SDガンダム大図鑑

【えすでぃーがんだむだいずかん】

ジャンル データベース

対応機種 プレイディア
メディア CD-ROM 1枚
発売元 バンダイ
発売日 1994年9月23日
定価 4,800円(税別)
判定 なし
プレイ人数 1人
ポイント SDガンダムのデータベースソフト
プレイディアロンチタイトル
SDガンダムシリーズ


概要

SDガンダム誕生10周年を記念して編集された「 V (ビジュアル)感覚のニュータイプ図鑑(パッケージ裏書より)」。
プレイディアソフトとしては『ドラゴンボールZ 真サイヤ人絶滅計画-地球編-』『美少女戦士セーラームーンS クイズ対決!セーラーパワー結集!!』(共に同月同日発売のローンチタイトル)に次いで本作が3作目にあたる。

偶然だが、ゲームジャンル、メディア、ターゲット層、そしてロンチタイトルの3作目という点で『ビックリマン大事界』とよく似た境遇。


特徴

  • データベースソフトなのでゲーム性は皆無。
    • 強いてあげるなら、特定キャラクターの解説画面にだけ表示される☆マークアイコンをクリックしていくことで、隠し要素のエンディングを見るためのコマンドが明らかになる、というのが本作唯一のゲーム要素か。

評価点

  • SDガンダムの5大ワールド『SDガンダム(ノーマル)』『SDガンダム外伝』『SD戦国伝』『SDコマンド戦記』『ガンドランダー』をアニメーションとナレーションで紹介。ナレーションは塩沢兼人と佐藤智恵。
  • 5大ワールド全39シリーズ(発売当時)の各エピソード紹介。塩沢による格好いいナレーションか、佐藤によるおもしろナレーションを選択できる。
    + 全39シリーズの内訳
    ワールド名 シリーズ名
    SDガンダム(ノーマル) 機動戦士ガンダム
    機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争
    機動戦士ガンダム0083 スターダストメモリー
    機動戦士Ζガンダム
    機動戦士ガンダムΖΖ
    機動戦士ガンダム 逆襲のシャア
    機動戦士ガンダムF91
    機動戦士Vガンダム
    SD戦国伝 七人の 頑駄無 (ガンダム)
    風林火山編
    天下統一編
    新SD戦国伝 地上最強編
    伝説の大将軍編
    SDガンダム外伝 ジークジオン編 ラクロアの勇者
    伝説の巨人
    アルガス騎士団
    光の騎士
    円卓の騎士編 ヴァトラスの剣士
    流星の騎士団
    キングガンダム
    円卓の騎士
    聖機兵物語 伝説の聖機兵
    聖機兵 VS 機兵軍団
    もう1つの聖機兵
    真聖機兵誕生
    機甲神伝説 紅の神秘機兵
    六体の機甲神
    運命の三騎士
    光の超機甲神
    ナイトガンダム物語 最強の魔竜剣士
    幻魔王の挑戦
    光の超機甲神
    SDコマンド戦記 SDコマンド戦記 Gアームズ
    SDコマンド戦記II ガンダムフォース
    SDコマンド戦記III スーパーGアームズ
    SDコマンド戦記IV グレートパンクラチオン
    ガンドランダー ガンドランダー 闇の黙示録
    ガンドランダーII 魔封の聖剣
    ガンドランダーIII 竜の守護神
    ガンドランダーIV 復活の 星勇士 (スターロード)
  • 総勢505体のキャラクターのプロフィール紹介。「ディクショナリー」モードで50音順検索もできる。キャラクターによっては、武装や必殺技の解説有。文字も大きくて読みやすい。
    • SDガンダムキャラがまとまって紹介されている資料は、個々のワールド限定であればいくらか出版されているが、全ワールド網羅しているものとなるとかなり少なく、その点では本作は貴重なSDガンダム資料の1つである。コミックボンボン協力かつサンライズ製作協力という点でオフィシャル性も高い。
  • オープニングと隠し要素のエンディングは本作描きおろしのアニメーション。動くガンドランダーは必見。

問題点

  • インターフェイスは家庭用ゲーム機にしてはそれなりに頑張っている方だが、50音順での検索はやはり手間がかかる。
    • また、プレイディアの赤外線コントローラーの反応自体が悪く、操作性はやや難有。
  • イラストの画像が粗い。
    • プレイディアのハード性能を考慮すると仕方ないが、書き込みの細かいイラストは線が滲んでぼやけて見える。せめて画像の拡大機能でもあれば違っていたかもしれない。
  • 解説文にルビがあまりふられておらず、独特の当て字が頻出するSD戦国伝などでは読み方がわからない用語だらけで、ターゲット層の子供にはかなり不親切。
    • 解説文自体、Gジェネレーションシリーズやギレンの野望シリーズなどのゲーム中の機体解説と比較すると短い。マニアほど内容が薄いと感じるかもしれない。また、ガンダムシリーズの常ではあるが、メディアによって設定の食い違いがあり、本作でしか登場しない記述もいくらか見られる。これがただの間違いなのか、オフィシャルな物なのかという判断が難しい。
      • それでも出版物の少ないシリーズのキャラクターであれば、記述自体が貴重。
  • ワールド及びエピソード紹介は、アニメーション部分が既存のOVAや劇場版アニメの使いまわし。映像化作品のないガンドランダーに至っては登場キャラのスライドショー。
    • ナレーションはON/OFFできるが、解説テロップなどは出ないので、ただアニメーションを見るだけのモードと化す。
    • 発売時期にメディア展開されていた『機動武闘伝Gガンダム』やSD戦国伝の『七人の超将軍編』は未収録。オープニング・エンディングでシャイニングガンダム、デビルガンダム、飛駆鳥大将軍が登場するだけに残念。

総評

SDガンダム目的のみで、定価が税別24,800円のプレイディアと4,800円の本作を購入したという強者が当時どれだけいたかは定かでないが、本作の続編的な作品がプレイディアはおろか、他のハードでも現在に至るまで発売されていないことを見ると、売上は「お察し下さい」かも知れない。

当時発売されたSDガンダム関連の紙資料は軒並みプレミアム価格がついており、2010年代に発売されている資料もその出来の差は激しく、増刷もほとんどかからないのか、内容関係なく数年も経たない内にプレミアム価格がつくという厳しい状況が続いている。
そういった中で決して安くはないが、極端なプレミアム価格もついていない本作とプレイディア。今でもSDガンダム大好きな大きなお友達で、まだ所有していない方がいたら、強制はしないが、確保出来る内にしておくことをお勧めする。ただし、あくまでゲームソフトではなく、一資料としての話である。
もっとも、最近は世界的に日本のレトロゲームが人気を呼んでおり、その影響なのかプレイディア本体ですら中古価格がじわりと上がりつつあるようである。

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最終更新:2023年10月24日 23:00