彼女の本気

穏やかな時間。
静かなる空間。
凛とした人間。
聞こえはとてもいいだろう三拍子。
しかし彼女、坂上智代は何もすることが無く
ぼんやりと佇んでいただけである。
それどもそれなりな格好に見えるのだから、世の中不思議なものだ。
さて少し話は逸れたが別に彼女は目的も無く過ごしている訳ではなかった。
彼女の目先の目標は朋也を探すこと。ついでに春原と一緒に草野球をやった杏を探す。
しかしここにはいなかったようで、暇という暇を持て余していた。
いや、これは言い過ぎだ。
彼女は彼女で悩みの種があった。
手には何やら液体の入った小瓶。そこには『騎士化薬G‐key3』と書かれていた。
これは彼女がマク・アヌで買ったわけではない。
ある奴からもらったものである。
実をいうとマク・アヌで九澄からもらっていた。
何やら買ってみたはいいが女性専用で困っていたとのことらしい。
わたした後ほぼ何も智代に渡し
九澄はそのまま退散してしまったので、これをどうしようか真剣に悩んでいた。

「ふむ。きっとあれだろう。これは飲んで使うんだろう」

当たり前の答えを導き出した。
いや、これは見ず知らずの人からほぼ何も聞かずもらってしまったのだから
この反応が案外正解かもしれない。
しかし彼女はというと

「見たところさっきの奴は、悪意というものを感じなかったし
どんなものかは知らないが、物は試しだ。飲んでみるか」

そういって彼女は飲んでしまった。

「ん!んんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん!!」

彼女が光に包まれた。

 ◇

光が消え、
彼女が姿を現す。
―――が、その姿は以前の彼女とものと大きく異なっていた。
一言でいうならば、モンクといったところか。
しかしその姿は普通のモンクではありえないぐらい、エロい。
具体的にいうのであれば、某最後の幻想7の女格闘家を更に過激にした感じ。
胸元が大きく開かれた、お腹は大胆に出している黒きキャミソールのような服に
もはやブルマのようになってしまっているほど丈の無い黒きホットパンツ。
そして、手首から肘にかけて、そして足首から膝にかけての白銀の甲冑。
はっきりいってこの姿は言語化できないほど過激であった。
しかしその姿は見る者全ては彼女の魅力に惚れ惚れさせれるような姿でもあった。

「なっ!なんだこれは」

さすがの智代もこの姿には驚愕の念しかでてこなかった。
しかしそれ以上に大事な自身の変化に気づいていった。

「それにしても異様なまでに力が湧いてくるな。さっきの薬品の影響か?」

そう、これは別に単なるコスプレ用品でもなければ、変態御用達の道具でもない。
これは、「良い子」にのみ使うことを許された自身の能力を飛躍的に上げる薬品。
しかし「悪い子」が使ってしまうとそれは死にいたってしまうというある意味諸刃の剣である。
それでも彼女は成功した。この事実は彼女、坂上智代は「良い子」だという証拠だ。

「しかしあれだ。この服は女の子らしいな。うん素晴らしい結構気に入ったぞ」

…良い子、坂上智代。
彼女は今も佇んでいる。

【1日目/早朝/隠されし 渦越しの 聖域】
【坂上智代@CLANNAD】
[状態]健康、騎士化、
[ステータス]
LV:20 HP:625/625 SP:53/53
ATK:54 DEF:45 SPD:35
[装備]
[道具]支給品一式、空瓶、快速のタスマリン×4
[所持金]459
[思考]
基本:生き残る
1:朋也たちを探そう
[備考]
※草野球END(ゲーム版)からの参戦です
※騎士化はステータスを大幅に増大させています
※無能力者扱いです

【騎士化薬@クリミナルガールズ】
女性のみ服用可能。
良い子:能力が大幅増大。姿が変わる
悪い子:悶え苦しみながら死ぬ

堕ちていくのは… 投下順 悪魔執行部
GAME START 坂上智代 私の知らない物語?

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最終更新:2011年05月04日 22:21
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