13話 殺人者は外国人
「死んでくれ、レディー」
いきなりで悪いが、これはピンチである。
状況をまとめて見よう。
- 男が女を殺そうとしている。
- 現在誰の助けも入っていない。
- 女は気絶している。
といった最低な状況だ。
さて、こんな状況で助かる訳がない。
その男が持っていたワルサーP5を少女に向け。
発砲した。
○ ○ ○ ○ ○
断章
例えば、ヒーローが助けてくれたら。
そう思う事はないかい?
○ ○ ○ ○ ○
「う、おおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」
男は走る、目標は…撃たれる寸前の女の子だ。
「間に合え、間に合え、間に合え!」
小声で走り、無理やりに女の子を捕まえて走り出す。
もちろん気付かれてしまい、撃たれるが運よく当たらないままそのまま脱出できた。
「チッ」
外人の男、マクファーレン・チャールズは銃をリロードする。
仕方なく歩き出そうとすると、標的を見つける。
林 夕子(はやし ゆうこ)は今の状況を見て腰を抜かしてしまっていた。
「や、やめて…!」
「ふん、逃したが…良しとするか」
「じゃあな」
○ ○ ○ ○ ○
「…この子起きないな」
襲われていた小林 友子(こばやし ともこ)を助けた中島 明彦(なかじま あけひこ)はE-3の住宅のどこかに隠れていた。
危険人物がいなくなた事に安心して連れてきた女の子を見ていた。
「……この子、大丈夫かな?」
この女の子、見た目は小学生…というか小学生だろう。
中島は顔を覗き込む。
目が覚める様子もないので適当に頬でも突っついてみる。
「可愛いな」
正直な事を言うと彼の守備範囲なのだ。
この目の前で寝ている女の子。
「抑えろ…抑えろ……」
言っておこう、彼は紳士である。
それがどういう意味での紳士かは黙っておこう。
【林夕子】【死亡確認】
【人数状況 30/38】
【一日目/朝/E-3住宅街】
【マクファーレン・チャールズ】
[状態]健康
[装備]ワルサーP5(7/8)
[所持品]基本支給品×2、不明支給品(1~2)、ワルサーP5のマガジン(2)
[思考・行動]
基本:優勝して生還する。
1:先ほどの男を見つけて殺す。
【一日目/朝/E-3住宅街内どこかの家】
【小林友子】
[状態]睡眠中
[装備]なし
[所持品]基本支給品、不明支給品(1~2)
[思考・行動]
基本:…。
1:…。
【中島明彦】
[状態]健康
[装備]なし
[所持品]基本支給品、不明支給品(1~2)
[思考・行動]
基本:主催に対抗する。
1:しばらくこの子についている。
【オリキャラ紹介】
【中島明彦】
24歳:男:そこそこイケメン
今回の変態勢で一番常識的。
紳士の種類についてはノーコメントで。
【マクファーレン・チャールズ】
35歳:男:常識が足りない
有名推理小説作家である。
事件以外あまり外の事には興味がないため常識が足りない。
【小林友子】
10歳:女:背が低い
今ロワで最年少の参加者。
本当は大江君と行動させるはずでした。はい。
【林夕子】
22歳:女:痩せ細っている
変な宗教にかかわって酷い目に会った少女。
正直言って一番どうしようか悩んだキャラ。
最終更新:2011年05月29日 19:25