生きた意味刻んでも虚しき華と知る


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43:生きた意味刻んでも虚しき華と知る

ゲーム終了後、浅井政喜は運営本部より寄こされた迎えに連れられ、
秘密の場所に存在していた運営本部に連行された。
最愛の女性に目の前で死なれ、呆然自失の状態だったが、運営人である宮原克行と対面すると、
次第に表情が変わっていった。

「おめでとさん、浅井政喜さん。あんたが優勝だよ。家に帰れるぞ」
「……」
「? 嬉しくないっぽいな」
「…嬉しい、だと? 嬉しい訳ねぇだろこの糞野郎!!!」

眉間に皺を寄せ牙を剥き出し魔狼が吠えた。
その気迫に、宮原も、政喜の傍に居た職員二人もたじろぐ。
だが、宮原は平静を装い続けた。

「そう怒るなって…俺らも好きでやってんじゃないんだからさ、こんなの」
「…グルルルルル」
「あーそうだ、折角だし何か…願い事とかある?」
「……そうだな」

政喜はしばらく間を置き、そして、宮原を睨み付けて言った。


「オマエノ  クビヲ   ヨコセ」


「」



宮原の包帯巻きの頭部が宙に飛び、部屋が鮮血で染まった。
口元を血で濡らした魔狼が鮮やかに床に着地する。

「! ……う、撃て! 撃て!!」

生き残った職員二人が持っていた突撃銃H&KG36Kを政喜に向かって構え掃射した。

ダダダダダダダダダダダダダダダダッ……

無数の5.56㎜NATO弾が、魔狼の身体を容赦無く引き裂き、心臓を、肺を、腸を、そして睾丸と陰茎を貫く。
身体中が熱かったが、政喜はどこか安らかな気持ちだった。
自分達をふざけた殺し合いに巻き込んだ張本人は殺せた。そして今から自分も、愛する人のいる場所へ逝けるだろう。

(きらら……ごめん、やっぱ俺…君がいない世界で生きるのは、無理だよ…そっち、行くよ……)

全身が穴だらけになり、破れた腹から内蔵がボタボタと飛び出している魔狼の雄は、
遠くを見詰め笑みを浮かべたまま、その場に崩れ落ち、死んだ。


「…宮原さんが死んでしまった…」
「…仕方無い、上に連絡して、指示を仰ごう」
「そうだな…そうするしかないか」


職員二人は、かつての上司の死体とたった今射殺した魔狼の死体を交互に見ながら、
その部屋を後にした。


【宮原克行  死亡】
【浅井政喜  死亡】


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残-ZAN- 浅井政喜 死亡
第二回放送(俺オリロワ2nd) 宮原克行 死亡
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