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( ^ω^)ブーンは合作作者のようです 外伝【誇りの戦士 タフガイ】


序章



219 :←な……何ぃ?     パンッ ◎ ◎:2007/03/14(水) 13:29:13
真っ白な病室。
目の前には眼鏡をかけ、深刻な表情をした医者。
その医者が発した言葉に、俺は耳を疑った。

「今…なんて言ったんですか?」

俺は目を見開き、医者の顔をもう一度見る。
冷や汗が頬をなぞり、聴覚に意識が集中する。


「妹さんは早急に手術しなければ、命にかかわる事態になります」




( ^ω^)ブーンは合作作者のようです 外伝

              【誇りの戦士 タフガイ】


220 :タフガイ:2007/03/14(水) 13:29:58
俺はふらふらと歩きながら、病院の廊下を歩いていた。
3000万、その途方も無い数字が俺の頭を駆け巡る。

「冗談だろ…」

俺は足を止める。
幼い頃に両親を失い、俺と妹のツンは親戚の家をたらい回しにされた。
昔から図体の大きい俺は忌み嫌われ、病弱なツンはいじめの格好の的になった。

それでも、二人で支え合い暮らしてきた。そして、1年前に俺は格闘家としてデビューを果たした。
親戚の家を出て、やっと自由な生活が始まると思った矢先にツンが倒れてしまったのだ。


221 :タフガイ:2007/03/14(水) 13:32:57

「……」

病室の前で深呼吸をする。
落ち着いて、いつも通りに接するんだ。

手を伸ばし、ドアを2回ほどノックする。
間もなく「どうぞ」と中から小さな声が聞こえた。

「入るぞ」

病室の中に入る。
真っ白なカーテンに囲まれたベット。
そこに、ツンは横たわっていた。

ξ゚⊿゚)ξ「お兄ちゃん、おはよう」

「おはよう、ツン」

俺はベットの隣に腰掛ける。
すると、鉄製の椅子がミシッ、と嫌な音を出した。

「この椅子は俺のことが嫌いらしいな…」

ξ゚⊿゚)ξ「お兄ちゃん、体が大きいもんねw 椅子さんが悲鳴あげるのも無理ないよ」

ツンは俺のほうを見ながら、くすくすと笑う。
俺は「根性の無い椅子だ」と、笑顔で言葉を返した。


222 :タフガイ:2007/03/14(水) 13:34:14

「それより、体の調子はどうだ?」

ξ゚⊿゚)ξ「すこぶる快調だよ! お薬もちゃんと飲んでるし、もうすぐ退院かなぁ」

俺は「そうか」と笑みを浮かべ、答える。
そんなツンを見て、頭の中では医者から言われた言葉が浮かんでは消えていく。

ξ゚⊿゚)ξ「お兄ちゃんも、私の相手ばっかりしてないで修行しないと体がなまっちゃうよ!」

「何、心配しなくても毎日トレーニングしているさ」

ツンは「ほんとかなー?」と言いながら俺の腹を軽めに叩く。
無邪気にはしゃいでるツンを見て、俺は不意に目頭が熱くなった。

ξ゚⊿゚)ξ「お兄ちゃん…どうしたの?」

「…! いや、なんでもない。ちょっと飲み物を買ってくるよ」

俺はそう言い、病室を足早に出た。
廊下に出た途端、溜め込んでいた涙がぽろぽろとこぼれ出す。

「…う…くっ…」

できることなら、俺が変わってやりたい。
あの笑顔をずっと、守ってやりたい。


223 :タフガイ:2007/03/14(水) 13:36:58

「畜生…畜生ぉ!」

俺は無力な自分を嘆く。
何もできない…俺は、手術代すら払えない無力な男だ。


神様、俺の体がどうなってもいい。




――ツンを、助けてやってくれ…



:タフガイ編 序章
:( ^ω^)ブーンは合作作者のようです――外伝 第二話に続く

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