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四八(仮)

【しじゅうはち かっこかり】

ジャンル 47都道府県ミステリー
高解像度で見る 裏を見る
対応機種 プレイステーション2
メディア DVD-ROM 1枚
発売元 バンプレスト
開発元 アルカディア・プロジェクト
シャノン
発売日 2007年11月22日
定価 6,800円(税別)
プレイ人数 1人
レーティング CERO:C(15才以上対象)
判定 クソゲー
ポイント 2007年クソゲーオブザイヤー据え置き機部門大賞
「完」で強引に〆る手抜きシナリオまみれ
ホラー無関係のショボいミニゲーム
好きに読ませてくれない邪魔なシステム
ゲーム進行を不可能にする致命的なバグ
アドベンチャーとして当たり前な機能も未搭載
方針転換を促進したKOTYの革命児
KOTYゲーム一覧



全国47都道府県の"究極の恐怖"がここに集結!!



概要

「47都道府県で語られている実際の都市伝説をモチーフにしたADV」がテーマ。SFC/PS時代の名作である『学校であった怖い話』の後継企画でもある。
ゲーム開始時にオブザーバーに読み上げられるように、「(仮)」までが正式タイトル。
主な通称は『ヨンパチ』で、作中でもそう呼称するキャラクターが複数人いるため、半公式の呼称と言える。

ゲームデザイナーの飯島多紀哉氏は、『学怖』『BURAI』『ラストハルマゲドン』などの数々の名作を生み出した飯島健男氏の新PNである。
氏は『PANDORA MAX』シリーズの失敗により、代表を務める会社「パンドラボックス」と共に自身も活動を休止していた。
それが2005年にゲームの専門学校の講師として再び表舞台に姿を現しており、続いて翌年1月、都市伝説をテーマとした新作ソフトとして『四八(仮)』の公式サイトが公開され、一般から都市伝説の募集を始めた。
当初は謎のシナリオライター「T.I」として名を連ねていたがやがて飯島健男氏と同一人物であることを明かした。
その後、パンドラボックス改め新会社「シャノン」を立ち上げたことにより、本作は氏の復帰作としても注目を集めた。

公式サイト公開から約2年が経過した2007年11月、ついに本作は発売された。
しかし、その実態は想像を絶するクソゲーであった。


ゲームシステム

本作では日本地図型のメニュー画面から読みたい県のシナリオを選び、ADV形式で読み進めていく。
シナリオは自由に選べるわけではなく、右上に表示される「契力」というポイントが必要で、シナリオによって必要数が異なる。
契力はシナリオクリアによって獲得できるため、必要数と獲得数から契力切れにならないよう進めていく必要がある。

シナリオによっては選択肢によるルート分岐があり、登場人物の顛末やシナリオの内容が変化する。
これによりキャラクターが離脱した場合、そのキャラクターが登場するシナリオは利用できなくなってしまう。
離脱したキャラクターはメニュー画面から契力を消費することで復活させることができる。
だが、バッドエンドが続くと契力が切れてしまうので、なるべくグッドエンドに進むことができるよう選択していく必要がある。
また、県をまたいで登場するキャラクターも存在し、メニュー画面から「住民移動」させて対応するシナリオを解放させる場合もある。

一部シナリオにはミニゲームが含まれ、こちらもシナリオの内容と契力の獲得に影響する。

都道府県シナリオとは別に、冒頭からプレイヤー自身の身に起こる「あなたシナリオ」が発生する。
都道府県シナリオを一定数進めるごとに物語が進んでいき、最後まで進めることでゲームクリアとなる。


特徴・問題点

都道府県別シナリオ

発売前にはイベントが行われ、「ネットで何でも調べられる現代だからこそ、地元を徹底取材しての"土着の話"にこだわった」と語られた。またパッケージ裏には「四七都道府県の究極の恐怖が集結!」「実際に取材を敢行!」と謳われている。

しかしその実態は、「都市伝説ですらない、ただの観光案内」や「地元とは無関係の話」だけで片付けられている県ばかりである。

ただの観光案内になっているもの

その話も施設の公式サイトや観光パンフレットに載っている程度の内容。

佐賀県

  • とある酒造家が所有する「カッパのミイラ」にまつわる話なのだが、「拝観料は取らない」「お茶も出してくれる」などと妙に酒造家を持ち上げる。そして、全く怖くないにもかかわらずBGMだけはおどろおどろしい。

静岡県

  • 県内にある岩石の博物館「奇石博物館」の紹介。ごく普通の観光案内を長々として、最後に「展示されてない収蔵品の中に、呪われた石があるんだって」と言って終わり。
    • 実際の博物館にはそんな噂はなく風評被害を与える営業妨害とも取られかねない。女郎蜘蛛の伝説など、他に題材にできるネタもあっただろうに。

熊本県

  • 初っ端から下ネタの連呼であるうえ、語り部の話し方がウザい*1。内容も油すましや河童の話、永国寺やトンカラリンといった場所の話をするだけ。

愛知県

  • 桃太郎神社の話をするだけ。こちらも語り部の話し方が妙に遅い猫撫で声なのでイライラさせられる。

三重県

  • 愛洲の里の牛鬼の話をするだけ。映像はなぜかアニメ絵である。

山口県

  • 平家蟹の紹介をするだけ。

群馬県

  • ブンブク茶釜の昔話をするだけ。

県と無関係なもの

このようなシナリオが1県でもあったら、そもそも県ごとにシナリオを分けた意味がない。

沖縄県高知県愛媛県

  • 私個人が○○したら幽霊が出ました、終わり」というだけのいわゆる心霊体験の話。
    • 沖縄は語り部の少女がなぜか琉球方言ではなく、「ブロッサムをシーイング」「ガールがストップしてたのさ」など、いわゆる「ルー語*2」を話す*3
      + 補足 好意的に解釈すれば、戦後以降の沖縄方言「ウチナーヤマトゥグチ」で見られる「ネイティブ英語と日本語と琉球語が入り混じった独特の表現」を誇張したものとも考えられるが、こんなやり方では沖縄県民への侮辱と取られても仕方ない。
      単純にボケとして見てもセンスが悪く、「地元の取材どころかちゃんと沖縄方言すらちゃんと調べていないのでは?」との疑惑も持たれた。そもそも、沖縄以外のシナリオでは語り手が標準語で話しているため、沖縄だけを変える必要など全くない。
    • 愛媛で聞ける3本の話の内2本は、登場する幽霊が違うだけであとはほぼ同じ話である。
    • 後に飯島氏が同人誌で語ったところによると、この3県はゲームに出演する予定だった小学生のジュニアアイドルが書いたシナリオをそのまま使ったらしい。「ゲストシナリオ以外はすべて自分で書いた」と豪語していたはずだが?

四国香川県愛媛県高知県徳島県

  • 4県とも県無関係。地方別に直しても分ける意味がない。
    • 香川は衛生系の下ネタ話なので不快になりやすく、『学怖』キャラの細田を起用したためにキャラレイプという二次被害まで生じている。しかもランダム分岐で4つ話があるため、運が悪ければ何度も同じ話を見ることになる。

和歌山

  • 全員悪人による痴情のもつれ。

兵庫

  • 親戚の水槽を覗く話。

宮城県

  • 分岐が9つもあるが展開も結末もほぼ同じ*4で意味不明のまま終わる。こちらも選択肢なしのランダム分岐なので、運が悪ければ何度も同じ話を見ることになる。

秋田県

  • 初めは心霊写真を題材にした話かと思いきや水関係の怪談に急に転換し、写真も話の結末も何一つ噛み合っていない。

岩手県神奈川県徳島県

  • 県とは無関係のミニゲームでお茶を濁しているだけ。
    • 岩手は「生き埋めになった洞窟から脱出する」というものだが、なんと脱出成功時のグラフィックしか用意されていない。付いたあだ名は「土のリグレット」である。スタッフロールの取材先には遠野伝承園がクレジットされているが、作中には全く出てこない。
    • 神奈川は「格安のマンションを借りたら、夜中に幽霊たちが言葉の並び替えゲームを仕掛けてきた」という形の意味不明なミニゲームである。幽霊たちは棒読みボイスで喋るうえ、正解すると「オオー」という声と拍手で喜ぶためシュール極まりない。
      • 回答の中に「伊藤博文(いとうひろぶみ)」があるが、読み方を間違えているせいで「いとうひろみ」と入力しないと正解にならない。問題すらまともに作れていない有様。
    • 徳島では隣県高知の「介良事件」と思われる話が出ているのに、肝心の徳島の話がない

茨城県

  • なぜか雛祭りにまつわる呪いの人形の話。雛祭り人形の生産地としては埼玉県の方が有名だが、どちらにせよ呪いの人形の所縁はない。内容自体はまともな部類だが、4つの分岐すべてが似たような展開なので水増し感がある。

宮崎県

  • ほとんど鹿児島の話

福島県

  • 静岡と同様に名所の営業妨害。
    • しかし悲しいことに、そのシナリオは完成度としてはまだマシな部類だったりする。逆にタチが悪い。

鹿児島県

  • こちらも、シナリオの主な舞台である、実在する営業中のホテルが作中の設定として「幽霊が出る」というあらぬ噂を立てられ営業妨害を受けている。シナリオがマシな部類に属する点まで共通している。

山形県

  • 人面動物に関する世間話をするだけ。
    • なお、宮崎にある神社の話も聞けるのだが、その神社は宮崎ではなく福岡にある。観光案内すらもまともにできていない。

京都府

  • 社会学者ブルンヴァンのベストセラーでも有名になった「タクシーの中で消える幽霊」の話をするだけ。

栃木県

  • 「九尾の狐が死んで出来た石が那須にあります」という観光案内。それだけならまだしも、観光名所の説明もそこそこに九尾の狐が中国にいた頃や陰陽師との戦いに話がジャンプする。やはり県自体はほぼ無関係
    • 平家蟹やカッパのミイラもそうだが、妖怪や伝奇、民俗学に興味のある人なら誰でも知っているような話である。
    • その中国の話も、殷周期の話をしているのに「皇帝*5」「戦国乱世*6」などという言葉が出てくる。中国史の基礎的な知識すら不足している。

山梨県

  • 「ゲストである筒井康隆氏の所に原稿をもらいに行ったら、原稿に書かれたものと酷似した怪奇現象が起きる」という話。しかし、筒井氏は山梨ではなく兵庫在住である。
    • このシナリオでは「私も従業員もご覧になっていないのです」という、テキストメインのゲームにあるまじき文法ミスが含まれた台詞がある*7

話自体に問題があるもの

青森県

  • 分岐した先の話がすべて肩透かしとなっており、酷いシナリオの1つとして悪名高い。
    + 内容折りたたみ
    • 冒頭は、「東京からキリストの墓について取材に来たオカルト記者が、墓を管理する職員の男から資料館にまつわる怪談を聞くが、『本題よりも面白い話がある』としてその周辺で起こっている超常現象の話を聞かされ、思いがけない収穫から現地に調査に向かう」というもの。
      この後、男から聞いた超常現象が見られる場所のうち、取材前日に車で奇妙な焼身自殺を遂げた人物がいたという「水芭蕉群生地」、その先の迷ヶ平にある、特殊な能力を持つ仙人が住んでいるとされる「エデンの花園」のいずれかを目的に移動することになる。ここまでは期待できそうな導入なのだが…。
      • 前者の場合、「焼け焦げた車は見つかったものの、事件があった様子もなく錆だらけで放置されていた。騙されたと思い男を問い詰めようとしたが、アポ取り時にはつながった電話番号は使われておらず、名刺に書かれた管理事務所に向かうと無関係の墓地に辿り着いたため、不審に思いながら東京に引き返す。後日、改めて調べたキリストの墓の管理事務所の電話番号・所在地は全く別物で、男の名を尋ねても同名の職員は存在しないことが判明。結局、記事はお蔵入りになった」という話。エピソード中には男の正体や事件との関連性を匂わせる描写も一切なく、使い古されたオチを取ってつけただけの結末と化している。
      • 後者の場合、「迷ヶ平に着いてもエデンの花園なる場所は見当たらず、立ち寄った飲食店でその場所や焼身自殺について尋ねてみても情報が掴めるどころか訝しまれる一方だったため、それらがすべてデタラメであったことを察し、意気消沈してきのこ鍋定食を食べて終わる」というもの。ホラーを気取るつもりすら感じられない、くだらない起承転結オチである。
      • なお、行き先決定後さらに移動方向の選択肢が出るが、選択を間違えると「どこまで行っても目的地に辿り着かないので現地の人に聞いたところ、目的地から真逆の方向に進んでいたことが分かり、編集者が悔しがって終わり」である。分岐展開としての存在意義すらも疑わしい薄っぺらさである。キリストの墓や焼身自殺・仙人以外の男の話など、通常のオチと重複しない題材は山ほどあったのだが。

新潟県

  • 箕澄という男性と2人で怪奇スポットを訪れた女子高生が「(寂れた場所なので)もし殺されたら、死体はなかなか発見されないかもしれない。想像したら、ぞくぞくしてきた。正直言うと、箕澄さんは私のタイプかもしれない。」と、全く前後の繋がりがない謎の独白をする
    • この女子高生は本作には珍しいほど善良な真面目キャラである。親友の不可解な自殺について知っているとはいえ、初対面の男にこんな感想を持つのは不自然。途中のテキストが削られたのだろうか?

長崎県

  • 長崎シナリオの「真愛」はそこそこ評価が高いのだが、そういうシナリオに限って盗作疑惑がある始末
    • パクり元は楳図かずお氏の『楳図かずおこわい本 怨念』に収録されている『谷間のユリ』と思われる。
    • ちなみに結末の1つで地元のデートスポットが出てくる以外は、やはりこの県である必然性がない話でもある。

広島県

  • 手抜き・意味不明の極みが広島シナリオ「ヒバゴン」である。少女に心霊写真を見せられ、その後少女が「みんなに自慢しちゃおう」と言って終わるだけの話であり、なんと1分で終了する*8。タイトルのヒバゴンは全く関わっておらず、もはや広島県民に訴えられてもおかしくないレベル。
    • 「ヒバゴン」というUMA(未確認生物)がタイトルなのだが、この写真に浮かび上がる像はランダムなので、ヒバゴンと全く関係ない写真になることもある。この程度の話ですらコンセプトが崩壊している。
      • 山姥や蛇、場合によっては少女の知人が写るにもかかわらず、シナリオは一切変化なし*9
    • ボタンを連打していると写真に何も写らないという、真面目に見ろと強制するような仕様がある。こんなところ以外にも力を入れるべきところはたくさんあるのに、力の入れ方を完全に間違えている。
    • このシナリオ唯一の登場人物である少女は「心霊写真」と呼ぶが、そもそもヒバゴンはUMAであって心霊ではない
      • また、現れるヒバゴン(?)は細身のゴリラのような姿だが、実際にはそれに加えて逆三角形の顔を持つのが通説とされる。どこまでも手抜き感の漂うシナリオである。

北海道

  • 語り手の少女が関東*10から遊びに来た従姉妹とその友人2人で、実在する心霊スポット舞台をめぐる物語となっている。一見ホラーものとして本格的だが、妙に楽観的な語り手が雰囲気をぶち壊している。
    + 内容折りたたみ
    • 最初に訪れるのは過去に自殺者が続出し、その霊が彷徨っているとされる「平和の滝」である。
      • ここを訪れた際に「もう生きていても仕方ない」と低い男性の声が聞こえるが、語り手は全員がその声を聞いたにもかかわらず「空耳だった」と断言して片づける。その声の話題もそこで終わっており、怖さが全くない。
    • 次に訪れるのは切ろうとすると祟られるとされる「恵庭のご神木」であり、道路もこの樹を避けるようにして広げられている。
      • 木には過去に切り倒そうとした傷跡が残っており、語り手がその傷跡をほじくると、中から血のような赤い液体が出てくる事態に見舞われる。が、語り手は驚くこともなければ、誰かがご神木にトマトジュースを入れたんだろうと解釈して片づけてしまう。恐怖心を誤魔化すために冗談でやり過ごしたという様子もなく、本当にサラッとそう述べて終わりである。そもそもホラースポットめぐりで来ているのに、そのコメディ的発想はどこから湧いて出てくるというのか。
    • メインとして訪れるのが「藻岩山百段階段」であり、登るたびに段数が変わり、段数を数えると突然子どもが「いくつあった?」と訊いてくると言われている。ここで段数を答えると不幸に見舞われるとされ、作中では段数を正確に答えないと階段を降りるときに突き落とされてしまうと紹介している。
      • 真夜中にそれを試してみようと階段を登るが、実際に「今何段?」と聞こえてくるのは不気味な低い声であり、しかもわずか2段目のところで聞こえてくる。それ自体は演出ミスではなく語り手も驚いている展開なのだが、問題はそれに対する従姉妹の友人の答えである。
      • 語り手たちは正しく「二段です」と答えたが、なぜかその友人は段数を間違えたなどではなく唐突に「今川焼きです!」と答える。 当然ながら今川焼き自体もシナリオには一切関係しないものである。一応、そう答える友人はやたらお腹を空かせているぽっちゃり女子という個性を事前に描写されているので「"今"何段?と訊かれた結果"今川焼き"を連想してしまった」「つい今食べたいものを答えてしまった」という流れにも見えるが、ホラーを名乗るゲームにはあるまじきネタであろう。
      • 登り始めたばかりだから突き落とされずに済んだとのことだが、その友人が東京に戻った後のことについて語り手は「あれから連絡ないから無事だろう」という。「便りがないのは良い便り」ということわざもあるが、どう考えても連絡がないことを心配すべきでは…?
    • と、このように北海道は一見まともそうで、理解に苦しむつまらないギャグが挿入されるばかりで怖さを全く感じさせない珍妙なシナリオとなっている。「ホラーの皮を被ったギャグ」を狙ったにしてもネタが滑っており、何より本作のコンセプトにそぐわない。

大阪府

  • 語り手は地元の人の雰囲気を演じようとしているのか、無駄にハイテンションな口調で語る。大阪弁をまるで使わないにもかかわらずである。
    • 一応一人称だけは「うち」だが、訛りは全くない。また他のシナリオに出演した際には「私」と言う。
    • そして肝心の内容は食べ物とトンネルの話のみ。
      • 幽霊が出るとされる「犬鳴トンネル」が紹介されるが、肝心の中身には触れず、トンネルがまっすぐではなくカーブがかかっていることに不気味さを感じると語る。当たり前のことだが、カーブのかかったトンネル自体は高速道路などにいくらでも存在しており、不気味でも何でもない。
      • 「旧石切トンネル」なるトンネルでは火災事故で多くの死者が出たことを語るが、前述したようにハイテンションな口調で語るため、内容の暗さとまったく噛み合っていない。それどころか事故で亡くなった人の話を「死んじゃったんだって!」と声高らかに語るのは不謹慎である。ここは実際に訪れたらしいが、心霊体験らしい体験は一切なく、ただのホラースポットの観光で終わる。
      • なお、作中では石切トンネルと紹介されているが、実際は「生駒トンネル」である。

福岡県富山県

  • 福岡、富山でも同様にトンネルのホラースポットが出るが、こちらは実際に探索可能。ただし、出来栄えはお世辞にも良いとは言えない。
    • 福岡の犬鳴トンネルは懐中電灯を持って探索するという本格的なホラーを味わえる…のだが、途中から急にノベルものに変わり、探索ものとしてのホラー感は味わえなくなる。
    • 富山の肝試しも同様で、イベント自体に対したホラーがなく、肩透かしを食らうことになる。オチが存在している分だけマシなのかもしれないが、それも「夏休みの行事で会ったはずの友人が、実は同じ日の病院で亡くなっていた」という使い古されたオチ。

大分県

  • 「観光地の取材中に心霊写真を見せ、10年ほど前に事故死した女子高生について尋ねたら取材拒否された」だけ。起承転結の「起」で終わってしまい、写真や事故に関する追加情報は一切なし。

千葉県

  • 『学怖』で人気の高かった「逆さ女*11」を下敷きにしたシナリオがあるのだが、話に違和感を感じるものとなっている。
    + 内容折りたたみ
    • 坂上修一がメールで全国の怖い話を募ったところ、荒井昭二から「逆さ女」について返信が来た。「あなたが怖い話が好きだからこそ話した。壁新聞には載せないでくれ」という頼みを無視して載せると、帰り際の正門で他県からわざわざやってきた荒井に約束破りを咎められた後、自室に逆さ女が現れ殺されてしまう…というもの。
    • 頼みを無視された荒井はともかく、初対面の逆さ女に「約束を破ったね」と咎められる理由が謎。
      • 『学怖』の荒井曰く「彼女は、正当化する理由がないと殺人を犯すことができないんです。約束を破ることが、殺人の理由になるかというと、ちょっと……とは思いますけれどね。」「それで*12、逆さ女の心には、約束を破った人を殺さなければならないという考えが定着してしまったということなんですよ。」とのこと。
        しかしながら、わざわざ新聞記事のネタ募集に怪談を送っておきながら「載せないでくれ」「約束を破ったから身をもって知れ」という態度の荒井や、他者間の約束破りで殺人を正当化する逆さ女は、どうにも違和感がある。
      • ちなみに、本作の逆さ女は異様な寄り目になっており、人によってはギャグに見えることも。
      • また、中古対策のようなシナリオ解放条件に攻略スレ民の怒りを買った(参照)。
    • 細田友晴は時勢を反映したつもりなのか、メールで2ch(現:5ch)風スラングを多用するオタクキャラとして描かれている。しかしあくまで2ちゃんねる「風」でありまともになりきれてすらいない支離滅裂かつ不快な口調であり、オタクキャラすらまともに再現できていない。
      • 当時の2ちゃんねるではこの表現に対し「こんな口調の奴どこのネットコミュニティにもいねえよ」「よほど2chで叩かれたのが嫌だったんだな」「これがネットの評価が憎い飯島が悪意を込めて描いた俺らか」などと嘲笑された。
    • 観光案内だらけになった結果、正統派ネタキャラ風間望が輝けない事態になった。語り部が風間しかいない学校であった怖い話と言ったら分かりやすいだろうか。

長野県

  • ホラーというより気分の悪くなるお下品ネタ
    • しかも、話のタイトルが「信州信濃の名物は」。なんの嫌味だろうか?
    • もっともこのシナリオは過激なブラックユーモアで知られる筒井康隆氏のコラボシナリオであるため、狙って不快な話を書いた可能性は高い。ネタの好みはともかくシナリオ自体の出来は良く、他のシナリオがまともに怖い話なら完成度の高いネタ・異色シナリオとして成立していたと思われる。
    • が、やはり長野県民からの心証がよくないのは火を見るより明らか。ここでもシナリオの都道府県制が足を引っ張っている。

奈良県

  • 人面の土蜘蛛について説明した後、蜘蛛退治のミニゲームでお茶を濁すだけ。
    • 肝心の人面蜘蛛も俗にいう「雑コラ」レベルの出来栄えである。

東京都

  • ファミ通編集部が舞台となるシナリオ「犯人は誰だ!」は、推理ものかと思わせつつ実際は推理要素皆無。オチも単なる内輪ネタ。
    • そして、そもそも怪談でも都市伝説でもない。そのくせ、全シナリオの中で最も長大かつ複雑に作られている。

全体を通して

  • 上記の例以外にも、話のフリだけで終わったり、オチが唐突かつ意味不明だったりするシナリオが多く、何も味わえずじまいとなる。
    • 「暗転して舞台が変わるのかと思ったらそこで終わりだった」というような話が多発するせいで、暗転するたびに「完」の文字が出ないか怯えなければならない。そんな部分で怖がらせてどうする。
    • 一部のシナリオはボイス付きだが、残念ながらヒバゴンや観光案内、伝承といったハズレ枠ばかり。「中身のなさをボイスで誤魔化しているのか?」と勘繰ってしまうほどである。
  • この有様に加えて、最初に自分の出身として選んだ県から始まることから、早々に不快な気分を抱えたままゲームを始めることが多発することになる。
  • 登場人物は全体的に「自惚れが過ぎる」「内心で頻繁に悪態をつく」「自分さえ良ければいいと考える」「人の話を聞かない」といった人格的に問題のあるキャラが多い。その結果として、彼らが酷い目に遭ってもあまり感情移入できず、単なる因果応報に見えてしまう。
    • よりによってこの傾向は実在の人物であるファミ通社員が顕著。
  • 話の数はかなり多く、ついでにゲストシナリオは面白いものが多い。加えてゲーム自体の難易度は高くない。それゆえに「クソシナリオだらけでも何かおもしろいシナリオがあるのでは?」「たくさん見たら隠し要素の1つや2つぐらいはあるかもしれない」と、ついつい進めてしまう謎の中毒性がある。
    そして結局何もなく絶望することになる。

あなたシナリオ

都道府県別シナリオとは別に存在する、プレイヤー自身を主人公とした全12話からなるシナリオ。

  • ストーリーは「主人公が発売前の謎のゲームソフト『四八』をめぐる怪現象に巻き込まれる…」という一種のメタフィクション的内容。本作のタイトルに(仮)が入っているのはこのため。
  • 選択肢はあるものの、基本的に一本道。ある話では「ゲームをやめるか?」という選択肢が出るが、それを選ぶとセーブできず本当にゲームオーバーとなる。普通は選ばないように思えるが、一部のシナリオは一見どうでもいい選択肢にもちゃんと分岐があるため、そのノリで選んでしまいがち。
    • 中にはきちんと台詞を覚える選択肢があるが、正解しても失敗しても同じというものまである。
  • 12話すべてを読み終えるとエンディングになる「あなたシナリオ」は都道府県シナリオで一定回数の結末を見るごとに自動的に発生するのだが、すでに見た結末にまた辿り着いても1回とカウントされる。つまり、たとえヒバゴンや観光案内であっても、何回も同じ話を繰り返し見るだけでエンディングに辿り着けてしまう
    • 大抵のプレイヤーは、都道府県シナリオを大して見ない段階でエンディングを迎えてしまう。エンディング後もそのまま各都道府県シナリオを続けられるのだが、その所々に「あなたシナリオを予言」するネタが挟まっており、すでに見たものを予言されることになる。
+ ストーリーネタバレ
  • 展開は夢オチに始まり精神病オチに終わるという、期待の割にはあまり独創的とは言えないもの。更に言うなら飯島氏の手による『学校であった怖い話』の小説版とほぼ同じオチである。
    • 肝心の物語は、「自身を含め、『四八』に魅入られたプレイヤーたちが『四八』の世界を生み出し、伝染させている」というものだと考えられるが、明確な説明はない。上記のように都道府県シナリオも読み切れず、伏線が回収できないまま早い段階でエンディングが発生してしまうため、あまり馴染めない。
    • 後述するオブザーバーのうち、着ぐるみの女性を選んでいた場合、結末の最中に「ますますわけわかめ!」というくだらないギャグを挟むため、余計に萎える。
  • シナリオ内ではやたらと『四八』が持ち上げられる。ゲーム内のキャラクターが絶賛するのは序の口で、発売前に続編の製作が決定、さらに映画化のオファーが複数寄せられるなど噴飯ものの展開も。なんと発売元のバンプレストまで持ち上げられている。
    • 作中で主人公もどんどんハマっていくのだが、現実のプレイヤーは全くハマれない。主人公と現実のプレイヤーをダブらせて没入感を出す目的があるのだろうが、作品自体のクオリティが低いために失敗しているのは言うまでもない。そもそも、たとえ本当に良作だったとしてもこのような自画自賛は不適切だろう。
    • プレイしてきた『四八』が発売前のゲームだと知った主人公が、本来の『四八』制作者たちを訪ねるシーンがあるが、なぜかソフトの現物を持って行かない。しかも2回続けて。手ぶらでスタッフの元を訪れておきながら、「うちにそのソフトがあるんです、パッケージまであるんです、なぜ信じてくれないんですか」と主張しだすという正気を疑うような言動をとる。「なら見せてみろ」と言われてようやく持っていく有様。
  • 都道府県シナリオでも指摘されているが、「○○ちゃんが話していた話」「自分で自画自賛」など重複表現が目立つ。
    • また「いただく」という言い方の使い方を何度も間違えている。この言葉は本来自分自身がへりくだって言う「謙譲語」のはずなのだが…。
      例:「お兄さん、まだプレゼントいただいてないですよね?」「このお兄さん、まだいただいてないんですけど」
      • 尊敬語と謙譲語の取り違えは改まった場の会話としてはかなりまずい間違いなのだが、それを何度も繰り返しているあたりにユーザーに対する開発スタッフの態度がにじみ出ているとも取れる。
  • エンディングBGMは「オンラインゲームの悪夢」というシナリオのBGMをジャズ調にアレンジしたものである。
    • 脱力物の音が鳴り続け、曲全体として力の抜けた雰囲気が漂うもので、ホラーゲームのエンディングとしては全く相応しくない曲調となっている。
    • 前述のようにゲーム中盤でいきなりエンディングが始まり、進行中のホラーシナリオを残したままこの曲を聞かされるため、多くのプレイヤーはどう世界観を捉えていいのかわからず混乱してしまうこと必至。
  • エンディングのあと、このままプレイを続けるか、2周目に挑むか選択できるのだが…。
    • 前者を選ぶと、再び好きな都道府県シナリオをプレイできるようになるが、全シナリオの結末をコンプしても何も起こらないという恐ろしいバグがある*13。後者を選ぶと、契力のみを引き継いだうえで読んだシナリオや主人公の設定が初期化される(後述)。
      • 追加要素などは一切なく、再びあなたシナリオも発生する。これを12話まで読み終えると再びエンディングとなり「2周目を遊びますか?」と聞かれる。
      • ここで「このままプレイを続ける」を選ぶと、セーブデータの「2周目」という表示が消える。つまり2周目を選んでも何の特典もない。なお、3周目は存在しない。

システム面

  • 2007年当時のADVならすでに標準装備と言っても過言ではないオートモード・バックログ閲覧・ムービースキップなどの機能が未搭載。さらにメーカーロゴも飛ばせない。文章スキップは一応あるが遅く、既読・未読の判定もできない。そのうえ「ランダム分岐」というシステムのせいで、シナリオを読むのに非常に手間が掛かる。
    • 一応、ランダム分岐は一度見たものが出にくくなり、全部見たシナリオでは自由に選べるようになる。とはいえ、ランダム分岐のあるシナリオ自体が大抵ろくでもない話やパターン違いの水増しばかりなので、何度も読もうとする人がいるかどうか…。
    • 飯島氏曰く「バックログが見られないのはミニゲームにおいてカンニングされるのを防ぐため、あえてそうした」とのこと。しかし、それならミニゲーム中だけ使えなくすれば済む話である。SFCの『かまいたちの夜』でさえできていた技術なので、工数的な問題からオミットされた説がある。
  • おまけに「選択肢が表示されている間はセーブ不可」な始末。PS2のADVでありながら「既読部分をスキップし、選択肢が出たらセーブする」ができないとは…。
  • 解説役となる「オブザーバー」を5人*14の中から選択する。選んだキャラは操作方法の説明*15をするのと、「あなたシナリオ」の後半に登場するだけ。台詞回しが違うだけで展開は同じ。
    • 着ぐるみの女性はアニメ声のはしゃいだボイスで喋るのだが、肝心の役者が不景気な表情をしておりビジュアルと台詞が合っていない。
    • メイドは台詞には問題ないが、役者があっていないのか画質が悪いのか、若干むくんだ顔に映っておりメイド好きからもそっぽを向かれた。
    • 軍曹はよくあるスパルタ軍人キャラかと思いきや、実際はミリオタにもなりきれていない、ただの痛々しいオッサンである。
  • プレイ開始時、主人公の性別と家族構成を入力する。人数に関しては親や配偶者は1人ずつまで、祖父母は2人ずつまでなど常識的にしか入力できないが、自分の性別に関係なく妻や夫がいることにできてしまう。たとえば、自分が男でも夫がいることにできたり、妻と夫の両方がいることにできたり…など。
    • ここで入力した情報はオブザーバーのセリフと「あなたシナリオ」の登場人物にちょっと影響するだけでゲーム内容自体に変化はないため、適当に入力しても構わない。
  • このゲームの特徴として「住民移動システム」というものがある。これは話を見ることで増える住民情報を移動させることによって、移動先の話の展開が変わるというものなのだが…。
    • 実際はあまり活かされておらず、移動を必要とするのは大抵ストーリーの開始条件となっているときだけである。数個のシナリオ開放に使うだけで、それ以外のメリットが一切ない。それゆえ、面白みがなく非常にめんどくさいだけのシステムとなってしまっている。
      • たとえば各地の心霊スポットを巡っている記者がいるのだが、青森でこの記者の情報を登録した場合、福島の話を見るためにはこの住民を福島へ移動させなければならず、さらに青森の話を再び見たい場合は青森に戻さなければならない。
    • このシステムがまともに活かされている話は長崎と新潟で、特定の人物が存在しない場合にその話の裏側を見られる。きちんと作り込めば良いシステムになっただろうに…。
  • 住民には「生存」「死亡」「錯乱」「行方不明」のステータスがあり、「生存」以外の場合は契力を消費することで回復・蘇生ができる。
    • しかし、このシステムもあまり活かされておらず、契力を払って「生存」に戻さないとシナリオが読めなくなるだけの場合が多い。どのみちコンプリートのためには間違った選択肢を選ばざるを得ないため、こまめに契力を払って復活させるだけのつまらないシステムとなっている。このシステムが活かされているのは前述の長崎と新潟であり、特定の人物が死亡しているとシナリオが出現する。その人物を死なせていること自体に意味がある良演出と言える。
      また、宮城シナリオでは人物を死なせたままにしておくとランダム分岐が減る。
      • なぜか住民情報画面においてL2R2で「状態」にカーソルを合わせて方向キーを上下させると、「呪い」「憑依」というゲーム内では発生しないステータスを確認できる。
      • また、年齢00歳と表記されたキャラが数人いる*16。初見では設定ミスにしか見えない。「--」や「??」でよかったのでは…?
    • シナリオ選択画面ではその県にいる住民の人数が表示されているように見えるが、実際は初期状態での人数に過ぎず、住民移動しても人数表示は変化しない。バグなのか、単純に作り込んでいないのか…。
  • 「契力」はシナリオを読んだり、ミニゲームをすることで増やせるが、シナリオの開放や住民状態の回復など何かと消費しやすく、特に序盤でのやりくりに苦労する。
    • 契力はこのゲームの重要な要素の1つと説明書にあるが、はっきり言って読みたい話が自由に読めないだけの邪魔な存在。通常プレイではすぐに枯渇するため選択肢が減り、契力のせいで自分の思うようにシナリオを開放したり、住民の状態を回復したりできない。
    • 大半のシナリオは終了時の獲得契力が少なく、読むたびに消費する分を差し引いた黒字はわずか。また、分岐次第で赤字になってしまうシナリオがあるうえ、都道府県の開放時にも消費する。通常プレイでは減る一方なので、ヒバゴンなどの黒字かつ短いシナリオを連打したり、特定のミニゲームで稼ぐ必要がある。
      • 契力が5以下になるとゲームオーバーだが、収支が黒字になるシナリオを1つでも知っていれば回避可能。
        ちなみに、ゲームオーバーは「『四八(仮)』の世界を維持するためのエネルギーである契力がなくなり、世界が消滅する」というもの。このゲームの惨状を考えればある意味唯一のハッピーエンドである…かもしれない。
      • 救済措置なのか、とある県のミニゲームをクリアすると最大9000もの契力を一気に入手できてしまうため、これだけでEDまで余裕で到達できてしまう。というか、このミニゲームの存在を知らないとシナリオコンプは難しい。
  • 通常プレイの場合、エンディングに到達した時点での契力はゲームスタート時より少ないことが多いため、「契力だけを引き継いでプレイしなおす2周目」は実質弱くてニューゲームである。
  • 本作では、あえてグラフィックの画質が粗めにされている。これはかつて『学校であった怖い話S』に対して、「グラフィックが綺麗であるため怖さが削がれる」という指摘があったためと思われる。
    • だが、おかげでせっかく萌えを狙ったツインテールや眼鏡の女性キャラがかなり映えないイメージに…。
    • 実写でなくアニメ絵(画質はクリア)を使った「オンラインゲームの悪夢」は、イラストの少女(グラフィック)だけは評価された。粗めにした他のシナリオが失敗だった証左とも言える。
    • ちなみに、伝承が語られるいくつかのシナリオでもアニメ絵を採用しているが、伝承の雰囲気作りに貢献しているとは言い難い。
  • 出演者の演技
    • 大半の出演者は驚き顔が下手。逼迫したホラーシーンでも違和感のある驚き顔が表示されるため、もはや顔芸にしか見えない。ここまで皆が下手だとそういう演技指導が入っているとしか思えず、ただの社員だったSFC版の方が演技が上手いと当時よくネタにされていた。
    • 同じ実写サウンドノベルの「428」では静止画撮影でも実際に喋ったり、演技をしたりなど工夫をしているのだが、本作はそういった演技もないため不自然さを感じる静止画が多い。
  • いくつか前述されているが、サウンドや写真といった素材がテキストと噛み合っていない部分が多い。
    • 東京のシナリオでは、冒頭で主人公がケータイで電話をするシーンがあるが、手に持っているのはコードレスフォンの受話器
      また、主人公が「生首が俺を睨んでいるように見えやがる」「生首が俺を見ている」と独白するシーンがあるが、画像の生首は両目を閉じている
    • 石川のシナリオでは「今は夏の終わりなのに、あの人はコートを着ている」「まだまだ暑い。半袖で十分だ」というテキストが出るが、背景に写っているモブたちは長袖を着ている
    • 千葉のシナリオでは画像の男子生徒は皆冬服、女子生徒は夏服を着ている
    • 新潟のシナリオは女子高が舞台なのだが、男女の声が混ざったガヤ声が使われている*17。またテキストでは「あの写真は今もアルバムにしまわれている」と出るのに、画面には写真立てに入った写真が表示されている。
    • 沖縄は「花見」をテーマにした話だが、背景写真の桜は沖縄の咲き方と違う*18。沖縄の人物がルー語を喋ることもそうだが、ここのスタッフは他県の季節など基本的な情報すら理解していない。
    • 秋田シナリオでは話の途中で効果音が鳴るのだが、主人公は「ジャンジャンジャンという耳障りな鐘の音」と言うが、実際の効果音はどう聞いても「カランコロン」である。
    • 他にも年齢どころか性別すら合わない呻き声を使い回す、刃物で肉を切り裂く音・拳で鳩尾を殴る音・拳銃を撃つ音・本を天井に投げつける音が同一であるなど、効果音の不自然さが目立つ。
  • あるシナリオでは平凡な霊体験を怖がる少女キャラクターが、別のシナリオでは「齢千年を超える本物の魔女」であったりする。「魔女が記憶を失っていた」「少女が後に魔女になった」などの間を補完する描写は一切なく、設定の伝達ミス疑惑が指摘されている。
  • 幽霊などが現れるシーンは文章による説明が少なく、ただSEと一枚絵でワッと驚かせるものばかり。「自分の名前で食える」ライターなら表現の1つも入れたらどうだろうか?
    • しかもショッキングなSEが鳴った後に間を置いて画像が表示されるため、怖がろうにも怖がりづらい。
  • テキストメインのゲームでありながら「出たら出たで→出たら出た出」「もの→のも」「先→左記」「パーテーション→パテーション」など、一目で気づくような誤字が散見される。
  • 登場人物はバストアップのグラフィックで表示されるのだが、1人ずつしか表示されないことが多い。
    • そのため複数の人物が会話しているシーンではキャラが互い違いに表示されたり消えたりして、妙に時間がかかる。『PANDORA MAX』シリーズでさえ3人同時に表示できたのだが…。
  • サウンドテストはBGMが70曲以上あるかのように見せかけておきながら、実際は20曲程度しかなく、あとはすべて笑い声や風の音のバリエーション
  • 「ヒント館」というコマンドもあるが、説明書に載っている文章をそのまま収録しただけであり、あまりありがたみを感じない。シナリオよりこちらを削るという発想はなかったらしい。

バグ・不具合

  • セーブデータのロード後、画面に謎の真っ白な長方形(白枠)が現れ、画面の一部を覆ってしまうことがある
    + 白枠バグ
    • 白枠の位置・大きさは出現する都度ランダムであり、画面がすべて埋まることもある。回避方法は不明*19なので、複数のセーブスロットを使い分けるしかない。
    • 県選択画面で常に一部分を隠し続けるのも厄介だが、何より怖いのは出現したが最後、ロードしなおしても二度と消えない(当該データが事実上の使用不可になる)こと。
    • おそらく、コマンドのメッセージを表示するための枠が、何らかのコマンドエラーで消えずそのまま残るという、同人・パソコンゲームでもよくある症状。
      • アップデートで直せるものだが、当時のPS2作品にアップデート機能はないため、直接会社に連絡して改善版と交換してもらえなければ泣き寝入りするしかない。泣き寝入りするほどの価値が本作にあるのかはまた別の話だが*20
    • メモリ管理周りのプログラムに不具合があったときにもこのような現象が起こることがある*21
  • セーブ後、「セーブを終了しますか?」という問いに対し×ボタンを押すと高確率でフリーズする。
    • これに対するメーカーサポートの返答は、「メモリーカードを抜き差しすれば直る」というもの。仮にもゲームの仕様に詳しいはずのメーカーが、子供向けのゲームでさえ警告がなされるほどのタブーな取り扱いをアドバイスとして提示したという事実が当時波乱を生んだ。
    • ムービーやエンディングでもフリーズすることがある。原因は不明。よって回避も不可能。
    • これらのバグはその仕様ゆえ、「シナリオのホラー要素よりもバグの方が遙かに怖い」とまで言われるほどである。
  • 山梨のシナリオで、筒井康隆氏と旅館の女将の会話中に突然画面がブラックアウトし、その状態が数十秒も続いてから唐突に筒井氏原作のシナリオに移行する。終了後の2人の会話はブラックアウト前の会話と繋がっておらず、テキストがいくつか飛ばされたかのような印象を受ける。
  • 群馬は2本のシナリオのどちらかがランダムで始まるのだが、なぜか最初に「シナリオ1」「シナリオ2」という一文が表示される。
    • ランダム開始のシナリオは他にもあるが、この現象はこのシナリオのみ。デバッグ用のテキストだろうか?
  • 内蔵電池が切れたPS2では時計を設定しないと絶対にランダム分岐しない県が5つ(北海道、東京、大阪、愛媛、鹿児島)ある。
    • 他のランダム分岐シナリオは未読ルートに分岐しやすくなる仕様なので気付づきにくい。
  • 千葉の「新着メールをチェックする」は既読のメールも表示されるので意味がない。
  • シナリオのすべての結末を見るとその県が緑色で表示されるが、東京だけは緑にならない
    • 攻略本によると「アルバイト男の事情」というシナリオのみ結末が存在しないための仕様とのことだが、あえてそのような仕様にする意図がせいぜいシナリオコンプリートの特典が用意できなかったことをごまかす苦肉の策程度しか見出せず、ただの不具合であると思われる。しかも、その不具合を公式にはアナウンスしないと宣言。

ゲスト関係

  • 多彩なゲストが参加しており、こちらは概ね評価は高いが、やはり問題もある。
    • 稲川淳二氏の怪談ムービーが収録されている。怪談の内容自体は高評価だが、ムービースキップがないこととランダム分岐、さらにはフリーズバグのせいで非常に読みづらく、グラフィックもゲームに取り込んでいるわけでもテキストを表示するなどの補助があるわけでもなく、稲川氏が喋る光景をただ録画しているだけなので、ゲームに慣れたプレイヤーからするとやや不満。
    • 水木しげる氏の「ノツゴ」と筒井康隆氏の「本陣の怪異」のグラフィックは、ただ真っ白な原稿用紙が表示されるだけ。
      • ちなみに、鳥取にある「水木しげる記念館」もゲーム中に登場するが、入口近くがちょっと映るだけである。
    • つのだじろう氏の東京シナリオでは、冒頭で無意味なランダム分岐が立ちはだかる。他のランダム分岐シナリオは未読ルートに分岐しやすくなる仕様なのだが、なぜかこのシナリオだけは変わらない

評価点

  • 前述の通り、ゲストシナリオは割と好評。だがそれはあくまでもゲストが「書いた」シナリオ限定で、「イラスト提供のみ」や「出演のみ」のシナリオはやはり残念な出来である。
    • タイアップゆえにレビューで出来に見合わない点数を付けざるをえなかったファミ通編集部らを始めとしたゲスト*22については、「飯島の罠にかかった被害者」とも言われる。
  • 通常のシナリオでも、ものによってはかなり面白いと感じられる話もある。
    • もっとも、非常に多いシナリオ数をはじめ、前述のバグや契力システムのややこしさもあり、面白いシナリオに辿り着く前にやめてしまう可能性は高いが…。
  • 「オンラインゲームの悪夢」に登場する2Dキャラ「忍」はとても可愛いと評判。絵師は芳ゐ氏。
    • …なのだがこの話の最後には本作の現物が送られてくるというある意味一番恐ろしいオチへの分岐が仕込まれていたりする。このゲームがKOTY大賞であるというネタを知っている人にとっては、かなり意外性のあるネタ的結末として語り継がれた。
  • 近年では『ファイナルファンタジー』シリーズの作曲も担当している鈴木克崇氏のBGMもクソゲーのお約束と言うべきか概ね好評。メインテーマのアレンジばかりで曲数が少ないのが残念だが…。
    • また声優も、シナリオ内で登場キャラを演じる野川さくら氏や井ノ上奈々氏、ナレーションを務める麦人氏など、こちらも名の知れた顔ぶれが見える。
      しかしこちらも残念なことに、女性声優の声は実写のイメージと合っていないとの指摘が多い。またギャルゲーホラーの「オンラインゲームの悪夢」には声が使われていないなど、首を傾げざるを得ない部分もある。
  • オープニングの映像はそこそこ怖い。後述のパッケージを除いた作中で一番怖いところとまで言われている。
  • 物語の選択肢で登場人物を生還させたり、他県に移動させてシナリオが解放されるなど、ゲームシステムのアイディア自体は面白い。
    • ただし、前述の通りこれらのシステムはあまり活かされていない。

総評

いろんな意味で触れ込みと違う・あからさまに手抜き&コンプ不可能のシナリオ・不親切なシステム・致命的なバグ・盗作疑惑・杜撰なメーカー対応…。
全方位に隙のないクソッぷりは、まさしく史上最強のクソゲーと呼ぶにふさわしいもの。『たけしの挑戦状(1986)』『デスクリムゾン(1996)』に次ぐ10年に一度のクソゲーである。
本作が2作と異なるのは、『たけ挑』のような斬新なアイデアをもって既存のゲームの概念を破壊しようとしたチャレンジ精神、『デス様』のような制作者の作品愛・責任意識・前のめりの情熱といった、ポジティブな姿勢をほとんど持ち合わせていない点であろう。
住民移動システムなど、きちんと生かすことができれば斬新なゲームになりそうな土台がないわけではないが、残したイメージも含め「負」の要素が強いクソゲーである。


余談

  • パッケージ裏のデザインだけは怖い
    • さらにゲスト作家全員の顔写真付き宣伝もありパッケージだけだと面白そうに見える。
  • スタッフロールの最後では「原作:飯島多紀哉」の文字が表示されるが、やがて崩れ落ちて飯島氏の名前がプレイヤー名*23に置き換わる。
    • ストーリー上の演出によるものなのだが、発売当時は「責任を逃れるために原作者の座をプレイヤーへ押し付けたようにしか見えない」とネタにされた。
  • 飯島氏がゲーム中に実写で登場するのだが、その中で「捏造や誹謗中傷でひどい迷惑を受けている」「匿名掲示板なんて自作自演」などと、どうもネットコミュニティに対してのバッシングと思われるような発言をしている。かつて自身の作品を批判された腹いせなのだろうか?*24
    • 作中でその種の嫌味な人物を演じるうえでなら、そういったテキストを混ぜる手もあるだろう。しかし、不満を感じながら遊んでいるプレイヤーにとっては、やはり神経を逆撫でする要素に他ならない。
  • ファミ通ではなくゲーマガから発売された『四八(仮) 完全ガイド』の帯には「シナリオのすべてが完になる!?」とあるが、実際にはならず厳密には「ゲーム内で埋められるすべてのシナリオが~」である。
    • 「完になる!」と疑問符がついているのは、本当はならないことを示唆しているのかもしれないが…。
      • ちなみに、この攻略本には「蕎麦屋の怪」というゲーム未収録シナリオが載っているが、これは本来没になった高知のシナリオへのブリッジ的存在なので、このシナリオだけ載っていても全くの無意味であった。
  • 後に飯島氏は、同人誌で「非常に不本意な出来だった」「プレイヤーはどう思っただろうか」と、本作の出来の悪さを認めている
    • 曰く、「僕は、開発作業はおろか、デバッグにも参加していない」「頑張ってくれた開発会社さんに迷惑をかけるわけにもいかないので、(自分への批判の声に)あえて何も言わないように努めました」とのこと。
    • 発売から何年も経った後ではブログで開発会社もろともかなり辛辣に批判したり*25、シャノン公式サイトで『戦国乱世百花繚乱』『鳴神学園都市伝説探偵局』と共に「ほとんど開発に携わっていない」とアピールしたりと、界隈でクソゲー扱いされている作品との関わりを避けようとする動きも見られた。ただし氏の発言が事実である可能性には留意されたい。
  • 今はなき公式サイトに掲載されていたムービーの映像は、実際のゲームには全く出てこない。
    • 同サイトのシステム紹介のページには当初「シナリオを読破し、住民を150人見つけると、隠しシナリオが出現します…。」と書かれていたが、キャラは150人もいないし、揃えても隠しシナリオなどないので全くの嘘である。
      • 後に人数などを修正し「シナリオを読破し、全住民137人から、ある人物を、ある条件で集めると、隠しシナリオが出現します…。」と表記が変更されたが、隠しシナリオ自体がないのでどのみち嘘である。
        あるいは「ある人物を、ある条件で集めると」とわざわざ指定して修正したことを考慮すると、実はかなり複雑な条件で本当に存在するのかもしれないが、発見されたとの報告は未だにない。
  • ファミ通クロスレビューの採点は「7/6/7/6」の26点である。
    • タイアップ関係の都合上率直な評価がしにくかったと思われるが、当時のファミ通において26点という点数は平均以下で、むしろタイアップしたことを考えるとかなり辛い採点と言っても過言ではない。
    • 一方の競合誌『電撃プレイステーション』では最低ランクの「D評価」が与えられていた。
  • 発売当時、年間のクソゲー日本一を競い合う場所として盛り上がり始めた「クソゲーオブザイヤー(以下KOTY)」スレにてあっさり2007年度KOTY据置部門大賞を受賞した。
    • 全方位に隙のない出来の悪さから本スレでも「クソゲーというジャンル」として扱われるほど。
    • そのあまりにも衝撃的な内容でKOTYの評価基準そのものを一新せしめ、いわゆる「四八ショック」を引き起こした。
      • 前年までは多くの話題作がKOTY候補として騒ぎ立てられることが日常茶飯事だったが、翌年の2008年以降は「ガッカリ」程度の選評では有無を言わさず門前払いされるようになり、また前年以前のクソゲーもKOTY動画でネタにされることはほとんどなくなった。
      • しかし、翌年以降もこのボーダーラインを軽々と超えていくクソゲーが登場していくのである。
  • 学術論文の題材に用いられた。
    • ゲームを学術的に研究するという国内でも珍しい学会「日本デジタルゲーム学会」の2012年夏季研究発表大会にて、当時山形大学助教だった吉永大祐氏により『「四八ショック」とは何だったのかーインターネット上のゲームユーザーコミュニティにおける「クソゲー」概念とその変容ー』という題目で発表された。なお同研究は2013年度学会賞を受賞している
  • 千葉県などで『学校であった怖い話』のキャラが登場するが、同時期に発売された公式同人のアパシー・シリーズに比べて言動がSFC版やPS版に近い*26このゲームの救いとの声も。
    • 特に飯島氏自身が「PS版はノータッチだったから」と同人で暴走の極みにされているPS版追加主人公の倉田恵美が原作ベースになっており、なおかつその設定で元祖主人公の坂上と共演しているのは貴重である。役者の髪がおさげなので外見上はかなり印象が変わっているが*27
    • とはいえシリーズネタや内輪ネタが多く、学怖シリーズの前知識がないと何が起きているのか分からない話もある。
  • 実はキャストの中には今やTravis Japanメンバー(要するにジャニーズ)の川島如恵留氏がいたりする。
  • ファイナルソード』でクソゲーハントに目覚めたお笑い芸人の陣内智則氏が自身のYouTubeチャンネルでプレイ動画を公開。映像に突っ込むというスタイルの陣内氏と本作の突っ込みどころが噛み合った動画はすぐに話題に。
    • 陣内氏は3回目のプレイの際「まだ突っ込めてないところがたくさんある」「ツッコミの教材として使える」と本作を評価している。
    • これだけならよくある有名人のゲーム実況であったが、なんと2022年8月、本作のパロディコント「四八(陣)」を制作・公開した。当然シナリオはネタ用に作られたオリジナルのものだが、沖縄だけは最大のツッコミどころであるルー語が完全再現されている*28
    • 好評を受けて同年10月には第2弾が公開された。前回ネタにされなかった観光案内が誇張されたうえで取り入れられているほか、今度は長野シナリオが忠実に再現されている
    • 「(陣)」第2弾をもって本作関連の動画は完結したが、翌年に元ネタの要素を薄めてホラーDVDの設定に変更した「あなたの知らない日本の怖い話」が公開された。
+ 四八(陣)第1弾

+ 四八(陣)第2弾

+ あなたの知らない日本の怖い話

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最終更新:2024年01月17日 18:03

*1 語り部は『学怖』キャラの風間であり、その変人ぶりを再現した結果とも取れる。

*2 コメディアンのルー大柴氏が話す英語を交えた独特な話し方。言うまでもなくルー氏はネタでやっているのだが、作中の少女はガチで話しているように見える。

*3 「暇をマッシュ」などの無理やり過ぎる表現も。「暇をつぶす」と言いたいらしいが、英語で「暇をつぶす」は「pass the time」と言うため、これは和製英語的な表現となる。

*4 「自分の名前で送られてきた、もしくはゴミ捨て場で見つけた謎のダンボールに何かが潜んでいました、終わり」である。もちろん宮城県との関連性は一切ない。

*5 秦の始皇帝が最初に言い出した言葉であり、殷や周では「王」とのみ称していた。

*6 中国戦国時代は周が完全に支配権を失った末期も末期の話。キュウビの狐=妲己は殷→周の交代期の話であり、周代、春秋時代と時代が2つも飛んでいる。

*7 「ご覧になる」は尊敬語なので一人称では使わない。また、場面からして謙譲語「拝見する」も不自然であり、この場合は普通に「見ていない」とするのが正しい。

*8 テキストは少女のボイス付きのセリフのみ。黙読のしようがないため、誰がプレイしても1分。

*9 知人であることは他のシナリオで分かる。

*10 東京もしくは埼玉だが、語り手は把握していない様子。

*11 「自分を見たことは誰にも話すな」という約束を取り付け、それを破るように仕向けたうえで殺す存在。

*12 逆さ女の母妖怪が父妖怪を殺した際、「約束を破ったから殺したんだ、だから悪いのは父妖怪なんだ」と言い張ったこと。

*13 東京シナリオの1つがクリア扱いにならない。

*14 執事風の老人・スキンヘッドの軍曹・ホスト風の男性・メイド・トナカイの着ぐるみを着た女性の5人。

*15 キャラ別に説明文章を用意しているなど、無駄に凝っている。

*16 該当キャラは年齢不詳の本物の魔女であるという設定。なぜかつのだじろうも00歳。

*17 ちなみに本作発売の時点で、新潟県内に女子高は2校しかない。

*18 沖縄の桜はほとんどが「寒緋桜」という真冬に咲く桜である。県外で主流の「染井吉野」は、沖縄では気候の都合で花を咲かせることが難しい。また花見のスタイルも他地域とは大きく異なり、宴会をせず歩いたり車に乗りながら眺めるのが一般的。

*19 メーカーのサイトに載っている発生理由は不正確。つまりメーカー側でも原因が特定できていないと思われる。

*20 むしろ悔やむべきは本作を買うために出したお金だろう。

*21 メモリに書き込むデータが何らかの理由で破損した、前に使っていたデータが消去許可を出されずにメモリ上に残ったままで新しいデータを書き込もうとしたなど。後者の場合はメモリ使用量が100%になるのでフリーズする可能性がある。

*22 SF御三家の筒井康隆氏、漫画家・妖怪研究家の水木しげる氏、ホラー漫画の巨匠である伊藤潤二氏、小説家・怪異蒐集家の木原浩勝氏、漫画家・心霊研究家のつのだじろう氏の5人。

*23 なお「あなたシナリオ」プレイ開始時のデフォルトネームは「佐藤隆明」である。

*24 氏は誹謗中傷に極めて厳しい姿勢で知られ、現在でも公式サイトで「誹謗中傷を見かけたら報告してほしい」「然るべき対応をさせていただく」と釘を刺していたり、誹謗中傷に関するニュースにTwitterで逐一反応したりしている。

*25 現在はシャノン公式ブログへの移転に伴い削除されている。

*26 アパシー・シリーズ第1弾『アパシー 学校であった怖い話~Visual Novel Version~』は原作で没になった危険なネタを集めた小説版『学怖』をゲーム化したものであり、語り手たちはもちろん、主人公までもが負の側面が強調されていた。基本的にアパシー・シリーズのキャラは小説版の性格がベースになっている。

*27 原作や同人ではすべててショートカットで統一されている。

*28 設定は「又聞きした外国人女性」で、普通に地元の人間だった元ネタよりむしろマシになっている気がしないでもない。