マリオパーティ

【まりおぱーてぃ】

ジャンル パーティゲーム
対応機種 ニンテンドウ64
発売元 任天堂
開発元 ハドソン
シーエイプロダクション
発売日 1998年12月18日
定価 5,800円(税別)
プレイ人数 1~4人
セーブデータ 1個(フラッシュメモリ)
周辺機器 振動パック対応
判定 なし
ポイント マリオパーティシリーズ第1作目
ボードゲームとミニゲームの融合
バランス的には荒削り
3Dスティック酷使
マリオシリーズ・関連作品リンク


概要

マリオシリーズのキャラクターが登場するパーティゲーム(正確にはボードゲーム+ミニゲーム集)。
マリオシリーズはもともと多人数で遊べるゲームが多いが、いわゆる「パーティゲーム」は本作が初。

開発は、『ボンバーマン』『桃太郎電鉄』シリーズなどで定評のあったハドソンが担当。


ストーリー

マリオ、ルイージ、ピーチ、ヨッシー、ワリオ、ドンキーコングの6人は、キノピオを囲んで「誰が1番のスーパースターなのか?」と議論していた。
「スーパースターは『ちから』が強くないとダメだ」と豪語するワリオと、それに反応した同じく力自慢のドンキーは、ルイージを板挟みにして力比べを始めてしまう。その3人に加え、ご存知のマリオも、お姫様のピーチも、元気いっぱいのヨッシーも自分こそがスーパースターと主張して譲らない。

6人に詰め寄られたキノピオは、スーパースターの条件とは「ちから」のみならず、「ちえ」「ゆうき」「やさしさ」を持ち合わせていることであると説く。
そしてスーパースターを決めるのであれば、「キノコ村」の中央にあるワープドカンから冒険に出かけてはどうかと提案。
行く先々で何らかの危険が待ち構えているかもしれないともキノピオは忠告するが、意を決したルイージと、彼を制し我先に走るワリオの2人を先頭に、一行はドカンへと駆け出していった。


本作の特徴

基本ルール

  • ボードマップを移動しながら「コイン」を稼いで、稼いだコインを「スター」と交換するのが目的。規定のターン数が終わった時点で、最も多くのスターを集めたプレイヤー(同数の場合はコインの枚数が多いプレイヤー)が優勝となる。
    • 最大4人まで参加できるが、プレイヤー数が4人に満たない場合は、残りをCOMが操作する。いわゆる「双六」に似たボードゲームだが、ゲーム中頻繁に発生する「ミニゲーム」での対戦結果により勝負の行方に影響する等、独自の要素も多い。
  • ゲームの流れは以下の通り。
+ 詳細
  1. ノコノコからルール説明を受け、「サイコロブロック」の出目でターンの順番を決めたあと、各自10コインをもらう。最初の「スターの位置」が発表され、ゲーム開始。
  2. 自分のターンになったら、1から10までの目がある「サイコロブロック」を叩いてボードマップを移動し、スターの位置を目指す。移動後、止まった「マス」に応じてさまざまなイベントが発生する。
  3. マップ上には、スターをコイン20枚と交換してくれるキノピオ、他のプレイヤーからコインやスターを奪ってくるテレサ、マップを1周すると10コインをくれるノコノコ*1、前を通過したプレイヤーからコインを大量に奪ってしまうクッパ*2など、通過するだけで発生するイベントも設置されている。
  4. 全員の移動が終わると、ミニゲームでの対戦が開始される。全員が止まったマスの色によりミニゲームのジャンルやチーム分けが決定(緑色のマスに止まった場合は色が青か赤どちらかに変化する)。ミニゲームで勝利したプレイヤーやチームはコインを獲得でき、ミニゲームによっては、負けた相手からコインをもらえたり、コインを集めるものもある。ここまでの流れを「1ターン」とし、設定したターン数だけくりかえしプレイする。
  5. ラスト5ターンになると特別なルールが追加される。本作では「あおマス」「あかマス」で増減するコイン数と、ノコノコからもらえるコインの数が2倍になる。
  6. すべてのターンが終わると結果発表となり、「3賞」(以降のシリーズの「ボーナススター」)が発表。それぞれの賞で条件を満たせているプレイヤーは最後にスターを1枚ずつもらえる。本作では、ミニゲームで最も多くのコインを稼いだプレイヤーに「ミニゲームスター」、ゲーム内で「もっとも多くのコインを所持していたときの枚数」が一番多いプレイヤーに「コインスター」、?マスに止まった回数がもっとも多いプレイヤーに「ハプニングスター」が贈られる。3賞発表後に、もっともスターを持っていたプレイヤーがスーパースター(優勝)となる。

ミニゲーム

  • 本作のミニゲームは「4人用」「2vs2」「1vs3」「1人用」の4ジャンルが用意されており、全部で52種類収録されている。
    • 内容もアクションゲームだったり、タイミングよくボタンを押すミニゲーム、記憶力・推理力が試されるミニゲーム、ひたすらボタンを連打するミニゲーム、レースゲームなどバラエティに富んでおり、ハイスコアが記録されるミニゲームもある。
      • なお、1人用以外の3種類はターン終了時のミニゲームで「どの色のマスに止まったか?」で決まるチーム分け「4人用」・「2vs2」・「1vs3」がまず選ばれ、次にその中からルーレットで決定されるのだが、圧倒的に青マスが多いので4人用のルーレットが選ばれやすく、ついで1vs3で、一番2vs2が出にくくなっている。

おまけ要素

  • ゲーム終了後、CPU以外が集めたコインとスターは「キノコバンク」に保管される。
    • コインはボードマップの設定が変えられるアイテムやサウンドテスト、新しいマップなどを購入するときに使う。また、スターをたくさん集めるとイベントが発生し、隠しマップが出現する。
  • ボードゲーム中にプレイしたことのあるミニゲームは、コインで購入することでいつでも遊ぶことができるようになる。
    • 本作ではフリープレイのほかに、ミニゲームで獲得したコインの枚数を競う「ミニゲームスタジアム」というボードマップや、すべてのミニゲームを順番にクリアしていく「ミニゲームアイランド」という1人用のモードがある。

ゲームの世界観

  • 最初からプレイできる6つのマップは、本作のプレイヤーキャラクターをそれぞれモチーフとしている。
    • 「ドンキーのジャングルアドベンチャー」、「ピーチのバースデーケーキ」といったように各キャラクターのイメージに沿ったものになっている。
  • マップごとにストーリーや目的が一応用意されており、それには「スター」の力が必要となっている設定。
    • ゲーム終了時、1位のプレイヤーキャラクターが「スターの力」でそれを成し遂げ華々しく大団円を迎える一方、最下位のキャラクターは可哀相な目に遭う、と言ったオチが付く。
      • マップ毎の異なるストーリー要素は次作『2』で更に極まったものになったが、『3』からは「ストーリーモード」が用意されたためか、このような描写は廃止された。
  • ミニゲームの世界観は基本的には明るい感じのものが多い。
    • ただし、テレサが敵として登場する「てらせ! テレサのやかた」「ビカビカじかはつでん」「リーダーはダレだ?」など、一部には不気味なBGMとミスをしたときの演出が相まって独特の不気味さを持つものも。
  • タイトル画面はゲーム初プレイ時は使用キャラ6人・キノピオ・スターが揃った集合写真風のグラフィックとなっているが、ボードゲームをプレイし終えるたびに優勝者のホームステージでの6人の様子を映したものに変化する。
    • エンディング後は再び初プレイ時の画面に戻る。

評価点

  • ボードゲームとしては複雑なルールがほとんどなく、初心者でも気軽に遊ぶことができる。
    • シンプルかつ楽しく遊べるルールなのはマリオシリーズならではといえるだろう。
  • 本作のボードマップは全部で(隠しマップを含めて)8つ搭載されている。これはハドソン開発のシリーズ作品中最多。
  • 一部のミニゲームに問題があるが(詳しくは後述)、それ以外の出来は概ね良好。
    • また、ミニゲーム開始前にはそのミニゲームの説明画面が表示され、ルールと操作方法、アドバイスが確認できる。初めて遊ぶ人にも優しい設計となっている。
  • BGMは光田康典氏が担当しており、SEやボイス等も含めた音回りは秀逸。
    • 特に開放的で明るい曲調の「マリオのレインボーキャッスル」、シリーズ随一のシリアスさを感じさせる隠しマップ「えいえんのスター」のBGMはファンの間で人気が高い。
    • また、中には「マリオ3」のワールド6とワールド8のマップBGM、「マリオRPG」のクッパ城のBGMがアレンジされたものもある。

賛否両論点

  • 以降のシリーズ作品と比べると殺伐とした雰囲気が強い。
    • これについては、(一部前述の「ゲームの世界観」の項目と重複するが)「敗者を貶める」というパーティゲームにふさわしくない構図がところどころ見え隠れしていることが原因と思われる。
      • 一部のミニゲームでは「敗北するとパックンフラワーにコインを残して丸ごと食われる」「失敗するとテレサに取り込まれる」という後味の悪いやられ演出が存在する他、後述のミニゲーム後のいびつなコイン増減システムにより、演出面と実害面の両方でミニゲーム敗北・失敗の絶望感を過度に煽っている。
      • ボードゲーム終了後のエンディングでは(隠しマップを除き)最下位のキャラクターが1~3位のキャラと別の場所で悲惨な目に遭わされ、最終結果表示では喜ぶ1位のキャラに続き悔しがる最下位のキャラのアニメーションが入る。「やさしさ」とは一体…。
    • 当然ながら『2』以降はこれらの表現は削除および軟化されている。

問題点

一部ミニゲームの操作方法

  • 本作には3Dスティックを高速で回転させたり、その回転数を競うミニゲームが存在する。
    • 「おたからフィッシング」(4人用)、「つなひきデンジャラス」「マリオボート」(1vs3)、「マリオブルー」(2vs2)、「ビカビカじかはつでん」(1人用)と、ミニゲームハウスで遊べる「ぜんまいヘイホー」の6つがこれに該当する。
    • 3Dスティックを素早く回すには、手の平を押し付けながらだとやりやすいが、このやり方だと3Dスティックに大きな負荷をかけてしまい、摩耗で壊れてしまうことがある(これはNINTENDO64のコントローラーの設計上の問題でもあるのだが)。
    • また、やりすぎると手の平を痛める、皮がむけるなどの健康面での問題もあってか、以降のシリーズ作品では3Dスティックを長時間回転させて遊ぶミニゲームは登場していない。
    • この問題を受けてのことなのか、N64以後に発売された任天堂ハードは、スティックが全てゴム製になっている。
    • 実は、本作の説明書の最初の方で「皮膚の弱い部分で操作しないで下さい」という注意書きがなされている。しかし、守る人は皆無だった(そもそも大多数のプレイヤーが読み飛ばすだろう、こまごました注意書きページに書かれている。存在に気付かなかった人も多いのではないだろうか)。
    • 後の『4』では一部のシーンでスティックを回す動作があったり、『8』ではリモコンを振ったり回したりする操作、『アイランドツアー』ではスライドパッドを回す操作のミニゲームが登場したが、いずれも長時間の操作ではなく、問題になっていない。
      • なお、後に『マリパ100』で「つなひきデンジャラス」が収録された際は、当時とほぼ同じスライドパッドを回す操作方法になっている。

ボードゲームはミニゲームがすべてを決めてしまいやすい

  • 本作のボードゲームは、以降のシリーズのようにマップ上で使用できる「アイテム」がなく、それを使った戦略性や運の要素はない。
    • 単純にサイコロ運とマップの進み方や発生するイベント、ミニゲームでの勝ち負けでゲームの行方が決まる。
  • また、一度コインやスターの枚数で他のプレイヤーと差がつくと、そのまま最後まで順位が固定されてしまうケースが多い。
    • この原因は、ボードマップよりもミニゲームで手に入るコインの数が圧倒的に多いことにある。
    • 本作では、ボード上でコインが手に入る機会は基本的に「あおマス」の効果と、マップ周回時にノコノコからもらえるボーナスの10コインのみ。これに対して、ミニゲームでは勝者は10コインもらえ、勝ち負けのないボーナスゲームでは数十枚のコインを獲得できることもある。
      • 例として「おたからフィッシング」というミニゲームでは、うまくいけば60コイン以上も稼げてしまう。
    • また、「2vs2」「1vs3」ミニゲームは、基本的に勝った方が負けた方のコインを奪う、「1人用」ミニゲームは失敗すると5コイン失うなど、ミニゲームが苦手な人はコインがたまりにくいようになっているため、ミニゲームの上手下手がそのままボードゲームの順位を決めてしまいやすい。
      • その特徴を端的に表しているのが、4人用の「ガッポリよこどりコイン」と1vs3の「クッパのきもち」いうミニゲームであり、前者は制限時間内に相手の手持ちのコイン全部が入ったリュックからコインを直接奪い合うミニゲーム、後者はクッパの格好をした1人側を3人側がハンマーで叩いてコインを奪うというミニゲーム。どちらも中毒性が高いミニゲームだが、上手か下手かで結果が大きく変わってしまい、ゲームに慣れていない初心者には厳しいバランスとなっている。
    • マップ上の特定のマスで逆転を狙うことも可能だが、こちらは完全に運なので狙って止まることは難しい。
    • ミニゲームでコインを大量に稼ぎやすいため、ゲーム終了時の「ミニゲームスター」と「コインスター」が上位のプレイヤーに贈られやすい。
    • マップ上のテレサで相手のスターやコインをよこどりしてもらうこともできるが、スターをうばう場合は依頼量として50コインも必要となる。ほかにも、一部のマップでは仕掛けを動かしたり特定のルートに進むのにコインが必要となるため、ミニゲームでコインを稼げる実力がないとボードマップで不利になりやすい。
    • 以降のマリオパーティシリーズでもミニゲームが強い=必勝の傾向があるが、本作はとくにその傾向が強く、上級者と初心者が勝負した場合、初心者は順位をひっくり返すことが難しくワンサイドゲームになりやすい。
      • ただし、1vs3のミニゲームは明らかに両チームが公平でないものがあり*3、1人側が文字通り1/3の戦力で相手をさせられる「つなひきデンジャラス」や「マリオボート」、3人側が何もできない(1人側のミスを願うのみ)「ドキドキあみだドカン」などといったまだチャンスがあるものから、絶対に一方が勝利できない(最良で引き分け)の「ボーリングGO!GO!」や「くれくれ!クレーン」(以上は1人側のみ勝利可能)、「クッパのきもち」(こちらは3人側のみ勝利可能)という極端なものもあるので、上級者であってもこれらで不利側に当たると転落する可能性もある*4
+ 特に凶悪な1VS3ミニゲーム
  • 「クッパのきもち」
    • 1人側が巨大なクッパの着ぐるみを着たキャラに変わり、ハンマーを持った3人側に追い回されるというミニゲーム。3人側の攻撃が当たるとコインがばらまかれ(原則5コインの袋、足りなければ1コイン)、そのコインを回収できなければ3人側に拾われて奪われる(あるいは時間経過で消滅する)…と言う内容。
    • …なのだが、クッパ側が抵抗できる手段が全くと言っていいほど存在せず、逃げ回ることの他には、せいぜいジャンプで3人側のキャラを踏みつぶして動きを鈍らせることしか出来ない。
    • 酷い事に、3人側が仮に一度もダメージを与えることが出来なかった場合であっても3人側がコインを失うと言ったペナルティは一切存在せず、1人側が無傷であっても自分のコインを失わずに済むだけである。ミニゲーム開始時にボーナスを支給される…といった措置は一切存在しない。
      • ちなみにクッパマスでこのミニゲームが出た場合は殴られて出てきたコインは全てクッパの物となる*5という、完全に1人側への嫌がらせに特化した仕様が加わる。しかも1人側が無傷で終わった場合、理不尽にもクッパが「面白くない」と言い出して1人側から15コインを没収する。つまりこのルールでは被害を0コインに抑えることができない(クッパからのペナルティを避けるには1回は殴られなくてはならないため、最低でも1~5コインを失うこととなる)。
  • 「くれくれ!クレーン」
    • クッパのきもちとは反対に、3人側が何をやっても勝つことが出来ないミニゲーム。宝箱(10コイン)やコインなどと一緒に3人側のぬいぐるみが置かれており、どれか1つを1人側が掴んで土管に落としてしまえば(もしくは3人側が振り切ってしまえば)ミニゲーム終了となる。
    • これだけなら1人用のボーナスゲームかと思うが、このゲームにおいて1人側が3人側のプレイヤーを土管に落とした際のクリア報酬は落としたキャラの持ち金の1/3という恐ろしい金額である。当然持ち金の大きいキャラが狙われるため、そのキャラが捕まれば最後、根こそぎ金を奪われることとなる。
      • なお、3人側が金を持っていなかった場合は上記の宝箱を手に入れれば10コインもらえる、失敗しても何のペナルティも存在しないなど、1人側にとっては完全にボーナスゲームである。当然の事ながら、3人側が抵抗に成功したところで何のボーナスも無く、自分のコインを守りきった、というだけである。
  • ちなみに「ミニゲームのやかた」でこれらだけを遊んだ場合、有利な側が必ず勝てる仕様となっている。また、ミニゲームアイランドでも当然これらのゲームは出てくるのだが、上記の「クッパのきもち」は奪われたコインを先に回収できなかった場合は4回殴られた時点でアウトなので、非常に難易度が高くなっている。

「ミニゲームアイランド」が難しい

  • 「ミニゲームアイランド」は、マップ上のマスに配置されたミニゲームをクリアしながらゴールを目指す1人用モード。腕試しのモードとして用意されたものであると思われるが、一部クリア条件が厳しいものや難易度が高いミニゲームがある。
    • 例として、正確にやってもなかなかクリアにならない「マリオオーケストラ」、クリア条件がやや厳しい「おたからフィッシング」、脱線の危険がある「トロッコレース」、各種連打・3Dスティックをぐるぐる回すミニゲームなど。
      • 3Dスティックを何回もグルグル回さなければいけない「ビカビカじかはつでん」に苦労した人も多いはず。
    • COM3人を倒すことがクリア条件となっている「ボーリングGO!GO!」は、常にCOMがランダムで逃げ回るため絶対に3人全員を同時に倒すことが出来ない位置に逃げてしまうことがある。
      • 甲羅を投げてからもピンに到達するまで約7秒もかかるため、COMが固まりだすのを待ってから投げたとしても、その間にバラバラに散らばってしまうことも多い。そのため、クリアするにはCPU3人が全員を甲羅で薙ぎ倒せる位置に固まってくれるのを願うしかない運ゲーとなってしまっている。
    • ゴールで挑戦する「スロットルレーシングL」では、この場でのみ登場する対戦相手のキノピオが異常に速く、操作によほど慣れていないと勝つのは難しい。
    • 一度クリアしたミニゲームでコインを稼ぎ残機を増やしたり、セーブマスでセーブを自由にできるのが救いか。

その他の問題点

  • コインやスターが集めづらい
    • ゲーム終了時にコインやスターをバンクに溜めて、ミニゲームの購入やゲーム中に使用できるアイテムと交換できるシステムが登場しているが、その肝心のコインが集めづらい。
      • 基本的には、ゲーム終了時にCOMを除く参加していたプレイヤーだけのコインとスターが回収されるため、持っているコントローラーが少ないほど集めづらく要素を集めるのが困難となっている。
      • ボードゲームでコインを稼ぐ主な手段となるミニゲームも、本作では上述のとおり4人用以外では「プレイヤー間での増減」が非常に多いため、溜めづらさに拍車をかけている。
      • コインは隠しステージである「クッパのマグママウンテン」と後述の「えいえんのスター」の解禁にも必要なので、手間も時間もかかる。
      • ミニゲームは一度でもプレイしたものは買わなくてもフリープレイでプレイできるが、毎回10コインかかるうえにミニゲームが終わると毎回メッセージを挟むので面倒。
    • スターは100枚集める(+「クッパのマグママウンテン」を含む7つのボードマップを一度でもクリアする)と隠しステージである「えいえんのスター」を解禁できるようになるが、解禁後のスターはただ溜まるだけの存在になる。
    • 手軽にコインを集める方法としては「うでだめしのツボ」で全員50コインのハンデをつけて、10ターンプレイを行うこと。それでもコントローラーの数が少ないと溜めるのに時間がかかってしまう。
      • また、獲得したコインが倍増するか半減するかの賭けが行われる「カジノボックス」、獲得したコインが1割増加する「ラッキーボックス」もあるが、前者は運の要素もあるため安定をとるなら「ラッキーボックス」一択になってしまう。
    • 次回作の『2』ではCOMのコインやスターも溜められるようになり、さらにスターは1枚につき50コインで換金されるようになり(実質コインと同化)、コインを集めるのが簡単になった。
  • 「えいえんのスター」解禁直後は「えいえんのスター」しか選べない
    • ストーリーの都合上仕方ないとはいえ、一度でもクリアしないと他のマップが遊べなくなってしまう。ただし、中断データがある場合はそのステージで遊ぶことはできる。
      • この問題点は次回作『マリオパーティ2』の「クッパランド」にも引き継がれてしまっている。
    • 「条件を満たしてタイトル画面からキノコ村に入ると、クッパが暗躍した形跡が残っていた」というストーリー演出も入るのだが、その予兆や伏線となるような描写は一切なくドッキリ系に近い唐突さがあり、不気味なBGMも相まって非常に心臓に悪い。

総評

後に現在まで長らくシリーズ化していくこととなる『マリオパーティ』シリーズの記念すべき第1作目の作品。
しかしながら、第1作目故に、純粋なボードゲームとして見ると戦略性・逆転要素が低かったり、勝敗を決める要因がミニゲームの結果に偏っていたりするなど、ゲームバランスとしてはいただけない部分が多い。
また、3Dスティックの回転操作の問題があるためか、Wiiのバーチャルコンソールで本作を差し置いて『2』が配信されるなど、シリーズ第1作にしてはあまり目立たない存在になってしまっている。

とはいえ、本作はタイトルの通りみんなでワイワイ遊べる「パーティゲーム」であり、いま遊んでも十分に楽しめる完成度の高い作品である。
シリーズの礎を作ったという意味でも、本作の価値は揺るぎないといえるだろう。


余談

  • 本作には「マリオブルー」「マリオボート」「すもぐりマリオ」「あなほりマリオ」のように「マリオ」という名称が含まれたミニゲームが多い。
    • だが、次作『2』以降はこの手の名前がつくミニゲームはなくなった。理由は不明。
  • 本作と次作『2』のボイスは日本版『マリオカート64』からの流用が多い。そのため、マリオ以外の声優が現在とは異なっていたり、効果音が声として使われていたりする。特にやられた際の悲鳴やミニゲーム失敗時・損をしたときなどに発する「So ein Mist!」*6など、ワリオのボイスはネット上で妙な人気がある。
    • マリオパーティ3』では『マリオテニス64』からキャラクターが追加されたのに伴い、ルイージ、ピーチ、ワリオの声優がそちらに準拠したものになった。その後も『4』・『6』・『8』でボイスが変更された際に少しずつ他作品に合わせられており*7、キャラクターのモーションも作品ごとに異なっているので、お金と時間がある人は見比べてみるのも一興かもしれない。
  • 本作で初登場したクッパの小型の分身である「ミニクッパ」は、以降もマリオパーティシリーズのオジャマキャラとしてレギュラー化し、クッパの部下として何度も登場することになる(ややこしいがコクッパ7人衆やクッパJr.とはまた別の存在)。
  • 元々本作は続編の販売ではなく、64DDで要素が追加されていく予定だったとのこと。『2』に本作と同名のミニゲームが多いのはその名残だろうか。
    • 64DDに接続し、適当なディスクを入れてから本作を起動すると、一応専用のメッセージも表示される。
    • 海外ではGBAのカードe+版も発売されている。日本でも発売予定だったが、中止になった。
  • 4人用ミニゲーム「いろいろキノコ」は「様々な色をしたキノコ型の足場の上で、キノピオが1つの色を指定し、その色の足場に移動しないと脱落」というルールなのだが、一定ターンを経過すると足場を移動する以外の手段で生き残ることが可能となる抜け穴が存在する。
    + その詳細
    • 実は「キノピオが色を指定する→指定された以外の色の足場が水(=脱落ゾーン)に沈む→沈んだ足場が再び浮き上がってくる」という一連の流れが一定間隔で行われている。回数を重ねるとテンポアップしていくが、比例して他の足場が水没している時間も徐々に短くなっていくのである。
    • これにより一定ターン経過後はヒップドロップの滞空時間で生き残ることができてしまう。さらに生き延びて回数を重ねると普通のジャンプ、挙句の果てには操作せず放置していても脱落しないようになってしまう。
    • 『2』の同種のミニゲーム「いろいろダッシュ」では修正され、色の指定と足場の動きはテンポアップしても足場が脱落ゾーン(同作では溶岩)に沈んでいる時間はほぼ変化しなくなった。
  • 「うでだめしのツボ」の優勝者画面のメッセージが「YOU ARE WINNER」になっている。
    • ちなみに、ミニゲームに勝利した時は「○○ WIN」と流れる(文法的にはWINSが正しい)。
    • 流石にこれらは海外版で修正済み。ミニゲーム勝利時は次回作以降、過去形で「WON」と表示されるようになった。また『4』~『7』・『DS』では日本語で「かち」と表示されるようになっている。
    • しかし『マリオパーティ8』のみ、日本版が「○○ WIN」(キャラ名は日本語)、海外版が「○○ Win」と現在形で統一されていた。なお、海外版『DS』では「○○ Wins」に戻っている。
  • 「ミニゲームアイランド」のワールド7で登場するゲームはアミューズメント施設を意識したチョイスになっているのだが、その中には一見場違いに思える「マリオオーケストラ」*8が含まれている。
    • これはおそらく、本作発売の前年にゲームセンターに登場して一世を風靡した『beatmania』を意識しているのだろう。このことから「マリオオーケストラ」自体も『beatmania』から着想を得たゲームと考えられる。
  • 内部データには没になったミニゲームが2つ存在している。
    • 一つは「さめがめ」そのもの。開発がハドソンだったので、そのよしみだろうか。
      • 正しく動作することが確認されており、なぜ没になったのかは不明。慣れればほぼ必ずクリアできる他の一人用ゲームと比べ、難易度が高いのが原因だと思われる。
    • もうひとつはチキンレース「ヨッシーのしたあわせ」。プレイアブルキャラであるヨッシーの舌を利用する変わったミニゲームである(ヨッシーがプレイする際のみ、本人が自分の舌を利用するという、後にも例がない特殊な仕様)。
      • ちなみにチキンレース系のミニゲームは後の「7」まで収録されていない。
    • この他、チャンスゲームがミニゲームとして入っていたり、「ツールドマリオ」と呼ばれる詳細不明のゲームも存在する(名前と説明文からして自転車レースのようなゲームである模様)。
    • またミニゲーム以外に、隠しキャラのようなグラフィックのドンキーのアイコン、青でも赤でも緑でもない特殊な色のマス判定、ミニゲームがターン終了時に発生しない場合の処理などが確認されている。
      • 後に特殊な色のマス判定は『6』『7』、ミニゲームの発生しないターンは『9』で登場する。
      • 隠しキャラとしての登場はまだないが、ドンキーも『5』以降はプレイヤーキャラから外れることが多くなっている。
  • データ消去の仕様が地味に厳重。同仕様である『星のカービィ スーパーデラックス』以上。
    • まず、オプションメニューにあたる建物にいるキャラ「キノルド」にカーソルを合わせAを押すと消去するか選択を迫られるのだが、この時最初の一瞬だけカーソルが消えており選択ができない。間違ってAを連打しても大丈夫な仕組みにしたものと思われるが…これだけでもなかなかお目にかかれない要素である。
      • ちなみにここで反対側の選択肢を選ぶと消去とは無関係なメッセージが聞ける。地味にレア。
    • ここで消去する選択肢を選んだ後、再び消去するかどうか聞かれる。この時出る注意書きは地味に長い
      • この時に使われる起爆装置らしきもの、初見だと「こんなもの置いてあったのか!?」と驚くかもしれない。一応サウンドテストと出口の行き来の際に一瞬だけ見る事ができる。
    • この選択肢で今度こそ削除…と思いきや、安易な削除をとどまらせるためか、最後にAボタンではなくスタートボタンを押して初めてデータ削除を受け付けてくれる(2つ目までの選択肢はAで受け付けていたにも拘らず、である)。
      • 本作は全隠し要素解禁までなかなかのプレイ時間を要する上にセーブデータは1つしか作れないので、まぁこの厳重さは間違ってはいないだろう。
      • ちなみに『2』でもこの仕様は導入されている。こちらは本作と比べて普通に選択肢が表示されるが、削除を取りやめた時の反応がやはり地味に凝っている。
  • 発売から20年近く経って、隠しコマンドが発見されている。
    • 特定条件下で「コナミコマンド」を入力すると、ゲーム終了時に見られるステータスの中間状況が見られるというもの。デバッグ用に作られたものが消されず残ってしまったものと思われる。
  • 全くと言っていいほど知られていないが、ゲーム中に誰もスターを入手しないと、ボードマップ終了時にムービーが流れなくなる(ボーナススターは含めない)。
    • 代わりに「ミニゲームスタジアム」と同じ演出でゲームが終了する。
    • ゲーム終了時のムービーは「プレイヤーが集めたスターの力で奇跡が起きる」という内容なので、省略されるのは確かに筋が通っている。
      • しかし、狙って行わない限りこの状況に陥る事は皆無と言って良い。実際にお目にかかれた人は相当少ないだろう。
  • 実は、スター99個でキノピオの前に行った場合の専用メッセージが用意されている。参考(海外版)
    • 内容は、スターがもう持てない程に集めた事を褒めてくれるというもの。スターは交換不可能。
    • 当然の事ながら、見ようと思ったらチート使用前提。正攻法でやろうと思うと、実機はおろかTASでさえこの条件を満たすのは困難に近い。
      • TASでも困難なのは、本作の自由度が後の作品に比べて低い事に加えて、下記のサイコロのシステムがある為。意地でも条件を満たそうと思ったら、「ワリオのバトルキャニオン」で大砲の手前に飛び続けてスターに辿り着く作業を繰り返す必要がある。これを複数人で行った上でチャンスタイムを利用するしかないだろう。
  • パッケージ裏面には、「ルール説明を見る」を選んだ際のチュートリアルで使用されるマップ(プレイ不可能)の画像が掲載されている。
  • オープニングでのキノピオは6人に語りかける際、後ろ手を組んで重々しく歩き回るという仕草を見せており、逸る6人を諭しているかのような印象を受ける。近年では「キノじい」の登場もあり、通常のキノピオがこのような立場をとるのは珍しいといえる。
  • 2018年にSwitchで発売された最新作『スーパーマリオパーティ』のオープニングは、会話の流れや画面構成に本作のオープニングへのリスペクトが見られる。
  • マップの結果によって変化するタイトル画面のうち、ワリオ優勝時のもの(「ワリオのバトルキャニオン」での一幕)は色々と意味深な光景が描かれている。
    • 具体的には「ワリオを中心とした6人が赤ボム軍・黒ボム軍と敵対している」という様子がクローズアップされており、これだけを見るとマップのストーリー的にも起こりえそうな状況に思えるが…。
      + ネタバレあり
      • 遠方をよく見ると、同マップのエピローグで赤ボム軍と黒ボム軍が和平を結んだ後に出てくる赤と黒の旗を中心に、赤ボム兵・黒ボム兵が集合しているのが確認できる。つまり和平を結んだボム兵たちが今度はなぜか和平のきっかけであるはずの6人と敵対しているとも解釈できる描写となっている。もちろんエピローグではそのような描写はない。
      • ワリオの性格上、和平をきっかけにボム兵たちに立ち退きを迫ったか、もしくは支配下に置こうとして反発を招いたという描写とも考えられる。しかしそれならば、黒ボム兵に攻撃しているマリオ、鋭い目つきでワリオの旗を守っているドンキーは、彼の提案に同調していることになる(2人を含む他のメンバーはその提案に賛同するような性格ではないはず)。
  • 本作のサイコロの仕様は以降の作品と異なり、ターンの初めに出目が全員分決まっている。どのタイミングで叩いても目は変わらない。
    • その場で乱数を決定するのではなく乱数表の結果を順に割り当てていく、と言うのは本作に限った話ではなく、当時のボードゲーム作品では容量節約のため多くの作品がそうなっている。
  • 好評を得た本作はシリーズ化され、任天堂据え置き機の「年末の定番」となるほどの人気を獲得。現在では、任天堂のゲームの中でナンバリング数が最も多いシリーズとなっている。

*1 ラスト5ターン以降は20コインくれるようになる。また、通過した人数が10人目の場合20コインもらえるなど、通常より多くコインをくれることも。

*2 奪われるコイン数はマップによって異なり(10~40コイン)、足りなければ全額奪われる。マップによってはスターを奪われることも。

*3 これだけ書くとパーティゲームとして問題があるような気がするが、1人側有利と3人側有利の双方があるうえ、どのミニゲームが当たるのかはランダムのルーレットであり、1vs3のチーム分け自体がサイコロで止まったマスで決まる以上、結局全員にチャンスはある。

*4 特に1人側は3人分のコイン増減があるので変動が激しい

*5 3人側にコインが渡ることでの逆転のリスクこそないが、コインがフィールドに出現せず追いかける必要がないため3人側が分散しにくく、集中的に攻撃を受けやすい。

*6 ドイツ語で「くそっ!」「なんてこった!」を意味する。元は日本版『マリオカート64』においてスピンした時のボイス。本作では海外版のみ使用され、日本版では「Oh my god!」だった。英語圏では発音が近い「Doh, I missed!」と記述される場合が多い。

*7 ヨッシーとキノピオは『4』、デイジーとクッパは『6』で合わせられたが、ドンキーやテレサ、ヘイホーなどは『7』まで従来の効果音のままだった

*8 表示された楽譜に合わせて楽器を演奏するミニゲーム。