葬羽

ザスッ   ザスッ   ザスッ

黒い羽が、地面を突き刺していく。
銀髪の人形の背中から撃ちだされる、無数の羽がことごとくかわされ………。
「くっ…!!何なのよこいつ…!」
顔をしかめる人形の前には、黒いマスクとスーツに身を包んだ男がナイフを持って立っている。
人形の名は、ローゼンメイデン第一ドール水銀燈。
男の名は、”正義日記”所有者”12th”平坂黄泉。

平坂は「正義日記」で羽をかわしながらも、水銀燈の体の一部を狙っていた。
狙っているのは、腹。
脇腹を斬りつければ、あのサイズの人形ならあっけなく殺せるだろう。
平坂はそう考えていた。
「モウヤメロ、ドウセオ前ハ死ヌ」
「誰が……死ぬもんですかっ!!」
羽は曲線を描き、平坂に突撃するも結果は同じ。
限界が近い。
水銀燈の契約なしでのエネルギーはかなり少ないため、命にかかわるだろう。
「(仕方ないか――――――――。そろそろ退却かしら)」
水銀燈は逃げるという行為に恥を覚えるも、羽を広げる。
「逃ガシハシナイ」
しかし、平坂のナイフで羽の一部を切り裂かれてしまった。
「この……ッ!!」
羽はしばらくすれば自然再生できるのだが、水銀燈は自分の体の一部が、たとえ一時的にでも
「欠落」することが許せなかった。
「マア、王手、トイッタトコロカ」
片羽はもう使えない。
完全に死ぬ。そう覚悟したとき―――――――。
「グヌオッ!?」
平坂の右肩を銃弾が撃ち抜く。
平坂の視線の先には、一人の少女が立っていた。
「クッ・・・仕方ナイカ………。」
正義日記には、平坂の死が予知されていたため、平坂は案外潔く逃走する。
少女、遠藤カンナは追おうとはしなかった。
「何で、助けたのよ?」
「鷹野を倒すには、沢山の、大勢の力が必要なの。だから、あなたの力がほしい」
水銀燈は考えた。
今、ここでカンナと契約してしまえば、自分は、生き残れるかもしれない。
平坂だって、契約後の力なら殺せる!
「わかったわ。でも、その代わりに………私の指輪に口付けをしなさい。それが”契約”の証よ」
するとカンナは、あっさりと契約の口付けをした。
水銀燈は、心の中で嗤う。
鷹野になんて勝てないし、勝つ気なんてない。
なら、真のマスターであるめぐの病気を、治す。
そのための生贄が、カンナ。
私の羽は、葬りの羽。あなたをいずれ葬る、――――――――葬羽<ホウムリバネ>。


[水銀燈@Rozen maiden]
[状態]全身疲労(中)、左羽欠損、奉仕(マスター)
[支給品]アイスピック@現実、ニンテンドーdsi@現実
[方針]優勝して、めぐの病気を治す。
[思考・状況]
平坂黄泉と戦闘後、遠藤カンナと行動。
1.カンナは利用して、あとで殺す。
2.平坂は絶対殺す。
※原作七巻終了時からの出典です。
※羽は二時間ほどで回復します。
※カンナと契約しました。

[遠藤カンナ@20世紀少年]
[状態]健康、冷静、対主催
[支給品]リボルバー銃@現実、催涙スプレー缶@ひぐらしのなく頃に
[方針]鷹野を倒す。
[思考・状況]
水銀燈と行動。
1.ケンヂおじちゃんと、オッチョおじさんに会う。
※原作終了後からの出典です。
※水銀燈と契約したため、水銀燈の力の使いすぎは彼女の死にも繋がります。

[平坂黄泉@未来日記]
[状態]全身疲労(小)、右肩負傷、優勝狙い
[支給品]正義日記@未来日記、果物ナイフ@現実、缶コーヒー@現実
[方針]正義のために勝つ
[思考・状況]
水銀燈と戦闘。
1.水銀燈とカンナは必ず殺す。
2.天野雪輝、我妻由乃、雨流みねね、来須圭吾は必ず殺す。
※正義日記が壊れれば彼も死亡します。

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最終更新:2011年08月07日 22:36
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