21話 あくまで仮定の話である
「あれ、いつの間にかいなくなっとた……さっきの奴どこ行ったんやろな…」
先ほどから一時間ほど走っているのだが、佐藤洋はひろしがいなくなってる事に気付かなかった。
さすがにこんな状況下大声出して探してやるわけにもいかないので、少しの間待っていることにした。
「なんか腹減ったわ…何かはいっとらんかなー…」
バックをあさくった結果、おにぎりとシュークリームが入っていたのでそれを食べた。
結局5分待っても来なく、食べてしまったのでどこかに行こうかとしたその時。
「ちょっと良いかしら?そこの人」
巫女服を着た少女が目の前に立っていた。
「えーと…コスプレって奴か?」
「違うわよ…本物よ」
「へー…あんた見たいのがなー…」
「どういう意味よそれ」
二人の会話は少し続き、一緒に行動しよう、という事になった。
「よし、じゃあ行くで!さっさとあのクマを『ガンッ』っ!!?」
洋は前のめりに倒れた。
洋が後ろを振り返ると、角材を持って目を変えた少女が立っていた。
「テメェ…騙したんか…?」
「騙す?これは殺し合いよ?甘いにもほどがあるわ」
「そんな甘いあなたにプレゼント、これは何かしら?」
霊夢は洋のバックから70cmほどの剣、グラディウスを取り出した。
「まさか…お前……」
「じゃあ、さようなら」
グサッ
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
「さーて、もうすぐ放送だけど…あいつらはどうしてんのかな?」
少女のそばには心臓に剣を刺された少年の死体があった。
「じゃあ…聞く準備、始めますか」
【佐藤洋@リアル鬼ごっこ 死亡】
【残り 29人】
【一日目/黎明/A-3】
【博麗霊夢@東方project】
[状態]健康
[装備]なし
[所持品]基本支給品 角材
[思考・行動]
基本:この殺し合いに乗る。
0:放送を聞く。
1:さっきの奴を探す。
2:他の奴はどうしようかしら?
[備考]
※参戦作品は不明です。
※心臓部分にグラディウスが刺さった佐藤洋の死体が傍に置いてあります。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
「…………」
少年、ひろしは驚いていた。
彼が見たのはついさっきまで探していた少年の死体だった。
「ごめんなさい…」
ひろしは、死んでしまった元仲間に黙祷してその場を去っていった。
【一日目/黎明/A-3】
【ひろし@青鬼】
[状態]健康
[装備]なし
[所持品]基本支給品 不明支給品1~3
[思考・行動]
基本:仲間と合流し脱出
1:ごめんなさい…
[備考]
※本編クリア後からの参戦です。
※佐藤洋の名前を聞いていません。
最終更新:2011年04月28日 21:59