GuitarFreaksV7 & DrumManiaV7
【ぎたーふりーくす ぶいせぶん あんど どらむまにあ ぶいせぶん】
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ジャンル
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音楽ゲーム
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対応機種
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アーケード
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販売・開発元
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コナミデジタルエンタテインメント
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稼働開始日
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2010年3月25日
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判定
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なし
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ポイント
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明らかな手抜き
露骨なXGシリーズとの落差
音楽ゲームとしては普通に遊べる
シリーズ第二次暗黒時代の始まり
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GuitarFreaks & DrumManiaシリーズ
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概要
ゲームセンターで人気のギターおよびドラムシミュレーションゲーム『GuitarFreaks(ギターフリークス)』と『DrumMania(ドラムマニア)』の初代から続くVシリーズ第7作(以下『V7』)。
『V7』より少し早く、上位機種である『GuitarFreaks XG』と『DrumMania XG』(以下『XG』)が稼働していたが……。
問題点
同時期に稼働した『XG』と同時開発だったという事情を踏まえても、余りにも酷い手抜きっぷりである。
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『XG』と『V7』の落差
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『XG』では通常で選曲出来る曲が『V7』だと時限解禁や解禁条件を満たさないとプレーできない物はおろか、どうやってもプレーできない楽曲が半分近くある始末。
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『紅蓮の焔』や『10,000,000,000』など明らかに人気が出そうな曲はXG限定でV7には入らない等、格差が大きい。
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さらにXGではCLIMAX STAGE(Einherjar)があったが、V7は出てこなかった。
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後にV7で出てこなかったXG曲はV8で出るようになる。(X-Treme Gradeを除く)
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また新シリーズには必ず2,3曲あったLONG新曲も今作には存在しない(もっとも、前作『V6』におけるLONG新曲2曲もBEMANIシリーズ他機種からの移植という手抜きだが)。
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以前のシリーズではバトルモードのイベントやスコアアタックのイベントを行っていたが、今作のイベントは「EXTRA RUSH」イベントのみ。
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『XG』ではスコアアタック大会である「X-Trial」や旧曲&隠し曲を解禁できるJukebox等が存在するのだが……。
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映像面での雑さ
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ムービーは、『XG』の開発に忙しくて手が回らなかったのか汎用ムービーが多い(『XG』も同じく汎用が多い)、システム画像が『XG』とほぼ同じ等、(『XG』とのモニター解像度の違いもあり)映像面でも粗雑さが目立つ。
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beatmania IIDX シリーズやDDRシリーズも汎用は多数存在するが、ギタドラの過去作は外注が多いながらもほぼ全て専用ムービーであったのを踏まえると、一層手抜きの感が目立ってしまった。
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V7におけるEXTRA RUSHの扱い
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今までの周期通りなら、ラスボス曲が登場後のEXLv15でEXTRA、ENCORE、PREMIUM ENCOREの曲がクリア解禁になるはずなのだが、このシリーズのみ最終レベルにならないまま稼働が終了してしまった。
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曲別のレベル調整が行われてない
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前作までは旧曲の難易度修正が見られたが、今作ではまったく修正が無い。
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本来なら、テストプレーやロケテストを通してこの問題点を修正するべき所。しかし、『V7』のロケテストは一切行われなかった。
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V、V2を彷彿とさせるような低難易度設定＋難易度詐称のオンパレード
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EXTRA ENCOREの曲にしても赤でも70台という低難易度っぷり。それだけならまだいいが。
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問題はこの低難易度で詐称譜面が数多く存在することが問題。『photon』や『Excavation Damage』等は80台でもおかしくないのに、なんと70台中盤程度のレベル設定。
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新曲で90以上の楽曲はGF,DM共にMODEL DD9のみ。
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80以上の楽曲はGF側で6曲とシリーズ並だが、いかんせん80前半寄りのレベル表記が多いため、少なく見えてしまう。なによりDM側ではたったの3曲とあまりにも少ない。しかもDM側のDD9は90とこれまでの最終ボスと比べてもものたりない難易度設定である。
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ただし、V8のように高難易度をつけて譜面自体が簡単であることもいささか問題である。
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遅延ワイリングのコンボ上限が大幅にダウン
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従来まではディレイワイリングの上限は500コンボまでだったが、V7では50コンボまでと異常に低くなってしまった。
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おそらくXG側のスコア計算の仕様に合わせて設定し直したと思われるが、スコアアタックを重視しているプレーヤーから非難の声が多くなってしまった。
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V8では修正され、V6までの500コンボ上限に戻っている。
評価点
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音楽ゲームとしては普通に遊べる
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V2や後のXG3と比べると演奏や進行に支障をきたす不具合は無く、V6のシステムをそのままスキンを変えた程度なのが幸いしている。
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旧曲に関して
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前作で20曲以上も削除されたこと事もあってか、今作では提供版権である『砂浜(RIZE)』だけに留まっている。
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V6と同じく復活曲は存在しBeForU関連の3曲が復活しているが、むしろ何故前作で削除したのか疑問との声が多数挙がった。
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『XG』のCLASSICモードとプレーデータが共有出来る
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XGシリーズへの移行を前提にしていたのを踏まえれば当然か。
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10年ぶりとなるSana(新谷早苗)の楽曲提供
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CSギタフリ2nd以降シリーズに参加していなかったが、自身のアルバムの隠しトラックにあさきとコラボした曲があり、それがリマスターされて収録された。
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GDPで簡単に解禁できるようになった。
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前作のQUESTと比べクレジット数もそこまでかからず、初心者でも簡単に解禁できるシステムだが、早い話手抜きと見られてしまう所もあり。
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Vシリーズ独自のムービー移植
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上記のムービーの問題とは反してしまうが、XGのHDレイヤーを元に汎用ムービーを組み合わせて、V仕様のクリップとして編集されている。
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曲別ランキングが譜面別ランキングに変更
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前作までは曲別ランキングとして全ての譜面・パートの中から上位のスコアを掲載していたが、譜面別のスコアランキングに変更されている。
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これにより初心者や中級者でもランキングページに掲載される確率は上がった。
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一応Vシリーズとしての体裁は整っている
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ENCORE演出や専用スキン、XG譜面からの丁寧なコンバート、V6と共にミニチュアフィギュアが発売される等、後のV8と比べるとVシリーズとしては一応機能している。
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ただしバトルアイテムの復活曲も無く、イベント面は全てXGに受け流しているのが残念である。
総評
如何せん「『XG』の開発の合間に作った」という感が否めない作品。
幸いにも音楽ゲームとしては普通に遊べるのだが、「ギタドラを新シリーズである『XG』へ早く移行させたい」というスタッフの焦りが災いし、結果として突貫工事丸出しの愚作が生み出されてしまったのは皮肉としか言いようが無いだろう。
店舗の事情
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コンバージョンキットの値段設定
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前作より内容が薄くなったにもかかわらず、コンバージョンキットの値段は248,000円(初回限定)と前作から変わってない
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XG筐体の導入価格は10倍以上だが、イベントや楽曲が充実していた前作(V6)と同じである事を踏まえると、より一層手抜き具合が窺える。
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同じコンバージョン価格だった為、前作と同等の内容を期待してた店舗も少なからず存在してたが…
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結果、
コナミの思惑通りにVシリーズ離れが加速、次作であるV8の導入を見限る店舗も増加した。
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その『XG』も、KONAMI側からプレー料金を当初「1プレー200円」に指定されていたため下手に何回も遊べず、筐体が大型且つ高額のせいで設置店舗も限られていた。その上、今までのギタドラとは操作性とゲームの難易度が違うことを踏まえれば、いきなりファン全員をそちらへ移行させるのは無茶な話であった。
その後
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その後『XG』の次回作である『XG2 Groove to Live』と連動するように『V8』が稼働した。
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同作は公式曰く『V8』は「Vシリーズ最終章」として「XGでしか遊べなかった楽曲が収録される」という発表があり、10年以上続いた旧ギタドラに終止符を打たれることになった。
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この発表に対し、「『V7』の出来の悪さは、プレーヤーをXGシリーズに移行させたかったためなのか…」と古くからのファンはただ絶望するだけであった。
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だが、その『V8』もいざ蓋を開けると、案の上色々な意味での問題作であった……詳細は個別記事にて。
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ギタドラシリーズは本作を含めてしばらくの間は問題作ばかりが続く事になってしまい、その結果プレーヤーからもギタドラ第二暗黒時代と称されてしまったのは皮肉としか言いようがない。
最終更新：2024年04月02日 12:09
