ロックマンゼロ2

【ろっくまんぜろつー】

ジャンル アクション
対応機種 ゲームボーイアドバンス
メディア 64MbitROMカートリッジ
発売元 カプコン
開発元 インティ・クリエイツ
発売日 2003年5月2日
定価 4,800円(税別)
レーティング CERO:全年齢対象
配信 【WiiU】バーチャルコンソール
2015年1月7日/702円
判定 良作
ポイント 変わる姿、変わらない心
ロックマンの伝統、色チェンジ
シリーズ屈指の初見殺し満載
それでも慣れると非常に快感
「アカルイミライヲー」
ロックマンシリーズリンク


概要

ロックマンシリーズ』から派生を続けた『ロックマンゼロ』の続編。
『Xシリーズ』からの世界観の移り変わりを果たし、本作からは独自の路線で歩き始めることになる。


ストーリー

(Wikipediaより引用)

  • ネオ・アルカディアの統治者コピーエックスを倒したゼロ。ゼロはシエル達を逃がすため、自らネオ・アルカディア軍を引きつける囮となり、シエル達はその期を逃さず、ネオ・アルカディアの力が及ばない地へ移動した。
  • それから一年後。シエル達は新たにレジスタンスに加わったエルピス達の協力で、新たなレジスタンスベースを建造するに至っていた。しかしゼロに対するネオ・アルカディアの追及は止む事が無く、ゼロは一人戦い続けていた。そんな時、武力行使を推し進めた新レジスタンスベースの司令官エルピスは「正義の一撃作戦」と称した乾坤一擲のネオ・アルカディア総攻撃を試みるものの、四天王達の反撃に遭い無残な結果に終った。その失敗が引き金となり、エルピスは、かつて世界を滅ぼしかけたと言われる強大な力「ダークエルフ」に魅せられ暴走を始める。

新特徴

  • 前作と同じバスターショット、ゼットセイバー、シールドブーメランが使用可能である他、トリプルロッドに代わる新武器、チェーンロッドが登場。
チェーンロッド
トリプルロッドの様に8方向に伸ばして攻撃可能であるほか、先端を壁や床等のオブジェクトに打ち込み、コンテナを引き寄せたり、打ち込んだ点を軸にゼロを空中移動させることが可能。さながらターザンのよう。これを必須とするステージもある。スキルアップするとトリプルロッドと同じ振り回しチャージ攻撃が可能になる。
  • フォームチェンジシステム
    • 従来のゼロの姿をノーマルフォームとし、ステージ中のゼロの行動によって新たな色違いのフォームが覚醒。選択すると攻撃力(与ダメージ)や防御力(被ダメージ)に変化が起こったり、セイバーの3段斬りが違う斬り方になったり(連続攻撃ができなくなることも)、アイテムによる回復量に変化が起こったり…と色々な効果が表れる。
      • さらにクリア後は隠しフォームが解禁される。
  • EXスキルキャプチャー
    • 前作『1』同様ゼロのレベルがSかAの場合ボスがEX技を使うが、この状態のボスを倒すとそれらの技を再現した「EXスキル」として習得できるようになった。『X』シリーズのラーニング技のようなもの。
    • ゼットセイバーの場合はスキルをアクティブにした状態でコマンド入力すると技が出せる。また、スキル毎に相性のいい属性が設定されており、装備した属性と相性のいいスキルを使うと属性が付き、リーチや性能が強化される。
    • バスターの場合はスキルをアクティブにするとチャージショットが装備した属性に対応したスキルに変化する。
    • シールドブーメランのスキルにはジャストタイミングで相手の弾を弾くとEクリスタルに変化させるものがあったり、チェーンロッドのスキルには突き刺した敵から体力を吸収するといった変わり種も。
    • 高レベルが取れない人への救済措置として、ミッション中にゼロのレベルをAにするサイバーエルフが登場、それを使えばクリア時に減点はされるもののEXスキルを習得できる。

評価点

  • セーブデータが3つから6つに増えた(以後は5つになる為シリーズ中最大数である)。
  • ステージやゲームオーバーの仕様が独特だった前作と違い、「各々のボスがいるステージを選択、最奥部にいるボスを倒せば終了」「一度行ったステージは原則クリア済みとして再度訪れない」「残機があるうちは必ずそのステージから再開、ゲームオーバーになっても『ミッションを放棄して進む』ことはできない」と、ロックマンシリーズに相応しい体裁がとられるようになった。
    • ミスした時の文字も前作から逆転し、残機がある状態が「MISSION FAILED」残機が無くなった場合が「GAME OVER」と、誰が見ても分かりやすい表示になった。
    • エスケープユニットも従来同様、既にクリアしたステージから脱出するアイテムとなった。
    • 全てのステージをクリアする必要があるのでエレメントチップも全て揃うし、最終ステージでのボスラッシュで「誰こいつ?」等という事態は起こらない。
  • チェーンロッドは新たな試みに成功したと言える武器で、ゼロのスピード性を殺すことなく独自の空中移動ができる。
    • ステージクリアに必須な個所があるが、覚えやすいのでさほど苦労しないと思われる。
    • ちなみに必須と見せかけておいて、実は使わなくても行ける救済措置的な場所もある。
  • 武器のスキルアップに必要な経験値が全体的に少なくなった。
  • オープニングステージの演出について
    • 「前作のラストから拠点に戻ることなくそのまま1年間戦い続けていた」という設定で、ゼロの立ちポーズが常時瀕死であるのみならず、メニュー画面が前作の仕様でかつ部分的にボロボロになっているという非常に凝った演出になっている。セイバーやバスターのスキルが1に戻っていたり(もちろんオープニング中は条件を満たしてもスキルアップしない)、トリプルロッドやシールドブーメランが無いのも「破損した」と考えれば簡単に納得がいく。メンテナンスも受けていないのだから。
    • またゲームを始めて最初に流れるのが前作のエンディングで使われた曲のアレンジ「For Endless Fight II」であるという「繋がり」の表現、そしてオープニングボスであるメガ・スコルピア*1戦のBGMも前作の「CRASH」(厳密にはアレンジ版の「CRASH II」)が使われているという徹底ぶり。
    • そしてボスを倒した後に新生レジスタンスベースに運び込まれて治療・メンテナンスを受けたことで、メニュー画面も一新されカッコ良くなる
    • その他、ステージBGM「Departure」の出だしに合わせてゼロがマントを脱ぐ一枚絵の演出もカッコよく、高く評価されている。曲自体も本作を象徴する名曲である。
      • なお、この演出の関係で、周回プレイでもこのステージのみフォームチェンジやEXスキルが使えない。
      • まぁハードモード(及び『ロックマンゼロ COLLECTION』のイージーシナリオモード)ではシステムの問題上初めからフォームチェンジしたままなので例外はあるが
  • フォームチェンジの長所
    • 攻撃力が低い為一部で不評だったジャンプ回転斬り、ダッシュ回転斬りはスキルアップからアクティブフォームにコンバートされ、覚醒させれば任意に切り替えることができるようになった。
    • エナジーフォームはサブタンクのエネルギーを溜めるとき等に使いやすい。
    • ディフェンスフォームは受けるダメージが半減することと引き換えにほとんどの攻撃の威力が半減してしまうが、チャージ攻撃の威力は据え置きである為チャージセイバー主体のボス戦なら十分使っていける。
      • 最終リザルトのアベレージ100点*2を目指すに当たって一番の問題は、被ダメージを抑えることである。今作は最高評価を得るには5メモリまでしか許容されてない。それが実質10メモリ分まで許容されることは非常に重要である。無論通常の攻略においても有用。ただし、攻撃重視した方が良い場面もあるので、ディフェンスフォーム一択とまでは言えない。
    • ライズフォームは3段目が斬り上げ*3になり、ボスの体力を4・4・6目盛り削れるようになる。ただし横への攻撃範囲が普通の3段目より狭いので注意。
    • 何だかんだ言っても、能力によって色が変わるのは「『ロックマンシリーズ』の伝統」だったりする。
      • ゼロなので違和感はあるかもしれないが、攻略本でもそのように書かれている。ついでに隠し要素ではあるが『X』シリーズの時点でゼロの色替えは実装されている。
  • 四天王(と言っても前作でファントムは死亡したが)の幹部という立ち位置がしっかりと示されていたり、ゼロと戦う中で変わっていく彼らの姿が描かれた他、「アームドフェノメノン」と呼ばれる第2形態に変貌したりもする。
    • ちなみにサウンドトラックの帯裏にはファントムの第2形態(のイメージ画)も描かれている。
  • 超個性的になったレジスタンスメンバー
    • 前作のレジスタンスベースで登場するレジスタンスは一部を除いて使い回しばかりだったが、本作から初登場した新レジスタンスベースで登場するレジスタンスはいずれも濃いキャラクター。
    • 情報通な「イロンデル」のっぽな「オトリッシュ」、少年のような姿をした「メナート」や学者風な「ペロケ」など、ミッション終了後のベース帰還時もゲームを盛り上げている。
    • なお、前作から続投しているレジスタンスのうち「イブー」については、前作では一般レジスタンスの改変ドットを使用していたが、本作出演に辺り新規のグラフィックが書き下ろされ、一目で「太っている」ことが分かりやすくなった。もうデブ(笑)とは言わせない。
  • 探索のしがいが増えたステージ
    • 本作のステージではチェーンロッド登場の影響もあってか、隠し通路や隠しエルフといったフィーチャーや分岐地点が多く登場していて、ステージ探索のやりごたえが前作以上に増えている。
    • 特に前半ステージの「動力炉」(フェニック・マグマニオン)は初見では一本道のステージに見えるが、実態は広大なステージで隠し通路も多く存在。隠し通路を利用すると、メトロイドヴァニア系ゲームの如くシーケンスブレイクじみた攻略法も見つけられることも。
  • ハードモードをクリアすると隠しコマンドによってゲーム中の一枚絵を全て鑑賞できる「ギャラリーモード」が出現する。
    • 代わりに前作では存在したアルティメットモードは存在しない(後述)
  • 前作同様ほとんどのキャラの行く末が語られず放置したままだが、今作はハッキリとした「次回作への伏線」を残して終了する。
  • エンディングBGM「Awaking Will」は上述の「Departure」をアレンジしたもので、本作のテーマ曲であることをはっきり示した形となる。
    • さらに、そこに歌詞を付けて糸賀徹氏が歌い上げた「Clover」が『リマスタートラック ロックマンゼロ イデア』に収録されており、ファンには感動もの。

賛否両論点

シリーズ屈指の「初見殺しの多さ」

  • 本作ではシリーズ随一の「慣れないと非常に難しい」と思わせる仕掛けや敵が満載である。
+ 覚えるまでは難所だらけ
  • まずオープニングステージからいきなり敵の物量戦、硬い敵や上空からの不意打ち、落とし穴に崩れる床、中ボスのゴーレム・タイプEが2連戦(しかも2回目は地面に穴が開いている)と猛攻続き。物語上はともかく、導入部の難易度設定としては異常に高い。
    • このゴーレム・タイプEはゼットセイバーなら基本4回斬れば倒せるのだが、角度を変えながらレーザーを連射してくる上に微妙に左右に揺れているので接触しやすく、バスターが推奨されている。セミチャージバスターなら6発。
  • 次の4ステージの道中自体は硬い敵や迷路状の仕掛けもあるがそこはまだ序の口。ボスが4体中3体が初見殺しと言える強敵。
    • 足場が揺れたり変形したりする「アルトロイド」の上しかなく、いきなり縦になったりして落下死の危険がつきまとうヒューレッグ・ウロボックル、これが序盤のボスかというほど素早いキックやタックル、広範囲の遠距離攻撃を仕掛けてくるパンター・フラクロス。
      そして極め付けは、 大抵の人が初見ではどうやって攻撃すればいいかわからない フェニック・マグマニオン。
      静止した状態のマグマニオンめがけて「近づいたり攻撃したりすると一度消え、出現して攻撃態勢に入ってくるので、反撃して止める」というのが基本の戦い方なのだが、最初はまず「攻撃した→消えた?→気が付いたらなんかダメージを受けたor死んだ」というループに陥りがちである。
      さらに戦う地形(探索する方法によって異なる)によっては定期的に地面からマグマが噴出してきて邪魔をしてくる。マグマニオンの攻撃と重なると悲惨な状況にもなりうる。
      • 「マグマニオン戦でアタックタイプBの操作を覚えた」という人も多いだろう。デフォルトのアタックタイプAは「R+Bでサブウェポン」だが、タイプBの場合は「Rだけでサブウェポン(メイン/サブが完全に独立)」である為、BボタンでセイバーをチャージしながらRボタンで単発バスターを撃ってマグマニオンを動かし、出現したらチャージセイバーで攻撃、というのがセオリーとされる。
  • 「中盤の大きすぎる壁」爆撃機については後述。
  • クリスタルの洞窟では操られたレジスタンスのメンバーがバスターで攻撃してくる。倒すとゼットパネル(1UP)が必ず出るが、ミッション点が減点される
    シエルにも「できるだけ攻撃しないであげて」と言われるのでその通りにしたいが、途中に強めのザコ敵まで混ざっているのでどうしても攻撃は欠かせないのでついつい倒してしまいがちである。
    • 実はチャージしていないバスターかチェーン1発だけなら倒すことなく膝をつかせ、接触判定を消せるので安全に通れる。
  • 輸送機工場も難関の一つ。「炎のバケツ渡り」と言われる、無限に上下してくる有ダメージの障害物*4をわずかな隙間を縫って回避する動作の連続、それと地面や天井に挟まれミスの危険性も孕み、また崩れる床に落ちれば即死のマグマ、それも落ちる途中で飛ばなければならない仕掛け、終盤の上り地帯にも無敵のトップガビョールが巧妙に真上から襲って来たりする。
  • 最終ステージもやけに難しい。一面トゲだらけの中、梯子から梯子へ飛び移るというシリーズでも類を見ない*5アクションを要求される。ザコ敵の配置も妙に嫌らしく、上空からのグライアイの群れに苦労する。
  • 初見でなくてもとても苦労する爆撃機
    • 緊急ミッションである爆撃機は、初見でなくとも多くのプレイヤーが唸るほどの高難易度である。
+ 長い、むずい、ボス強い
  • まず最初に、床の無い空中を敵機の上を飛び移りながら進む。当然落ちれば即死。
    ただでさえ敵機が小さい上に間隔が非常に開いており、先のどの位置にあるか予測しながら飛ばなければならないのに、飛んだ先に都合良くパンテオンが配置されていて撃ち落とされることもザラ。
    おまけに敵機が上下左右に揺れている上、敵機の左右からも弾が発射されているので、横から張り付いても落下死の危険がある。
  • 爆撃機本体に到着すると間もなく中ボス戦。これがまた広範囲への爆弾やホーミングミサイルでガンガン攻めてくる。耐久力はそれほど高くないのだが攻撃力が高く、苦戦させられる。
  • 続いて階段を降りると、的確に雷弾でホーミングしてくる敵に、触れると大ダメージを受ける電磁バリアの二重仕掛け。この電磁バリアはスイッチを攻撃すると一定時間停止させることができるのだが、道を塞ぐ電磁バリアのはるか前にしかスイッチがなかったり、時間の関係上一旦バリアを通り、バリアが再生し次第後ろのバリアを再度バスターで攻撃して解除、挙句の果てに画面上部に隠れるように配置してあるスイッチをセイバーで攻撃しつつ落下(当然下にはバリアが通っている)と、非常に巧妙な組み合わせになっているのである。
  • 爆撃機の中心部にてお待ちかねのシエル防衛。90秒間、後方からの敵の猛攻からシエルを守り切れ。シエル自体は攻撃されても平気だが、ミッション点が減点されるのでやっぱり守れ。玉を大量に発射してくるのでシールドブーメランが大活躍だが、それだけだと地面を這ってくるパンテオンを倒しきれない。近づいてセイバーで斬りたいところだが、気まぐれにジャンプしてくる上、その間にもシエルが敵弾を食らわないか見張る必要がある。いかにパンテオンを排除しつつ、シールドを維持できるかがポイント。
  • 爆弾を解除した後シエルを脱出させるが、お約束通りゼロの転送には失敗するので自力で脱出することに。残りの道は短いが、盾とハンマーを持ったパンテオンが邪魔をしてくる。天井が低いので飛び越すのも難しい。
  • そして最後にはボスのクワガスト・アンカトゥス。こいつも強いには強いが、どちらかと言えば初見キラーといえるレベルで、氷属性でキャンセルしながら戦えば問題なく倒せる。
  • 普通にゼロシリーズをプレイしている人でも大体5分弱かかる。シリーズ全体の各ミッションから見てもかなり長い方である。
  • また、この直前(画面が暗転している状態)でセーブすると、クリアするまで他のステージに行けなくなるのでサブタンクの取り忘れや武器のスキルアップ忘れがあると大変な思いをすることになる。
    • 実は一つ前のミッションから、既に前の4ステージには行けなくなっている。きちんとパワーアップしていくには4体目のボスを倒す前にスキルを育てておく必要がある。
  • こういった難所が多数存在する一方で、それらを乗り越えて戦うことになるラスボスが非常に弱い。特に第2形態が顕著であり、ゼロシリーズの他のラスボスはもちろん、本作の序盤4ステージのボスにさえ到底及ばない難易度。そこまでたどり着いた実力のプレイヤーなら拍子抜けするだろう。
    • しかしゲームとしては不可解なこの調整も、ストーリー的には擁護できるものであり、好意的に受け止めるファンも多い。また仮に難易度が高かった場合、後述するイベントスキップの問題がより深刻化していただろう。

問題点

  • セイギのイチゲキ作戦(正義の一撃作戦)」の計画があまりにもお粗末。
    • エルピスが打ち出した、自称「ネオ・アルカディアに大ダメージを…いや、もしかしたらとどめをさすかも知れない作戦」だが、その実はネオ・アルカディアの居住地区への白兵戦。総攻撃にしては弱々しさも甚だしく、しかも即座に四天王に返り討ちに遭って全滅
      そもそも何故攻撃対象が本部ではなく人間の*6居住地区なのか?確かに「人類の生存」を存在意義とする彼らにしてみればそれを脅かすことは打撃になるのかもしれないが、それはただの道連れ作戦でしかない。仮に成功したとしても「明るい未来」などレジスタンス達にはないだろう。ゲーム中でも実際に、この行動によって人間を脅かされたハルピュイア達四天王は、遂にレジスタンスを殲滅する作戦*7を実行せざるを得なくなった。
    • その厨二病丸出しな作戦名も相まって、ファンの間では悪い意味でネタにされてしまった。ちなみに英語では"Operation Strike"(トツゲキ作戦)という無難な名前に変わっているが、無難すぎてセンスがないと言わざるを得ない。
  • 改善に乏しいサイバーエルフシステム
    • 育成に必要な「Eクリスタル」が格段に抑えられ、ミッション以外でも目的のエルフが手に入るようになった等の改善点はあるが、結局使うとミッション点減点というズレた問題点は放置したまま。例えばライフ上限が増加するエルフ等を複数使用すると以後全てのミッションで永続的に減点が付く
      • EXスキルを入手するためにはミッション点でSかAを取得しなければならない為、初心者ほど折角の新能力が制限される。後述のハードモードの制限仕様を鑑みても、普通は設定が逆である。
      • ミッションレベルを一時的にAにするエルフこそ用意されているが、全て回収・活用した前提で全4回分。お世辞にも多いとは言えず、こちらも初心者救済とも言い難い。
      • しかも今回はサブタンクを通常アイテムとして2個入手できるよう変更され、慣れてしまえば体力面での苦労は緩和され、余程でもない限りエルフの活用を強いられる場面がない。折角の効果も減点のせいで敬遠されたまま、エルフ未使用での攻略が常識なのは止まらず、多くのプレイヤーにとってただのコレクションになってしまった。
    • 入手面についても、チェーンロッドターザンを駆使して小さい足場(壁蹴り不可)を乗り継いだりした先にあったり、大量に現れるザコ敵を画面から消えるまでに全滅、その後超高速で一度だけ横切る敵を倒さないと手に入らないエルフもあったりと、やり込み要素とは言え「理不尽」に片足を突っ込んだ状態。
      • ただし、後者については豆バスター1発でも当てれば倒せるので、適当に連射するだけで割とどうにかなったりする。当たるとチャージ弾が縦に分裂するEXスキル等を使えば一網打尽にもできる。
  • フォームチェンジの短所
    • 各種フォームを意図的に覚醒させるには特定の行動を取り続ける必要があることから「作業」と非難されることがある。
      例えば、攻撃力を上昇させる「パワーフォーム」では「チェーンロッドで敵を指定数引っ張る」ことによって覚醒させられるのだが、普段チェーンロッドを使っていないプレイヤーからすると「使わせられている」感が否めないだろう。
    • また、各種フォームではゼットセイバーやバスターショットの性能にペナルティが付加させられてしまう物も多い。
      例えば、「ディフェンスフォーム」では名称の通り防御能力こそ高くなるがゼットセイバーの威力が大幅に減少、「アクティブフォーム」では上述の通り回転斬りが解禁されるものの連続斬りが不可能(一発目のみを繰り返す形になる)になってしまう・・・等々。
      ペナルティの内容が内容だけに「「縛りプレー」を強制させられている」と錯覚するプレイヤーも多かったそうな。
+ ハードモードについて
  • 強制的にプロトフォームに固定されノーマルを含め他のフォームが発現せず変更も出来ない
    • つまり常に防御力が半減しているので全体的な難易度も相まってクリアが難しい、特に序盤は体力が低く敵が強いので顕著。
      • 一応攻撃力は+2されてはいるがボス戦では大して役に立たない
  • フォームの効果によりセミチャージバスター(1段階目)が撃てない。
    • シールドブーメランの出し入れ次第では使えるが、そんな事をするくらいならシールドを投げた方が強い為役に立たない。
    • オープニングではシステム上シールドが無いので何をどうしてもチャージは撃てない、ノーマルと比べて難易度の上昇率は全体でも高い
    • 以上の事から特にオープニングでセミチャージを多用していたプレイヤーはまず初手でつまずく。
  • EXスキルキャプチャーが使えない。
    • つまりランクが高いほどただ難易度が上がるだけで利点はない
  • 今作のウリが全部使えなくなっているので今作の魅力が全部無くなるモードに仕上がっている。
    • つまるところ前作と比べてセミチャージショットが使えなくなり受けるダメージが2倍位しかシステム上は変わってないため地味。
    • 一つのミスが命取りになる関係上緊張感のあるプレイができるという利点があるがそんなの一部の修羅勢位しか利点に感じない。
  • シリーズで唯一、アルティメットモードが存在しない。
+ 一応代替措置はあるが…
  • 一応似たようなものとして、全てのサイバーエルフを使用した状態でクリアしたデータで「アルティメットフォーム」が覚醒し、前作同様チャージ攻撃がコマンドでできるようになるが、エルフの減点は永久に消えないので、お世辞にもやり込み要素として成立しているとは言えない。
  • 減点がかさむせいでEXスキルも取れなくなるので、あらかじめ全て取得しておく必要がある。
  • 本作にアルティメットモードが無いことをプレイヤーから指摘された結果なのか、後に発売されたDS『ロックマン ゼロ COLLECTION』収録のイージーシナリオモード(シリーズ全作を低難易度でプレーするモード・・・と聞こえは良いが、実態はシリーズ全作のアルティメットモードを一つにまとめたもの)では、新規で本作のアルティメットモードが作られる事になった。
  • イベントスキップ不可(オープニングを除く)
    • スキップ不可は『1』も同様だったが、本作はラスボス戦前のイベントが非常に長いのでより影響が大きい。ラスボスは簡単に倒せるとはいえ、高レベル狙いや周回プレイなどで何回も見るとさすがにダレてくる。
    • 『3』以降は一度見たイベントはSTARTでスキップできるようになり、テンポが大きく改善された。

総評

経験の少ないプレイヤーにとってはシリーズ最難関と言えるかもしれないが、ロックマンとしての大原則「覚えゲー」はしっかり守っており、やり応えは十分にあると言えよう。

本作以降さらにシステムは洗練され、以降の作品で「完成」と言える形になっていく。

余談

  • アカルイミライヲー
    • レジスタンスのメンバーの掛け声であるが、オープニングステージ後(文字は「わー」)と正義の一撃作戦開始時に「アカルイミライヲー(明るい未来を)」と妙に耳に残るボイスを発する。
      インティの社員を集めて深夜に録音したものだとか。
    • 色々な意味でファンの印象に残っており、ロックマンのコミュニティでは頻繁に使われている。
    • ラスボスの暴走感溢れる「モットチカラヲー(もっと力を)」も、こちらほどではないがよくネタにされている。
  • 当初の設定では、爆撃機の爆弾解除中にシエルが一定のダメージを受けると倒れてしまい、レジスタンスベースに爆弾が投下されるバッドエンドが想定されていたとのこと。
  • 『ロックマン ゼロ COLLECTION』発売当時、次世代ワールドホビーフェア等でタイムアタックのイベントが開催されていたが、そこで選ばれたステージがよりにもよって本作の爆撃機ステージであった。
    • ちなみにそのイベントでの最速タイムは3分07秒。自信があれば是非この記録に挑戦してみると良いだろう。
  • 本作で謎だったエルピスの来歴は、『ゼロ3』のサントラのCDドラマにて明らかになっている。
  • 本作のみ通信対戦ができる
    互いにゼロを操作してゴールを目指したり、制限時間内に敵を多く倒したりアイテムを多くゲットする内容で、勝てばEクリスタルを入手できる。
    • なお、後の『ゼロ COLLECTION』及びバーチャルコンソール配信版では廃止されている。