ARC STYLE: フロジャンプッ!! ギルティギア外伝!?

【あーくすたいる ふろじゃんぷっ ぎるてぃぎあがいでん】

ジャンル お風呂アクション
対応機種 ニンテンドーDS(ニンテンドーDSiウェア)
発売元 アークシステムワークス
配信開始日 2010年9月1日
価格 500DSiポイント
プレイ人数 1人
セーブデータ 1箇所
レーティング CERO:A(全年齢対象)
判定 なし
ポイント 温泉目指してドタバタアクション
滑りやすい故の高難易度
GUILTY GEARシリーズリンク


概要

アークシステムワークスが定期的にリリースしているダウンロードソフトシリーズ『ARC STYLEシリーズ』の一角であり、かの有名な『ギルティギアシリーズ』の(一応)公認作でもある。

アーケードゲーム雑誌「月刊アルカディア」に連載されたギルティギア公式ファンページのマスコットキャラクター、「ちまき」を主役としたスピンオフ作品という位置付けとなる。
温泉好きな"ちまき"が、チラシで知った世界各国の温泉を巡るというストーリー設定。温泉先では何故か"ちまき"を敵対視する「らいばる一味」が彼に襲い掛かってくる。

ジャンル的にはオーソドックスな横スクロールアクションゲームに該当する。
オートセーブ方式。

主なルール

  • ゲームの流れ。
    • "ちまき"を操作し、全6ステージ構成を攻略していくのが目的となる。
      • ステージクリア条件は「ステージ奥まで進み、そこに待ち構えるボスを倒す」事にある。
      • 画面スクロール後にて前位置に戻ると、敵と地形の位置が必ずリセットされている。この仕様を利用しないと先に進めない場面も多々あり、逆に余計な危険を招く恐れもある。
      • 各ステージをクリアすると、「そのステージ取得したの"りんご"(下記)回収数」がハイスコアとして記録される。
    • 本作はステージセレクト制を採用しており、一度プレイしたステージならばそこからゲームを始められる。
    • 6ステージすべてをクリアすると、通常ステージから敵・地形配置をある程度変えた「裏ステージ(全6ステージ構成)」もプレイできる。
  • 操作系統。
    • "ちまき"の操作は以下の通り*1
      • 十字ボタン左右で左右移動。XかYボタンを押しながらキーを入れるとダッシュができる。
        "ちまき"の移動をやめても、すぐには止まれずに滑ってしまう仕様がある。ダッシュ中はより滑り方が激しくなる。
      • XかYボタンで手ぬぐい攻撃。攻撃する度に、"ちまき"が微小に前へと進む性質がある。
      • AかBボタンでジャンプ動作。ダッシュ中にジャンプするとより高く跳べる。
  • アイテムについて。
    • ステージ内には3種類のアイテムが放置されており、取得すると以下の効果が得られる。
      • 「りんご」…各ステージ毎に必ず99個配置されている。ステージクリア後において、取得した"りんご"がハイスコアとして記録される(上記)。
      • 「牛乳」…ダメージを回復する効果。
      • 「石鹸」…"ちまき"が「ちまきサーキット」(強制スクロール)状態となり、触れた敵を倒せてしまう効果。壁などの障害物にぶつかるか、ボス戦に進むまでは効力が続く。
  • ミス条件について。
    • 本作はライフ・兼残機制を採用している。各ステージ毎に用意された残機を失うとゲームオーバー。
      • "ちまき"は1回だけならば敵ダメージに耐えられる。本作にはライフ表示はなく、"ちまき"の外見でダメージ状態の有無が確認できる*2
      • 「"ちまき"が敵やその攻撃に触れる」事でダメージ。「落とし穴に落ちる」とダメージ状況に関わらずミス。
      • ミス後は戻り復活となる。ボス戦でミスした場合、ボス戦前からのやり直しで済む。ミス前に取得していた"りんご"は、復活後でも取得状態のままになっている。
  • 残機数と残機ボーナスについて。
    • 本作の最大残機数はステージクリアをする度に増加する。
      • ゲーム初期時での最大残機数は3だが、各ステージをクリアする度にそこから最大で3づつの残機数が上乗せされる*3
      • 残機の上乗せ数はそのステージで取得した"りんご"の数で決まってくる。

評価点

  • "ちまき"を筆頭としたキャラが可愛らしい。
    • 「ちまき寿司みたいな容姿・股間に葉っぱ・片手に手ぬぐい・もう片手に風呂桶一式・常に無表情」という、その独特でシュールな"ちまき"の容姿が変てこ可愛い。
      • ちまきの基本的な攻撃手段は手ぬぐい1枚だけ。手ぬぐいをぶつけて敵を倒す様がこれまたシュールとしかいい様がない。
      • ちまきサーキット(石鹸取得)時における、風呂桶に乗りながらスケートみたく滑走する様がなかなか豪快。なんか、某名人の冒険島のスケボーに通じるものがある。
      • 各ステージのボスを倒すと、先にある風呂にダイブし、手ぬぐいを頭に乗せてくつろぐ様がまったり可愛い。
    • 敵キャラも可愛いもので統一されている。
      • 頭に被った風呂椅子とマントを着用し、執拗に"ちまき"に襲い掛かる"らいばる"が怪し可愛い。その素顔はGG本編の主人公格を務めたあの熱血キャラに似ている。
      • "らいばる"の部下(雑魚敵)についても、攻撃するのが可哀想に思える位に可愛いものばかり。でも倒さないと先に進めない…。
  • 温泉一色のグラフィック・BGM周りの評価は高い。
    • グラフィックの書き込みはしっかりとしており、"ちまき"を筆頭としたキャラの存在感を引き立てている。
      • 各ステージ毎に特色のある背景が用意され、ちゃんと「温泉観光を巡っている」感が楽しめる。
      • 初回ステージは風流な日本温泉で始まるが、ステージによっては「ジャングル風温泉」「ファンタジーRPG風温泉」といった変り種があるのも面白い。
    • 場の空気に合ったBGMもいい感じ。
      • 各ステージの道中BGMに一切の使い回しがなく、ちゃんとそのステージの雰囲気に合わせた楽曲が流される。
      • ちまきサーキット(石鹸取得)時はやけにノリのいい楽曲が流される。豪快に敵をぶっ飛ばしながら滑走する様も相まってテンションが上がってくる。

問題点

  • すっごいすべるよ!
    • "ちまき"は移動をやめる度に独特の「滑りモーション」が発生する為、慣れない内は思い通りの操作がし辛い恐れがある。
      • "ちまき"の滑り方を頭に入れておかないと、「何て事のない敵にぶつかってダメージ」「何て事のない落とし穴に転落してミス」という凡ミスレベルの失敗を繰り返してしまう。
      • 各ステージの敵・地形配置自体はごく無難なもの収まっているが、この「滑る危険性」のせいで体感難易度はその数倍位の難しさになっている。
      • ステージをクリアする度に最大残機数が増加してくるが、それでもゲームオーバーの危険性が常に孕んでいる。おそらく「死にやすい故の残機ボーナス」という意味合いなのだろう。
  • 敵の使い回しが多く、そして無駄に強い。
    • DSiウェアの容量的な限界なのか、敵の種類が恐ろしく少ない。
      • 雑魚敵はたったの5種類ボス戦はラスボスを除けばすべて"らいばる"の使い回し。いくらキャラが可愛いといっても、この少なさは明らかにケチりすぎとしか思えないのだが…。
    • また、"らいばる"の行動パターンに妙なランダム性があり、"ちまき"の滑る操作のクセも相まってなかなか攻略が安定しない。
      • 順調にダメージをあたえていようが、どれだけ残機を残していようが、"らいばる"の行動次第でいつミス(ゲームオーバー)になってもおかしくない有様。
      • しかも、本作にはコンティニュー機能が搭載されておらず、例えボス(ラスボス)戦まで進んでもゲームオーバー後はステージセレクトからのやり直しとなってしまう。
      • とはいえ、ボス戦でミスしてもその前からやり直しで済み、道中戦を再度やり直す手間が省けるのが救いではある。
  • 割高な割にボリューム不足。
    • 全6ステージ(+ 敵・地形配置をある程度変えただけの裏6ステージ)しかないのに500円相当という価格設定は、正直欲張りすぎな気がしてならない。
      • それでいて「敵の使い回しが多すぎる」「異様にミスしやすい」「攻略が安定しない」といった問題も多く、純粋にアクションゲームとしても微妙な面が目立つ。
      • 各ステージの構造は短めで、ステージ単位でみてもボリュームは多くない。(もし上手く攻略が運ぶならば)短時間で全ステージをクリアできてしまうだろう。

総評

何というか「無理やり難易度を高くして、ボリューム不足感を誤魔化している」ととれてしまう出来。
"ちまき"達の可愛らしさは表現できているだけに、もっと丁寧な製作をして欲しかった…。