない仕様かもしれないが、アイテム作成のために必要な素材とその入手方法は隠さずゲーム中で知ることができる。
  • アイテムのデザイン
    • 作れる衣装や料理には本格的にかわいらしいものも複数ある。
    • マイキャラが多種多様な衣装を着用できるが、その衣装も走っている間はちゃんと風になびくなど動きもなかなか細かいところまで作られている。

賛否両論点

  • キャラ人選、ネタの拾い方
    • 元ネタが非常に幅広いにもかかわらず、本作に絡んでくれるキャラはそこそこ多い。
      • 本編にキャラが登場しなくても、衣装やあいさつでもらえるカードといった細かい特典に登場することがある。
    • 逆にネタの拾い方が独特なため、カフェのテーマに「ウエスタン」「宇宙」といったものから『トイ・ストーリー』キャラの参戦を期待してしまうと肩透かしを食らう。
  • ゲームの進捗について
    • 特定のアイテムが揃えられず、ゲームの進捗が止まることが作中で何回かある。
    • 特に序盤では依頼でしか手に入らないようなアイテムがこれに該当。これを入手できるかどうかは運が絡むが、シナリオを進めるにあたって必要とされるケースも多い。ヒントはあるものの、それが曖昧なケースも多いのでネットの世話になったプレイヤーも一部いるだろう。
    • 大勢のディズニーキャラをキャッスルタウンに招くには、その分多くのパーティを開く必要があるため、じっくりプレイが好きな人には良いだろうが手軽ではない。
  • 依頼について
    • モブキャラが要求してくるアイテムがかなり先の段階でないと入手できないものがある。
    • こちらの用意したアイテムに対して、見返りとしてくれるアイテムが入手難易度が格段に低かったり、全く役に立たないものといった例もしばしば。もちろんその逆もあるのだが。
    • スクルージのデパートで家具が手に入れられるなど、多少は素材で詰まないような配慮はある。
    • ディズニーキャラやモブキャラから依頼を引き受けることができるが、それの時間期限に間に合わなくてもペナルティが特にあるわけではない。気軽でよいのだが、時計をいじることのペナルティもないため単純作業になりやすい。
  • 美術演出
    • 版権の問題もあったためか、ディズニー作品おなじみの楽曲は収録されていないのは残念だが、代わりにあるオリジナルBGMは中々良質。
    • 世界のポリゴン描写そのものも質は高めなのだが、オリジナルの地形にされているうえ、ディズニーのデザインから逸脱したMiiのモブが闊歩しているので人によっては陳腐な印象を受けてしまう。
  • 畑、物々交換のリセット対策
    • 時間をいじった際のペナルティが特に無い。せいぜいマップに落ちている素材が拾えなくなる、カフェの売り上げが「最後にプレイヤーがカフェを出た時」の状態のまま停止している。といったぐらい。
    • ハロウィーンにちなんだ期間限定の住人依頼によってもらえる料理レシピなどのアイテムも存在するので、効率を考えるプレイヤーからはリセットを繰り返されやすい。
    • ある意味救済措置となってしまっているので、ゲームとしての質を考えるならともかくプレイヤーにとっては良く働いていることも事実。
    • 種を落とすかどうかは、(結実してからどれだけ時間がたったかにもよるようだが)採取時の完全ランダムなので、リセットによるリトライが安定しすぎている。
      • 「黒いバラ」の上位種である「ロイヤルローズ」、さらにその上位種である「大輪ひまわり」を入手するのもシールの条件になっている。「大輪ひまわり」入手にリセットが必須ではないが、入手までの道のりがかなり遠いものに。
  • DLC
    • 無料で追加できるものがある。なかにはAR機能を用いたプレゼントもある。
    • 追加コンテンツで新しいワールドやアイテムを入手でき深く楽しめる。有料で追加できるパイレーツ・オブ・カリビアンのワールド及びアイテム群はそれなりに値段に似合った内容といえる。
    • ほぼ同内容(カフェの家具、料理レシピ、コーディネートのセット)でありながら、キノピオセットが無料でDLできるのに対して、おしゃれキャット、眠れる森の美女は有料などとキャラ格差がある。
    • こういった「セットで300円前後」というケースがあるにもかかわらず、まとめ売りなどをせずシャツ1枚に95円かかるという価格設定がおかしい例も。

問題点

キャッスルタウン

  • マップ移動
    • ワープ移動が無い、キャラはBボタンを押しっぱなしにすることでダッシュ移動が可能だが、ワープ移動の代替品にはなっていない。
    • ゲームの設計上、キャッスルタウンを右往左往することになるのだが中央広場にある噴水とオブジェが地味に邪魔。
    • キャッスルタウンと外の世界間のゲートをくぐったり、建物を出入りした時のロードが3~5秒と長め。
  • カフェの問題点
    • リクエストにこたえるというシステムが今一つゲーム内容になじんでいない。リクエストは常に3つ配置されるのだが、リクエストに答えたところでパーティゲージが上がるだけであり、答えなくても特にペナルティはない。
      • リクエストにこたえても、すぐに次のリクエストが補充されてしまうので徒労感がある。

外のワールド

  • 戦闘関連
    • TPSではカメラアングルが固定されてしまっているため、主人公の周りを縦横無尽に移動するタイプの敵とかなり戦いづらい。
    • ダメージを食らった後の無敵時間が非常に短いため、しつこく接近攻撃を仕掛けてくるタイプの敵に襲われると短時間でごっそりと体力を持って行かれる。また狭い所に複数のゴーストからリンチにあうのもよくない。
    • 攻撃も採集もすべてAボタン、敵をロックオンする機能もないため、敵を狙っていたつもりが採集をしてしまったり、一体を集中的に攻撃できなかったりする。
      • ギミックも魔法弾で作動させることになるため、放置してもゴーストの盾になりがち。ダメージを与えてくるギミックの解除スイッチとして設置されている場合もあるので、こういった不便なところは死活問題になりうる。仕掛けを解いた後に1秒ほど操作できなくなる時間があるが、その間もゴーストの攻撃は有効となり非常に不利。
  • 移動・アイテム関連
    • 事実上、冒険モードでしか手に入らない素材もいくつか存在するが、一回の冒険で5分から15分ほどかかってしまう。希少度が高くなってくると、狙ったアイテムが出てこない例もよくあるので、量産はキャッスルタウンのものと比べるとやはり困難。
      • レアアイテムだからこそこういったハードルが設けられているのは確かなのだが、それでも面倒くさい。
    • マップの末端部などには行けそうでいけない範囲がそれなりに多い。時折マップの端で倒した敵からドロップしたアイテムが、キャラが行くことの出来ない場所に落ちてしまうことがある。発生する確率自体はそれなりに低めだが、魔法石が地面をすり抜けて落ちて行ってしまうバグも発生する。
    • ステージ攻略用のギミックがやたらと歩き回らせるものが多い。ギミック自体に、確率こそ低めだがプレイヤーに害を及ぼすトラップ系統のものもある。
    • ギミックが作動して、冒険における仕掛け解除している時間も時間経過がカウントされており、占い師のおまじないのタイムロスになったり、魔法のかけらのためのチェインが途切れたりしてしまう。
    • アイテム収集と攻撃、会話がすべて同じAボタン対応になっているので、判定の融通が利かないことも。
    • 100エーカーの森でも、たまにお手伝いで水やりしていくキャラに話しかけてしまったりするため面倒。
    • おおきなカブ、流星のラディッシュ、おばけニンジンの収穫の際はその度に特殊なムービーが入るため人によっては鬱陶しいほか、どれも種を植えてから収穫できるまでにかなり時間を要するうえ、収穫数はかならず1つなので量産が困難。
    • アイテムを手渡す時にひとつずつ渡しあう。やりとりは早送りされるのだがそれでも時間が少しかかる。
    • 依頼を受けるときの会話は早送りしたりカットできない。依頼を受けるか否かの選択肢が画面表示されても、こちらの入力を受け付けるまでにタイムラグがある場合も。
      • 細かい点だが、デイジー、チップ&デール、スクルージ、ドアノブが依頼をしてくる場合、「彼らの依頼内容を聞いて」から「引き受けない」を選択すると、そのまま会話が終わってしまう。この時に仕立て屋、工房の利用、デパートの買い取り、アリスの世界への出入りをしたい場合は、「依頼内容を聞かない」もしくは「依頼内容を聞いてかつ引き受ける」必要がある。

その他

  • ボイスについて
    • ボイスがあるのはミッキー、ミニー、ドナルド、デイジー、グーフィー、チップ&デールのみ。キャッスルタウンに登場するキャラではあるがピートとイェン・シッドにはボイスはない。
      • ボイスのパターン自体が貧しいわけではないのだが、肝心のボイスもキャラの会話の内容に適した一言を発するというもの。もっともキャラ数だけで言えばかなり多い部類に入るので、彼ら全員にボイスを当てるのは難しかっただろうが。
  • アナウンスの偏り
    • マップ自体は広くないため迷うということはあまりないが、3DS下画面に表示されるマップは地形を教える機能やスライドによる見回し機能などはない。
      • プレイヤーに依頼をしたいNPCのいる位置は離れていても、おおよその方角は基本教えてくれるところは親切。
      • 一方でアリスワールドにいるドアノブも物々交換の依頼をしてくるのだが、それはマップに表示されない。
      • モブ住人によるディズニーキャラがいるか否かの噂を聞くには、いちいち話しかける必要があるうえキャッスルタウン自体あまり広くないので、この情報を入手する前にディズニーキャラ本人に会ってしまったケースが多く大して役に立たない。
    • シール集めヒントはゲームの進捗状況に応じて細かく変わるため親切なのだが、逆に全くないもしくは意味が分からない場合もある。
      • わかりにくい代表例は「カフェの秘密のコーデを成功させる」というもの。
    • ハッピーシールの条件にパーフェクトコーディネートを揃えるというものがある。プレイヤーがパーフェクトコーディネートに必要な衣装をそろえていると、自動でそれらを着こなす機能がついているのだが、何かが足りない場合にその衣装については教えてくれない。
      • どれがセットになっているのか一目瞭然の物も多いのだが、「ミニー」関連のコーディネートは似たものが多いため、どれがセットになっているのかが分かりにくい。
    • またシールを集めた時にキャッスルタウン内で開放できる施設は事細かに知らせてくれるのだが、外のエピソードができるようになったか否かは教えてくれない。
    • 全アイテムはその入手場所を教えてもらえる。未入手であっても、仕立て屋や工房のレシピに載ってしまえばその入手法が大まかにわかるので便利。しかし「キャッスルタウン」や「釣り」で入手できるアイテムはそれ以外のヒントがゲーム中では分からない。
      • 「キャッスルタウン」にはゲーム終盤になってからいける城下ダンジョンも含まれているため少し混乱しやすい。
      • 「釣り」で入手できるアイテムを依頼してくる場合に関しては、キャラがさらにヒントを言ってくれる場合もある。
  • リアルタイムで進むゲーム性
    • もとはと言えばオンラインゲーの移植であるため、カフェや100エーカーの森の畑といった「待ち要素」のために、計画的にプレイしないとゲームから離れられなくなる。
  • 季節感
    • DS内蔵の日付と時計に応じて背景はセットが変わる。季節限定のアイテムやコーディネートが存在するといった工夫がみられるが、余程ゆったりゲームを楽しむつもりでない場合は、この変化の周期も長めに感じてしまう。
    • モブの行動も基本的にはテンプレが見えてしまうため、設定上の季節に準拠しきれていない感があり、少しもったいない。

総評

オンラインゲームを3DSに移植した本作。数多くのシステムを無難に移植することに成功している。しかしゲーム性自体は光るところもあるがやや平凡であり、所々に不親切な部分もある。また扱う主題の広さゆえキャラの掘り下げ自体はあまりなく、またキャラ格差はどうしても解消し切れていないため、ディズニーに深い思い入れがあるとあまり楽しめないかもしれない。
それでも昨今のキャラゲーの中では比較的安全に仕上がっている作品であり、ひたすらやりこむことが好きな人には進められるゲームと言えるだろう。