龍が如く2

【りゅうがごとくつー】

ジャンル アクションアドベンチャー


対応機種 プレイステーション2
メディア DVD-ROM 2枚組
発売・開発元 セガ
発売日 2006年12月7日
定価 7,140円(税5%込)
プレイ人数 1人
レーティング CERO:D (17歳以上対象)
廉価版 PlayStation 2 the Best
2007年12月6日/1,890円(税5%込)
判定 良作
ポイント シナリオが相変わらずかなり濃厚
新しく大阪が登場、二大都市を大移動
続編ものとしてはお手本のような進化具合と完成度
龍が如くシリーズリンク



そして本物の龍は、唯一孤高の伝説となる。



概要

龍が如く』シリーズの2作目。時間設定は前作から1年後となり、今回は『1』の舞台であった神室町以外にも、大阪を舞台として乱闘劇が繰り広げられる。
主舞台となる蒼天堀はその名の通り、大阪府大阪市中央区の道頓堀エリアがモデルで、その他にも通天閣及び新世界エリアをモデルとした新星町という小さな町も登場する。
関西の強敵との争い、前作キャラとの再会など、続編ものとして欲しいものを概ね取り揃えた正統進化の名作として有名な作品。


ストーリー

2006年12月15日、
関東最大の組織、東城会と“消えた100億”をめぐる大事件から一年がたった日。 桐生一馬は、遥とともに幸せな日々を送っていた。

だが、そんな彼らの目前で惨劇は起きる。
東城会会長・寺田行雄の死。
堂島の龍と呼ばれた伝説の男は運命の糸にたぐり寄せられるように渡世へと戻っていく…。
一年後の事件により、弱体化した東城会を救うべく、桐生は寺田の“書状”を手に関西へ向かう。

しかし、関西で待っていたのは“関西の龍”こと最強の極道郷田龍司と、
やくざ狩りの異名を持つ刑事、狭山薫という女性だった。

東京と大阪の街を舞台に巻き起こる争い、
襲い来る屈強な男達。

神室町、そして東城会に隠された“語られぬ事件”
そこに秘められしさまざまな感情、二十数年という歳月を経て果たされていく復讐…

桐生を待ち受ける宿命とは?
隠された過去に秘められた真実とは?
最後に神室町を制するのは関東か?それとも関西か?


特徴・新要素

  • アクション・演出面の強化
    • □ボタンによるラッシュコンボの攻撃速度が大幅に上昇し、デフォルトで全方位に攻撃を行うことが可能になった。
    • 敵を掴んだ状態で左スティックを逆方向に入力し□ボタンを押すと、掴んだ敵はそのままで背後に向かって攻撃ができるようになった。
      また、敵に掴まれた場合も、左スティックの入力と□ボタンで攻撃し、他の敵からの追撃を迎撃して防ぐことが可能になった。
      • 掴まれた状態での攻撃はあくまで他の敵からの追撃防止のためのもので、掴んできた相手に直接反撃することはできない。
        しかし、とあるサブストーリーをクリアすると、掴まれた状態で〇ボタンを一定回数以上連打することで、投げを仕掛けてきた相手を逆に投げ飛ばして反撃することが可能になる。
    • 〇ボタンの掴みでダウンした敵の足を掴むことが可能になった。
    • ダウン状態からの起き上がり時に敵の足元を薙ぎ払ってダウンさせるライズキックなど、レベルアップに従って増えていく攻撃パターンは更に豊富になった。
      • ただし、本作以降はダウンした敵への追い討ちが△ボタンのみとなり、ヒートゲージがある場合は追い討ちの極みが発動するため通常の追い討ちができなくなった。
    • シリーズの元になった『シェンムー』にも存在した、QTE(クイックタイムイベント。演出中に画面上に表示されるボタンを入力するもの)が導入された。
      一部のヒートアクションや敵の攻撃イベント時にQTEが発生するようになっている。
  • 超・追い討ちの極み
    • ボスとの戦闘において、ボスの体力を一定値以下まで減らすと特殊演出が挿入され、専用ヒートアクションである「超・追い討ちの極み」を発動することができるようになった。
      • ヒートゲージのストックがあれば演出後に即発動可能、ヒートゲージのストックがなかった場合はR2ボタンの連打でヒートゲージを溜めることとなり、10カウント以内に溜めることができれば発動できる。
  • 連携供給の極み(顔馴染みシステム)
    • 特定の店舗で既定回数買い物をしたり、サブイベントをクリアしたりすることで、「顔馴染み」を作ることができる。
      「顔馴染み」の近くで戦闘が発生すると、戦闘開始直後に専用ヒートアクションを発動可能となり、QTEのボタン入力に成功すると敵の1人に対して大ダメージを与えることができる(他のヒートアクションと違い、ヒートゲージがなくても発動可能)。
      • 例えば、蒼天堀でチンピラに絡まれているキャバクラのキャッチを助けるイベントをクリアすると、その近くで戦闘になった際にキャッチが宣伝用のハリセンを投げ渡してくれるイベントが発生し、ボタン入力に成功すればハリセンを受け取った桐生が敵の頭を殴り飛ばす「ツッコミの極み」が発動する。
  • サブストーリーの終了状況の細分化
    • 本作より、サブストーリーのクリア済みを示す表示が「完」と「終」の2種類となった(前作は「終」で統一)。
      • 一部のサブストーリーでは、選択肢などに誤りがあった場合に報酬のランクダウンなどと共にクリア済みの表示が「終」となる(つまりノーマルエンディング扱い)。
        コンプリート要素への影響はないが、「終」でのクリアでは話がすっきりしない幕切れを迎えることも多いため、「完」でのクリアが理想的ではある。

評価点

  • 前作から更に快適化したアクション
    • 前述のように、ラッシュコンボの攻撃速度が上昇し全方位への攻撃も可能になったため、多数の敵に囲まれても苦戦しにくくなった。
      • 敵を掴んだり敵に掴まれた状態で取れる行動のバリエーションも増えているため、ダメージを受けないような立ち回りも比較的容易となった。
    • ヒートゲージのストックさえあればヒートアクションが連発できるようになり、前作よりも使いやすくなった。
      バリエーションも増え、前作より更に豪快かつ極悪な技を繰り出すことができる。
      • また、前作よりも時間経過によるヒートゲージ減少量、及び減少するまでの時間が大きく緩和された
      • 前述した顔馴染みシステムによる連携供給の極みは、モーション自体こそ他のヒートアクションの流用だが、土木作業員の汗臭いヘルメットを顔に被せて精神的なダメージも与えつつ殴ったり、アコースティックギターで殴ってギターを破壊するロックなものなど、武器にしているものが風変わりなこともあってどれもインパクトは抜群。
    • 使用できる武器も増加している。
      • 手持ち武器の種類として本作から追加されたトンファー・カリスティック*1は、とあるサブストーリーをクリアしなければ扱うことはできないが、派手さと使い勝手の良さを兼ね備えている。
    • 操作性も細かいチューニングが施され、進化している。
  • ストーリーはシリーズ屈指の濃さ
    • 前作同様、馳星周がシナリオ監修として参加している。
    • 東西の極道組織の全面戦争、かつて東城会が壊滅させた海外マフィアの復讐、桐生と女刑事・狭山薫との禁断の恋、『龍』と呼ばれる2人の男の矜持と命を懸けた激突といった、前作をも上回る壮大なスケールの物語が描かれる。
    • また恋愛要素は前作で由美と桐生の愛は描写不足であったが今回は狭山と桐生の愛はしっかりと描かれている。
    • 前作に登場した人物の多くが続投。
    • また、前作ではサブストーリーにのみ登場した人物も何人か本編に絡む。前作をやり込んでいた人ほどニヤリとさせられる。
    • 本作のライバル的な存在の郷田龍司は現在も人気が高い。龍が如く人気投票でも9位とシリーズ初期のキャラでありながら今でも人気を保っていることが伺える。『龍が如く』シリーズにおいて以後ファンの中で議論されるラスボス問題であるが、後のシリーズでお手本と声が上がるほど郷田龍司は評価を得ている。
    • 近江連合直系組長という格、関西の龍と呼ばれるほど武闘派、ストーリー中で青さが見られるにも関わらず醸し出される大物の雰囲気。これら故に、キャラクターとしては高く評価されている。
  • 街が2つになったことで探索量が大幅に増えた。
    • 前作にもあったバッティングセンター、ゲームセンター(UFOキャッチャー)、カジノ等は今回もしっかり登場。
      • ちなみにパチンコ屋では、Sammy発売の実在のパチスロ機種が遊べるようになった。
    • 前作同様、地下闘技場がある。こちらも前作からボリュームが増えた。
    • 前作ではコンプリート要素はサブストーリー程度であったが、今作ではメニューの「コンプリート」で様々な要素のコンプリート状況を確認できるようになった。
      • 「食事」「酒」「ヒートアクション」「キャバ嬢」「サブストーリー」「コインロッカー」「ミニゲーム」のジャンル別に記録されている。
        このことによってやり込み要素は更に増した。
    • 前作同様、クリア後にメインストーリー進行なしでサブストーリーを遊べる「ADVENTURE REVIEW」が登場する。
      • 前作では桐生のレベルが1に戻ってしまうが、本作ではクリアデータを引き継ぐことが可能になったため、強い状態でサブストーリーに挑戦できるようになった。
  • 真島吾朗のキャラクター性の絶妙な塩梅
    • 前作は「独特の美学を持つキレキャラ」として終始プレイヤーを魅了していたが、本作では頭のキレる一面や男気を前作以上に魅せ、キャラクター性が広がった。
    • 本作では「真島建設」という会社を立ち上げているため、終始作業用ヘルメットを被って登場しており、ビジュアル面での異様さはある意味前作以上である。
      • キャラクター性が広がったことで、後のシリアス路線に繋がってしまった感はあるが、本作に限ればバランスは良く、『1』の狂気じみた印象を崩すことなく兄貴分として上手く演出している。
  • BGMも良好
    • 主題歌及び挿入歌はクレイジーケンバンドが担当。
      • 本作の主題歌及び挿入歌は、本作発売の翌年に公開された『龍が如く 劇場版(『1』をベースとした実写映画)』と共通となっている。
    • テーマソングやラスボス戦のBGMの評価は良い。
  • グラフィックは前作よりも改良され綺麗になっている。
    • 真島の兄さんやキャバ嬢といった人物のグラフィックは正統に進化。新しい街「蒼天堀」もしっかり作られている。
    • PS2作品の中でも高画質でリアルな町並みを再現されている。
  • マップが改良された。
    • 店の一覧表が追加され、どこに何があるかが分かりやすくなった。
  • 2周目特典が追加。
    • 前作は引継ぎ要素が皆無に近かったが、本作は2周目特典が追加され、コンプリート要素の達成ごとに強力な武器等が手に入るという仕様になって登場した。
  • ロード時間が全体的に短縮された(特に戦闘前のロード)。
    • 更に、戦闘前のロード中は敵が桐生に対して怒鳴ったり挑発している様子を映すことによって、体感的な待ち時間を短く見せている。

賛否両論点

  • シナリオの一部の賛否
    • 中盤において、リアリティが皆無な演出、ストーリー展開がある。そのため『1』のような現実味が薄れてしまった言う意見がある。
    • 元々龍が如くはメインはシリアス、サブはギャグと考えるプレイヤーもいるため、このようなメインシナリオでギャグな脚本に批判的な意見が出てくることもある。
      + ネタバレ注意!
    • 近江連合・千石組の事務所が「大阪の城」と通称される、というか読んで字の如しの城郭風の建物である。
      • おまけにその城が2つに割れて中から黄金の城が出てきて、その中に突入した桐生が武者や忍者の姿をしたヤクザと戦った末、最後は虎2体と戦うというかなりぶっ飛んだ展開がある。
      • 以降の作品にも明らかにやりすぎなシーンや動物と戦うシチュエーションは見られるが、本作は特にぶっ飛んでいる。
  • エンディングに関しても、賛否が生じている。
    + ネタバレ注意!
  • エンディング直前の場面は、「決戦の舞台である高層ビルの屋上にて、黒幕によって銃撃され重傷を負いながらも、龍司と男の意地を賭けた決着を付けた桐生は、遂に力尽きて倒れ込む。
    時限爆弾が仕掛けられたビルから逃げる力はなく、そのまま狭山と心中を決意してキスを交わす」というもの。
    • 元々本作は狭山とのラブロマンスを念頭に置いた物語であり、その面で評価すれば感動的なラストである。
      だが、前作『1』ラストにて、「恩人風間や愛し続けた幼馴染由美、親友錦山すら死んだ今、由美の忘れ形見である遥を立派に育てることだけが桐生の生きる望みである」と語られ、本作冒頭でも、「由美の忘れ形見である遥を立派に育て上げる」と彼らの墓前で誓っている。その誓いを「遥も分かってくれるさ」という一言で遥を見放したとも受け取れる発言をしてしまった。
    • このラストに対して、「前作そのものを壊している」とすら思えるという声もある。
      • だが逆に考えればそれだけ桐生が危険な場所に突入するほど狭山に惹かれていている裏付けでもある。
        また桐生自身、重傷かつ時限爆弾から逃げる力はなく絶体絶命の状態であり、「誓い」を放棄したとしても考慮できる理由ではある。
    • また「最期まで生きようと奮闘する方が桐生らしい。諦めてあっさり心中する姿勢はキャラクターとして違和感がある。」という意見がある。
      • しかし桐生は『1』でも親しい人間を一度に失ったことから自暴自棄となり人生を投げるような発言も取ったこともあるので、例え桐生でも諦める時は諦めるのではという擁護がある。
  • 狭山との関係に関しては、出会いから上記の大恋愛に発展するまでの日数の短さについての指摘も多い。
    • 4章で狭山との出会いから16章の最終決戦までの経過日数は 3~4日 。その間に上記の関係に発展している。
      1章で由美と風間の墓前で誓いを立ててから16章までの間も、1週間足らずの間での出来事である。
    • そのため、「流石に短過ぎ。もっと期間を設けるべきではなかったか」といった違和感を唱える意見も多く出た。
      • その改善としてか、後発の作品では作中において過去の回想も交えて、脇役のキャラクター達と数週間から数ヶ月程の交流期間を設ける手法が増えた。
  • 探索量の増加に合わせてサブストーリーも大幅にボリュームアップしており、その総数は100を超える。
    中には桐生がキャバクラを経営したり、年甲斐もなくホストクラブで働くと言ったサブストーリーもあり、盛り沢山の内容となっている。
    特にキャバクラ経営は、客の反応を見ながらキャバクラの内装をコーディネイトしたり、面接でキャバ嬢のモチベーションを上げて売上アップに繋げたりと凝った内容になっており、かなりのボリュームがある。
    • しかし、サブストーリーについても一部に否定的な意見はある。
      • 例えばホストクラブでのサブストーリーでは、会話の選択肢によって女性客を喜ばせて高額の注文を受け、ノルマを達成する必要があるのだが、先輩ホストから与えられるヒントが抽象的過ぎてまるで役に立たないこともあってノルマが上がる後半は詰まりやすく最終的に覚えゲーになりがち。
        また、似たようなシステムの通常のキャバ嬢攻略は救済として、どれだけ会話をミスしても高額の注文をしたり何度も誘うなどすれば初心者でもクリアできるが、ホストはそういった要素はない。
        ただし、失敗すると即「終」になってしまうなどのペナルティはなく、何回もノルマに挑戦できる。またノリノリでシャンパンコールに混ざっている桐生などの笑えるシーンもある。
      • キャバクラ経営は、店のセッティングを終えてから1回の売上が出るまでに多少の時間がかかるため、街を探索しながら連絡を待つ必要がある。
        そのため、他のサブストーリーを先にほとんど攻略してしまった場合は連絡待ちの時間が手持ち無沙汰になってしまう。
    • サブストーリークリアのためにミニゲームをクリアしなければいけないケースが多く、その点については不満意見も多い。
      • 今作で追加されたミニゲームの内、麻雀や将棋は細かなルールを把握しておかなければ勝利できないため、それらが関係するサブストーリーは初心者にとっての鬼門となっている。
        将棋の場合は「将棋ソフトを使ってカンニング」という最終手段があるが、麻雀のサブストーリーは同じ卓を囲むNPCの強さが尋常ではない上、救済措置も一切なく、麻雀に疎い人間にはまずクリア不可能なレベル。
      • 一応、パチスロ・将棋・麻雀など初心者に達成困難と思われる一部のサブストーリーは、他のサブストーリーを全て終えると戦える裏ボス・亜門の出現条件からは除外されている。
        ただし、サブストーリーコンプリートで手に入る武器の入手条件からは除外されていないため、コンプリート特典が目当てならばどちらにしろそれらのサブストーリーもクリアしなければならない。

問題点

  • 前作と異なり、シリーズのヒロインである遥がおねだりをしなくなった
    • 一緒に歩く機会はあるが「これ食べたい」「あれやって」とは一切言わないので、同行する意味がほとんどない。一応、遥同行中限定のサブストーリーはある。
    • 前作での遥のおねだりイベントには「あれこれおねだりされることに鬱陶しさを感じる」という批判的意見も多少はあったが、やり込み要素の1つとして好意的に捉える意見も多かったため、完全に削除されてしまったことについては不満の声が大きかった。
      • 不評だったためか、『3』以降のシリーズ作ではほぼ全作におねだりイベントが搭載され、「ストーリー進行のために遥を連れて歩かなければいけない場面がほぼなくなり、単独行動がしたければ遥と一緒の行動をすぐに切り上げることもできる」もしくは「クリア後モードでのみ楽しめるやり込み要素」という形に落ち着いた。
  • エンカウント制限がある
    • 1周目に限るが、本作では一定以上の経験値を稼ぐと(章ごとに上限が決まっている)、街に敵雑魚が登場しなくなる仕様がある。
      • このせいで戦闘の機会が大きく減り、経験値やヒートアクションが取得し辛くなってしまう。
        サブストーリーや飲食で稼げということなのだろうが、このせいで体力を下げる手段が減って食事が摂り辛くなるため、バランス調整にしては安直すぎる。不評だったのか本作限りで廃止された。
  • 金稼ぎが難しい
    • ストーリーを進めるために情報屋から30万で情報を買う必要があったり*2、とあるキャバ嬢の完全攻略のためには1000万の借金を肩代わりする必要があるなど、金を支払うイベントが多いのだが、その割に金を稼ぎやすいイベントが不十分で詰まってしまうプレイヤーもいた。
    • 一応、ギャンブルをする前にセーブとリセットを繰り返してルーレットなどの低倍率だが手堅い予想(赤or黒、奇数or偶数)を当てていけばそれなりの時間で大稼ぎすることが可能なのだが、初心者には分かりづらいという意見もある。また、情報屋の場合は金を稼ぐギャンブルが麻雀しかなく、麻雀できないユーザーのことを考えていない。
    • 不評だったのかこれ以降で本編で金を支払うイベント等は少なくなってしまった。
  • 街の移動の不便さ
    • ストーリー終盤で神室町と蒼天堀を自由に行き来できるようになるのだが、神室町~蒼天堀間を移動するのには3万円かかる。
      東京~大阪間の移動費用としては割とリアルな金額設定ではあるのだが、ゲーム中だと結構な額であり、サブストーリーやキャバ嬢を一方の街に残していると面倒である。
    • 続編では基本的に初乗り運賃でどこでも行けるように変更されている。
  • 強制のお使いイベントや他キャラクターの同行イベントの弊害
    • 前者はこのシリーズに限ったことではないが、ヒロイン狭山に関して「序盤の使い走りで下着とビールを買いに行く」「失踪した彼女を捜索するイベントが複数回ある」というイベントがあり、これらに対しては批判がある。
      特に前者は、「依頼を受けた地点から最寄の酒類販売店であるドン・キホーテで下着も一緒に購入可能だが、それに気付かず最初にコンビニ等に向かってしまうと下着の販売場所のヒントがないため迷ってしまう」「下着の値段がそれなりに高く、序盤の所持金で購入するのは厳しい」「実は収集要素のコインロッカーで下着を無料で入手可能なのだが、それに気付くタイミングは殆どのプレイヤーにとってこのイベント後になるため、神経を逆撫でされる」といった点が問題になる。
    • 後者に関しても、特に狭山関連で批判がある。
      他のキャラクターでも同行イベントはあるが、それらの場合は同行期間が短い。
      しかし、狭山の場合は同行期間が長い上に強制同行が発生することもあり、同行中は上記のホスト体験等のサブストーリーが進行出来なくなるため、"好きなタイミングで自由に遊ぶ"ということが完全に不可能になる。
    • またキャバクラなども入る時は店の前に同行者を外で待たせる事になり、出てきた時に文句を言われるので少々罪悪感が沸く。
      • 後のシリーズでは「一旦相棒と別れることが出来る」もしくは「期間が短い」「同行者が居てもサブストーリー進行を阻害しない」等の改善されている。
  • コンプリート要素の中でもミニゲームのコンプリートはかなり困難。
    • 特に、「バッティングセンターの全コース全球ホームラン」と「パチスロで一切中断せずに10000枚出す」という条件はかなりの難関。
      • パチスロに関してはコインの増え具合がほぼ運任せである上、中断が不可能なため、達成までゲーム機本体の電源を切ることができない。
        中には1週間電源を入れっぱなしで過ごすことになったというケースすらあった。
  • ADVENTURE REVIEWの仕様
    • クリア後のやり込みモードであるADVENTURE REVIEWだが、引き継げるのは所持金やステータスのみで、コンプリート要素の達成状況が引き継げない。
      • 特に問題となるのがヒートアクションで、ストーリー中でしか戦闘の機会がない場所でしか発動できない限定ヒートアクションがあるため、ADVENTURE REVIEWでのコンプリートは実質的に不可能。
      • 一応ストーリーモードでヒートアクションをコンプリートしていけばコンプリート特典を受け取ることは可能だが、ADVENTURE REVIEWの目的を考えればコンプリート要素のリストを完全に埋めることができないこの仕様は消化不良感が残る。
  • QTE
    • 龍司抜きにしても、後のシリーズと違い本作のQTEの入力時間は結構厳しい。幸いにもボタン入力固定が多いのが救い。

ストーリー

  • キャラクター
    • 堂島弥生
      • 絵面からして映える、という理由だろうが、堂島弥生が東城会本部で会長代行を務めるのは明らかにおかしい。
      • まず、極道組織とは有限会社に近い。例え元大幹部だろうが、引退してしまえば基本的には赤の他人であり、まして10年前に潰れた組の人間の親族なぞ、最早組織と何ら関係無い。
        現実世界で例えるなら、「10年前に死んだ専務の妻が『昔夫が専務だったから』と主張しつつ、何故か社長の椅子に座っている」という状況である。
      • 「弥生以外東城会に人材がいない」「堂島宗兵という男が、そんな常識を覆す程に、東城会において皆から畏敬の念を寄せられた大人物だった」という場合はまだしも、『0』等の後発の作品において、「自分の子分におんぶにだっこ。出世欲以外何もない俗物」と描写された為、そうした事情も一切存在しない。
    • なお、本作のリメイクである『極2』において、堂島弥生が東城会の執行部という設定が追加され、会長代行の候補としてはあり得ないほどではなく、弥生自身が組織とは全く関係のない人間ということではなくなっている。
  • 堂島大吾
    • そもそも堂島宗兵の息子というだけで、堂島組ならまだしも、東城会を支える人材と桐生や柏木が見なしているという設定は違和感を覚える。
    • 一応射撃の腕前は一流、若い者には慕われるといったカリスマや求心性がある発言はされている。しかし、「近年は上納金すら納めず、堅気にも迷惑をかけて遊び呆けてばかり。アレはもう駄目だ」と本部からは見限られていたチンピラが、幹部同様に300人の組員を指揮するよう振舞うという展開にも疑問が沸く。
      + ネタバレ注意!
    • さらに『3』で東城会6代目を継ぐ。4代目、5代目続けて無茶人事であるが、大吾はそれを遥かに上回る無茶人事である。
  • 澤村遥
    • 遥は前作で桐生に引き取られたが、苗字が変化していない。おそらく遥が由美のことを思ってだろうが、それでは養子縁組を利用していないと桐生と遥の関係はかなりに奇妙な関係であり、それでいて問題は生じていないのはご都合主義と言わざるを得ない。
  • 風間新太郎
  • 神室町で暗躍していたジングォン派を抹殺の命令を出たが、逃がそうとした。また、実際数人の若者を見逃してる
  • 思慮深い行動というよりも、殺人や強盗をしている犯罪組織を見逃して、26年後に報復されることを考えれば浅はかな行動としか思えない。
  • シナリオの矛盾点
    • 馳星周がシナリオ監修として参加しているとはいうものの、前作と違い1発で監修が通ったと明かされており、実質監修してないに等しいともいえる。
    • そのため、メインシナリオの一部に、明らかに無理がある、矛盾が強い展開がある。
      • とはいうものの、馳星周が大きく関わってる前作でも粗の多さや、特にヤクザ関連の描写はアウトロー小説家とは思えないほどガバガバで粗が多かったのもまた事実である。シリーズ伝統とか言わない
+ ネタバレ注意!
  • 嶋野組・堂島組の直系への昇格時期に関して矛盾が生じている。
    • 本作において嶋野は、「動きの鈍い風間の代わりに敵対組織の精鋭30人を一人で始末し、そのお陰で堂島組は神室町を支配出来た」という大戦果を80年時点で挙げた設定が加わった。
      そして同時に、「この功績を評価されて、嶋野も直系に昇格した」とも述べられている。
      しかし、前作の『1』では「直系昇格は87年」となっていたので、この功績が何故か7年間も無視されていたことになり、経緯に関して齟齬が生じている。
    • 堂島組長が「7年間も傑物嶋野を飼い殺しに出来る程の大人物である」という場合は整合性が一応は取れるが、後発の作品では堂島組長は嶋野からも見下される小物という扱いであり、それも有り得ない。
    • そのため、「単に昇格時期が変わった、というよくある設定変更」ということだろうが、そうすると今度は堂島組の直系昇格が85年という点が引っ掛かってしまう。
      • ちなみに、『4』や『極』では87年に昇格する(つまり『1』と同じ)という設定になっている。
  • ジングォン派の倉橋が日本の警察に勤務している。
    • 国籍を変えていたのなら別だが、身辺調査で引っかかる可能性が高い。狭山薫もグレーゾーンに入るだろう。
  • 遥を人質に取った千石組が桐生を抹殺するため、千石組の刺客が桐生に来る様指定した場所がどういうわけかゴルフ場である。店の中で殺人を犯せば足が付くのは目に見えてるため、刺客にとってはリスクしかない。
    • このとき、都合よく客が1人もおらず、店の外で騒ぎになっている描写はない。千石組が貸し切っていると思いきや、刺客が店長を瀕死にして力ずくでゴルフ場を占拠しているため貸し切っている可能性も低い。描写がチグハグ、ご都合主義として批判される。
  • スターダストのユウヤが、一輝が偽物と入れ替わっていたことに気づいていない。
    • 姿は瓜二つなので気付かないのならまだしも、刑事とはいえそれほど面識のない瓦が声の違いで偽物と本物の区別が付いていた。
      • さらに、一瞬や短時間ならまだしも、半年間も気づいていないのは流石に無理がある。
  • 東城会五代目会長の寺田行雄は最初に近江連合に射殺され死亡するのだが、終盤に実は生きていたということで再登場する。しかし、死亡を偽装した手段については明かされていない。
    • 救急車を呼んだのは桐生しか可能性がない上、寺田は桐生・遥と一緒に救急車に乗っている描写があるうえ、さらに寺田は心電図がきちんと止まって死亡が確認されている。さらに、葬儀まできちんと行っている。
      • 死んだと確認できる要素が複数あるのを全て覆すには無理があるとまでは言い切れないにしろ、相当手の込んだことをしなければ説明が難しいのも事実。せめて救急隊員がジングォン派だったなどのエピソードが欲しいところ。
    • 『4』『5』でも偽装された死亡報道が出ているが、こちらも手段は明かされていない。
      • ただし、この2作は変死体が発見された段階なので、衆目に晒されて葬儀まで挙げた本作とは事情が少々異なる。
  • 爆弾処理
    • ジングォン派が神室町に爆弾を仕掛けた際、それを解除するのが、300名の東城会の組員である。その前述で伊達が説明しているとおり、素人が爆弾を見つけても対応できないのだが、専門知識の無さそうな東城会の組員が解除できたのはどう見てもおかしい。
      • ちなみに、真島が爆弾処理する描写が入っているものの、処理方法が映像作品でよくある、複数のケーブルを勘で判断して切断するというもの。1つぐらいならそれもあり得るだろうが、流石に30個以上のケーブルを勘で処理を成功させるのはご都合主義にも程がある。
    • また、演出的な事情が大きいだろうが、神室町を破壊する為にジングォン派が仕掛けた最大級の爆弾は「建設途中のビルの最上階」という、神室町内でも最も被害が少なくて済む場所に設置されていた。
      • 寺田に最初から神室町を破壊する気が無かった証、と解釈することも不可能ではないが、他の構成員がそんな寺田に忠誠を尽くした理由も怪しくなる展開である。
  • 終盤、近江連合四天王の高島遼とは寺田と通じていたことを明かし、高島は桐生を銃で撃った後、用済みとなった寺田をも撃ち抜いた。
    という展開が起こるが、明らかにおかしい点がある。
    • というのも、高島は「寺田の人脈を利用して(本国の)ジングォン派を抑え、世界進出する」ことを目的としているとその際に語っているため、寺田は用済みどころか必要不可欠であり、寺田を殺す理由が何一つないのである。
      • むしろ、この寺田殺害は自らの未来をその手で閉ざした奇行ですらある。 錯乱、動揺していた描写もない。
  • エンディングに関して
    • ジングォン派、及び龍司とはきちんと決着を付けて終わるのだが、当初の目的である近江との杯交渉といった、対近江連合に関するケリは付いていない状態でのめでたしめでたしは消化不良感が残る。
      • ちなみに、杯交渉に乗り気だった近江五代目は死亡し、近江との杯は『4』~『5』の間に行われたことから、本作の時点ではどうやらできなかった様子。

龍司関連
元々龍司はストーリーがほぼ完成した後に後から追加されたキャラクターである。これ自体は英断であるものの、龍司関連は後から足した影響からか、錯綜した感も否めない構成になっている。

  • 桐生がキャバレーグランドに飲みに行く過程が強引すぎる。
    • 桐生がグラントに入店したところ、VIP席はヤクザに貸し切られていると説明される。
      その後、桐生はこのことを何故か情報屋である黒川に相談しに行き、黒川はキャバレーの店員を脅して桐生をVIP席に招待させせてしまう。
      • そもそも、貸し切りなのにどうして桐生を入れることができ、ヤクザたちが了承したのかについては不明。また、ヤクザがいることは事前に確認している上(蒼天堀は近江連合が支配する地帯なのでヤクザ=近江なのは容易に想像がつく)、そのヤクザたちの近くで堂々と酒を飲み、さらに喧嘩を売る行為を行っている。
        顔が知られていないとはいえ、命懸けの交渉の前夜の行動としては不用心すぎる。そんなにVIP席で飲みたかったのか、ハナから喧嘩を売りたいなら別だが、明らかに無理がある、あるいは桐生が短慮であると言える。
    • ただし、過程を考慮しなければ龍司との邂逅シーン一連の流れは評価は高く、舞台設定も申し分ない。
  • 最終決戦における一連の流れ
    • 最終章で、桐生は日本刀を持ってガチンコの龍司を無傷(かはともかく少なくとも圧勝)で倒してしまう。
      その後、桐生の前に真の黒幕達が順次登場。桐生が重傷を負う中、その後息を吹き返した龍司が心中同然と特攻で黒幕を倒したものの、
      爆弾をセットされ逃げるには間に合わないため、あるいは2人とも極限状態でヒートアップしたためか、黒幕に重傷を負わされた龍司と桐生が龍の名を賭けて再戦する。
    • という流れなのだが、「直前に、日本刀を手にした龍司を軽く蹴散らした後に、倒した相手とまた素手で喧嘩する」という、よく考えれば妙な展開になっている。
      • 実際、龍司は黒幕の前座扱いで格落ちした感が否めないため、日本刀を持った龍司2戦目は蛇足という声も根強い。
      • 一方で、桐生と龍司がほぼ万全で戦うのも龍司2戦目のみであり必要だったという声もある。せめて、圧勝ではなく辛勝、あるいは黒幕によって中断させられて黒幕戦へと進めば違和感は少なかっただろう。
  • 郷田龍司の戦闘
    • 龍司は上記のとおりキャラクターとしては評価されている一方で、ゲーム上におけるラスボスとしての強さについては批判されている。
    • ラスボスとしての存在感はあるが、体力や攻撃パターンなどラスボスとしての強さについてはシリーズ最弱候補の筆頭に挙げられる。具体的には、典型的なパワータイプで攻撃のコンボ等も発生が遅く対応しやすいため。
      更に、中盤のボスとして出てくる彼の部下・林弘がシリーズ屈指の体力量*3を持ち、残体力に応じた戦闘スタイル変化を併せ持った強敵のため、余計に弱く感じてしまう。
    • 最終章における龍司との最終決戦の決着の場面で、失敗すれば即死の上に入力受付時間はたったの0.7秒という、初見殺しとしか思えない極悪なQTEが挿入されている。
      • この点については「命を懸けたラストバトル」というシチュエーションに合わせた演出だと好意的に見る意見もある一方、「あとはエンディングのみというタイミングで多くのプレイヤーがリトライすることとなるQTEの仕様は物語への没入感を削ぐものであり、QTEを入れるにしてももっと入力受付時間を長めにしておくべきだったのでは」といった不満意見も多い。
      • 幸いにも入力ボタンはランダムではなく固定なので、2回目以降は引っかかる心配はほとんどない。

総評

前作からシステム・機能面が入念なチューニングや多くの改良が行われた結果、大きな進化を遂げた。
中身も濃厚な内容で前作以上にボリュームが増し、『龍が如く』シリーズの人気を確立させることに成功した。
全体としてかなり進化した、お手本のような続編物といえる。
現在は下記にあるHD版もあるので今から遊ぶ人はそちらがオススメ。


余談

  • 廉価版ではDVDが2枚から1枚で二層ディスクになっている。そのためか、セーブデータの互換性がない。
    • 更に『龍が如く』『龍が如く2』をまとめてHDリマスターしたPS3版『龍が如く1&2 HD EDITION』、WiiU版『龍が如く1&2 HD for WiiU』が発売されている。
  • 本作発売時に「作中に登場する韓国語の翻訳と発音が、韓国人ですら理解が難しいほどに不自然」という指摘があり、HD版では一部の韓国語の音声が韓国発売版(韓国語音声を再収録したもの)と同じものに変更されている。
  • 2017年12月7日には本作のリメイク作『龍が如く 極2』がPS4で発売された。詳細は当該記事を参照されたし。