逆転裁判4

【ぎゃくてんさいばんふぉー】

ジャンル 法廷バトル

対応機種 ニンテンドーDS
メディア 512MbitDSカード
発売・開発元 カプコン
発売日 2007年4月12日
価格 通常版:5,040円 / 限定版:9,240円(税込)
廉価版 NEW Best Price! 2000
2008年4月24日/2,100円(税込)
判定 黒歴史
ポイント 主人公の交代失敗
穴だらけの消化不良シナリオ
前作キャラは尽く改悪
新キャラは総じて魅力が薄い
前半までならそれなりの出来
公式でも長い間半黒歴史状態だった
後続作にてフォローを入れられた点が非常に多い
逆転シリーズリンク


概要

「法廷バトル」でおなじみの『逆転裁判』本家の4作目。キャッチフレーズは「嘘を暴く快感」。
「新章開廷」をコンセプトに、主人公を成歩堂龍一(ナルホド)から新人弁護士・王泥喜法介(オドロキ)に交代するとともに、パートナーや検事などのレギュラー陣を一新。主人公を譲った成歩堂はストーリーの核心に関わる人物として登場した。また、新要素としてメディアで注目され始めていた「裁判員制度」が取り入れられた。
プロデューサーの巧舟氏のインタビューなどによると、元々は旧作キャラクターは一切出演しない予定だったが、上層部の意見でこの2点を登場させることになったらしい。
しかし、これらのことが結果的には「大失敗」「黒歴史」といわれる要因を生み出すことになった。


問題点

ストーリー

逆転裁判シリーズはざっくり言ってしまえば、「推理物のテキストADV」である。
何よりもストーリー(ひいてはテキスト、犯行のトリックや動機)が最も重要な要素であることは言うまでも無く、その出来が悪いということが何を意味しているかは説明するまでも無いだろう。

ストーリー全体を通しての問題

  • 今作最大の問題点は、全編を通して事件の矛盾、登場人物の不可解な行動、明かされない謎が多いことである。事件を解決しても辻褄が合わなかったり、納得できる説明がなかったりすることが多い。
    • しかも伏線の不足から突飛な内容になっているのではなく、登場人物の心理描写などが皆無なせいで、思わせぶりなことをしておきながら結局何の説明も無しに物語が終わるという点が多い。伏線(らしきもの)を張るだけ張りながら消化しきれてないのである。
    • 逆転シリーズ全てが謎のない作品と言うわけではない *1 が、過去シリーズの話の説明されない謎・トリックの問題は大抵1話の中で完結しており、シナリオをまたぐ場合でも破綻というほど整合性が取れない不可解な描写がされることはなく、また考察などである程度解決できる程度の謎であった。
    • つまり本作のシナリオ・トリックは、考察しても結局は断定があまりできない可能性レベル止まりで終わることばかりで、登場人物だけが勝手に自己完結したりして終わる展開が多く、プレイヤーは消化不良のまま終わることが非常に多い。
    • そもそも考察云々など小難しい話を除いても、本作の場合単純にその数が多すぎる。
  • サブキャラとして前作主人公の成歩堂が登場する。だが、とある人から仕掛けられた罠にハマったせいで法曹界を追放された上に偽証や盗撮を平気で行う男に堕落しているなど、前作までの人物像を徹底して破壊。しかも本来主人公であるはずの王泥喜の出番をかなり喰っている。
  • 『逆転裁判』シリーズは独立した各シナリオの中に伏線が仕込まれており、最終話までプレイすると全体で1つのストーリーができあがる構成になっているが、今作ではシナリオ間の整合性が取れておらず、全体の流れにほころびがある。
    • 最も顕著なのが第1話の被害者の行動。彼は最終話になって初めて正体が明かされるキーパーソンの1人なのだが、彼の取った行動があまりにも不可解で、全ての真相が分かった後でも何をしたかったのかが分からない
    • このため今作のストーリーは、 「ある人物が思慮の浅い行動をとったせいで、殺人の濡れ衣を着せられた人物が奇行に走り、成歩堂を始めとする関係者がとばっちりを受け、プレイヤーがその尻拭いをさせられる」 という妙なものになってしまった。

シナリオ個々の問題

  • 前半の1話、2話こそそれなりにまとまっているのだが、後半に当たる3話、4話はこれまでのシリーズ作品からは考えられないほど破綻だらけであり、プレイヤーは盛大に置いてけぼりを食らう。
    • 事件概要の時点でいくつも矛盾を見出だせるのだが、裁判中ではスルーされるか後半でようやく問題にされる。矛盾を暴くことが目的のゲームで、プレイヤーの目の前にある矛盾が見過ごされていく様に一度違和感を覚えてしまうと、第3話の法廷パートは大半がグダグダに感じられるだろう。
+  第3話の問題点(ネタバレあり)
  • 最終話が一番盛り上がらない
    • はっきり言ってしまうと盛り上がりは第1話が最高潮(その第1話も改めて見るとアレなところが多い)なのだが、そこで感じる面白さとは「これから先起こることへの期待によるもの」であり、この最終話で真相を知ってしまえば全て消え失せることになる。
+  最終話の問題点(ネタバレあり)
  • 「逆転裁判」というゲームは、全シリーズを通して「謎・矛盾を暴く快感」「絶体絶命の局面から大逆転し、真犯人・ライバル検事などを打ち倒す・見返す爽快感」といったものが最大の売りなのだが、本作にはそういった「売り」がほとんどない。本作のキャッチコピーは「嘘を暴く快感」だというのに。
    • 逆に「見せ場・美味しいところを脇役にほぼ全て取られる屈辱感」「大半の謎・矛盾が明らかにされずに勝手に物語が終わる消化不良感・不快感」などといったマイナス面ばかりが目立つ結果となってしまっている。

初回クリア時に感じるのはまず「違和感」又は「よくわからない肩透し感」だろう。
その感情に基づいて確認するように2周目…3周目…と繰り返す内に続々綻びが見え始め、最終的になんとも言えない残念な気持ちが残る。

キャラクター

今作に登場するキャラクターには新人弁護士の主人公を始めほとんど成長する描写が見られない
それどころか、元弁護士が犯罪を平気で犯したり、検事が職権濫用や職務上必要な義務に反したため事件の原因の一端を担ったりと倫理上問題のある描写が多い(しかも本筋の事件以外ではそれが作中で指摘・追及されることがほとんどない)
そして何より、前作からの続投キャラが軒並み改悪されている
ADVというジャンルでしかも人気シリーズの一作という関係上、キャラクターは重要な要素の一つであり、今作の問題点の一端を担っているのは間違いないだろう。

  • 詳細は以下を参照。(ネタバレ要素多めなので注意!!)
+  登場人物について

システムその他

新要素

  • 主人公の新能力「みぬく」は、「ゆさぶる」の強化版と言えば聞こえはいいが、実態は法廷からつまみ出されないのが不思議なぐらいの言いがかり。
    • 証言中や尋問中にイベントとして挟まれ、相手のさらなる証言を引き出すために「嘘をつくときは必ず○○をいじる」「事件現場の話など、特定の話になると必ず○○を触る」といった証言中のクセを探し出す能力。
      • 具体的な流れをまとめると、法廷での尋問中に汗や指の動きなどを見て「あなたは○○について話すときだけ××しますね」と言い、さらに続く質問に証人は動揺しつつ証拠品と矛盾した発言をしたり、あるいは証拠品を突きつけるまでもなく勝手に白状するというパターンを繰り返す。一応、証拠を用いることも多いが、そこに至るまでの流れが強引過ぎる。
      • 『逆転裁判』シリーズは基本的に「法廷では証拠が全て」という法体制の世界である。現実の裁判でも最初の「癖について指摘する」という段階で「誘導尋問」「論拠不確かな決めつけ」「証人への威嚇」であるとして、それこそ「異議あり」となり、裁判官から注意される可能性が高い。ましてや、通常の「ゆさぶる」でも容赦なく異議を唱え、弁護人の質問を遮ってくる逆転シリーズの検事となればなおさらである。
        よって、「みぬく」が成功しているのは、検事と裁判官が一切異議を挟まず、弁護側の好きなようにさせているからなのである。亜内は辛うじて難癖をつけるが、牙琉は完全スルーなので、シリーズのアイデンティティの崩壊だろう。
      • 現実にも嘘発見器は脈拍や汗などを調べることで心理状態を図るという原理で作られているが、これについてさえ信憑性は微妙なところであり、しかも「みぬく」は機械による精密な測定ではなく王泥喜の主観でしかないためますます説得力に欠ける。
      • システムの発想自体は悪くはないが、明らかに法廷のシステムと噛み合っていない。せめて、法廷ではなく探偵パートなら問題は無かったはずである(続編の『逆転裁判5』及び『6』では実際にそうなった)。
      • さらに言うと「みぬく」を使っても、それまでのシリーズと異なり法廷が次のパートへと進むことはほとんど起きず、作業的なポイント探しと相まって単純に余計な手間が加わっていると感じてしまう。早い話、爽快感が削がれている
    • その「みぬく」ポイントに関しても批判がいくつかある。
+  「みぬく」ポイントの問題点(ネタバレあり)
  • 棒人間を使った再現ムービーにより事件の矛盾が分かりやすくなったが、それが活用されたのは第1話と第2話だけ(第1話は静止画のみで動かない)。あとは従来どおりの上面図やムービーそのものがなかったりと活かせていない。
    • 第3話にいたってはそういった再現ムービーや回想が一切ないため余計混乱しやすく、しかもスキップできないライブシーンを何回も見せられるため非常にテンポが悪く、プレイヤーをイラつかせる結果となっている。
    • 『蘇る逆転』では3D動画を使った映像資料の矛盾点の指摘という画期的な物があったのにそのノウハウも活かされていない。

BGM

  • 証人を追いつめ、事件の真相に近づくときに流れる「追求」。『逆転裁判』ではおなじみのこの曲は今回も一応存在するが、流れる回数が異様に少ない。さらに、本来盛り上がるべき最終話の後編ではなんと1回も流れない。前述の問題点と加えて最終話が盛り上がらない一因となっている。
    • 曲自体の出来もいまいちと言われる事もあるが、あくまで使い方が下手なだけで十分に出来は良い。

裏目に出た原点回帰要素

  • 新章ということでシステム面でも原点に立ち返った…らしいが何故か「5話構成を4話構成に戻す」「人物つきつけ廃止」という下方修正ばかりで、ボリュームの減退を招いてしまっている。
  • 只の手抜きを原点に立ち返ったと言い換えてるようにしか見えない。
  • 「人物つきつけ廃止」はその分選択肢が減っているため良くも悪くも難易度の低下につながっている。

全体的な「ネタ」の少なさ

  • 旧作では捜査パートにおいて、相手に事件と直接関係ない証拠(『2』以降は人物も)を突きつけても専用のリアクションを取ってくれることが多かった(もちろん、状況や相手によっては何を突きつけても無意味な場合もあるが)。「色々なものを突きつけて反応を見る」というのが楽しみの1つでもあったのだが、今作はそれがほとんどなく、ストーリーを進めるのに関係ない証拠には「知らない・分からない」というワンパターンなリアクションしか返してこない。
  • 旧作と比べると、法廷パートの証人・犯人たちのリアクションも全体的に地味で印象に残りにくい。詳細は下の動画を参照。
+  参考動画・『1』~『3』と『4』のキャラクターのアクションの比較

評価点

  • グラフィックの質はGBA版のシリーズ作品よりも向上している。技術の進歩が感じられるだろう。
    • ライブ映像も、機種などを考えると美麗でよくできていると言える。
    • 過去の成歩堂など一部の旧作キャラはドットをそのまま流用しているため、新規グラフィックのキャラと比較すると荒っぽく見えてしまうが。
  • BGMの質・及び出来はよい。前述の「追求」以外にも、主人公である王泥喜のメインテーマや或真敷一座のテーマなども非常に素晴らしい出来。
    • BGMは『ロックマンロックマン』の堀山俊彦氏がメインで担当。他には『2』『蘇る』で作曲した木村明美氏と、『STREET FIGHTER III』などの奥河英樹氏が参加。歴代シリーズで作曲に参加した人物は最多で気合が入っている。
      • 「追求」は奥河氏が担当。第3話のメインとなる「恋するギターのセレナード」は堀山氏が作曲、巧氏が作詞である。第3話のライブ映像の悪印象が強く評価は散々だが(歌詞はともかく、曲そのものの出来は悪くはない)。
    • ハードが変わったことで、音質も向上しているのがBGMの質の向上にもしっかりつながっている。
  • 問題点のある登場人物ばかりではあるものの、一部の人物、特に第3話の真犯人や最終話の被告人などは概ね良好。主人公の王泥喜も(作中においては)まともな人物であるし、ラスボスもネタキャラとしては評価されている(製作側の意図したイメージからは大きく離れているだろうが)。牙琉検事もネタ的な側面が多く、そこは評価点として挙げられている。
    • リアクションについても、第3話の真犯人とラスボスのブレイクモーション(今までのダメージモーションなど特徴的な動きをさらに誇張したような大きな動きを見せる、まさに崩壊のリアクションのこと)はよく動き、インパクトは抜群でシリーズ最高クラスとも評価される。この両名の評価の高さにもつながっている。
  • シナリオ面でも評価できる部分はある。
    • 第2話は一つの話としては従来のシリーズ作品と同程度にはまとまっている。「3つの関係ない事件が実は1つにつながっている」ことを解き明かす過程などはなかなか面白い。科学捜査や再現ムービーなど新システムの出番も多い。
    • 第1話も、以降の話とのつながりを完全に断ち切り(つまり完全に初見で)、かつ別人の成歩堂に目を瞑れば、なんとかまとまっている話ではある(問題はシナリオが進むにつれますます各種描写が不自然になっていくことだが)。
      • 要は第1話・第2話と単体で見れば「従来の逆転裁判」と同等には見られる。特に終盤の尋問ではなく、証拠品による論理の積み立てによって、真犯人を追い詰める構成は鮮やかである。
    • 突っ込みどころだらけ故に隠れがちだが、第3話にも見所はあるにはある。
    • また、一応シナリオ全体の構成を評価する声が無いわけでもない。それでも評価は旧シリーズより劣るというもので満場一致ではあるが。
  • 証拠品を突きつけた際の反応は薄いが、背景に調べられる小物は少なくはなく、調べる際に出てくる小ネタはそこそこ評価されている。
    • 恒例のキャタツとハシゴの会話も搭載されており、ファンならニヤリとできる部分もちゃんとある。
    • ディレクター・巧舟による、独特の言い回しや言葉遊びを多く取り入れた「タクシュー節」全開のテキストは本作でも健在。
  • 「みぬく」と第3話のライブシーンの間違い探しを除き、新システム自体は好評である。
    • 再現ムービーや科学捜査、「ミキサーを操作して証拠を探す」といった機種のスペック向上やタッチパネルを生かした新要素が探偵・法廷パートともに多く追加されている。特に科学捜査関連は『蘇る』と同様楽しく仕上がっており、この部分は評価できるだろう。
    • ただ、前述したように再現ムービーは使われる場面が少なく、科学捜査もごく限られた場所でしか使われない。容量の都合もあるかもしれないが、やや惜しい。
  • 『逆転検事2』の構成に前作に限らず本作の反省点が露骨に活かされていると思われていること。『逆転検事2』は逆転シリーズ随一のシナリオと評されるほどの作品なのだが、本作の失敗(及び前作の消化不良)がなければあそこまで凝らなかったと大真面目に考えている人もいる。

その他

  • バグ・誤植の類はない。シナリオとキャラクターに大いに問題はあり、システム面でも旧作からの劣化が激しいが、それらに眼を瞑れるならゲームとしての体裁はきちんと整っている。
    • これが本作が「クソゲー」ではなく「黒歴史ゲー」たる所以である。しかし前述通りテキストADVにおいてシナリオを無視することはそのゲームを殺すに等しいことも確かである。
      • 実際、公式ガイドブックにてシナリオ担当の巧氏がザックのキャラクターにムチャがある事などをコメントしており、スタッフにしても今作は不完全燃焼だという事を認めているようである。

総評

新章を謳う本作は、ゲーム全体を通じたテーマとして裁判における「新しい方式」を提示したが、引き換えに法廷バトルの爽快感は過去作と比べて削がれてしまう。しかもそれは結局ユーザーに受け入れられず、むしろ厳しく批判された。
それ以外にも、シナリオ面では不整合・説明不足などの至らない点が数多く指摘されている。

新規巻き直しに対する不安はありつつも、名作・傑作と讃えられたシリーズのファンから非常に大きな期待 *14 を掛けられた本作は、大々的な宣伝 *15 の効果などもあって旧作を超える50万本以上の販売数を達成した。しかし、「黒歴史化orパラレル設定にしてナルホド君を主人公に戻して欲しい」「主人公がナルホド君でなくてもいいから仕切り直して欲しい」と言われるなど、新シリーズの1作目としては致命的な評価が各所で飛び交った。
人気シリーズをベースにしていることで作品単体としての赤点はギリギリ免れたがファンの期待を見事に裏切ってしまった、「ガッカリゲー」の典型である。


余談とその後の展開

『逆転裁判』シリーズ過去最高の約50万本という売上を記録し、発売後早い段階から続編の展開も匂わされていた本作だったが、その後同シリーズは後述の『逆転検事』のようなスピンオフ作品の路線に舵を切るようになり、正統続編は長らく作られることがなかった。
この一見不可思議な現象については、 「本作が低い評価を受けて『逆転裁判』というタイトル自体に悪印象がついているため」「本作でキャラの設定や性格を大幅に改変してしまい、以後の続編で登場させる事が困難になったため」 などといった憶測が飛び交っていた。

  • よく取り上げられるのが本作の後に発売された、旧シリーズを題材としたスピンオフ作品『逆転検事』の日数。
    • 同作のストーリーは時系列で言うと『3』最終話の約1ヶ月後。『逆転検事』は3月12日から3月15日の4日間(1日1件ペースの超過密スケジュール)、続編の『逆転検事2』は同年3月25日から4月8日までの2週間で起きた一連の事件を追うことになる。
      これについては、成歩堂が法廷から追放される原因となった裁判が『3』最終話から約2ヵ月後の4月19日に起きたものであり、逆転検事シリーズの期間内にその裁判が起きないようにシナリオが組まれた可能性が指摘されている。
    • 同作の中には「ガリューウェーブのライブセット」や「ワルホくん」など『4』のネタも少なからず出ている。ブッキングを避けつつも、少なくとも『4』を「なかったこと」にはしていない。
  • 本作発売から約5年後。実に6年ぶりの正規ナンバリング新作となる『逆転裁判5』が正式に発表され、2013年7月25日にようやく発売された。
    • 『5』の評価は当該記事を参照。『4』を安易にパラレル化せず存在をきっちり踏まえた上での続編であり、前述の本作の問題の一つであったキャラクターなどの描写がある程度フォローされている。特に王泥喜の評判は本作発売時点からは考えられないほどウナギ登りとなった。
      • ちなみに、『5』劇中にて王泥喜は「俺のデビューだって散々でしたしね」という発言をしているが、本作の評判を踏まえた自虐ネタ…かは不明。
    • 2016年6月9日には『逆転裁判6』が発売。こちらでも『4』のフォローが多くなされた他、本作で謎に終わった多くの伏線が回収されている。
  • 本作はDS・Wii・フィーチャーフォン・スマートフォン・3DS・PCと、多くのプラットフォームに移植された旧シリーズとは異なり、長らくフィーチャーフォンにしか移植されていなかった。
    • スマートフォン版も先に『5』が配信され、本作は“黒歴史扱い”とネタにされ続けてきたが、2016年冬にようやく配信を開始。グラフィックは『123』と同様リマスターされているが、追加シナリオなどは特に用意されていない。
  • 前述のように、イメージキャラクターに丸山和也氏を起用したが、氏が本作をプレイしてどう思ったのか気がかりである。
  • その他様々な展開について。
    • シリーズにはファンブックのほか、多数のファンアイテムが存在するが、『4』に関してはほとんどなく、あっても旧シリーズとの抱き合わせであることが多い。
      • 一例をあげると『ドリマガ』にて掲載された『なるほど逆転裁判!』はキャラクターの掛け合いなどを描いた2ページのコーナーは、1年半にわたって連載される人気コーナーとなり後に公式HPのコラムと合わせて単行本化された。本作も『ゲーマガ』にて『おどろき逆転裁判!』というコーナーが作られたがこちらは4回で打ち切られ、単行本化されていない。
    • この他にも逆転シリーズは多様な展開(『4』と同時期に始まった漫画版や宝塚での舞台化、『レイトン教授』シリーズとのクロスオーバー、格闘ゲーム『UMVC3』への成歩堂参戦、実写映画化など)を見せてはいるが、そのほとんどが主役は『3』以前の成歩堂(宝塚は外国版のフェニックス・ライト(成歩堂)ベース)であり、『4』以降の設定やキャラは関わっていない。
      • ただし、全く『4』の外部出演がなかったわけではない。Wiiのゴルフゲーム『WE LOVE GOLF!』ではコスチュームの一つに王泥喜のコスチュームが登場しており、ニンテンドー3DSの『謎惑館 ~音の間に間に~』では頭を欲しがるマネキンのキャラが隠しシナリオで王泥喜の頭をつけて登場する。
  • 本作を最後にシリーズディレクター・シナリオライターを務めた巧舟はシリーズの本編作品から完全に外れ、以降は派生作品やメディアミックスなどに関与する形になった。『検事』シリーズ及び『逆裁5』のシリーズディレクターおよびシナリオ統括は本作で一部のテキスト製作などを務めた山崎剛が担当することになる。
    • 2013年の4gamerのインタビューでは巧・山崎双方に質問がされているのだが、何故か両者とも代表作に『逆転裁判4』が入っていない。
    • 後に巧氏は番外編『レイトン教授VS逆転裁判』、新シリーズ『大逆転裁判 -成歩堂龍ノ介の冒險-』のシナリオを手掛けている。
      • しかし、『大逆転裁判』では本作同様シナリオと新システムが足を引っ張る事となってしまう。どうも氏は話を複雑化させようとするとグダグダ化が行き過ぎてしまう様子。


*1 特に『1』のDL6号事件の現場の状態や『2』の第2話の流れ、『2』第3話のトリックなどはしばしば無理があると指摘される。

*2 まあ、最終話の過去では成歩堂の前任だった弁護人に証拠を勝手に開示していたのだが……。

*3 鍵の盗難は故意だが、殺人の発生(しかもそれが銃によるものであること)は計画になく、ギターも計画失敗時に燃やすことは考えていたがそれが舞台上になったのは偶然。

*4 その病については前述の通りなので、特効薬が作られあっさり治ろうものなら確実に嗅ぎ付けられる。そもそも繭だけ渡されても特効薬を生成できなければ意味がないのだが、それをどこでやるのか。

*5 事件の増加に対し、通常裁判の前に三日間で審理を行い有罪無罪の方向性をおよそ決定づける劇中の法廷システムの事。

*6 『2』で初登場。隠しごとをしている人物の心象が「錠前」の形で具現化され、証拠品を突きつけて解除するとその隠しごとを白状させられるというもの。もちろん、前シリーズではあくまで情報収集の一環であり、法廷の証拠としては採用されない物であった。

*7 メイスンシステムですることは、大抵は或真敷一座に関する真相探しなのだが、その或真敷一座とラスボスとの接点は1話の被害者がラスボスの元依頼人兼被害者だったということだけ

*8 劇中内では、「ラミロアが王泥喜とみぬきの母親で、二人は父親違いの兄妹」ということだけ

*9 ちなみに、本作の告知イベント「TGS特別法廷2006」では、完成していない(つまり開発中)という理由で「オドロキの声がポポポ音のまま」というネタがあった。まさか完成後もこれがネタにされるとは…。

*10 ゴドーや2以降の御剣も「真実を追究する」という点は同じだが、このどちらも検事として成歩堂に対してライバル意識を抱いている点が異なる。

*11 参考までに、『蘇る逆転』で御剣は、事件の被告人が所属検事局の主席検事で裁判の前日ということから他の事件の担当を事前に断っており、無関係な事件を持ち込んだ警察官(後述の原灰ススム)を追い返している。

*12 厳密には、この悪役の追及後に最後の事件の真犯人の追及が控えているが、真犯人と違い完全に悪人でかつ物語の核心に一番深く関わるキーパーソンなので便宜上こう表記する。

*13 公式ガイドブックによれば傷を負った理由も考えられていたそうだが、これもやっぱり作中では明かされない。劇中で「最高の親友と呼ぶ犬に噛まれた」という(ギャグ)台詞があるので、「その噛まれた傷では?」という憶測をされることすらある。

*14 例えば限定版予約開始の際には、「e-CAPCOM」(カプコンのオンラインショップ)にサーバーの許容範囲を遥かに超えるアクセスが殺到。トップページ含むサイト内全てのアクセスが不能となり、翌日カプコンが陳謝する事態となった。

*15 CM・イメージキャラクターには、現国会議員で人気番組「行列のできる法律相談所」で有名な丸山和也氏を起用