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Death Race

【です れーす】

ジャンル ドットイート
対応機種 アーケード
発売元 Exidy
稼動開始日 1976年
判定 クソゲー
ポイント 無差別に人(グレムリン)を轢き殺す
恐らくゲーム史上初のグロゲー
全米(と日本)で話題になった問題作

WARNING!!!!!!!
グロ要素のあるゲームです。


概要

  • 映画『デスレース2000年』をモチーフにしたゲーム。販売元メーカーは『Chiller』や『Circus』で有名なExidy。
    • 題材となった『デスレース2000年』は俳優「シルヴェスター・スタローン」下積み時代の出演作として有名。内容は割愛する。
    • 但し、「タイトルとコンセプトからモチーフにしているであろう」と想定できるだけであり、ライセンスを取った痕跡は無い。

特徴・ゲームシステム

  • 入力デバイスはハンドルコントローラーとペダル。
    • ハンドルで左右に旋回して、ペダルで主人公となる車を前進。
  • 画面の上に表示される数字は左が1Pの得点、真ん中が制限時間、右が2Pの得点。
  • 制限時間以内に多くの「通行人」を轢き殺す事がゲームの目的。
    • 轢いた際にはビープ音*2が鳴り響き、ボーナスとして制限時間が少しだけ延長される。
    • 筐体のインストに得点ごとのランクが書かれているが、これはあくまで目安である。
  • 通行人を轢いた跡には墓ができ、車の通行を阻害する。
    • 尚、墓は低速で抜けることが可能。
  • 画面両脇には車両が進入できないエリアがあり、通行人がそこに入ると轢き殺せなくなる。

評価点

  • 1976年というゲーム黎明期の作品でありながら、2P同時プレイを実現したこと。
  • 計画的に行動する等、「考える」必要がある。
    • 通行人を轢けば轢くほど、後に残る墓で行動を制限される。
      その為、逃げ惑う通行人をある程度誘導しながら、作為的・計画的に轢き殺す必要がある。

不評点・難点

  • ゲーム史最初期という早さで登場した、悪趣味なゲームデザイン。
    • グラフィックはモノクロ、白い1P車と灰色の2P車に彷徨う白い棒人間…と見た目の印象はあっさりとしたもので、粗末である。
      但し、ビデオゲームの黎明期の為、これは仕方が無い。
  • 逃げ惑う通行人は高速で接近してくる車からは逃げ、停止中の車には近寄る傾向にある。
    • そのため、稀なケースだが停車していると次々と通行人が停車中の車に突撃して死んで行き、身動きが取れなくなる事も。
  • 通行人を轢いた跡には墓が1ヶ所できるが、稀に複数ヶ所同時にできる場合がある。
    • これは通行人の復帰場所がランダムな場所に復帰する為に、「通行人を轢いた車からまた通行人が復帰して墓が複数個できる」といった現象が稀に起こるからである。
  • 通行人の動きがやや予測し辛い。
    • 通行人が壁に触れると反射するような動きをするが、それに加えランダムに曲がったような動きをするのでやや予測し辛い。

総評

グロテスク表現に比較的大らかなイメージのあるアメリカでも、本作は議論の的になった。全米安全協会(NSC)からは「病的なゲーム」と言われる事に……。
そして飛び火する形で日本でも悪い意味で話題になってしまった。

余談

  • 本作は多くの州で販売禁止となってしまった。結局市場に出回った台数は4桁に到達していないとされており、伝説的なレアアーケードゲームとなっている。
    • ちなみに日本国内でも極少数ではあるが出回っていた記録が残っており、高井商会という企業が現在でも稼働する純正筐体を保有している。
      • 日本でも抗議の声が上がり「交通殺人ゲーム」として全国紙で報道されるまでになり、電気用品取締法違反に因る摘発という「別件逮捕」の形で稼働を終えた。
      • この騒動が「ビデオゲームが青少年に悪影響を及ぼす」論の始まりといわれる。
  • 轢き殺す対象は当初は特に何とも言っておらず、本稿では「通行人」と表記している。
    • しかし、ゲーム内容的に問題となった為か、後付けで「グレムリン」と言い出したという話もあるようだ。

参考リンク

+ プレイ動画


決死の探検サバイバル ゆけゆけ! 山口君

【けっしのたんさくさばいばる ゆけゆけ やまぐちくん】

ジャンル アクション
対応機種 アーケード
発売元 タイトー
開発元 金子製作所
稼動開始日 1985年
判定 なし
ポイント あの番組を(無許可で)ゲーム化?
ゲーム自体は割と普通

概要

  • 1985年にタイトー発売、金子製作所(後のカネコ)開発にてリリースされた縦スクロールアクション。
  • 当時放送されていたTV番組「水曜スペシャル 川口浩探検シリーズ」(wikipediaの項目)を大きく意識したような内容が特徴。紛らわしいが、川口浩探検シリーズとは一切関係ないオリジナルタイトルである。
    • ちなみにリリース前のゲームタイトルは「~ゆけゆけ! 川口君」(元カプコン・アリカ社長の西谷亮氏のTwitterでチラシの画像が公開されている)で、ロケテストやショー出展まで行われていたが、上記の通り無認可作品なので肖像権等の問題からタイトルを変更せざるをえなくなったという逸話がある。ちなみに海外版タイトルは『Jungle Survival Go! Go! Mr.Yamaguchi』とほぼそのまんま。
  • 1~2人交互プレイ可能、全8ステージ構成、ループ制。

主なルール

  • 山口君を操作し、やらせ臭い原住民や野生動物などの攻撃や、不自然なまでに大量に配置された障害物を躱しながらゴール地点を目指すのが目的。
    • ひたすらに前方に進めばゴールにたどり着く。なお、このゲームにはボスに該当する敵は一切存在せず、敵を無視してゴールする事も一応可能。
  • コントローラーはレバー+2ボタン。ボタンはマイク攻撃*3とジャンプに使用する。
    • マイク攻撃は上下左右斜め八方向に投げられ、原住民などの敵を倒せる。又、敵の攻撃も一部は相殺可能。*4*5。ジャンプは障害物や落とし穴などを避けるのに使う。共に使用制限は一切ない。
  • ときおり登場するタバコやチョコレートやウイスキーを取るとスコアが入手できる。また、稀に飛行機が放置されており、それに乗り込むと飛行が可能(但し即効で墜落するのでほとんど役立たず)。
  • 画面右下のステージボーナスは時間経過で減少する(初期値は1万点)。ステージクリアするとその時点でのボーナススコアが加算される。
  • 残機制の途中復活で、すべてミスするとゲームオーバー。ミス条件は「山口君が敵や敵弾に触れる」「罠に触れる」「落とし穴に落ちる」のいずれか。
  • ステージ内容は砂漠地帯、森林地帯、洞窟地帯、と三種類のサバイバルなステージ構造なのだが、ゴール地点は何故かレストランで、一部のゴール地点では監督らしき人が山口君を迎えてくれるという演出がある。すなわち、このゲームはサバイバルを組み立てた番組撮影が舞台という設定らしい。
    • ちなみに元ネタの「川口浩探検隊」もいわゆる「ドキュメンタリー風のヤラセ演出をしたバラエティ番組」で有名であり、コミックシンガーの嘉門達夫が「ゆけ!ゆけ!川口浩」というパロディソングで当番組のヤラセ演出を思いっきり揶揄している。
      本作もタイトルやゲーム内容からして当曲の影響を受けている事は想像にかたくない。

評価点

  • ゲーム自体はクセの少ないアクションで安定した作りであるため、意外と普通に遊べる。前半ステージ位なら初見でもクリア可能。

賛否両論点

  • 山口君が何かのアクションを行う度にシュールなボイスが聞ける。ジャンプすると「よいしょ」*6、敵に触れると「死んだ死んだ死んだ」、穴に落ちると「助けて助けて助けて」など。ゲーム中の妙にゆるい雰囲気も相まって、ボイスの脱力感が半端ない。

問題点

  • 当時のACアクションゲームにありがちな難易度曲線であり、後半ステージになると鬼のような難易度に豹変する。

総評

当時のタイトー製のゲームの中でもマイナーかつ怪しすぎる外見のゲームで、知る人ぞ知るゲームである。
ゲーム性だけを見るならば至って普通のアクションゲームであるため、パロディがなければ凡百の他のゲームとともに歴史の彼方に忘れ去られていただろう。

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最終更新:2023年04月13日 11:54

*1 知名度やプレイ環境を考慮し、今後ガイドラインに沿った記事作りが期待できるかどうかを検討する。

*2 恐らく悲鳴と思われる。尤も、悲鳴には聞こえがたいが…。

*3 誤植ではなく間違いなくマイク

*4 これで原住民を倒すと、何故か原住民がマイクを手に持って歌うポーズをする

*5 尚、空中の敵には効果がない

*6 しかも、ジャンプ中は無駄に拡大表示されるところもあって余計シュールさが増している。