ロックマンゼクス

【ろっくまんぜくす】

ジャンル アクション
対応機種 ニンテンドーDS
発売元 カプコン
開発元 インティ・クリエイツ
発売日 2006年7月6日
定価 5,040円
レーティング CERO:A(全年齢対象)
判定 良作
ポイント ゼロ直属の続編
「ロックマン」に新解釈
性別選択により初の女性ロックマン誕生
ベテラン声優大活躍
メシアの逆襲
ロックマンシリーズリンク


概要

  • ロックマンゼロ4』による実質的なゼロシリーズ完結の翌年に発売された、Xシリーズの流れをくむ新シリーズの第一弾。
    従来のハイスピードアクションと歴史を守りつつ、世界観を一新した。

ストーリー

(Wikipediaより引用)

  • 運び屋ジルウェ・エクスプレスに所属する主人公(ヴァンかエール)は、ガーディアンの司令官から依頼を受け、謎の荷物(ライブメタル)を先輩ジルウェと共に運ぶ事になった。主人公が合流地点の近くまで来ると、ライブメタルを狙ったイレギュラーたちの襲撃を受け、ジルウェとも別れてしまう。攻撃を受け崖下まで落下した主人公だが、そこでガーディアン司令官・プレリーに遭遇する。しかし、先のイレギュラーの親玉に見つかってしまう。ガーディアンも応戦するが、全く歯が立たない。プレリーは必死でライブメタルを守ろうとする。そんなプレリーを守るべく、主人公は前に出るが、なすすべが無い。その時、ライブメタル・モデルXが呼びかけてくる。

    「大丈夫、僕が力を貸してあげる……適合者確認。R.O.C.K.システム、起動開始」
  • 主人公は、ライブメタルの力でロックマン・モデルXへと変身(ロックオン)し、ひとまずイレギュラーを退ける。モデルXの「適合者」となり力を得た主人公は、世界を、全てを守る戦いを始める。

本シリーズの特徴

  • 世界観設定
    • 時代設定はゼロシリーズのさらに数百年後。人間とレプリロイドの垣根がなくなった世界で、人間に機械の体を与え、レプリロイドに寿命を設定している。
      • Xシリーズやゼロシリーズ同様にイレギュラーという言葉が存在するが、今作では野生化し人々を襲うようになったレプリロイドやメカニロイドを指す言葉としても使われている。
      • ゼロシリーズに登場していたサイバーエルフも存在しているが、プレイヤーが使用することはできない。
    • 本シリーズにおけるロックマンは、ライブメタルと呼ばれるアイテムを使いアーマーを纏い『ロックマン』に変身して戦う者のことを指す。
      • ライブメタルに記録された『R.O.C.K.システム*1』により、その種類に応じたロックマンに変身できるというものである。
    • 8大ボスは『フォルスロイド』(False=偽物)という名称が付いており、ライブメタルを直接動力源としたレプリロイドという設定である。
  • 性別を選べる主人公
    • 本シリーズではゲーム開始時男女二人の主人公のうち片方を選択するようになっている。これにより史上初、ロックマンとして扱われる女性キャラが誕生した。今回は少年ヴァン・少女エールから選択する。
      • なお二人の主人公は完全に排他的な存在であり、二人が出会うことはもちろん、設定として共存していることもない(ヴァンを選択した場合はエールという人物は存在しないものとして扱う。逆も然り)
  • ロックオンシステム
    • 主人公は適合するモデルXから、他のライブメタルと合体してその力を引き出し様々な姿に変身できる。モデルの切り替えはいつでも可能。
    • 一部のモデル以外はAボタンで発動できるO.I.S.*2によりLMゲージを消費し続けることで攻撃力強化や属性攻撃、特殊能力の使用が可能となる。
    • また、一部のモデル以外の変身中は下画面が専用の画面になり、モデルによって様々な情報を得たり攻撃の性能を変化させることができる。
+ シナリオ攻略中に使用可能なモデル
  • モデルX
    • 最初に使用可能となるモデル。ウェポンはXバスター。元ネタはロックマンXシリーズの主人公、エックス。
    • 性能自体も『X』シリーズのエックスに近く、バスターによる遠距離攻撃が得意。LMゲージが存在しないのでLMゲージを気にせずにチャージ攻撃を行うことができる。
    • チャージショットはX2のアームパーツのようにダブルチャージが可能でありかなり強力。またX2の時と違い足が止まることもない。
    • なお、シナリオ途中で主人公がモデルZXに発現したことにより、序盤以降はモデルX単体でのロックオンはできなくなるが…
  • モデルZX
    • 今作のメインとなるモデル。ウェポンはZXセイバーとZXバスター。元ネタはXシリーズの準主人公およびロックマンゼロシリーズの主人公、ゼロ。
    • 性能自体もゼロシリーズのゼロに近く、セイバーによる斬撃とバスターによる射撃により距離を問わずに戦える。
    • モデルX同様、LMゲージが存在しないのでLMゲージを気にせずにチャージ攻撃を行うことができる。そのかわり、モデルX,モデルZXにはO.I.S.が存在しない。
  • モデルHX
    • ハイボルトを倒すことで使用可能となるモデル。ウェポンはダブルセイバー弱/強。元ネタはゼロシリーズに登場するネオ・アルカディア四天王の一人、賢将ハルピュイア。
    • 各種エアダッシュやホバーによる圧倒的な空中機動力が特徴。下画面の「エネミーアライジング」では全ての敵の体力やボスの弱点の確認ができる。
    • O.I.S.発動中は攻撃に雷属性が付加される。
  • モデルFX
    • フィストレオを倒すことで使用可能となるモデル。ウェポンはナックルバスター左/右。元ネタはゼロシリーズに登場するネオ・アルカディア四天王の一人、闘将ファーブニル。
    • チャージ攻撃のメガトンクラッシュはゼロ3のリコイルロッドのチャージ攻撃のように、敵を吹っ飛ばしたり特定のブロックを壊すことができる。
    • 下画面の「バスターエディット」では左右のナックルバスターのよる攻撃の軌道を変えることができる。軌道の変更はメニュー画面で可能。
    • O.I.S.発動中は攻撃に炎属性が付加される。
  • モデルLX
    • ルアールを倒すことで使用可能となるモデル。ウェポンはハルバード。元ネタはゼロシリーズに登場するネオ・アルカディア四天王の一人、妖将レヴィアタン。
    • 水中を自由に泳ぐことができる「スイム」が使用可能。下画面の「アイテムサーチング」では現在のエリアのマップ及びアイテムの位置を確認することができる。
    • O.I.S.発動中は攻撃に氷属性が付加される。
  • モデルPX
    • パープリルを倒すことで使用可能となるモデル。ウェポンはクナイおよび十字手裏剣。元ネタはゼロシリーズに登場するネオ・アルカディア四天王の一人、隠将ファントム。
    • 天井や足場に捕まることができる「ハンギングウェッジ」が使用可能。下画面の「レーダースコープ」では隠された地形を含めた自身の周辺のマップ及び敵の位置を確認することができる。
    • O.I.S.発動中はダッシュ中完全無敵になるシャドウダッシュが使用可能になる。
  • 探索型のフィールド
    • フィールドは殆どのマップが地続きになっている『ゼロ1』や『メトロイドシリーズ』に近い仕様。基本的には各地に点在するトランスサーバーをワープポイントとして経由していく。
    • 通常のステージ攻略に相当する「ミッション」の他に、ゼロシリーズにおけるレジスタンスベースでのサブイベントに相当する「クエスト」が用意されており、ガーディアンや民間人から様々な依頼を受ける事ができる。
    • 「クエスト」で獲得できるアイテムは、ミッション同様のEクリスタル、ゼロシリーズから続投したチップやサブタンクや、ライフを少量回復可能な消費アイテムなど。
      • 本作のチップはゼロシリーズのダブルジャンプのようなバランスを崩すような物は存在していないのが特徴。
  • 難易度選択によるゲーム性の変化
    • ゼロシリーズ同様、ノーマルモードを一回クリアすればハードモードが出現するが、内容が異なる。
      ゼロシリーズでのハードモードは「プレイヤーの武装が制限され、ステージの内容は基本的に変更なし」という仕様であったのに対し、本シリーズでは「プレイヤーの武装に制限はないが、ライフアップ無し、サブタンクはイベントの一つだけ、ステージ内容に関しても敵の攻撃力が上がったり、動きが早くなったり、攻撃パターンが変更・追加される等する」といった感じでより難易度上昇を感じさせてくれる。
    • さらにノーマルモードよりも難易度の低いイージーモードも存在する。
      イージーモードでは攻撃力や防御力の上昇に加えて、穴への落下やトゲへの接触で即死しない・敵の攻撃パターンが一部弱体化するなどの恩恵があり、アクションゲームが苦手な人でもプレイしやすくなっている。
    • なお、アルティメットモードは存在しない。
  • その他ゼロシリーズからの変更点
    • 「小」以外のライフエネルギー・LMエネルギー(武器エネルギー)・Eクリスタルは切断系の攻撃を当てると分裂し、複数の小アイテムが散らばる。
    • 周回制ではなく、クリアデータをセーブした場合はラストミッション受注前の状態に戻る。

評価点

  • ゼロシリーズが実質的にシリーズ終了を宣言し続編が絶望視されていた中、世代を一新する形で新作が発売できたこと。
    • Xシリーズも『ロックマンX8』にてどうにか再起はしたが、あちらの長き迷走の中でゼロシリーズがすっかりファンを取り込んでいた為、その流れを期待したユーザーも多かった。
    • Xシリーズから存在するダッシュと壁蹴りを駆使したハイスピードなアクションはしっかりと継承されている。
  • 声優が名演
    • 今回はほとんどのセリフがフルボイス。それもゼロシリーズからの続投勢はもちろん、今回初参戦の声優陣もベテラン揃いで気合の入った演技をしてくれる。
+ 主要キャラの声優一覧・敬称略
  • ヴァン/エール:小林沙苗
  • モデルX:水島大宙*3
  • ジルウェ/モデルZ:風間勇刀
  • モデルH:緒方恵美
  • モデルL:今井由香
  • モデルF:中井和哉
  • モデルP:稲田徹
  • プレリー:広橋涼*4
  • セルパン:梁田清之
  • プロメテ:岸尾大輔(現:岸尾だいすけ)
  • パンドラ:伊藤静
  • ハイボルト・ザ・ラプタロイド:伊藤浩資
  • ルアール・ジ・アビスロイド:浅井清己
  • フィストレオ・ザ・プレデトロイド:松山鷹志
  • パープリル・ザ・マンドロイド:高木渉
  • ハリケンヌ・ザ・ウルバロイド:柳井久代
  • レグアンカー・ザ・ゲルロイド:龍谷修武
  • フランマール・ザ・モルロイド:福原耕平
  • プロテクタス・ザ・ゴアロイド:酒井敬幸
  • ヴァンとエールにしてもベテランの小林沙苗氏だけあって、きちんと少年・少女の声色を使い分けていて違和感を感じない。
  • 後のゼクスアドベントのサントラ発売記念イベントによれば、「新世代に入るにあたってテキストを分かりやすくするためにボイスを入れることにしたが、インティ・クリエイツの社員が不慣れなままやってもダメなのでベテラン声優の方々にお願いした」(大意)とのこと。
  • 変身(ロックオン)のバリエーションが豊富
    • モデルHX・LX・FX・PXは簡単に言えばなりきり四天王であり、彼らを操作できる(ような感覚になる)ことに感動できるかも。
      ライブメタル達の発言や記憶は四天王そのものであり、ゼロシリーズからの彼らを知っていればニヤリとくる要素が満載。
    • さらに、隠しモデルも存在する。
+ 隠しモデルは…
  • 条件を満たすことでオメガのライブメタル「モデルOX」が使用可能になる。
    • 見た目が完全に『ゼロ3』のオメガになるほか、攻撃モーションもゼロシリーズのオメガのソレが準拠になる。(ただしバスター攻撃はオメガではなくゼロ基準)
    • さらにO.I.S.を発動すると、オメガの各攻撃がチャージ攻撃やコマンドで出せるようになる。ちなみにモデルOXはO.I.S.が無制限に使えるので、思う存分暴れ回ることができる。
      • アークブレードが全方向に氷属性の刃を飛ばす、烈光覇は体力回復効果がなくなる代わりに攻撃範囲が画面全体になる(『X』シリーズの烈光覇に近い性能になる)など、本来のオメガと性能が異なる技もある。さすがに乱舞は使用不能。また地上でのセイバーとバスターによる攻撃が立ち状態のモーションで固定されるようになり、『X』シリーズでのゼロの操作感に近くなる。
  • また、モデルXも条件を満たすことでモデルZXが使えるようになった後も引き続き使用できるようになる。
  • 相変わらずBGMは良曲が多い。
    • エリアA「Green Grass Gradation」、エリアO「Black Burn」、プロメテ&パンドラ戦「Trap Factory」、後述の隠しボスBGM「Cannon Ball -Hard Revenge-」などがよく挙げられる。
  • 旧ロックマンシリーズのオマージュの充実
    • 例えばエリアD(ハイウェイ)は『ロックマンX』のオープニングステージそのままの作りで、エリアH(遊園地跡)のUFOキャッチャーではロックマンゼロシリーズの四天王やエルピスのぬいぐるみが点在していたり、町の子供の乗り物として『ロックマン バトル&チェイス』のマシン・ラッシュロードスターとレッドストライカーがあったりする。
    • 何故かロックマンのみならず、仮面ライダー等を思わせる文章まで散りばめられている。
  • ロックマンゼロ3』・『ロックマンゼロ4』とダブルスロットすると、それぞれボスが4体ずつ本作に登場して戦うことができる。
    また連動に関係なく、シリーズファンなら感慨深いあのお方まで…
+ メシアの逆襲
  • エリアN-1の最奥部にて『ゼロ3』のラスボス・オメガが待ち受ける。
    セリフや攻撃パターンはゼロ3と同じだが、「動きが早い」「手数が多く、また仰け反りにくい」「裂光覇で体力を回復する」「滅多に使わなかった乱舞を連発する」といった感じで超強力にアレンジされており、本作のラスボスよりもはるかに強いと言える。
  • 戦闘時にはエリアNの背景に紛れてゼロ3の背景がちらつくという徹底ぶり。
  • 首尾よく戦闘に勝利しても、帰り道のブロック地帯を逆行するところでミスするプレイヤーも多い。こちらも難関の一つとして扱われている。
  • またBGMも当時の名曲をアレンジした『Cannon Ball-Hard Revenge-』が使われていて、この曲は他の曲を作り終えた後に「これも入れておいて」と言われ、急遽組み込んだものであるとのこと。
  • オメガとは一つのセーブデータ中でも何度でも戦えるようになっている。

賛否両論点

  • リザルトの完全廃止
    • 経験の浅いプレイヤーにとっては基準が非常に厳しいことから一部で嫌われていたリザルトだが、いざ無くなってみると物足りない思いをしたプレイヤーも多いはず。
    • 副次的な弊害として、クリア時の評価を条件とする隠し要素解放もできなくなってしまった。
    • 一応あるミッションに限りエリア中の民間人を最低人数より多く助けると報酬のEクリスタルにボーナスがつき、助けていた民間人が市街地に追加される。
  • オープニングステージのボス・ギガアスピスがいきなり初見殺し
    • 攻撃が通るのは頭部のみだが、首を後ろに引いた後いきなり画面端目がけて猛突進、こちらを的確に狙うエネルギー弾、後ろを向いて尻尾を叩き岩を飛ばす攻撃を持ち、最初から慣れを必要とする。
    • その割に、次に戦うウォーライアはコンテナを4回壊すだけで簡単に倒せる本作最弱のボス。逆の方が良かったと言われることも。

問題点

  • 2キャラ3難易度あるのにセーブデータが3つしか存在しない。
  • ヒューマノイド(Hu、変身していない状態)の必要性
    • 一切の攻撃手段を持たない為、アクションステージ上ではほぼ役立たず。
      「変身している状態だと武器を持っている為、町では危険人物扱いされる」として変身を解除する必要があるが、ゼロから続くロックマンシリーズの「ゲーム操作としては」あまりに蛇足である。
      • あるミッションではエリア中の民間人とガーディアンメンバーを救出するのだが、民間人に話しかけて助けるときにも変身の解除が必要。
    • 天井の低い通路はHu状態でのみ使えるしゃがみ歩きが必須のため、使わされている感も強い。
    • 「水に浮かび、水面で左右に泳げる」という特性もあるが、水中を8方向自由に泳げるモデルLXになれるようになれば必要なくなる。一応モデルLXになる直前に戦うボスが水中戦であり、回避手段には使えなくもない。
  • モデルごとの性能の格差
    • モデルごとの攻撃性能の強弱の差が激しい。一部のモデル以外はサブウェポンの有無や攻撃のバリエーションの差がそのまま性能差に直結してしまっている。この性能差はボス戦で特に顕著になる。
    • 攻撃性能が高いとされているのはモデルX、モデルZX、モデルHXおよび隠しモデル。
      • モデルXはサブウェポンを持たず攻撃のバリエーションも少ないが、ダブルチャージによる攻撃がお手軽かつ強力でありこの攻撃だけで十分といえる性能を持っている。
      • モデルZXは多彩な攻撃のバリエーションと遠近両方に対応できる武器を持ち、どんな状況でもまんべんなく戦うことができコンボ火力も高い。
      • モデルHXは近接武器のみだが、機動力が高く様々な状況から敵に切り込んでいくことができる。攻撃のバリエーションもZXほどではないが豊富。
      • また、チャージ攻撃のプラズマサイクロン*5がバランスブレイカーレベルに強力であり、ボスのライフをごっそり持っていくことができる。*6
      • 隠しモデルは性能がZXと近いうえにZX以上の攻撃のバリエーションを持っており、一見するとZXの上位互換に思われるかもしれないが、一部の攻撃の性能がZXより劣っており差別化はされている。
    • 逆に攻撃性能が低いとされているのはモデルLXとモデルPX。両者はサブウェポンを持たず、片方の武器をチャージしながらもう片方の武器で攻撃を行うことができない。
      • モデルLXは同じ近接系の武器を持つZXやHXと違い、攻撃のバリエーションが少なく地上での攻撃で足が止まってしまい連続攻撃も存在しない。
      • モデルPXは上方への攻撃手段を持たず、攻撃の威力も全体的に低いという欠点を持っている。
    • モデルFXに関しては地上での攻撃で足が止まってしまうという欠点があるが、バスター系の武器の中では通常攻撃の威力が高めで、メインサブの使い分けが可能かつ真上への攻撃手段を持っており、一部のボスにはかなり有利に立ち回ることができるようになっている。
    • この性能の格差については、続編の『ZXA』で一応調整はされたのだが、根本的な改善までには至っていない。
  • マップが使い物にならない
    • 構造がわかるのではなく、大雑把なエリア間の繋がりを示しているだけなのでマップとして機能しておらず、細かな構造は暗記するしかない。
    • 「エリアA1⇔エリアA2⇔エリアA3」といった具合。
  • ジルウェの説明不足(特にヴァン編)
    • 彼はガーディアンの一員であり、エールには再会時にその事を告げるのだが、ヴァンには終始語ることなく「荷物の事は依頼主から聞いててな、危険なものだからお前には黙っておくように言われていたのさ」と、嘘と言われても仕方のないことを言ってのける
    • 運び屋ジルウェ・エクスプレスはガーディアンの下部組織なんて裏設定もあるが、そんなものは両編共に語られない。
  • コンディションボーナスが非常に厳しい
    • 「フォルスロイド(以下ボス)の弱点に攻撃を当てるとダメージが若干増える代わりにライブメタルが損傷し、撃破後に得られるLMゲージ(武器ゲージ)が減る」というもので、Lv4~1まで、弱点に攻撃を当てた回数に応じてLMゲージの長さが決定する。Lv4は弱点に一切攻撃を加えずに倒さないと出ない。
      当然弱点に攻撃を当てずにLv4フィニッシュを達成し、最大のLMゲージを持っていたいところだが、敵の弱点がほとんどむき出しになっていて非常に当たりやすい。敵の動き(攻撃パターンはもちろん、弱点の動き方まで)を完璧に把握するのは当然として、「ダッシュ中に撃つバスターは軌道が低くなる」等の仕様も熟知していないと高レベルでのフィニッシュは非常に困難である。
+ 各ボスの弱点部位
  • ハイボルト・ザ・ラプタロイド
    • 翼。もちろん堂々と翼を広げている為、至近距離でセイバーなど振ろうものなら普通に当たる。基本的に空中にいる時の脚を狙うことになる。
  • ルアール・ジ・アビスロイド
    • 疑似餌(顔アイコンを付けて喋る方)の頭部。下半身なら大丈夫だが、体が非常に小さいので頭部を巻き込まないように注意して攻撃しなければならない。
    • なお本体の口部にもダメージは通るが、晒す機会が少なくダメージ源としては期待できない。
  • フィストレオ・ザ・プレデトロイド
    • 頭部。ボスの中でも特に弱点に当たりやすい。が、チャージバスターはダッシュ中による低い姿勢から、チャージセイバーは上から当てないようにすれば思った以上に弱点を回避できる。
    • 回復行動中は頭が突き出るのでこのときだけは正面からの攻撃では、どのような攻撃でも必ず弱点にヒットす。そのため回復行動中は攻撃をやめた方が無難。
  • パープリル・ザ・マンドロイド
    • 両腕。やはり腕は堂々と出ているので通常の状態では攻撃が普通に当たる。
    • 頻繁に両腕で天井のロープにぶら下がるためその間に地上から下半身を狙えば良いのだが、相手の攻撃は割と激しく、しかも地上にいると避け辛い。壁への退避を余儀なくされ、なかなかダメージを与えられないこともしばしば。
  • ハリケンヌ・ザ・ウルバロイド
    • 首。頭部は一番目立つ部分なので普通に…と言いたいところだが、フィストレオと違って背が高く弱点はかなり高い位置にあるので、ボスの中では弱点が当たりにくい方。
  • レグアンカー・ザ・ゲルロイド
    • 頭部のスクリュー。幸いにも体が巨大な為、顔などの周辺を狙っていけば大丈夫。
    • このボスのステージは水中と水上で分かれており、水上に出るとスクリューしか狙えなくなってしまうように見えるが、スクリューの間から突き出た突起を狙えば水上でもLv4フィニッシュが可能。様々な方法でLv4フィニッシュが狙えるよう調整されていることが分かる…難易度はともかく。
  • フランマール・ザ・モルロイド
    • 両腕。両腕はムダに大きく胴体や脚は小さいという体の構造が非常に嫌らしい。Lv4フィニッシュは恐らく一二を争う難しさ。
    • 具体的には地上にいる時に正面から攻撃を当てるのは不可能で、ジャンプセイバーを頭頂部にかすらせるのが精一杯。初見ではそもそも弱点を避けて当てる方法自体を思いつくのが難しい。
    • さらには開始時に腕を上げる攻撃があるので、それとかち合わないよう攻撃するタイミングも慎重に計らなければならず、容赦なく神経をすり減らされる。
    • そのうえ攻撃力は高く、スピードもかなりのもので、「殺られるまえに殺る」くらいの姿勢で臨まないと倒すことすら難しい。
  • プロテクタス・ザ・ゴアロイド
    • 腹部。もう一つの与ダメ部位である頭部を攻撃することになる。
    • ただしプレイヤーの高さに合わせるように段差を上り下りする性質があるうえ、巨大なボスなので最上段に立たれると頭だけに攻撃を当てるのが難しくなる。なるべく低い位置に誘導しながら頭を狙うことになる。
  • ある程度ボスを倒すと、何の前触れもなく「○○が復活しました」と表示され、以前そのボスと戦った場所に行くと再度戦うことになり、倒すとまた別のボスが復活する。
    これはフィニッシュLvを低くしてしまった場合、改めて同じボスを高いLvで倒すことでLMゲージを上げることができる(以前よりフィニッシュLvが下がってもLMゲージが減ることはない)為であるが、復活するという何らかの理由づけは欲しいところ。
    • 序盤にシリュールやバールに話しかけると「セルパンカンパニーのレプリロイド、メカニロイドは自己修復機能を持っている」「各地のフォルスロイドは時間が経つと自己修復して復活する」と教えてもらえる。が、ボスが復活し始める中盤には二人とも別のセリフに変わっており聞けなくなる。
  • またガーディアンベースでEクリスタルを支払うことで「リペア」してLMゲージを上げる救済措置もある為、ノーマルモードでは復活したボスを倒す意味合いはあまりない。逆にハードモードではリペアに必要なEクリスタルがノーマルの10倍に跳ね上がっている為、ボスを高いLvで倒すことが推奨される。
  • エリアOの場所が非常に分かりづらい
    • ミッションを受注すると、ある場所の梯子(それまでどうやってもとどかない高さにあった)が伸びて通れるようになる…というものだが、梯子については完全ノーヒント。おまけにその場所は以前に通り抜ける際も気づかない人が多く、攻略情報を縛ると延々と彷徨うことにもなってしまうだろう。
  • プロメテ・パンドラのキャラ性がハッキリしない
    • 「セルパンに仕えている様に振る舞っていたが実は…」というキャラであるが、その「実は…」の奥の描写がなく、最後には何も明かさないまま姿を消してしまう。
    • 一応次作で目的は判明したが、次作でも(出来が出来なだけに)消化不良感は否めず、説明不足という問題は脱却できていない。
  • 「ロックマン」の定義
    • セルパン曰く「ライブメタルの力を引き出す者を私はロックマンと呼んでいる」とのことだが、その後あらゆる人物がさも当然のように「ロックマン」の呼称を使用している。
      元々(次作で判明する)「R.O.C.K.システムの創始者」がそう呼んでいて公称としたのか、セルパン自身が勝手に呼んでいたのか、というような説明がない。
      一応「公称に従って私は…」と受け取ることはできるが……単に名付け親を気取りたかっただけなのかも知れない。
  • ハードモードクリアの特典が存在しない。
    • 次回作の『アドベント』ではマニア(ハードモードに相当)クリアで、とある隠し要素が解放されるようにようになったが、ストーリーに関する物だっため、ライトプレイヤーからは不評。
  • ボスラッシュでボス撃破後に回復アイテムが出現しない。
    • これは本作の数ヶ月前に発売した『ロックマン ロックマン』でも問題視されていた物で、回復アイテムを持ち込める分あちらよりマシだが、何故ロクロクの不評点を引き継いでしまったのだろうか……
  • ミニゲームの仕様の改悪
    • 本作でも条件を満たす事によりミニゲームがプレー出来るが、収録されているミニゲームの多くがポーズ及び中断が出来ないため、同じくミニゲームが収録されている『ゼロ4』と比較して改悪されている。
    • 特に顕著になるのがボールをゴールまで導く「ドリブルドラブル」。このミニゲームを始めてしまうとゴールに辿り着くまでゲームを終えることができなくなってしまう。一応だがソフトリセットで強引にゲームを抜けられるのはマシか。
    • 落ち物パズルの「エナジーコンバーター」だけは『ゼロ4』同様にポーズと中断が可能なのだが、一つだけ実装されているのなら他のミニゲームにも採用すれば良いのに・・・
  • 面倒なクエスト進行
    • ゼロシリーズにおけるレジスタンスベースでのサブイベント類は、基本敵に対象キャラクターと話しかけるだけでイベントが進む物になっていたが、本作でのクエストは「依頼人と会話した都度トランスサーバーでクエストを受注選択して、その後あらためて依頼内容を達成する」という非常に面倒な手順を踏む必要がある。
    • しかもクエストの中でも町のエリアで発生する物は、エリア自体が非常に広く民間人とトランスサーバーまでの距離にムラがある上に、上述の通り民間人との会話の際もいちいち変身を解除しなければならないので、余計面倒臭さが目立つ格好になっている。
  • Eクリスタルの存在意義
    • 本作のEクリスタルは主にライブメタルを修復する為に存在しているが、全ボスをレベル4で撃破あるいは全ライブメタルの修復が完了すると途端に使い道が少なくなり、大体消費アイテムを購入する為の資金とミニゲーム代に絞られてしまう。また、その消費額も微々たる量であり、結果大量にEクリスタルを余らせてしまう事に。*7
    • 「大量にEクリスタルを余らせてしまうのならハードモードで有効に活用できたらどうか」と言いたい所だが、前述の通り同モードでのライブメタル修復では全ミッション・クエスト達成では稼ぎきれないレベルのクリスタル量が要求される関係で高レベル撃破を要請されるので、結局ハードモードでもEクリスタルを余らせてしまう可能性が高い。
    • この点は本作の前身の『ロックマンゼロ』シリーズでも見られていた点ではあるが、プレイヤー強化以外にも別の使い道がある点では改善されている。だが、それらが微々たる量であったため、結局の所は根本的な改善には至っていない。

総評

世界設定が大きく変わったことによりシステム周りも変化を遂げ、特にマップ関連は賛否両論あるが、根幹的にはロックマンゼロシリーズからのハイスピードアクションというコンセプトが壊れておらず、
「これぞ」という味が存分に出ていて、ゼロ軸のロックマンとしては充分評価に値する出来である。
ゼロやエックス、四天王の遺伝子がライブメタルという形でしっかりと受け継がれていることも一役買っているだろう。

余談

  • 攻略本の不備
    • 「エンディングに入るときに条件を満たすとグラフィックが若干変化する」という小技が記載されていない。インティによればこれを攻略本に入れ忘れた為にカプコンから叱られたそうな。
    • クリア後に手に入る隠しモデルの入手条件について、カプコン発刊の攻略本には「ゼロ3ゼロ4の連動ボスを全て倒さないと手に入らない」としか書かれていないが、実際は連動なしでも隠しボスを倒せば入手できる。
      ゼロ3の時同様インティがこっそり仕込んだものなのかも知れない。
  • どういうわけか、5ch等の一部ネット界隈ではヴァンが「ジョン」と呼ばれていたりする。
  • あまり知られていないが漫画版が存在する。作者はおぎのしん氏。主人公はヴァンで、エールは登場しない。残念!
    • 比較的コロコロ向きの作風ではあるが、ギャグに振り切って散々な評価のゼロと違って、原作を壊すことなくコミカライズしている。連載期間の関係からか、かなり駆け足気味なのが惜しまれるところ。
    • またこの時の作者であるおぎのしん氏は、のちに電撃ニンテンドーでガンヴォルトの特集記事で4コマ漫画を提供している。

続編