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マインドシーカー

【まいんどしーかー】

ジャンル エスパー養成アドベンチャー
対応機種 ファミリーコンピュータ
メディア 2Mbit+64kRAMROMカートリッジ
発売元 ナムコ
発売日 1989年4月18日
定価 6,500円(税別)
判定 クソゲー
ポイント 運ゲーの極み
超・能・力
現代では間違いなく訴えられる代物


概要

当時の超能力のブームを受けてエスパーキヨタこと清田益章氏監修で作られた超能力開発ソフト
しかしその実態は、運だけが頼りで本当に予知能力者でもなければクリアできない理不尽仕様


問題点

  • 「このゲームは たのしみながら ちょうのうりょくがかいはつされるように シミュレートされています」という売り文句。
    • 基本操作はAボタンだけというシンプルな操作方法だが、念じながらボタンを押して画面内の物体を動かすなどファミコンには出来ない力を使用しなければならない。

ゲーム内では「サイポイント」というものがあり、集めてレベルを上げることによりストーリーが展開していく。

  • 超能力開発センター(1番最初のステージ)
    • 念力のトレーニング…Aボタンに念を込めて押して画面上のランプを点灯させる。実際はボタンを押した時にランダムでランプが点くかどうかが決まる。
    • 予知のトレーニング…ランプが5つ並べられ、次に何が点灯するかを答える。これはまあ予知というものを考えればこれで当然か。
    • 透視のトレーニング…伏せられたカードのマークを5択から答える。しかしブラウン管には裏側なぞない。
      • なお予知と透視は内部的には予知はボタンを押した時にランダムでどこのランプが光るか決まり、透視はボタンを押す前に正解が決まるという違いがある。しかしプレイヤーにとってはどちらも5択なのでやることは同じ。つまり実質2種類しかトレーニングがないことになる。
      • なお、これらは卒業試験までに当てた回数を増やして卒業試験に合格しなければ、サイCityへ出ることができない。
      • ただし正解しすぎるとエスパー度がオーバーフローを起こして下がってしまい、 卒業試験を受けられなくなるバグ が存在する。
      • この卒業試験も合格条件がなかなか厳しい。投げる人はここで投げる。
  • サイCity
    • 晴れて卒業試験に受かるとセンター外へ放り出され、公園やサロンなどを巡りながらサイレベルを高める作業が始まる。
    • 主に街の人々は「あなたのサイパワーを見せてください」とか「あなたのバイブレーションを見せてください」としか言わない。キャッチセールスしかいない街かここは!
      • そして「噴水を出して下さい」とか「ここにある5つの品物の中から、私が次に出す品物を予知してください」と言った後に上記にあるようなトレーニングの延長線上のものをさせられる。見た目だけは多少バリエーションに富んでいるので、開発センターよりはクソ度は低め。
      • 公園やサロンの中でのイベントも念力・予知・透視の3種類である。予知と透視はただの5択なのでどこでやっても変わらないが、念力は「何回中何回成功すればOK」と言うノルマが人と場所によって異なる。1回あたり1/2のランダムなので10回中5回が期待値であるが、たまに10回中8回がノルマ等無茶を要求される事がある。ただし、基本的に失敗してもポイントは減らない。
    • 移動中に不意に呼び止められ半強制的にサイパワーの披露をさせられる事がある。これも予知の5択を2回以内に当てろとか念力を10回中7回成功させろとか無茶がしばしば混じっているが、失敗するとサイポイントを下げられてしまう。拒否権は無い。
      • しかも、とある老人に至ってはミスすると「開発センターから出直せ」みたいなことを言われる。
      • なおこの老人、やたらと成功率が厳しい要求を突き付けてくるため、プレイヤーの間では特に評判が悪い。町の人の話によると「念じながら歩くと出会いにくくなる」らしいが…。「出会わなくなる」と言い切られていない点が妙に納得できない。
    • 一応カジノ的位置づけの「サイランド」というのもある。サイポイントを一定量賭けて、ゲームに勝つとそれが倍(ゲームの内容によっては最大3倍)になって帰ってくる。負ければもちろんボッシュート。
      • そのミニゲームでも結果を予知せよと言われるもののやっぱり運ゲー。結果が分かったら苦労しねえよと。
  • パワースポット
    • これらの苦行に耐え、サイレベルを最高まであげると最終試練として行く場所。
    • 今までと比べ物にならないくらい極悪で、念力で開ける扉(開ける確率は約13.3%(1/7.5))が3つ有る上、3つ目の扉は5つの内から本物を透視して見つけなければならない。
      • 最後の扉の前で失敗しても透視の前の扉(2番目の扉)から再開されるのがせめてもの救いか。
    • 最終試練をノーミスでクリアできる確率は 約0.047%(1/2109.375)
      ノーミスクリア出来た人は本当に自慢してもいいだろう。
      • ちなみに2番目の扉から挑戦しても、最終試練をクリアできる確率は 約0.35%(1/281.25)
      • 挑戦し直す(パワースポットに向かう)たびにテレポートの演出が入る。これが地味に長く、やる気を削ぐ。
      • ここ(ニコニコ大百科内)で詳しく言及されているので興味があるなら見てみよう。
  • ゲームの随所で、エスパーキヨタからの高周波の電波…もとい超能力談義を聞くことができる。参考
    • さすがに超能力者だけあって常人にはとても理解できないような世界が広がっており、EDに近づけば近づくほど、それはより途方も無い領域へと踏み込んでいく。
+  ちなみに、これがEDでのコメント。(原文ママ)

評価点

  • BGMはそこそこ聞ける出来。
    • ただし繰り返し聞いているとトリップしそうな感がある。あるいはこれを聞き続けるのもトレーニングの一環なのだろうか…。
  • エスパーキヨタがやたらカッコよく描かれている。
    • 彼のファン(今でもいるのだろうか…?)には評価点かもしれない。
    • 台詞は静止画が多用されているが、台詞に応じて口パクと瞬きをするのが細かい。
  • バッテリーバックアップのセーブ方式を採っているが、このセーブ機能が無駄に強力。
    • 普通にプレイしている限りでは、セーブデータが消失する場面に遭遇する事はほぼあり得ない。

結論

色々な意味で当時でなければ許されないゲームだろう。
そんな問題作がまかり通っていた事も、ある意味、まだまだおおらかな時代だった故なのかもしれない……。


余談

  • 本作監修の清田氏は少年時代(ちょうどユリ・ゲラーが話題になった頃)から超能力者として有名になっていた人物。
    • なお、清田氏自身、本作発売の5年前にテレビ番組でトリックを使ったことを暴かれている。しかし氏は「テレビ局のプレッシャーでたまたまトリックを使っただけで、普段は使っていない」と弁明した。
      • その後、2003年になって脱超能力者宣言をし、シャーマンを目指しはじめた。2006年には大麻取締法違反で有罪になったものの現在は断食や瞑想などストイックなシャーマン修行に専念しているようだ。
      • 現在でも氏のTwitterでは本作でおなじみのシンボルマークがアイコンとして使われている。
  • 一方で制作スタッフは2004の問答にて真面目に作っていた旨を語っている *1
    • 解析されたプログラム内容と合致する証言をしており、当人たちは超能力ブーム *2 に乗って大真面目に作っていたことが伺える。
    • 理不尽な成功判定は超能力者ならコンピューターの吐く乱数を偏らせることができるはずという当時の学説に従っていた模様。
  • デバッグ作業に(自称)本物のエスパーを集めたかは永遠の謎。謳い文句からすると、エスパーでなければまともなデバッグなど不可能なはずだが…。
    • 前述のエスパー度オーバーフローバグの存在を考えると、本物のエスパーによるデバッグは行われていないものと思われる。
    • 当時のスタッフも「もちろん清田にも事前にプレイしてもらったが、怪現象 *3 が起きるので通常のチューニングはしてもらっていない」と語っている。
  • 怪現象、スタッフの真面目な姿勢、清田氏のふざけた回答…これらを総合して出る答えは、ナムコも清田氏の手品に騙されていたというあまりなもの。
    • ただしこれは清田氏の周りに限った話ではなく、他の手品師もスタッフが本気で超能力を信じていた例は多々見られる。
  • 作中のエスパーキヨタの予言によれば2013年には超能力と科学が一体化するらしいが結局そんな2013年は来ず、現在でもそんな事態になってるのはラノベ等の二次元作品の中ぐらいである。
    • 2080年ごろには宇宙人と交流できる(意訳)そうなので長生きして待っていよう。
  • 本作はエンディングを迎えてもスタッフロールは表示されない。しかしデータ内にはスタッフクレジット用だったと思われる画像が残っている。(参考リンク)
  • 概要にも書いた通り当時の子供たちに「うまい話はない」「オカルトはヤバイ」という教訓を与えたことは評価できるかもしれない。
    • 大人になってからそういったものにハマる危険性を考えると、ファミコンソフト1本分の値段でそういう教訓を得られるのはそう悪くないかもしれない。いわゆる「授業料」である。
      • とはいえ現代の我々からすればこのゲームが 真っ黒なクソゲー であることは疑う余地がないのだが。