たけしの挑戦状

【たけしのちょうせんじょう】

ジャンル アクションアドベンチャー
対応機種 ファミリーコンピュータ
メディア 1MbitROMカートリッジ
発売元 タイトー
開発元 タイトー、セタ
発売日 1986年12月10日
価格 5,300円(税抜)
レーティング 【VC】CERO:B(12歳以上対象)
コンテンツアイコン 暴力・犯罪
配信 バーチャルコンソール
【Wii】:2009年3月31日/500Wiiポイント
判定 クソゲー
バカゲー
ポイント あまりにも前衛的&クソ過ぎて伝説化
ある意味「北野武」の原点
人類には早すぎた超絶謎解き
バカゲー度、死にゲー度もトップクラス
こんな け゛ーむに まし゛に なっちゃって と゛うするの
ビートたけし
たけしの挑戦状 /たけしの戦国風雲児/突撃! 風雲たけし城


概要

お笑いタレントのビートたけし(北野武)氏が開発に深く関わった伝説の作品。通称『たけ挑』。
キャッチコピーは「謎を解けるか。一億人」。パッケージの裏にはビートたけし氏本人によるプレイヤーへ向けてのメッセージが書かれ、「まず、今までのファミコンソフトと同じレベルで、この作品を考えないようにして欲しい」といったコメントが載っているのだが、
実際にプレイしてみると、それらが如何に「ジョークでなく本気の言葉であるか」を思い知らされることになる。


問題点

このゲームの目的は?

主人公は「薄汚れた町並みの中に住む所帯持ちのしがないサラリーマンで、台詞は罵言暴言など汚い言葉遣いが多い」という設定。そんな彼がふとした事から財宝の在処が示された地図を手に入れ、それを探しに旅立つという冒険物語…らしい
「らしい」というのは、そのことに対する説明がゲームソフト中では一字一句たりとも全く語られないからである。 *1

  • 見た目からはあまりそういう感じはしないが、ヤクザや警察官が攻撃してきたり自宅にいる妻や子供が敵として登場したりするなど非常に退廃的でバイオレンスな世界観。登場するキャラクターは背景扱いの人物を除き「敵・味方関係なく全て攻撃可能」で、「人を倒すと金を奪える」。罪に問われることすらない。
    • 会話コマンドにも「おやじをなぐる」「しゃちょうをなぐる」という選択肢が出てくることがある。更にはパスワード画面の受付に殴りかかる選択肢さえある *2 。後年、北野氏がバイオレンス映画で名を上げることになったのも頷ける…かもしれない。
      • バーチャルコンソールの配信はCERO:B指定となった。そりゃそうだろうが、これでもB…!?
    • そしてこんな殺伐極まりない内容なのに、BGMは狂気を感じるほどに明るい。なんとゲームスタートからエンディングまで通して、マイナーコード *3 が一度も出てこない
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理不尽・不条理なゲーム内容

さて、ここからが本題である。このゲームは、一応はプレイヤーを操作して謎解きをしていくアクションアドベンチャーである。
しかし異常な行動の自由度の高さと選択肢の数の多彩さにも関わらず、基本一本道しかクリアへのルートは無い *4 し、その攻略方法はどれもこれもノーヒント

当然、自分で答えを予想して行動しなければならないのだが、その答えは総当たりでも辿り着かないほどあまりにも奇想天外なものばかりであり、ノーヒントで解けたものは当時全くいなかった
これこそがこのゲームがクソゲー呼ばわりされている最大の理由であり、当時のファミコンゲーマー達を尽く地獄に叩き落とした。一応、説明書にヒントがあるにはあるのだが…。

  • 実はIIコンのマイクを使って「もしもし」と話すと町の人からヒントが聞けるらしいのだが、「きみ 5ふんがしょうぶだ」「しんだら3かい」というような恐ろしく断片的なものが大半である。 *5
    • そして多くの場合は話しかけても「人類みな兄弟」「あなたは神を信じますか?」などと、全くヒントにならないどうでもいい話をしてきたりする人が殆ど。酷いものになると「おまわりさーん 変な奴がいるよ」と変人扱いされたり、「ここはどこ 私は誰?」と記憶喪失(あるいはその手の危ない奴)の人間に話しかけられたりする。
+ ゲーム内容の詳細。攻略のネタバレあり。ネタバレがあっても楽勝にクリアなどさせてくれないが
  • ゲームを始めると、いきなり主人公が社長から成績の悪さに不満を言われながらボーナスを受け取る場面からスタートする。このあと一旦画面を切り替えてから社長に話しかけて辞表を提出しなければいけないのだが、これについてはノーヒントである。
    • 辞表以外にも休職や有給の届け出も出来るが、何の意味も無い。それどころか、これらを選択すると後で退職しても退職金が貰えなくなると言う罠付き。
    • 「社長を後ろから殴ると上半身だけが椅子から動いて最終的に机にめり込む」と言うバグは有名。
  • 自宅に戻ったあと妻と離婚しなければいけないのだが、このことについてのヒントも無い *6
    • しかもただ帰宅するだけでは離婚できない(選択肢が出ない)。それを行う為の条件はスナックで酒を飲み続けて倒れ、自宅に運び込まれる事というご無体なもの。
    • 離婚すると慰謝料を請求されるのだが、これは所持金の75%を取られてしまうため、なるべく所持金が少ない状態で離婚できるようにしておきたい。調整次第では所持金0で離婚することも可能である。
    • そして前述したように、妻や息子は常時主人公を攻撃してくる。よほど不満があるのだろうか?
      • なお、この妻こそ本作最強クラスの強さを誇る敵キャラ(?)である。
  • とあるイベントでIIコンのマイクを使ってカラオケを歌わなければならない。但し、ボタン入力による代替 *7 があり、そもそもファミコンのマイク端子は音声認識などしない(音のON/OFFのみを判定する)ため、実は息を吹きつけるだけでもよい。
    • クリアするには三連続で「うまい」と言われなければならないのだが、一度でも失敗すると「へたくそ やめて かえれ」と罵られ、フラグを立てるところからやり直し。ファミコンのマイク機能は個体差が激しく、一部の機種では音のON/OFFがあべこべに認識されるということもあったらしく、本作の最初の難関と言われている。
    • カラオケのレパートリーの一つである「あめのしんかいち(雨の新開地)」はこのゲームを象徴する一曲であり、発売当時の広告などでも大々的に取り上げられていた。
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  • 最重要アイテム「宝の地図」の謎を解くには「にっこうにさらす」を選んだ上で、リアルに1時間待たなくてはいけない。その間、ボタンには一切触れてはいけない
    • 一応5分で済む選択肢もあるのだが、やはりボタン操作はNGなので退屈であるし、5分経過したら特定の操作をする必要がある。ヒントもなくはないがわかりづらい。ミスするとカラオケからやり直しになる。
    • ちなみに不正解の選択肢には合計5時間も使った小ネタが用意されているものがある。
      • 後にたけしがレギュラー出演する「世界まる見えテレビ特捜部」でこのゲームが紹介された際にも、この部分が特に紹介された。
    • これの詳細についてはこちらも参照。
  • 道中に色々な資格を(特に演習も行わずに)入手できる「カルチャーセンターBG *8 」という場所が登場する。ここで特定の資格を手に入れておかないと後で詰む。ちなみに何故か受付に誰も居ないにも関わらず会話が可能。
  • ある重要アイテム(必須ではない)がパチンコの景品になっており、実際ゲーム内でパチンコができて、出玉を稼いで景品と交換できるのだが、その景品の必要出玉数に達する前に店員によって強制的に打ち止めとなる。つまり普通にパチンコをするだけでは入手できない
    • ではどうやるのかというと、玉を全部使い果たしたあと、IIコンのマイクで(「出ねえぞ!!」と)叫び、激怒して出てきたヤクザを倒して玉を奪うという、いくらなんでもな方法。
    • しかも景品の中には攻略に関与しないアイテムが大量に紛れ込んでいる。
  • 「本物の宝の地図」を持っていなかったり、行き先を間違えたりすると、飛行機が「なぞのくうちゅうばくはつ(謎の空中爆発)」を遂げてゲームオーバー。ここで散っていったプレイヤーは数知れず。
    • パッケージ裏のコメントにある「ゲーム中盤で南の島に宝探しに出るのだが、そこまで何人がたどりつけるか」という挑戦的な文面はここの突破を指しているのだと思われる。
    • 「宝の手掛かりを集めてないと進めないトラップ」として用意されたのだろうが、普通に考えても空中爆発の原因だと分かるはずがないので理不尽でしかない。
  • このあとたどり着く「ひんたぼ島」の銀行ではお金を預けることができても引き出すことができない *9 。つまり、預けるを選んだが最後、所持金はすべて没収される。
    ここまでこのゲームにはこういった類の罠が無数に仕掛けられている。ひどい時にはバグを使わぬ限り完全にハマることもある。
  • 「ひんたぼ島」では、カルチャーセンターで「ひんたぼ語」を習っておかないと住民の会話がわからなくなる…のだが、ひんたぼ語には法則があり、日本語からあいうえお順で一文字ずらしただけである(例:「はい」→「ひう」) *10 。この法則を知っていればひんたぼ語を習わなくてもいいが、面倒くさい事には変わりはない。
    • 有志による「ひんたぼ語翻訳サイト」が存在している。→参考リンク
  • 「ひんたぼ島」からは宝の島を目指してハンググライダーで移動する。この時は横シューティングゲームになるのだが、画面上に弾は1発しか出せず、下降はできるが風に触れないと上昇できないなど非常に難しく、また攻撃に当たると即ゲームオーバー。
    • 事実上「本作最大の難関」と呼ばれている。「もう少し簡単にすればよかった」とたけしも攻略本でぼやいた有様である。
    • しかもその1発の弾も、ある場所で銃を入手してないと使用できない。これもまったくのノーヒントである。一応島で入手できるものなのが救いか。
      • 通常敵に当たると弾は消えるため、すぐに次の弾が発射できるが、たまに弾が敵を貫通するバグがあり、こうなると画面から弾が飛び去るまで次が撃てない。
    • また、鳥が無敵化するというとんでもないバグがある。「これが起きたら最後クリアすることはできない」とまで言われる。
    • 資格があれば他の乗り物も利用可能。セスナなどなら上昇も自由だが、そもそもハンググライダー以外では着陸が出来ずゲームオーバー確定なので全く意味が無い
      • 資格の中には乗り物ではないスキューバが存在するが、これを選ぶと主人公が全力でクロールで泳いだ挙句に島にぶつかってゲームオーバーというどこからツッコんでいいかわからない事に…
      • 目的地の「チョバリン島」から先に飛んでいくことができるのだが、その向こうに待っているのはどこかの大国っぽい雰囲気の「赤い国」。ただし、そこには着地できない。
      • なぜなら最後まで飛んでいくと画面最上部まで達する山があり、もちろんゲームオーバーになるしかない。というか、大抵のプレイヤーはそこに達する前にスクランブル発進してきたMiG戦闘機に撃墜される
      • 上昇可能な乗り物なら幾分は楽に最後の山に到達できる。結局死ぬので全く意味は無いが
    • なお、目的地の「チョバリン島」に着陸したところでようやく本作のサブタイトル「ポリネシアンキッド 南海の黄金」が表示される。攻略する上ではその一つ前に見える「タンヒョー島」に着陸したほうが(チョバリン島につながっているため)格段に楽であるが、着陸自体はチョバリン島の方がやりやすい。
  • ラストダンジョンである洞窟は全4フロアで構成されるが、次のフロアに行く為の穴や階段と言った入り口の類は一切無い。実は特定のポイントでしゃがむのだが、やはり判りづらい。
    • そしてその答えを教える人物はよりによって、第3フロアの特定のポイントにいるばかりか、ある場所であることをしないと出てこない
  • 無事に宝にたどり着いても、最後の最後でとんでもないどんでん返しが待っており、事前にある準備を整えておかないと強制ゲームオーバーとなる。
    • これを回避するには最序盤にその「準備」をしていないといけないので、やり直すにしてもものすごい時間がかかる羽目に。
  • Grand Theft Autoシリーズ』や『龍が如く』よりよっぽど生々しいバイオレンスと、『シャドウゲイト』等なんざ比較にならない程理不尽な謎解きの果てにようやく現れるエンディングは、ビートたけしの顔と「えらいっ」のセリフだけというあまりにシンプルすぎるもの。
    • それでもめげずに更に5分間待つと、「こんな け゛ーむに まし゛に なっちゃって と゛うするの(こんなゲームにマジになっちゃってどうするの)」という、プレイヤーを小バカにするようなメッセージが表示される。
+ えらいっ

その他バカゲー要素

  • ゲームオーバー時の画面が何故か主人公の葬式会場。この要素を搭載したゲームは世界でも数少ないと思われる。そもそもゲームオーバーが葬式のゲームが大量にあってたまるかコノヤロー。
    • なお、この作品以外でこのような要素を搭載しているファミコンのゲームには『鉄腕アトム』や『半熟英雄』がある。他のハードでは滅多にない。
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  • ライフをすべて失って倒れてゲームオーバーになるまでにABボタンを「三回」同時押しすると復活する事が出来る裏技が存在するが、四回以上押した場合は復活せずにゲームオーバー *11
  • 主人公の務めている会社「にこにこローン」がいろいろおかしい。
    • 最初に登場する社長室には「愛人」と書かれた書が額縁に入れて飾ってある。「人を愛する」と無理矢理解釈できなくもないが…。
    • 隣室の営業部に掲示されている売上高のグラフが、下がりすぎて紙を突き抜けて壁に突入している。それはもう倒産していると言うのではないか。
    • オフィスには10万円ものへそくりが隠されている。そしてそれを平然と奪う主人公。
  • 作中の映画館では「やくざ対やくざ」というタイトルの映画が公開されている。ただの抗争である。後年、北野氏がバイオレンス映画で(以下略)。
    • 館内には誰も見当たらず、映画を観た主人公の感想も「つまんねえ えいか゛た゛な」とのこと。ただの抗争ならしょうがない……と思いきや、北野氏は後々「やくざ対やくざ」を主題とした映画『アウトレイジ』シリーズを大ヒットさせている。この辺りは北野氏なりの諧謔だったりするのだろうか。
    • また、ここにも「所持金を落とす」という悪質な罠が仕掛けられている。
  • 街の風景からして突っ込み所満載。パチンコ屋「玉玉デル」の看板はチンコの「パ」の字がズレて宜しくない単語になっているばかりか、玉玉の字が大きく強調されている。明らかに狙ってやっている。
    • 更には旅行代理店「トラベル玉川」 *12 の看板はわざわざ「ベ」の字を下に押しのけて「ブ」の字を挿入している。上記したこれからの理不尽な旅を暗示している事は言うまでもない。そしてこちらも受付が無人なのに会話可能。
    • 他にも八百屋に「八百長」と書かれていたりと突っ込んでいたらキリが無いほど。
    • 主人公宅近くの「世界が平和でありますように」と書かれた電柱の根元付近ではヤクザがうろついており、平和どころか殴り合いが勃発しうる状況である
  • ちなみに序盤の舞台となる街の名前は「クレイジーシティ」。説得力のあり過ぎる名前である。Grand Theft AutoやSaints Rowですらここまで単純明快かつ直球な名前は登場するまい。
  • 当時はおおらかな時代だったと言えば許されるのかもしれないが、チョバリン島では「どじんのいえ*13 という人種的見地上問題のあるネーミングの建物が乱立している。
    • しかも選択肢をミスると釜茹でにされる。ネタとしてもギリギリ過ぎる。

評価点

  • 異様なまでにリアリティを帯びた、ブラックジョーク的要素が各所に散りばめられていること
    • 解釈によっては、後年映画の分野で「乾いたバイオレンス」の意識を評価される氏の才能を、垣間見ることができるかもしれない。
  • 昨今のゲーム作品でこそ広く認知されているが、当時はまだ珍しかった要素が先駆けて実現されている点
    • 前半の市街地における人を殴り殺す、カラオケで歌う、酒を飲む、資格を取得するといった自由度の高さ
    • アナザーエンディングとも解釈できる展開の存在
      • 正規の攻略法では不必要なとある条件を満たし、終盤にそれに対応する選択肢を選ぶことでその展開を見ることができる。…もっとも、絵面的には「葬式にならないゲームオーバー」とも言えるのだが。

総評

たけし自身も色々とやりたかったようだが、技術もスペックも乏しかった当時、実験的なアイデアをそのまま具現化するような方法がなかった。
結果として前衛的な要素ばかりが悪目立ちし凄まじいばかりのクソゲーと看做された。

スーパーマリオブラザーズ』の僅か1年後に「狙って作られたバカゲー」が既に存在していた事、
たった1年間に同じゲーム機で「伝説級の名作」と「伝説級のクソゲー」が出ていたという事は、ゲーム史を振り返るに当たりとても重要な事象だと言える。


移植・バーチャルコンソール

  • Wiiのバーチャルコンソールで配信中。これを機会に伝説に接するのもいいだろう。
    • ちなみにバーチャルコンソールでの配信にあたってビートたけし本人から「あんなくそげーをまただそうっていうたいとーはえらい!」「かったやつはもっとえらい!!」といった賛辞が送られた。
  • タイトークラシックス版(iOS/Android)
    • 2017年4月に立ち上げられた往年のタイトーの名作のアプリ化配信プロジェクト「タイトークラシックス」の配信タイトルとして選ばれた。
      • その際、まさかのVR化……というエイプリルフール記事が大々的に作られた。(記事の締めは『まじになっちゃってどーするの』であった」)
    • 2017年8月15日配信開始。
    • ダメージが増加するなどして難易度が上がり、新EDが追加された「はーどもーど」、一切のダメージを受けなくなる「むてきもーど」、セーブ機能、ひんたぼ語検定、新エリア(ゲームの進行には関係なし)などが追加されている。その他、16:9画面でのプレイに対応している。
      • ただし「むてきもーど」でもハンググライダーではなすすべもなく死ぬ。飛行機の爆発や釜茹でなども同様。
        また、配信開始時点では「むてきもーど」が使用できない不具合があったが修正済み。
    • 画面上にはバーチャルパッドと共に「マイクボタン」が表示されており、人に話しかける時やカラオケではこのボタンを押す。
      マイク付きイヤホンがあれば、それを使用して音声入力を行うことも可能。
    • 移植度は非常に高く、前述の机にめり込む社長や合計5時間使う小ネタなどもまるまる再現されている。

余談

  • エンディング直前からスタートできる裏技もあるのだが「タイトル画面でパンチを3万回程度出す」必要がある。
    • ちなみに成功までに必要なその回数、なんと 30,720 回である。(よく噂されていることの多い「2万回」は誤情報、下記動画のタイトルもそれ故のもの。)
    • 実際にやってみた人がいる。所要時間はおよそ1時間であった。
  • パスワード入力時に「°」だけを入力すると「全てがそろっている最強の状態でタンヒョー島からスタート」。これは幸いにして普通にクリアできる状態。
    • 「すきすきすきすき……やき」と入力すると「飛行機の資格を持ってひんたぼ島から」始まる。ここからクリアにはハンググライダーの資格が必要だがこのパスはそんなものを持っていないので詰みパスである。裏技関連書籍に掲載されていたのはこっちだったせいで多くの子供たちが理不尽に散っていった。
    • なお、パスワードを間違えると受付を殴った時と同様にゲームオーバーとなる。
  • 「ビートたけし」のネームバリュー(話題性)のためか、それともたけしが暗い部屋で機械に囲まれながら大根をおろすというシュールなCM(ある意味この意味不明なCMもゲーム攻略のヒントだったと言える?)の効果か、後の『燃えプロ』には及ばないものの大ヒット *14 となった。当時の小学生はこぞって購入し、そして絶望したことであろう。
  • フラグ立ては異常に難しくノーヒントだと常人には攻略不可能なのは事実だが、
    現在ではネット上に多数の攻略サイトが存在し、攻略法やフラグ立てについても丁寧に解説されている。ある程度の実力が要求されるハンググライダーさえ抜けてしまえばクリアするのはそう不可能ではない。
  • パッケージには「ビートたけし、ファミコンソフト第1弾!」と書かれていたことから、当初はシリーズ化する予定もあったことが窺える。
    • たけしの名を冠した作品には他に『たけしの戦国風雲児』があるが、本人が直接関わってない説があるため言及されにくい。
  • 大田出版から攻略本が上下巻で発売されたが、当時はそれでも攻略できない人が多かった
    そのため連日大田出版には抗議と質問の電話がひっきりなしにかかり、疲れ果てた担当者が担当者は死にました」と嘘をついてやり過ごしていたという伝説が近年明らかになった。
    • 実際に抗議や質問が殺到したため、元々は1巻だけで済ませるはずが下巻を出すことを余儀なくされた。
    • ちなみに、大田出版とは当時ビートたけしの所属していた芸能事務所・太田プロダクション傘下の出版社である。
  • 当時グレート義太夫がファミコンにハマっていて、興味を持ったビートたけしがファミコン本体とポートピア連続殺人事件を購入、プレイしながら浮かんだ自作ゲームのアイデアが開発の発端。
  • このゲームの発売の丁度前日、たけしは数名のたけし軍団(直属の弟子たち)を率いてあの「フライデー襲撃事件」を起こして現行犯逮捕されており、半年以上芸能活動を停止していた。
    結果、ゲームは予定通り発売されたが、前述のCMは放送自粛となった。
    • たけしはこの事件を自虐ネタにして、攻略本の後書きに「これで解けないからといって、間違っても傘と消火器を持って太田出版に殴りこまないように」と書いている。
    • また『戦国風雲児』のミニゲームにも矢を撃ち合う軍勢の中に消火器を持っているヤツがいる(傘はなかった)。
    • 雑誌「月刊コロコロコミック」にて当時連載されていた漫画「ファミコンロッキー」には、主人公が本作を攻略するというエピソードがあった。
      ただしこの漫画は実際のゲームでは絶対に再現不可能なウソ技が多数登場する事で有名であり、同エピソードでもとあるシーンで危機を乗り越える際に作中に絶対登場しないアイテムを使用していたのだが、それはよりにもよって傘と消火器だった。
  • 発売当時、たけし軍団の面々はよく購入者から街中で「金返せ!!」と罵倒されていたようで、このゲームのように人前で手を上げるわけにもいかず困ったという話がある。
  • テレビ東京系列番組『GameWave』にて某たけし軍団がゲスト出演した際、伊集院光から「一番のクソゲーは?」と問われ、明確には明かさなかったが、たけしの挑戦状と断定して間違いない回答を返した。
  • CSテレビ番組『ゲームセンターCX』第1シーズン第1回のテーマとして取り上げられ、後のメインコーナー「有野の挑戦」の初挑戦タイトルとなった。…公開処刑も同然の企画である。この回ではタイトー、太田出版の担当者との対談が行われ、ゲームの製作に纏わる裏話(先の「担当者は死にました」など)も語られている。
    • その後、リベンジと称してSPの挑戦タイトルに選ばれているほか、「有野の挑戦」やDSソフト『ゲームセンターCX 有野の挑戦状』の名前の元ネタになるなど、なにげに深い因縁を持っている。
    • また『有野の挑戦状』には「こんなゲームにマジになっちゃって…ホンマに嬉しいわ!」という、この作品の悪ふざけをリスペクトしたネタが用意されている。
  • このゲームの制作に際して、『ゲームセンターCX』第1シーズン第1回では、「ビートたけしが飲み屋で酔っ払った勢いで言った内容がそのままゲーム化されたもの」(大意)と説明されている。
    • 一方、書籍「超クソゲー」に掲載されたスタッフインタビューでは「当初は単なる名義貸しゲームが想定されていたが、ファミコン好きのたけしが独創的アイディアを多数提供。実現困難な物も多かったが、たけし自らのアイディアを無下にボツにはできずに可能な限り盛り込んでいった結果、異例の作品となった」(大意)と語られている。
  • 「ビートたけしのいかがなもの会」に有野が出演した際にこのゲームの事を話しており、上記の酔っぱらった勢いで言ったことをゲーム化した件は「全部本当の事」とたけし本人の口から語られた。また番組内でたけしは「勢いで言ったことを全部組み込んで1本のゲームとして作り上げたスタッフは本当に凄い」と感謝の言葉を述べた。
  • 2015年にはブラウザゲーム「たけしの挑戦状2015」としてまさかの復活を遂げた。
    • エイジングケア商品を手掛ける予防医学のアンファーの公式通販サイトより公開されているので、予防医学について学べる要素を組み込まれているが、
      即死/詰みポイントが多く設定されているなど原作をしっかり踏襲した作り。
  • 2016年、まさかのサントラが発売された。発売元はレトロゲーム専門のサントラレーベル「クラリスディスク」。
    • ジャケットは例の葬式画面を採用。メーカー曰く「常識が危ない挑戦的なジャケット」。
    • 作曲はZUNTATA名義。なおゲーム発売当時はZUNTATAというユニット名はまだなかった。
    • 同時収録タイトルに『たけしの戦国風雲児』、『中国風ヴァンパイアゲーム』『タイトー剣道ゲーム』などやたら濃いタイトルが並んでいる。(後者2つは版権物のため権利回避のためにタイトルがぼかされている)

プレイ動画

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バグ有りバージョン



*1 実は、本作の公式上の正式タイトルは「たけしの挑戦状 ポリネシアンキッド 南海の黄金」であり、宝探しが目的のゲームであることを示唆するサブタイトルがついている。

*2 ただし、その後「ぎゃー ひとごろしーー」というメッセージが出てこちらが倒れ、まだゲームを始めてすらいないのにゲームオーバーになってしまう。

*3 暗さを感じさせる和音の事。主に短調の曲に使われるが、長調の曲であってもマイナーコードを一切使わないような構成のものは稀である。

*4 最初のマップでの体力回復方法を例にとっても、「よいよい横丁にあるバー・GOLDに行って『てきーら』を頼む」という方法しかない。他にも様々な酒を注文できるが、基本的に金を消費するだけである。

*5 前者は宝の地図を出す方法、後者はヤクザなどに撲殺された時に復活する方法のヒント。

*6 辞表提出と離婚はいずれもやっておかないと思わぬところで強制送還となる。

*7 「2コンのAボタンと十字ボタンの下の同時押し」というコマンドがマイク入力の代替になっている。マイク機能の無いニューファミコンなどではこれが必須。

*8 イギリスのミュージシャン、ボーイ・ジョージがボーカルをつとめるバンド「カルチャー・クラブ」のパロディ

*9 「金を出せ」というそれらしい選択肢はあるが、これを選ぶと(おそらく強盗と勘違いされて)敵のガードマンが大量に沸いて来る。

*10 「ん」は小文字の「っ」に変換され、その後は「→っ→ゃ→ゅ→ょ→?→゛→゜→×→あ」と変換される。

*11 実はAかBのいずれかを押したままもう片方を三回押すだけでも成功する。

*12 元ネタは芸能人の玉川良一

*13 バーチャルコンソール版およびタイトークラシックス版では「げんちのいえ」に改名。

*14 開発者によると80万本だとか。