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 見上げれば、花びらが舞っている。
あれは……そう、桜だ。
その樹の下に2つの人影がある。一つは、栗色の髪、長身の女のもので、年齢は、16歳ぐらいであろう。瞳は…黒……いや、よく見ると深緑をしている。あれは……私だ。
 もう一つは……よく分からない。体格は男のようだが逆光と、風に舞う花びらで顔立ちはおろか、髪の色さえも見分けがつかない。
「ずっと、言いたかった事が、あるんだ。」
男のほうの人影が言う。
「ああ。」
私も答える。
「実は・・・・・のこ……ま…から…………った……」
風に撫でられる桜のざわめきと、先刻から頭に響いている雑音(ノイズ)のせいで最後の台詞が聞き取れない。
   私はこの時のこの出来事にさして興味を抱かなかった。
      だがこの後、私の身に起こる事を私はまだ知らない……。
               NEXT第1章~始まりし時