フラウちゃんの受難

13話「フラウちゃんの受難」

修学旅行に行ったはずなのに、クラス全員で「殺し合え」って言われて。
意義を申し立てたクラス委員のラトが、首輪を爆破されて殺された。
最初は何かの冗談だと思った。でも、私が脈を測り、死んでいる事が確認出来た。
そして殺し合いが始まって、会場中を歩き回って、
やっと見つけた、小学校以来の付き合いで、私の中学時代からのパートナー的存在、玉堤英人。
それと幼馴染のケトルも一緒だった。
でも、英人は私を置いていった。私を気絶させて。
目覚めた時、英人はもういなくて、私は傍にいたケトルを問い詰めた。
でも私が納得出来るような答えは返ってはこなかった。
その時の私は、どうかしていたのかもしれない。
ケトルが何か隠していると決め付けて、私は持っていたグレネードランチャーで脅しを掛けた。
ケトルは逃げ出した。私は追いかけた。そして、眼下に森が広がる崖に追い詰めた。

「教えてよケトル。ねえ、ケトル…」

でも、結局答えは聞けなかった。
ケトルに反撃されて、私は崖の下へ真っ逆さま。
……そこで私の記憶は途絶えている。


そして気が付いたら、今度は別の殺し合いに呼ばれていた。
あの後私はどうなったんだろう、死んじゃったのかな。
ケトルにサーベルで斬り付けられた時の傷や、崖から落ちた時の怪我も完璧に無くなってるし、
あのセイファートとかいう狼族の女性の仕業なんだろうか?
これは……いくら考えても答えなんて出せないな。
おまけに私と同じく殺し合いに参加させられていたクラスメイトも何人か、
この別の殺し合いに参加させられてるみたいだけど、英人やケトル、由佳ちゃんはいないみたい。

「それにしても、ここって何?」

今私が歩いているのは店舗が並ぶ市街地……みたいなんだけど、
何だか怪しいお店ばっかり。
どういう店かと言うと、えーと、そのー、いわゆる「いかがわしいお店」って奴?
「ロリっ子専門ヘルス」だの「ウルフガールハウス」だの。
本当なら私みたいな高校生が一人で歩いてちゃいけない場所よね。ここ。
もっとも、今ここを歩くのは私一人なんだけどね。

それにしても、これからどうしよう。
ランダム支給品を確認したら、出てきた物は特殊警棒と長さ8メートル程のロープ。
前回私に支給された物がグレネードランチャーだった事を考えると、結構落差があるなぁ。

「武器だっただけマシか……」

私は特殊警棒を装備し、デバイスで現在位置を確認する。
すると画面に「E-2」と表示された。地図と照らし合わせて見るとやっぱり市街地みたい。
まあ周りの風景で分かるけども。

「とにかく、下手に動き回るのは危ないし、どこか――」

「身を潜められる場所を探そう」と言いかけた時。

バリィッ!!

「あっ……」

何かが爆ぜるような音同時に、私の身体中を強力な電流が走り抜ける。
そして、そのまま私の意識はブラックアウトした。



「ん……」

目覚めると、そこはどこかのホテルの一室のような部屋だった。

「……え? ええええええええええ!!?」

そして、今の自分の身体の状況に、驚愕する。

「ど、どうしてっ!? どうして私何も着ていないのっ!?」

私は、身ぐるみを全部引き剥がされ、ブラジャーとパンティーは愚か、
靴も靴下も履いていない! 見つけているのは首輪のみ、後は全裸という、ある意味滅茶苦茶危ない格好!
しかも、両腕は後ろに回され、何か手錠のような物で拘束され、身動きが取れないい!

「目が覚めた?」
「!!」

突然背後から女性の声が聞こえた。
驚いて振り向くと、そこには私の通う学校とは別の学校の制服を着た、私と同じ狐族の少女が。
ベッドに腰掛け、ニヤニヤと笑みを浮かべている。

「あ、あなた誰っ!? 私をここに連れてきたのは、あなた!?」
「うん。そうだよ。ごめんね手荒な真似しちゃって」
「い、一体何をするつもりなの? 私をどうするつもりなの!?」

突然気絶させて、しかもこんなホテルのような部屋の一室に連れ込んで、
しかも身ぐるみ全部剥がしているという事は、絶対によからぬ事を企んでいる、この女は。

「まあまあ、落ち着きなさいな、フラウちゃん」
「!! な、何で私の名前を……」
「制服の裏に名前が書いてあったから。あ、私、伊賀榛名って言うの。よろしく~」

そう言うと伊賀榛名と名乗った狐族の少女は、ベッドから立ち上がり、

「え?」

目の前で、信じられない行動を取り始めた。
着ていた制服を脱ぎ始めた。
まずは靴、そしてニーソ、そしてブレザー、そしてネクタイ、Yシャツ、スカート……。

「……!?」

目の前のストリップショーに、私は困惑し言葉を失っていた。
そして、伊賀さん(一応さん付けしとく)が、ブラのフックに指を掛けた。
直後、伊賀さんのブラが外れ、明らかに私よりサイズがある乳房が露わになる。
そして最後に、パンティーをも脱ぎ捨て、伊賀さんは一糸纏わぬ、生まれたての姿になった。
私とは違った色合いの毛皮に覆われた、均整の取れた美しい身体に、
同性である私でも思わず顔を赤らめ、ごくりと唾を飲み込んでしまう……じゃなくて!

「もう、分かるでしょ?」

伊賀さんが舌なめずりをしながら言う。
え? いや、もう分かるでしょって、私は全裸で腕を後ろで拘束され身動き出来ない状態、
伊賀さんは同じく全裸だけど自由に身動きが……。

ま、まさか。

「ちょ! ちょっと待って! ちょっと待ってえええ!! そ、そんな女同士でそんな!」
「あら? 女同士もいいものだよ? でも、フラウちゃん、処女みたいだし、まだ分からないか」
「――――!! な、何で……」
「あなたが気絶してる間に色々調べたからね。
そんなに良い身体してて美人なのに、まだ未体験だなんてもったいないなー」
「~~~~~~!!!」

私が気絶している間、私の大切な部分は、この変態女にじっくり観察されてたって事!?
顔が熱い、赤面しているって事が自分でも分かる。

「でも、安心して。私が筆下ろししてあげる。
それ以前にフラウちゃん、私の好みだし。可愛いもん。
大丈夫、最初はちょっと痛いけど、段々気持ちよくなってきて、何も考えられなくなっちゃうよ♪」
「ひっ、ひいいいいいいい!!」
「大声出しても平気だよ。ここ、ラブホテルだから、防音バッチリだし、
入口の扉もしっかり鍵かけておいたから」
「あああ、やめてっ、そんな、私……!」

伊賀さんがじりじりと距離を詰めてくる。
逃げられない。逃げる術が無い。
ああ、嫌だ、私の純潔はっ、こんな所でっ……!





「いっ……やああああああああああああああああああああああああああ!!!!」









お父さん、天国にいるお母さん、お姉ちゃん、英人、由佳ちゃん、ケトル。

ごめんなさい。

私は今日、大人になります……。




出来る事なら、私の純潔は、英人に、捧げたかった、のに。




【一日目/深夜/E-2市街地裏繁華街ラブホテル】

【フラウ@自作キャラでバトルロワイアル】
[状態]:全裸、両腕を背中で拘束されている、快楽、伊賀榛名に弄ばれている
[装備]:無し
[所持品]:無し
[思考・行動]:
0:(何も考えられない)
[備考]:
※本編死亡後からの参戦です。
※フラウの衣服と所持品は伊賀榛名が預かっています。

【伊賀榛名@オリキャラ】
[状態]:全裸、快楽、興奮、フラウを弄んでいる
[装備]:無し
[所持品]:無し
[思考・行動]:
0:殺し合いはするつもりは無い。但し襲われたら対処。
1:フラウちゃんをもっと味わう♪
2:イイ男イイ女がいたら……ウフフ。
[備考]:
※衣服と所持品は部屋の中に放置されています。


※ラブホテルの何階の何号室にいるのかは今は不明です。
※フラウが快感の余り大声をあげていますが防音設備が整っているため外には漏れていないようです。



≪オリキャラ紹介≫
【名前】伊賀榛名(いが・はるな)
【年齢】18
【性別】女
【職業】高校生
【性格】思いやりがあり優しいが、変態
【身体的特徴】黄色い毛皮の狐獣人、完璧とも言えるスタイル。青い瞳
【服装】学校の制服である赤ネクタイ付きの黒っぽいブレザーとミニスカートに黒いニーソ
【趣味】読書、料理、(性的な)食べ物探し
【特技】テクニック(性的な意味で)、力が強い
【経歴】5歳の時に両親と自分が乗った車が交通事故に遭い、両親は死亡し、
自身も大怪我を負い一命は取り留めたが、一生子供を宿せない身体になってしまった。
しかし現在はそれをいい事に学校の多くの男子生徒、女子生徒と肉体関係を持ち、楽しんでいる
【備考】変態である事を除けば非常に善人で、友人は多く人望もある。

≪支給品紹介≫
【特殊警棒】
伸縮可能な金属製の警棒。強度の面で若干不安はあるが、
打撃武器としてはそれなりに有効。

【ロープ】
長さ8M程の普通のロープ。丈夫なので簡単には千切れない。
刃物で適度かつお好みの長さに切ってお使い下さい。
勿論そのままの長さで使うのもアリ。



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最終更新:2010年01月13日 00:07
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